JPH0222495B2 - - Google Patents

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JPH0222495B2
JPH0222495B2 JP22043785A JP22043785A JPH0222495B2 JP H0222495 B2 JPH0222495 B2 JP H0222495B2 JP 22043785 A JP22043785 A JP 22043785A JP 22043785 A JP22043785 A JP 22043785A JP H0222495 B2 JPH0222495 B2 JP H0222495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shadow mask
iron
metal plate
yield point
nickel alloy
Prior art date
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Expired
Application number
JP22043785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6282625A (ja
Inventor
Takayuki Sato
Yoshimichi Hori
Tatsuya Adachi
Masanori Igaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP22043785A priority Critical patent/JPS6282625A/ja
Publication of JPS6282625A publication Critical patent/JPS6282625A/ja
Publication of JPH0222495B2 publication Critical patent/JPH0222495B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は、カラー受像管用シヤドウマスクの製
造方法に関する。 〔発明の技術的背景と問題点〕 一般のカラー受像管は第3図に示すように、電
子銃(図示せず)から射出された赤、緑及び青に
対応する3本の電子ビーム1,2及び3が、シヤ
ドウマスク4の規則正しく配列された微細な開孔
5…を介してパネル6の内面に被着された赤、緑
及び青に発光する蛍光体7,8及び9に正しく対
応射突発光させることによつてカラー映像を映出
する構成を有している。このようなカラー受像管
のシヤドウマスクは、規則正しく配列される微細
な開孔を正確に穿設すること、パネル内面と相似
の曲面状に、形状歪のないように、成形すること
及びパネル内面との間隔(以下、q値と称す。)
を所定の値に正しく保持すること等が要求され
る。このようなシヤドウマスクの素材としては、
一般に、高純度の鉄を主成分とする、例えば0.10
mm乃至0.3mm程度の厚さのアルミキルド脱炭鋼が
用いられている。これは、素材の供給能力、コス
ト、加工性及び強度等から総合的に決定されるも
のである。 ところが、カラー受像管のシヤドウマスクは、
管内組み込み迄の各工程で、上記の条件を全て許
容範囲内に管理しても、尚いくつかの問題点を有
している。その内の一つにシヤドウマスクの温度
上昇に伴う加熱膨張の問題がある。すなわち、カ
ラー受像管を動作させた場合、シヤドウマスクの
開孔を通過する電子ビームは全体の1/3以下であ
り、残りの電子ビームはシヤドウマスクに射突
し、シヤドウマスクは時として80℃にも達する程
加熱される。この結果、シヤドウマスクは、熱膨
張を生じ正しいq値からずれてしまう、いわゆる
「ドーミング現象」を生じ色純度を劣化させる。
従来、一般に用いられている鉄を主成分とする素
材はその膨張係数が0〜100℃で約12×10-6/deg
と相当大であるため、このドーミング現象を生じ
易く重要な問題となつている。そこで、従来から
このドーミング現象によるピユリテイ・ドリフ
ト、即ち色純度の劣化を軽減するために種々の提
案がなされているが、特に管の動作初期及び局部
的なドーミングに対しては有効な手段は見出され
ていない。そこで、シヤドウマスクの素材自体に
熱膨張係数の小さいもの、例えば鉄−ニツケル系
合金を用いる例が、特公昭42−25446号公報、特
開昭50−58977号公報及び特開昭50−68650号公報
で提案されているが、未だ実用条件を満足するに
は到つていない。この原因の一つとして、鉄−ニ
ツケル合金からなる金属板の加工の困難さが挙げ
られる。すなわち、q値を許容範囲内とするため
には、シヤドウマスクの曲面は、高精度が要求さ
れ、1000mmの曲率半径(R)に対し許容公差は、
±5mmと非常に厳しいものである。しかしなが
ら、鉄−ニツケル系合金は、従来の鉄を主成分と
するものに比べて焼鈍にかなりの弾性が残るた
め、プレス等による球面成形性が劣る欠点を有し
ている。たとえば、第4図に示すように厚さ0.2
mmの鉄−ニツケル板を球面成形時に標準Rに対し
て局部的な凹みを生じた場合、この凹み量(d)は、
20μm以下であれば実質的に色純度の劣化は許容
し得ることが確認されている。そして、この凹み
量(d)とシヤドウマスク素材の降伏点強度につい
て、例えば14吋型のシヤドウマスクの場合第5図
に示すような特性を示す。すなわち、凹み量を
20μm以下とするためには降伏点強度は20Kg/mm2
以下に抑える必要がある。しかしながら、鉄−ニ
ツケル系合金を素材とするシヤドウマスクを従来
のアルミキルド脱炭鋼を素材とするシヤドウマス
クと同様に水素中のマスクアニール炉で焼鈍した
場合の降伏点強度は、第6図に示すように、アル
ミキルド脱炭鋼の特性(a)に比べて鉄−ニツケル系
合金の特性(b)は非常に高い。すなわち、900℃も
の高温で焼鈍しても、降伏点強度は、なお29〜30
Kg/mm2までにしか低下しない。ここで、第5図に
おいて、鉄−ニツケル系合金の降伏点強度は明確
な境界が得られないため、0.2%伸びた時の引張
強度を対応するものとして代用している。これと
同じことは、真空中又は大気中にて焼鈍したシヤ
ドウマスクについてもいえる。このように、鉄−
ニツケル系合金を素材とするシヤドウマスクは、
特に有効部周辺の変形と凹みが大きいため、膨張
係数が小さいことによるマスクの加熱膨張から生
ずる色純度の劣化はほとんど問題ないが、変形に
よる色純度劣化が大きな問題とされている。 〔発明の目的〕 本発明は、鉄−ニツケル系合金を主成分とする
シヤドウマスクの曲面成形性を向上させ、変形を
防止して高精度化が可能なシヤドウマスクの製造
方法を得ることを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明は、鉄−ニツケル系合金を主成分とする
金属板に多数の開孔を穿設した後、中性又は還元
性雰囲気にて焼鈍し、しかる後、温間プレス成形
することによつて、降伏点強度を低下させ変形の
ない高精度のシヤドウマスクとし色純度の劣化を
防止するものである。 〔発明の実施例〕 鉄−ニツケル系合金を主成分とするシヤドウマ
スク用素材としてアンバー合金を用いた実施例に
ついて以下説明する。 第1表に実施例として用いたアンバー合金と従
来のアルミキルド脱炭鋼の重量組成比を示す。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、鉄−ニツケル系
合金を主成分とするシヤドウマスクの曲面成形性
を向上し変形を防止した高精度の曲面品位とする
ことができ、色純度の問題のないカラー受像管を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は引張り試験温度と降伏点強度との関係
を示す特性図、第2図は温間プレス温度とシヤド
ウマスクの凹み量との関係を示す特性図、第3図
はカラー受像管の動作を説明するための模式図、
第4図はシヤドウマスクの変形を説明するための
要部の概略図、第5図はシヤドウマスク素材の変
形量と降伏点強度との関係を示す特性図、第6図
及び第7図はシヤドウマスクの焼鈍温度と降伏点
強度との関係を示す特性図である。 4……シヤドウマスク、5……開孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉄及びニツケルを主成分とする薄板状金属板
    に多数の開孔を穿設する工程と、前記多数の開孔
    の穿設された金属板を中性又は還元性雰囲気にて
    焼鈍する工程と、前記焼鈍された金属板を温間プ
    レス加工によりシヤドウマスクに成形する工程と
    を備えたことを特徴とするシヤドウマスクの製造
    方法。 2 温間プレス加工温度を25℃以上とすることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のシヤドウ
    マスクの製造方法。
JP22043785A 1985-10-04 1985-10-04 シヤドウマスクの製造方法 Granted JPS6282625A (ja)

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JP22043785A JPS6282625A (ja) 1985-10-04 1985-10-04 シヤドウマスクの製造方法

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JPS6282625A JPS6282625A (ja) 1987-04-16
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8503087A (nl) * 1985-11-11 1987-06-01 Philips Nv Werkwijze voor het in vorm trekken van een schaduwmasker voor een kleurenbeeldbuis, schaduwmasker vervaardigd volgens genoemde werkwijze en kleurenbeeldbuis voorzien van zulk een schaduwmasker.
JP4834857B2 (ja) * 2007-06-29 2011-12-14 コクヨ株式会社 オプション取付構造

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JPS6282625A (ja) 1987-04-16

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