JP2002259960A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2002259960A
JP2002259960A JP2001051584A JP2001051584A JP2002259960A JP 2002259960 A JP2002259960 A JP 2002259960A JP 2001051584 A JP2001051584 A JP 2001051584A JP 2001051584 A JP2001051584 A JP 2001051584A JP 2002259960 A JP2002259960 A JP 2002259960A
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JP2001051584A
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Masatoshi Matsudaira
正年 松平
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • G06T3/10

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最近傍補間法よりも品質の高い拡大画像を短
時間で得ることができるようにする。 【解決手段】 メモリカード2から読み出され、RGB
変換部によりRGBイメージデータに変換された原画像
は、最近傍補間部5により指定された拡大率で拡大され
る。拡大された画像は、フィルタ7によりフィルタリン
グされて、CMYK色変換部9に入力される。フィルタ
サイズ設定部8は、拡大率に応じてフィルタ7のサイズ
を設定する。これにより、単に最近傍補間法のみで拡大
した場合よりも品質の良い拡大画像を短時間で得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、低解像度
の画像を補間して高解像度の画像に変換可能な画像処理
装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】低解像度の画像を高解像度に補間(拡
大)する場合には、原画素間に新たな画素を挿入する。
デジタル画像の補間方法としては、例えば、最近傍補間
法(Nearest-Neighbor法とも呼ばれる)、線形補間法
(Bi-Linear法とも呼ばれる)、3次たたみ込み補間法
(Bi-Cubic法とも呼ばれる)が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近傍補間法では、最
も近傍に位置する原画素の値を補間画素の値として採用
するだけなので、処理が単純であり、高速に画素を補間
できる。しかしながら、画素の値(階調度)が急激に変
化するため、鋭いエッジの存在しない自然画像(例え
ば、風景や人物の画像等)を最近傍補間法により拡大す
ると、画像の境界付近の変化が急峻となって不自然な画
像となり、また、ブロック間の継ぎ目が目立つような
る。
【0004】Bi-Linear法では、補間点の両端に位置す
る原画素を直線で結び、その直線が補間点の直上にさし
かかる値を補間画素の値として採用する。従って、最近
傍補間法よりは滑らかな補間を行うことができる。しか
し、逆に、画像の境界付近が滑らかになりすぎる場合が
ある。また、隣接する原画素間の距離計算や距離に応じ
た重み付け計算を必要とするため、処理時間が長くな
る。具体的には、1次元の場合で乗算及び除算を各一回
必要とし、2次元の場合は、最低でもその3倍の回数だ
け演算を行う必要がある。
【0005】Bi-Cubic法では、Bi-Linear法よりも更に
高度な補間を行うことができるが、その反面、演算に長
時間を要する。
【0006】画像処理装置が利用可能なコンピュータ資
源には限りがある。演算能力の優れたCPUと多くのメ
モリを利用できる場合は、Bi-Linear法やBi-Cubic法の
ような補間方法を採用してもさほど不都合を生じない。
しかし、例えば、プリンタやデジタルカメラあるいはス
キャナ等の機器に組み込まれる組込型CPUは、一般的
に演算能力が低いため、Bi-Linear法等の処理を行うと
負担が大きく、補間処理に長い時間がかかる。
【0007】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たもので、その目的は、比較的短時間で最近傍補間法よ
りも滑らかな補間を行うことができるようにした画像処
理装置及び画像処理方法を提供することにある。また、
本発明の他の目的は、比較的低い倍率で拡大する場合
に、画像品質を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、最近傍補間によって原画像を所定の倍率に拡
大した後、フィルタリング操作を行って画像を滑らかに
している。即ち、補間手段は、入力された画像データを
指定された拡大率に従って最近傍補間処理により補間す
る。サイズ選択手段が拡大率に応じてフィルタのサイズ
を選択すると、この選択されたサイズのフィルタによっ
て、補間手段により補間された画像データがフィルタリ
ングされる。
【0009】最近傍補間法によって得た補間画素を所定
サイズのフィルタに通してフィルタリングすることによ
り、最近傍補間法よりも滑らかな画像を短時間で得るこ
とができる。
【0010】サイズ選択手段は、拡大率を上回らず、か
つ、拡大率に最も近い奇数値をフィルタのサイズとして
選択することができる。
【0011】例えば、入力された原画像を3倍又は4倍
に拡大する場合は、3画素×3画素のフィルタが選択さ
れる。原画像を5倍に拡大する場合は、5画素×5画素
のフィルタが選択される。
【0012】選択されたサイズが予め設定された最大値
を上回る場合は、該最大値をフィルタのサイズとして選
択することができる。
【0013】例えば、原画像を7倍又は8倍に拡大する
場合のフィルタサイズは7画素×7画素となるが、フィ
ルタサイズが大きくなると処理時間が長くなる。そこ
で、最大フィルタサイズを予め設定しておき、この最大
値を越えた場合は、一律に最大のフィルタサイズを適用
する。
【0014】ここで、好適な実施形態では、フィルタの
各係数nは、2^α(αは整数)の形式で表現可能にそ
れぞれ設定されている。
【0015】フィルタの各係数nを2のべき乗の形で表
現することにより簡単に乗算を行うことができる。ま
た、単純平均を求めるフィルタの場合、2のべき乗の形
で表現される除数(例えば、8,16、32,64等)
を用いれば、除算も簡単に行うことができる。即ち、右
シフト、左シフトのシフト演算によって乗算、除算を行
うことができ、小数点計算や丸め処理等を行う必要がな
いためである。
【0016】一方、補間方法を切り替えるための切替手
段を設け、該切替手段は、指定された拡大率が所定の下
限値以下の場合は、フィルタリング手段による処理をバ
イパスさせて、補間手段による出力画像を出力させても
よい。
【0017】例えば、2倍等の低い拡大率が指定された
場合は、切替手段によって、フィルタリング操作を行わ
ず、最近傍補間法によって拡大された画像をそのまま出
力させる。拡大率が低い場合は、フィルタリングによる
画質改善効果よりも処理時間の増大の方が問題になると
考えられるためである。
【0018】また、最近傍補間処理よりも高度な補間が
可能な他の補間手段を設け、切替手段は、指定された拡
大率が所定の上限値以上の場合は、補間手段及びフィル
タリング手段による処理をバイパスさせて、他の補間手
段による出力画像を出力させることもできる。
【0019】「高度な補間が可能な他の補間手段」とし
ては、例えば、上述したBi-Linear法やBi-Cubic法等を
挙げることができる。拡大率が大きい場合は、最近傍補
間法+フィルタリングによる画像拡大よりも、他の高度
な補間法による画像拡大を選択することができる。
【0020】また、切替手段は、入力された画像データ
の解像度と指定された拡大率とに基づいて、補間手段及
びフィルタリング手段による処理を行わせるか、又は、
他の補間手段のみによる処理を行わせるかを排他的に選
択することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8に基づき、本発
明の実施の形態をプリンタに適用した場合を例に挙げて
説明する。
【0022】1.第1の実施の形態 図1〜図5は本発明の第1の実施の形態に係る画像処理
装置が適用されたプリンタの構成を示すブロック図であ
る。
【0023】プリンタ1は、それぞれ後述するように、
メモリカード2,復号部3,RGB変換部4,最近傍補
間部5,切替部6,フィルタ7,フィルタサイズ設定部
8,CMYK変換部9,ハーフトーン処理部10,プリ
ントエンジン11等を備えて構成されている。
【0024】例えば、「原画像保持手段」として表現可
能なメモリカードは、プリンタ1に着脱可能に設けられ
ており、ディジタルカメラ等で撮影した画像データ(原
画像データ)を内部に記録している。メモリカード2に
は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)やExif(Exchangeable Image File Format)等の圧
縮ファイル形式で複数の画像データを格納可能である。
【0025】メモリカード2から読み出された画像デー
タは、復号部3により復号され、RGB変換部4により
RGB表色系のイメージデータに変換される。「補間手
段」としての最近傍補間部5は、指定された画像拡大率
に従ってRGB変換された原画像データを拡大させるも
のである。最近傍補間法により拡大された画像データ
は、「フィルタリング手段」としてのフィルタ7により
所定のフィルタリング操作を受け、CMYK変換部9に
入力される。フィルタ7は、図2と共に後述するよう
に、その係数が2のべき乗となるように設定された線形
平滑化フィルタとして構成されている。
【0026】フィルタ7のサイズは、「サイズ選択手
段」としてのフィルタサイズ設定部8により設定され
る。フィルタサイズ設定部8は、例えば、フィルタサイ
ズテーブル12を参照することにより、画像の拡大率に
応じてフィルタ7のサイズを決定する。フィルタサイズ
テーブル12には、拡大率毎にフィルタのサイズが予め
設定されている。フィルタサイズは、拡大率を上回らな
い限度において、拡大率に最も近い奇数(整数)となる
ように定められる。具体的には、拡大率2の場合はフィ
ルタサイズ0、拡大率3及び4の場合はフィルタサイズ
3、拡大率5及び6の場合はフィルタサイズ5、拡大率
7及び8の場合はフィルタサイズ7のように設定され
る。
【0027】ここで、拡大率とは、原画像を何倍にする
かを示す値である。例えば、拡大率2は原画像を2倍
に、拡大率3とは原画像を3倍に拡大する意味である。
なお、フィルタサイズテーブル12を用いず、演算によ
ってサイズを求めるようにしてもよい。フィルタサイズ
が所定の下限値「0」以下の場合は、換言すれば、フィ
ルタサイズが「1」よりも小さい場合は、切替部6によ
って、フィルタ7によるフィルタリング操作がバイパス
され、最近傍補間部5により拡大された画像データがそ
のままCMYK変換部9に入力されるようになってい
る。
【0028】CMYK変換部9は、拡大処理されたRG
B表色系の画像データをCMY表色系の画像データに変
換する。そして、CMYK変換された画像データは、ハ
ーフトーン処理部10によってハーフトーン処理され、
プリントエンジン11に入力される。
【0029】なお、画像拡大率は、種々の方法で指定可
能である。例えば、原画像データと拡大率とを予め対応
付けてメモリカード2内に格納させておくこともできる
し、プリンタ1の操作パネルから拡大率を入力すること
もできる。また、パーソナルコンピュータやディジタル
カメラあるいは携帯情報端末等のホストコンピュータか
ら拡大率を入力することもできる。さらに、印刷モード
や用紙サイズに基づいて拡大率を自動的に設定すること
も可能である。
【0030】次に、本実施の形態による画像の拡大処理
方法について、図2及び図3を参照しつつ説明する。
【0031】例えば、図2(a)に示す原画像データを
3倍に拡大する場合は、図2(b)に示すように、原画
素(符号aに数字の連番を添えて示す)の間に、画素を
補間する必要がある(補間画素には符号bに数字の連番
を添えて示す)。なお、説明の便宜上、図中では原画像
の両端等に存在する補間画素を省略している。
【0032】最近傍補間法により、図2(b)に示すよ
うな拡大画像データを得る。次に、図2(c)に示すよ
うに、2のべき乗の形で表現可能な係数を有するフィル
タ7によってフィルタリング操作を行う。フィルタ7の
サイズは、上述した通り、画像の拡大率により定まる。
図2(c)に示すサイズは「3」である。
【0033】3画素×3画素のフィルタ7の中心に位置
するのが、注目画素である。注目画素の係数を最大の
「4」に設定し、その上下左右に位置する補間画素の重
み付け係数を「2」に設定し、四隅に位置する補間画素
の重み付け係数を「1」に設定してある。4は2の二乗
であり、2は2の一乗、1は2の0乗である。従って、
係数「4」で重み付け(乗算)する場合は、注目画素の
値を2ビットシフトさせるだけでよい。同様に、係数
「2」及び係数「1」もビットのシフト演算により重み
付けすることができる(係数「1」の場合は乗算を行わ
ない)。図2(c)に示すような係数の場合、平滑化の
ための除数は「16」となり、これは2の4乗として表
現される。従って、平均化のための除算もビットシフト
演算により実現される。
【0034】図3は、画像処理による変化の様子を一次
元で表現した説明図である。図3(a)は原画像であ
る。原画像を最近傍補間部5によって拡大すると、図3
(b)のように、最も近い原画素の値と同一値の補間画
素が原画素間に挿入され、画像が拡大される。エッジ部
分の変化が急峻となっているのがわかる。図3(c)に
示すように、拡大された画像をフィルタリング操作する
と、各補間画素の値が近接する画素を考慮して修正さ
れ、エッジ部分が滑らかに変化する。
【0035】次に、図4に基づいて、本実施の形態の作
用を説明する。図4は、本実施の形態による画像処理方
法の一例を概略的に示すフローチャートである。以下、
「ステップ」を「S」と略記する。
【0036】原画像を最近傍補間法によって指定された
拡大率まで拡大させた後(S1)、拡大率に応じたフィ
ルタサイズを選択する(S2)。次に、フィルタサイズ
が「1」よりも大きいか否かを判定する(S3)。ここ
で、フィルタサイズが「1」になる場合とは、画像拡大
率が「2」のとき、つまり、原画像を2倍に拡大する場
合である。この場合は、最近傍補間法による拡大によっ
て画質が低下する影響が少ないと考えられるため、フィ
ルタリング操作を行わず処理を終了する。換言すれば、
フィルタリング操作に必要な時間に見合った画質改善を
得られないと判断した場合である。
【0037】フィルタサイズが「1」より大きい場合
は、フィルタサイズが予め設定された最大値(max)を
上回っているか否かを判定する(S4)。そして、選択
されたフィルタサイズが最大値を超えている場合は、フ
ィルタサイズを最大値に変更させる(S5)。例えば、
最大値を「5」とすると、S2で選択されたフィルタサ
イズが「7」、「9」等の場合は、フィルタサイズを
「5」に変更する。フィルタサイズが最大値を上回る場
合は、フィルタリング操作に長時間を要する一方、処理
時間に見合うだけの画質改善効果を得られないと考えら
れるためである。そして、設定されたサイズのフィルタ
によってフィルタリングを行い(S6)、エッジ部分
を、最近傍補間のみの場合よりも滑らかに補正させる。
なお、必要に応じて、フィルタ周囲の境界処理を行って
もよい。
【0038】図5は、画質改善効果を示すための説明図
であって、各補間法によるインパルス応答がそれぞれ示
されている。図5(a)は、最近傍補間法のみによるイ
ンパルス応答を示す。図5(b)はBi-Linear法による
インパルス応答を、図5(c)は本実施の形態による補
間方法(最近傍補間法+フィルタリング)によるインパ
ルス応答をそれぞれ示す。
【0039】図5(c)に示すように、本実施の形態に
よれば、最近傍補間法とBi-Linear法との両者の中間的
な性質を得ることができ、エッジ部分の鋭さを有しなが
ら、エッジ以外の部分を滑らかに変化させることができ
る。フィルタのサイズや係数を適宜設定することによ
り、最近傍補間法とBi-Linear法とのいずれの性質をど
の程度強めるか等を調節可能である。従って、ユーザー
がフィルタサイズまで指定できるように構成することも
できる。例えば、エッジの少ない自然画像なのかエッジ
の多いイラストなのか等のように、原画像の性質をユー
ザーに選択させ、このユーザーが選択した原画像の性質
に応じて、拡大率とは別にフィルタサイズ等を適宜決定
するようにしてもよい。
【0040】このように構成される本実施の形態では、
以下の効果を奏する。
【0041】第1に、原画像を最近傍補間法によって拡
大した後、所定サイズのフィルタによってフィルタリン
グ操作するため、単に最近傍補間法によって拡大しただ
けの画像とは異なり、比較的短時間でエッジ以外の部分
を滑らかに変化させることができる。従って、例えば、
100万画素程度の比較的低解像度の自然画像を2〜5
倍程度の低い倍率で拡大し、200dpi〜300dpi程度
の比較的低い印刷解像度で印刷するような場合に特に効
果がある。
【0042】第2に、画像拡大率を上回らない範囲で拡
大率に最も近い奇数値をフィルタのサイズとして選択す
るため、不要なフィルタリング操作を防止して、高速な
処理を行うことができる。また、奇数値であるから、注
目画素がフィルタの中央に位置し、煩雑な位置補正等を
行う必要がない。
【0043】第3に、選択されたフィルタサイズが最大
値を上回る場合は、フィルタサイズを最大値に変更する
ため、処理時間が増大するのを防止できる。
【0044】第4に、フィルタの各係数を2のべき乗の
形で表現可能な値に選択するため、乗算及び除算をビッ
トのシフト演算で行うことができ、高速な処理を実現す
ることができる。
【0045】第5に、フィルタサイズが「1」よりも小
さい場合、即ち、拡大率が「2」の場合は、フィルタリ
ングを行わず、最近傍補間処理法による拡大画像をその
まま出力するため、拡大率に応じて処理時間をより短縮
することができる。2倍程度の倍率では、エッジ以外の
部分も急峻に変化する等のような最近傍補間法による画
質低下もさほど表面化しないためである。
【0046】2.第2の実施の形態 次に、図6及び図7に基づいて本発明の第2の実施の形
態を説明する。以下の各実施の形態では、上述した構成
要素と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。本実施の形態の特徴は、画像の拡
大率に応じて補間法を切り替える点にある。
【0047】図6は、本実施の形態に係る画像処理装置
を適用したプリンタの全体構成を概略的に示すブロック
図であって、RGB変換部4と最近傍補間部5との間
に、第2の切替部21が設けられている。
【0048】第2の切替部21は、入力された画像拡大
率に応じて、最近傍補間部5、Bi-Linear補間部22又
はBi-Cubic補間部23のいずれか1つを選択するように
なっている。例えば、拡大率3倍までは最近傍補間部5
を、拡大率4〜6倍まではBi-Linear補間部22を、拡
大率7以上はBi-Cubic補間部23を選択するように構成
することができる。
【0049】なお、拡大率のみならず、ユーザーが希望
する画像品質レベルを考慮して切り替えるように構成す
ることもできる。例えば、低品質で拡大する場合は最近
傍補間法を、中品質で拡大する場合はBi-Linear法を、
高品質で拡大する場合はBi-Cubic法をそれぞれ選択する
ことができる。さらに、例えば、中品質低拡大率の場合
は最近傍補間法、高品質低拡大率の場合はBi-Cubic法等
のように、拡大率と品質の双方を考慮して補間法を切り
替えることもできる。
【0050】図7は、本実施の形態による画像処理方法
の要部を示すフローチャートであって、まず、拡大率が
α1より大きいか否かを判定する(S11)。指定され
た拡大率がα1より大きい場合は、Bi-Cubic補間部23
に切り替えて画像を拡大し、CMYK変換部9に入力さ
せる(S12)。
【0051】指定された拡大率がα1以下の場合は、拡
大率がα2(α2<α1)より大きいか否かを判定する
(S13)。拡大率がα2よりも大きい場合は、Bi-Lin
ear補間部22に切り替えて画像を拡大させる(S1
4)。指定された拡大率がα2以下の場合は、前記実施
の形態と同様に、最近傍補間法+フィルタリング操作に
よる画像拡大を実行する。
【0052】このように構成される本実施の形態でも、
前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。また、最近傍補間法よりも高度な補間法を備えてい
るので、比較的高い拡大率の場合にも対応することがで
きる。
【0053】3.第3の実施の形態 次に、図8は、本発明の第3の実施の形態に係る画像処
理方法を概略的に示すフローチャートである。
【0054】まず、原画像の解像度(画素数)及び拡大
率を取得し(S21)、解像度と拡大率に応じて、補間
法を選択する(S22)。
【0055】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変
更、組合せ等が可能である。例えば、前記各実施の形態
では、プリンタに適用した場合を例示したが、これに限
らず、例えば、スキャナ装置やディジタルカメラ等にも
用いることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る画像処
理装置及び画像処理方法によれば、最近傍補間法及びフ
ィルタリング操作によって原画像を拡大するため、最近
傍補間法のみで拡大する場合よりも高度な補間を比較的
短時間で実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置
を適用したプリンタのブロック図である。
【図2】画像を拡大する様子等を示す説明図であって、
図2(a)は原画像、図2(b)は補間画素を挿入した
後の拡大画像、図2(c)はフィルタ構造をそれぞれ示
している。
【図3】画像処理の様子を一次元で模式的に示す説明図
であって、図3(a)は原画像、図3(b)は最近傍補
間法により拡大された画像、図3(c)はフィルタリン
グ操作後の画像をそれぞれ示す。
【図4】画像処理方法を示すフローチャートである。
【図5】画像の性質を示す説明図であって、図5(a)
は最近傍補間法によるインパルス応答、図5(b)はBi
-Linear法によるインパルス応答、図5(c)は本発明
の最近傍補間+フィルタリング操作によるインパルス応
答をそれぞれ示す。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置
を適用したプリンタのブロック図である。
【図7】画像処理方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る画像処理方法
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 メモリカード 3 復号部 4 RGB変換部 5 最近傍補間部 6 切替部 7 フィルタ 8 フィルタサイズ設定部 9 CMYK色変換部 10 ハーフトーン処理部 11 プリントエンジン 12 フィルタサイズテーブル 21 第2の切替部 22 Bi-Linear補間部 23 Bi-Cubic補間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/36 G09G 5/36 520J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データを指定された拡大
    率に従って最近傍補間処理により補間する補間手段と、 前記拡大率に応じてフィルタのサイズを選択するサイズ
    選択手段と、 前記選択されたサイズのフィルタによって、前記補間手
    段により補間された画像データを処理するフィルタリン
    グ手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記サイズ選択手段は、前記拡大率を上
    回らず、かつ、前記拡大率に最も近い奇数値を前記フィ
    ルタのサイズとして選択する請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記サイズ選択手段は、前記選択された
    サイズが予め設定された最大値を上回る場合は、該最大
    値を前記フィルタのサイズとして選択する請求項2に記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタの各係数nは、2^α(α
    は整数)の形式で表現可能にそれぞれ設定されている請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 更に、補間方法を切り替えるための切替
    手段を設け、該切替手段は、前記指定された拡大率が所
    定の下限値以下の場合は、前記フィルタリング手段によ
    る処理をバイパスさせて、前記補間手段による出力画像
    を出力させる請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 更に、補間方法を切り替えるための切替
    手段と、前記最近傍補間処理よりも高度な補間が可能な
    他の補間手段とを設け、前記切替手段は、前記指定され
    た拡大率が所定の上限値以上の場合は、前記補間手段及
    び前記フィルタリング手段による処理をバイパスさせ
    て、前記他の補間手段による出力画像を出力させる請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 更に、補間方法を切り替えるための切替
    手段と、前記最近傍補間処理よりも高度な補間が可能な
    他の補間手段とを設け、前記切替手段は、前記入力され
    た画像データの解像度と前記指定された拡大率とに基づ
    いて、前記補間手段及びフィルタリング手段による処理
    を行わせるか、又は、前記他の補間手段のみによる処理
    を行わせるかを排他的に選択するものである請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 入力された画像データを指定された拡大
    率に従って最近傍補間処理により補間するステップと、 前記拡大率に応じてフィルタのサイズを選択するステッ
    プと、 前記選択されたフィルタによって前記補間された画像デ
    ータをフィルタリング操作するステップと、を含んでな
    ることを特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 入力された画像データに基づいて印刷を
    行うプリンタにおいて、 前記入力された画像データを指定された拡大率に従って
    最近傍補間処理により補間する補間手段と、 前記拡大率に応じてフィルタのサイズを選択するサイズ
    選択手段と、 前記選択されたサイズのフィルタによって、前記補間手
    段により補間された画像データを処理するフィルタリン
    グ手段と、 前記フィルタリングされた画像データに基づいて印刷用
    イメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、 前記生成された印刷用イメージデータに基づいて印刷を
    行う印刷手段と、を備えたことを特徴とするプリンタ。
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