JPH06212360A - カラーブラウン管用シャドウマスク材料 - Google Patents

カラーブラウン管用シャドウマスク材料

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Publication number
JPH06212360A
JPH06212360A JP5049122A JP4912293A JPH06212360A JP H06212360 A JPH06212360 A JP H06212360A JP 5049122 A JP5049122 A JP 5049122A JP 4912293 A JP4912293 A JP 4912293A JP H06212360 A JPH06212360 A JP H06212360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
alloy
ray tube
subjected
series
Prior art date
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Pending
Application number
JP5049122A
Other languages
English (en)
Inventor
Shotai Ri
尚 泰 李
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LG Electronics Inc
Original Assignee
Gold Star Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Gold Star Co Ltd filed Critical Gold Star Co Ltd
Publication of JPH06212360A publication Critical patent/JPH06212360A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のFe−Ni系のインバー合金におい
て、降伏強度を適正水準に維持するとともに弾性係数を
向上させて成形性を向上させたシャドウマスクの材料を
提供することである。 【構成】 Fe−Ni系のインバー合金にZrを0.0
01〜0.01重量%添加したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管用シ
ャドウマスク材料に関するものであり、更に詳細には、
改善された弾性係数を示すと共に適性水準の降伏強度を
維持し、良好な成形性を有するシャドウマスク用Fe−
Ni系インバー合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なカラー受像管は、図1に示すよ
うなものである。すなはち、パネル1にファンネル2が
密封固定されており、パネル1の内面に3色(赤、緑、
青)で発光するストライプ或いはドット形状の螢光体層
の螢光体スクリーン5が被着形成され、ネック3には3
色の螢光体画素に対応する三本の電子ビーム8を放出す
るインライン(in-line )形電子銃4が配置されてい
る。また、螢光体スクリーン5に近接対向する位置に
は、複数のスロット或いはドット形状の開孔が配列され
たシャドウマスク6がフレーム7により支持固定されて
おり、フレーム7はスプリングを媒体としてパネル1の
スカート部内壁に固定されたスタッドピンにより固定支
持されている。そして、電子ビーム8は、偏向装置9に
より偏向され、色選別の役目を果たすシャドウマスク6
の細い開孔を通過しながらスクリーンにランディングし
てカラー画像を再現するのである。
【0003】このように構成されたカラー受像管におい
て、シャドウマスク6を通過する有効電子ビームは20
%程度であり、残りの電子ビーム8はシャドウマスク6
に衝突して熱エネルギーに変換される。その結果、カラ
ー受像管の作動時においてシャドウマスクは、約80℃
まで加熱される。従って、加熱されたシャドウマスクは
熱膨張を起こし、その周辺部は熱容量が大きいフレーム
7に溶接されているので、シャドウマスク6の中央部と
周辺部とに温度差が発生し、相対的に中央部が熱膨張さ
れて膨らむドーミング(Doming)現象を起こす。その結
果、シャドウマスクと螢光体スクリーンとの距離が変化
して、電子ビームのランディングがむずかしくなって色
純度が低下する。
【0004】このようなドーミング現象を減少させるた
めに、熱膨張が冷間圧延鋼の約1/10程度であるFe
−Ni系のインバー合金がシャドウマスク材料として使
用されている。しかしながら、Fe−Ni系インバー合
金製のシャドウマスクは、熱処理後の降伏強度が25kg
/mm2 以上と一般の冷間圧延鋼材に比べ著しく高い値を
示すので成形性が悪く、所望の曲率を有するものを得る
ことが難しい。このように成形性が劣るため、従来合金
については水素或いは窒素雰囲気で熱処理したり、15
0〜300℃での温間成形のような複雑な工程を実施し
なければならない不利があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の課題を解決するためのものであって、既存のF
e−Ni系インバー合金に比べ降伏強度は多少低いが、
向上された弾性係数を有し、これによって成形性が改善
されたカラーブラウン管のシャドウマスク用合金材料を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、FeとNiか
らなるインバー合金にZrを0.001〜0.01重量
%添加したものであって、特にNiが30〜45重量%
含有したカラーブラウン管用シャドウマスク材料である
ことを要旨としている。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。インバー
合金は、本質的にはFeとNiとからなり、その他C,
Si,Mn,P,S等の不可避的に添加される不純物元
素を含有している。これらの不純物元素は、マトリック
ス金属中に侵入型固溶体あるいは置換型固溶体の形で存
在し、マトリックス金属を強化するため、合金の強度を
向上させる。また、これら不純物元素は、粒界に偏折ま
たは折出し、粒界破壊の原因となる。
【0008】特に、不純物元素のうち炭素は、合金中に
侵入型固溶体で存在しているので、合金の結晶格子を歪
曲させ、それによって内部応力を誘発させる。炭素は、
また合金中の結晶の転位を妨げて塑性変形を抑制するの
で、その結果、引張強度と降伏強度が増加する。炭素が
微少量添加される場合、炭素の全てが合金中に侵入型固
溶体の形で存在することとなるので、強度の増加効果は
一段と著しくなる。
【0009】本発明において、Fe−Ni系インバー合
金に含まれるZrの量は著しく少ないが、これは炭素の
固溶強化の効果を最少限に減少させるためである。Zr
はインバー合金の製造工程又は熱処理工程で炭素と反応
して炭化物を形成するのである。従って、本発明のカラ
ーブラウン管用シャドウマスク材料としては、重量%
で、Ni30〜45%、Zr0.001〜0.01%、
残部Feからなる合金を使用する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
本発明合金の製造工程を、図2に示す。まず、前記化学
組成になるようにFe、NiおよびZrを真空溶解し、
鋳造した後、1300℃で24時間拡散焼鈍する。次い
で、熱間鍛造して熱間圧延するか或いは熱間圧延のみを
施した後、酵洗を行う。ここで、熱間鍛造後に熱間圧延
する理由は、熱間圧延だけでは所望の最終厚さを得るこ
とが出来ないからである。大量生産の場合、この熱間鍛
造工程を省略することができるが、本発明においては、
溶鋼を凝固して得られたインゴットの欠陥部分を切断し
やすくしたり、圧延を容易にするためにインゴットの形
状をととのえたり、あるいは凝固材の鋳造組織を破壊す
るために、図2に示した実施例を採用した。そして、熱
間圧延材は、最終厚みが0.03mmになるように冷間圧
延され、次いで700〜1100℃の温度範囲で焼鈍さ
れる。
【0011】前記熱処理工程において、合金内に固溶し
ている炭素は、添加された0.001〜0.01重量%
のZrによってZr炭化物(ZrC)として析出され
る。試料として用いた本発明合金及び従来合金の化学成
分および機械試験の結果を、表1に示す。これによれば
本発明合金は、従来のインバー合金に比べて約10kg/
mm2 程度降伏強度が減少したが、所望の曲率を有するシ
ャドウマスクに容易に成形しうるような15.000kg
/mm2 程度の弾性係数を有している。これは合金材料
の、形成性が改善されたことを示している。
【0012】 Zrの含有量を0.001〜0.01重量%の範囲に限
定した理由は、炭素の偏折を抑えることと、Zr炭化物
を生成しなかった余分のZrによる固溶強化効果を排除
するためである。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
既存のFe−Ni系インバー合金に比べ成形性が改善さ
れたカラーブラウン管のシャドウマスク用合金材料が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャドウマスクが内装された一般的なカラーブ
ラウン管の断面図である。
【図2】本発明によるシャドウマスク材料の製造工程図
である。
【符号の説明】
1 パネル 2 ファンネル 3 ネック 4 インライン形電子銃 5 螢光体スクリーン 6 シャドウマスク 7 フレーム 8 電子ビーム 9 偏向装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】FeとNiからなるインバー合金にZrを
    0.001〜0.01重量%添加したことを特徴とする
    カラーブラウン管用シャドウマスク材料。
  2. 【請求項2】Niを30〜45重量%含むことを特徴と
    する請求項1に記載のカラーブラウン管用シャドウマス
    ク材料。
JP5049122A 1992-03-11 1993-03-10 カラーブラウン管用シャドウマスク材料 Pending JPH06212360A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR3960/1992 1992-03-11
KR1019920003960A KR930020525A (ko) 1992-03-11 1992-03-11 칼라 브라운관용 새도우 마스크 재료

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212360A true JPH06212360A (ja) 1994-08-02

Family

ID=19330231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5049122A Pending JPH06212360A (ja) 1992-03-11 1993-03-10 カラーブラウン管用シャドウマスク材料

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JP (1) JPH06212360A (ja)
KR (1) KR930020525A (ja)

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KR930020525A (ko) 1993-10-20

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021101