JPH06211640A - 活性酸素抑制剤 - Google Patents

活性酸素抑制剤

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Publication number
JPH06211640A
JPH06211640A JP5008920A JP892093A JPH06211640A JP H06211640 A JPH06211640 A JP H06211640A JP 5008920 A JP5008920 A JP 5008920A JP 892093 A JP892093 A JP 892093A JP H06211640 A JPH06211640 A JP H06211640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conchiolin
active oxygen
skin
active
oxygen
Prior art date
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Pending
Application number
JP5008920A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Koizumi
義夫 小泉
Kenji Shimomura
健次 下村
Yoshiyo Nakatani
佳代 中谷
Saori Takamatsu
小織 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP5008920A priority Critical patent/JPH06211640A/ja
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  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンキオリンを有効成分として含有してなる
活性酸素抑制剤。 【効果】 コンキオリンは活性酸素の生成を阻害する効
果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高く、しかも活性酸素抑制作用を有する活性酸素抑制剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、化粧料等に主として利用されてい
る活性酸素抑制剤としては、種々の物質が知られている
が、合成品は長期間人間の肌に適用した場合の安全性の
保証がなく使用が抑制されつつある。また、活性酸素抑
制作用だけではなく化粧品として期待される他の効果も
有して、且つ、安全性が充分に確保されているものがな
かった。
【0003】一方、特開昭62−221612号公報、
特開昭62−223104号公報、特開昭62−298
507号公報において、アコヤ貝、イガイ、ムラサキイ
ガイ、イケチョウガイ等の貝殻や真珠から製造したコン
キオリンまたはその加水分解物が皮膚疲労の早期回復、
色素漂白、皮膚の老化防止、小皺防止、つや出し等を目
的として化粧品に使用されている。これはコンキオリン
またはその加水分解物(合わせてコンキオリンと称され
る)が美白作用と保湿性に優れているためである。ま
た、特開平4−36214号公報において、コンキオリ
ンが酸化防止剤として有効なことが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で人体に安全であることが分かっており、しかも強い
活性酸素抑制作用のある物質で、できれば活性酸素抑制
作用以外の効果も発揮するような活性酸素抑制剤を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため、すでに多年にわたって食用又は薬用
に供されるか、又は人体に施用されて、人体に対する安
全性が確認されている動植物をスクリーニングして調
べ、活性酸素抑制剤として利用価値のあるものを検討し
た。
【0006】すなわち本発明はコンキオリンを有効成分
として含有してなる活性酸素抑制剤である。
【0007】コンキオリンは貝殻や真珠類に含まれる硬
蛋白質の一種でありアコヤ貝、イガイ、カラスガイ等に
比較的多く含まれている。製造法としては前記特開昭6
2−221612号公報、特開昭62−223104号
公報、特開昭62−298507号公報等に記載されて
いる。
【0008】すなわち、前記貝殻等を粉砕して希塩酸等
でカルシウム分を除去し、遠心分離、濾過デカンテーシ
ョン等の固液分離手法によって不溶物を集め、これに精
製水を加えてよく撹拌し、遠心分離、濾過等によって不
溶物を集める。必要によりこれを繰り返す。
【0009】更にこのコンキオリンに濃度2〜10%の
塩酸水溶液を加えて、50〜110℃で5時間〜5日間
加水分解して、コンキオリンの加水分解物としてもよ
い。これを単にコンキオリンということもある。
【0010】希塩酸の代わりに希硫酸を用いて加水分解
し、水酸化バリウムを用いて中和し、更に水酸化アルカ
リ液を用いてPH5〜6になるように中和した後、沈澱
物を遠心分離、濾過等により取り除いた加水分解液を公
知の濃縮方法または乾燥方法を用いて濃縮液または乾燥
粉末とする。加水分解に当たっては、コンキオリンがア
ミノ酸にまで完全に分解してしまわないように酸濃度、
温度、時間を制御すべきことは勿論である。
【0011】活性酸素抑制剤は、単なる抗酸化剤とは異
なる。一般的に普通の酸素に比べて著しく化学反応性に
富む酸素のことを活性酸素という。その原因は酸素が原
子状態で存在するか、または酸素分子が準安定状態に励
起された状態で存在するためだといわれている。発生期
状態の酸素といわれているものも、この活性酸素のこと
である。
【0012】酸素分子が酸素原子に解離するには1モル
当り117.3kcalのエネルギーを要する。したがって
活性酸素は非常にエネルギーに富んだ条件においてしか
生成されない。酸素分子が低圧下で放電を受けたり、紫
外線(<1900オングストローム)で照射されると
き、大部分が酸素原子に変わるという。オゾンの生成過
程では必ず原子状態の酸素が生成する。単独で安定に存
在することはできない。物質の表面で容易に再結合し、
その際白金をも融解するほどの熱を放出する。多くの還
元剤と反応し、また普通の酸素では反応しない活性窒素
と反応し酸化窒素を生成する。
【0013】一方、生体内における種々の物質の酸化反
応、酸素付加反応などにおいても活性酸素の関与が考え
られている。これらの活性化反応には多くの特異的な酵
素たとえば酸化酵素、オキシジェナーゼ(分子状酸素を
活性化して、これを有機物に付加させる酵素)などによ
って接触されている。しかし酸素の活性化がどのような
機構によっているかはまだ明らかにされていない。
【0014】空気中には酸素があり、これがないと生物
(嫌気性のものを除く)は存在しえない。しかし前記の
如く酸素は紫外線や酵素等の影響を受けて活性酸素にな
る。活性酸素は脂肪酸を酸化し、過酸化物を生成させ
る。生体の生体膜のリン脂質も酸化させ、障害を与え
る。その上、生成した過酸化物と活性酸素はDNAに損
傷を与え、老化を促進するといわれている。この活性酸
素は、チロシンからメラニンを作る機構にも影響を与
え、皮膚の黒化にも関与している。この活性酸素を抑制
することは皮膚にとって重要な、言い換えれば化粧料に
求められる重要な要素である。
【0015】前記のようにして得られたコンキオリンま
たはその加水分解物を活性酸素抑制剤として利用する方
法は特に制限はなく、クリーム、ローション、洗顔フォ
ーム或いは化粧品以外の食品に添加することは、その主
成分がアミノ酸とペプタイドとから構成されていること
から何等問題はない。この物質を他の化粧品原料例えば
スクワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルア
ルコール等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,
3ブチレングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加し
てさまざまな剤形の化粧料を調製することができる。例
えばローション、クリーム、乳液、パック等で目的に応
じて利用形態を考えればよい。
【0016】
【実施例】以下に実施例によって、更に具体的に本発明
を説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。 (実施例−1)ローション オリーブ油 0.5 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 2.5%コンキオリン加水分解水溶液 5.0 精製水 80.5 (実施例−2)クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 B 精製水 48.9 ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 2.5%コンキオリン加水分解水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0017】(活性酸素抑制試験効果)活性酸素を抑制
する効果を測定する方法は各種あるが、今回和光純薬の
SODテストワコーを用いて実験した。試料としては、
コンキオリン加水分解液(固形分10重量%)について
試験した。発色試薬を1.0ml、試料を0.1mlとり3
7℃で恒温にしたのち、酵素液1.0mlを加えて撹拌し
たのち、37℃20分間放置後、反応停止液2.0mlを
加えて560nmで吸光度を測定した。その結果を表1
に示す。 計算式 阻害率=(A−(B−C))/A×100 A:試料を水としたときの吸光度 B:試料の吸光度 C:試料を測定するとき酵素液をブランク液としたとき
の吸光度
【0018】
【表1】
【0019】(使用テスト)女性5名の顔面を左右に分
け、一方を実施例、もう一方を比較例として毎日、1回
以上使用してもらって、3月後、アンケートした。な
お、比較例は実施例よりコンキオリン加水分解水溶液を
水にかえたものである。(比較例1,2) 下記の試料を使って実験した。
【表2】 判定基準は以下のようでアンケートの評点の結果をまと
めたのが以下の表2である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】活性酸素抑制試験結果より明らかなよう
に、コンキオリンは活性酸素の生成を阻害する効果が大
きい。使用テストではコンキオリンの保湿性等と重畳し
ているという難点はあるが、肌荒れを防止して、肌のつ
やを保つ効果が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/18 AED 8314−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンキオリンを有効成分として含有して
    なる活性酸素抑制剤。
JP5008920A 1993-01-22 1993-01-22 活性酸素抑制剤 Pending JPH06211640A (ja)

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JPH06211640A true JPH06211640A (ja) 1994-08-02

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06256151A (ja) * 1993-03-01 1994-09-13 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 皮膚化粧料
JP2010105925A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Juntendo 皮膚角化促進剤
JP2010150216A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Shiseido Co Ltd ストレスホルモン作用緩和剤
JP2014009212A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Mikimoto Pharmaceut Co Ltd コラーゲン産生促進剤
JP2014074016A (ja) * 2012-09-13 2014-04-24 Mikimoto Pharmaceut Co Ltd メタロチオネイン産生促進剤

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