JP3054338B2 - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JP3054338B2
JP3054338B2 JP7062627A JP6262795A JP3054338B2 JP 3054338 B2 JP3054338 B2 JP 3054338B2 JP 7062627 A JP7062627 A JP 7062627A JP 6262795 A JP6262795 A JP 6262795A JP 3054338 B2 JP3054338 B2 JP 3054338B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置およびその
方法、詳しくはデジタル多値画像の変倍処理を行う画像
処理装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル2値画像に関するこの種の装置
として、本出願人は既に、特開平5−174140号を
提出している。
【0003】この提案は、2値画像を変倍する場合に、
2値画像そのものを変倍するものではなく、2値画像の
文字・線画の輪郭情報を抽出し、その抽出した輪郭情報
に基づいて変倍画像を生成するものであり、高品質な2
値画像を得ることをその目的とするものであった。
【0004】具体的には、特開平5−174140号
は、2値画像からアウトラインベクトルデータを抽出
し、該抽出したアウトラインベクトルデータに対して平
滑化処理を行う。そして、その平滑化されたアウトライ
ンベクトルデータを所望の倍率(任意)で変倍し、それ
でもって輪郭の描画及び内部のペイントを行ない2値画
像を再生成する。これによって、所望の倍率(任意)で
変倍された高画質のデジタル2値画像を得ようとするも
のである。
【0005】以下に、その主要部を概説する。図10は
特開平5−174140号に開示された特徴をもっとも
よく表している図である。同図において、101は変倍
処理対象のデジタル2値画像を獲得し、ラスタ走査形式
の2値画像を出力する2値画像獲得手段、102はラス
タ走査形式の2値画像から粗輪郭ベクトル(平滑化・変
倍処理を施す前のアウトラインベクトル)を抽出するア
ウトライン抽出手段、103は粗輪郭ベクトルデータを
ベクトルデータ形態で平滑化および変倍処理を行うアウ
トライン平滑・変倍手段、104はアウトラインベクト
ルデータからラスタ走査形式の2値画像データを再現す
る2値画像再生手段、105はラスタ走査形式の2値画
像データを表示したり、ハードコピーをとったり、ある
いは、通信路などへ出力したりするプリンタや表示器等
の2値画像出力手段である。
【0006】2値画像入力手段101は、例えば、原稿
画像を2値画像として読み取り、その読み取った画像を
2値データとしてラスタ走査形式で出力するラスタ走査
形式で出力するものであり、公知の2値画像入力装置で
構成される。
【0007】アウトライン抽出手段102は、例えば、
本願出願人が先に提案している特開平4−157578
号に記載の装置で構成される。図11は2値画像獲得手
段101から出力されるラスタ形式の2値画像データの
走査形態を示しており、かつ、アウトライン抽出手段1
02が入力するラスタ走査形式の2値画像データの走査
形態も示している。このような形式で、2値画像獲得手
段101により出力されるラスタ走査形式の2値画像デ
ータをアウトライン抽出手段102は入力する。なお、
図11において、111はラスタ走査中の2値画像のあ
る画素を示しており、112はこの画素111の近傍8
画素を含めた9画素領域を表している。先に述べた、特
開平4−157578号に記載のアウトライン抽出手段
は、注目画素をラスタ走査順に移動させ、各注目画素に
対し、112に示す3×3の9画素領域における各画素
の状態(白画素かもしくは黒画素か)に応じて、注目画
素と、注目画素の近隣画素の間に存在する輪郭辺ベクト
ル(水平ベクトルもしくは垂直ベクトル)を検出し、輪
郭辺ベクトルが存在する場合には、その辺ベクトルの始
点座標と向きのデータを抽出して、それら辺ベクトル間
の接続関係を更新しながら粗輪郭ベクトルを抽出してい
くものである。
【0008】図12に、注目画素と注目画素の近隣画素
間の輪郭辺ベクトル抽出状態の一例を示した。同図にお
いて、△印は垂直ベクトルの始点(または水平ベクトル
の終点)を表し、○印は水平ベクトルの始点(または垂
直ベクトルの終点)を表している。
【0009】図13に上述したアウトライン抽出手段に
よって抽出された粗輪郭ベクトルループの例を示す。こ
こで、格子で区切られる各桝目は入力画像の画素位置を
示しており、空白の桝目は白画素、点模様でうめられた
○印は黒画素を意味している。図12と同様に、△印は
垂直ベクトルの始点を表し、○印は水平ベクトルの始点
を表している。
【0010】図13の例でわかるように、アウトライン
抽出手段102は、画素の連結する領域を、水平ベクト
ルと垂直ベクトルは長さが異なることはあっても、必ず
水平ベクトルと垂直ベクトルとは交互に発生し、連続す
る粗輪郭ベクトルループとして抽出する。ただし、ここ
では抽出処理を進める方向は、その進む向きに対して、
右側が黒画素領域となるようにした。また、各粗輪郭ベ
クトルの始点は、入力画像の各画素間の中間位置として
抽出される。つまり、各画素の存在位置を整数(x,y)
で表した場合、抽出されるベクトルの始点はそれぞれの
座標値に0.5加えた値、あるいは、0.5減じた値とな
る。より詳しく説明すれば、原画中の1画素は有意な面
積をもったものとして(矩形として)判断し、粗輪郭ル
ープとして抽出される。
【0011】このように抽出された粗輪郭ベクトルルー
プ群は、図14に示すようなデータ形式で図10のアウ
トライン抽出手段102から出力される。即ち、画像中
により抽出された総粗輪郭ループ数aと、第1輪郭ルー
プから第aループまでの各粗輪郭ループデータ群からな
る。各粗輪郭ループデータは、粗輪郭ループ内に存在す
る輪郭辺ベクトルの始点の総数(輪郭辺ベクトルの総数
とも考えることができる)と、ループを構成している順
番に各輪郭辺ベクトルの始点座標(x,y座標値)の値
(水平ベクトルの始点及び垂直ベクトルの始点が交互に
ならぶ)の列より構成されている。
【0012】さて、次に図10で示されるアウトライン
平滑変倍手段103では前記アウトライン抽出手段10
2より出力される粗輪郭ベクトルデータ(図14参照)
を入力し、その平滑化および所望の倍率へのアウトライ
ンベクトルデータ(座標値)の形態上で実施する。
【0013】図15にアウトライン平滑・変倍手段のさ
らに詳しい構成を示す。図15において、151は変倍
倍率設定手段、152は第一平滑化・変倍手段である。
【0014】第一平滑化・変倍手段152は、倍率設定
手段151により設定した倍率で、入力した粗輪郭デー
タを平滑化および変倍処理する。処理結果は、第二平滑
化手段153において、更に平滑化を行い最終出力を得
る。倍率設定手段151はあらかじめディップスイッチ
やダイアルスイッチ等で設定されている値を、第一平滑
化・変倍手段に渡すものでもよいし、何か外部よりI/
F(インターフェース)を介して提供される等の形式を
とってもよく、入力として与えられる画像サイズに対
し、主走査(横)方向,副走査(縦)方向独立に、それ
ぞれ何倍するかの情報を与える手段である。
【0015】第一平滑化・変倍手段152は、倍率設定
手段151から倍率情報を得て、平滑化・変倍処理を行
う。
【0016】図16に、アウトライン平滑・変倍処理を
実現するハードウェア構成例を示す。同図において、1
61はCPU、162はディスク装置、163はディス
クI/O、164はCPU161の動作処理手順を記憶
しているROMである。165はI/Oポート、166
はRAM、167は上記各ブロックを接続するバスであ
る。
【0017】図10のアウトライン抽出手段102の出
力は、図14に示すデータ形式でディスク装置162に
ファイル(粗輪郭ベクトルデータ)として記憶される。
【0018】CPU161は、図17に与えられる手順
で動作し、アウトライン平滑・変倍の処理を実行する。
【0019】まず、ステップS170でディスクI/O
163を経由して、ディスク装置162に格納された粗
輪郭データを読みだして、RAM166のワーキングメ
モリ領域(図示せず)に読み込む。次にステップS17
1において第一平滑化および変倍処理を行う。
【0020】第一平滑化処理は、粗輪郭データの開閉ル
ープ単位で行われる。各粗輪郭データの各輪郭辺(水平
ベクトル、もしくは垂直ベクトル)ベクトルに順次注目
してゆき、各着目輪郭辺ベクトルに対し、それぞれの前
後のベクトル高々3本まで(即ち、着目辺の前に3本、
着目辺自体、それに着目辺の後に3本の合計高々7本ま
での辺ベクトル)の互いに連続する辺ベクトルの長さと
向きの組み合わせによってパターンを分けて、それぞれ
の場合に対して着目辺に対する第一平滑化後の輪郭点の
座標値およびその輪郭点が角の点なのか否かを示す付加
情報(以下、角点情報と称す)を出力する。ここでいう
角の点とは、意味のある角に位置する点、すなわち、そ
の点が平滑化処理でもって変更されることがない点をい
う。そして、角点以外は、ノイズやその他の要因でギザ
ギザした部分やノッチ等による点であると判断され、平
滑化の対象になる。さて、角の点と判定された第一平滑
化後の輪郭点(以降、角点と称す)は、後の第二平滑化
によって平滑化されない点、即ち、その位置が不動点と
して扱われる。換言すれば、角点と判定されなかった第
一平滑化後の輪郭点(以降、非角点と称す)は、後の第
二平滑化によってさらに平滑化されることになる。
【0021】図18にこの様子、即ち、着目粗輪郭辺ベ
クトルDiと着目粗輪郭辺ベクトルの前の3本の辺ベク
トルDi-1,Di-2,Di-3および、着目粗輪郭辺ベクト
ルの後の3本のベクトルDi+1,Di+2,Di+3の様子
と、着目辺Diに対して定義される第一平滑化後の輪郭
点の様子を示している。つまり、こうして再定義された
輪郭点どうしを結ぶベクトル(斜め方向のベクトルが許
される)を構築する。
【0022】以上、第一平滑化の処理内容を説明した。
第一平滑化後のデータは、RAM166の所定の領域上
に順次構築されていく。この結果、粗輪郭ベクトルデー
タに対して、第1平滑化後のベクトルデータは、斜め方
向のベクトルをも許容するので、ジャギーのない画像を
形成することが可能になる。かくして、図17のステッ
プS171の処理を終えて、CPU161はステップS
172の第二平滑化の処理を行う。
【0023】第二平滑化は、第一平滑化後のデータを入
力し、それを処理する。即ち、閉ループ数,各閉ループ
毎の輪郭点数,各閉ループ毎の第一平滑化済の輪郭点の
座標値データ列,および、各閉ループ毎の第一平滑化済
の輪郭点の付加情報データ列を入力して、第二平滑化後
の輪郭点データを出力する。
【0024】第二平滑化後の輪郭データは、図19に示
すように、閉ループ数,各閉ループ毎の輪郭点数テーブ
ル,各閉ループ毎の第二平滑化済の輪郭点の座標値デー
タ列より構成される。
【0025】以下、図20を用いて、第二平滑化処理の
概要を説明する。第二平滑化は、第一平滑化同様、輪郭
ループ単位に処理され、かつ、各輪郭ループ内において
は、各輪郭点毎に処理が進められる。
【0026】各輪郭点について、注目している輪郭点が
角点である場合には、入力した輪郭点座標値そのものを
その注目輪郭点に対する第二平滑化済の輪郭点座標デー
タとする。つまり、何も変更しない。
【0027】また、注目している輪郭点が非角点である
場合は、前後の輪郭点座標値と注目する輪郭点の座標値
との荷重平均により求まる座標値を、注目している輪郭
点に対する第二平滑化済の輪郭点座標値とする。即ち、
非角点である注目入力輪郭点をPi(xi,yi)とし、Pi
の入力輪郭ループにおける直前の輪郭点を、 Pi-1(xi-1,yi-1) 直後の輪郭点を、 Pi+1(xi+1,yi+1) とし、更には注目入力輪郭点Piに対する第二平滑化済
の輪郭点を、 Qi(x'i,y'i) とすると、 x'i=ki-1・xi-1+ki・xi+ki+1・xi+1 y'i=ki-1・yi-1+ki・yi+ki+1・yi+1 …(1) として、算出する。ここで、ki-1=ki+1=1/4,k
i=1/2とした。
【0028】図20において、点P0,P1,P2,P3,
P4は入力である第一平滑化済の連続する輪郭点列の一
部であり、P0およびP4は角点、P1,P2,P3は非角
点を示している。この時の処理結果がそれぞれ点Q0,
Q1,Q2,Q3,Q4で示されている。P0およびP4は角
点であるから、それらの座標値がそのままそれぞれQ
0,Q4の座標値となる。また、点Q1はP0,P1,P2か
ら上述した式に従って算出した値を座標値として持つ。
同様に、Q2はP1,P2,P3から、Q3はP2,P3,P4
から上式に従って算出した値を座標値として持つ。
【0029】かくのごとき処理をCPU161はRAM
166上の所定領域にある第一平滑化済の輪郭データに
対する第二平滑化処理を施す。この処理は、第1ループ
から順に、第2ループ,第3ループと、ループ毎に処理
を進め、全てのループに対して処理が終了することによ
り、第二平滑化の処理を終了する。毎ループの処理内で
は第1点から順に第2点,第3点と処理を進め、全ての
該当ループ内の輪郭点に対して(1)式に示した処理を終
えると、当該ループの処理を終え、次のループに処理を
進めていく。
【0030】尚、ループ内にL個の輪郭点が存在する場
合、第1点の前の点とは第L点のことである。換言すれ
ば、第L点の後の点とは第1点のことである。以上、第
2平滑化では、入力とする第一平滑化済輪郭データと同
じ総ループ数を持ち、かつ、各ループ上の輪郭点数は変
わらず、同数の輪郭点データが生成される。CPU16
1は、以上の結果をRAM166の別領域もしくは、デ
ィスク装置162上に図19で示した形態で出力し、第
二平滑化処理の(ステップ172)の処理を終了する。
【0031】次に、CPU161はステップ173へ進
み、第二平滑化の結果得られたデータを、I/O163
を介して2値画像再生手段104へ転送して、図10に
示したその一連の処理を終える。
【0032】2値画像再生手段104は、例えば、本願
出願人より先に提案されている特開平5−20467号
に記載の装置で構成できる。該装置によれば、I/Oを
介して転送された第二平滑化済の輪郭データをもとに、
該輪郭データにより表現されるベクトル図形により囲ま
れる領域を塗りつぶして生成される2値画像をラスタ走
査形式で出力することができる。また、同提案は、その
記載内容のごとく、ビデオプリンタ等の値画像出力手段
を用いて可視化するものである。さて、特願平6−12
490号の提案は、以上に説明した特開平5−1741
40号を更に改良したものであって、低倍率の変倍画像
が肥り気味とならないようにしたものである。即ち、特
開平5−174140号のアウトライン抽出部では、原
画の白画素と黒画素の間の黒画素よりに(黒画素領域を
白画素領域に比して幅狭に)抽出して、かつ、これに合
わせたアウトライン平滑を行うように変更したものであ
る。
【0033】以上説明した特開平5−174140号
は、2値画像においても、特に文字・線画・表・図形な
どにおいて良好な変倍画像が得られる。
【0034】一方、多値デジタル画像に関する変倍処理
として、従来、多値画像の持つ画素値を用いて補間処理
を行うことによって変倍を行うことが一般的であった。
その補間処理についても、標本化された原画像の画素間
の画素値を双線形一次関数で補間する手法や、標本化関
数を三次式で近似して補間する手法など公知の変倍手法
であり、例えば「コンピュータ画像処理入門」,田村,
総研出版等に紹介されている。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
多値デジタル画像に関する変倍処理に関して、原画像の
画素値のみに注目して画像の画素値を補間して変倍して
いくという技術では、ジャギーや格子状の歪の発生とい
った画質の劣化を引き起こしてしまう場合があった。
【0036】
【課題を解決するための手段】および
【作用】本発明は、多値画像を変倍する際に、ジャギー
や格子状の歪が発生しないようにする画像処理装置およ
び方法を提供しようとするものである。
【0037】この課題を解決するため、例えば本発明の
画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、入力多
値画像に対し変倍処理を実行する画像処理装置であっ
て、多値画像データを入力する入力手段と、入力された
多値画像の各階調レベル毎の輪郭ベクトルデータを抽出
する輪郭ベクトル抽出手段と、抽出された各階調レベル
毎の輪郭ベクトルデータを設定された変倍率で変倍する
変倍手段と、設定された変倍率で変倍された各階調レベ
ル毎の輪郭ベクトルデータを平滑化する平滑化手段と、
該平滑化手段の処理で得られた各階調レベルのベクトル
データに基づいて多値画像を生成する多値画像生成手段
と、該多値画像生成手段で生成された多値画像を変倍率
に従って補間する補間手段とを備える。
【0038】ここで、本発明の好適な実施態様に従え
ば、輪郭ベクトル抽出手段は、入力した多値画像データ
の濃度閾値Tに対する2値化画像データを発生する2値
画像発生手段を含み、各濃度閾値による2値画像データ
の輪郭の沿った水平および垂直ベクトルデータを抽出す
ることが望ましい。この結果、各階調毎の輪郭を抽出で
きるので、多値画像の生成に必要な輪郭を得ることが可
能になる。
【0039】また、多値画像生成手段は、変倍手段及び
平滑化手段で変倍及び平滑化された各階調レベル毎の輪
郭ベクトルに基づいて2値画像を生成する2値画像生成
手段と、各階調レベル毎の2値画像データを合成する合
成手段とを含むことが望ましい。
【0040】また、補間手段は、前記多値画像生成手段
で生成された多値画像中の注目画素と当該注目画素の周
辺の二次元的な領域にある近傍の画素群の濃度による重
みづけ平均を算出する重み付け平均算出手段と、算出さ
れた重み付け平均値でもって注目画素の濃度を更新する
更新手段とを含むことが望ましい。この結果、良好な中
間調画像を生成することが可能になる。
【0041】また、重み付け平均算出手段で参照する領
域は、変倍率が高いほど大きくすることが望ましい。こ
れによって、変倍率にかかわらず、常に良好な画像を得
ることが可能になる。
【0042】また、重み付け平均値算出手段は、注目画
素に近い画素の濃度の影響を受ける様に算出することが
望ましい。これによって、オリジナルの画像の特徴を保
存しながら、良好な画像を生成することが可能になる。
【0043】また、更に、前記輪郭ベクトル抽出手段で
抽出する各階調レベルの輪郭ベクトルの階調レベル間隔
を変更する変更手段を備えることが望ましい。これによ
って、文字や線画の画像を多値画像として入力した場合
にも、余分な処理を行わない様にでき、高速な処理が可
能になる。
【0044】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0045】<第1の実施例>図1に実施例における画
像処理装置のブロック構成図を示す。図示において、1
0は変倍処理対象となるデジタル多値画像を獲得し、ラ
スタ走査形式の多値画像を出力する多値画像獲得部であ
る。11は多値画像アウトライン平滑・変倍部であり、
倍率設定部14から設定される変倍の倍率指示データ1
8と、多値画像獲得部10から出力されたラスタ形式の
多値画像データ15を入力し、多値画像データ15の輪
郭形状に対して変倍処理を行う。12は倍率設定部14
から設定される変倍の倍率指示データ18と、多値画像
アウトライン平滑・変倍部11で変倍された多値画像デ
ータ16を入力し、変倍された多値画像データ16に対
して画素値補間を行う画素値補間部である。そして、1
3は得られた変倍画像を表示したり、ハードコピーをと
ったり、あるいは通信路などへ出力するプリンタや表示
器等の多値画像出力部である。
【0046】図2は、本発明による画像処理装置のハー
ドウェア構成を表す概念図である。21は、例えばイメ
ージリーダーで画像を読み取り、ラスタ走査形式で出力
する公知のラスタ走査型多値画像読取装置で構成される
ものであり、先の多値画像獲得部10に対応する。ただ
し、多値画像を記憶した記憶媒体からデータを取り込む
装置、あるいはスチルカメラで撮影した画像を入力する
装置、あるいはビデオ信号を入力する装置であってもか
まわない。
【0047】22はプリンタ,ディスプレイ等の画像出
力装置(多値画像出力部13に対応する)、23は画像
処理装置全体の制御、ならびに、画像処理を実行するた
めのプログラムおよび画像データ等を格納する記憶装
置、24はディスプレイなどの操作内容表示装置、25
はキーボード,マウス等の操作入力装置、26は画像処
理装置全体の制御、ならびに、画像処理の実行を行う中
央処理装置である。画像入力装置21より入力された、
あるいは外部記憶装置27に格納されていた多値画像
は、記憶装置23内に格納される。操作内容表示装置2
4には操作入力装置25によって入力された画像の変倍
処理の指示が表示され、これを受けて中央処理装置26
は記憶装置23にアクセスしながら指定された処理を実
行し、画像出力装置22に出力するか、もしくは、外部
記憶装置27に処理結果を格納する。後者の場合、外部
記憶装置27が多値画像出力部13を兼ねることにな
る。
【0048】次に図1における多値画像アウトライン平
滑・変倍部11の詳しい構成図を図3に示す。
【0049】図示において、31は図1における多値画
像獲得部10から出力された多値画像データ15を階調
毎にラスタ走査形式の2値画像データ群34を作成する
2値画像作成部である。32は2値画像作成部31で作
成されたラスタ走査形式の2値画像データ群34と図1
における倍率設定部14の変倍倍率18を入力し、アウ
トラインベクトルを抽出し、抽出したアウトラインベク
トルデータ形態で平滑化および変倍処理を行い、得られ
た平滑・変倍アウトラインデータから、そのデータの表
現する2値画像データ群35を出力する。33は2値ア
ウトライン変倍部32で変倍された2値変倍画像群35
から変倍された多値画像16を再生する多値画像再生部
である。
【0050】2値画像作成部31の処理の流れを図4に
示す。ラスタ走査形式で入力されるデジタル多値画像デ
ータ15に対して、図4の処理の流れで階調毎の2値画
像を作成する。入力された多値画像は主走査方向がm+
1画素(すなわち、0〜m),副走査方向がn+1画素
(すなわち、0〜n)であり、主走査方向座標x,副走
査方向座標yにおける画素値をf(x,y)のように記述
する。また、多値画像の階調数を変数Levelで表わ
す。また、変数Levelによる2値画像をbleve
l(x,y)とする。
【0051】まず、ステップS41において、現在の階
調を表現するための変数levelに“1”を初期値と
して代入する。
【0052】次いで、ステップS42に進み、入力画像
f(x,y)を調べ、それがLevel変数に保持され
た値以上であるか、未満であるかに応じて、bleve
l(x,y)を決定する。
【0053】具体的には、 f(x,y)≧Levelのとき、blevel(x,y)←“1” f(x,y)<Levelのとき、blevel(x,y)←“0” この処理を全てのx,y(x=0、1、…、m、y=
0、1、…n)の取り得る範囲で行ない、入力画像fに
対するLevelで示された2値画像blevelを得
る。
【0054】こうしてLevelで示された2値画像b
levelの生成が完了すると、処理はステップS43
に進んで、その2値画像blevelを図3における次
の処理部である2値画像アウトライン変倍部32に出力
する。
【0055】さて、ステップS44に処理が進むと、変
数Levelを“1”だけインクリメントする。そし
て、ステップS45で、その変数Levelの値が25
6に等しくなったかどうかを判断し、未だ256未満で
あると判断したらステップS42以降の処理を繰り返
す。
【0056】以上の処理を図22を用いて説明する。
尚、ここでは原画像は4階調、すなわち、濃度値として
0、1、2、3の4通りの濃度を持つものとして説明す
る。
【0057】今、図示の符号220で示すような原画像
(画像中の数字0、1、2、3はそれぞれ濃度値を示し
ている)を入力したとする。
【0058】このとき、変数Level=1の場合に
は、図示の2値画像221が生成され、2値画像アウト
ライン変倍部32にそれが出力されることになる。ま
た、Level=2の場合には2値画像222が、Le
vel=3のときには2値画像223が生成されること
になる。
【0059】尚、上記処理では、或るLevelに対す
る2値画像の生成が完了した時点で、それを下位の処理
にわたし、次のLevelの処理に進んだが、全Lev
elに対する2値画像を生成した後に、下位の処理に渡
すようにしても良い。但し、後者の場合には、一度に全
階調に対する2値画像を生成するので、メモリ容量は増
えるが、装置全体の処理が1つのCPUで行っているよ
うな場合には、各タスクの切り替えにかかるオーバーヘ
ッドが少なくなるので効率的である。
【0060】また、先に説明した様にある階調に対する
2値画像の生成が完了した時点で下位の処理に渡す場
合、そのCPUがマルチタスクとして十分な機能を有し
ていれば問題はなく、それぞれのタスクが別々のCPU
でもって実行されている場合に特に適した処理である。
【0061】次に、図3における2値画像アウトライン
変倍部32であるが、例えば前述の特開平5−1741
40号として本願出願人より出願された特許願の中に開
示されている装置により構成できる。図5に示すよう
に、2値画像アウトライン変倍部32は、アウトライン
抽出部51,アウトライン平滑・変倍部52,2値画像
再生部53より構成される。具体的には、アウトライン
抽出部51では、2値画像作成部31で作成された2値
画像群34を順次入力して、それぞれのLevelに対
するアウトラインベクトル(粗輪郭ベクトル)を抽出
し、アウトライン平滑・変倍部52において該抽出した
アウトラインベクトル表現の形態で、倍率信号18で指
示される所望の倍率(任意)で滑らかに変倍されたアウ
トラインベクトルを作成する。そして、2値画像再生部
53においては、この滑らかに変倍された各Level
に対するアウトラインベクトルから、各Levelで示
されるラスタ走査形式の2値変倍画像群35を生成す
る。
【0062】次に、図3における多値画像再生部33の
処理の流れについて、図6を用いて説明する。ここで
は、2値画像アウトライン変倍部32で変倍された2値
画像変倍画像群B(それぞれ主走査方向サイズN,副走
査方向サイズM)を用いて、多値変倍画像F(主走査方
向サイズN,副走査方向サイズM)を再生する。
【0063】尚、平滑化および変倍処理して生成された
各Levelの2値画像をBlevelとして表わし、
座標x,yの画素値をBlevel(x,y)(1画素
1ビット)とする。また、目的となる最終画像を画像F
とし、座標x,yの画素値をF(x,y)(1画素8ビ
ット)として表わす。
【0064】まず、ステップS61において、変数Le
velに初期値として“1”を代入すると共に、全出力
画像データF(x,y)(x=0、1、…、m、y=
0、1、…、n)を“0”クリアする。
【0065】次いで、ステップS62に進み、ベクトル
の平滑化を行ない、それでもって生成された変数Lev
elで示される2値画像Blevelを入力する。そし
て、ステップS63では、その2値画像Blevel内
の全てが“0”かどうかを判断する。尚、この判断は、
入力した2値画像Blevelの全画素を調べても良い
が、上位処理である22値画像作成部31で各Leve
lに対する2値画像を生成したときの結果を受けて判断
するようにした。このようにすることで、判断処理が高
速に行えるからである。
【0066】さて、ステップS63の判断で、全ての画
素が“0”であると判断した場合には、ステップS64
の処理をスキップし、ステップS65に進む。
【0067】一方、少なくとも“1”の画素が存在する
と判断した場合には、ステップS64の処理を行う。
【0068】このステップS64では、入力したBle
vel(x,y)が“1”のとき、出力画像F(x,
y)にそのときの変数Levelの値を代入する。ま
た、Blevel(x,y)が“0”である場合には、
何もしない、すなわち、F(x,y)の値は変更しな
い。この処理を全てのx,yについて行う。
【0069】処理がステップS65に進むと、変数Le
velを“1”だけインクリメントし、次の階調レベル
の画像データの入力に備える。
【0070】そして、ステップS66で、変数Leve
lの値が“256”になったと判断されるまで、上記ス
テップS62以降の処理を繰り返す。
【0071】以上の処理の結果、出力画像F中の各画素
は0〜255の値が格納されることになり、結果として
変倍後の中間調画像が格納されることになる。
【0072】以上、図1における多値画像アウトライン
平滑・変倍部11について説明を行った。
【0073】次に、図1における画素値補間部12の構
成を図7に示す。
【0074】画素値補間部は、一様重みフィルタ処理部
71とフィルタサイズ決定部72から構成される。フィ
ルタサイズ決定部72は図1における倍率設定部から得
られる変倍の倍率18を入力し、フィルタのサイズ73
を出力する。一様重みフィルタ処理部71は図1におけ
る多値画像アウトライン平滑・変倍部11の出力16
と、フィルタサイズ決定部72からの出力であるフィル
タサイズ73を入力し、最終的に画素値補間処理を行っ
た多値画像17を出力する。
【0075】一様重みフィルタ処理部71は例えば、前
記の「コンピュータ画像処理入門」田村,総研出版等に
紹介されている公知の手法であり、通常は雑音除去など
に用いられている。この処理の概要を表したものを図8
に示す。なお、図8において、81はラスタ走査中の多
値画像のある画素を示しており、82は、この画素81
の近傍24画素を含めた25画素領域(5×5領域とも
いう)を表している。
【0076】フィルタ処理では、注目画素81の値(濃
度)とその近傍の画素値の濃度にある重みを乗じて算術
平均値を算出し、その算出された値を注目画素の新しい
画素値としていく処理である。また、実施例における一
様重みフィルタ処理部71では重み値が図8に示すよう
に全て“1”の場合として処理を行う。
【0077】先の処理でもって、画像データFが得られ
るが、ここでも入力画像中の注目画素値をF(x,y)
とし、フィルタ処理後の注目画素値をD(x,y)とし
て表わすと、D(x,y)は次式で表される。 D(x,y)=ΣF(i,j)/K …(2) ここで、x−2≦i≦x+2 y−2≦j≦y+2 K=フィルタ中の重み値総和 である。
【0078】フィルタサイズ決定部72は一様重みフィ
ルタ処理部71で用いるフィルタの大きさを決定する
が、これは図1における倍率設定部14で設定された変
倍の倍率18から決定される。
【0079】具体的には、主走査方向の変倍の倍率を
G,副走査方向の変倍の倍率をHとし、フィルタの大き
さ(注目している画素の近傍の領域)を主走査方向g,
副走査方向hの長方(正方)形状でg,hとしたとき、 g=min{[G],even([G+1])} h=min{[H],even([H+1])} で与えられる。ただし、even(x)はxを下回らない
奇数を返す関数、[…]はガウス記号、min{}
は{}内の最小値を返す関数を表す。
【0080】次に、一様重み処理部71で画素値補間が
行える原理を図9に示す。図9では模式的に1次元デジ
タル信号を用いて説明する。入力デジタル信号91を座
標方向に5倍(式(2)におけるG=5)拡大することを
考えると、多値アウトライン平滑・変倍部11によって
入力デジタル信号91は符号92で示されるように変倍
される。次に、画素値補間部12(フィルタサイズ決定
部でg=5となる)で一様重みフィルタ処理を行った結
果が符号93で示される濃度分布となり、滑らかに画素
値が変化する如く振幅値(画像の場合は画素値)を補間
していることが確認できる。
【0081】以上、図1における多値アウトライン平滑
・変倍処理11で輪郭形状が滑らかに変倍された変倍結
果16に画素値補間部12を適用することによって、画
素値も滑らかに変化するように画素値が補間できること
を示した。
【0082】以上、図1における多値アウトライン平滑
・変倍処理11で輪郭形状が滑らかに変倍された変倍結
果16に画素値補間部12を適用することによって、画
素値も滑らかに変化するように画素値が補間できること
を示した。
【0083】以上説明したように、多値画像変倍処理と
して、多値画像アウトライン変倍部(図1の11の動
作),画素値補間部(図1の12の動作)を組み込むこ
とにより、多値画像変倍時に画像中の輪各部におけるジ
ャギーや格子状の歪みなどが発生しない多値変倍画像を
得ることが可能となる。
【0084】<第2の実施例の説明>上記第1の実施例
では、図7の一様重みフィルタ処理部71は倍率設定部
14で設定される変倍の倍率18に応じてフィルタサイ
ズ決定部72でフィルタの大きさを決定するように構成
したが、必ずしもこのように構成しなくともよい。即
ち、基本となる小さなフィルタの大きさを複数回繰り返
しフィルタ処理を行うことによって、第1の実施例の場
合と同様の効果が得られるからである。
【0085】例えば、変倍の倍率を主走査方向,副走査
方向ともに5倍としたとき、5×5のフィルタ処理を1
度施した結果と、基本のフィルタの大きさを3×3とし
て2度繰り返してフィルタ処理を施した場合とは、近似
的にほぼ同等の結果となる。このことによって、ワーキ
ングメモリ容量を削減でき、かつ、フィルタ処理時間の
短縮が可能となる。
【0086】<第3の実施例の説明>第1、第2の実施
例では、図7の一様重みフィルタ処理部に用いるフィル
タの形状は正方(長方)形状で、そのフィルタの重み係数
は全て1で一様であるとして構成したが、必ずしもその
ように構成する必要はない。即ち、図21のように非正
方(非長方)形状でかつ、注目画素211に対する重み係
数が一番大きく、その画素から距離が離れるほど重み係
数が小さくなっていくように構成してもよい。そのこと
によって、多値画像中のエッジ成分をより保存した画素
値補間が可能となる。この場合、前述の(2)式は、 D(x,y)=Σkij・F(i,j)/K 但し、kijはフィルタ内の位置(i,j)の重み係数で、
K=Σkijとなる。
【0087】<第4の実施例の説明>前記の実施例全て
において、図4に処理の流れに示すように、全ての階調
毎に2値画像を作成,処理を行うように構成したが、写
真画像等ではなく、多値文書画像など階調数の少ない多
値画像に対しては必ずしもこのように構成しなくともよ
い。即ち、図4のステップS44で変数Levelを
“1”だけインクリメントするのではなく、それより大
きい値cでc階調毎に処理を実施してもよい。これにあ
わせて、図6のステップS65も、level=lev
el+cと変更する。この結果として、多値画像アウト
ライン変倍処理の処理時間の短縮が可能となる。
【0088】具体的には、実施例の装置を例えば複写機
に適応する場合には、原稿画像の種類として文章画像か
写真画像かを選択するキーを設け、そのキーでもって階
調間隔cを設定する。もしくは、自由に階調間隔cを設
定してユーザの好みに合わせるようにしても良いであろ
う。
【0089】勿論、複写機に限らず、どのような装置に
も適応できることは上記説明からすれば容易に想到でき
よう。
【0090】尚、上記実施例では、例えば図1における
各処理部に相当する部分を、中央処理装置がプログラム
を実行して実現するものとして説明したが、個々の処理
部を独立した回路で構成してもよい。
【0091】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることはいうまでもない。
【0092】以上説明したように、本実施例による画像
処理装置は、多値の入力画像の輪郭形状に対して適切な
変倍処理を施して画像を変倍し、その変倍された多値画
像に対して画素値補間を行うことによって、良好な画質
の変倍画像を得ることを可能ならしめる画像処理装置で
あって、多値画像の輪郭形状に変倍処理を行う多値画像
アウトライン変倍部と、前記多値画像アウトライン変倍
部によって変倍された多値画像に対して画素値補間を行
う画素値補間部を設けることにより、ジャギーや格子状
の歪といった画質劣化が発生しない、良好な多値変倍画
像を得ることが可能となる効果を有する。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
値画像を変倍する際に、ジャギーや格子状の歪が発生し
ないようにすることが可能になる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置の全体のブロック構成図である。
【図2】具体的な構成を示す図である。
【図3】多値画像アウトライン変倍部のブロック構成図
である。
【図4】2値画像作成部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図5】2値画像アウトライン変倍部のブロック構成図
である。
【図6】多値画像再生部の処理動作を示すフローチャー
トである。
【図7】画素値補間部のブロック構成図である。
【図8】一様重みフィルタ処理動作を示す概念図であ
る。
【図9】画素値補間部の処理原理を示す概念図である。
【図10】出願人が先に提案した技術中の全体的構成を
示す図である。
【図11】出願人が先に提案した技術中の2値画像から
輪郭ベクトルを抽出する際の走査方向を示す図である。
【図12】先に提案した輪郭ベクトルの抽出する原理を
説明するための図である。
【図13】提案済みの2値画像と輪郭ベクトルの関係を
示す図である。
【図14】提案済み抽出した輪郭ベクトルデータのフォ
ーマットを示す図である。
【図15】提案済みの平滑化変倍部の構成を示す図であ
る。
【図16】提案済みの装置の具体的構成を示す図であ
る。
【図17】提案済みの処理の流れを示すフローチャート
である。
【図18】提案済みの第1平滑化の概要を示す図であ
る。
【図19】提案済みの平滑化後のベクトルデータのフォ
ーマットを示す図である。
【図20】提案済みの第2の平滑化処理の概要を示す図
である。
【図21】第3の実施例で用いられたフィルタを示す図
である。
【図22】多値画像から階調レベルの2値画像を生成す
る原理を示す図である。
【符号の説明】
10 多値画像獲得部 11 多値画像アウトライン平滑・変倍部 12 画素値補間部 13 多値画像出力部 14 倍率設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−145969(JP,A) 特開 昭62−191968(JP,A) 特開 平5−174140(JP,A) 特開 平6−261209(JP,A) 特開 平6−4658(JP,A) 特開 平7−210669(JP,A) 特開 平8−138044(JP,A) 特開 平8−289139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 3/40 G06T 1/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力多値画像に対し変倍処理を実行する
    画像処理装置であって、 多値画像データを入力する入力手段と、 入力された多値画像の各階調レベル毎の輪郭ベクトルデ
    ータを抽出する輪郭ベクトル抽出手段と、 抽出された各階調レベル毎の輪郭ベクトルデータを設定
    された変倍率で変倍する変倍手段と、 設定された変倍率で変倍された各階調レベル毎の輪郭ベ
    クトルデータを平滑化する平滑化手段と、 該平滑化手段の処理で得られた各階調レベルのベクトル
    データに基づいて多値画像を生成する多値画像生成手段
    と、 該多値画像生成手段で生成された多値画像を変倍率に従
    って補間する補間手段とを備えることを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記輪郭ベクトル抽出手段は、入力した
    多値画像データの濃度閾値Tに対する2値化画像データ
    を発生する2値画像発生手段を含み、 各濃度閾値による2値画像データの輪郭に沿った水平お
    よび垂直ベクトルデータを抽出することを特徴とする請
    求項第1項に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記多値画像生成手段は、 前記平滑化手段で平滑化された各階調レベル毎の輪郭ベ
    クトルに基づいて2値画像データを生成する2値画像生
    成手段と、 各階調レベル毎の2値画像データを合成する合成手段と
    を含むことを特徴とする請求項第1項に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補間手段は、 前記多値画像生成手段で生成された多値画像中の注目画
    素と当該注目画素の周辺の二次元的な領域にある近傍の
    画素群の濃度による重みづけ平均を算出する重み付け平
    均算出手段と、 算出された重み付け平均値でもって注目画素の濃度を更
    新する更新手段とを含むことを特徴とする請求項第1項
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記重み付け平均値で参照する領域は、
    変倍率の高いほど大きくなることを特徴とする請求項第
    4項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記重み付け平均算出手段は、注目画素
    に近い画素の濃度の影響を受ける様に算出することを特
    徴とする請求項第4項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記輪郭ベクトル抽出手段で抽出
    する各階調レベルの輪郭ベクトルの階調レベル間隔を変
    更する変更手段を備えることを特徴とする請求項第1項
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 入力多値画像に対して変倍処理を実行
    する画像処理方法であって、 多値画像データを入力する入力工程と、 入力された多値画像の各階調レベル毎の輪郭ベクトルデ
    ータを抽出する輪郭ベクトル抽出工程と、 抽出された各階調レベル毎の輪郭ベクトルデータを設定
    された変倍率で変倍する変倍工程と、 設定された変倍率で変倍された各階調レベル毎の輪郭ベ
    クトルデータを平滑化する平滑化工程と、 該平滑化工程の処理で得られた各階調レベルのベクトル
    データに基づいて多値画像を生成する多値画像生成工程
    と、 該多値画像生成工程で生成された多値画像を変倍率に従
    って補間する補間工程とを備えることを特徴とする画像
    処理方法。
  9. 【請求項9】 前記輪郭ベクトル抽出工程は、入力した
    多値画像データの濃度閾値Tに対する2値化画像データ
    を発生する2値画像発生工程を含み、 各濃度閾値による2値画像データの輪郭に沿った水平お
    よび垂直ベクトルデータを抽出することを特徴とする請
    求項第8項に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記多値画像生成工程は、 前記平滑化工程で平滑化された各階調レベル毎の輪郭ベ
    クトルに基づいて2値画像データを生成する2値画像生
    成工程と、 各階調レベル毎の2値画像データを合成する合成工程と
    を含むことを特徴とする請求項第8項に記載の画像処理
    方法。
  11. 【請求項11】 前記補間工程は、 前記多値画像生成工程で生成された多値画像中の注目画
    素と当該注目画素の周辺の二次元的な領域にある近傍の
    画素群の濃度による重みづけ平均を算出する重み付け平
    均算出工程と、 算出された重み付け平均値でもって注目画素の濃度を更
    新する更新工程とを含むことを特徴とする請求項第8項
    に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記重み付け平均値で参照する領域
    は、変倍率の高いほど大きくなることを特徴とする請求
    項第11項に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記重み付け平均算出工程は、注目画
    素に近い画素の濃度の影響を受ける様に算出することを
    特徴とする請求項第11項に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 更に、前記輪郭ベクトル抽出工程で抽
    出する各階調レベルの輪郭ベクトルの階調レベル間隔を
    変更する変更工程を備えることを特徴とする請求項第8
    項に記載の画像処理方法。
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