JP6480134B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
肌の輝きを改善する化粧料として、アミノ酸を配合した皮膚化粧料等が知られている。(特許文献1、2)
しかしながら、充分な効果が得られる化粧料はなかった。
さらに詳しくは、皮膚の輝きは塗布後すぐからと、ある程度の時間を経過した後の肌の両方に効果のある化粧料に関する。
(Aは炭素が2〜5のアルキレン基、R及びR’は炭素が10〜30、mは5〜100、nは1〜10、pは5〜500、qは1〜8)
式(1)の物質の配合量は、0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%で選択する。
多価アルコールは、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いるが、グリセリン、ジグリセリン1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましく、また配合量は5〜70重量%、好ましくは10〜30重量%で選択する。
真珠或いは真珠層を含む貝殻は、粉末化して中国では珍珠として、鎮静、眼疾患等にも用いられるが、皮膚外用剤にも古くから用いられている。さらには、浴用剤、紫外線吸収紛体としても用いられているが、真珠層由来のミネラルが皮膚角化促進剤として有効なことも本発明者らによって見出されている。
ここでいう真珠とは,生きた真珠貝の中で球状または半球状(多少の変形を含む)に形成される代謝生産物であって,かつ、この外見しうる部分の主たる構成物質が、真珠貝の真珠層と等質であるものをいう。
真珠貝は貝殻に真珠層を有する貝類をいうが、二枚貝綱、腹足綱、頭足綱などのうち特定の古い系統の貝類を指し、例示すれば、アコヤガイ、シロチョウガイ、クロチョウガイ、ベニコチョウガイ、マベガイ、イガイ、ムラサキイガイ、ヤコウガイ、イケチョウガイ、カワシンジュガイ、カサガイ等が挙げられる。
このうち、アコヤガイ、シロチョウガイ、クロチョウガイが養殖も実施されており原料の確保の点から好ましい。
また、貝殻の内、殻皮層、稜柱層もブラシ、ヘラ、グラインダーを用いて取り除く。また、特開昭62−120319号公報、特開2003−250489号公報、特開2011−72207号公報等にも種々の方法が記載されているので任意の方法を選択すればよい。なお、貝殻付着物はある程度取り除いた方がよいが、殻皮層、稜柱層は場合によっては取り除く必要はない。
真珠は、有核の場合は必要により核を取り除いて用いる。
以上、真珠或いは真珠層を有する貝殻の一方又は両方を用いて、以下の可溶化を行うが可溶化をスムーズに行うために破砕・粉砕工程を必要に応じて加える。
破砕・粉砕は、金槌、棒等で破砕してもよいし、ジャイレトリクラッシャー 、コーンクラッシャー、シングルロールクラッシャー、ダブルロールクラッシャー 、インパクトクラッシャー、ボールミル、ハンマーミル、ロッドミル等のクラッシャーや粉砕機を用いて破砕・粉砕を行ってもよい。
加熱・焼成の条件は通常200〜2000℃で30分〜5時間実施する。
これに、酸を加えて水に可溶化する。
用いる酸は、カルシウムと反応して水に溶解するものであれば用いることができる。例示すれば、塩酸、硝酸、乳酸、酢酸、グリコール酸等の無機酸、有機酸を挙げることができる。
酸は真珠或いは真珠層を有する貝殻が、全て或いは一部が溶解する量を加える。この場合塩酸等の場合、発泡するので、必要に応じて、水を加えて、撹拌する。撹拌は加えた水の量、貝殻の粉砕程度、反応温度、発砲の程度等によって撹拌の強度を選択する。
また、反応時間、反応温度も諸条件によって変化するが、1mm以下に粉砕した場合は、10時間〜1週間程度が好ましい。
これを必要に応じて、濾過、遠心分離等の工程を加えて利用する。
コンキオリン加水分解物は、真珠層を有する貝の貝殻及び/又は真珠部分を、そのまま、あるいは粉砕した後、脱灰処理し、これにより得られた真珠タンパク質(コンキオリン)を加水分解することによって得られる。真珠層を有する貝としては特に制限されることはないが、例えば、アコヤガイ(Pinctada fucata)、イガイ(Mytilus coruscum)、イケチョウガイ(Hyriopsis schlegelii)、カラスガイ(Cristariaplicata)等が挙げられる。好ましくはアコヤガイが用いられる。
また、誘導体も利用でき、具体的には、アテロ化、アシル化、サクシニル化、或いは2つ以上の誘導体化、すなわち、サクシニルアテロ化等の誘導体化等が選択できる。
この中で、貝類、特にアコヤ貝由来のコラーゲンが有効で、サクシニルアテロ化したアコヤ貝由来のコラーゲンが最も有効であった。
このほか、グリチルリチン酸その塩又はその誘導体、アセチルグルコサミン等が有効であった。
真珠及び/又は真珠層を有する貝殻の可溶化物、コンキオリン加水分解物、コラーゲン、セラミド、糖セラミド、グリチルリチン酸その塩又はその誘導体、アセチルグルコサミンの1種以上を配合するとさらに本発明の効果が上がるが、真珠及び/又は真珠層を有する貝殻の可溶化物、コンキオリン加水分解物、コラーゲン特に貝類由来のコラーゲン、糖セラミド、グリチルリチン酸塩、アセチルグルコサミンのうち、3種類以上、さらに5種類以上配合するとより本発明の目的を達成することが確認された。
色素類;黄色4号、青色1号、黄色202号等の厚生省令に定められたタール色素別表I及びIIの色素、クロロフィル、リボフラビン、クロシン、紅花、アントラキノン等の食品添加物として認められている天然色素等。
ビタミン類;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等。
その他;殺菌剤、防腐剤、その他製剤上必要な成分等。
式(1)の物質 注1) 2.0
グリセリン 10.0
1.3ブチレングリコール 10.0
1.2ペンタンジオール 3.0
真珠可溶化物(水溶液) 注2) 1.0
コンキオリン加水分解物(水溶液) 注3) 1.0
コラーゲン 注4) 1.0
フェノキシエタノール 0.5
精製水 71.5
注1)は株式会社ADEKA製アデカノールGT−700
注2)真珠より核を取り除き、乳鉢ですり潰した。これを1050℃で、3時間焼成した後、放冷し、これを0.89gに精製水500gを加え、室温で1時間撹拌したのち、ガラスろ紙 GA-55(ADVANTEC)で濾過後、8.5%塩酸でpH6.0に調整した。これを濾過滅菌した液。
注3)アコヤ貝貝殻由来のコンキオリンの硫酸分解物の脱塩物の1%水溶液。
注4)はアコヤ貝貝肉由来のサクニルアテロ化コラーゲンの1%水溶液。
式(1)の物質 注1) 2.0
グリセリン 10.0
1.3ブチレングリコール 10.0
1.2ペンタンジオール 3.0
真珠可溶化物(水溶液) 注2) 1.0
コンキオリン加水分解物(水溶液) 注3) 1.0
コラーゲン 注4) 1.0
グリチルリチン酸ジカリウム 1.0
アセチルグルコサミン 0.5
糖セラミド (スフィンゴモナス由来) 0.5
スクワラン 1.0
フェノキシエタノール 0.5
精製水 78.7
洗顔フォームで前腕を洗浄し、一定時間放置後、ゴニオメーターの受光センサー(照明アダプター:+45°、受光アダプター:−45°)を押しあて、明度を測定する。(この値を初期値とする。)
実施例2を66mg均一に塗布し、直後、0.5時間後、1時間後、1.5時間後にゴニオメーターで明度を測定した。
同様に、実施例2より式(1)の物質のみを除き、他は実施例2の同じの比較例1を実施した。
初期値を1として図1に結果を示した。
人工皮膚モデルの表面全体に実施例2を18mg塗布する。
人工皮膚モデルを変角光度計にセットし、入射角が45°になるように設定した。塗布直後、1、2、3時間後の4回測定した。同様に比較例1(上記記載の)も同様に試験した。
結果を図2と図3に示す。
さらに比較のため、他社市販品に関して同様の試験を行った。但し、塗布直後のみ示した。(図4)
女性2名に実施例2を4週間使用してもらった。使用前と、使用後を比較してもらったところ、肌の輝きが大きく向上した。写真を図5に示す。
さらにパネラー1の女性の使用前と、使用後の肌の肌理をレプリカを取った。これを図6に示す。
その1つの理由に肌の肌理の改善があることもわかった。
Claims (1)
- 式(1)で表される化合物、グリセリン、1.3ブチレングリコール、1.2ペンタンジオール、真珠可溶化物、コンキオリン加水分解物、コラーゲン、グリチルリチン酸ジカリウム、アセチルグルコサミン、糖セラミド、スクワラン、及びフェノキシエタノールを配合した化粧料。
(Aは炭素が2〜5のアルキレン基、R及びR’は炭素数が10〜30のアルキル基、mは5〜100、nは1〜10、pは5〜500、qは1〜8)
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