JP4180782B2 - 画像縮小方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原画像を縮小して縮小画像を得る画像縮小方法および装置並びに画像縮小方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フイルムに記録された画像を光電的に読み取ることにより得られた画像データあるいはデジタルカメラにより被写体を撮像することにより得られた画像データを拡大縮小して再生することが行われている。このような画像データの拡大縮小は、画像データに対して補間演算を施して、拡大画像あるいは縮小画像(補間画像)を表す補間画像データを得ることにより行っている。ここで、補間演算としては、鮮鋭度の高い補間画像を得ることができるCubicスプライン補間演算あるいは比較的滑らかな補間画像を得ることができるBスプライン補間演算などの高次の補間演算、または線形補間演算など種々の方法が用いられるが、高画質の補間画像を得るためにはCubicスプライン補間演算のような高次補間演算を施すことが好ましい。
【0003】
ところで、原画像を縮小してサムネイル画像のような縮小画像を作成する場合にも、原画像を表す原画像データに対して高次補間演算を施すことにより、高画質の縮小画像を得ることができる。しかしながら、縮小率が小さい場合、高次補間演算を行うことにより縮小画像データに原画像データの高周波成分が折り返して折り返し歪みが発生し、得られる縮小画像の画質が劣化してしまうという問題がある。例えば、原画像の周波数特性が図6(a)に示すものである場合(N/2はナイキスト周波数)に、原画像を4/5倍に縮小すると、図6(b)に示すように2N/5の周波数で折り返しが生じ、縮小画像に折り返し歪みが発生してしまうこととなる。なお、折り返される周波数は縮小率が小さいほど低くなる。
【0004】
このような折り返し歪みの発生を防止するために、原画像データに対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を施して、原画像データの高周波成分を除去した後に、高次補間演算を施す方法が提案されている。この方法によれば、図6(a)に示す原画像データの周波数特性は、ローパスフィルタによるフィルタリング処理により、図6(c)に示すように高周波成分が除去されたものとなる。したがって、フィルタリング処理後の原画像データに対して高次補間演算を施せば、図6(d)に示すように折り返し歪みのない高画質の縮小画像を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ローパスフィルタを用いた従来の画像縮小方法は、原画像データに対してローパスフィルタによるフィルタリング処理および高次補間演算の双方を施すものであるため、演算量が多くなり、その結果縮小画像を求めるための処理速度が低下したり、装置の構成が複雑となるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、簡易な演算により折り返し歪みを生じさせることなく原画像を縮小できる画像縮小方法および装置並びに画像縮小方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像縮小方法は、原画像データにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像縮小方法において、
前記原画像を縮小する際の縮小率が小さいほど、補間画素点数を多くした高次補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得ることを特徴とするものである。
【0008】
「高次補間演算」としては、Cubicスプライン補間演算、Bスプライン補間演算等を適用することができる。
【0009】
なお、本発明による画像縮小装置においては、前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算を施すことが好ましい。
【0010】
ところで、縮小率が0.33倍程度より小さい場合には、さらに補間画素点数を多くしてもよいが、補間画素点数があまりに多くなると、却って演算量が大きくなってしまう。
【0011】
このため、縮小率が0.33倍程度よりも小さい場合には、前記高次補間演算とは異なる補間演算を行うことにより、縮小画像データを得ることが好ましい。
【0012】
ここで、縮小率が0.33倍よりも小さい場合は、縮小画像は原画像と比較して非常に小さいため、画質の劣化はそれほど視認されないこととなる。したがって、「異なる補間演算」としては、線形補間演算等の比較的単純な補間演算を適用することができる。また、比較的大きな縮小率となる高次補間演算を繰り返し行うことにより最終的な縮小率を有する縮小画像を得る補間演算を適用してもよい。
【0013】
また、「異なる補間演算」としては、前記縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演算とすることが好ましい。
【0014】
ここで、「代表値」とは原画像における連続する複数画素の平均値、中間値等を用いることができる。例えば、中間縮小画像の原画像に対する縮小率が0.5である場合、原画像において互いに隣接する2×2画素からなる画素ブロック毎の代表値を中間縮小画像の1画素の画素値とすればよい。
【0015】
また、「所定の高次補間演算」とは、Cubic スプライン補間演算、Bスプライン補間演算等のことをいうが、その際に使用する補間画素点数が縮小率に拘わらず一定(例えば8×8画素程度)の高次補間演算のことをいう。
【0016】
本発明による画像縮小装置は、原画像データにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像縮小装置において、
前記原画像を縮小する際の縮小率が小さいほど、補間画素点数を多くした高次補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る演算手段を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
なお、本発明による画像縮小装置においては、前記演算手段は、前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算を施す手段であることが好ましい。
【0018】
また、本発明による画像縮小装置においては、前記縮小率が略0.33倍未満の場合に、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る他の演算手段をさらに備えることが好ましい。
【0019】
この場合、前記他の演算手段において行われる前記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演算であることが好ましい。
【0020】
ここで、演算手段と他の演算手段とは別個の手段であってもよく、同一の手段であってもよい。
【0021】
なお、本発明による画像縮小方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、原画像を縮小して縮小画像を得るに際し、縮小率が小さいほど補間演算を行う際の補間画素点数を多くしたものである。ここで、高次補間演算により原画像の高周波成分が低減されるが、補間演算に使用する補間画素点数を多くするほど、低減される高周波成分の周波数帯域が低くなるものである。すなわち、補間画素点数を多くするほど低減される周波数帯域の帯域幅がより広くなり、その結果、より広い範囲の周波数帯域に亘って高周波成分が低減される。このため、本発明によれば、原画像データに対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を施さなくても、補間演算自体により高周波成分が低減されるため、縮小画像データに原画像データの高周波成分による折り返し歪みが生じることがなくなる。したがって、折り返し歪みのない高画質の縮小画像を、少ない演算量により高速に求めることができる。
【0023】
また、縮小率が0.33倍程度より小さい場合には、画質を維持するためには補間画素点数をさらに多くする必要があるが、さらに補間画素点数を多くすると、却って演算量が多くなってしまう。このような場合には、上記高次補間演算とは異なる他の補間演算を原画像データに対して施して縮小画像データを得ることにより、演算量を多くすることなく、縮小画像を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施形態による画像縮小装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態による画像縮小装置1は、原画像データS0により表される原画像を縮小して、縮小画像を表す縮小画像データS1を得るものであり、原画像の画素数と縮小画像の画素数とに基づいて縮小率Pを算出する縮小率算出手段2と、原画像データS0に対してCubicスプライン補間演算を施して縮小画像データS1を得る演算手段3と、縮小率算出手段2に縮小画像の画素数を入力するキーボード、マウスなどの入力手段5とを備える。
【0026】
演算手段3は、縮小率算出手段2において算出された縮小率Pに応じて、Cubicスプライン補間演算を行う際の補間画素点数を変更する。具体的には、縮小率Pが小さいほど、補間画素点数を多くするものである。本実施形態においては、縮小率Pが1.0倍未満0.88倍以上の場合は補間画素点数を4×4画素、縮小率Pが0.88倍未満0.77倍以上の場合は補間画素点数を5×5画素、縮小率Pが0.77倍未満0.66倍以上の場合は補間画素点数を6×6画素、縮小率Pが0.66倍未満0.55倍以上の場合は補間画素点数を7×7画素、縮小率Pが0.55倍未満の場合は補間画素点数を8×8画素とする。
【0027】
ここで、Cubicスプライン補間演算においては、補間演算により原画像の高周波成分が低減されるが、補間演算に使用する補間画素点数を多くするほど、低減される高周波成分の周波数帯域が低くなる。図2は補間画素点数に応じたCubicスプライン補間演算により得られた縮小画像データS1の周波数特性を示す図である。補間画素点数を4×4画素とした場合には、図2(a)に示すようにそれほど高周波成分は低減されないが、補間画素点数を5×5画素とすると、図2(b)に示すようにN/2×4/5以上(N/2は原画像のナイキスト周波数)の高周波成分が低減される。また、補間画素点数を6×6画素とすると図2(c)に示すようにN/2×2/3以上の高周波成分が、補間画素点数を7×7画素とすると図2(d)に示すようにN/2×4/7以上の高周波成分が、補間画素点数を8×8画素とすると図2(e)に示すようにN/2×1/2以上の高周波成分がそれぞれ低減される。
【0028】
したがって、縮小率が小さくても縮小率に応じた周波数帯域以上の高周波成分が低減されるため、得られる縮小画像データS1には折り返し歪みは生じないこととなる。
【0029】
次いで、第1の実施形態の動作について説明する。図3は第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、原画像の画素数と入力手段5から入力された縮小画像の画素数とに基づいて、原画像の縮小率Pが算出される(ステップS1)。次いで、縮小率Pが1.0倍未満0.88倍以上であるか否かが判断され(ステップS2)、ステップS2が肯定されると補間画素点数を4×4画素として演算手段3において原画像データS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステップS3)。ステップS2が否定されると、縮小率Pが0.88倍未満0.77倍以上であるか否かが判断され(ステップS4)、ステップS4が肯定されると補間画素点数を5×5画素として演算手段3において原画像データS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステップS5)。
【0030】
ステップS4が否定されると、縮小率Pが0.77倍未満0.66倍以上であるか否かが判断され(ステップS6)、ステップS6が肯定されると補間画素点数を6×6画素として演算手段3において原画像データS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステップS7)。ステップS6が否定されると、縮小率Pが0.66倍未満0.55倍以上であるか否かが判断され(ステップS8)、ステップS8が肯定されると補間画素点数を7×7画素として演算手段3において原画像データS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステップS9)。ステップS8が否定されると、縮小率Pが0.55倍未満であるとして、補間画素点数を8×8画素として演算手段3において原画像データS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステップS10)。
【0031】
以下、本発明において行われる補間演算の演算量、および従来のローパスフィルタを施した後に高次補間演算を行う方法(以下従来の画像縮小方法とする)における演算量の比較を行う。ここで、原画像データS0により表される原画像の画素数をA×B、縮小画像データS1により表される縮小画像の画素数をa×b(a=αA、b=αB、0<α<1)とし、ローパスフィルタとして近傍9画素を用いるFIRフィルタを使用するものとする。
【0032】
まず、従来の画像縮小方法についての演算量を求める。FIRフィルタのフィルタ係数を、h(i)(i=0〜8)(h(5)=h(3)、h(6)=h(2)、h(7)=h(1)、h(8)=h(0))とし、フィルタリングに使用する画素点iの画素値をxi(i=0〜8)とすると、ローパスフィルタによるフィルタリング処理は画素点4についてのフィルタリング処理結果x4′を求めるものであり、下記の式(1)により表すことができる。
【0033】
Figure 0004180782
このようなフィルタリング処理により、画素点iについてのフィルタリング結果xi′(i=0〜8)を得ることができる。
【0034】
次いで、フィルタリング後の原画像データS0に対して補間画素点数を4×4画素としてCubicスプライン補間演算を施す。Cubicスプライン補間演算の補間係数をH(j)(j=1〜4)とすると、フィルタリング処理後の画素点0〜3(画素値x0′〜x3′)について、補間演算により得られる補間データXは、下記の式(2)により求めることができる。
【0035】
X=H(0)x0'+H(1)x1'+H(2)x2'+H(3)x3' (2)
したがって、従来の画像縮小方法における演算量は下記の表1に示すものとなる。
【0036】
【表1】
Figure 0004180782
なお、表1においてはA×Bおよびa×bを3倍しているのは、原画像データS0がR、G、Bの3つの色データからなるカラー画像データを想定しているためである。
【0037】
表1に示すように従来の画像縮小方法においては積算数は、0<α<1であることから、9×(a×b×3)より多く、加算数は11×(a×b×3)より多いことが分かる。
【0038】
次いで、本発明による画像縮小方法の演算量を求める。本発明による画像縮小方法において、最も演算量が多くなるのは補間画素点数を8×8画素とした場合であることから、補間画素点数を8×8画素とした場合の演算量を求める。補間画素点数を8×8画素とした場合、演算量は下記の表2に示すように、積算数が8×(a×b×3)、加算数が7×(a×b×3)となる。
【0039】
【表2】
Figure 0004180782
表1および表2から明らかなように、本発明による画像縮小方法によれば、従来の画像縮小方法と比較して、少なくとも積算数で8/9、加算数で7/11演算量を少なくすることができる。
【0040】
例えば、縮小率を0.5とした場合、下記の表3に示すように、従来の画像縮小方法においては積算数が24×(a×b×3)、加算数が35×(a×b×3)、本発明による画像縮小方法においては積算数が8×(a×b×3)、加算数が7×(a×b×3)となり、積算数を1/3、加算数を1/5とすることができる。
【0041】
【表3】
Figure 0004180782
このように、本実施形態によれば、原画像データS0に対して、従来の画像縮小方法のようにローパスフィルタによるフィルタリング処理を施さなくても、補間演算により高周波成分が低減されるため、縮小画像データS1に原画像データS0の高周波成分による折り返し歪みが生じることがなくなる。また、上述したように従来の画像縮小方法と比較して演算量を低減することができる。したがって、折り返し歪みのない高画質の縮小画像を、少ない演算量により高速に求めることができる。
【0042】
なお、上記実施形態において、縮小率が0.55倍未満の場合には、補間画素点数を8×8画素としているが、縮小率がさらに小さい場合(例えば0.33倍未満の場合)には、さらに補間画素点数を多くしてもよい。
【0043】
しかしながら、補間画素点数があまりに多くなると、却って演算量が多くなってしまう。このため、縮小率が0.33倍程度よりも小さい場合には、下記のようにして補間演算を行うことが好ましい。以下これを第2の実施形態として説明する。
【0044】
図4は本発明の第2の実施形態による画像縮小装置の構成を示す概略ブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態による画像縮小装置においては、第1の実施形態における演算手段3を第1の演算手段3とし、縮小率Pが0.33倍未満の場合に、原画像データS0に対して第1の演算手段3において行われる補間演算とは異なる第2の補間演算を施して、縮小画像データS1を得る第2の演算手段4を備えた点が第1の実施形態と異なるものである。
【0045】
第2の演算手段4においては、下記のようにして補間演算が行われる。図5は第2の実施形態において行われる補間演算を模式的に示す図である。まず、原画像データS0を1/2に縮小する処理が行われる。この処理は、原画像の互いに隣接する2×2画素からなる画素ブロック毎の平均値、中間値等の代表値を求めることにより行われる。これにより、原画像の1/2の縮小画像を表す中間画像データS2が得られる。そして、中間画像データS2に対して、補間画素点数を8×8画素としたCubicスプライン補間演算を施して、縮小画像データS1を得る。
【0046】
なお、ここでは第2の演算手段4において行われる処理を分かりやすくするために、一旦中間画像データS2を生成した後に、Cubicスプライン補間演算を施すように説明しているが、上記代表値を求めつつ、8×8画素分の代表値が求められた後、直ちにCubicスプライン補間演算をシーケンシャルに施すことが好ましい。この場合、中間画像データS2は生成されないこととなる。このように、Cubicスプライン補間演算をシーケンシャルに施すことにより、第2の演算手段4が中間画像データS2を一時的に保管するための大容量のバッファを設ける必要がなくなり、これにより、装置の構成を簡易なものとすることができる。
【0047】
このように、縮小率が0.33倍未満の場合に、第2の演算手段4において補間演算を施すことにより、演算量を多くすることなく、縮小画像を得ることができる。
【0048】
なお、上記第1および第2の実施形態においては、高次補間演算としてCubicスプライン補間演算を用いているが、Bスプライン補間演算を用いるようにしてもよい。
【0049】
また、上記第2の実施形態においては、縮小率が0.33倍未満の場合に、第2の演算手段4において最終的な縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間画像データS2を生成しつつ、中間画像データS2に対してCubicスプライン補間演算を施して縮小画像データS1を得るようにしているが、線形補間演算等他の方法により縮小画像を得るようにしてもよい。なお、線形補間演算により縮小画像を得る場合には、補間画素点数が少ないとジャギーが発生し画質の劣化が大きい。このため、縮小率にもよるが、線形補間演算を行う場合には、補間画素点数を20×20画素程度とすることが好ましい。
【0050】
また、縮小率が0.33倍未満の場合に、比較的大きな縮小率となる高次補間演算を繰り返し行うことにより最終的な縮小率を有する縮小画像を得るようにしてもよい。具体的には、原画像の画素数が1600×1200画素、縮小画像の画素数が320×240画素である場合、1600×1200画素が1200×900画素に、1200×900画素が860×645画素に、860×645画素が430×323画素に、430×323画素が320×240画素になるように順次縮小して縮小画像を得るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像縮小装置の構成を示す概略ブロック図
【図2】補間画素点数に応じた縮小画像データの周波数特性を示す図
【図3】第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態による画像縮小装置の構成を示す概略ブロック図
【図5】第2の実施形態において行われる処理を模式的に示す図
【図6】従来の処理による原画像データおよび縮小画像データの周波数特性を示す図
【符号の説明】
1,1′ 画像縮小装置
2 縮小率算出手段
3,4 演算手段
5 入力手段

Claims (12)

  1. 原画像データにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像縮小方法において、前記原画像を縮小する際の縮小率を判別し、該判別された縮小率に応じて、予め用意された複数の異なる補間画素点数から該縮小率が小さいほど多い補間画素点数を1つ選択し、高周波成分を低減する、前記選択された補間画素点数を用いた高次補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る画像縮小方法。
  2. 前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算を施すことを特徴とする請求項1記載の画像縮小方法。
  3. 前記縮小率が略0.33倍未満の場合には、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得ることを特徴とする請求項1または2記載の画像縮小方法。
  4. 前記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演算であることを特徴とする請求項3記載の画像縮小方法。
  5. 原画像データにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像縮小装置において、前記原画像を縮小する際の縮小率を判別し、該判別された縮小率に応じて、予め用意された複数の異なる補間画素点数から該縮小率が小さいほど多い補間画素点数を1つ選択し、高周波成分を低減する、前記選択された補間画素点数を用いた高次補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る演算手段を備えたことを特徴とする画像縮小装置。
  6. 前記演算手段は、前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算を施す手段であることを特徴とする請求項5記載の画像縮小装置。
  7. 前記縮小率が略0.33倍未満の場合に、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る他の演算手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5または6記載の画像縮小装置。
  8. 前記他の演算手段において行われる前記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演算であることを特徴とする請求項7記載の画像縮小装置。
  9. 原画像データにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像縮小方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体において、前記プログラムは、前記原画像を縮小する際の縮小率を判別し、該判別された縮小率に応じて、予め用意された複数の異なる補間画素点数から該縮小率が小さいほど多い補間画素点数を1つ選択し、高周波成分を低減する、前記選択された補間画素点数を用いた高次補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る手順を実行させるものであることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  10. 前記縮小画像データを得る手順は、前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算を施す手順であることを特徴とする請求項9記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  11. 前記縮小率が略0.33倍未満の場合には、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る手順をさらに有することを特徴とする請求項9または10記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  12. 前記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演算であることを特徴とする請求項11記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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