JPH0621333B2 - ゼロスパングル処理用薬液噴霧ノズル - Google Patents

ゼロスパングル処理用薬液噴霧ノズル

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JPH0621333B2
JPH0621333B2 JP3351288A JP3351288A JPH0621333B2 JP H0621333 B2 JPH0621333 B2 JP H0621333B2 JP 3351288 A JP3351288 A JP 3351288A JP 3351288 A JP3351288 A JP 3351288A JP H0621333 B2 JPH0621333 B2 JP H0621333B2
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JP
Japan
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nozzle
slit
chemical
zero spangle
steel sheet
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JP3351288A
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JPH01208443A (ja
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晴彦 石原
孝夫 橋本
道春 播木
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、ゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板を製造
するに際して溶融亜鉛付着鋼板面に薬液を均一に噴霧す
るための、ゼロスパングル処理用薬液噴霧ノズルに関す
るものである。
<従来技術とその課題> 一般に、溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパングル品(ミニ
マムスパングル品とも言う)を製造するには、第4図に
示されるように、溶融亜鉛メッキ浴11を通して連続的に
引き上げられ、ワイピングノズル12からの高圧エアーに
て目付量を調整された付着亜鉛が未凝固状態の鋼板13
に、ゼロスパングル製造装置14のノズル15からリン酸ア
ンモニウムを主体とする薬液を高圧エアーと共に吹付
け、これによって亜鉛層を急冷凝固させる方法が採用さ
れている。なお、図面における符号16はシンクロールで
ある。
即ち、亜鉛付着鋼板面に前記薬液を噴霧することにより
未凝固亜鉛層の徐冷を防止してデンドライトの成長を抑
え、亜鉛層の凝固時に生成するデンドライトの平均粒径
(スパングル径)を目視判別できない程度にまで小さくす
る方法である。
ところで、従来、前記ゼロスパングル製造装置14の薬液
噴霧ノズル15として、第5図で示される如き断面様式の
二流体ノズルが適用されていた。つまり、このノズル15
は高圧エアーと薬液を個別に導入する取り入れ口(エア
ー導入口:17,薬液導入口:18)を持ち、それぞれ個別
のヘッダーからフレキシブルホースを介して導入した薬
液と高圧エアーとをノズル先端部で混合し、薬液を細か
いミストとして円形又はフラットなノズル孔19より放出
する構造となっている。
そして、ゼロスパングル製造装置内では、このようなノ
ズル15が被処理鋼板の幅方向一直線状に30〜200mm
ピッチで、かつ鋼板の両面に対向して多数配置されてい
る。この場合、各ノズルから噴霧される互いのミストが
干渉しないように、隣合うノズル同士の角度が一定角度
だけ捩じられて(捩じり角と呼ばれる)配置されるのが普
通である。
しかしながら、前記形式の二流体ノズルでは、ミスト分
布が第6図に示すように台形状又は山形状となるため、
被処理鋼板の幅方向にミストを均一な吹付け量で(即ち
吹付けムラなく)噴霧するのが難しいと言う問題があ
り、更には、ノズルの薬液流路内やノズル先端で薬液の
固化が生じてノズル閉塞を起こし易く、この点からもス
プレームラが生じやすいとの指摘もなされていた。
このようなスプレームラによって被処理鋼板幅方向に薬
液ミストの均一な流量分布が得られなくなると、付着溶
融亜鉛層の“冷却速度”及び“スパングルの核生成サイ
トの分布”が不均一となり、鋼板幅方向全面にわたって
均一なスパングル径を得ることが困難になって外観が著
しく損なわれることから、ゼロスパングル溶融亜鉛メッ
キ鋼板製造時における薬液スプレームラの防止は大きな
問題となっていた。
もっとも、前記ノズル閉塞の対策として、薬液流路径よ
り少し細めのニードルをノズル後部より挿入できる構造
を持たせ、該ニードルで流路内固形物を除去するように
した薬液噴霧ノズルも提案されたが、この場合でも、ノ
ズル最先端部は流量分布の均一にするような特殊な構造
を持たせていることから該最先部にニードルを通すこと
はできず、結局は第5図に示したA部に排滓物が溜まる
こととなってスプレームラを起こすので万全な方策とは
言えなかった。
<課題を解決するための手段> この発明は、ゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板の製造
時に見られる前記問題点を解消し、被処理鋼板幅方向に
均一な流量分布を持ち、かつノズル閉塞を殆んど生じな
い薬液噴霧ノズルを提供し、均一で美麗な外観を呈する
ゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板の安定製造を図るこ
とを目的としたものであり、 「溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパングル処理用薬液噴霧
ノズルを、高圧気体導入口を有するスリットノズルのス
リット下部に薬液用ヘッダーを併設すると共に、前記ス
リットノズルのスリット部と薬液用ヘッダーとをスリッ
ト長手方向に並べて穿設した多数の薬液吸い上げ小孔で
連通せしめてなる構成とした点」 に特徴を有している。
第1図は本発明に係る溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパン
グル処理用薬液噴霧ノズルの1例を示す概略構成図であ
り、第1図(a)は構造説明斜視図,第1図(b)は縦断面説
明図,そして第1図(c)は外観斜視図であるが、以下、
本発明を第1図に基づいて詳述する。
第1図において、符号1はスリットノズルであり、その
後部にフレキシブルホース2が接続された高圧気体(エ
アー,N2ガス等)導入口3が設けられていると共に、前
部には薬液ミスト4をスプレーするスリット5が開口し
ている。そして、スリットノズル1のスリット下部には
薬液用ヘッダー6が併設されており、この薬液用ヘッダ
ー6の内部とスリットノズル1のスリット5は、スリッ
ト長手方向に一列に穿設された多数の薬液吸い上げ小孔
7で連通されている。
<作用> さて、第1図に示した薬液噴霧ノズルにおいて、薬液用
ヘッダー6内にリン酸アンモニウムを主体とするゼロス
パングル処理用薬液を連続的に満たすと共に、高圧気体
導入口3からスリットノズル本体内に 高圧のエアー又
はN2ガス等を導入すると、まず該高圧気体はノズル先
端部のスリット5からノズル前方に噴き出すが、この
際、スリット部を通過する高速ガスの吸引力により薬液
用ヘッダー6内の薬液は薬液吸い上げ小孔7を通して無
動力で吸い上げられ(ベルヌーイの定理に従った現象で
ある)、気体と薬液とが混合状態(ミスト状態)となっ
てノズル先端より放出される。
この場合、ノズルの基本がスリットノズルであることか
ら、ノズル先端から噴出する薬液ミストの幅方向流量分
布(スリット長手方向分布)が極めて均一となる上、薬
液によるノズル詰まりも殆んど生じることがない。
なお、本発明に係る上記薬液噴霧ノズルにおいて、薬液
吸い上げ小孔7をノズルの長手方向にスリット状とする
ことも検討されたが、溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパン
グル品を製造するのに必要な薬液流量は4〜20/mi
n・ヘッダ- と低流量で良く、このため上述のようなスリッ
ト状とした場合にはノズル先端部のスリット5(ミスト
噴射口)を狭くしなければならなくなってノズル詰まり
が発生し易いことが明らかとなった。従って、薬液吸い
上げ路はスリット状ではなく、多数の小孔が配列した形
態にする必要があり、流量に合わせて小孔の間隔や径を
設定するのが良い。
続いて、この発明を実施例によって説明する。
<実施例> 実際のゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板製造ラインの
ゼロスパングル製造装置に、前記第1図に示す構成で、
かつ第2図で示したスリット幅寸法及び薬液吸い上げ小
孔直径の薬液噴霧ノズル取付け、溶融亜鉛メッキ浴から
亜鉛を付着して連続的に引き上げられ、目付け調整され
た鋼板面にリン酸アンモニウム水溶液と高圧エアーとの
ミストをスプレーしてゼロスパングル品を製造した。
また、比較のために、第5図に示した従来の薬液噴霧二
流体ノズルを用い、薬液及び導入高圧気体は上記と同様
のものを使用してゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板を
製造した。
得られた製品を比較したところ、本発明に係るノズルを
使用して製造されたものはスプレームラがなく、外観の
均一な極めて美麗な製品であったのに対して、従来ノズ
ルを使用した場合には多少の外観ムラが認められ、商品
価値に劣ると判断された。
また、本発明に係るノズルは延べ十日間の操業において
もノズル詰まりが発生しなかったのに対して、従来ノズ
ルでは、ノズル詰まりのために一時作業の中断を余儀無
くされた。
なお、第3図は、このときの本発明に係るノズルと従来
ノズルの流量分布を比較したものであるが、この第3図
からも、本発明に係るノズルは銅板幅方向の噴霧流量均
一性に著しく優れていることが確認できる。
<効果の総括> 以上に説明した如く、この発明によれば、被処理鋼板幅
方向における薬液噴霧流量の極めて均一で、ノズル閉塞
も殆んど生じないゼロスパングル処理用薬液噴霧ノズル
を提供することができ、外観の優れた美麗な高品質ゼロ
スパングル溶融亜鉛メッキ鋼板の安定製造が可能となる
など、産業上有用な効果がもたらされるのである。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明に係る溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパ
ングル処理用薬液噴霧ノズルの1例を示す概略構成図で
あり、第1図(a)は構造説明斜視図を、第1図(b)は縦断
面説明図を、そして第1図(c)は外観斜視図をそれぞれ
示している。 第2図は、実施例で使用した本発明ノズルの各部寸法を
示した説明図である。 第3図は、本発明に係るノズルと従来ノズルの流量分布
を比較したグラフである。 第4図は、ゼロスパングル溶融亜鉛メッキ鋼板の製造工
程を説明した概念図である。 第5図は、従来、ゼロスパングル処理に使用されていた
二流体ノズルの断面概略構成図である。 第6図は、従来の二流体ノズルでの噴霧流体流量分布を
示したグラフである。 図面において、 1……スリットノズル, 2,8……フレキシブルホース, 3……高圧気体導入口,4……薬液ミスト, 5……スリット,6……薬液用ヘッダー, 7……薬液吸い上げ小孔, 11……溶融亜鉛メッキ浴, 12……ワイピングノズル,13……鋼板, 14……ゼロスパングル製造装置, 15……ノズル,16……シンクロール, 17……エアー導入口,18……薬液導入口, 19……円形ノズル孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧気体導入口を有するスリットノズルの
    スリット下部に薬液用ヘッダーを併設すると共に、前記
    スリットノズルのスリット部と薬液用ヘッダーとをスリ
    ット長手方向に並べて穿設した多数の薬液吸い上げ小孔
    で連通せしめてなる,溶融亜鉛メッキ鋼板のゼロスパン
    グル処理用薬液噴霧ノズル。
JP3351288A 1988-02-16 1988-02-16 ゼロスパングル処理用薬液噴霧ノズル Expired - Lifetime JPH0621333B2 (ja)

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JPH01208443A JPH01208443A (ja) 1989-08-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096592A (en) * 1997-02-17 2000-08-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming integrated circuit capacitors having plasma treated regions therein

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6096592A (en) * 1997-02-17 2000-08-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of forming integrated circuit capacitors having plasma treated regions therein

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JPH01208443A (ja) 1989-08-22

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