JPH0729889U - パッケージ誤挿入防止構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子回路ユニットの所定位置へ順序正しく挿
入することが可能なパッケージ誤挿入防止構造を提供す
る。 【構成】 パッケージ２の前端に鉤状に設けた正面板２
０の左右又はいずれか一方に先端が内側に向うコ字形の
誤挿入防止金物７を設け、隣接するパッケージの正面板
に前記誤挿入防止金物とのみ嵌合するキー溝８を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電子回路ユニットに搭載される電子回路パッケージの誤挿入防止 構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来のパッケージ挿入構造の一例を示す外観斜視図で、電子回路パッケ ージ（以下パッケージという）の搭載状態を一部開示してある。同図に示す如く 、電子回路ユニットのパッケージ収容箱（以下ユニット枠という）１の内側上面 及び下面にはパッケージ２の挿入、抜去の案内をするガイドレール３（上面の方 は図示せず）がパッケージ２の搭載位置に合わせて設けられており、ユニット枠 １の裏面には印刷配線板（図示せず）のバックパネル４が取り付けられていて、 その内側にはコネクタ５がパッケージ２の搭載位置に合わせて印刷配線板に立設 されている。そして、パッケージ２の後端縁に設けられたコネクタ６が前記コネ クタ５と嵌合し、パッケージ２とユニット枠１間の電気的接続を行なう。なお、 このパッケージ２の前端には表面部分の利用と美的外観を保つために、鉤状に折 り曲げた正面板２ａが延設されていて、この板上にスイッチ、ランプ類（図示せ ず）が取り付けられていると共に、従来パッケージで用いていた隣接パッケージ 間の空間を閉塞している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記構成のパッケージ挿入構造では、ユニット枠１へのパッケ ージ２の挿入順序を間違えたり、あるいは、搭載位置を間違えたりすることによ って、電子回路ユニットとしての正しい電気的機能が得られず、パッケージ２自 体及びその搭載部品等が損傷を受けるといった問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の技術の有していた問題点を除去するためになされ たもので、パッケージの正面板にパッケージ誤挿入防止手段を備えたパッケージ 誤挿入防止構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図１を用いて説 明すると、本考案は、ユニット枠１に搭載するパッケージ２の挿入構造であって 、パッケージ２の正面板２０にその挿入方向に折り曲げたコ字状の誤挿入防止金 物７を横方向に突設するとともに、隣接パッケージに誤挿入防止金物７のみが嵌 合し得るキー溝８を設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、パッケージ２の正面板２０には隣接パッケージのキー溝８と 係合する位置に誤挿入防止金具７を設けてあるので、例えば、図１の抜き出され ている第２番目のパッケージ２においては、これをユニット枠１に挿入すると、 そのコネクタ６がバックパネル４のコネクタ５と当接した後、左右の誤挿入防止 金物７２は隣接するパッケージ２の正面板２１，２３のキー溝８１，８３と嵌合 して完全に挿入し終ることができる。しかし、順番を間違えて第４番目のパッケ ージを挿入したとすれば、その誤挿入金物７４は正面板２１，２３のキー溝８１ ，８３と高さ及び位置が異るため、挿入できず、誤挿入であることが速断できる 。従って、改めて、正しいパッケージを挿入すれば目的が達せられる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の一実施例を示す外観斜視図で、ユニット枠内部が一部断面で開 示されている。同図において、従来の技術の説明に用いた図２と同一部分には同 一符号が付してあり、２１〜２４はそれぞれ隣接するパッケージの正面板、７は 正面板の所定位置横方向に突設したコ字形のパッケージ誤挿入防止金物で、この 金物７を隣接するパッケージの対応位置に設けたキー溝８に嵌合させる。

【０００８】 いま、抜き出されているパッケージ２を矢印方向にユニット枠１のガイドレー ルに沿って挿入して行くと、そのコネクタ６がバックパネル４のコネクタ５に当 接した後、正面板２２の左右側端に突設した誤挿入防止金物７２はすでにユニッ ト枠１に挿着されている正面板２１，２３をもつ隣接パッケージ２のキー溝８１ ，８３と完全に嵌合し、このパッケージ２が挿入されるべき正しいパッケージで あることが容易に判断できる。従って、さらに挿入することによって、コネクタ ５，６は嵌合して、ユニット枠１のバックパネル４と電気的に接続され、挿入作 業が完了する。また、正面板２４をもつパッケージ２はその誤挿入防止金物７４ が隣りの正面板２３をもつパッケージの右上キー溝と嵌合し、以降のパッケージ はその誤挿入防止金物がそれぞれ段差をつけて設けられていて、一つ前隣りのパ ッケージの対応キー溝との嵌合するように設けられているから、各パッケージの 誤挿入を容易にかつ的確に防止することが可能になる。

【０００９】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によれば、以下に記載されるような効果を 奏する。 パッケージの正面板の所定位置横方向に内側に向うコ字形の誤挿入防止金物を 設けると共に、隣接パッケージには防止金物との対応位置にのみキー溝を設けた ので、ユニット枠の正しい位置に正しいパッケージが挿入されたときにのみ、完 全挿入が可能となるため、パッケージの誤挿入を容易にかつ的確に回避でき、パ ッケージ自体及び搭載部品等の損傷を防止することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】従来のパッケージ挿入構造を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ユニット枠 ２ パッケージ ３ ガイドレール ４ バックパネル ５ コネクタ ６ コネクタ ７ 誤挿入防止金物 ８ キー溝 ２０〜２４ 正面板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子回路ユニットに搭載する電子回路パ
   ッケージの挿入構造において、前記パッケージの正面板
   に、その挿入方向に折り曲げたコ字形の誤挿入防止金物
   を突設すると共に、隣接パッケージの誤挿入防止金物の
   みが嵌合し得るキー溝を設けたことを特徴とするパッケ
   ージ誤挿入防止構造。