JP2014074016A - メタロチオネイン産生促進剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の目的はメタロチオネインの産生を促進し、生体内の酸化ストレスに対する抵抗性が向上して、紫外線等による皮膚傷害を防ぐ製剤を得ること。
【解決手段】
真珠及び/又は真珠層由来蛋白加水分解物がメタロチオネイン産生を促進し、皮膚外用剤として有効なことを確認した。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタロチオネインの産生を促進し、皮膚を健全に保つ製剤に関する。
メタロチオネイン (metallothionein) は、1957年にMargoshesとValleeによってウマの腎臓からカドミウムを結合するタンパク質として発見された金属結合性のタンパク質であり、六十数個のアミノ酸残基で構成され、そのうちの約1/3がシステイン残基である分子量6000〜7000の蛋白質でできることから、必須微量元素の恒常性維持あるいは重金属元素の解毒の役割を果たしている。
メタロチオネインは上記の作用のほかに活性酸素のスカベンジャーの働きがあると報告されている。(非特許文献1参照)
その結果、生体内の酸化ストレスに対する抵抗性が向上して、紫外線等による皮膚傷害を防御することが可能になる。
皮膚への太陽紫外線の照射等によって活性酸素が生じ、活性酸素は皮膚に対してDNA損傷等の種々のダメージを加えることはよく知られている。
また、メタロチオネイン以外の多くの活性酸素のスカベンジャーは不安定なものが多い。
メタロチオネインの産生を促進する物質としては、高級脂肪酸亜鉛、金属錯体、ヒノキチオール又はその塩等が知られている。(非特許文献1、特許文献1〜3)
真珠や真珠層由来蛋白加水分解物は加水分解コンキオリンとして化粧品に古くより、利用されており、例えば、ヒスタミン抑制、活性酸素抑制等の効果が知られている。
Hanada K.et al., Dermatologica, vol.179(suppl.1), p.143, 1989 特開平07−097309号公報 特開2001−270815号公報 特開2005−281160号公報 特開平06−211625号公報 特開平06−211640号公報
本発明の目的はメタロチオネインの産生を促進し、生体内の酸化ストレスに対する抵抗性が向上して、紫外線等による皮膚傷害を防ぐ製剤を得ること。
本発明者らが鋭意検討した結果、真珠及び/又は真珠層由来蛋白加水分解物が上記目的を達することがわかった。
ここで利用する真珠及び真珠層について説明する。
まず、真珠とは,生きた真珠貝の中で球状または半球状(多少の変形を含む)に形成される代謝生産物であって,かつ,この外見しうる部分の主たる構成物質が,真珠貝の真珠層と等質であるものをいう。
真珠貝は貝殻に真珠層を有する貝類をいうが、二枚貝綱、腹足綱、頭足綱などのうち特定の古い系統の貝類を指し、例示すれば、アコヤガイ、シロチョウガイ、クロチョウガイ、ベニコチョウガイ、マベガイ等のアコヤガイ属の二枚貝類の他に、イガイ、ムラサキイガイ、ヤコウガイ、イケチョウガイ、カワシンジュガイ、カサガイ等が挙げられる。
このうち、アコヤガイ、シロチョウガイ、クロチョウガイが養殖も実施されており原料の確保の点から好ましい。
真珠はそのままか或いは核を取り除く。
真珠層を有する貝殻を利用する場合は貝殻に付着した、触手動物、軟体動物、節足動物、環形動物、脊索動物、海藻類等々多種多様の生物や海泥等の無機物を、水、ブラシ、ヘラ等で取り除く。(勿論貝肉等もなるべく取り除いておく)
また、貝殻の内、殻皮層、稜柱層は場合によっては、ブラシ、ヘラ、グラインダーを用いて取り除く。また、特開昭62−120319号公報、特開2003−250489号公報、特開2011−72207号公報等にも種々の方法が記載されているので任意の方法を選択すればよい。
以上、真珠或いは真珠層を有する貝殻の一方又は両方より、炭酸カルシウム等を除くために脱灰する。これをスムーズに行うために破砕・粉砕工程を必要に応じて加える。
破砕・粉砕は、金槌、棒等で破砕してもよいし、ジャイレトリクラッシャー 、コーンクラッシャー、シングルロールクラッシャー、ダブルロールクラッシャー 、インパクトクラッシャー、ボールミル、ハンマーミル、ロッドミル等のクラッシャーや粉砕機を用いて破砕・粉砕を行ってもよい。
脱灰は通常酸を用いて行われる。用いる酸は、カルシウムと反応して水に溶解するものであれば用いることができる。例示すれば、塩酸、硝酸、乳酸、酢酸、グリコール酸等の無機酸、有機酸を挙げることができるが、なかでもコストの面から塩酸が選択される場合が多い。塩酸を使用するときは発泡するので、必要に応じて、水を加えて、徐々に塩酸を加えながら撹拌する。撹拌は加えた水の量、貝殻の粉砕程度、反応温度、発砲の程度等によって撹拌の強度を選択する。
また、反応時間は粉砕の程度、反応温度等によって変化するが、10時間〜10日間程度が好ましい。
加える塩酸の量は炭酸カルシウムが溶解する程度でよいが、後工程の蛋白の加水分解工程で酸を用いる場合は加水分解時の酸濃度が変化するので、塩酸の量は炭酸カルシウムが溶解するに必要な量より若干多めにし、充分に脱灰しておく。
これを遠心分離、濾過等で不溶物を集める。用途によっては後述する脱塩工程を実施する場合、脱塩の方法によってはこの工程で充分に塩を取り除く必要があるので、不溶物に水を加えて、撹拌後、遠心分離、濾過等で不溶物を集める工程を複数回繰り返すとよい。
集めた不溶物を加水分解する。加水分解の方法は酸、アルカリ、蛋白分解酵素等を用いて行うが、真珠或いは真珠層の蛋白は通常の蛋白分解酵素では分解できないので、酵素の種類、分解条件を工夫する必要がある。
酸としては、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、亜硫酸、シュウ酸、クエン酸、酢酸、ギ酸、乳酸などが使用でき、アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示されるが、このうちの1種又は2種以上を用いて、さらには蛋白分解酵素と組み合わせて蛋白を加水分解する。この中でもよく用いられるのは、塩酸、硫酸が挙げられる。
加水分解の条件は、酸、アルカリ、酵素の種類によって選択されるが、塩酸や硫酸を用いる場合は、1〜10モル、室温〜120℃、1時間〜10日間程度がよく、加圧も加えてもよい。
加水分解後、酸やアルカリを用いた場合は中和、酵素を用いた場合は加熱等の失活操作を必要に応じて行う。さらに用途によっては、完全に或いは一部脱塩する。
その後、必要に応じて脱色工程や乾燥工程を加え、真珠及び/又は真珠層由来蛋白加水分解物を得る。
また、特開昭62−223104号公報、特開平02−076597号公報、特開平05−043444号公報の方法も参考になる。
本発明の製剤は、経口、注射、外用のいずれでも薬効を発現するが、皮膚外用剤として用いるのが好ましい。皮膚外用剤には、皮膚化粧料、外用医薬部外品、医療用皮膚外用剤が含まれる。
また、本発明の製剤には、上記成分の他に医薬品や化粧品の各種製剤において使用されている界面活性剤、油性成分、保湿剤、高分子化合物、紫外線吸収剤、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、ビタミン類、色素、香料、水等を配合することができる。
上記界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、天然、合成のいずれの界面活性剤も使用できるが、皮膚に対する刺激性を考慮すると非イオン性のものを使用することが好ましい。非イオン性界面活性剤としては、例えばグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグリコシド等が挙げられる。
油性成分としては、油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコーン油類などを挙げることができる。油脂類としては、例えば大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド等の合成トリグリセリド等が;ロウ類としては、例えばカルナバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が;炭化水素類としては、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、ブリスタン等が;高級脂肪酸類としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が;高級アルコール類としては、例えばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等が;エステル類としては、例えばオクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エステル等が;精油類としては、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等が;シリコーン油類としては、例えばジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これら上述の油性成分は一種又は二種以上を組み合わせて使用することができる。本発明においては、このうち特にミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリグリセライド、ミリスチレン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸コレステロール、POEソルビット脂肪酸エステル、ハッカ油、トウヒ油、ケイ皮油、ローズ油、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ゲラニオール、ピネン、リモネン、ジメチルポリシロキサンを使用することが好ましい。
本発明の製剤には、さらに下記のような成分を配合することができるが、その成分もこれらに限定されるものではない。
色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
その他;殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
本発明の製剤は、前記必須成分に必要に応じて前記任意成分を加え、常法に従って製造することができ、クリーム、乳液、化粧水等の形態とすることができる。
次に実施例(製造例)を挙げて本発明を詳細に説明する。
製造例1
貝肉や貝殻に付着物を水、ブラシで除去し、約1〜5mm程度に粉砕したアコヤガイ貝殻50kgに水450kgを加えて撹拌しつつ、塩酸100kgを徐々に加えた。さらに水100kgを加え3日間撹拌した。塩酸10kgを徐々に加えた。さらに水200kgを加え2日間撹拌した。撹拌しつつ、水酸化ナトリウム3kgを徐々に加えた。
pH7になるように25%水酸化ナトリウムで調整した後水200kg加えた。これをシャープレス遠心機で沈殿を集めた。
沈殿を解砕し、0.1モル塩酸20kgを加えて24日間ゆっくり撹拌した。これに水1000kgを撹拌しつつ加えたのち、シャープレス遠心機で沈殿を集めた。
沈殿を解砕し、これに水1000kgを撹拌しつつ加えたのち、シャープレス遠心機で沈殿を集めた。
この沈殿200gに10倍希釈した硫酸を3kg加え、110℃のオイルバスで24時間加水分解した。
放冷後、水酸化バリウムを徐々に加えながらpH3.0に調整した後、遠心分離(6000rpm、15分間)し、上澄みにアンバーライトIRA910をpH7.0になるまで徐々に加えた。これを濾過して濾液に活性炭を10g加え30分間撹拌した。
これを濾過し、凍結乾燥した。
製造例2
貝肉や貝殻に付着物を水、ブラシで除去し、約1〜5mm程度に粉砕したクロチョウガイ貝殻5kgに水45kgを加えて撹拌しつつ、塩酸10kgを徐々に加えた。さらに水10kgを加え3日間撹拌した。塩酸1kgを徐々に加えた。さらに水200kgを加え2日間撹拌した。撹拌しつつ、水酸化ナトリウム300gを徐々に加えた。
10%硫酸500gを加え、110℃のオイルバスで24時間加水分解した。
放冷後、水酸化ナトリウムを徐々に加えながらpH7.0に調整した後、遠心分離(6000rpm、15分間)し、上澄みを得た。これに2倍量のエタノールを加え、ゆっくり撹拌した後、4℃で1週間静置した。
これを濾過し、凍結乾燥した。
確認試験1 DNAマイクロアレイ解析
試験方法は、製造例1の0.5%を表皮ケラチノサイトに作用して48時間後に上記(RealTimePCR)と同様にしてコントロールと共にRNAを抽出し、各3μgのRNAからQuick Amp Labeling Kit, two−color(Agilent Technologies)を用いてCy3,Cy5標識プローブを作成した。Quiagen RNeasy mini kit(Quiagen)を用いて標識プローブを精製後、Gene Expression Hybridization kit(Agilent Technologies)を用いてWhole Human Genomeスライド(4×44K, Agilent Technologies)上で60℃、17時間ハイブリダイズした。洗浄後、Agilent DNA microarray scanner(Agilent Technologies)を用いてスキャンし、Feature Extraction softwareを使ってデータ処理を行った。
試験結果は、Log Ratioとして、メタロチオネイン1Aは0.810、メタロチオネイン1Bは0.933、メタロチオネイン1Eは0.753、メタロチオネイン1Fは0.471、メタロチオネイン1Gは1.010、メタロチオネイン1Hは0.918、メタロチオネイン1Lは0.289、メタロチオネイン1Mは0.509、メタロチオネイン1Xは0.957、メタロチオネイン2Aは1.085、メタロチオネイン3は0.494、メタロチオネイン4は0.288となった。
確認試験2
2継代目のヒト包皮由来表皮細胞(クラボウ)を50−70%コンフルエントとなるようHuMedia−KG2培地(フェノールレッド不含)で培養後、前日にカルシウム濃度を1.8mMに変更したHuMedia−KG2培地に、製造例を添加し、37℃、5%CO2インキュベータ中で2日間培養した。
<RNAの抽出>
細胞からの Total RNAの抽出は、トリプシン/EDTAで剥離後、SV Total RNA Isolation System(プロメガ社)を用い、プロメガ社の添付マニュアル(日本語プロトコールNoTM048J2001年6月作成)に従い調製した。RNA濃度は、NanoDrop1000(Thermo SCIENTIFIC)を用い算出した。
<RT反応およびリアルタイムPCR>
2.5μgのTotal RNAを使い、MMLV Reverse Transcriptase RNaseH−(東洋紡社)を用い、東洋紡社推奨プロトコール(TOYOBO BIOCHEMICALS FOR LIFE SCIENCE 2008/2009のページ1−42)に従いRT反応を行なった。
リアルタイムPCRはAppliedBiosystems 7500 リアルタイムPCR Systemを用い、以下のように実施した。SYBR Green法を用い(THUNDERBIRD SYBR qPCR Mix,東洋紡社)、7500 リアルタイムPCR Systemの操作マニュアル(AppliedBiosystems)を用いて、Comparative CT(△△CT)法(n=3)により遺伝子発現比較を実施した。内部標準としてGAPDHを使用した。
<使用プライマー>
メタロチオネイン1A:フォワードプライマーがGCAAATGCAAAGAGTGCAAA(配列番号1)の塩基配列と、リバースプライマーがATGGGTCAGGGTTGTATGGA(配列番号2)の塩基配列とのセット
メタロチオネイン1E:フォワードプライマーがTCCTGCAAGTGCAAAGAGTG(配列番号3)の塩基配列と、リバースプライマーがGGAGAAGAGCTGTTCCCACA(配列番号4)の塩基配列とのセット
メタロチオネイン1F:フォワードプライマーがTCCTGCAAGTGCAAAGAGTG(配列番号5)の塩基配列と、リバースプライマーがAAAGGTTGTCCTGGCATCAG(配列番号6)の塩基配列とのセット
メタロチオネイン2A:フォワードプライマーがGCAAATGCAAAGAGTGCAAA(配列番号7)の塩基配列と、リバースプライマーがATCCAGGTTTGTGGAAGTCG(配列番号8)の塩基配列とのセット
GAPDH:フォワードプライマーがGAGTCAACGGATTTGGTCGT(配列番号9)の塩基配列と、リバースプライマーがTTGATTTTGGAGGGATCTCG(配列番号10)の塩基配列とのセット
確認試験2の結果は、製造例1を0.5%作用させて実験した結果を図1に示す。
結果を見ると、製造例1は0.5%で作用させた場合、メタロチオネイン1Aの遺伝子発現量を約2.8倍、メタロチオネイン1Eの遺伝子発現量を約2.1倍、メタロチオネイン1Fの遺伝子発現量を約3.5倍、メタロチオネイン2Aの遺伝子発現量を約4.7倍に増加させることがわかった。
次に、製造例2を0.5%作用させて実験した結果を図2に示す。
結果を見ると、製造例2は0.5%で作用させた場合、メタロチオネイン1Fの遺伝子発現量をを約1.9倍に増加させることがわかった。
このように、アコヤガイ由来の製造例1は、DNAマイクロアレイ解析で、メタロチオネイン1A、1B、1E、1F、1G、1H、1L、1M、1X、2A、3、4の各遺伝子の発現を促進することが示された。
さらに、定量的なmRNA遺伝子発現試験で、メタロチオネイン1A、1E、1F、2Aの各遺伝子の発現を確認したところ、遺伝子の発現を促進することを確認した。
また、クロチョウガイ由来の製造例2でもメタロチオネイン1Fの遺伝子の発現を促進することを確認した。
また、製造例を配合した外用剤を作成し、実際に使用してみた結果、肌荒れ防止、肌理正常化が改善がみられた。
製造例1の終濃度0.5%での確認試験2の結果で、メタロチオネイン1A、1E、1F、2Aの各遺伝子発現量変化を示す図である。 縦軸は製造例を添加していない場合の遺伝子発現量を1としたときの遺伝子発現量である。 製造例2の終濃度0.5%での確認試験2の結果で、メタロチオネイン1Fの遺伝子発現量変化を示す図である。 縦軸は製造例を添加していない場合の遺伝子発現量を1としてときの遺伝子発現量である。

Claims (2)

  1. 真珠及び/又は真珠層由来蛋白加水分解物を有効成分とするメタロチオネイン産生促進剤。
  2. アコヤガイ属の二枚貝を由来とする真珠及び/又は真珠層由来蛋白加水分解物を有効成分とするメタロチオネイン産生促進剤。
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