JPH0621457U

JPH0621457U - 敷パッド

Info

Publication number: JPH0621457U
Application number: JP6547992U
Authority: JP
Inventors: 久治山岸
Original assignee: 株式会社ユニックス
Priority date: 1992-08-26
Filing date: 1992-08-26
Publication date: 1994-03-22

Abstract

(57)【要約】【目的】人体に対して指圧効果があり、常時通気性が良
い敷パッドを提供する。【構成】通気孔を有する弾性筒体を、通気性を有する不
織布により被覆させ、通気性を有するカバー内に、不織
布により被覆させた弾性筒体を多数並設させてなるも
の、或いは表面に溝孔が設けられた弾性敷パッド本体を
一対当接固定させ、この弾性敷パッド本体を通気性を有
するカバーにより被覆させてなるものであり、使用する
際、人の体重移動により弾性筒体の中空部或いは一対の
溝孔による中空部が、伸縮することにより空気が敷パッ
ド内に流通される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、通気性を有する敷パッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、敷パッドはカバー内に綿、化学繊維綿、発泡ウレタン等の中身を充填させたものが主流であり、発泡ウレタンにおいては、表面に凹凸部分が形成されているものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は前記の通り、綿、化学繊維綿等を中身とするものにおいては、人が敷パッド上に寝る際、人の体重により中身が押圧され、人体に当接する部分が陥没するだけであり、寝心地があまり良くないことが問題となっていた。

【０００４】また、敷パッドの中身は通気性を有する素材ではあるが、湿気を吸収し易いので、雑菌、特にダニが繁殖し易くなり、そのため敷パッドを乾燥器具および日光により乾燥させて湿気を除去し、通気を強制的に行う必要があり、特に湿気の多い季節には頻繁に行う必要があり、非常に煩雑であることが問題となっていた。

【０００５】また、敷パッドの中身が表面に凹凸部分が形成された発泡ウレタンの場合、表面の凹凸部分が、体重が余り掛からない手、足等にも当接し易く、寝心地があまり良くないことが問題となっていた。

【０００６】本考案は、このような欠点に鑑み、人体に対して指圧効果があり、常時通気性が良い敷パッドを提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、外周に多数の通気孔を有してなる弾性筒体を、通気性を有する不織布により被覆させ、通気性を有するカバー内に、不織布により被覆させた弾性筒体を多数並設させてなるもの、或いは表面に溝孔が多数設けられてなる弾性敷パッド本体が一対設けられ、一対の弾性敷パッド本体を、溝孔側を当接させて固定させ、この弾性敷パッド本体を通気性を有するカバーにより被覆させてなるものである。

【０００８】

【作用】

本考案の作用を説明する。

【０００９】本考案に係る請求項１の敷パッド上に人が寝る際、不織布により被覆させた弾性筒体が、カバー内に多数並設されているため、人の体重が掛かることにより、個々の弾性筒体がカバー内を移動し、弾性筒体が当接する人体の腰、足等の要部に、弾性力による指圧効果を与える。

【００１０】また、弾性筒体の中空部は体重が掛かることにより変形するが、中空部が閉塞されることがなく、人の体重の移動により個々の弾性筒体の中空部が伸縮するため、常時空気の流通性があり、通気性が良く、抗菌、防臭、防ダニ効果等がある。

【００１１】また、本考案に係る請求項２の敷パッド上に人が寝る際、弾性敷パッド本体の溝孔（凹部）と溝孔が設けられていない部分（図５において平滑部）とが設けられているため、人の体重の移動により一対の弾性敷パッド本体により形成された中空部（図５参照）が伸縮するため、常時空気の流通性があり、通気性が良く、溝孔が設けられていない面（図４において上面）が人体に当接し、弾性敷パッド本体の弾性力および溝孔が設けられていない部分（図５において平滑部）の応力により指圧効果を与える。

【００１２】また、体重の掛からない人の足、手等には溝孔が設けられていない面（図４において上面）が平滑的に当接するため、寝心地が良い。

【００１３】

【実施例】

本考案に係る敷パッドは、図１および図２に示すように、以下の構成からなるものである。

【００１４】外周に多数の通気孔１２を有してなる弾性筒体１４を、通気性を有する不織布１６により被覆させてある。本実施例の弾性筒体１４は、メッシュ状プラスチックまたは金属、ゴム等によって中空部１８が閉塞されることがない弾性材により構成され、また不織布１６は表面が平滑状でもよく、パイル状のものでもよい。

【００１５】また、不織布１６の素材としては厚さのある布、ウレタンに綿布を巻回させたもの等であってもよく、抗菌剤を付与させることは自由である。

【００１６】また、不織布１６は一枚布状のものであり、弾性筒体１４に巻回させ、巻回端部を糸２０により縫合させてある。この不織布１６の巻回端部は接着剤により接着させてもよい。

【００１７】通気性を有するカバー２２内に、不織布１６により被覆させた弾性筒体１４を多数並設させてある。本実施例において、カバー２２は個々の弾性筒体１４に対応させて多数列に分割縫合、或いは接着させたものであり、各列に個々の弾性筒体１４を挿入させた後、カバー２２の周縁を縫合、或いは接着させて使用に供する。

【００１８】なお、図中２３は縫い目を示す。

【００１９】また、図３に前記実施例の別の使用状態が示してある。

【００２０】本実施例は、個々の弾性筒体１４にそれぞれ供給パイプ２４および排出パイプ２６が配設され、供給パイプ２４および排出パイプ２６を、乾燥、冷却、除湿機能を備えた気流発生装置２８に連結させてある。

【００２１】なお、図３において、説明上カバー２２は省略し、３０はフィルター、３２はセンサーを示す。

【００２２】本実施例の使用方法は、気流発生装置２８により温風を発生させ、弾性筒体１４内に送風させ、弾性筒体１４、不織布１６およびカバー２２を乾燥させ、ダニを退治し、そのダニをフィルター３０に集め、適宜フィルター３０を交換する。

【００２３】また、センサー３２を使用することにより、人が敷パッドから出ると自動的に乾燥させることも可能である。特に夏季においては、人が出ると自動的に冷風を送風させることにより、敷パッドを涼しくすることが可能である。

【００２４】また、タイマー（図示略）を併用することにより、寝る前に冬季であれば敷パッドを温め、夏季であれば敷パッドを涼しくしておくことも可能である。

【００２５】また、図４および図５に別の実施例が示してある。

【００２６】本実施例の敷パッドは、表面に溝孔３４が多数設けられてなる弾性敷パッド本体３６が一対設けられ、一対の弾性敷パッド本体３６を、溝孔３４側を当接させて固定させ、この弾性敷パッド本体３６を通気性を有するカバー３８により被覆させてなるものである。本実施例の弾性敷パッド本体３６は通気性および弾性を有する硬質材により構成されている。

【００２７】なお、図中４０は一対の弾性敷パッド本体３６を固定させることにより形成された中空部、４２は平滑部を示す。

【００２８】また、本実施例において敷パッドは、人が直接寝て使用するものであるが、敷パッド上に敷布を敷いて使用することは自由である。

【００２９】

【考案の効果】

本考案に係る請求項１の敷パッドによれば、不織布で被覆された多数の弾性筒体が個々に移動自在に敷パッド内に並設されているため、敷パッド上に人が寝る際、人の体重が掛かることにより、個々の弾性筒体がカバー内を移動し、弾性筒体が当接する人体の腰、足等の要部に、弾性力による指圧効果を与える。

【００３０】また、弾性筒体は体重が掛かっても中空部が閉塞されることがなく、人の体重の移動により個々の弾性筒体の中空部が伸縮するため、常時空気の流通性があり、通気性が良く、抗菌、防臭、防ダニ効果に優れている。

【００３１】また、本考案に係る請求項２の敷パッドによれば、表面に多数の溝孔が設けられた弾性敷パッド本体を一対固定させてあるため、敷パッド上に人が寝る際、溝孔が設けられていない面が人体に当接し、弾性敷パッド本体の弾性力および溝孔が設けられていない部分の応力により指圧効果を与えると共に、体重の掛からない部分には不要な圧力が掛かることがないため、寝心地が良い。

【００３２】また、人の体重の移動により一対の弾性敷パッド本体により形成された中空部が伸縮するため、常時空気の流通性があり、通気性が良く、抗菌、防臭、防ダニ効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る敷パッドの斜視図。

【図２】同、不織布で被覆された弾性筒体の斜視図。

【図３】本考案に係る敷パッドの別の使用状態を示す斜
視図。

【図４】本考案に係る敷パッドの別の実施例の縦断面
図。

【図５】図４のＡ−Ａ視平面図。

【符号の説明】

１２通気孔１４弾性筒体１６不織布２２カバー３４溝孔３６弾性敷パッド本体３８カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外周に多数の通気孔(12)を有してなる弾
性筒体(14)を、通気性を有する不織布(16)により被覆さ
せ、通気性を有するカバー(22)内に、不織布(16)により
被覆させた弾性筒体(14)を多数並設させてなる敷パッ
ド。
【請求項２】表面に溝孔(34)が多数設けられてなる弾
性敷パッド本体(36)が一対設けられ、一対の弾性敷パッ
ド本体(36)を、溝孔(34)側を当接させて固定させ、この
弾性敷パッド本体(36)を通気性を有するカバー(38)によ
り被覆させてなる敷パッド。