JPH06211546A - 帯状体の偏心寸法測定方法と偏心寸法制御装置 - Google Patents

帯状体の偏心寸法測定方法と偏心寸法制御装置

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JPH06211546A
JPH06211546A JP5005811A JP581193A JPH06211546A JP H06211546 A JPH06211546 A JP H06211546A JP 5005811 A JP5005811 A JP 5005811A JP 581193 A JP581193 A JP 581193A JP H06211546 A JPH06211546 A JP H06211546A
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JP
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strip
eccentricity
optical fiber
shaped body
measuring
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Application number
JP5005811A
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Kiyoshi Shin
清 進
Nobuharu Suzuki
信春 鈴木
Takeyuki Kikuchi
健之 菊池
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06211546A publication Critical patent/JPH06211546A/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/08Testing mechanical properties
    • G01M11/088Testing mechanical properties of optical fibres; Mechanical features associated with the optical testing of optical fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C25/00Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
    • C03C25/10Coating
    • C03C25/12General methods of coating; Devices therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B21/00Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant
    • G01B21/02Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness
    • G01B21/08Measuring arrangements or details thereof, where the measuring technique is not covered by the other groups of this subclass, unspecified or not relevant for measuring length, width, or thickness for measuring thickness

Abstract

(57)【要約】 【目的】光ファイバ素線とコート材との偏心寸法をイン
ラインで測定する。これにより得られた測定結果を外部
装置にフィードバックして素線に対して均一な肉厚でコ
ート材が被覆されたファイバリボンを製造する。 【構成】光ファイバ素線3と、該素線に対して相対的に
低剛性であり該素線の外面を覆うコート材2を有するフ
ァイバリボン1の、素線3とコート材2との偏心寸法α
を測定する偏心寸法測定方法である。ファイバリボン1
を一定速度で巻き取る際に、ファイバリボン1の一方の
面に接触させた回転ドラム11Aの回転速度ωa と、フ
ァイバリボン1の他方の面に接触させた回転ドラム11
Bの回転速度ωb とを計測し、回転ドラムの半径R、フ
ァイバリボンの全体厚さt、回転ドラムの回転速度
ωa ,ωb を下記(1)式に代入し偏心寸法αを演算す
る。 α=(ωb −ωa )(R+t/2)/(ωb +ωa
…(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数の光ファイ
バ素線をコート材で被覆してなるリボン型光ファイバの
ファイバ素線とファイバリボンとの偏心寸法をインライ
ンで測定できる偏心寸法測定方法、および、この偏心寸
法測定方法を用いて測定した結果をフィードバックする
ことによりコート材が均一に被覆されたファイバリボン
を得ることができる偏心寸法制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の光ファイバ素線を一列あるいは多
段に並べ、これら光ファイバ素線の外面を樹脂材料など
により被覆してなるリボン型光ファイバ(以下、ファイ
バリボンともいう)が知られている。このようなコート
材の被覆は、複数のサプライドラムから光ファイバ素線
を整列して引き出し、これをコートダイに挿通させなが
ら、このコートダイの内部に形成されたキャビティに溶
融樹脂を供給することにより行われるが、光ファイバ素
線とファイバリボンとの中心位置のズレ(以下、偏心あ
るいは偏心寸法ともいう)を防止することが製造にあた
って重要課題となっている。
【0003】従来より、図6(a)(b)に示すファイ
バリボン1の厚さtは、例えばレーザ外径測定器などを
用いて測定していたが、偏心寸法αについては、破壊検
査、すなわち製造されたファイバリボン1の端部を切断
して、その断面を顕微鏡などで観察することにより行わ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、長尺なファ
イバリボン1の長さ方向全長にわたり、インラインで偏
心寸法αが測定できれば、例えば、その測定結果を被覆
装置に逐次フィードバックすることにより偏心寸法αを
調整して「0」に制御することができ、その結果、コー
ト材2が均一な肉厚(tU =tL )で形成されたファイ
バリボン1を製造することができる。
【0005】しかしながら、上述した従来の偏心寸法測
定方法はいわゆる破壊検査法であったため、偏心寸法α
を測定できる部分はファイバリボン1の両端のみであ
り、仮に両端の偏心寸法αが規格値内であってもファイ
バリボン1の中央部分が規格値内で製造されているとの
保証はできなかった。
【0006】しかも、従来の破壊検査による測定方法で
は、インライン測定を行うことができず測定結果は製造
後にしか得られないので、光ファイバ素線3の被覆が完
了した後に製品1の良否が判明することになる。したが
って、もし偏心寸法αが規格値より外れていた場合には
長尺なファイバリボン1を全て廃棄する等の処分を行う
必要があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、芯材と被覆材との偏心寸法
をインラインで測定することができる偏心寸法測定方法
を提供し、この方法により得られた測定結果を外部装置
にフィードバックすることにより、芯材に対して均一な
肉厚で被覆材が被覆された帯状体を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の帯状体の偏心寸法測定方法は、芯材と、該
芯材に対して相対的に低剛性であり該芯材の外面を覆う
被覆材を有する帯状体の、前記芯材と前記被覆材との偏
心寸法を測定する偏心寸法測定方法であって、前記帯状
体を一定速度で巻き取る際に、前記帯状体の一方の面に
接触させた回転体の回転速度と、前記帯状体の他方の面
に接触させた回転体の回転速度とを計測し、前記回転体
の半径、前記帯状体の全体厚さ、および、前記回転体の
回転速度より、前記偏心寸法を演算することを特徴とし
ている。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の帯状体の偏心寸法制御装置は、帯状体を構成する芯材
を一定速度で巻き取りながら、該芯材に対して相対的に
低剛性である被覆材を該芯材の外面に形成する被覆手段
と、前記被覆材が形成された帯状体の一方の面に接触す
る回転体と他方の面に接触する回転体と、前記被覆材が
形成された帯状体の全体厚さを測定する厚さ測定手段
と、前記回転体の回転速度を検出する回転速度検出手段
と、前記回転速度検出手段により検出された回転速度の
差を演算し、前記回転体の半径、前記帯状体の全体厚
さ、および、前記回転体の回転速度より、前記芯材と前
記被覆材との偏心寸法を演算し、その結果を前記被覆手
段にフィードバックする演算手段とを有する。
【0010】
【作用】芯材と、該芯材の外面を覆う被覆材とを有する
帯状体を一定張力で巻き取る場合において、芯材に加わ
る張力Tは、芯材のヤング率をEf、断面積をSf、歪
をεfとしたときに、 T=Sf・Ef・εf で表わされ、同様に被覆材に加わる張力についても、被
覆材のヤング率をEc、断面積をSc、歪をεcとした
ときに、 T=Sc・Ec・εc となる。
【0011】したがって、このような帯状体を一定張力
で巻き取る場合には、断面積とヤング率との積が大きい
方が張力の分担が支配的であるといえる。仮に、相対的
に高剛性の芯材を有する帯状体、例えばファイバリボン
などでは、これを湾曲させながら巻き取る際の荷重中心
は、高剛性の芯材の方が支配的となる。
【0012】かかる理解の基に、本発明では、上記構造
の帯状体を一定速度vで巻き取る際に、帯状体の一方の
面に接触させた回転体の回転速度ωa と、帯状体の他方
の面に接触させた回転体の回転速度ωb とを計測する。
同時に、回転体の半径R(便宜的に同一半径とする)、
帯状体の全体厚さtを計測する。
【0013】芯材と被覆材との偏心寸法をαとすると、
湾曲させながら巻き取る際の荷重中心が高剛性の芯材の
方に支配的になることから、一方の回転体の接触面にお
ける帯状体の速度vは、 v=ωa (R+t/2+α) で表わされ、他方の回転体の接触面における帯状体の速
度vは、 v=ωb (R+t/2−α) で表わされる。帯状体の巻取速度vは等しいことから、
上式は、 α=(ωb −ωa )(R+t/2)/(ωb +ωa ) …(1) と変形できる。
【0014】ここで、Rは一定値であるから、t,
ωa ,ωb を測定すれば偏差寸法αを(1)式に基づき
演算することができる。
【0015】また、本発明の帯状体の偏心寸法制御装置
では、上記(1)式により求められた偏心寸法を、製造
途中で測定して求め、その測定結果を例えば被覆装置に
フィードバックし、芯材と被覆材との相対位置を逐次調
節しながら被覆材の被覆加工を行う。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係る帯状体の偏心寸
法制御装置を示すブロック図、図2(a)は本発明の一
実施例に係る帯状体の偏心寸法測定方法を示す側面図、
図2(b)は同じく斜視図、図3は本発明の偏心寸法測
定方法の原理を説明する側面図である。
【0017】以下においては、帯状体として、光ファイ
バ素線を複数本並設して、これらの外面を樹脂材料によ
り一体的に被覆したファイバリボンを一実施例に挙げて
説明する。
【0018】本実施例の偏心寸法測定に用いられるファ
イバリボン1は、図6(a)に示すように、コア3aお
よびクラッド3bからなる光ファイバ素線3が横一列に
例えば4本並べられ、これら複数本の光ファイバ素線3
の外面には、例えば樹脂材料からなるコート材2が一体
的に被覆成形されている。光ファイバ素線3の本数や、
整列数などの諸条件は本実施例にのみ限定されることは
ない。
【0019】ただし、後述するように、芯材となる光フ
ァイバ素線3の剛性(ヤング率)と被覆材となるコート
材2の剛性(ヤング率)は、相対的に光ファイバ素線3
の剛性が大きい方が、本発明の測定方法の効果がより顕
著に現われることになる。
【0020】図6(a)に示す4本の光ファイバ素線3
を一体的にコート材2で被覆するには、図1に示すよう
に、光ファイバ素線3が巻回された各サプライドラム4
から各光ファイバ素線3を並べて引出し、これら各光フ
ァイバ素線3をコートダイ5に挿通させる。コートダイ
5の内部には、ファイバリボン1の断面形状に応じたキ
ャビティが形成されており、樹脂供給機6から溶融状態
の樹脂材料がキャビティ内に導かれると、光ファイバ素
線3の引出し方向Yに沿ってコート材2が連続して形成
されてゆく。
【0021】コートダイ5と光ファイバ素線3との相対
位置は、図示しない位置決め機によって可変に固定され
ており、これらコートダイ5、位置決め機等を併せて本
発明に係る被覆手段を構成している。この位置決め機に
後述する演算手段7からの補正信号が入力されると、光
ファイバ素線3のコートダイ5に対する位置を修正する
ようになっている。これにより、ファイバリボン1の製
造中に光ファイバ素線3とファイバリボン1との偏心状
態が調節できる。
【0022】光ファイバ素線3およびファイバリボン1
の引出しは、図1に示す引取機8により行われ、上述し
たサプライドラム4から引き出された光ファイバ素線3
は、コートダイ5を通過してファイバリボン1として加
工されたのち、巻取ドラム9に巻き取られる。
【0023】本実施例に係るコートダイ5の下流側に
は、図6(a)に示すファイバリボン1の全体厚さtと
幅Wとを測定するためのレーザ外径測定器10が設けら
れており、このレーザ外径測定器10で測定された全体
厚さtと幅Wは、同測定器10で規格値と比較されたの
ち、樹脂供給機6にフィードバックされるようになって
いる。
【0024】例えば、全体厚さtと幅Wの何れかが規格
値より小さい場合には、樹脂供給機6に溶融樹脂の供給
量を増加させるフィードバック信号を出力する。逆に、
全体厚さtと幅Wの何れかが規格値より大きい場合に
は、樹脂供給機6に溶融樹脂の供給量を減少させるフィ
ードバック信号を出力する。これにより、ファイバリボ
ン1の外径寸法(全体厚さtと幅W)を規格値内に維持
することができる。ちなみに、ファイバリボン1の外径
寸法t,Wを測定する手段はレーザ外径測定器にのみ限
定されることはないが、非接触型外径測定器の場合には
コートダイ5の出口直下にでも設けることができるの
で、外径寸法t,Wの良否を即座にフィードバックする
ことができ、その意味で好ましいといえる。
【0025】なお、本発明の偏心寸法測定方法および偏
心寸法制御装置としては、少なくともファイバリボン1
の全体厚さtを測定できれば良いので、樹脂供給機6に
対するフィードバック信号は省略してもよい。
【0026】上述したレーザ外径測定器10によりファ
イバリボン1の外径寸法t,Wは規格値内に制御される
が、光ファイバ素線3とファイバリボン1との間の偏心
寸法αは制御することができない。そこで、本実施例で
は、コートダイ5の下流側に2つの回転ドラム(回転
体)11A、11Bを設け、各回転ドラム11A、11
Bの回転速度を検出するように構成している。
【0027】回転ドラム11A、11Bの配置は、図1
あるいは図2に示すように、ファイバリボン1の表裏に
各回転ドラム11A、11Bが接触し、ファイバリボン
1の引出しに応じて回転自在に設けられている。すなわ
ち、回転ドラム11Aがファイバリボン1の一方の面に
接触すれば、回転ドラム11Bはファイバリボン1の他
方の面に接触するよう配置されている。
【0028】これら回転ドラム11A,11Bの回転速
度、例えば角速度ωa ,ωb は、回転ドラムのそれぞれ
に設けられた回転速度センサ(回転速度検出手段)12
により検出され、それぞれの角速度ωa ,ωb が演算手
段7に出力される。演算手段7には、ファイバリボン1
の全体厚さtと回転ドラムの半径Rが予め入力されてお
り、この値と上記回転速度センサ12から入力された各
角速度の値ωa ,ωbから、後述する計算式(1)に基
づいて演算を行い、図6(b)に示す偏心寸法αを求め
る。
【0029】さらに、この演算手段7では、この結果得
られた偏心寸法αが予め入力されている規格値内にある
か否かが判断され、規格値外である場合にはコートダイ
5と光ファイバ素線3との相対位置を修正するように被
覆装置に補正信号を出力するようになっている。
【0030】なお、本発明における回転ドラムの構成
は、上述した実施例にのみ限定されることなく種々に改
変することが可能である。上述した実施例では本発明に
いう回転体として2つの回転ドラム11A,11Bを用
いたが、本発明の回転体は1つの回転ドラムによっても
構成することができる。図4は本発明の他の実施例に係
る回転ドラムの構成を示す側面図、図5は本発明のさら
に他の実施例に係る回転ドラムの構成を示す側面図であ
る。
【0031】図4に示す回転体は、1つの回転ドラム1
1Cを用い、ファイバリボン1側を反転させることによ
り、ファイバリボン1の一方の面と他方の面とを回転ド
ラム11Cに接触させ、それぞれの回転速度を検出す
る。この実施例では、確かにファイバリボン1の同一断
面における偏心保証とはいえないが、コートダイ5の出
口におけるファイバリボン1の断面精度が位置決め機に
より一定であれば、上述した実施例と同様に偏心寸法α
の測定は可能である。しかも、本実施例の場合には1つ
の回転ドラム11Cを用いるため、回転ドラム径Rを任
意に設定できるという利点がある。
【0032】また、図5に示す回転体の構成は、巻き取
られるファイバリボン1に対して回転ドラム11Dをフ
ァイバリボン1の一方の面と他方の面とに移動させる。
この場合においても、ファイバリボン1の同一断面にお
ける偏心保証とはいえないが、コートダイ5の出口にお
けるファイバリボン1の断面精度が位置決め機により一
定であれば、上述した実施例と同様に偏心寸法αの測定
は可能である。しかも、本実施例の場合には1つの回転
ドラム11Dを用いるため、回転ドラム径Rを任意に設
定できるという利点がある。
【0033】次に作用を説明する。光ファイバ素線3
と、該光ファイバ素線の外面を覆うコート材2からなる
ファイバリボン1を一定張力Tで巻き取る場合におい
て、光ファイバ素線3に加わる張力Tは、光ファイバ素
線3のヤング率をEf、断面積をSf、歪をεfとした
ときに、 T=Sf・Ef・εf で表わされる。
【0034】同様にコート材2に加わる張力Tについて
も、コート材2のヤング率をEc、断面積をSc、歪を
εcとしたときに、 T=Sc・Ec・εc となる。したがって、このようなファイバリボン1を一
定張力Tで巻き取る場合には、断面積とヤング率との積
が大きい方が張力Tの分担が支配的であるといえる。
【0035】例えば、光ファイバ素線3のヤング率を2
1,000kg/cm2 、直径を0.125cm、芯線
数を図6に示すように4本とし、コート材2のヤング率
を100kg/cm2 、ファイバリボン1の全体厚さを
0.4cm、とすると、 Sf・Ef=π(0.125/2)2 ×4×21000
≒1030kg Sc・Ec={π(0.4/2)2 −π(0.125/
2)2 +0.4×3×0.125−3π(0.125/
2)2 }×100≒555kg となり、光ファイバ素線が約2倍の張力を分担している
ことが理解される。
【0036】したがって、相対的に高剛性の光ファイバ
素線3を有するファイバリボン1などでは、これを湾曲
させながら巻き取る際の荷重中心は、高剛性の光ファイ
バ素線3の方が支配的となる。
【0037】ちなみに、光ファイバ素線3の張力分担率
がコート材2と同程度であっても、ヤング率が高い部分
の偏心量が回転差となって現われることから、誤差が大
きいときには実験などを行うことにより誤差を測定して
吸収すればよい。
【0038】かかる理解の基に、上記構造のファイバリ
ボン1を一定速度vで巻き取る際に、ファイバリボン1
の一方の面に接触させた回転ドラム11Aの回転速度ω
a と、ファイバリボン1の他方の面に接触させた回転ド
ラム11Bの回転速度ωb とを回転速度センサ12によ
り計測する。同時に、回転ドラム11A,11Bの半径
R(本実施例では便宜的に同一半径としている)、ファ
イバリボン1の全体厚さtを演算手段7に入力する。
【0039】図6(b)に示すように、光ファイバ素線
3とコート材2との偏心寸法をαとすると、湾曲させな
がら巻き取る際の荷重中心が高剛性の光ファイバ素線3
の方に支配的になることから、図3に示すように、一方
の回転ドラム11Aの接触面におけるファイバリボンの
速度vは、 v=ωa (R+t/2+α) で表わされ、他方の回転ドラム11Bの接触面における
ファイバリボンの速度vは、 v=ωb (R+t/2−α) で表わされる。
【0040】ファイバリボン1の巻取速度vは等しいこ
とから、上式は、 α=(ωb −ωa )(R+t/2)/(ωb +ωa ) …(1) と変形できる。ここで、R,tは一定値であるから、ω
a ,ωb の測定値を求めれば偏差寸法αを(1)式に基
づき演算することができる。演算手段12では、この演
算を実行する。
【0041】ちなみに、回転ドラム11A,11Bの半
径RA ,RB が異なる場合は、 v=ωa (RA +t/2+α) v=ωb (RB +t/2+α) であるから、vを消去してαについて整理すると、
【数1】 という一般式より演算すればよい。
【0042】また、本実施例の偏心寸法制御装置では、
上記(1)式により求められた偏心寸法αを、図1に示
すように製造途中で測定して求め、その測定結果を被覆
装置の位置決め機にフィードバックし、光ファイバ素線
3とコート材2との相対位置を逐次調節しながらコート
材2の被覆加工を行う。
【0043】なお、上述した実施例は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記の実施例に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、本発明の偏心寸法測定方法および偏心寸法制御
装置は、ファイバリボンに応用できるだけでなく、例え
ば平行ワイヤを樹脂材料で被覆してベルト状に形成した
フラットベルトやフラットケーブルなどにも応用するこ
とが可能である。その他、剛性差を有する材料を内部に
有する部材にも用いることができる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、帯状
体を一定速度で巻き取る際に、帯状体の一方の面に接触
させた回転体の回転速度と、帯状体の他方の面に接触さ
せた回転体の回転速度とを計測し、これら回転体の半
径、帯状体の全体厚さ、および、回転体の回転速度よ
り、芯材と被覆材との偏心寸法を演算するので、帯状体
の長さ方向に対して連続して測定が可能となる。したが
って、従来の破壊検査では不可能であった帯状体の長さ
方向の偏心保証が可能となる。
【0045】また、ファイバリボンなどの帯状体の製造
工程においてインライン測定が可能となるので、偏心状
態をフィードバックすることにより均一な肉厚を有する
帯状体を製造することができる。これに加えて、帯状体
の製造から偏心寸法の測定に至る一連の工程を自動化す
ることができ、しかも、従来の破壊検査で行っていた破
壊作業も不要となるため、品質保証に要する工数を低減
することができる。
【0046】さらに、本発明の測定方法を偏心に寄与す
る種々の要因の解明研究に供することにより、帯状体の
品質をさらなる向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る帯状体の偏心寸法制御
装置を示すブロック図である。
【図2】(a)は本発明の一実施例に係る帯状体の偏心
寸法測定方法を示す側面図、(b)は同じく斜視図であ
る。
【図3】本発明の偏心寸法測定方法の原理を説明する側
面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る帯状体の偏心寸法測
定方法を示す側面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例に係る帯状体の偏心
寸法測定方法を示す側面図である。
【図6】リボン型光ファイバの偏心状態を説明する断面
図であって、(a)は正常状態、(b)は偏心状態をそ
れぞれ示す。
【符号の説明】 1…ファイバリボン(帯状体) 2…コート材(被覆材) 3…光ファイバ素線(芯材) 3a…コア 3b…クラッド 4…サプライドラム 5…コートダイ 6…樹脂供給機 7…演算手段 8…引取機 9…巻取ドラム 10…レーザ外径測定器 11A,11B,11C,11D…回転ドラム(回転
体) 12…回転速度センサ(回転速度検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材と、該芯材に対して相対的に低剛性で
    あり該芯材の外面を覆う被覆材を有する帯状体の、前記
    芯材と前記被覆材との偏心寸法を測定する偏心寸法測定
    方法であって、 前記帯状体を一定速度で巻き取る際に、前記帯状体の一
    方の面に接触させた回転体の回転速度と、前記帯状体の
    他方の面に接触させた回転体の回転速度とを計測し、前
    記回転体の半径、前記帯状体の全体厚さ、および前記回
    転体の回転速度より、前記偏心寸法を演算することを特
    徴とする帯状体の偏心寸法測定方法。
  2. 【請求項2】帯状体を構成する芯材を一定速度で巻き取
    りながら、該芯材に対して相対的に低剛性である被覆材
    を該芯材の外面に形成する被覆手段と、 前記被覆材が形成された帯状体の一方の面に接触する回
    転体と他方の面に接触する回転体と、 前記被覆材が形成された帯状体の全体厚さを測定する厚
    さ測定手段と、 前記回転体の回転速度を検出する回転速度検出手段と、 前記回転速度検出手段により検出された回転速度の差を
    演算し、前記回転体の半径、前記帯状体の全体厚さ、お
    よび、前記回転体の回転速度より、前記芯材と前記被覆
    材との偏心寸法を演算し、その結果を前記被覆手段にフ
    ィードバックする演算手段とを有する帯状体の偏心寸法
    制御装置。
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