JP2002152502A - 画像縮小方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

画像縮小方法および装置並びに記録媒体

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JP2002152502A JP2000339846A JP2000339846A JP2002152502A JP 2002152502 A JP2002152502 A JP 2002152502A JP 2000339846 A JP2000339846 A JP 2000339846A JP 2000339846 A JP2000339846 A JP 2000339846A JP 2002152502 A JP2002152502 A JP 2002152502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像を縮小する補間演算を行う際に、折り
返し歪みの発生を防止しつつ、演算量を低減する。 【解決手段】 原画像データS0を縮小する際の縮小率
Pを縮小率算出手段2において算出する。演算手段3に
おいて、原画像データS0に対してCubicスプライン補
間演算のような高次補間演算を施して、原画像の縮小画
像を表す縮小画像データS1を求める。この際、縮小率
Pが小さいほど、補間演算を行う際の補間画素点数を多
くする。これにより、原画像データS0に対してローパ
スフィルタによるフィルタリング処理を施した後に高次
補間演算を施す従来の画像縮小方法と比較して、演算量
を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像を縮小して
縮小画像を得る画像縮小方法および装置並びに画像縮小
方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記
録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フイルムに記録された画
像を光電的に読み取ることにより得られた画像データあ
るいはデジタルカメラにより被写体を撮像することによ
り得られた画像データを拡大縮小して再生することが行
われている。このような画像データの拡大縮小は、画像
データに対して補間演算を施して、拡大画像あるいは縮
小画像(補間画像)を表す補間画像データを得ることに
より行っている。ここで、補間演算としては、鮮鋭度の
高い補間画像を得ることができるCubicスプライン補間
演算あるいは比較的滑らかな補間画像を得ることができ
るBスプライン補間演算などの高次の補間演算、または
線形補間演算など種々の方法が用いられるが、高画質の
補間画像を得るためにはCubicスプライン補間演算のよ
うな高次補間演算を施すことが好ましい。
【0003】ところで、原画像を縮小してサムネイル画
像のような縮小画像を作成する場合にも、原画像を表す
原画像データに対して高次補間演算を施すことにより、
高画質の縮小画像を得ることができる。しかしながら、
縮小率が小さい場合、高次補間演算を行うことにより縮
小画像データに原画像データの高周波成分が折り返して
折り返し歪みが発生し、得られる縮小画像の画質が劣化
してしまうという問題がある。例えば、原画像の周波数
特性が図6(a)に示すものである場合(N/2はナイ
キスト周波数)に、原画像を4/5倍に縮小すると、図
6(b)に示すように2N/5の周波数で折り返しが生
じ、縮小画像に折り返し歪みが発生してしまうこととな
る。なお、折り返される周波数は縮小率が小さいほど低
くなる。
【0004】このような折り返し歪みの発生を防止する
ために、原画像データに対してローパスフィルタによる
フィルタリング処理を施して、原画像データの高周波成
分を除去した後に、高次補間演算を施す方法が提案され
ている。この方法によれば、図6(a)に示す原画像デ
ータの周波数特性は、ローパスフィルタによるフィルタ
リング処理により、図6(c)に示すように高周波成分
が除去されたものとなる。したがって、フィルタリング
処理後の原画像データに対して高次補間演算を施せば、
図6(d)に示すように折り返し歪みのない高画質の縮
小画像を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ロ
ーパスフィルタを用いた従来の画像縮小方法は、原画像
データに対してローパスフィルタによるフィルタリング
処理および高次補間演算の双方を施すものであるため、
演算量が多くなり、その結果縮小画像を求めるための処
理速度が低下したり、装置の構成が複雑となるという問
題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、簡易な演算により折り返し歪みを生じさせることな
く原画像を縮小できる画像縮小方法および装置並びに画
像縮小方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による画像縮小方
法は、原画像データにより表される原画像を縮小して、
前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データを得る画像
縮小方法において、前記原画像を縮小する際の縮小率が
小さいほど、補間画素点数を多くした高次補間演算を前
記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得
ることを特徴とするものである。
【0008】「高次補間演算」としては、Cubicスプラ
イン補間演算、Bスプライン補間演算等を適用すること
ができる。
【0009】なお、本発明による画像縮小装置において
は、前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合
は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.
88倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数
を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.6
6倍以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記
縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前
記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55
倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前
記原画像データに対して前記高次補間演算を施すことが
好ましい。
【0010】ところで、縮小率が0.33倍程度より小
さい場合には、さらに補間画素点数を多くしてもよい
が、補間画素点数があまりに多くなると、却って演算量
が大きくなってしまう。
【0011】このため、縮小率が0.33倍程度よりも
小さい場合には、前記高次補間演算とは異なる補間演算
を行うことにより、縮小画像データを得ることが好まし
い。
【0012】ここで、縮小率が0.33倍よりも小さい
場合は、縮小画像は原画像と比較して非常に小さいた
め、画質の劣化はそれほど視認されないこととなる。し
たがって、「異なる補間演算」としては、線形補間演算
等の比較的単純な補間演算を適用することができる。ま
た、比較的大きな縮小率となる高次補間演算を繰り返し
行うことにより最終的な縮小率を有する縮小画像を得る
補間演算を適用してもよい。
【0013】また、「異なる補間演算」としては、前記
縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間
縮小画像を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対
して所定の高次補間演算を施して前記縮小画像データを
得る補間演算とすることが好ましい。
【0014】ここで、「代表値」とは原画像における連
続する複数画素の平均値、中間値等を用いることができ
る。例えば、中間縮小画像の原画像に対する縮小率が
0.5である場合、原画像において互いに隣接する2×
2画素からなる画素ブロック毎の代表値を中間縮小画像
の1画素の画素値とすればよい。
【0015】また、「所定の高次補間演算」とは、Cubi
c スプライン補間演算、Bスプライン補間演算等のこと
をいうが、その際に使用する補間画素点数が縮小率に拘
わらず一定(例えば8×8画素程度)の高次補間演算の
ことをいう。
【0016】本発明による画像縮小装置は、原画像デー
タにより表される原画像を縮小して、前記原画像の縮小
画像を表す縮小画像データを得る画像縮小装置におい
て、前記原画像を縮小する際の縮小率が小さいほど、補
間画素点数を多くした高次補間演算を前記原画像データ
に対して施して前記縮小画像データを得る演算手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0017】なお、本発明による画像縮小装置において
は、前記演算手段は、前記縮小率が1.0倍未満略0.
88倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前
記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は
前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.7
7倍未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を
6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55
倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮
小率が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8
×8画素として前記原画像データに対して前記高次補間
演算を施す手段であることが好ましい。
【0018】また、本発明による画像縮小装置において
は、前記縮小率が略0.33倍未満の場合に、前記高次
補間演算とは異なる他の補間演算を前記原画像データに
対して施して前記縮小画像データを得る他の演算手段を
さらに備えることが好ましい。
【0019】この場合、前記他の演算手段において行わ
れる前記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮
小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前
記原画像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算
を施して前記縮小画像データを得る補間演算であること
が好ましい。
【0020】ここで、演算手段と他の演算手段とは別個
の手段であってもよく、同一の手段であってもよい。
【0021】なお、本発明による画像縮小方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムとして、コンピュ
ータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、原画像を縮小して縮小
画像を得るに際し、縮小率が小さいほど補間演算を行う
際の補間画素点数を多くしたものである。ここで、高次
補間演算により原画像の高周波成分が低減されるが、補
間演算に使用する補間画素点数を多くするほど、低減さ
れる高周波成分の周波数帯域が低くなるものである。す
なわち、補間画素点数を多くするほど低減される周波数
帯域の帯域幅がより広くなり、その結果、より広い範囲
の周波数帯域に亘って高周波成分が低減される。このた
め、本発明によれば、原画像データに対してローパスフ
ィルタによるフィルタリング処理を施さなくても、補間
演算自体により高周波成分が低減されるため、縮小画像
データに原画像データの高周波成分による折り返し歪み
が生じることがなくなる。したがって、折り返し歪みの
ない高画質の縮小画像を、少ない演算量により高速に求
めることができる。
【0023】また、縮小率が0.33倍程度より小さい
場合には、画質を維持するためには補間画素点数をさら
に多くする必要があるが、さらに補間画素点数を多くす
ると、却って演算量が多くなってしまう。このような場
合には、上記高次補間演算とは異なる他の補間演算を原
画像データに対して施して縮小画像データを得ることに
より、演算量を多くすることなく、縮小画像を得ること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0025】図1は本発明の第1の実施形態による画像
縮小装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示
すように、第1の実施形態による画像縮小装置1は、原
画像データS0により表される原画像を縮小して、縮小
画像を表す縮小画像データS1を得るものであり、原画
像の画素数と縮小画像の画素数とに基づいて縮小率Pを
算出する縮小率算出手段2と、原画像データS0に対し
てCubicスプライン補間演算を施して縮小画像データS
1を得る演算手段3と、縮小率算出手段2に縮小画像の
画素数を入力するキーボード、マウスなどの入力手段5
とを備える。
【0026】演算手段3は、縮小率算出手段2において
算出された縮小率Pに応じて、Cubicスプライン補間演
算を行う際の補間画素点数を変更する。具体的には、縮
小率Pが小さいほど、補間画素点数を多くするものであ
る。本実施形態においては、縮小率Pが1.0倍未満
0.88倍以上の場合は補間画素点数を4×4画素、縮
小率Pが0.88倍未満0.77倍以上の場合は補間画
素点数を5×5画素、縮小率Pが0.77倍未満0.6
6倍以上の場合は補間画素点数を6×6画素、縮小率P
が0.66倍未満0.55倍以上の場合は補間画素点数
を7×7画素、縮小率Pが0.55倍未満の場合は補間
画素点数を8×8画素とする。
【0027】ここで、Cubicスプライン補間演算におい
ては、補間演算により原画像の高周波成分が低減される
が、補間演算に使用する補間画素点数を多くするほど、
低減される高周波成分の周波数帯域が低くなる。図2は
補間画素点数に応じたCubicスプライン補間演算により
得られた縮小画像データS1の周波数特性を示す図であ
る。補間画素点数を4×4画素とした場合には、図2
(a)に示すようにそれほど高周波成分は低減されない
が、補間画素点数を5×5画素とすると、図2(b)に
示すようにN/2×4/5以上(N/2は原画像のナイ
キスト周波数)の高周波成分が低減される。また、補間
画素点数を6×6画素とすると図2(c)に示すように
N/2×2/3以上の高周波成分が、補間画素点数を7
×7画素とすると図2(d)に示すようにN/2×4/
7以上の高周波成分が、補間画素点数を8×8画素とす
ると図2(e)に示すようにN/2×1/2以上の高周
波成分がそれぞれ低減される。
【0028】したがって、縮小率が小さくても縮小率に
応じた周波数帯域以上の高周波成分が低減されるため、
得られる縮小画像データS1には折り返し歪みは生じな
いこととなる。
【0029】次いで、第1の実施形態の動作について説
明する。図3は第1の実施形態の動作を示すフローチャ
ートである。まず、原画像の画素数と入力手段5から入
力された縮小画像の画素数とに基づいて、原画像の縮小
率Pが算出される(ステップS1)。次いで、縮小率P
が1.0倍未満0.88倍以上であるか否かが判断され
(ステップS2)、ステップS2が肯定されると補間画
素点数を4×4画素として演算手段3において原画像デ
ータS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データ
S1が得られる(ステップS3)。ステップS2が否定
されると、縮小率Pが0.88倍未満0.77倍以上で
あるか否かが判断され(ステップS4)、ステップS4
が肯定されると補間画素点数を5×5画素として演算手
段3において原画像データS0に対して補間演算が施さ
れて、縮小画像データS1が得られる(ステップS
5)。
【0030】ステップS4が否定されると、縮小率Pが
0.77倍未満0.66倍以上であるか否かが判断され
(ステップS6)、ステップS6が肯定されると補間画
素点数を6×6画素として演算手段3において原画像デ
ータS0に対して補間演算が施されて、縮小画像データ
S1が得られる(ステップS7)。ステップS6が否定
されると、縮小率Pが0.66倍未満0.55倍以上で
あるか否かが判断され(ステップS8)、ステップS8
が肯定されると補間画素点数を7×7画素として演算手
段3において原画像データS0に対して補間演算が施さ
れて、縮小画像データS1が得られる(ステップS
9)。ステップS8が否定されると、縮小率Pが0.5
5倍未満であるとして、補間画素点数を8×8画素とし
て演算手段3において原画像データS0に対して補間演
算が施されて、縮小画像データS1が得られる(ステッ
プS10)。
【0031】以下、本発明において行われる補間演算の
演算量、および従来のローパスフィルタを施した後に高
次補間演算を行う方法(以下従来の画像縮小方法とす
る)における演算量の比較を行う。ここで、原画像デー
タS0により表される原画像の画素数をA×B、縮小画
像データS1により表される縮小画像の画素数をa×b
(a=αA、b=αB、0<α<1)とし、ローパスフ
ィルタとして近傍9画素を用いるFIRフィルタを使用
するものとする。
【0032】まず、従来の画像縮小方法についての演算
量を求める。FIRフィルタのフィルタ係数を、h
(i)(i=0〜8)(h(5)=h(3)、h(6)
=h(2)、h(7)=h(1)、h(8)=h
(0))とし、フィルタリングに使用する画素点iの画
素値をxi(i=0〜8)とすると、ローパスフィルタ
によるフィルタリング処理は画素点4についてのフィル
タリング処理結果x4′を求めるものであり、下記の式
(1)により表すことができる。
【0033】 x4'=h(0)x0+h(1)x1+h(2)x2+h(3)x3+h(4)x4+h(5)x5+h(6)x6+h(7)x7+h(8)x8 =h(0)(x0+x8)+h(1)(x1+x7)+h(2)(x2+x6)+h(3)(x3+x5)+h(4)x4 (1) このようなフィルタリング処理により、画素点iについ
てのフィルタリング結果xi′(i=0〜8)を得るこ
とができる。
【0034】次いで、フィルタリング後の原画像データ
S0に対して補間画素点数を4×4画素としてCubicス
プライン補間演算を施す。Cubicスプライン補間演算の
補間係数をH(j)(j=1〜4)とすると、フィルタ
リング処理後の画素点0〜3(画素値x0′〜x3′)
について、補間演算により得られる補間データXは、下
記の式(2)により求めることができる。
【0035】 X=H(0)x0'+H(1)x1'+H(2)x2'+H(3)x3' (2) したがって、従来の画像縮小方法における演算量は下記
の表1に示すものとなる。
【0036】
【表1】 なお、表1においてはA×Bおよびa×bを3倍してい
るのは、原画像データS0がR、G、Bの3つの色デー
タからなるカラー画像データを想定しているためであ
る。
【0037】表1に示すように従来の画像縮小方法にお
いては積算数は、0<α<1であることから、9×(a
×b×3)より多く、加算数は11×(a×b×3)よ
り多いことが分かる。
【0038】次いで、本発明による画像縮小方法の演算
量を求める。本発明による画像縮小方法において、最も
演算量が多くなるのは補間画素点数を8×8画素とした
場合であることから、補間画素点数を8×8画素とした
場合の演算量を求める。補間画素点数を8×8画素とし
た場合、演算量は下記の表2に示すように、積算数が8
×(a×b×3)、加算数が7×(a×b×3)とな
る。
【0039】
【表2】 表1および表2から明らかなように、本発明による画像
縮小方法によれば、従来の画像縮小方法と比較して、少
なくとも積算数で8/9、加算数で7/11演算量を少
なくすることができる。
【0040】例えば、縮小率を0.5とした場合、下記
の表3に示すように、従来の画像縮小方法においては積
算数が24×(a×b×3)、加算数が35×(a×b
×3)、本発明による画像縮小方法においては積算数が
8×(a×b×3)、加算数が7×(a×b×3)とな
り、積算数を1/3、加算数を1/5とすることができ
る。
【0041】
【表3】 このように、本実施形態によれば、原画像データS0に
対して、従来の画像縮小方法のようにローパスフィルタ
によるフィルタリング処理を施さなくても、補間演算に
より高周波成分が低減されるため、縮小画像データS1
に原画像データS0の高周波成分による折り返し歪みが
生じることがなくなる。また、上述したように従来の画
像縮小方法と比較して演算量を低減することができる。
したがって、折り返し歪みのない高画質の縮小画像を、
少ない演算量により高速に求めることができる。
【0042】なお、上記実施形態において、縮小率が
0.55倍未満の場合には、補間画素点数を8×8画素
としているが、縮小率がさらに小さい場合(例えば0.
33倍未満の場合)には、さらに補間画素点数を多くし
てもよい。
【0043】しかしながら、補間画素点数があまりに多
くなると、却って演算量が多くなってしまう。このた
め、縮小率が0.33倍程度よりも小さい場合には、下
記のようにして補間演算を行うことが好ましい。以下こ
れを第2の実施形態として説明する。
【0044】図4は本発明の第2の実施形態による画像
縮小装置の構成を示す概略ブロック図である。なお、第
2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成につ
いては同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。
第2の実施形態による画像縮小装置においては、第1の
実施形態における演算手段3を第1の演算手段3とし、
縮小率Pが0.33倍未満の場合に、原画像データS0
に対して第1の演算手段3において行われる補間演算と
は異なる第2の補間演算を施して、縮小画像データS1
を得る第2の演算手段4を備えた点が第1の実施形態と
異なるものである。
【0045】第2の演算手段4においては、下記のよう
にして補間演算が行われる。図5は第2の実施形態にお
いて行われる補間演算を模式的に示す図である。まず、
原画像データS0を1/2に縮小する処理が行われる。
この処理は、原画像の互いに隣接する2×2画素からな
る画素ブロック毎の平均値、中間値等の代表値を求める
ことにより行われる。これにより、原画像の1/2の縮
小画像を表す中間画像データS2が得られる。そして、
中間画像データS2に対して、補間画素点数を8×8画
素としたCubicスプライン補間演算を施して、縮小画像
データS1を得る。
【0046】なお、ここでは第2の演算手段4において
行われる処理を分かりやすくするために、一旦中間画像
データS2を生成した後に、Cubicスプライン補間演算
を施すように説明しているが、上記代表値を求めつつ、
8×8画素分の代表値が求められた後、直ちにCubicス
プライン補間演算をシーケンシャルに施すことが好まし
い。この場合、中間画像データS2は生成されないこと
となる。このように、Cubicスプライン補間演算をシー
ケンシャルに施すことにより、第2の演算手段4が中間
画像データS2を一時的に保管するための大容量のバッ
ファを設ける必要がなくなり、これにより、装置の構成
を簡易なものとすることができる。
【0047】このように、縮小率が0.33倍未満の場
合に、第2の演算手段4において補間演算を施すことに
より、演算量を多くすることなく、縮小画像を得ること
ができる。
【0048】なお、上記第1および第2の実施形態にお
いては、高次補間演算としてCubicスプライン補間演算
を用いているが、Bスプライン補間演算を用いるように
してもよい。
【0049】また、上記第2の実施形態においては、縮
小率が0.33倍未満の場合に、第2の演算手段4にお
いて最終的な縮小画像を得る場合の縮小率よりも大きい
縮小率の中間画像データS2を生成しつつ、中間画像デ
ータS2に対してCubicスプライン補間演算を施して縮
小画像データS1を得るようにしているが、線形補間演
算等他の方法により縮小画像を得るようにしてもよい。
なお、線形補間演算により縮小画像を得る場合には、補
間画素点数が少ないとジャギーが発生し画質の劣化が大
きい。このため、縮小率にもよるが、線形補間演算を行
う場合には、補間画素点数を20×20画素程度とする
ことが好ましい。
【0050】また、縮小率が0.33倍未満の場合に、
比較的大きな縮小率となる高次補間演算を繰り返し行う
ことにより最終的な縮小率を有する縮小画像を得るよう
にしてもよい。具体的には、原画像の画素数が1600
×1200画素、縮小画像の画素数が320×240画
素である場合、1600×1200画素が1200×9
00画素に、1200×900画素が860×645画
素に、860×645画素が430×323画素に、4
30×323画素が320×240画素になるように順
次縮小して縮小画像を得るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像縮小装置の
構成を示す概略ブロック図
【図2】補間画素点数に応じた縮小画像データの周波数
特性を示す図
【図3】第1の実施形態において行われる処理を示すフ
ローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態による画像縮小装置の
構成を示す概略ブロック図
【図5】第2の実施形態において行われる処理を模式的
に示す図
【図6】従来の処理による原画像データおよび縮小画像
データの周波数特性を示す図
【符号の説明】
1,1′ 画像縮小装置 2 縮小率算出手段 3,4 演算手段 5 入力手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データにより表される原画像を
    縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データ
    を得る画像縮小方法において、 前記原画像を縮小する際の縮小率が小さいほど、補間画
    素点数を多くした高次補間演算を前記原画像データに対
    して施して前記縮小画像データを得ることを特徴とする
    画像縮小方法。
  2. 【請求項2】 前記縮小率が1.0倍未満略0.88
    倍以上の場合は前記補間画素点数を4×4画素、前記縮
    小率が略0.88倍未満略0.77倍以上の場合は前記
    補間画素点数を5×5画素、前記縮小率が略0.77倍
    未満略0.66倍以上の場合は前記補間画素点数を6×
    6画素、前記縮小率が略0.66倍未満略0.55倍以
    上の場合は前記補間画素点数を7×7画素、前記縮小率
    が略0.55倍未満の場合は前記補間画素点数を8×8
    画素として前記原画像データに対して前記高次補間演算
    を施すことを特徴とする請求項1記載の画像縮小方法。
  3. 【請求項3】 前記縮小率が略0.33倍未満の場合
    には、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記
    原画像データに対して施して前記縮小画像データを得る
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像縮小方
    法。
  4. 【請求項4】 前記他の補間演算が、前記縮小画像を
    得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像を
    構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定の
    高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間演
    算であることを特徴とする請求項3記載の画像縮小方
    法。
  5. 【請求項5】 原画像データにより表される原画像を
    縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データ
    を得る画像縮小装置において、 前記原画像を縮小する際の縮小率が小さいほど、補間画
    素点数を多くした高次補間演算を前記原画像データに対
    して施して前記縮小画像データを得る演算手段を備えた
    ことを特徴とする画像縮小装置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、前記縮小率が1.0
    倍未満略0.88倍以上の場合は前記補間画素点数を4
    ×4画素、前記縮小率が略0.88倍未満略0.77倍
    以上の場合は前記補間画素点数を5×5画素、前記縮小
    率が略0.77倍未満略0.66倍以上の場合は前記補
    間画素点数を6×6画素、前記縮小率が略0.66倍未
    満略0.55倍以上の場合は前記補間画素点数を7×7
    画素、前記縮小率が略0.55倍未満の場合は前記補間
    画素点数を8×8画素として前記原画像データに対して
    前記高次補間演算を施す手段であることを特徴とする請
    求項5記載の画像縮小装置。
  7. 【請求項7】 前記縮小率が略0.33倍未満の場合
    に、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前記原
    画像データに対して施して前記縮小画像データを得る他
    の演算手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5ま
    たは6記載の画像縮小装置。
  8. 【請求項8】 前記他の演算手段において行われる前
    記他の補間演算が、前記縮小画像を得る場合の縮小率よ
    りも大きい縮小率の中間縮小画像を構成可能な前記原画
    像の各画素の代表値に対して所定の高次補間演算を施し
    て前記縮小画像データを得る補間演算であることを特徴
    とする請求項7記載の画像縮小装置。
  9. 【請求項9】 原画像データにより表される原画像を
    縮小して、前記原画像の縮小画像を表す縮小画像データ
    を得る画像縮小方法をコンピュータに実行させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
    体において、 前記プログラムは、前記原画像を縮小する際の縮小率が
    小さいほど、補間画素点数を多くした高次補間演算を前
    記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得
    る手順を有することを特徴とするコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記縮小画像データを得る手順は、
    前記縮小率が1.0倍未満略0.88倍以上の場合は前
    記補間画素点数を4×4画素、前記縮小率が略0.88
    倍未満略0.77倍以上の場合は前記補間画素点数を5
    ×5画素、前記縮小率が略0.77倍未満略0.66倍
    以上の場合は前記補間画素点数を6×6画素、前記縮小
    率が略0.66倍未満略0.55倍以上の場合は前記補
    間画素点数を7×7画素、前記縮小率が略0.55倍未
    満の場合は前記補間画素点数を8×8画素として前記原
    画像データに対して前記高次補間演算を施す手順である
    ことを特徴とする請求項9記載のコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記縮小率が略0.33倍未満の場
    合には、前記高次補間演算とは異なる他の補間演算を前
    記原画像データに対して施して前記縮小画像データを得
    る手順をさらに有することを特徴とする請求項9または
    10記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記他の補間演算が、前記縮小画像
    を得る場合の縮小率よりも大きい縮小率の中間縮小画像
    を構成可能な前記原画像の各画素の代表値に対して所定
    の高次補間演算を施して前記縮小画像データを得る補間
    演算であることを特徴とする請求項11記載のコンピュ
    ータ読取り可能な記録媒体。
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JP2009130556A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Ltd 映像表示装置
JP2009130557A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Hitachi Ltd 映像表示装置

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