JP2885999B2 - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JP2885999B2
JP2885999B2 JP20277792A JP20277792A JP2885999B2 JP 2885999 B2 JP2885999 B2 JP 2885999B2 JP 20277792 A JP20277792 A JP 20277792A JP 20277792 A JP20277792 A JP 20277792A JP 2885999 B2 JP2885999 B2 JP 2885999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2値画像から輪郭情報を
抽出し、所定の処理を施す画像処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、本願出願人は既
に、特願平3−345062号或いは特願平4−169
581号として提出している。
【0003】これらの提案は、いずれも2値画像を変倍
して出力する場合に、2値画像そのものを変倍するので
はなく、2値画像の輪郭情報を抽出し、その抽出した輪
郭情報に基づいて変倍画像を生成することにより高品質
な画像を得るためになされたものである。
【0004】具体的には、特願平3−345062号
は、2値画像からアウトラインベクトルを抽出し、該抽
出したアウトラインベクトル表現の状態で所望の倍率
(任意)で滑らかに変倍されたアウトラインベクトルを
作成し、この滑らかに変倍されたアウトラインベクトル
から2値画像を再生成する。これによって、所望の倍率
(任意)で変倍された高画質のディジタル2値画像を得
ようとするものである。
【0005】以下に、その主要部を概説する。図10
は、特願平3−345062号に開示された特徴を最も
よく表している図である。
【0006】同図において、1は変倍処理対象のデジタ
ル2値画像を獲得し、ラスター走査形式の2値画像を出
力する2値画像獲得手段、2はラスター走査形式の2値
画像から粗輪郭ベクトル(平滑化・変倍処理を施す前の
アウトラインベクトル)を抽出するアウトライン抽出手
段、3は粗輪郭ベクトルデータをベクトルデータ形態で
平滑化及び変倍処理を行うアウトライン平滑・変倍手
段、4はアウトラインベクトルデータからラスター走査
形式の2値画像データを再現する2値画像再生手段、5
はラスター走査型の2値画像データを表示したり、ハー
ドコピーをとったり、或いは、通信路等へ出力したりす
る2値画像出力手段である。
【0007】2値画像獲得手段1は、例えば、原稿画像
を2値画像として読み取り、ラスター走査形式で出力す
る公知のラスター走査型2値画像出力装置で構成され
る。アウトライン抽出手段2は、例えば、本願出願人が
先に提案している特願平2−281958号に記載の装
置で構成される。図2は2値画像獲得手段1から出力さ
れるラスター走査型の2値画像データの走査形態を示し
ており、かつ、アウトライン抽出手段2が入力するラス
ター走査型の2値画像データの走査形態をも示してい
る。かくの如きの形式で、2値画像獲得手段1により出
力されるラスタ走査型の2値画像データをアウトライン
抽出手段2は入力する。尚、図2において、101は、
ラスター走査中の2値画像のある画素を示しており、1
02は、この画素101の近傍8画素を含めた9画素領
域を表わしている。先に述べた、特願平2−28195
8号に記載のアウトライン抽出手段は、注目画素をラス
ター走査順に移動させ、各注目画素に対し、102に示
す9画素領域における各画素の状態(白画素かもしくは
黒画素か)に応じて、注目画素と、注目画素の近隣画素
の間に存在する輪郭辺ベクトル(水平ベクトルもしくは
垂直ベクトル)を検出し、輪郭辺ベクトルが存在する場
合には、その辺ベクトルの始点座標と向きのデータを抽
出して、それら辺ベクトル間の接続関係を更新しなが
ら、粗輪郭ベクトルを抽出していくものである。
【0008】図3に、注目画素と注目画素の近隣画素間
の輪郭辺ベクトルの抽出状態の一例を示した。同図にお
いて、△印は垂直ベクトルの始点を表わし、○印は水平
ベクトルの始点を表わしている。
【0009】図4に上述したアウトライン抽出手段によ
って抽出された粗輪郭ベクトルループの例を示す。ここ
で、格子で区切られる各升目は入力画像の画素位置を示
しており、空白の升目は白画素、点模様で生められた丸
印は黒画素を意味している。図3と同様に、△印は垂直
ベクトルの始点を表わし、○印は水平ベクトルの始点を
表わしている。
【0010】図4の例でわかる様に、アウトライン抽出
手段では、黒画素の連結する領域を、水平ベクトルと垂
直ベクトルが交互(かならず交互になる)に連続する粗
輪郭ベクトルループとして抽出する。ただし、ここでは
抽出処理を進める方向は、その進む向きに対して右側が
黒画素領域となる様にしている。また、各粗輪郭ベクト
ルの始点は、入力画像の各画素の中間位置として抽出さ
れる。つまり、各画素の存在位置を整数(x,y)で表
した場合、抽出されるベクトルの始点はそれぞれの座標
値に0.5を加えた値、或いは0.5を減じた値をと
る。より詳しく説明すれば、原画中の1画素巾の線部分
も、有意な巾をもった粗輪郭ループとして抽出される。
この様に抽出された粗輪郭ベクトルループ群は、図5に
示す様なデータ形式で図10のアウトライン抽出手段2
より出力される。即ち、画像中より抽出された総粗輪郭
ループ数aと、第1輪郭ループから第a輪郭ループまで
の各粗輪郭ループデータ群からなる。各粗輪郭ループデ
ータは、粗輪郭ループ内に存在する輪郭辺ベクトルの始
点の総数(輪郭辺ベクトルの総数とも考えることができ
る)と、ループを構成している順番に各輪郭辺ベクトル
の始点座標(x座標値,y座標値)の値(水平ベクトル
の始点及び垂直ベクトルの始点が交互に並ぶ)の列より
構成されている。
【0011】さて、次に図10で示されるアウトライン
平滑・変倍手段3では、前記アウトライン抽出手段2よ
り出力される粗輪郭ベクトルデータ(図5参照)を入力
し、その平滑化及び所望の倍率への変倍処理をアウトラ
インベクトルデータ(座標値)の形態上で実施する。図
6に、アウトライン平滑・変倍手段のさらに詳しい構成
を示す。図6において、31は変倍の倍率設定手段、3
2は第一平滑化・変倍手段である。第一平滑化・変倍手
段は、倍率設定手段31により設定した倍率で、入力し
た粗輪郭データを平滑化及び変倍処理する。処理結果は
第二平滑化手段33において、更に平滑化を行い最終出
力を得る。
【0012】倍率設定手段31は、あらかじめディップ
スイッチや、ダイヤルスイッチ等で設定されている値
を、第一平滑化・変倍手段に渡すものでもよいし、何か
外部よりI/F(インタフエース)を介して提供される
等の形式をとってもよく、入力として与えられる画像サ
イズに対し、主走査(横)方向、副走査(縦)方向独立
に、それぞれ何倍にするかの情報を与える手段である。
【0013】第一平滑化・変倍手段32は、倍率設定手
段31からの倍率情報を得て、平滑化・変倍処理を行
う。
【0014】図7に、アウトライン平滑・変倍手段を実
現するハードウェア構成例を示す。図7において、71
はCPU、72はディスク装置、73はディスクI/
O、74はCPU71の動作処理手順を記憶しているR
OMである。75はI/Oポート、76はRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)、77は上記の各ブロックを接続
するバスである。
【0015】図2のアウトライン抽出手段の出力は、図
5に示すデータ形式でディスク装置72にファイル(粗
輪郭ベクトルデータ)として記憶される。
【0016】CPU71は、図8に与えられる手順で動
作し、アウトライン平滑・変倍の処理を実行する。
【0017】先ず、ステップS1でディスクI/O73
を経由して、ディスク装置72に格納された粗輪郭デー
タを読み出して、RAM76中のワーキングメモリ領域
(図示せず)に読み込む。次に、ステップS2において
第一平滑化及び変倍処理を行う。
【0018】第一平滑化処理は、粗輪郭データの各閉ル
ープ単位で行われる。各粗輪郭データの各輪郭辺(水平
ベクトル、もしくは垂直ベクトル)ベクトルに順次着目
してゆき、各着目輪郭辺ベクトルに対し、それぞれその
前後のベクトル高々3本まで(即ち、着目辺の前に3
本、着目辺自体、それに着目辺の後に3本の合計高々7
本までの辺ベクトル)の互いに連続する辺ベクトルの長
さと向きの組み合わせによってパターンを分けて、それ
ぞれの場合に対して、着目辺に対する第一平滑化結果と
なる第一平滑化後の輪郭点を定義してゆく。そして、第
一平滑化後の輪郭点の座標値及びその輪郭点が角の点な
のか否かを示す付加情報(以下、角点情報と称す)を出
力する。ここで言う角の点とは、意味のある角に位置す
る点をいい、ノイズその他の要因でギザギザした部分や
ノッチなどによる角の点は除かれる。さて、角の点と判
定された第一平滑化後の輪郭点(以降、角点と称す)
は、後の第二平滑化によっては平滑化されない点、すな
わち、その位置が不動点として扱われる。また、角の点
と判定されなかった第一平滑化後の輪郭点(以降、非角
点と称す)は、後の第二平滑化によって更に平滑化され
ることになる。
【0019】図9にこの様子、即ち、着目粗輪郭辺ベク
トルDiと、着目粗輪郭辺ベクトルの前の3本の辺ベク
トルDi-1,Di-2,Di-3及び、着目粗輪郭辺ベクトル
の後の3本の辺ベクトルDi+1,Di+2,Di+3の様子
と、着目辺Diに対して定義される第一平滑化後の輪郭
点の様子を示している。
【0020】以上、第一平滑化の処理内容を説明した。
第一平滑化後のデータは、RAM76の所定領域上に順
次構築されていく。かくして、図8のステップS2の処
理を終えて、CPU72は、ステップS3の第二平滑化
の処理を行う。
【0021】第二平滑化は、第一平滑化後のデータを入
力し、それを処理する。即ち、閉ループ数、各閉ループ
毎の輪郭点数、各閉ループ毎の第一平滑化済の輪郭点の
座標値データ列、及び、各閉ループ毎の第一平滑化済の
輪郭点の付加情報データ列を入力して、第二平滑化後の
輪郭点データを出力する。
【0022】第二平滑化後の輪郭データは、図11に示
す様に、閉ループ数、各閉ループ毎の輪郭点数テーブ
ル、各閉ループ毎の第二平滑化済の輪郭点の座標値デー
タ列より構成される。
【0023】以下、図12を用いて、第二平滑化処理の
概要を説明する。第二平滑化は、第一平滑化同様、輪郭
ループ単位に処理され、かつ各輪郭ループ内において
は、各輪郭点毎に処理が進められる。
【0024】各輪郭点について、注目している輪郭点が
角点である場合は、入力した輪郭点座標値そのものを、
その注目輪郭点に対する第二平滑化済の輪郭点座標デー
タとする。つまり、何も変更しない。
【0025】また、注目している輪郭点が非角点である
場合は、前後の輪郭点座標値と、注目する輪郭点の座標
値との加重平均により求まる座標値を、注目している輪
郭点に対する第二平滑化済の輪郭点座標値とする。即
ち、非角点である注目入力輪郭点をPi(xi ,yi
とし、Pi の入力輪郭ループにおける直前の輪郭点をP
i -1(xi+1,yi+1 ),直後の輪郭点をPi+1(x
i+1 ,yi+1 )とし、更には注目入力輪郭点Pi に対す
る第二平滑化済の輪郭点をQi (x’i ,y’i )とす
ると、 x’i =ki-1 ・xi-1 +ki ・xi +ki+1 ・xi+1 y’i =ki-1 ・yi-1 +ki ・yi +ki+1 ・yi+1 として算出する。ここで、ki-1 =ki+1 =1/4,k
i =1/2である。
【0026】図12において、点P0 ,P1 ,P2 ,P
3 ,P4 は、入力である第一平滑化済の連続する輪郭点
列の一部であり、P0 およびP4 は角点、P1,P2
びP3は非角点を示している。この時の処理結果が、そ
れぞれ点Q0 ,Q1,Q2 ,Q 3 ,Q4 で示されてい
る。P0 及びP4 は角点であるから、それらの座標値
が、そのままそれぞれQ0 及びQ4 の座標値となる。ま
た点Q1 は、P0 ,P1 ,P 2 から上述した式に従つて
算出した値を座標値として持つ。同様に、Q2 はP1
2 ,P3 から、Q3 はP2 ,P3 ,P4 から上式に従
つて算出した値を座標値としてもつ。
【0027】かくの如き処理を、CPU71は、RAM
76上の所定領域にある第一平滑化済の輪郭データに対
する第2平滑化処理を施す。この処理は、第1ループか
ら順に、第2ループ、第3ループと、ループ毎に処理を
進め、全てのループに対して処理が終了することによ
り、第二平滑化の処理を終了する。毎ループの処理内で
は、第1点から順に第2点、第3点と処理を進め、全て
の当該ループ内の輪郭点に対しての式に示した処理を
終えると、当該ループの処理を終え、次のループに処理
を進めてゆく。
【0028】尚、ループ内にL個の輪郭点が存在する場
合、第1点の前の点とは第L点のことであり、又、第L
点の後の点とは第1点のことである。以上、第二平滑化
では、入力とする第一平滑化済輪郭データと同じ総ルー
プを数をもち、かつ、各ループ上の輪郭点数は変わら
ず、同数の輪郭点データが生成される。CPU72は、
以上の結果をRAM76の別領域もしくは、ディスク装
置72上に図11に示した形態で出力し、第二平滑化処
理の(ステップS3)の処理を終了する。
【0029】次に、CPU71はステップS4へ進み、
第二平滑化の結果得られたデータを、I/O75を介し
て2値画像再生手段4へ転送して、図8に示したその一
連の処理を終える。
【0030】2値画像再生手段4は、例えば、本出願人
により先に提案されている特願平3−172098号に
記載の装置で構成できる。該装置によれば、I/Oを介
して転送された、第二平滑化済の輪郭データを元に、該
輪郭データにより表現されるベクトル図形により囲まれ
る領域を塗りつぶして生成される2値画像をラスター走
査型式で出力することができる。また、同提案は、その
記載内容の如く、ビデオプリンタ等の2値画像出力手段
を用いて可視化するものである。
【0031】さて、特願平4−169581号の提案
は、以上に説明した特願平3−345062を更に改良
したものであって、低倍率の変倍画像が太り気味となら
ないようにしたものである。即ち、特願平3−3450
62号のアウトライン抽出部では、原画の白画素と黒画
素のちょうど真ん中の境界をベクトル抽出する対象とし
たのに対し、この提案では黒画素の間の黒画素寄りに
(黒画素領域を白画素領域に比して巾狭に)抽出して、
かつ、これに合わせたアウトライン平滑を行うように変
更したものである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、原画
像の一画素単位に輪郭点を抽出・定義しているために、
すべて各輪郭点を直線で結んだショートベクトル形式で
表現しても十分に高画質な2値画像を得ることができる
が、斜線が数多く含まれる様な複雑な原画の場合には、
アウトラインベクトルの数が非常に多くなるという問題
があることがわかった。データ量が増えるということ
は、消費する大きいメモリ容量を必要とすることであ
り、且つ、平滑化や再生に要する処理時間も増加すると
いうことでもある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みなされものであり、画像データから当該画像データに
対する輪郭ベクトルを単に抽出するだけでなく、抽出さ
れた輪郭ベクトルの数を減らしつつ、且つ、変倍したと
しても画質の劣化を防ぐことを可能ならしめる画像処理
装置及び方法を提供しようとするものである。
【0034】この課題を解決するため、本発明の画像処
理装置は以下の構成を備える。すなわち、入力された画
像データに基づき、輪郭ベクトルデータを抽出する抽出
手段と、該抽出手段により抽出された輪郭ベクトルデー
タに基づき、等しい向きを有する輪郭ベクトルが連続す
るか否かを判定する判定手段と、該判定手段により連続
すると判定された場合、当該連続する輪郭ベクトル中の
所定数の輪郭ベクトルを1つの輪郭ベクトルとするた
め、前記輪郭ベクトルデータを修正する修正手段とを有
する。
【0035】また、本発明の他の画像処理装置は以下の
構成を備える。すなわち、入力された画像データに基づ
き、輪郭ベクトルデータを抽出する抽出手段と、該抽出
手段で抽出された輪郭ベクトルデータを変倍する変倍手
段と、該変倍手段により変倍された輪郭ベクトルデータ
に基づき、等しい向きを有するベクトルが4つ連続する
か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により4つ
連続すると判定された場合、当該4つのベクトル中の中
間に位置する2つのベクトルを1つのベクトルに修正す
る修正手段と該修正手段により修正された輪郭ベクトル
データ中の、注目輪郭点と前後の輪郭点との加重平均を
とることにより平滑化する平滑化手段と、該平滑化手段
により平滑化された輪郭ベクトルデータに基づき、画像
データを再生する再生手段とを有する。
【0036】
【作用】かかる本発明の構成及び工程において、たとえ
ば第1の発明では、抽出手段により抽出された輪郭ベク
トルデータに基づき、等しい向きを有するベクトルが連
続するか否かを判定し、連続すると判定された場合、そ
の連続するベクトル中の所定数のベクトルを1つのベク
トルとするため、輪郭ベクトルデータを修正する。これ
により抽出したベクトルの数を減らし、且つ、変倍処理
したときにもスムースな輪郭となるようにできる。
【0037】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0038】図1は実施例の画像処理装置のブロック構
成図をしめしている。本願出願人が先に提案した図10
のブロック構成図と異なるのは、アウトライン平滑・変
倍手段3が、アウトラインベクトル検知・削除・平滑・
変倍手段13として構成されている点である。その他の
2値画像獲得手段11、アウトライン抽出手段12、2
値画像再生手段14及び2値画像出力手段15は、それ
ぞれ前記図10における符号1,2,4及び5と同様に
構成できる。このため、これらに関する説明は重複を避
けるために省略し、以降、図1のアウトラインベクトル
検知・削除・平滑・変倍手段13に関しての説明を行
う。
【0039】実施例におけるアウトラインベクトル検知
・削減・平滑・変倍手段13のさらに詳しい構成を図1
3に示す。同図において、21は変倍の倍率設定手段、
22は、第一平滑化及び変倍手段であり、変倍の倍率設
定手段21により設定した倍率で、入力した粗輪郭デー
タを平滑化及び変倍処理する。処理結果は同向きの連続
ベクトル検知・削除手段24に渡され、同じ傾きをもつ
連続したショートベクトルを検知し、これらショートベ
クトルがあれば、これらを連結し、以降での処理対象と
なるベクトル数を削減する。同向き連続ベクトル検知・
削除手段24の処理結果は第二平滑化手段23で更に平
滑化を行い最終出力とする。
【0040】図13の符号21,22,23で示される
ユニットは、それぞれ先に説明した前記先願特許提案に
おける符号31,32,33と同様に構成できる(図6
参照)。また、図13のアウトラインベクトル検知・削
減・平滑・変倍手段は、実施例の場合、プログラムによ
って処理するものとするので、基本的に図7の構成で実
現できる。但し、ROM74に記憶されるプログラムは
当然のことながら異なる。
【0041】同向きの連続ベクトル検知・削除手段24
の動作概要を図14を用いて説明する。図示において、
k-2,Pk-1,Pk,Pk+1,Pk+2 …は、入力となる第一平
滑化・変倍処理済の輪郭ベクトルを構成する同一輪郭ベ
クトルループ上の互いに連続する輪郭点列である。各輪
郭点Pi (i=…k−2,k−1,k,k+1,k+2,
…)の座標値を(xPi,yPi)で表現した場合、輪郭点
Pi とPi+1 で定義されるショートベクトルvPi(△x
Pi,△yPi)は、 △xPi=xPi+1−xPi △yPi=yPi+1−yPi で表現できる。
【0042】今、同一輪郭ベクトルループ上の互いに連
続する輪郭点列Pi-1 ,Pi ,Pi+1の間で、 △xPi-1×m=△xPi かつ △yPi-1×m=△yPi … (ただし、mは実定数) が成立している場合には、Pi-1 とPiで定義されるv
Pi-1と、PiとPi+1とで定義されるvpは同じ傾きを持
っていることになる。
【0043】図14においては、…PK-2,Pk-1,Pk,P
k+1,Pk+2 …の輪郭点列において、注目輪郭点Pk 削除
して、…Pk-2,Pk-1,Pk+1,Pk+2 …をもって、新め
て、それぞれ…Qj-2,Qj-1,Qj,Qk+1 …となって出力
することを示している。即ち、vPk-1とvPkが△xPk-1
=△xPkかつ、△yPk-1=△yPkであり、式で示され
る条件を満たすことから、同じ傾きをもているものと検
知できる。従って、それらを連結して、vQj-1として扱
い、Pk-1と、Pk+1の間にあった注目輪郭点Pkを削除
して出力対象外とする。
【0044】図15は、図14同様、…Mk-2,Mk-1,M
k,Mk+1,Mk+2,…は、入力となる第一平滑化・変倍処理
済の輪郭ベクトルを構成する同一輪郭ベクトルループ上
の互いに連続する輪郭点列である。ここでも、Mkを削
除して、…,Mk-2,Mk-1,Mk+ 1,Mk+2,…をもって、新
ためて、それぞれ、…Nj-2,Nj-1,Nj,Nj+1,…となし
て、出力することを示している。
【0045】即ち、vMk-1とvMkとにおいて、△xMk-1
×1/3=△xMkかつ、△yMk-1×1/3=△yMkであ
り、式で示される条件を満たしている。従つて、同じ
傾きをもっているものと検知して、vMk-1とvMkとを連
結してvNj-1として扱い、M k-1とMk+1の間にあった輪
郭点Mk を削除して出力する。
【0046】以上、同一輪郭ベクトルループ上の互いに
連続する3点よりなる輪郭点列の中央の一点を削除する
原理を説明してきた。
【0047】ここで、この3点で定義される2つの輪郭
ベクトルの傾きが等しいので、中央の一点を削除して、
傾きが削除前の2つのベクトルと同じで、長さがこの2
つのベクトルの長さの和に等しい輪郭ベクトルに前記削
除前の2つのベクトルを置き換えた場合に生ずる、それ
以降の処理結果の違いを説明する。
【0048】つまり、同じ傾き輪郭ベクトルが連続する
場合、どの程度連続したら削除して良いのかを以下に考
察する。
【0049】図16において、…ak-2,ak-1,ak,a
k+1,ak+2,…は、第一平滑化・変倍処理済の輪郭ベクト
ルを構成する、同一輪郭ベクトルループ上の互いに連続
する輪郭点列である。ここで、この…ak-2,ak-1,ak,
k+1,ak+2,…をそのまま第二平滑化した場合(ただ
し、ak-2とak+2は角点で、ak-1,ak,ak+1は非角点
であったとする)に、得られる第二平滑化後の輪郭点列
を、…bk-2,bk-1,bk,b k+1,bk+2,…で表現してあ
る。一方、…cj-2,cj-1,cj,cj+1,…は3点、ak- 1,
k,ak+1 において式が成立していることから、ak
を削除して、…,ak-2,ak-1 ,ak+1 ,ak+2 ,…で構成
される互いに連続する輪郭点列とし、これに対する第二
平滑化後の輪郭点列を、…cj-2,cj-1,cj,cj+1,…で
表現してある。
【0050】図17において、…dk-2,dk-1,dk,d
k+1,dk+2,…は、第一平滑化・変倍処理済の輪郭ベクト
ルを構成する同一輪郭ベクトルループ上の互いに連続す
る他のもう一つの輪郭点列の列である。ここで、この…
k-2,dk-1,dk,dk+1,dk+2,…をそのまま第二平滑化
した場合(ただし、dk-2とdk+2は角点で、dk-1,dk,
k+1は非角点であったとする)に、得られる第二平滑
化後の輪郭点列を、…ek -2,ek-1,ek,ek+1,ek+2,…
で表現してある。一方、…fj-2,fj-1,fj,fj+1,…
は、3点dk-1,dk,dk+1において、式が成立してい
ることから、dkを削除して、…dk-2,dk-1,dk+1,d
k+2,…で構成される互いに連続する輪郭点列とし、これ
に対する第二平滑化後の輪郭点列を、…fj-2,fj-1,f
j,fj+1,…で表現してある。
【0051】図16の…bk-2,bk-1,bk,bk+1,bk+2,
…と、…cj-2,cj-1,cj,cj+1,…とで、表わされる輪
郭形状は、明らかに異なっている。また、図17の…e
k-2,ek-1,ek,ek+1,ek+2,…と、…fj-2,fj-1,fj,
j+1,…とで表わされる輪郭形状も、明らかに異なって
いる。
【0052】この相違は、第二平滑化においては、図1
2で説明した様に、非角点である輪郭点は、同一輪郭ベ
クトルループ上の互いに連続する直前の輪郭点と直後の
輪郭点との間で従来技術で説明した加重平均をとるが、
その直前或いは直後の輪郭点が上述した輪郭点除去処理
によって除去されるからである。
【0053】図18において、…gk-3,gk-2,gk-1,g
k,gk+1,gk+2,gk+3,…は、第一平滑化・変倍処理済の
輪郭ベクトルを構成する同一輪郭ベクトルループ上の互
いに連続する輪郭点列である。ここで、これら…gk-3,
k-2,gk-1,gk,gk+1,gk+ 2,gk+3,…をそのまま第二
平滑化した場合(ただし、gk-2とgk+2は角点で、g
k-1,gk,gk+1は角点ではない輪郭点であったとする)
に得られる、第二平滑化後の輪郭点列を、…hk-3,h
k-2,hk-1,hk,hk+1,hk+2,hk+3,…で表現してある。
一方、…lj-3,lj-2,lj-1,lj,lj+1,lj+2,…は、5
点gk-2,gk-1,gk,gk+1,gk+2において、gk-2,
k-1,gkと、gk-1,gk,gk+1と、gk,gk+1,gk +2
全ての互いに連続する3点の組において、式が成立し
ている状態の場合に、中心にあるgkを削除して、…g
k-3,gk-2,gk-1,gk+1,gk+2,gk+3,…で構成される互
いに連続する輪郭点列とし、これに対する第二平滑化後
の輪郭点列を表現している。
【0054】図19は、図18における…gk-3,gk-2,
k-1,gk,gk+1,gk+3,…において、gk-2とgk+2もg
k-1,gk,gk+1と同様に、角点ではない輪郭点であると
して、そのまま第二平滑化した場合に得られる第二平滑
化後の輪郭点列を…h'k-3,h'k-2,h'k-1,h'k,
h'k+1,h'k+2,h'k+3,…で表現してある。
【0055】一方、…l'j-3,l'j-2,l'j-1,l'j,l'
j+1,l'j+2,…は、5点gk-2,gk-1,gk,gk+1,gk+2
おいて、gk-2,gk-1,gkと、gk-1,gk,gk+1と,gk,
k+1,gk+2の全ての互いに連続する3点の組におい
て、式が成立しているので、中心にあるgkを削除し
て、…gk-3,gk-2,gk-1,gk+1,gk+2,gk+3,…で構成
される互いに連続する輪郭点列とし、これに対する第二
平滑化後の輪郭点列を表現している。
【0056】図18と図19を比べてみると、共に、第
二平滑化処理前の状態は、…gk-3,gk-2,gk-1,gk,g
k+1,gk+2,gk+3,…の座標値が全く等しく、図18では
k- 2とgk+2が角点であるのに対し、図19では、g
k-2とgk+2が非角点であるというところがが異なってい
る。gk-2とgk+2が角点である図18の場合には、gk
を省略しないgk-2,gk-1,gk,gk+1,gk+2,より得られ
る第二平滑化処理後の輪郭点列hk-2,hk-1,hk,hk+1,
k+2で表現される輪郭形状と、gkを省略したg k-2,g
k-1,gk+1,gk+2より得られる第二平滑化処理後の輪郭
点列lj-2,lj-1,lj,lj+1で表現される輪郭形状とは
完全に一致している。一方、gk-2とgk+2が非角点であ
る図19の場合には、gkを省略しないgk-2,gk-1,
k,gk+1,gk +2より得られる第二平滑化処理後の輪郭
点列h'k-2,h'k-1,h'k,h'k+1,h'k+2で表現される輪
郭形状と、gkを省略したgk-2,gk-1,gk+1,gk+2より
得られる第二平滑化処理後の輪郭点列l'j-2,l'j-1,
l'j,l'j+1で表現される輪郭形状は、l'j-1,l'j間の
部分は完全に一致するものの、l'j-2(=h'k-2)と
l'j- 1の間、及びl'jとl'j+1(=h'k+2)の間に関し
ては、一致していない。
【0057】図20において、…tk-4,tk-3,tk-2,t
k-1,tk,tk+1,tk+2,tk+3,tk+4,…は、第一平滑化・
変倍処理済の輪郭ベクトルを構成する同一輪郭ベクトル
ループ上の互いに連続する輪郭点列である。ここで、こ
の…tk-4,tk-3,tk-2,tk- 1,tk,tk+1,tk+2,tk+3,
k+4,…をそのまま第二平滑化した場合(ただし、t
k-3,tk-2,…、tk+3は全て非角点であるとする)に、
得られる第二平滑化後の輪郭点列を、…uk-4,uk-3,u
k-2,uk-1,uk,uk+1,uk+2,uk+3,uk+4,…で表現して
ある。また、…wj-4,wj-3,wj-2,wj-1,wj,wj+1,w
j+2,wj+3,…は、7点tk-3,tk-2,tk-1,tk,tk+1,t
k+2,tk+3において、tk-3,tk-2,tk-1と、tk-2,t
k-1,tkと、tk-1,tk,tk+1と、tk,tk+1,tk+2の全
ての互いに連続する3点の組で式が成立している状態
の場合に、中心にあるtkを削除して、…tk-4,tk-3,
k-2,tk-1,tk+1,tk+2,tk+3,tk+4,…で構成される
互いに連続する輪郭点列とし、これに対する第二平滑化
後の輪郭点列を表現している。この場合、uk-3,uk-2,
k-1,uk,uk+1,uk+2,uk+3で表現される輪郭形状
と、wj-3,wj-2,wj-1,wj,wj+1,wj+2で表現される
輪郭形状とは完全に一致している。
【0058】以上、述べてきた例から、第一平滑化後の
輪郭点列中において、ある輪郭点z kを中心とした互い
に連続した7点の輪郭点列zk-3,zk-2,zk-1,zk,z
k+1,zk +2,zk+3において、これら7点間で定義される
6本のショートベクトルが全て等しい傾きを持つ場合に
は、輪郭点zkを削除して、6点よりなる輪郭点列
k-3,zk-2,zk-1,zk+1,zk+2,zk+3でもって以降の
処理を行っても、得られる輪郭形状には変化がないこと
が容易に理解できる。また、zk-2又は、zk+2が角点で
ある場合は、それぞれzk-2,zk-1,zk,zk+1,zk+2,z
k+3、または、zk-3,zk -2,zk-1,zk,zk+1,zk+2のz
kを中心とした互いに連続する6点の輪郭点列で6点間
で定義される5本のショートベクトルが全て等しい傾き
を持つ場合に、輪郭点zkを削除して、5点よりなる輪
郭点列をそれぞれ、zk-2,zk-1,zk+1,zk +2,zk+3
たはzk-3,zk-2,zk-1,zk+1,zk+2をもって以降の処
理を行っても、得られる輪郭形状には変化がないことが
容易に理解できる。zk+2及びzk-2が共に角点である場
合には、zk-2,zk-1,zk,zk+1,zk+2のzkを中心とし
た互いに連続する5点の輪郭点列で、5点間で定義され
る4本のショートベクトルが全て等しい傾きを持つ場合
に、輪郭点zkを削除して、4点よりなる輪郭点列
k-2,zk-1,zk+1,zk+2をもって以降の処理を行って
も得られる輪郭形状には変化がないことも容易に理解で
きる。
【0059】次に、図13における同向きの連続ベクト
ル検知・削除手段24について説明する。この同向きの
連続ベクトル検知・削除手段24は図7のハードウェア
を用いて実現が可能であり、図21〜図26のフローチ
ャートを用いてその動作を説明する。図13のアウトラ
インベクトル検知・削減・平滑・変倍手段の動作は、図
21のフローチャートで示されている。
【0060】さて、図21のステップS11において、
CPU71は、ディスクI/O73を経由して、ディス
ク装置72に与えられている粗輪郭データを読み出し
て、RAM76中のワーキングメモリ領域に読み込む。
次にステップS12において、第一平滑化及び変倍処理
を行い、第一平滑化処理後のデータをRAM76に保存
する。その処理内容は、従来技術で説明した図8のステ
ップS2と同様であるので詳細は省略する。かくして、
ステップS12の処理を終えて、CPU72は、ステッ
プS13の同向きの連続ベクトル検知・削除の処理を行
う。
【0061】ステップS13の同向きの連続ベクトル検
知・削除の処理の内容は図22のフローチャートで示さ
れる。連続ベクトル検知・削除の処理は、第一平滑化後
のデータを入力することで行う。即ち、閉ループ数、各
閉ループ毎の輪郭点数、各閉ループ毎の第一平滑化済の
輪郭点の座標値データ列、及び、各閉ループ毎の第一平
滑化済の輪郭点の付加情報データ列を入力して、連続ベ
クトル検知・削除の処理後の輪郭点データを出力する。
連続ベクトル検知・削除の処理後の輪郭データは、図1
1に示す様な、閉ループ数、各閉ループ毎の輪郭点数テ
ーブル、各閉ループ毎の連続ベクトル検知・削除処理後
の輪郭点の座標値データ列より構成されている。
【0062】連続ベクトル検知・削除処理は、第一平滑
化同様、輪郭ループ単位に処理され、かつ、各輪郭ルー
プ内においては、各輪郭点毎に処理が進められる。
【0063】以下、図22のフローチャートを用いて説
明を行うが、図22のフローチャートは、一閉ループ分
の処理内容を説明してあるので、入力とする第一平滑化
後のデータに含まれる閉ループの数に相当する回数だ
け、図22のフローを繰り返して処理が進められる。
【0064】ステップS101では、CPU71は、R
AM76より、処理対象とする輪郭ループの輪郭点数を
図27で示すRAM76中のワーキング領域2080に
読み込む。ステップS102では、輪郭ループ内の輪郭
点数が4より大きいか否かを判定し、大きい場合にはス
テップS104へ進み、そうでない場合にはステップS
103へ進む。ここで輪郭点が4であるということは、
矩形であることを意味し、そこには同じ向きのベクトル
は存在しないことを意味する。従って、ステップS10
3では、現在処理中の輪郭ベクトルループ上には、削除
すべき輪郭点が存在しないものとして、注目ループに関
しては、そのまま全ての輪郭点データを出力して、その
輪郭ループに対する処理を終える。
【0065】一方、処理がステップS104に進むと、
当該輪郭ループ上の一連の輪郭点の処理を進めるにあた
って必要となる初期化を行う。この処理の内容は、図2
3に詳述される。
【0066】図23で示される初期化ルーチンでは、等
しい傾きをもつ輪郭ベクトルの連続している状況を示す
等傾番号を保持する図27の領域2060(RAM76
中に確保されており、以下、等傾番号バッファという)
に初期値として5をセットする(ステップS201)。
【0067】尚、この等傾番号の意味は後述の説明から
明らかになるが、簡単に説明するのであれば、同じ傾き
を持つベクトルが何個続いているかを計数するためのも
のである。
【0068】ステップS202では、当該ループ内の開
始点の3点前の輪郭点データを前点データとしてフェッ
チする。即ち、注目ループを画像内の第iループとし、
ループ内にある輪郭総点数をLiとすると、第iループ
内第Li-2頂点のデータ(図11を参照のこと)である
iLi-2,yiLi-2及びその角点情報(角点であるか否か
を示す情報)を図27の領域2000の始点データ記憶
領域にコピーする。ステップS203では、同じく、第
i-1頂点のデータxiLi-1,yiLi-1及びその角点情報を
現点データ記憶領域2000にコピーする。これで、最
初の輪郭点に対する処理を行うのに参照する、直前の2
つの輪郭データの読み出しの前準備が行われることにな
る。
【0069】ステップS204では、前点データ記憶領
域2010にある頂点の座標値(便宜的にxk-1,yk-1
と表記することにする。従って、ここでは、xk-1=xi
Li-1であり、yk-1=yiLi-1となっている)と、始点デ
ータ記憶領域2000にある頂点の座標値(便宜的に、
k,ykと表記することにする。ここでは、xk=xiLi
であり、yk=yiLiとなっている)とから、 △xk=xk−xk-1 △yk=yk−yk-1 … で示される式を計算して現辺傾きデータ△xk,△yk
生成し、図27における現辺データ記憶領域2040に
保持する。
【0070】ステップS205では、現辺データをもっ
て前辺データとすることにより前辺データを更新する。
その処理内容は、図24のフローチャートで詳述され
る。
【0071】図24において、ステップS301では、
図27のRAM76中に確保されている現点2020に
対して、輪郭ループ上での2点前の輪郭点の座標値及び
角点データの保持されている領域の内容を、同じく、図
27の領域2030に示される3点前の輪郭点のデータ
を保持する領域にコピーする。ステップS302では、
前点データの記憶領域2010の内容を、2点前の輪郭
点のデータ領域2020にコピーする。ステップS30
3では、現点データ記憶領域2000の内容を前点デー
タ記憶領域2010にコピーする。ステップS304で
は、図27の2070に示されるRAM76上の一時記
憶領域に確保される直前等傾番号バッファに、等傾番号
バッファ2060の内容をコピーする。ステップS30
5では、現辺データ記憶領域2040に保持されている
内容を、図27の2050に示されるRAM76上の前
辺データ記憶領域にコピーして、以上、前辺データ更新
の一連の処理を終えて、親ルーチンへリターンする。つ
まり、輪郭データを1つづつシフトさせるわけである。
【0072】かくして、ステップS205で前辺データ
を更新すると、ステップS206へ進む。ステップS2
06では、ステップS202及びステップS203と同
様に、第Li頂点のデータxiLi,yiLi及びその角点情報
を読み込み、図27の2000で示される現点データ領
域にコピーする。ステップS207で等傾番号を更新す
る。この処理の内容は、図25で示されるフローチャー
トで詳述されている。
【0073】図25において、ステップS401では、
ステップS204と全く同様に、現点データと前点デー
タとから、式に従つて現辺傾きデータを算出し、図2
7に示されるRAM76上の現辺データ記憶領域204
0に格納する。ステップS402では、RAM76の領
域2040と2050に、それぞれ保持される現辺デー
タと前辺データが等しいか否かを前述の式にならっ
て、 △xk-1×m=△xk △yk-1×m=△yk (ただし、mは実数) … が成立するか否かで判定する。そして、式が成立する
場合には、現辺の傾きと前辺の傾きが等しいと判断して
ステップS404へ進み、成立しない場合には、傾きは
等しくないと判断してステップS403へ進む。
【0074】ステップS403では、等傾番号を5に戻
してステップS405へ進む。ステップS404では、
等傾番号をその時点での値から1減じた値に書き換え
る。ステップS405では、図27の現点の角点情報を
記憶している領域2001を参照することにより、現点
が角点か否かを判定し、角点の場合はステップS406
へ進み、非角点の場合は、そのまま親ルーチンへリター
ンする。ステップS406では、等傾番号をその時点で
の値から1減じた値に書き換えて、親ルーチンへリター
ンする。
【0075】以上説明した図25のルーチンでは、前辺
と現辺の傾きが等しいなら等傾番号を1減じ、前辺と現
辺の傾きが異なっているなら等傾番号を5にリセットす
るものである。かつまた、その上で、現点が、角点の場
合には、さらに1減じている。
【0076】かくして、図23におけるステップS20
7で等傾番号を更新するとステップS208へ進む。ス
テップS208では、ステップS205同様、図24で
示されるルーチンをコールすることにより、その時点の
現辺データをもって前辺データとすることで前辺データ
を更新する。次にステップS209へ進み、図27にお
ける未処理輪郭点数カウンタ2080の値を、輪郭ルー
プ内の輪郭点数に3加えた値をもって初期化する。これ
は、本実施例では、注目輪郭点の前後にそれぞれ3点前
の近傍輪郭点を参照していることに起因している。次
に、ステップS210では、図27における出力済輪郭
点数カウンタ2090の値を0に初期化して、以上説明
してきた一連の初期化の処理を終えて、親ルーチンへリ
ターンする。
【0077】かくして、図22におけるステップS10
4の処理を終える。
【0078】続いて、処理はステップS105へ進む。
ステップS105では、輪郭ループ上の開始点(第1
点)をもって注目点として、図27における現点データ
領域2000に、座標値xi,yi及び、その角点情報を
コピーする。ステップS106では、先に説明した図2
5で述べた等傾番号更新ルーチンをコールして、前辺と
現辺の傾きが等しいか否かを判定し、等しいならば現点
が角点か否かに応じて、等傾番号をそれぞれ2または1
減じ、等しくないならば現点が角点か否かに応じて等傾
番号をそれぞれ4又は5に再設定する。ステップS10
7では、先に説明した図24で述べた前辺データ更新ル
ーチンをコールして、その時点の現辺データをもって前
辺データとすることで前辺データを更新する。次に、ス
テップS108へ進み、処理済の輪郭点の逐次出力を行
う。この処理の内容は、図26のフローチャートで詳述
される。
【0079】図26において、ステップS501では、
図27における等傾番号バッファ2060に保持される
等傾番号が正か否かを判定し、正の場合はステップS5
02へ進み、正でない場合には、ステップS506へ進
む。ステップS502では、図27における前点の角点
情報2011を参照し、前点が角点か否かを判定する。
前点が角点の場合は、ステップS503へ進み、非角点
の場合にはステップS504へ進む。ステップS503
では、図27の直前等傾番号バッファ2070に保持さ
れる直前等傾番号が正か否かを判定し、正の場合はステ
ップS504へ進み、正でない場合にはステップS50
6へ進む。ステップS504では、図27における3点
前の輪郭点データ2030を、処理済輪郭点データとし
て出力する。ステップS505では、図27における出
力済輪郭点数カウンタ2090に保持されている出力済
輪郭点数値を1増やす。ステップS506では、図27
の2080で示される未処理輪郭点数カウンタに保持さ
れている未処理輪郭点数を1減らして、親ルーチンへリ
ターンする。
【0080】以上説明した図26のルーチンでは、その
時点の等傾番号値が0又は負の場合には、輪郭点を削除
しても、削除しない場合に比して後の平滑化後に得られ
る形状が等しくなることを意味するものである。従っ
て、注目点(現点)の3点前の輪郭点データの出力をせ
ず、即ち、削除をしている。
【0081】一方、その時点の等傾番号値が正の場合に
は、そうは判断せずに、注目点(現点)の3点前の輪郭
点データを同向きの連続ベクトルの検知・削除処理後の
輪郭点の一点として出力している。ただし、この場合で
も、注目点の前点が角点であって、かつまた、この前点
が注目点であった(即ち、一点前の)時点で等傾番号が
0または負であった場合には、その角点より2点前、即
ち、現点より3点前の点は、やはり削除可の輪郭点であ
ったと判定して、出力しないように動作する。
【0082】かくして、ステップS108の処理を終え
ると、ステップS109へ進む。ステップS109で
は、図27における未処理の輪郭点数2080の値が3
よりも大きいか否かを判定し、大きければ(即ち、注目
点がまだ輪郭ループ上の最終点でなければ)ステップS
110へ進み、そうでなければ、ステップS111へ進
む。ステップS110では、注目点を輪郭ループ上の次
の点に移し、この点をもって現点とし、図27における
現点データ領域2000に、その座標値及び角点情報を
コピーして、ステップS106に戻る。ステップS11
1では、未処理の輪郭点数の値が3か否かを判定し、3
の場合(即ち、注目点が輪郭ループ上のちょうど最終点
である場合)は、ステップS105へ戻り、3でない場
合はステップS112へ進む。ステップS112では、
未処理輪郭点数の値が正か否かを判定し、正の場合は注
目点より3点前の点はまだ輪郭ループ上の最終点とはな
っていないと判断し、ステップS110へ進む。正でな
い場合(即ち、0の場合)は、ステップS113へ進
む。ステップS113では、輪郭ループ上の全ての輪郭
点の吟味が終えた状態にあり、処理後の輪郭ループ上の
輪郭点として出力された輪郭点数として、図27におけ
る領域2090の値を出力して、一つの輪郭ループに対
する一連の処理を終了する。
【0083】かくして、ステップS13の同向きの連続
ベクトル検知・削除の処理を終える。その処理結果は、
RAM76上に保持される。この処理では、ループの数
及び輪郭点数は共に増えることはないので、各ループの
開始点から3点までのデータをテンポラリー領域に一時
退避させるように構成すれば、第一平滑化のデータ領域
そのものを、本処理後のデータ領域とすることも可能で
ある。
【0084】次にCPU72は、ステップS14の第二
平滑化及びステップS15の平滑化済データ出力を行っ
ていくが、それら処理の内容は、従来技術で説明した通
りであるので、ここでの詳述は割愛する。
【0085】かくして、図1にアウトラインベクトル検
知・削減・平滑・変倍手段13は実現される。
【0086】尚、ステップS201やステップS403
で、等傾番号を5にリセットするのは、前辺と現辺の傾
きが変わってから、以降5辺にわたって同じ傾きをもつ
辺が続いた時に、その6辺を構成する7点のうちの中心
点を削減できることに起因している。また、角点があっ
た場合には、等傾番号を余分に1減ずるのは、同じ傾き
をもつ辺の連続する回数が減ってもよいという前述の考
察に起因している。
【0087】<第2の実施例>前記実施例において、除
去される輪郭点は、以降の第二平滑化を施した後にも、
除去しなかった場合に第二平滑化して得られる輪郭形状
と同様になる条件を満たした上で除去されている。
【0088】しかし、拡大倍率がさほど大きくない場合
には、多少の輪郭形状の差異を認めても実用上さしつか
えない場合もあり得る。この場合には、前記実施例のス
テップS201及びステップS403において、等傾番
号のリセットする値を5ではなく、4や3等の小さな値
にすることで、微小な輪郭形状の変化を認めた上での、
より多くの輪郭点の削除が可能となる。等傾番号を4に
設定すれば、前辺と現辺の傾きが変わってから、以降4
辺にわたって同じ傾きをもつ辺が4辺以上続くときに、
その5辺を構成するうちの6点のうちの開始点側からの
3点目を削減する様にできる。また、等傾番号を3に設
定する場合には、同時にステップS504で出力する点
を2点前の輪郭点データとすることによって、前辺と現
辺の傾きが変わってから、以降3辺にわたって同じ傾き
をもつ辺が3辺以上続くときに、その4辺を構成する5
点のうちの中心の点を削減する様にできる。
【0089】同様に等傾番号を2や1に設定し、出力す
る点を1点前の輪郭データとして、より一層、削減点を
増やすことも可能である。これらの場合に参照する必要
がなくなる3点前の輪郭点データ等に関しては、これに
関連するステップを省略してよいのはもちろんである。
【0090】<第3の実施例>前述の実施例の他に、2
つの異なる角点間にある輪郭点に関しては、これら角点
間に存在する辺ベクトルの傾きが全て等しければ、何辺
連続して等しい傾きの辺ベクトルがあるかにかかわら
ず、この角点間にある輪郭点は、後の第二平滑化を行っ
ても輪郭形状の変化を生ずることなく削除することが可
能である。
【0091】各輪郭ループ毎に、角点間の辺ベクトルが
全て等しい傾きをもつか否かを判定し、該当する場合に
は、その角点間に存在する輪郭点を全て削除する処理を
加えてもよい。この場合には、輪郭形状の変化を生ずる
ことなく、前記実施例以上の輪郭点の削減が可能であ
る。
【0092】<第4の実施例>以上では、全て第一平滑
化と第二平滑化の間で、余分な輪郭点の削除を行ってい
るが、これに限るものではない。
【0093】即ち、第二平滑化後において、同向きの連
続ベクトルの検知・削除の処理を行ってもよい。
【0094】この場合は、角点か否かや、何辺同じ傾き
の辺が続くかには関係がなく、同じ傾きの辺が2辺続く
場合は、その中間の点を削除することが可能である。ア
ウトラインベクトル検知・削減・平滑・変倍手段は、簡
単な処理で実現できる反面、第二平滑化の処理の対象と
なる輪郭点の数は減らないため、第二平滑化時の演算量
には変化がない。
【0095】<第5の実施例>アウトラインベクトル検
知・削減・平滑・変倍手段は、第一平滑化の前段、ある
いは、第一平滑化の中で実現することも可能である。
【0096】例えば、本願出願人が既に提案している第
一平滑化は、先に説明したように、各粗輪郭データの各
輪郭辺(水平ベクトル、もしくは、垂直ベクトル)ベク
トルに順次着目してゆき、各着目輪郭辺ベクトルに対
し、それぞれその前後のベクトル高々3本まで(即ち、
着目辺の前に3本、着目辺自体、着目辺の後に3本の合
計7本までの辺ベクトル)の互いに連続する辺ベクトル
の長さと向きの組み合わせによってパターンを分けて、
それぞれの場合に対して、着目辺に対する第一平滑化の
結果となる第一平滑化後の輪郭点を定義するものであっ
た。
【0097】7本の互いに連続する輪郭辺ベクトルの長
さと向きの組み合わせの中で、図28,図29及び図3
0で示す如くに、第一平滑化後の輪郭点が、前記実施例
で述べた7点の連続する輪郭点で、これらで形成される
6本の辺ベクトルが全て同じ傾きとなることが明らかな
ものがある。即ち、図28では、注目辺ベクトルの長さ
が1又は2で、前後の辺それぞれ3辺づつも全て注目辺
ベクトルと等しい長さで、かつ注目辺ベクトルと、その
2辺前と2辺後の辺ベクトルの向きが等しく、前後の辺
と3辺前、3辺後のベクトルの向きもすべて等しい場合
である。図29は、注目辺ベクトルの長さが1で、2辺
前及び2辺後の辺ベクトルの長さも向きも注目辺と等し
く、前後辺及び3辺前、3辺後の辺ベクトルが互いに、
長さも向きも等しい場合である。図30では、注目辺ベ
クトルの長さと向きが、2辺前及び2辺後の辺ベクトル
と等しく、前後辺、3辺前及び3辺後の全ての辺ベクト
ルの長さが1で向きが等しい場合である。これらのパタ
ーンを検知した場合には、第一平滑化の輪郭点を定義せ
ず、即ち、この注目辺ベクトルに対する第一平滑化後の
輪郭点は、この時点であらかじめ削除したものとして処
理を進めるように構成してもよい。
【0098】この場合にも、削除する場合としない場合
とで、後の処理によって生ずる多少の輪郭形状の差異を
許すとするなら、例えば、図31や図32で示されるパ
ターンにおいて、注目辺ベクトルに対する第一平滑化後
の輪郭点のこの時点での除去(定義しないこと)が有効
となる。図31は、7本のベクトルの長さが全て1で、
注目辺と、2辺前及び2辺後の辺ベクトルの向きが等し
く、かつ、前辺と、3辺後の辺の向きが等しく、後辺と
3辺前の辺の向きが等しい場合である。図32は、7本
のベクトルの長さが全て1で、2辺前と2辺後の辺ベク
トルの向きが共に注目辺ベクトルと反対で、かつ、3辺
前、前辺、後辺、3辺後の辺ベクトルの向きが全て等し
い場合である。
【0099】尚、参照する近傍辺の数を前後に高々3辺
までとはせずに、もっと多くの辺を参照すれば、より多
くの削減パターンを得ることが可能である。
【0100】<第6の実施例>以上の実施例の説明で
は、アウトラインベクトル検知・削減・平滑・変倍手段
の入力は、先段にある2値画像獲得手段及びアウトライ
ン抽出手段として説明したが、これに限るものではな
く、例えば、本装置外で抽出された同様の輪郭ベクトル
を、I/Oポート等で実現される公知のインタフエース
を経由して得たものでもよいし、また、あらかじめ、他
の手段によりディスク装置に蓄えられた輪郭ベクトルデ
ータを、ディスクI/O等を経由して、後日、別の指示
により入力するものであってもよい。
【0101】また、アウトラインベクトル検知・削減・
平滑・変倍手段の出力は、2値画像再生手段として説明
したが、これに限るものではなく、輪郭データの形式で
本装置外にインタフエースを経由して出力したり、ディ
スク装置に蓄えたりする出力回路等であっても何らさし
つかえない。
【0102】<第7の実施例>本発明をファクシミリ装
置に応用した場合の構成図を図33〜図35に示す。
【0103】図33は本実施例を受信側のファクシミリ
装置に応用した構成図であり、MH符号などで送信され
た符号を復号して入力2値画像データを作成し、アウト
ライン抽出及び平滑か処理を行う。この処理で再生成さ
れた2値画像は記録装置によって記録紙等に出力された
り、図示しない表示装置によって表示されたりする。
【0104】図34は本実施例を送信側のファクシミリ
装置に応用した構成図である。スキャナなどで入力され
た画像を2値化し、入力画像データを生成し、上述した
実施例のアウトライン抽出及び平滑化処理を行う。この
処理で再生成された2値画像は画像メモリに一旦蓄えら
れ、符号器によってMH符号などに符号化され送信され
る。
【0105】図35は本実施例を送信・受信両方の入力
画像に対して応用した場合の構成図である。前記の2つ
の例を組み合わせたものであるが、送信・受信制御回路
によってセレクタが制御され、送受信によてアウトライ
ン処理(アウトライン抽出及び平滑化処理)の入出力を
決定する。ここで、特に2値画像獲得手段として、読取
部を選択し、2値画像出力手段として記録装置として構
成することも可能であるが、この場合は変倍機能を有す
るデジタル複写機(あるいはコピーモード)の実現が可
能である。
【0106】以上説明したように、前記従来例における
アウトライン抽出手段(工程)から2値画像再生手段
(工程)の間で、同じ傾きをもつ連続したショートベク
トルを検知し、これらショートベクトルを連結する手段
(工程)を設けて、該手段(工程)以降での処理対象と
なるベクトル数を削減することによって、処理全体に要
する処理時間を減少できる効果を有する。
【0107】また、処理に要するメモリ容量の削減によ
り、装置コストを低減させる効果を有する。
【0108】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像データから当該画像データに対する輪郭ベクトルを単
に抽出するだけでなく、抽出された輪郭ベクトルの数を
減らしつつ、且つ、変倍したとしても画質の劣化を防ぐ
ことが可能になる。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における2値画像処理装置の基本構成図
である。
【図2】ラスタ操作型による2値画像の読み取りを説明
するための図である。
【図3】輪郭ベクトルの抽出の原理を示す図である。
【図4】ラスター走査型の2値画像からアウトラインを
抽出する様態を説明する図である。
【図5】アウトライン抽出手段より出力されるアウトラ
インデータ形態図である。
【図6】アウトライン平滑・変倍手段の機能ブロック図
である。
【図7】アウトライン平滑・変倍手段及びアウトライン
ベクトル検知・削減・平滑・変倍手段のブロック構成図
である。
【図8】アウトライン平滑・変倍処理の概略を示すフロ
ーチャートである。
【図9】第一平滑化の処理動作を説明する図である。
【図10】従来の2値画像処理装置の構成を示す図であ
る。
【図11】第一平滑化以降の輪郭データの形態図であ
る。
【図12】第二平滑化処理の内容を説明するための図で
ある。
【図13】実施例におけるアウトラインベクトル検知・
削減・平滑・変倍手段の機能ブロック図である。
【図14】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図15】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図16】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図17】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図18】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図19】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図20】実施例における同向きの連続ベクトル検知・
削除手段の動作原理を説明する図である。
【図21】実施例におけるアウトラインベクトル検知・
削減・平滑・変倍処理の概略を示すフローチャートであ
る。
【図22】実施例における一つの輪郭ループに対する同
向きの連続ベクトル検知・削除の処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図23】一つの輪郭ループに対する同向きの連続ベク
トル検知・削除の処理の流れを詳細に示すフローチャー
トである。
【図24】一つの輪郭ループに対する同向きの連続ベク
トル検知・削除の処理の流れを詳細に示すフローチャー
トである。
【図25】一つの輪郭ループに対する同向きの連続ベク
トル検知・削除の処理の流れを詳細に示すフローチャー
トである。
【図26】一つの輪郭ループに対する同向きの連続ベク
トル検知・削除の処理の流れを詳細に示すフローチャー
トである。
【図27】同向の連続ベクトル検知・削除の処理に要す
るワークエリアの内容を示す図である。
【図28】輪郭ベクトルの削除対象の他の例を示す図で
ある。
【図29】輪郭ベクトルの削除対象の他の例を示す図で
ある。
【図30】輪郭ベクトルの削除対象の他の例を示す図で
ある。
【図31】輪郭ベクトルの削除対象の他の例を示す図で
ある。
【図32】輪郭ベクトルの削除対象の他の例を示す図で
ある。
【図33】本発明を受信用ファクシミリに適応させた例
の構成図である。
【図34】本発明を送信用ファクシミリに適応させた例
の構成図である。
【図35】本発明を送受信用ファクシミリ装置に適応さ
せた例の構成図である。
【符号の説明】
11 2値画像獲得手段 12 アウトライン抽出手段 13 アウトラインベクトル検知・削減・平滑・変倍手
段 14 2値画像再生手段 15 2値画像出力手段 21 倍率設定手段 24 同向きの連続ベクトル検知・削除手段 71 CPU 76 RAM 75 I/O 72 ディスク装置 74 ROM
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−263883(JP,A) 特公 平3−662(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 5/00 G06T 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに基づき、輪郭ベ
    クトルデータを抽出する抽出手段と、 該抽出手段により抽出された輪郭ベクトルデータに基づ
    き、等しい向きを有する輪郭ベクトルが連続するか否か
    を判定する判定手段と、 該判定手段により連続すると判定された場合、当該連続
    する輪郭ベクトル中の所定数の輪郭ベクトルを1つの輪
    郭ベクトルとするため、前記輪郭ベクトルデータを修正
    する修正手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記修正手段により修正された輪郭ベク
    トルデータに基づき、画像データを再生する再生手段
    と、 該再生手段により再生された画像データに基づき、画像
    を出力する出力手段とを有することを特徴とする請求項
    第1項に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像データに基づき、輪郭ベ
    クトルデータを抽出する抽出手段と、 該抽出手段で抽出された輪郭ベクトルデータを変倍する
    変倍手段と、 該変倍手段により変倍された輪郭ベクトルデータに基づ
    き、等しい向きを有するベクトルが4つ連続するか否か
    を判定する判定手段と、 前記判定手段により4つ連続すると判定された場合、当
    該4つのベクトル中の中間に位置する2つのベクトルを
    1つのベクトルに修正する修正手段と該修正手段により
    修正された輪郭ベクトルデータ中の、注目輪郭点と前後
    の輪郭点との加重平均をとることにより平滑化する平滑
    化手段と、 該平滑化手段により平滑化された輪郭ベクトルデータに
    基づき、画像データを再生する再生手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記再生手段により再生された画像デー
    タに基づき画像を出力する出力手段を有することを特徴
    とする請求項第3項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 入力された画像データに基づき、輪郭ベ
    クトルデータを抽出する抽出ステップと、 該抽出ステップにより抽出された輪郭ベクトルデータに
    基づき、等しい向きを有するベクトルが連続するか否か
    を判定する判定ステップと、 該判定ステップにより連続すると判定された場合、当該
    連続する輪郭ベクトル中の所定数の輪郭ベクトルを1つ
    の輪郭ベクトルとするため、前記輪郭ベクトルデータを
    修正する修正ステップとを備えることを特徴とする画像
    処理方法。
  6. 【請求項6】 入力された画像データに基づき、輪郭ベ
    クトルデータを抽出する抽出ステップと、 該抽出ステップで抽出された輪郭ベクトルデータを変倍
    する変倍ステップと、 該変倍ステップにより変倍された輪郭ベクトルデータに
    基づき、等しい向きを有するベクトルが4つ連続するか
    否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにより4つ連続すると判定された場
    合、当該4つのベクトル中の中間に位置する2つのベク
    トルを1つのベクトルに修正する修正ステップと、 該修正ステップによる修正された輪郭ベクトルデータ中
    の、注目輪郭点と前後する輪郭点との加重平均をとるこ
    とで平滑化する平滑化ステップと、 該平滑化ステップで平滑化された輪郭ベクトルデータに
    基づき、画像データを再生する再生ステップとを有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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