JPH08132648A - カラープリンタ装置 - Google Patents

カラープリンタ装置

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JPH08132648A
JPH08132648A JP27243494A JP27243494A JPH08132648A JP H08132648 A JPH08132648 A JP H08132648A JP 27243494 A JP27243494 A JP 27243494A JP 27243494 A JP27243494 A JP 27243494A JP H08132648 A JPH08132648 A JP H08132648A
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JP27243494A
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English (en)
Inventor
Shigeru Inose
茂 猪瀬
Yasuhiro Hamada
泰博 濱田
Fumio Miyahara
文雄 宮原
Hideaki Kishida
秀昭 岸田
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Original Assignee
Canon Aptex Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切なタイミングで記録ヘッドの回復を行な
い、高品位な記録品質を維持することが可能なカラープ
リンタ装置を提供する。 【構成】 入力される記録データの各色成分毎(HK−
DATA、HC−DATA、HM−DATA、HY−D
ATA)に、そのデータのデータ転送クロック(HDA
TACK)と記録データとの論理積を、カウンタ201
〜204でカウントする。これらのカウント値が閾値を
越えると、カウンタ出力がなされるが、4つのカウンタ
の内、いづれか1つのカウンタで閾値を越えると、IR
Q*信号が出力されて、記録動作が中断され、回復動作
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラープリンタ装置に関
し、特に、インクジェット方式に従って記録を行なうカ
ラープリンタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式のプリンタ装
置に搭載される記録ヘッドはその記録幅が記録用紙の記
録幅に比べてかなり小さいものであった。従って、その
記録ヘッドは記録紙に対向するようにプリンタ装置内に
設けられ、その記録ヘッドを搭載したキャリッジを左右
に移動させることによってシリアルプリントを行なって
いた。
【0003】インクジェット方式の記録ヘッドの構成や
その記録制御方式は、現在までに多くのタイプのものが
提案されているが、その記録ヘッドの記録幅が記録用紙
の幅に相当する所謂フルラインヘッド構成のものは少な
く、さらにこのようなフルラインヘッドを複数個備えた
カラープリンタにおいて、そのフルラインヘッドの吸引
回復のために、きめの細かい制御を行なっている例はな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、長時間連続してインクを吐出すると記録ヘッド
のインクの吐出面にインクの液滴が固着し、インク吐出
が安定しなくなる(以下、これをヌレ不吐出と称す)と
いう問題がある。この解決策としては、記録した記録紙
の枚数をカウントしたり、記録時間をカウントする方法
があるが、フルラインヘッドの場合、インクノズル数が
多く、各ノズル間での吐出量の変化が大きいため、上記
の方法は有効な解決策とは言えない。
【0005】例えば、記録紙の記録枚数をカウントする
方法の場合、記録用紙上へのインク吐出領域が集中する
とき、即ち、記録密度が高いときは、すぐにヌレ不吐出
が発生し、記録ヘッドのクリーニング動作(回復動作)
を頻繁に行う必要があるが、一方、記録密度が低い場合
には回復動作はごくまれに行えば良いので、ヌレ不吐出
を防止するための適正な記録枚数が確定できないという
問題がある。また、記録時間についても同様であり、記
録密度により回復動作のタイミングが大幅に変化するた
め、正確なタイミングでの回復動作が実行できないとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、フルラインヘッドを用いて記録を行なう際にも適切
な吸引回復動作を行なって高品位な記録品質を維持する
ことができるカラープリンタ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカラープリンタ装置は以下の様な構成からな
る。即ち、複数の記録要素から複数色インクを吐出して
記録媒体にカラー記録を行なう複数の記録ヘッドを備え
たカラープリンタ装置であって、カラー記録データを入
力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたカ
ラー記録データの記録ドット数を各色成分毎にカウント
するカウント手段と、前記カウント手段によってカウン
トされた各色成分毎の記録ドット数を所定の閾値と比較
する比較手段と、前記複数の記録ヘッドの吸引回復を行
なう回復手段と、前記比較手段による比較結果に従っ
て、前記各色成分の記録ドット数のいづれか1つの値が
前記所定の閾値を越えたときには、前記回復手段によっ
て前記複数の記録ヘッド全ての吸引回復を行なうよう制
御する制御手段とを有することを特徴とするカラープリ
ンタ装置装置を備える。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明は、入力記録データの
記録ドット数を各色成分毎にカウントし、そのカウント
された各色成分毎の記録ドット数を所定の閾値と比較し
て得られる比較結果に従って、前記各色成分の記録ドッ
ト数のいづれか1つの値が所定の閾値を越えたときに
は、回復手段によって複数の記録ヘッド全ての吸引回復
を行なうよう制御する。
【0009】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。図1は本発明の代表的な実施例で
あるインクジェット方式に従うフルライン記録ヘッドを
備えたカラープリンタ装置の回路構成を示すブロック図
である。図1に示すように、このプリンタ装置の回路
は、ホストコンピュータ(以下、ホストという)との通
信、ビットマップメモリへの展開などを制御するフォー
マッタ部110と、記録ヘッドの種々の制御、搬送モー
タ、種々のセンサを制御するエンジン部150とで構成
される。
【0010】これは、フォーマッタ部110がホストと
のインタフェースの違いや、画像処理方法の違いなどを
考慮して、各種アプリケーション(たとえば通常のプリ
ンタの他にファクシミリや複写機)に対応した回路構成
を必要とするのに対し、エンジン部150はアプリケー
ションに依存した違いを少なくし、どのようなアプリケ
ーションでも対応できるよう標準化してコストを低減さ
せることをねらいとしているためである。
【0011】本実施例では、フォーマッタ部110とエ
ンジン部150の機能分担を次のように定める。 (1)フォーマッタ部機能 ・ホストとのインタフェース ・ホストから送られてきたコマンド(命令)の解析 ・上記コマンドに基づく記録データのビットマップメモ
リへの展開 ・操作パネルの制御 ・コントロールボックス(後述)の制御 ・エンジン部150とのインタフェース ・オプション制御:記録用紙供給部の制御(オプション
IN)、記録用紙排出部の制御(オプションOUT) (2)エンジン部機能 ・フォーマッタ部110とのインタフェース ・インク供給系の制御 ・記録紙搬送系の制御 ・記録ヘッドへのデータ転送制御 ・記録ヘッドへのヒータ通電制御 ・温度管理 ・時計機能 ・バックアップメモリ機能 ・記録紙幅検出機能 これらの機能を実現するためには次の回路構成が必要と
なる。
【0012】図1において、フォーマッタ部110は制
御プログラムを実行するCPU−F111と、制御プロ
グラムを格納するROM112、プログラムを実行する
ために必要なシステムRAM113、ホストとの通信に
必要なIFCNT114、ホストより送信された記録内
容のビットマップデータを記録するビットマップRAM
115、ビットマップRAM115を制御しエンジン部
150との通信を行う専用回路GAF116、ホストか
らの記録データを解析するためのエミュレーションRO
M(E−ROM)117、キャラクタコードデータをビ
ットマップデータに変換するためのキャラクタジェネレ
ータ(CG−ROM)118、外部記憶装置として使用
するメモリカード119、上述のオプション機能とのイ
ンタフェースとなるIOポート120、ユーザインタフ
ェースとなり種々の操作を行なうためのキーや装置から
のメッセージを表示するLCDなどを含む操作パネル1
21で構成する。
【0013】また、122はこのプリンタ装置をホスト
に接続せず、メモリカード119に格納された画像デー
タを用いてスタンドアロンで画像記録を行なうときにユ
ーザインタフェースとなって種々の指示動作を行なうコ
ントロールボックスである。さらに、123、124は
各々、このプリンタ装置にオプションとして接続される
種々の付加装置の入力/出力インタフェース(オプショ
ンIN、オプションOUT)である。本実施例ではオプ
ションIN123には後述する記録用紙供給部が、オプ
ションOUT124には後述する記録用紙排出部が接続
される。
【0014】詳細は後述するが、CPU−F111は、
GAF116が受信するエンジン部150から転送され
てくる記録用紙に関する情報に基づいて、IOポート1
20を介して記録用紙供給部と記録用紙排出部を制御す
る。次に、エンジン部150について説明する。エンジ
ン部150は図1に示すように記録紙搬送を主要な目的
とするエンジン回路160と記録ヘッド駆動制御を主要
な目的とするエンジン回路180とで構成されている。
【0015】エンジン回路150は、制御プログラムを
格納するROMとその実行に作業領域として用いられる
RAMと後述するセンサを入力するポート(PORT)
とそのポートからのアナログ入力をデジタルデータに変
換するA/Dコンバータとを備え、制御プログラムを実
行して種々の制御処理を行なうCPU−E161と、C
PU−E161のプログラム実行に用いられるRAM1
62、記録ヘッドのムラ補正データ等を記録するEEP
ROM163、クロック時計(RTC)164、テスト
記録データ作成やフォーマッタ部110との通信などを
行う専用回路GAE165で構成する。また、171は
記録用紙の位置を検出するセンサ、172は記録用紙を
搬送する搬送モータである。
【0016】また、エンジン回路180は記録ヘッド1
90の駆動制御、記録動作を行なわないとき記録ヘッド
190のインク吐出ノズルにキャップをするために記録
ヘッドやキャップ(不図示)を移動させるためのモータ
191の制御、また、キャップの位置検出や記録ヘッド
の位置検出を行なうセンサ192の制御を行なうための
専用回路GAE181含んでいる。
【0017】図2は、図1で説明したプリンタ装置10
0の概略構成を示す側断面図である。図2は、プリンタ
装置100内にコントロールボックス122と、ロール
用紙を記録用紙として用いる記録用紙供給部130と記
録後のロール紙を切断するカッタを備えた記録用紙排出
部131とを組み込んだ構成を示している。また、エン
ジン回路160は、装置実装上、図2に示すように、1
60aと160bの部分に分れる。
【0018】また、190Yはイエロ色(Y)のインク
を用いて記録を行なうフルライン記録ヘッド(Yヘッ
ド)、190Mはマゼンタ色(M)のインクを用いて記
録を行なうフルライン記録ヘッド(Mヘッド)、190
Cはシアン色(C)のインクを用いて記録を行なうフル
ライン記録ヘッド(Cヘッド)、190Kは黒色(K)
のインクを用いて記録を行なうフルライン記録ヘッド
(Kヘッド)であり、記録用紙の搬送方向に添って配列
されている。
【0019】さらに、171aは記録用紙供給部130
から供給されるロール紙に一定間隔で付加されている黒
い線から記録用紙の先端部を検出して信号(TOF1)
を発生するセンサ、171bは記録終了後のロール紙の
黒い線から記録用紙の先端部を検出して信号(TOF
2)を発生するセンサ、173は搬送モータ172を組
み込みこれを駆動回転させ、搬送ベルト(不図示)によ
って記録用紙を搬送する記録紙搬送部である。
【0020】以上の構成において、記録動作は記録紙が
記録用紙供給部130から供給され、記録ヘッド190
Y、190M、190C、190Kの下部を通過すると
きに行われる。また、記録のタイミングは記録紙が1ラ
イン分移動する毎に出力される水平同期信号(HSYN
C信号)を基準にして行われる。記録紙は記録が終了す
ると記録用紙排出部131に蓄えられる。
【0021】さらに、図2において、記録ヘッド190
に記録データを転送する回路はGAE165及びGAE
181である。従って、記録データのカウントはこのど
ちらかの回路内で備えれば良い。次に、本実施例の特徴
的な部分であるフルラインヘッドの適切な吸引回復動作
を実行するための吸引回復制御について、図3〜図4を
参照して説明する。以下の説明では、その吸引回復制御
のための記録データのカウントはGAE165でなされ
るとする。
【0022】まず、この処理の基本的な考え方について
述べる。記録に要するデータは記録ヘッド単位で転送さ
れるので、インクを吐出させる記録データの数を記録ヘ
ッド毎にカウントする。このカウントのための回路は1
個の記録ヘッドが吸引回復を行なわずに連続で記録でき
る最大ドット数(maxd)をカウントするもので、こ
の値に達したときに回復動作を行うようにタイミング信
号を発生する。なお、1回の回復動作を行うと、その間
記録動作は中断しなければならないので、全ての記録ヘ
ッドの回復動作を同時に行い、その回復動作が終了した
ときカウント値をクリアし、カウント動作を再開できる
ようにすれば、記録ヘッド単位で回復動作のタイミング
を決定するよりも記録効率を高くできる。
【0023】図3はGAE165に組み込まれ、各記録
ヘッド毎に記録データのカウントを行なうヒートカウン
タ回路の構成を示す図である。また、図4はヒートカウ
ンタ回路の動作シーケンスを示すタイムチャートであ
る。図3に示すヒートカウンタ回路は、GAE181か
ら送られるデータ転送クロック信号(HDATACK)
と、各色成分の記録データ信号(Ha−DATA:a=
Y、M、C、K)の論理積をカウンタのクロック信号と
して用い、各色成分データ(Y、M、C、K)毎にこの
信号をカウントするカウンタ201〜204、記録デー
タ信号を遅延させるフリップフロップ205〜208、
AND回路209〜212、OR回路213から構成さ
れている。
【0024】カウンタ201〜204は記録ヘッド19
0K、190C、190M、190Y1つ1つの単位で
独立してカウントを行なうことができ、その出力である
BL*信号はOR回路213に接続されている。従って、
4つの記録ヘッド190K、190C、190M、19
0Yの内、どれか1つの記録ヘッドのカウント値が一定
数になったとき、OR回路213の出力であるIRQ*信号
がアクティブになり、その旨がCPU−E161に転送
される。
【0025】CPU−E161では、そのIRQ*信号を検
出して、全記録ヘッド分の回復動作を実行する。回復動
作が終了すると、CPU−E161はGAE165を介
してCNTCLR*信号をアクテイブにし、カウンタ201〜
204のカウント値をリセットする。その後、通常の記
録動作が再開し、ヒートカウンタ回路はカウント動作を
再開する。
【0026】図4に示すタイムチャートには、この動作
がまとめられて示されている。即ち、CNTCLR*信号のア
クテイブによって、カウンタ201〜204のカウント
値がクリアされ、その後、データ転送クロック信号(H
DATACK)と、各色成分の記録データ信号(Ha−
DATA:a=Y、M、C、K)の論理積をカウントす
る。カウンタ201〜204いづれかのカウント値が所
定値(maxd)になったとき、IRQ*信号がアクテイブ
になり記録動作を一時中断して回復動作を実行する。そ
して、回復動作が終了すると、再びCNTCLR*信号のアク
テイブによって、カウンタ201〜204のカウント値
をクリアした後、カウントを再開する。
【0027】従って本実施例に従えば、各記録ヘッドに
入力される実際の記録データ信号のパルス数をカウント
して、記録ヘッドに吸引回復が必要かどうか制御するの
で、実際のインク吐出の状態を反映した適切な吸引回復
を行なうことができる。これによって、より効果的にヌ
レ不吐出が防止できる。なお本実施例ではフォーマッタ
部とエンジン部を分離した回路構成で説明しているが、
本発明はこれによって限定されるものではなく、例え
ば、一体型のプリンタでも良い。また、上記の説明では
インクの色に従って4つの記録ヘッドを有した構成例に
ついて説明したが、記録ヘッドの数によって本発明が限
定されるものではなく、例えば、2つの記録ヘッドを有
する構成の装置にも本発明が適用できることは言うまで
もない。
【0028】さらに本実施例での記録順序ははブラッ
ク、シアン、マゼンタ、イエロの順であるが、本発明は
これによって限定されるものではなく、他の順序でも良
いことは言うまでもない。本発明は、特にインクジェッ
ト記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用
されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式のプ
リント装置について説明したが、かかる方式によれば記
録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0029】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0030】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0031】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からの
インクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記
録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
【0032】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0033】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した本発明実施例においては、インクを
液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化する
インクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを
用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク
自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。
【0034】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0035】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。なお本発明は、複数の機器から構成されるシステム
に適用しても良いし、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。さらに、システム、或いは、装置にプログラ
ムを適用することによって達成される場合にも適用でき
ることは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力記録データの記録ドット数を各色成分毎にカウント
し、そのカウントされた各色成分毎の記録ドット数を所
定の閾値と比較して得られる比較結果に従って、前記各
色成分の記録ドット数のいづれか1つの値が所定の閾値
を越えたときには、回復手段によって複数の記録ヘッド
全ての吸引回復を行なうよう制御するので、実際に記録
状況を反映した適正なタイミングでの吸引回復を行なう
ことができるという効果がある。
【0037】これによって、例えば、インクジェット方
式のプリンタにおけるインク吐出が安定し、高品位な記
録品質を維持することができる。さらに、回復動作は全
ての記録ヘッドに対して同時に行うため、吸引回復に伴
う記録中断の間隔が長くなり、記録効率を高まるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるインクジェット
方式に従うフルライン記録ヘッドを備えたカラープリン
タ装置の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1で説明したプリンタ装置100の概略構成
を示す側断面図である。
【図3】ヒートカウンタ回路の構成を示す図である。
【図4】ヒートカウンタ動作シーケンスを示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
110 フォーマッタ部 111 CPU−F 120 IOポート 130 記録用紙供給部 131 記録用紙排出部 150 エンジン部 171a、171b センサ 201〜204 カウンタ 205〜208 フリップフロップ 209〜212 AND回路 213 OR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸田 秀昭 茨城県水海道市坂手町5540−11 キヤノン アプテックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録要素から複数色インクを吐出
    して記録媒体にカラー記録を行なう複数の記録ヘッドを
    備えたカラープリンタ装置であって、 カラー記録データを入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力されたカラー記録データの記
    録ドット数を各色成分毎にカウントするカウント手段
    と、 前記カウント手段によってカウントされた各色成分毎の
    記録ドット数を所定の閾値と比較する比較手段と、 前記複数の記録ヘッドの吸引回復を行なう回復手段と、 前記比較手段による比較結果に従って、前記各色成分の
    記録ドット数のいづれか1つの値が前記所定の閾値を越
    えたときには、前記回復手段によって前記複数の記録ヘ
    ッド全ての吸引回復を行なうよう制御する制御手段とを
    有することを特徴とするカラープリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録ヘッドは各々、イエロ、
    シアン、マゼンタ、ブラックの各色に対応した記録を行
    なうことを特徴とする請求項1に記載のカラープリンタ
    装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録ヘッドは、前記記録媒体
    の幅に相当する記録可能なフルラインタイプの記録ヘッ
    ドであることを特徴とする請求項1または2に記載のカ
    ラープリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の記録ヘッドは、インクを吐出
    して記録を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のカラープリンタ装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の記録ヘッドは、熱エネルギー
    を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、イン
    クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
    変換体を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載のカラープリンタ装置。
JP27243494A 1994-11-07 1994-11-07 カラープリンタ装置 Withdrawn JPH08132648A (ja)

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US7175252B2 (en) 2002-09-30 2007-02-13 Canon Finetech Inc. Ink jet printing apparatus and ejection recovery method for printing head
US8038251B2 (en) 2007-03-05 2011-10-18 Canon Finetech Inc. Ink jet printing method and ink jet printing apparatus

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