JPH0621161Y2 - 端子台を付属する漏電遮断器 - Google Patents

端子台を付属する漏電遮断器

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JPH0621161Y2
JPH0621161Y2 JP6767788U JP6767788U JPH0621161Y2 JP H0621161 Y2 JPH0621161 Y2 JP H0621161Y2 JP 6767788 U JP6767788 U JP 6767788U JP 6767788 U JP6767788 U JP 6767788U JP H0621161 Y2 JPH0621161 Y2 JP H0621161Y2
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善明 川嶋
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は漏電遮断器に付属する端子台の位置決めと取
付けのために端子台アダプタを使用する漏電遮断器に関
する。
〔従来の技術〕 漏電遮断器は電路に発生した漏洩電流を検出してこの電
路を事故に到る前に遮断するものであるが、このような
検出信号を外部に伝えるために端子台を備えることがあ
る。通常このような端子台は、漏電遮断器本体ケースの
側面に取付けられる。第8図は端子台が取付けられる漏
電遮断器本体ケースの斜視図、第9図は端子台の前面か
ら見た斜視図、第10図は端子台の背面から見た斜視図、
第11図は端子台抜止め金具の斜視図である。漏電遮断器
ケース本体ケース1の側面には断面形状が鳩尾状の凹部
1aが設けてある。端子台2の背面には前記漏電遮断器本
体ケース側面の凹部1aに嵌込み得る断面形状が鳩尾状の
凸部2aが設けてあり前面下部にはほぞ穴2bが設けてあ
る。端子台抜止め金具3には取付け穴3aと前面に前記端
子台のほぞ穴2bに嵌り得るほぞ3bが設けてある。4はタ
ッピングねじである。
この端子台2を漏電遮断器本体ケース1の側面に取付け
るときは、漏電遮断器本体ケース1の側面の凹部1aの下
部から端子台2の背面の凸部2aを差込む。この状態では
端子台2は前方へ抜けでることはないが差込みと逆の方
向へ抜けるのを防ぐため端子台抜止め金具3のほぞ3bを
端子台2の前面下部のほぞ穴2bに差込み端子台抜止め金
具3の裏面側より取付け穴3aを通してタッピングねじ4
を漏電遮断器本体ケース1の底面にねじ込んで固定す
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところでこのような端子台取付構造においては、漏電遮
断器本体ケース1に端子台2を取付けた場合通常第12図
のようになる。すなわち端子台2は漏電遮断器本体ケー
ス1の側面に対し、中心に位置しないでずれた状態にな
るという問題がある。この場合漏電遮断器本体ケース1
側面の凹部1aまたは端子台2背面の凸部2aの何れかの位
置をずらせば端子台2を漏電遮断器本体ケース1の側面
の中心位置に取付けることができるが、次の理由で前記
凹部1aまたは凸部2aの位置をずらせることはできない。
まず漏電遮断器本体ケース1の側面の凹部1aの位置につ
いては、漏電遮断器の内部構造の関係から凹部1aの位置
が決まり、位置をずらせることはできない。次に端子台
2の背面の凸部2aの位置については、この端子台2はこ
の漏電遮断器付属専用として製作されたものでなく、他
の機器にも付属される標準的な端子台である。したがっ
て前記漏電遮断器専用の端子台を製作すれば凸部2aの位
置をずらせ端子台2を漏電遮断器本体ケース1側面の中
心位置に取付けることはできるが、このような専用端子
台を製作するのは得策ではなく、それは共通部品を使用
して部品在庫管理の効率化を図り生産コストを引下げる
ためである。
またこのような端子台取付け構造において、漏電遮断器
本体ケース1の底面は端子台抜止め金具3が取付けてあ
る関係で平面ではなく段差があるため、第8図に示すよ
うなレールRまたは連結板Cの取付けが困難である。レ
ールRは配電盤などに取付けられ、このレールR上に漏
電遮断器などの機器を載置し、図示しない固定金具で前
記機器をレールR上に位置決め固定するために用いられ
る。また連結板Cは、漏電遮断器本体ケース1の底面に
接面させ、その板ばねCa部分を漏電遮断器本体ケース1
の壁面の溝1aに係合して保持させ取付け穴Cbより図示し
ない取付けねじで配電盤などに取付けるために用いられ
る。
この考案は上述した事情に鑑み、従来の標準の端子台を
使用しても端子台が本体ケース側面の中心部に位置する
ことができしかもレールまたは連結板への取付けが可能
な端子台を付属する漏電遮断器を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的達成のために、この考案によれば、漏電遮
断器を内蔵し、その側面に嵌め込み用の凹部を備えた本
体ケースと、一方の側面に前記本体ケース側面の凹部に
差込まれる位置決め用凸部,下部両端に本体ケース底面
に接する取付脚及び他方の側面に差込用溝,この溝底に
設けた弾性片の先端に形成されたストッパを有する端子
台アダプタと、このアダプタの前記差込用溝に差込まれ
る凸部を背面に有する端子台とよりなるものとする。
〔作用〕
アダプタの一方側平面にある断面形状鳩尾状なる凸部は
本体ケース側面の断面形状鳩尾状なる凹部の下方から差
込めばアダプタを本体ケース側面前方へ引抜くことはで
きない。またアダプタの両取付脚を本体ケース底面に固
着することにより差込んだアダプタが本体ケース側の差
込み方向と反対方向へ抜け出ることはない。端子台背面
の断面形状鳩尾状なる凸部をアダプタの他方側平面にあ
る差込用溝の上方から差込めば端子台はアダプタの他方
側平面より前方へ引抜くことはできない。また差込んだ
状態では端子台背面の凸部の頭部はアダプタ側のストッ
パにより押えられているので端子台をアダプタから上方
へ引抜くことはできない。
さらにアダプタの一方側平面の凸部および他方側面の差
込用溝の位置は左右方向で自由に選べるので端子台をア
ダプタを介して本体ケースに取付けたとき前記凸部およ
び差込用溝の位置選定により端子台を本体ケース側面の
略中央に位置させることができる。
〔実施例〕
第1図ないし第7図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図は漏電遮断器本体ケースの斜視図、第2図は
アダプタの他方側平面から見た斜視図、第3図はアダプ
タの他方側平面からみた平面図、第4図はアダプタの一
方側平面から見た斜視図、第5図は端子台を前面から見
た斜視図、第6図は端子台を背面から見た斜視図、第7
図は本体ケース側面にアダプタを介して端子台を取付け
た状態の平面図で、第8図ないし第12図で説明した部品
と同一の部品については同一の符号を付し説明を省略す
る。
漏電遮断器本体ケース1,端子台2は、前述した従来構
造と同一であり、この考案において従来技術と異なるア
ダプタ5の構造について第2図ないし第4図に基づいて
説明する。アダプタ5の一方側平面には本体ケース側面
の凹部1aと全く同じ鳩尾状断面の凸部5aが設けてある。
この凸部5aの左右位置は任意に選べるので、端子台2,
アダプタ5,本体ケース1を組合わせたとき3者の左右
中心線が一致するようつまり端子台2,アダプタ5がそ
れぞれ本体ケース1の中央位置となるように本体ケース
1側面の凹部1aの位置を考慮して凸部5aの左右位置を決
める。また一方側平面下部の両端に取付脚5bを設けるが
これは組合わせ後のアダプタ5の上下方向抜け止め防止
用であって組合わせ後本体ケース底面にねじ締め固定す
る。アダプタ5の他方側平面には端子台2背面の凸部2a
と全く同じ鳩尾状断面の差込用溝5cを穿孔するがこの差
込用溝5cの左右位置は任意に選べるので、端子台2,ア
ダプタ5,本体ケース1を組合わせたとき3者の左右中
心線が一致するようつまり端子台,アダプタ5がそれぞ
れ本体ケース1側面の中央部に位置するように、固定化
された凸部2aの位置を考慮して差込用溝5cの左右位置を
決める。この差込用溝5cの下部は閉塞されており、これ
は差込まれる端子台2背面の凸部2aの止り側である。溝
底5hにはコ字状にスリット5gが穿孔され、弾性片5dが形
成される。この弾性片5dの先端にはストッパ5eが設けら
れ、このストッパ5eの前面は傾斜面5kとなっている。以
上説明した端子台アダプタ5は突出部や凹部や穿孔部な
ど加工部分が多数個所あるがこれらは全て工数のかかる
機械加工によらずアダプタ本体を樹脂モールディングす
る際、前記加工部分も一括して型成形することにより生
産コストを低減することができる。
このような構成の端子台アダプタ5に端子台2を取付け
るには、端子台2背面の凸部2aをアダプタ5の差込用溝
5cに挿入し、下降させると、凸部2aがストッパ5eの傾斜
面5kを摺動しながら下降し、ストッパ5eは弾性片5dの撓
みにより後方へ動き、更に端子台2を下降させると凸部
2aは差込用溝5cの下面5iにて止まる。同時に後方へ移動
していたストッパ5eは弾性片5dのばね力により元に戻り
ストッパ5eに係合し、その頂部を押える。これにより端
子台2はアダプタ5に対し上下方向に固定される。また
端子台2とアダプタ5はアリミゾ嵌合で組合わせされて
いるので前後方向の引抜きはできない。
次に端子台2と組合わせたアダプタ5を漏電遮断器本体
ケース1の側面に取付けるときは、アダプタ5の凸部5a
をケース側面の凹部1aの下部から差込む。この場合両者
はアリミゾ嵌合で組合わされているのでアダプタ5は前
方へ引抜くことはできないが差込み方向の下方へは引抜
き可能である。これを防止するため本体ケース1の底面
に接面しているアダプタ5の2個の取付脚5bを前記底面
に取付けねじ4でねじ止めする。このようにして、漏電
遮断器本体ケース1の側面に、中にアダプタ5を挟んで
端子台2を取付けた状態の平面図を第7図に示す。すな
わち端子台2およびアダプタ5はそれぞれ本体ケース1
の側面の中央部に位置することができる。これは前述し
たように任意な位置に設け得るアダプタ5の凸部5a,差
込用溝5cの位置を、固定的な位置にある本体ケース1の
凹部1a,端子台2の凸部2aとの関係位置を考慮して端子
台2およびアダプタ5が本体ケース1の側面の中央部に
あるように位置決めしたためである。また本体ケース1
の底面は2個所の角部に小さな取付脚5bがあるだけで他
の底面は平面であるので、底面における直交する両中心
線上に取付けるレールRまたは連結板Cは容易に確実に
取付けることが可能となる。
〔考案の効果〕
この考案によれば漏電遮断器本体ケースと端子台の間に
端子台アダプタを挟持させ、本体ケースとアダプタ取付
位置関係およびアダプタ取付位置関係をそれぞれ調整し
たので端子台およびアダプタともに漏電遮断器本体ケー
ス側面の中心位置に設置できる。また本体ケース底面は
一部(2個所の角部)に小さな取付脚があるだけで他は
障害物のない平面であるのでレールまたは連結板を容易
に確実に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの考案の実施例に係わる図を示
し、第1図は漏電遮断器本体ケースの斜視図、第2図は
端子台アダプタの他方側平面から見た斜視図、第3図は
アダプタの他方側平面から見た平面図、第4図はアダプ
タの一方側平面から見た斜視図、第5図は端子台を前面
から見た斜視図、第6図は端子台を背面から見た斜視
図、第7図は本体ケース側面にアダプタを介して端子台
を取付けた状態の平面図、第8図ないし第12図は従来技
術の例に係わる図で、第8図は漏電遮断器本体ケースの
斜視図、第9図は端子台を前面から見た斜視図、第10図
は端子台を背面から見た斜視図、第11図は端子台抜止め
金具の斜視図、第12図は本体ケース側面に端子台を取付
けた状態の平面図である。 1:漏電遮断器、1a:凹部、2:端子台、2a:凸部、
5:端子台アダプタ、5a:凸部、5b:取付脚、5c:差込
用溝、5d:弾性片、5e:ストッパ、5f:取付脚、5h:溝
底。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】漏電遮断器を内蔵し、その側面に嵌め込み
    用の凹部を備えた本体ケースと、一方の側面に前記本体
    ケース側面の凹部に差込まれる位置決め用凸部,下部両
    端に本体ケース底面に接する取付脚及び他方の側面に差
    込用溝,この溝底に設けた弾性片の先端に形成されたス
    トッパを有する端子台アダプタと、このアダプタの前記
    差込用溝に差込まれる凸部を背面に有する端子台とより
    なることを特徴とする端子台を付属する漏電遮断器。
JP6767788U 1988-05-23 1988-05-23 端子台を付属する漏電遮断器 Expired - Lifetime JPH0621161Y2 (ja)

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JPH01170942U JPH01170942U (ja) 1989-12-04
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