JPH06210906A - カラー記録装置 - Google Patents

カラー記録装置

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JPH06210906A
JPH06210906A JP5006969A JP696993A JPH06210906A JP H06210906 A JPH06210906 A JP H06210906A JP 5006969 A JP5006969 A JP 5006969A JP 696993 A JP696993 A JP 696993A JP H06210906 A JPH06210906 A JP H06210906A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー印刷可能な小型プリンタを低コストで
提供する。 【構成】 ヘツド駆動制御部115は、吐出パルス信号
に同期したタイミング信号に同期して、クロツク信号を
カウントするカウンタをリセツトし、記録ヘツド1を駆
動する駆動パルス幅信号S12を立上げる。ヘツド駆動制
御部115は、該カウンタのカウント値と複数のレジス
タに記憶された複数色のインクに一対一で対応する値と
を比較して、該比較結果に応じて駆動パルス幅信号S12
のそれぞれを立下げる。複数色のインクを直線状に吐出
する記録ヘツド1は、該駆動パルス幅信号S12に応じ
て、画像メモリ116から所定の順に読出された画像デ
ータを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー記録装置に関し、
例えば、カラーインクジエツトプリンタのヘツド駆動パ
ルスの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図14に示すように、カラーイン
クジエツトプリンタの構成は、複数色の記録ヘツド44
y,44m,44c、44kを、キヤリツジ45の走査
方向へ直角に、かつ記録ヘツド相互が平行するように並
べるものが一般的であつた。一方、最近は、ラツプトツ
プ型あるいはノートブツク型の小型パーソナルコンピユ
ータが普及し、さらに、カラー液晶技術などの発展によ
つて、これら小型パーソナルコンピユータの表示部もカ
ラー化の傾向にある。こうした状況において、カラー印
刷が可能な小型プリンタへの期待が急速に高まりつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいては、次のような問題点があつた。すなわち、上記
従来例では、複数の記録ヘツドを互いに平行するように
並べたために、記録装置本体の幅を大きくし、さらに、
各色間のレジストレーシヨン調整が必要になるといつた
欠点があつた。とくに、後者の欠点に関して、ユーザが
記録ヘツドを交換できる従来の装置では、記録ヘツド固
有のレジストレーシヨン補正値を、該記録ヘツド内に設
けた不揮発性メモリなどへ記憶しておく必要があつた。
【0004】さらに、上記従来例では、レジストレーシ
ヨン調整のために、ある記録ヘツドと他の記録ヘツドと
を非同期に駆動しなければならず、このため、記録ヘツ
ドの駆動パルス幅制御用のカウンタとレジスタとを各記
録ヘツド毎に用意しなければならず、コストアツプの要
因となつていた。すなわち、本発明は上記の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的は、主走査方向のレジス
トレーシヨン調整とレジストレーシヨン補正値を記憶す
る不揮発性メモリを不要とし、記録ヘツドの制御回路を
簡易化し、記録ヘツドおよびプリンタ全体のコストを低
減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決することを目的としたもので、前記の課題を解決す
る一手段として、以下の構成を備える。すなわち、異な
る色に対応する記録素子を一列に配列した記録ヘツドを
用いて記録を行うカラー記録装置であつて、前記各色に
対応する記録素子に供給する駆動信号のパルス幅を回路
の一部を共用して制御する制御回路を備えたカラー記録
装置にする。
【0006】
【作用】以上の構成によつて、主走査方向のレジストレ
ーシヨン調整とレジストレーシヨン補正値を記憶する不
揮発性メモリが不要になり、また制御回路の一部が共用
可能になるため記録ヘツドの制御回路を簡易化でき、記
録ヘツドおよびプリンタ全体のコストを低減できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例の記録装置を図
面を参照して詳細に説明する。
【0008】
【第1実施例】図1は本実施例の記録ヘツドとインクカ
ートリツジ周辺の構成例を、インクを吐出するノズル側
から視た斜視図である。同図において、1は記録ヘツド
で、記録信号に応じてインクを吐出するバブルジエツト
式の記録ヘツドである。
【0009】4は略直方体状のインクカートリツジk
で、内部に黒(K)インクを有する。5は略直方体状の
インクカートリツジcで、例えばイエロ(Y),マゼン
タ(M),シアン(C)のインクを有する。また、2は
インク供給パイプ、3はインク供給孔、6はデイストリ
ビユータで、詳細は後述する。
【0010】記録ヘツド1は、例えば次のような構成に
なつている。記録ヘツド1の前端部には、記録素子とし
てインクを吐出するY用,M用,C用,K用のノズルグ
ループが、図2(b)に一例を示すように、ほぼ一直線
上に並んでいる。それぞれのノズルグループは、Y用,
M用,C用が例えば24ノズル、K用が例えば64ノズ
ルで構成され、Y用,M用,C用のノズルグループ間に
は例えば8ノズル相当の間隔が、C用ノズルグループと
K用ノズルグループとの間には例えば16ノズル相当の
間隔がある。なお、従来の記録ヘツドのノズルグループ
は、図2(a)に示すように、例えば各色64ノズル
が、所定間隔で平行に並んでいた。
【0011】ノズル先端の吐出口には、それぞれの吐出
口に連通するインク流路が設けられていて、該インク流
路が配設された部位の後方には、該インク流路へインク
を供給するための共通液室が設けられている。インク流
路には、吐出口からインク滴を吐出するために利用され
る熱エネルギを発生する電気熱変換体や、該電気熱変換
体へ電力を供給する電極配線が設けられている。これら
電気熱変換体や電極配線は、シリコンなどからなる基板
上に成膜技術により形成される。さらに、該シリコン基
板上に樹脂,ガラス材からなる隔壁,天板1bなどを積
層することによつて、上記吐出口,インク流路,共通液
室が構成される。
【0012】さらに後方には、記録信号に基づいて、前
記電気熱変換体を駆動する駆動回路がプリント基板形態
で設けられ、該プリント基板は、前記シリコン基板とと
もに同一アルミプレートベースプレート)1a上に固定
されている。また、記録ヘツド1は、インクカートリツ
ジc5の端面に各色のインク毎に設けられたインク供給
孔3へ、記録ヘツド1に各色毎に設けられたインク供給
パイプ2を連結することによつて、インクカートリツジ
c5からインクの供給を受ける。すなわち、インクカー
トリツジk4およびインクカートリツジc5は、アルミ
プレート1aと略平行に挿入され、アルミプレート1a
に略平行に突出したインク供給パイプ2と連結する。イ
ンク供給パイプ2は、アルミプレート1aに対して略垂
直に配設された例えば樹脂製のデイストリビユータ6か
ら突出していて、デイストリビユータ6内部のインク流
路と連通し、該インク流路は前記共通液室に連通してい
る。
【0013】なお、デイストリビユータ6内のインク流
路は、図1に一例を示したように、例えばY用,M用,
C用,K用の4本が存在し、それぞれ共通液室とインク
供給パイプ2とを連結している。また、インクカートリ
ツジは、アルミプレート1aに対して、左右にカラー用
(インクカートリツジc5)と黒用(インクカートリツ
ジk4)を振分けて配置するため、前記インク供給パイ
プ2も例えば3本と1本に振分けられている。
【0014】図3は本実施例全体の構成例を示す斜視図
で、上述した記録ヘツド1およびインクカートリツジk
4,インクカートリツジc5を使用した熱エネルギを用
いたインクジエツトプリンタである。同図において、7
はキヤリツジで、記録ヘツド1およびインクカートリツ
ジk4,インクカートリツジc5が固定されていて、略
円柱状のガイドa10およびガイドb11に支持され
て、両ガイドに沿つて矢印S方向に往復動する。なお、
キヤリツジ7の移動においては、記録ヘツド1の吐出口
と記録紙6との間には、常に約1[mm]のクリアランスが
保たれる。
【0015】9はリードスクリユで、その一端はモータ
(不図示)に接続され回転する。リードスクリユ9に
は、キヤリツジ7から突出したリードピン(不図示)が
係合していて、リードスクリユ9の回転に同期して、キ
ヤリツジ7は往復動する。8は略円柱状の紙送りローラ
で、ピンチローラ(不図示)とによつて、記録紙6を挟
持して、記録紙6を矢印F方向へ送る。
【0016】12はそれぞれ円柱状の排紙ローラで、排
紙ローラ12のそれぞれに対応する略円板状の拍車16
とによつて、紙送りローラ8によつて送られてきた記録
紙6を挟持する。なお、記録紙6は、排紙ローラ12と
紙送りローラ8の間でテンシヨンを与えられ、平面に保
持される。次に、本実施例の記録ヘツド1によるカラー
画像の印刷方法を説明する。
【0017】図4は本実施例のカラー画像印刷方法の一
例を説明する模式図、図5は本実施例のモノクロ画像印
刷方法の一例を説明する模式図である。図6は本実施例
のモノクロ画像とカラー画像が混在する場合の印刷方法
の一例を説明する模式図である。図4において、1パ
ス,2パス…は、記録紙6の幅方向に対する記録ヘツド
1の走査、すなわち主走査に番号を付したもので、各パ
ス毎に記録紙6は、主走査と直交する方向、すなわち副
走査方向へ例えば24ノズル分(1.69[mm])ずつ紙送りさ
れる。なお、本実施例は、図4に示すように、黒印刷に
は、例えば、Kノズルグループの最初の24ノズルだけ
を使用して、後半の40ノズルは使用しない。
【0018】また、本実施例は、図5に一例を示すよう
に、テキスト文書などを印刷する場合、Y用,M用,C
用のノズルグループは使用しないで、Kノズルグループ
だけを使用するため、1パスで例えば64ノズル幅分を
印刷し、紙送りも例えば64ノズル分(4.51[mm])ずつ行
う。以上から明らかなように、本実施例では、カラー印
刷の印刷速度に比べて、モノクロ印刷の印刷速度は約2.
7倍(64/24)になる。
【0019】さらに、本実施例では、図6に一例を示す
ように、モノクロ画像とカラー画像が混在するような場
合、次に印刷する例えば64ラスタにY,M,Cともに
画素が存在しない場合(すなわちY,M,Cデータが全
て0の場合)、Kノズルグループの全ノズルを使用し
て、例えば64ラスタを1パスで印刷した後、例えば6
4ノズル分の紙送りを行う。すなわち、この場合はモノ
クロ画像を印刷する場合と同じ印刷動作になつて、印刷
速度を高速化することができる。
【0020】図7は本実施例の制御部の構成例を示すブ
ロツク図である。同図において、101はCPUで、1
チツプCPUなどで構成され、内蔵するROMに記憶さ
れたプログラムにしたがつて、同図に示す各部の制御を
司る。なお、CPU101が実行する処理の詳細は後述
する。また、CPU101と各部はCPUバスによつて
接続されているが、図7において、CPUバスは省略す
る。
【0021】102は分周器で、例えば16[MHz]のクロ
ツクCLKを、制御に必要なクロツクを各ブロツクに供給
する。112は吐出パルス発生器で、CPU101から
入力された印刷区間信号S1がアクテイブな期間、分周器
102から入力されたクロツク8Tに同期した吐出パルス
を出力する。なお、該吐出パルスは、インクの吐出周期
を制御するタイミング信号であり、例えば周期185[μs]
(5.405[kHz])の信号である。
【0022】113はDMA起動/制御部で、吐出パル
ス発生器112から入力された吐出パルスに同期して、
順次、画像メモリ116から画像データを読出す。画像
メモリ116から読出された画像データは、DMA転送
されて、シフトレジスタ117に格納される。114は
データ転送制御部で、分周器102から入力された複数
のクロツクと、吐出パルス発生器112から入力された
吐出パルスとに同期して、シフトレジスタ117から画
像データを1ビツトずつシリアルに出力させるためのシ
フトクロツクSKをシフトレジスタ117へ供給する。シ
フトレジスタ117から出力された画像データは、記録
ヘツド1に内蔵されたシフトレジスタ部301に格納さ
れ、詳細は後述するが、記録ヘツド1に内蔵されたドラ
イバ304へ送られる。
【0023】115はヘツド駆動制御部で、分周器10
2から入力された複数のクロツクと、吐出パルス発生器
112から入力された吐出パルスとに同期して、記録ヘ
ツド1を駆動するための信号を出力する。なお、ヘツド
駆動制御部115が出力する信号は、例えば、3ビツト
の駆動ブロツク信号S11と、4ビツトの駆動パルス幅信
号S12である。
【0024】123はヘツド温度検出部で、記録ヘツド
1に内蔵されたアルミ配線などの温度センサ305によ
つて、記録ヘツド1の温度を抵抗値の変化などによつて
検出して、検出結果をCPU101へ送る。CPU10
1は、ヘツド温度検出部123の検出結果に基づいて、
温度変化に対してインク吐出量が一定になるように、ヘ
ツド駆動制御部115に指示を送る。ヘツド駆動制御部
115は、CPU101からの指示に応じて、駆動パル
ス幅信号S12をパルス幅を調整する。なお、記録ヘツド
11に温度センサ305の特性を示すランク情報をもた
せ、検出した温度を補正してもよい。
【0025】なお、図7には示さなかつたが、本実施例
では、記録ヘツド1内に設けたヒータの発熱を、CPU
101によつて制御することによつて、記録ヘツド1の
温度を略一定にすることもできる。また、118は吐出
数カウンタで、シフトレジスタ117の出力から累計の
インク吐出数をカウントし累積して、インクカートリツ
ジ内のインク残量を予測するためのものであるが、本実
施例は、この吐出数カウンタ118のカウント値から、
記録ヘツド1の温度上昇を予測することもできる。すな
わち、アルミプレート1aの温度を温度センサ305で
モニタし、かつ吐出数カウンタ118のカウント値によ
つて温度上昇を予測して、駆動パルス幅を制御すること
によつて、より高速で応答性のよい制御が可能になる。
【0026】図8は記録ヘツド1のノズル駆動回路の詳
細な構成例を示すブロツク図である。なお、記録ヘツド
1は、例えば、カラー用の72ノズル(24×3)を、8ブ
ロツク(9ノズル/ブロツク)に分割してドライブする
構成になつている。同図において、信号S12はデコーダ
302へ入力され、デコーダ302は信号S12に応じ
て、8つの出力の何れかをアクテイブにする。デコーダ
302の出力はそれぞれ、パルス幅制御部303の異な
る9個のANDゲートへ接続されている。
【0027】一方、信号S11の各ビツトはそれぞれ、パ
ルス幅制御部303の異なる24個のANDゲートへ接
続されている。また、画像データはシフトレジスタ30
1aへ入力され、データ転送制御部114から入力され
たシフトクロツクSKによつて、順次シフトされる。シフ
トレジスタ301aの72ビツトの出力は、ラツチ30
1bにラツチされ、データ転送制御部114から入力さ
れたラツチ信号に同期して、パルス幅制御部303の7
2個のANDゲートへ送られる。
【0028】従つて、ドライバ304から出力される信
号は、画像データと、デコーダの出力と、信号S12のビ
ツトとが、ともにアクテイブなビツトがアクテイブにな
り、該ビツトに対応するノズルからインクが吐出され
る。すなわち、駆動パルス幅信号S12を制御することに
よつて、各色インクの吐出量を調整することができる。
なお、図8では黒ノズルの駆動回路構成を省略して示し
たが、シフトレジスタが例えば72ビツトから例えば6
4ビツトに変更になる以外は、黒ノズルの駆動回路構成
も略同様である。
【0029】図9はCPU101の制御手順例を示すデ
ータフローチヤートである。同図において、CPU10
1は、例えばセントロニクスインタフエイスを介して、
外部のホストコンピユータ401などからデータを受信
すると、受信処理P202において、受信したデータを
受信バツフア101aに一時記憶する。受信処理P20
2において、受信バツフア101aに記憶されたデータ
の内、画像データは描画処理206へ送られ、また、印
刷コマンドなどのデータはエミユレーシヨン処理203
へ送られる。
【0030】エミユレーシヨン処理203において、コ
マンド解析され分離されたテキストデータは、テキスト
バツフア101bを介して描画処理206へ渡され、ま
た、同様に分離されたダウンロードフオントや印刷フオ
ントコマンドは、フオント管理P205へ送られる。フ
オント管理P205は、フオントテーブル101cによ
つて管理されるフオントメモリ101dへダウンロード
フオントを一時記憶し、印刷フオントコマンドとフオン
トテーブル101cに応じて、フオントROM101e
などに記憶する漢字フオントや、フオントメモリ101
dに記憶するフオントデータを描画処理P206へ送
る。
【0031】こうして描画処理P206は、画像デー
タ,テキストデータおよびフオントデータを受取り、こ
れらのデータから形成した画像データをバツフア管理P
207へ送る。バツフア管理P207は、描画処理P2
06から送られてきた画像データを、ポインタテーブル
101fによつて管理される描画バツフア101gに展
開する。なお、該描画バツフア101gは、図7に示し
た画像メモリ116に相当する。
【0032】印刷タスクP210は、図3に示したキヤ
リツジ7の動きに同期し、ポインタテーブル101fに
基づいて、描画バツフア101gから描画すべきデータ
を読出す。読出された画像データは、記録ヘツド1へD
MA転送される。なお、該DMA転送は、図7に示した
DMA起動/制御部113を制御することによつて実現
される。
【0033】なお、図9には示さなかつたが、CPU1
01は、キヤリツジモータやラインフイードモータなど
を制御することによつて、キヤリツジ7の移動や紙送り
などの制御も実行する。図10はヘツド駆動制御部11
5の詳細な構成例を示すブロツク図、図11はヘツド駆
動制御部115の動作例を示すタイミングチヤートであ
る。
【0034】図10において、251はタイミング生成
器で、周期約20[μs]のタイミングパルスTcを出力す
る。なお、タイミングパルスTcの周期は、記録ヘツド1
の駆動周期(本実施例では185[μs])の間に記録ヘツド
1の例えば8ブロツクのノズルを駆動できれる時間であ
ればよい。252はカウンタで、タイミングパルスTcの
立下がりでリセツトされ、分周器102から入力された
クロツク1Tをカウントする。
【0035】253〜256はそれぞれレジスタで、各
インクに対応するヘツドの駆動時間に対応するデータを
記憶する。なお、レジスタ253〜256のデータは、
CPU101によつてセツトされる。257〜260は
比較器で、カウンタ252からカウント値を共通に端子
Aへ、各レジスタ253〜256のデータを端子Bへ入
力して、該カウント値>該データの場合に‘1’を出力
する。つまり、ヘツドの駆動パルスを生成するためのカ
ウンタを共有している。
【0036】261〜264はそれぞれJ−KF/F
で、端子Jに入力されたタイミングパルスTcが立上がる
と‘1’を出力し、続いて比較器257〜260から端
子Kに‘1’が入力されると‘0’を出力する。265
〜268はそれぞれANDゲートで、タイミングパルス
Tcと、F/F261〜264の出力との論理積を出力
し、ANDゲート265〜268の出力は、レジスタ2
53〜256のデータに応じた期間の駆動パルス信号S1
2になる。
【0037】以上説明したように、本実施例によれば、
4色に対応するノズル列を略一直線上に配置した記録ヘ
ツドを使用するため、従来のインクジエツトプリンタに
比べて次のような効果を得ることができる。 ・プリンタ本体の幅を低減できる ・主走査方向のレジストレーシヨン調整が不要 ・レジストレーシヨン補正値を記憶する不揮発性メモリ
が不要 ・ヘツド駆動パルス用のカウンタを共有できるので記録
ヘツドの制御回路を簡易化できる ・記録ヘツドおよびプリンタ全体のコストを低減できる さらに、本実施例によれば、記録ヘツドをY用,M用,
C用それぞれ例えば24個のノズルで構成し、K用だけ
は例えば64個のノズルで構成するので、黒インクだけ
印刷するテキスト文書などの場合は、従来のヘツド構成
のインクジエツトプリンタと同様の印刷スピードが得ら
れる。
【0038】このように、本実施例は、ラツプトツプ型
あるいはノートブツク型のパーソナルコンピユータ用と
して、好適なカラーインクジエツトプリンタである。
【0039】
【第2実施例】以下、本発明に係る第2実施例を説明す
る。なお、第2実施例において、第1実施例と略同様の
構成には、同一符号を付して、その詳細説明を省略す
る。図12は本実施例のヘツド駆動制御部115の詳細
な構成例を示すブロツク図、図13はヘツド駆動制御部
115の動作例を示すタイミングチヤートである。
【0040】本実施例のヘツド駆動制御部115は、図
13に示すような駆動パルス信号S12として、シングル
パルスまたはダブルパルスを出力することができる。こ
のようなダブルパルスは、第1のパルスは、前述したよ
うに、記録ヘツド1の温度に応じてパルス幅制御され、
インクの吐出量を一定にするためのもの、第2パルス
は、常温における吐出量に応じたパルス幅に設定される
もので、インク色に無関係な記録ヘツド1固有のパルス
幅とする。第1のパルスは、具体的には、温度の上昇に
ともないパルス幅が減少される。従つて、グラフイツク
スやイメージ画像などの印画率の高い画像を記録する場
合には、ヘツドの温度上昇が大きくなるのでパルス幅が
減少する。すなわち、記録ヘツド1固有のパルス幅と、
温度に依存するパルス幅とを、それぞれ別に制御するこ
とによつて、より精度の高い制御が可能となり、より精
細な印刷結果を得ることができる。なお、ヘツドの温度
上昇は、第1実施例と同様にインク吐出数をモニタして
予測してもよい。
【0041】図14に示した従来のヘツド構成のインク
ジエツトプリンタでは、各色の記録ヘツドが別々であつ
たために、記録ヘツドごとに第2のパルス幅を設定する
必要があり、さらにそれぞれの記録ヘツドに対応して、
独立にレジストレーシヨン機構を設ける必要があつたた
めに、駆動パルスを独立に生成する必要があつた。この
ために、第2のパルスに関しても、各色毎に独立した駆
動パルス生成回路が必要であつた。
【0042】しかし、本実施例においては、各色のノズ
ルが略一直線上に配置されているために、各色の駆動パ
ルスを同期して生成することが可能であり、1個のカウ
ンタを各色空間で共用可能にする。さらに、第2のパル
ス幅は各色間で共通であるため、図に示すように、第1
実施例のヘツド駆動制御部115に若干の構成を追加す
るだけで、第2のパルスを生成することができる。具体
的には、第2のパルス生成用として追加する構成は、一
対のレジスタe269とレジスタf270、比較器27
1,272、J−KF/Fe273、ANDゲート27
4、ORゲート275〜278などである。
【0043】なお、図12において、信号ENは、ダブル
パルスとシングルパルスの選択信号であり、‘1’にな
るとヘツド駆動制御部115はダブルパルスを生成す
る。以上説明したように、本実施例によれば、第1実施
例と略同様な効果があるほか、ダブルパルスを生成でき
るので、より精度の高い制御が可能となり、より精細な
印刷結果を得ることができる。
【0044】さらに、実施例の記録装置は、各ノズルセ
ツトに対応するノズルの駆動エネルギを制御するための
駆動パルス幅の制御を共有のカウンタ装置を使用するこ
とにより、ヘツドの駆動制御回路に費やすコストを低減
することができる。さらに、実施例の記録装置は、上述
のように共用のカウンタを使用しながらも、各ノズルセ
ツトに対応するパルス幅設定用のデータレジスタを設け
ることにより、各ノズルセツト毎にインク吐出のための
駆動エネルギを可変制御することができる。
【0045】さらに、実施例の制御装置は、複数の駆動
パルスの印加により一発のインクを対応するノズルより
吐出し、各ノズルセツトに対応する前記複数の駆動パル
スのパルス幅を規定する制御レジスタの少なくとも一部
を、すべてのノズルセツトあるいは一部のノズルセツト
の間で共用することができる。本発明は、とくにインク
ジエツト記録方式の中でも熱エネルギを利用して飛翔的
液滴を形成し、記録を行うインクジエツト方式の記録ヘ
ツド,記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。
【0046】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンテイニユアス型の何れにも適用可能であるが、とく
にオンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持さ
れているシートや液路に対応して配置されている電気熱
変換体に、記録情報に対応して核沸騰を超える急速な温
度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加するこ
とによつて、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、
記録ヘツドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的
に、この駆動信号に一対一で対応した液体(インク)内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,
収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状にすると、即時適切に気泡の成長収縮が行わ
れるので、とくに応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。
【0047】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書,同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。記録ヘツドの
構成としては、上述の各明細書に開示されているような
吐出口,液路,電気熱変換体の組合わせ構成(直線状液
流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域
に配置されている構成を開示する米国特許第45583
33号明細書,米国特許第4459600号明細書を用
いた構成としても良い。
【0048】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリツトを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や、熱エネルギ
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。さらに、記録装置が記録できる最
大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイ
プの記録ヘツドとしては、上述した明細書に開示されて
いるような複数記録ヘツドの組合わせによつてその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘツド
としての構成の何れでもよい。
【0049】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチツプタイプの記録ヘツド、あ
るいは記録ヘツド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリツジタイプの記録ヘツドを用いてもよい。
また、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘツドに対しての回復手段や予備的な補助手段等を付加
することは、本発明の効果を一層安定にできるので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘツ
ドに対してのキヤツピング手段,クリーニング手段,加
圧あるいは吸引手段,電気熱変換体あるいはこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うこと
も安定した記録を行うために有効である。
【0050】さらに、記録装置の記録モードとしては、
黒色などの主流色のみの記録モードだけではなく、記録
ヘツドを一体的に構成するか複数個の組合わせによつて
でもよいが、異なる色の複色カラー、または混色による
フルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることも
できる。以上説明した本発明実施例においては、インク
を液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化す
るインクであつて、室温で軟化するもの、もしくは液体
であるもの、あるいは、上述のインクジエツト方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行つて、インクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0051】加えて、積極的に熱エネルギによる昇温を
インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギ
として使用せしめることで防止するか、またはインクの
蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを用い
るかして、何れにしても熱エネルギの記録信号に応じた
付与によつてインクが液化し、液状インクとして吐出す
るものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始め
るものなどのような、熱エネルギによつて初めて液化す
る性質のインクの使用も本発明には適用可能である。こ
のような場合インクは、特開昭54−56847号公報
あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるよ
うな、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形
物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向
するような形態としてもよい。本発明においては、上述
した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸
騰方式を実行するものである。
【0052】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワードプロセツサやコンピユ
ータなどの情報処理機器の画像出力端末として一体また
は別体に設けられるもののほか、リーダなどと組合わせ
た複写装置、さらには送受信機能を有するフアクシミリ
装置の形態を取るものであつてもよい。なお、本発明
は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、
1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0053】また、本発明は、システムあるいは装置に
プログラムを供給することによつて達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上、本発明によれば、主走査方向のレ
ジストレーシヨン調整とレジストレーシヨン補正値を記
憶する不揮発性メモリが不要になり、また制御回路の一
部が共用可能になるため記録ヘツドの制御回路を簡易化
でき、記録ヘツドおよびプリンタ全体のコストを低減し
たカラー記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の記録ヘツドとインクカ
ートリツジ周辺の構成例を示す斜視図である。
【図2】本実施例のノズルグループの構成例と従来のノ
ズルグループの構成とを示す図である。
【図3】本実施例の全体の構成例を示す斜視図である。
【図4】本実施例のカラー画像印刷方法の一例を説明す
る模式図である。
【図5】本実施例のモノクロ画像印刷方法の一例を説明
する模式図である。
【図6】本実施例のモノクロ画像とカラー画像が混在す
る場合の印刷方法の一例を説明する模式図である。
【図7】本実施例の制御部の構成例を示すブロツク図で
ある。
【図8】本実施例の記録ヘツドのノズル駆動回路の詳細
な構成例を示すブロツク図である。
【図9】本実施例のCPUの制御手順例を示すデータフ
ローチヤートである。
【図10】本実施例のヘツド駆動制御部の詳細な構成例
を示すブロツク図である。
【図11】本実施例のヘツド駆動制御部の動作例を示す
タイミングチヤートである。
【図12】本発明に係る第2実施例のヘツド駆動制御部
の詳細な構成例を示すブロツク図である。
【図13】第2実施例のヘツド駆動制御部の動作例を示
すタイミングチヤートである。
【図14】従来のカラーインクジエツトプリンタの構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘツド 2 インク供給パイプ 3 インク供給孔 4 インクカートリツジk 5 インクカートリツジc 6 デイストリビユータ 7 キヤリツジ 8 紙送りローラ 9 リードスクリユ 12 排紙ローラ 101 CPU 102 分周器 112 吐出パルス発生器 113 DMA起動/制御部 114 データ転送制御部 115 ヘツド駆動制御部 116 画像メモリ 118 吐出数カウンタ 123 ヘツド温度検出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色に対応する記録素子を一列に配
    列した記録ヘツドを用いて記録を行うカラー記録装置で
    あつて、 前記各色に対応する記録素子に供給する駆動信号のパル
    ス幅を回路の一部を共用して制御する制御回路を有する
    ことを特徴とするカラー記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は前記駆動信号の出力タイ
    ミングを規定するカウンタを共有することを特徴とする
    請求項1記載のカラー記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は前記駆動信号のパルス幅
    を設定すレジスタを共有することを特徴とする請求項1
    記載のカラー記録装置。
  4. 【請求項4】 前記レジスタに設定された値は前記各色
    に一対一で対応することを特徴とする請求項3記載のカ
    ラー記録装置。
  5. 【請求項5】 前記各色はイエロ,マゼンタ,シアンお
    よび黒を含むことを特徴とする請求項3または請求項4
    記載のカラー記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘツドはインクを吐出して記録
    を行うインクジエツト記録ヘツドであることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘツドは、熱エネルギを利用し
    てインクを吐出する記録ヘツドであつて、インクに与え
    る熱エネルギを発生するための熱エネルギ変換体を備え
    たインクジエツト記録ヘツドであることを特徴とする請
    求項6記載のカラー記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘツドは、前記熱エネルギ変換
    体によつて印加される熱エネルギによりインクに状態変
    化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりインク
    を吐出させることを特徴とする請求項7記載のカラー記
    録装置。
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