JP4080726B2 - 画像縮小方法および画像処理装置および画像処理装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二値画像を処理する画像縮小方法および画像処理装置および画像処理装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、二値画像の縮小方法として従来用いられている手法として、単純間引き方式がある。単純間引き方式は、縮小率に応じて所定の間隔で画素を捨て、残りの画素で縮小画像を表現する手法である。例えば、画像データを50%に縮小する場合、すなわち、縮小率が50%の場合には、1画素おきに画素を捨てることで、縮小画像を得る。
【0003】
この方法の欠点は、1ドットで表現されている細線などが、捨てられる画素に該当した場合、線が全部無くなってしまうようなこと(線切れ、ドット抜け等の現象)があり、画質劣化の度合いが大きい点である。
【0004】
このような画質劣化を低減させる手法として、OR処理を行う方法がある。すなわち、縮小処理において2つのドットから1つのドットを構成する際に、両ドットの論理OR結果を用いる方法である。この方法であれば、前述した単純間引き方式のように線が失われることはなくなるが、同時に、本来白で残しておきたいような部分が黒になってしまうような弊害ももたらす場合がある。すなわち、画像データの線太りや黒潰れ現象が発生する場合がある。
【0005】
これらの縮小方式で起こる画質劣化の問題に対処した方法として、条件付きOR処理がある。この方法は、次の式(I)で示す演算により縮小後の画素データの値を決定する方法である。
【0006】
R(n)=((NOT(R(n−1)))AND(B(n)))OR(B(n−1)) ・・・(I)
【0007】
ここで、R(n)は縮小後の画素データ、R(n−1)は1つ前の縮小画像データ、B(n)は現在注目している画素データ、B(n−1)は1画素前の画素データであり、その位置関係は、図23(a),(b)に示すような関係となる。
【0008】
この条件付OR処理を採用することで、単純OR方式では潰れてしまうような画素配置の場合でも、白画素を残すことが可能となり、画質劣化を抑えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さて、この条件付OR処理は、図23より分かるとおり、基本的には、2画素を1画素に減らす処理であるため、縮小処理を行う際には、次回の演算のために記憶しておく必要のある結果画素を、図24に示すように、注目画素が偶数番目か奇数番目かでそれぞれ別々に記憶しておかなければならない。
【0010】
すなわち、注目画素が偶数番目の場合と、奇数番目の場合とで、条件付OR処理結果が異なる情報系列となるため、それぞれの処理のために条件付OR処理結果を記憶する必要がある。
【0011】
ここで、この条件付OR処理を副走査方向の縮小処理に適用することを考える。この場合も、主走査方向の縮小処理と同様に、単純OR方式では潰れてしまうような画素配置の場合でも、白画素を残すことが可能となり、画質劣化を抑えることができる。
【0012】
ところが、このように条件付OR処理を副走査方向の縮小処理に適用する場合、偶数番目ラインと奇数番目ラインとでそれぞれの条件付OR処理結果を記憶するためのメモリ手段が必要となるため、装置コストが高くなるという不具合を生じていた。
【0013】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、条件付OR処理を副走査方向の縮小処理に適用する場合の装置コストを低減することのできる画像縮小方法および画像処理装置および画像処理装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたものである。
【0031】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたものである。
【0032】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引いて副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたものである。
【0033】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引いて、副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたものである。
【0034】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたものである。
【0035】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたものである。
【0036】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたものである。
【0037】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0039】
図1は、本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置を示している。
【0040】
同図において、システム制御部1は、このグループ3ファクシミリ装置の各部の制御処理、および、所定のグループ3ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
【0041】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0042】
画像処理部8は、画像データの変倍処理などの種々の画像処理を行うためのものであり、符号化復号化部9は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置10は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0043】
グループ3ファクシミリモデム11は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0044】
網制御装置12は、このグループ3ファクシミリ装置をアナログ公衆網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0045】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、画像処理装置8、符号化復号化部9、画像蓄積装置10、グループ3ファクシミリモデム11、および、網制御装置12は、内部バス13に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス13を介して行われている。
【0046】
また、網制御装置12とグループ3ファクシミリモデム11との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0047】
図2は、二値画像を縮小する際の画像処理部8の構成の一例を示している。
【0048】
同図において、主走査方向縮小処理部81は、元の二値画像データDIを所定の方法、例えば、前述した条件付OR処理方法により、指定された縮小率で主走査方向に縮小するものであり、その出力結果は、主走査方向縮小データDMとして、副走査方向縮小処理部82に加えられる。
【0049】
副走査方向縮小処理部82は、入力する主走査方向縮小データDMに対し、前述した条件付OR処理方法を適用し、指定された縮小率で副走査方向に縮小するものであり、その出力結果は、縮小データDSとして、次段装置へ出力される。ここで、次段装置は、画情報送信時には符号化復号化部9であり、記録出力時にはプロッタ6である。
【0050】
図3は、副走査方向縮小処理部82の構成例を示している。
【0051】
同図において、主走査方向縮小データDMは、条件付OR処理における前ラインの二値画像データを記憶するための前ラインメモリ85、条件付OR処理を実行するための条件付OR処理部86、および、出力回路87に加えられる。
【0052】
また、縮小結果ラインメモリ88は、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを、条件付OR処理の1回前の処理結果として記憶するためのものである。
【0053】
また、出力回路87は、主走査方向縮小データDM、または、条件付OR処理部86の出力データDKを、縮小データDSとして次段装置へ出力するものである。
【0054】
そして、条件付OR処理部86は、偶数番目ラインについて、主走査方向縮小データDM、前ラインメモリ85から出力される前ラインデータ、および、縮小結果ラインメモリ88から出力される1回前の縮小データDSに基づいて、画素位置単位に、上述した条件付OR処理を実行し、その実行結果得られる出力データDKを出力する。
【0055】
図4は、副走査方向縮小処理部82の処理の一例を示している。
【0056】
まず、奇数番目ライン処理(処理101)を実行し、そのときに1ページ分の画像データが終了したかどうかを判断し(判断102)、判断102の結果がNOになるときには、次のラインについて偶数ライン目処理(処理103)を実行する。
【0057】
次いで、そのときに1ページ分の画像データが終了したかどうかを判断し(判断104)、判断104の結果がNOになるときには、処理101へ戻り、次のラインについて奇数ライン目処理を実行する。
【0058】
また、判断102の結果がYESになるとき、あるいは、判断104の結果がYESになるときには、この処理を終了する。
【0059】
図5は、奇数番目ライン処理(処理101)の一例を示している。
【0060】
まず、縮小率に応じた変倍ポイント計算(後述)を行って(処理201)、当該ラインが変倍ポイントに相当するかどうかを調べる(判断202)。
【0061】
判断202の結果がYESになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理203)、その入力した主走査方向縮小データDMを前ラインメモリ85に保存する(処理204)。
【0062】
このときには、当該奇数番目ラインの画像データは間引くために、画像は出力しない(処理205)。また、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで(判断206の結果がYES)、処理203へ戻り、主走査方向縮小データDMの入力を行う。
【0063】
また、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して、判断206の結果がYESになると、次の偶数番目ラインで条件付OR処理を実行させるので、条件付OR処理フラグをセットして(処理207)、奇数番目ライン処理を終了する。
【0064】
また、当該ラインが変倍ポイントではなく、判断202の結果がNOになるときには、偶数番目ライン処理(処理103)によりセットされる間引きフラグがオンになっているかどうかを調べる(判断208)。間引きフラグがオンになっている場合で、判断208の結果がYESになるときには、当該奇数番目ラインは間引きラインなので、間引きフラグをオフした後に(処理209)、処理203へ進み、当該奇数番目ラインを間引くとともに、条件OR処理フラグをセットして、この奇数番目ライン処理を終了する。
【0065】
また、間引きフラグがオフになっている場合で、判断208の結果がNOになるときには、当該奇数番目ラインをそのまま出力する。すなわち、主走査方向縮小データDMを入力し(処理210)、その入力した主走査方向縮小データDMを縮小データDSとして次段装置へ出力する(処理211)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断212のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断212の結果がYESになると、この奇数番目ライン処理を終了する。
【0066】
図6および図7は、偶数番目ライン処理(処理103)の一例を示す。
【0067】
まず、縮小率に応じた変倍ポイント計算(後述)を行って(処理301)、当該ラインが変倍ポイントに相当するかどうかを調べる(判断302)。
【0068】
判断302の結果がYESになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理303)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理304)、このときには、入力した主走査方向縮小データDMを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理305)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断306のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断306の結果がYESになると、次の奇数ライン番目ラインを間引くために間引きフラグをオンし(処理307)、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0069】
また、当該ラインが変倍ポイントに相当しない場合で、判断302の結果がNOになるときには、奇数番目ライン処理でセットされる条件付OR処理フラグがオンになっているかどうかを調べる(判断310)。
【0070】
判断310の結果がYESになるときには、まず、条件付OR処理フラグをクリアする(処理311)。次いで、主走査方向縮小データDMを入力し(処理312)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理313)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理314)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断315のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断315の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0071】
また、条件付OR処理フラグがオフの場合で、判断310の結果がNOになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理316)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理317)、このときには、入力した主走査方向縮小データDMを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理318)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断319のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断319の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0072】
さて、このような副走査縮小処理による副走査方向の縮小動作の様子を、縮小率50%の場合を図8に、また、縮小率が60%の場合を図9に示す。
【0073】
このように、本実施例では、条件付OR処理を適用するラインを偶数番目ラインに限定しているので、副走査方向縮小処理部82に必要なラインメモリを1つに制限することができ、装置コストを大幅に低減することができる。
【0074】
図10および図11は、偶数番目ライン処理(処理103)の他の例を示している。
【0075】
まず、縮小率に応じた変倍ポイント計算(後述)を行って(処理401)、当該ラインが変倍ポイントに相当するかどうかを調べる(判断402)。
【0076】
判断402の結果がYESになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理403)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理404)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理405)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断406のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断406の結果がYESになると、次の奇数ライン番目ラインを間引くために間引きフラグをオンし(処理407)、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0077】
また、当該ラインが変倍ポイントに相当しない場合で、判断402の結果がNOになるときには、奇数番目ライン処理でセットされる条件付OR処理フラグがオンになっているかどうかを調べる(判断410)。
【0078】
判断410の結果がYESになるときには、まず、条件付OR処理フラグをクリアする(処理411)。次いで、主走査方向縮小データDMを入力し(処理412)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理413)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理414)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断415のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断415の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0079】
また、条件付OR処理フラグがオフの場合で、判断410の結果がNOになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理416)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理417)、このときには、入力した主走査方向縮小データDMを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理418)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断419のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断419の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0080】
また、この図10,11に示した偶数番目ライン処理を適用した場合の副走査縮小処理による副走査方向の縮小動作の様子について、縮小率が60%の場合を図12に示す。
【0081】
図13および図14は、偶数番目ライン処理(処理103)のさらに他の例を示している。
【0082】
まず、縮小率に応じた変倍ポイント計算(後述)を行って(処理501)、当該ラインが変倍ポイントに相当するかどうかを調べる(判断502)。
【0083】
判断502の結果がYESになるときには、奇数番目ライン処理でセットされる条件付OR処理フラグがオンになっているかどうかを調べる(判断503)。判断503の結果がNOになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理504)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理505)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理506)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断507のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断507の結果がYESになると、次の奇数ライン番目ラインを間引くために間引きフラグをオンし(処理508)、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0084】
また、判断503の結果がYESになるときには、まず、条件付OR処理フラグをクリアする(処理510)。次いで、主走査方向縮小データDMを入力し(処理511)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理512)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理513)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断514のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断514の結果がYESになると、処理508へ進んで次の奇数ライン番目ラインを間引くために間引きフラグをオンし、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0085】
また、当該ラインが変倍ポイントに相当しない場合で、判断502の結果がNOになるときには、奇数番目ライン処理でセットされる条件付OR処理フラグがオンになっているかどうかを調べる(判断520)。
【0086】
判断520の結果がYESになるときには、まず、条件付OR処理フラグをクリアする(処理521)。次いで、主走査方向縮小データDMを入力し(処理522)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理523)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理524)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断525のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断525の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0087】
また、条件付OR処理フラグがオフの場合で、判断520の結果がNOになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理526)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理527)、このときには、入力した主走査方向縮小データDMを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理528)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断529のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断529の結果がYESになると、この偶数番目ライン処理を終了する。
【0088】
また、この図13,14に示した偶数番目ライン処理を適用した場合の副走査縮小処理による副走査方向の縮小動作の様子について、縮小率が60%の場合を図15に示す。
【0089】
ここで、偶数番目ライン処理としては、適切に条件付ORフラグを参照していると言うことから、図13,14に示したものが最も良く画質劣化の抑制に寄与する。すなわち、図13,14に示した偶数番目ライン処理が、最も良好な画質を得ることができる。
【0090】
ところで、条件付OR処理では、原理上、50%よりも小さい縮小率の縮小動作を一度に行うことができない。そこで、例えば、30%の縮小率の縮小動作は、副走査方向縮小処理部82を2つカスケード接続し、前段の副走査方向縮小処理部82で60%の縮小処理を行った後に、後段の副走査方向縮小処理部82で50%の縮小処理を行うようにすることで対応することができる。
【0091】
しかしながら、条件付OR処理は、基本的にはOR処理であるので、このような方法を採用すると、線の保存性は特に悪くならないが、線太りのような画質劣化が発生することがある。
【0092】
かかる不具合を解消するためには、50%よりも小さい縮小率の縮小処理を行う場合、目標の縮小率の2倍の縮小率を設定し、その縮小率で単純間引き処理を実行した後に、50%の縮小率で、条件付OR処理を適用する方法を採用することができる。
【0093】
この場合の副走査方向縮小処理の一例を図16および図17に示す。
【0094】
まず、縮小率が50%以下に設定されているかどうかを調べ(判断601)、判断601の結果がNOになるときには、図4〜7,10,11,13,14に示したような通常縮小処理を実行する。
【0095】
また、判断601の結果がYESになるときには、設定された縮小率を2倍に再設定する(処理602)。例えば、縮小率が30%に設定された場合には、縮小率を2倍の60%に再設定する。
【0096】
次いで、再設定された縮小率で変倍ポイント計算を行って(処理603)、当該ラインが変倍ポイントに相当するかどうかを調べる(判断604)。判断604の結果がYESになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理605)、このときには単純間引き処理を行うために画像を出力しない(処理606)。そして、この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMを入力する間実行する(判断607のNOループ)。
【0097】
判断607の結果がYESになると、1ページ分の画像データの処理を終了したかどうかを調べ(判断608)、判断608の結果がNOになるときには、処理603へ戻り、次のラインについての処理を実行する。また、判断608の結果がYESになるときには、この副走査方向縮小処理を終了する。
【0098】
また、当該ラインが変倍ポイントに相当しない場合で、判断604の結果がNOになるときには、当該ラインが単純間引き後の奇数番目ラインに相当するかどうかを調べる(判断610)。
【0099】
判断610の結果がYESになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理611)、その入力した主走査方向縮小データDMを前ラインメモリ85に保存する(処理612)。
【0100】
このときには、当該間引き処理後の奇数番目ラインの画像データは間引くために、画像は出力しない(処理613)。また、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで(判断614の結果がNO)、処理611へ戻り、主走査方向縮小データDMの入力を行う。
【0101】
また、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して、判断614の結果がYESになると、1ページ分の画像データの処理を終了したかどうかを調べ(判断615)、判断615の結果がNOになるときには、処理603へ戻り、次のラインについての処理を実行する。また、判断615の結果がYESになるときには、この副走査方向縮小処理を終了する。
【0102】
また、当該ラインが単純間引き処理後の偶数番目ラインの場合で、判断610の結果がNOになるときには、主走査方向縮小データDMを入力し(処理616)、条件付OR処理部86から出力される出力データDKを縮小結果ラインメモリ88に保存し(処理617)、このときには、条件付OR処理部86の出力データDKを次段装置へ、縮小データDSとして出力する(処理618)。この動作を1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了するまで繰り返し(判断619のNOループ)、1ライン分の主走査方向縮小データDMの入力を終了して判断619の結果がYESになると、判断615へ移行して、ページ終了を確認する。
【0103】
この方法で縮小率30%の縮小処理を行ったときの縮小動作の様子を図18に示す。
【0104】
ところで、条件付OR処理部を半導体集積装置で構成する場合、偶数番目ラインを処理する際のデータ入出力チャネル数と、奇数番目ラインを処理する際のデータ入出力チャネル数を同一にすると、装置に組み込む際の処理および回路構成を単純化することができる。
【0105】
このようにするためには、図19に示すように、条件付OR処理部86aの入力チャネル数として、主走査方向縮小データDM、前ラインメモリ85の出力データ、および、縮小結果ラインメモリ88の出力データを入力するために3チャネル設け、条件付OR処理部86aの出力チャネル数として、条件付OR処理を実行する条件付OR処理回路86bの出力データDKと縮小データDSを出力するために2チャネル設ける。
【0106】
そして、例えば、偶数番目ラインで縮小結果を出力する場合には、図19に示すように、条件付OR処理回路86bの出力データDKを縮小データDSとして出力し、また、偶数番目ラインで通常画像を出力する場合には、図20に示すように、条件付OR処理回路86bに入力する主走査方向縮小データDMを縮小データDSとして出力する。
【0107】
また、奇数番目ラインで通常画像を出力する場合には、図21に示すように、縮小結果ラインメモリ88の出力はスルーして、データDKとして縮小結果ラインメモリ88へ戻し、入力する主走査方向縮小データDMを縮小データDSとして出力するとともに、前ラインメモリ85から入力するデータは内部的に破棄する。なお、奇数番目ラインで間引きラインに相当する場合には、図21の縮小データDSの出力を止めればよい。
【0108】
なお、図19,20,21において、条件付OR処理部86aは、図3の条件付OR処理部86に相当するものである。
【0109】
このように、本実施例では、各条件におけるデータ入出力の関係はどれも同じであり、条件付OR処理部に関するメモリアクセス制御をより簡単にすることができる。
【0110】
次に、変倍ポイント計算について説明する。
【0111】
この変倍ポイント計算では、まず、変倍率Rの算出式を次の式(II)のように定義する。
【0112】
R=y/x (II)
【0113】
したがって、変倍率Rは、例えば、yを固定値とするとともにxを変化させることにより決定される。例えば、12.5%〜100%の範囲で変倍率を設定する場合、yの値を256に固定したとき、変倍率に応じてxの値を256〜2048に設定する。
【0114】
なお、例えば、変倍率Rとして50%を設定する場合、256/512とするか、あるいは、512/1024とするかは、変倍ポイントに要求される精度により、適宜に決定することができる。
【0115】
変倍ポイント計算処理の一例を図22に示す。
【0116】
まず、定数xに上述した式(II)の変倍率に対応した値(変倍率値)をセットし(処理701)、変数spに上述した式(II)のyの値(256)にオフセット値Aを加えた値をセットする(処理702)。ここで、オフセット値Aは、変倍ポイントを変化させるためのものである。
【0117】
次いで、変数spの値を、256引いた値に更新し(処理703)、更新後の変数spの値が255よりも大きいかどうかを調べる(判断704)。判断704の結果がYESになるときには、そのときのポイント(主走査方向の変倍処理の場合は画素、副走査方向の変倍処理の場合はライン)を変倍ポイントと判定する(処理705)。この場合は、主走査方向の変倍処理の場合は当該注目画素を出力をせず、また、副走査方向の変倍処理の場合は当該注目ラインを出力しない。
【0118】
また、判断705の結果がNOになるときには、そのときのポイント(主走査方向の場合は画素、副走査方向の場合はライン)を非変倍ポイントと判定し(処理706)、主走査方向の変倍処理の場合は当該注目画素を出力し、また、副走査方向の変倍処理の場合は当該注目ラインを出力する。次いで、変数spの値を、定数xを加算した値に更新する(処理707)。
【0119】
このようにして、1回の変倍ポイント処理を終了すると、画像の処理を終了したかどうかを調べ(判断708)、判断708の結果がNOになるときには、処理703へ戻って、次の画像データについて処理を実行する。また、判断708の結果がYESになるときには、この処理を終了する。
【0120】
なお、変倍ポイント計算処理は、上述したものに限ることはなく、周知の他の方法を採用することもできる。
【0121】
ところで、上述した実施例では、グループ3ファクシミリ装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、それ以外の二値画像を取り扱う画像処理装置について、適宜に適用することができる。
【0122】
また、上述した実施例では、間引き対象となるラインを奇数番目のラインとして設定しているが、間引き対象となるラインを偶数番目のラインとして設定した場合にも、本発明を同様にして適用することができる。
【0123】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0124】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0125】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0126】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0127】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引いて副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0128】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引いて副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0129】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引いて、副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0130】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引いて、副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0131】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0132】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0133】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0134】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0135】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0136】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0137】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0138】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力するとともに、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0139】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0140】
また、二値画像を縮小する画像縮小方法において、副走査方向の縮小処理は、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0141】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引いて副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0142】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引いて、副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0143】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0144】
また、二値画像を処理する画像処理装置において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0145】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたので、副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【0146】
また、二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにした副走査方向の縮小処理を条件付OR処理により実現する装置の装置コストを低減することができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置の構成例を示したブロック図。
【図2】二値画像を縮小する際の画像処理部8の構成の一例を示したブロック図。
【図3】副走査方向縮小処理部82の構成例を示したブロック図。
【図4】副走査方向縮小処理部82の処理の一例を示したフローチャート。
【図5】奇数番目ライン処理の一例を示したフローチャート。
【図6】偶数番目ライン処理の一例を示したフローチャート。
【図7】偶数番目ライン処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図8】副走査方向の縮小動作の様子を説明するための概略図(縮小率50%)。
【図9】副走査方向の縮小動作の様子を説明するための概略図(縮小率60%)。
【図10】偶数番目ライン処理の他の例を示したフローチャート。
【図11】偶数番目ライン処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図12】図10,11の偶数番目ライン処理を適用した場合の副走査方向の縮小動作の様子を説明するための概略図(縮小率60%)。
【図13】偶数番目ライン処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図14】偶数番目ライン処理のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図15】図13,14の偶数番目ライン処理を適用した場合の副走査方向の縮小動作の様子を説明するための概略図(縮小率60%)。
【図16】副走査方向縮小処理部の処理の他の例を示したフローチャート。
【図17】副走査方向縮小処理部の処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図18】副走査方向の縮小動作の様子を説明するための概略図(縮小率30%)。
【図19】条件付OR処理部の他の構成例を説明するためのブロック図。
【図20】条件付OR処理部の他の構成例を説明するためのブロック図(続き)。
【図21】条件付OR処理部の他の構成例を説明するためのブロック図(続き)。
【図22】変倍ポイント計算処理の一例を示したフローチャート。
【図23】条件付OR処理を説明するための概略図。
【図24】条件付OR処理により、奇数番目の画素と偶数番目の画素とでことなる符号系列が作成される様子を説明するための概略図。
【符号の説明】
8 画像処理部
81 主走査方向縮小処理部
82 副走査方向縮小処理部
85 前ラインメモリ
86,86a 条件付OR処理部
86b 条件付OR処理回路
87 出力回路
88 縮小結果ラインメモリ
Claims (8)
- 二値画像を縮小する画像縮小方法において、
副走査方向の縮小処理は、
縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、
変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くことを特徴とする画像縮小方法。 - 二値画像を縮小する画像縮小方法において、
副走査方向の縮小処理は、
縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、
変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くことを特徴とする画像縮小方法。 - 二値画像を処理する画像処理装置において、
縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いている場合には、当該偶数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていない場合には、当該偶数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引いて副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 二値画像を処理する画像処理装置において、
縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインについて条件付OR処理を適用して縮小画像を作成するとともに、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いている場合には、当該奇数番目ラインの画像として、上記作成した縮小画像を出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていない場合には、当該奇数番目ラインの画像として、入力した1ライン分の画像を出力し、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引いて、副走査方向の縮小処理を行う画像縮小手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 二値画像を処理する画像処理装置において、
条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、
上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、
前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、
現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに 、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 二値画像を処理する画像処理装置において、
条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、
上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、
前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、
現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データを上記条件付OR処理手段に入力させて現処理ラインについて条件付OR処理を行わせるとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引く制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、
条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、
上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、
前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、
上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが奇数番目ラインの場合には、当該奇数番目ラインの画像を間引き、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが偶数番目ラインの場合、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いているときには、当該偶数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該偶数番目ラインの直前の奇数番目ラインを間引いていないときには、当該偶数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインの画像を間引くようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 二値画像を処理する画像処理装置の制御方法において、
条件付OR処理により副走査方向の画像縮小を行う条件付OR処理手段と、
上記条件付OR処理手段の出力データを保存する縮小結果ラインメモリと、
前ラインの二値画像データを保存する前ラインメモリを備え、
上記条件付OR処理手段は、現処理ラインの二値画像データ、上記縮小結果ラインメモリから読み出した前回縮小結果データ、および、上記前ラインメモリから読み出した前ライン二値画像データに基づいて、現処理ラインについて条件付OR処理を行うとともに、縮小率に応じて決定される変倍ポイントが偶数番目ラインの場合には、当該偶数番目ラインの画像を間引き、当該偶数番目ラインの次の奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力する一方、変倍ポイントが奇数番目ラインの場合、当該奇数番目ラインの直前の偶数番目ラインを間引いているときには、当該奇数番目ラインについて上記条件付OR処理手段から出力される縮小データを出力し、当該奇数番目ラインの直前の偶数 番目ラインを間引いていないときには、当該奇数番目ラインについて現処理ラインの二値画像データを出力し、さらに、当該奇数番目ラインの次の偶数番目ラインの画像を間引くようにしたことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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