JPH06214196A - 眼用レンズ材料 - Google Patents

眼用レンズ材料

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JPH06214196A
JPH06214196A JP593893A JP593893A JPH06214196A JP H06214196 A JPH06214196 A JP H06214196A JP 593893 A JP593893 A JP 593893A JP 593893 A JP593893 A JP 593893A JP H06214196 A JPH06214196 A JP H06214196A
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meth
acrylate
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ophthalmic lens
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Yasuhiro Yokoyama
康弘 横山
Noriko Iwata
典子 岩田
Yoshitoshi Itou
恵利 伊藤
Seiji Ichinohe
省二 一戸
Yasushi Yamamoto
靖 山本
Toshio Yamazaki
敏夫 山崎
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的に均一で透明であり、酸素透過性、耐
汚染性にすぐれるとともに、より一層耐衝撃性にすぐれ
た眼用レンズ材料を提供すること。 【構成】 シリコン含有スチレン誘導体30〜99重量%、
一般式(I): 【化6】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
フッ素原子またはメチル基、nおよびmはそれぞれ独立
して1〜3の整数、pは2〜6の整数を示す)で表わさ
れるフッ素含有架橋性モノマー0.1 〜20重量%およびフ
ッ素含有非架橋性モノマー0〜70重量%を含有した共重
合成分を共重合してなる眼用レンズ材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼用レンズ材料に関す
る。さらに詳しくは、光学的に均一で透明であり、好適
な酸素透過性および耐汚染性を具備し、より一層耐衝撃
性にすぐれ、たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズ、
人工角膜などに好適に使用しうる眼用レンズ材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクトレンズ材料、眼内レン
ズ材料などとして種々の眼用レンズ材料が提案されてい
るが、さらに酸素透過性、耐衝撃性などにすぐれ、涙液
中のレンズの汚れとなる成分が付着しにくく、長時間に
わたる装用が可能なコンタクトレンズをうることができ
る眼用レンズ材料の開発が進められている。
【0003】そこで、かかる眼用レンズ材料をうるため
に2種のフッ素含有重合性単量体を共重合することを特
徴とする酸素透過性高分子材料の製造方法(特開平4−
145108号公報)や、パーフルオロポリエーテルジ
(メタ)アクリレート単量体からえられるコンタクトレ
ンズ材料(特開平3−28819号公報、特開平3−3
9928号公報)が提案されている。
【0004】しかしながら、前記高分子材料およびコン
タクトレンズ材料は、確かに良好な酸素透過性および耐
汚染性を有するものであるが、その耐衝撃性については
改善されておらず、実用面からすぐれた酸素透過性、耐
汚染性を有するとともに、すぐれた耐衝撃性を併せもつ
眼用レンズ材料の開発が待ち望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて、透明性、酸素透過性、耐汚
染性にすぐれることはもちろんのこと、より一層耐衝撃
性にすぐれた眼用レンズ材料をうるべく鋭意研究を重ね
た結果、かかる材料をようやく見出し、本発明を完成す
るにいたった。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
リコン含有スチレン誘導体30〜99重量%、一般式
(I):
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立し
て水素原子、フッ素原子またはメチル基、nおよびmは
それぞれ独立して1〜3の整数、pは2〜6の整数を示
す)で表わされるフッ素含有架橋性モノマー0.1 〜20重
量%およびフッ素含有非架橋性モノマー0〜70重量%を
含有した共重合成分を共重合してなる眼用レンズ材料に
関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明の眼用レンズ材料は、前記
したように、シリコン含有スチレン誘導体30〜99重量
%、一般式(I):
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立し
て水素原子、フッ素原子またはメチル基、nおよびmは
それぞれ独立して1〜3の整数、pは2〜6の整数を示
す)で表わされるフッ素含有架橋性モノマー0.1 〜20重
量%およびフッ素含有非架橋性モノマー0〜70重量%を
含有した共重合成分を共重合してえられるものである。
【0012】前記シリコン含有スチレン誘導体(以下、
モノマー(A)という)は、えられる眼用レンズ材料の
酸素透過性および機械的強度を向上させ、屈折率が高い
材料をうるための成分である。
【0013】前記モノマー(A)としては、たとえば一
般式(II):
【0014】
【化4】
【0015】(式中、sは1〜15の整数、qは0または
1、rは1〜15の整数を示す(ただし、q=0かつr=
1のばあいを除く))で表わされる化合物などがあげら
れる。
【0016】前記一般式(II)で表わされる化合物に
おいては、sまたはrが16以上の整数であるばあいに
は、該化合物の精製や合成が困難となり、またqが2以
上の整数であるばあいには、その合成が困難となる傾向
がある。
【0017】前記一般式(II)で表わされる化合物の
代表例としては、たとえばトリス(トリメチルシロキ
シ)シリルスチレン、ビス(トリメチルシロキシ)メチ
ルシリルスチレン、(トリメチルシロキシ)ジメチルシ
リルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ
ジメチルシリルスチレン、[ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシロキシ]ジメチルシリルスチレン、ヘプタ
メチルトリシロキサニルスチレン、ノナメチルテトラシ
ロキサニルスチレン、ペンタデカメチルヘプタシロキサ
ニルスチレン、ヘンエイコサメチルデカシロキサニルス
チレン、ヘプタコサメチルトリデカシロキサニルスチレ
ン、ヘントリアコンタメチルペンタデカシロキサニルス
チレン、トリメチルシロキシペンタメチルジシロキシメ
チルシリルスチレン、トリス(ペンタメチルジシロキ
シ)シリルスチレン、(トリストリメチルシロキシ)シ
ロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビ
ス(ヘプタメチルトリシロキシ)メチルシリルスチレ
ン、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ]シリルスチレン、トリメチルシロキシビス[トリス
(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、ヘ
プタキス(トリメチルシロキシ)トリシロキサニルスチ
レン、ノナメチルテトラシロキシウンデシルメチルペン
タシロキシメチルシリルスチレン、トリス[トリス(ト
リメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、トリス
(トリメチルシロキシ)ヘキサメチルテトラシロキシ
(トリストリメチルシロキシ)シロキシトリメチルシロ
キシシリルスチレン、ノナキス(トリメチルシロキシ)
テトラシロキサニルスチレン、ビス(トリデカメチルヘ
キサシロキシ)メチルシリルスチレン、ヘプタメチルシ
クロテトラシロキサニルスチレン、ヘプタメチルシクロ
テトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルスチ
レン、トリプロピルテトラメチルシクロテトラシロキサ
ニルスチレンなどがあげられ、これらは単独でまたは2
種以上を混合して用いることができるが、これらのなか
では、えられる眼用レンズ材料の機械的強度をより向上
させ、酸素透過性および屈折率が高い材料とすることが
できるという点で、トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ルスチレンが好ましい。
【0018】前記モノマー(A)の配合量は、共重合成
分全量の30〜99重量%、好ましくは40〜85重量%である
ことが望ましい。かかるモノマー(A)の配合量が30重
量%未満であるばあいには、満足しうる高酸素透過性を
有する眼用レンズ材料をうることが困難となるようにな
り、また99重量%をこえるばあいには、えられる眼用レ
ンズ材料の機械的強度が低下するようになる。
【0019】前記一般式(I)で表わされるフッ素含有
架橋性モノマー(以下、モノマー(B)という)は、え
られる眼用レンズ材料の酸素透過性をそれほど低下させ
ることなく機械的強度を向上させうる成分である。
【0020】前記モノマー(B)の具体例としては、た
とえば3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオ
ロ−1,8−オクタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−1,5
−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2,
3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、3,3,4,
4,5,5,6,6−オクタフルオロ−1,8−オクタ
ンジオールジ(α−フルオロ)(メタ)アクリレート、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−デカフルオ
ロ−1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレートな
どがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。
【0021】前記モノマー(B)の配合量は、共重合成
分全量の0.1 〜20重量%、好ましくは0.5 〜15重量%で
あることが望ましい。かかるモノマー(B)の配合量が
0.1重量%未満であるばあいには、満足しうる機械的強
度を有する眼用レンズ材料をうることが困難となり、ま
た20重量%をこえるばあいには、えられる眼用レンズ材
料の酸素透過性および耐衝撃性が低下するようになる。
【0022】なお、本明細書にいう「〜(メタ)アクリ
レート」とは、「〜アクリレートおよび/または〜メタ
クリレート」を意味し、他の(メタ)アクリレート誘導
体についても同様である。
【0023】前記フッ素含有非架橋性モノマー(以下、
モノマー(C)という)は、えられる眼用レンズ材料の
酸素透過性および耐汚染性を向上させるための成分であ
る。
【0024】前記モノマー(C)としては、たとえば一
般式(III):
【0025】
【化5】
【0026】(式中、R3 は水素原子またはメチル基、
4 は2〜21個のフッ素原子を有する直鎖状または分岐
鎖状のフルオロアルキル基、iは0または1、jは0〜
3の整数を示す)で表わされるフッ素含有(メタ)アク
リレートや、フッ素含有スチレン誘導体などがあげられ
る。
【0027】前記一般式(III)で表わされるフッ素
含有(メタ)アクリレートの代表例としては、たとえば
2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)
アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプ
ロピル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオ
ロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3−テトラフルオロ-tert-ペンチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキ
サフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,
3,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ-tert-ヘ
キシル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,
4,4−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート、
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペン
チル(メタ)アクリレート、2,3,4,5,5,5−
ヘキサフルオロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)
ペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,
4,5,5,5−ノナフルオロペンチル(メタ)アクリ
レート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレー
ト、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8
−ドデカフルオロオクチル(メタ)アクリレート、3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ト
リデカフルオロオクチル(メタ)アクリレート、2,
2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−ト
リデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、3,
3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10−ヘキサデカフルオロデシル(メタ)アクリ
レート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシ
ル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−オ
クタデカフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,11,11,11−ノナデカフルオロウンデ
シル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,1
2,12−エイコサフルオロドデシル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,7,7,7
−オクタフルオロ−6−トリフルオロメチルヘプチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−4,4,5,
5,6,6,7,7,8,9,9,9−ドデカフルオロ
−8−トリフルオロメチルノニル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,11,11,11−ヘキサデカフル
オロ−10−トリフルオロメチルウンデシル(メタ)アク
リレートなどがあげられる。
【0028】前記フッ素含有スチレン誘導体の具体例と
しては、たとえば4−ビニルベンジル−2´,2´,2
´−トリフルオロエチルエーテル、4−ビニルベンジル
−2´,2´,3´,3´,4´,4´,4´−ヘプタ
フルオロブチルエーテル、4−ビニルベンジル−3´,
3´,3´−トリフルオロプロピルエーテル、4−ビニ
ルベンジル−3´,3´,4´,4´,5´,5´,6
´,6´,6´−ノナフルオロヘキシルエーテル、o−
フルオロスチレン、m−フルオロスチレン、p−フルオ
ロスチレン、トリフルオロスチレン、パーフルオロスチ
レン、o−トリフルオロメチルスチレン、m−トリフル
オロメチルスチレン、p−トリフルオロメチルスチレ
ン、2,2,2−トリフルオロエチル(4´−ビニルフ
ェニル)アセテート、2,2,2−トリフルオロ−1−
トリフルオロメチルエチル(4´−ビニルフェニル)ア
セテート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフ
ルオロペンチル(4´−ビニルフェニル)アセテート、
2,2,2−トリフルオロエチル(4´−ビニルベンゾ
エート)、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオ
ロメチルエチル(4´−ビニルベンゾエート)、2,
2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル
(4´−ビニルベンゾエート)などがあげられる。
【0029】これらモノマー(C)は単独でまたは2種
以上を混合して用いることができるが、これらのなかで
は、えられる眼用レンズ材料の耐汚染性をより向上さ
せ、酸素透過性が高い材料とすることができるという点
で、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレ
ート、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメ
チルエチル(メタ)アクリレートおよび2,2,2−ト
リフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル(4´−ビ
ニルベンゾエート)が好ましい。
【0030】前記モノマー(C)の配合量は、共重合成
分全量の0〜70重量%、好ましくは10〜60重量%である
ことが望ましい。かかるモノマー(C)の配合量が70重
量%をこえるばあいには、えられる眼用レンズ材料の屈
折率および酸素透過性が低下するようになる。
【0031】なお、本発明において、えられる眼用レン
ズ材料の酸素透過性をさらに向上させるために、任意成
分としてシリコン含有(メタ)アクリレート(以下、モ
ノマー(D)という)を用いることができる。
【0032】前記モノマー(D)としては、たとえばペ
ンタメチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレー
ト、ペンタメチルジシロキサニルプロピル(メタ)アク
リレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロ
キシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ[メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリ
メチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ]シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセロール
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルグリセロール(メタ)アクリレート、モ
ノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセロール
(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラ
メチルジシロキサニルプロピルグリセロール(メタ)ア
クリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレ
ート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリメチルシリルプロピルグリセロール(メタ)ア
クリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグリ
セロール(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチ
ルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニル
メチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプ
ロピルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アク
リレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラ
シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
【0033】前記モノマー(D)の配合量は、共重合成
分全量の50重量%以下、なかんづく10〜40重量%である
ことが好ましい。かかるモノマー(D)の配合量が50重
量%をこえるばあいには、えられる眼用レンズ材料の耐
衝撃性が低下する傾向がある。
【0034】また、本発明においては、用いる共重合成
分の種類や配合量、目的とする眼用レンズ材料の材質な
どを考慮して前記モノマー(B)のほかに通常の架橋剤
を補助的に用いることができる。
【0035】前記架橋剤の具体例としては、たとえばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリル
フタレート、4−ビニルベンジル(メタ)アクリレー
ト、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、2,2−ビ
ス(4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、2,2−ビス(3−(メタ)アクリ
ロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,
2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)
ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−(メタ)
アクリロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシフ
ェニル)プロパン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリ
ロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、
1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサ
フルオロイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、
1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプ
ロピル)ベンゼンなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができるが、これらの
なかでは、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
および4−ビニルベンジル(メタ)アクリレートが好ま
しい。
【0036】前記架橋剤の配合量は、モノマー(B)を
用いることによる効果が充分に発現されるように、該モ
ノマー(B)の配合量をこえないように調整することが
望ましく、たとえば共重合成分全量の0〜10重量%程度
であることが好ましい。
【0037】なお、本発明において、前記モノマー
(A)、モノマー(B)およびモノマー(C)、また必
要に応じてモノマー(D)および架橋剤を含有した共重
合成分を共重合することにより共重合体がえられるが、
これらのほかにも目的とする眼用レンズ材料の材質に応
じて他の共重合成分を適宜用いることができる。
【0038】前記他の共重合成分として、たとえばえら
れる眼用レンズ材料の機械的強度を補強しようとするば
あいには、補強性モノマーを用いることができる。
【0039】前記補強性モノマーの具体例としては、た
とえば(メタ)アクリル酸;スチレン;o−メチルスチ
レン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
エチルスチレン、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロ
キシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、トリメチルス
チレン、tert−ブチルスチレン、パーブロモスチレン、
ジメチルアミノスチレン、α−メチルスチレンなどのス
チレン誘導体;メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ペンチル(メタ)アクリレート、tert−ペンチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−メチルブチル(メタ)アクリレート、ヘプチル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル
(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、
ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直鎖状、分岐
鎖状、環状のアルキル(メタ)アクリレート;ベンジル
(メタ)アクリレートなどの芳香環含有(メタ)アクリ
レート;イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸などのアルキルエステルなどがあげられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0040】また、たとえばえられる眼用レンズ材料に
親水性を付与しようとするばあいには、親水性モノマー
を用いることができる。
【0041】前記親水性モノマーの具体例としては、た
とえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの
水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル
酸;N−ビニルピロリドン、α−メチレン−N−メチル
ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−(メタ)
アクリロイルピロリドンなどのビニルラクタム類;(メ
タ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミドなどの(メタ)アクリルアミド;アミノエチル
(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)アクリ
レート;メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキ
シエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレング
リコール(メタ)アクリレートなどのアルコキシ基含有
(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。
【0042】前記補強性モノマー、親水性モノマーなど
の他の共重合成分の配合量は、えられる眼用レンズ材料
の使用目的に応じて任意に決定されればよいが、通常共
重合成分全量の50重量%以下、なかんづく10〜30重量%
であることが好ましい。かかる配合量が50重量%をこえ
るばあいには、えられる眼用レンズ材料の酸素透過性が
低下する傾向がある。
【0043】さらに、えられる眼用レンズ材料に、紫外
線吸収性を付与するために、他の共重合成分として、た
とえば重合性紫外線吸収剤などを用いてもよい。
【0044】前記重合性紫外線吸収剤の具体例として
は、たとえば2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイ
ルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−tert−ブチルベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキ
シ−2′,4′−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−(2′−ヒドロキシ−3′−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロポキシ)ベンゾフェノンなどのベンゾ
フェノン系重合性紫外線吸収剤;2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニ
ル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−(2”−(メタ)アクリ
ロイルオキシエトキシ)−3′-tert-ブチルフェニル)
−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾ
トリアゾール系重合性紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−
4−メタクリロイルオキシメチル安息香酸フェニルなど
のサリチル酸誘導体系重合性紫外線吸収剤;その他2−
シアノ−3−フェニル−3−(3′−(メタ)アクリロ
イルオキシフェニル)プロペニル酸メチルエステルのよ
うな重合性紫外線吸収剤などがあげられ、これらの重合
性紫外線吸収剤は単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0045】前記重合性紫外線吸収剤の配合量は、レン
ズの厚さに大きく影響されるが、通常、共重合成分全量
の3重量%以下、なかんづく0.01〜2重量%であること
が好ましい。かかる配合量が3重量%をこえるばあいに
は、えられるレンズの物性、たとえば機械的強度などが
低下する傾向があり、また紫外線吸収剤の毒性も考慮す
れば、生体組織に直接接触するコンタクトレンズや生体
中に埋め込む眼内レンズなどのような眼用レンズの材料
としては適さなくなる傾向がある。
【0046】本発明においては、前記モノマー(A)、
モノマー(B)およびモノマー(C)をはじめとしてモ
ノマー(D)、架橋剤、他の共重合成分などの共重合成
分を共重合することにより、眼用レンズ材料をうること
ができる。
【0047】本発明の眼用レンズ材料を製造する方法と
しては、たとえば各成分を均一に配合して重合開始剤を
加え、通常行なわれている方法によって重合に供し、共
重合体をうる方法などがある。
【0048】前記共重合体をうる方法としては、たとえ
ば各成分にラジカル重合開始剤を配合したのち、室温か
ら約130 ℃までおよそ10数時間で順次昇温して重合を完
結させる方法(加熱重合法)、各成分に光重合開始剤を
配合したのち、光重合開始剤の吸収帯に応じた波長の光
線、たとえばマイクロ波、紫外線、放射線(γ線)など
の電磁波を照射して重合を行なう方法(光重合法)、該
加熱重合法と該光重合法とを組み合わせた方法などがあ
る。
【0049】前記加熱重合法を行なうばあいには、恒温
槽または恒温室内で加熱してもよく、たとえばマイクロ
波などの電磁波を照射してもよく、かかる加熱は段階的
に行なってもよい。また前記光重合法を行なうばあいに
は、さらに増感剤を添加してもよい。
【0050】眼用レンズ材料の製造は、たとえば塊状重
合法、溶液重合法などにより行なうことができるが、材
料を効率よく生産するためには、通常の塊状重合法を採
用することが好ましい。
【0051】前記ラジカル重合開始剤の具体例として
は、たとえばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジ
メチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、te
rt−ブチルヒドロパーオキサイド、クメンパーオキサイ
ド、過酸化ベンゾイルなどがあげられる。
【0052】前記光重合開始剤の具体例としては、たと
えばベンゾイン、メチルオルソベンゾイルベンゾエー
ト、メチルオルソベンゾインベンゾエート、メチルベン
ゾイルフォメート、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾ
インエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−
ブチルエーテルなどのベンゾイン系光重合開始剤;2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチロフ
ェノン、p−tert−ブチルトリクロロアセトフェノン、
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノン、
4,4´−ビスジエチルアミノベンゾフェノンなどのフ
ェノン系光重合開始剤;1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン;1−フェニル−1,2−プロパンジオ
ン−2−(o−エトキシカルボニル)・オキシム;2−
クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソンなど
のチオキサンソン系光重合開始剤;ジベンゾスバロン;
2−エチルアントラキノン;ベンゾフェノンアクリレー
ト;ベンゾフェノン;ベンジルなどがあげられる。
【0053】前記ラジカル重合開始剤または光重合開始
剤は、各々のなかから1種または2種以上を選択して用
いることができる。かかる重合開始剤の配合量は、重合
を開始させるのに充分な量であればよいが、通常共重合
成分全量100 部(重量部、以下同様)に対して約0.01〜
1部、なかんづく約0.05〜0.5 部であることが好まし
い。
【0054】かくしてえられる眼用レンズ材料を用いて
コンタクトレンズ、眼内レンズなどの眼用レンズとして
成形するばあいには、当業者によって通常行なわれてい
る成形方法が採用される。かかる成形方法としては、た
とえば切削加工法や鋳型(モールド)法などがある。切
削加工法は、重合を適当な型または容器中で行ない、棒
状、ブロック状、板状の素材(重合体)をえたのち、切
削加工、研磨加工などの機械的加工により所望の形状に
加工する方法である。また鋳型法は、所望の眼用レンズ
の形状に対応した型を用意し、この型のなかで前記レン
ズ成分の重合を行なって成形物をえ、必要に応じて機械
的に仕上げ加工を施す方法である。
【0055】さらに、本発明の眼用レンズ材料を眼内レ
ンズとして用いるばあいは、レンズの支持部をレンズと
は別に作製してレンズに取り付けてもよいし、レンズと
同時に(一体的に)成形してもよい。
【0056】また、本発明の眼用レンズ材料には必要に
応じてプラズマ処理を施してもよい。かかるプラズマ処
理に用いられる処理装置および処理方法は、従来から知
られている通常の装置および方法が採用され、処理条件
としては、たとえばヘリウム、ネオン、アルゴンなどの
不活性ガスまたは空気、酸素、チッ素、一酸化炭素、二
酸化炭素などのガスの雰囲気下で、約0.0001〜数Torrの
圧力、数V〜約100 Vの出力で数秒〜数十分間処理する
という条件を一般に採用することができる。さらに好ま
しくは、空気、酸素またはアルゴンなどのガスの雰囲気
下で、約0.05〜3Torrの圧力、約10〜60Vの出力で数分
間処理するという条件を採用することができる。
【0057】つぎに本発明の眼用レンズ材料を実施例に
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
【0058】実施例1 トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン95部、
3,3,4,4,5,5,6,6−オクタフルオロ−
1,8−オクタンジオールジメタクリレート0.5 部、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート4.5 部
および重合開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−
ジメチルバレロニトリル)0.1 部を均一に混合し、配合
液をえた。かかる配合液約50mlをガラス製の試験管内に
注入し、密栓をした。
【0059】つぎに、かかる試験管を35℃の恒温水槽内
に移して40時間予備重合したのち、循環式乾燥機内に移
して50℃で6時間、ついで1〜1.5 時間あたり10℃の割
合で130 ℃まで昇温させて加熱重合を行ない、直径16mm
の棒状の共重合体をえた。
【0060】えられた棒状の共重合体を切断し、切削研
磨加工を施して試験片を作製した。えられた試験片は歪
みがなく、眼用レンズ材料として好ましいものであっ
た。この試験片の各物性を以下の方法にしたがって調べ
た。その結果を表1に示す。
【0061】(イ)透明性 試験片の外観を肉眼にて観察し、以下の評価基準に基づ
いて評価した。
【0062】(評価基準) ○:透明である。 △:わずかに白濁している。 ×:かなり白濁している。
【0063】(ロ)耐汚染性 FDAガイドライン(CLASS III、1985年)に準拠
して調製した人工涙液(pH7.3 の緩衝液、リゾチー
ム:1.2 mg/ml、アルブミン:3.88mg/ml、イミノグロ
ブリン:1.61mg/ml、塩化ナトリウム:9mg/ml、カル
シウムイオン:0.04mg/ml)中に、試験片および対照と
してポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)プレー
トを24時間浸漬し、流水で洗浄したのち、実体顕微鏡
(20倍)を用いて試験片およびPMMAプレートの表面
を観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0064】(評価基準) ○:PMMAプレートと対比して差がなく、試験片表面
に汚れの付着が認められない。 △:PMMAプレートと対比してわずかに差があり、試
験片表面にわずかに汚れの付着が認められる。 ×:PMMAプレートと対比して差があり、試験片表面
に顕著な汚れの付着が認められる。
【0065】(ハ)酸素透過係数 理科精機工業(株)製の製科研式フィルム酸素透過率計
を用いて35℃の生理食塩水中にて厚さ2mmの試験片の酸
素透過係数を測定した。なお、酸素透過係数の単位は
(ml(STP) ・cm)/(cm2 ・sec ・mmHg)であり、表1
中の酸素透過係数は、本来の酸素透過係数の値に1011
乗じた数値である。
【0066】なお、本発明において、酸素透過係数が30
(ml(STP) ・cm)/(cm2 ・sec ・mmHg)以上のものを
合格(表1中、○で示す)とし、それ未満のものを不合
格(表1中、×で示す)とする。
【0067】(ニ)衝撃強度 荷重6.75gの鋼球を厚さ0.5mm の試験片上に落下させ、
試験片が破断したときの高さ(mm)を測定した。
【0068】なお、本発明において、高さが20mm以上の
ものを合格(表1中、○で示す)とし、それ未満のもの
を不合格(表1中、×で示す)とする。
【0069】実施例2〜6および比較例1〜4 実施例1において、各成分が表1に示す組成となるよう
に変更したほかは実施例1と同様にして各成分を配合し
て共重合し、棒状の共重合体をえたのち、これに切削研
摩加工を施して試験片をえた。えられた試験片の各物性
を実施例1と同様にして調べた。その結果を表1に示
す。
【0070】なお、実施例2〜6でえられた試験片につ
いても、実施例1のものと同様に歪みがなく、眼用レン
ズ材料として好ましいものであった。
【0071】
【表1】
【0072】なお、表1中の略語はつぎに示すとおりで
ある。
【0073】SiSt:トリス(トリメチルシロキシ)
シリルスチレン 8FDMA:3,3,4,4,5,5,6,6−オクタ
フルオロ−1,8−オクタンジオールジメタクリレート 3FE:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト 6FP:2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロ
メチルエチルメタクリレート SiMA:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピ
ルメタクリレート MMA:メチルメタクリレート EDMA:エチレングリコールジメタクリレート V−65:2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル) 表1に示された結果から明らかなように、実施例1〜6
でえられた眼用レンズ材料は、酸素透過係数および衝撃
強度が大きく、透明性、耐汚染性にすぐれるとともに、
比較例1〜4でえられた眼用レンズ材料と比較してとく
に衝撃強度が大きいことがわかる。とくに、実施例1〜
6でえられた材料は、比較例4でえられたモノマー
(A)のみからなる材料と比較すると、衝撃強度がかな
り大きく、一方、比較例2および3でえられたモノマー
(B)の配合量が多すぎる材料と比較しても衝撃強度が
大きいことがわかる。
【0074】
【発明の効果】本発明の眼用レンズ材料は、光学的に均
一で透明であり、酸素透過性および耐汚染性にすぐれる
だけでなく、さらに耐衝撃性にきわめてすぐれており、
たとえばコンタクトレンズとしたときに角膜の代謝機能
を損なうことがなく、表面のべたつきが少なく脂質など
の汚れが付着しにくく、種々の物理的処理に対しても破
損しにくいという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 恵利 愛知県名古屋市西区枇杷島三丁目12番7号 株式会社メニコン枇杷島研究所内 (72)発明者 一戸 省二 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 山本 靖 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 山崎 敏夫 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン含有スチレン誘導体30〜99重量
    %、一般式(I): 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれ独立して水素原子、
    フッ素原子またはメチル基、nおよびmはそれぞれ独立
    して1〜3の整数、pは2〜6の整数を示す)で表わさ
    れるフッ素含有架橋性モノマー0.1 〜20重量%およびフ
    ッ素含有非架橋性モノマー0〜70重量%を含有した共重
    合成分を共重合してなる眼用レンズ材料。
  2. 【請求項2】 共重合成分がシリコン含有(メタ)アク
    リレートを含有したものである請求項1記載の眼用レン
    ズ材料。
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