JP3507324B2 - インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体

Info

Publication number
JP3507324B2
JP3507324B2 JP36913797A JP36913797A JP3507324B2 JP 3507324 B2 JP3507324 B2 JP 3507324B2 JP 36913797 A JP36913797 A JP 36913797A JP 36913797 A JP36913797 A JP 36913797A JP 3507324 B2 JP3507324 B2 JP 3507324B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
inkjet head
recovery
inkjet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP36913797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11192729A (ja
Inventor
勝夫 中山
剛史 田村
秀昭 岸田
公雄 江畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to JP36913797A priority Critical patent/JP3507324B2/ja
Publication of JPH11192729A publication Critical patent/JPH11192729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3507324B2 publication Critical patent/JP3507324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録液(インク)
滴を吐出して被記録媒体(記録用紙)上に文字等の画像
を記録するためのインクジェットヘッドを有するインク
ジェット記録装置に関し、特にインクジェットヘッドか
ら記録液を強制的に排出させてインクジェットヘッドの
回復を行うインクジェット記録装置および回復処理方法
並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体に関
する。
【0002】本発明のインクジェット記録装置は、プリ
ンタに限定されず、インクジェットプリント機構を内蔵
したワードプロセッサ、複写機、ファクシミリ装置等の
各種装置またはシステムに適用できる。
【0003】
【従来の技術】複数のノズル(吐出口)を備えたこの種
のインクジェット記録装置においては、記録中に一定時
間以上インクが吐出されないノズル(以下、非記録ノズ
ルという)は大気中に暴露(放置)されているためにノ
ズル表面のインクが乾燥し、一定時間以上暴露、乾燥が
進んだ後でのインク滴の吐出はできない(即ち、インク
滴が飛ばない)ことがあり、その場合は記録画像に重大
な欠陥を与える。これに対し、従来では記録前や記録が
開始されてからある一定時間以上が経過した場合は記録
を中断し、上記の回復処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その記
録前の回復処理や記録中の回復処理は記録の度毎に行っ
たり、記録中にある一定時間毎に回復処理を行ってい
る。そのため、インクの消費が多くなったり、必要以上
に記録するまでの時間がかかるという解決すべき課題が
ある。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、正常な記録を行うために必要な回復処理
を適正な条件で行うことにより、回復処理に関わるイン
クの消費量を節減し、プリント作業時間の短縮を図った
インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復
処理制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の装置の発明は、インクを吐出して
記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドからインク
を強制的に排出させて前記インクジェットヘッドの回復
を行うための回復手段と、前記インクジェットヘッドに
よる記録の内容が同一の記録用紙を複数枚記録する場合
か否かを記録開始前に判断する判断手段と、該判断手段
が前記記録の内容が同一の記録用紙を複数枚記録する場
合であると判断した場合には、記録中に記録に無関係な
インクの吐出を前記インクジェットヘッドに行わしめる
予備吐出処理および前記回復手段による前記インクジェ
ットヘッドの回復処理のいずれも行わない制御をする制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の装置の発明は、インクを
吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドか
らインクを強制的に排出させて前記インクジェットヘッ
ドの回復を行うための回復手段と、記録中の前記インク
ジェットヘッドの大気中での放置時間をカウントするカ
ウント手段と、該カウント手段でカウントされた前記イ
ンクジェットヘッドの放置時間を記憶する記憶手段と、
前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する
第1の判断手段と、該第1の判断手段が前記記録の内容
が記録用紙ごとに異なる場合であると判断した場合に
は、前記記憶手段に記憶されている前記インクジェット
ヘッドの放置時間が予め設定した基準値以下であるか否
かを判断する第2の判断手段と、該第2の判断手段が前
記インクジェットヘッドの放置時間が予め設定した基準
値以下であると判断した場合には、次の記録実行前に記
録に無関係なインクの吐出を前記インクジェットヘッド
に行わしめる予備吐出処理および前記回復手段による前
記インクジェットヘッドの回復処理のいずれも行わない
制御をする制御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の装置の発明は、インクを
吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドか
らインクを強制的に排出させて前記インクジェットヘッ
ドの回復を行うための回復手段と、前記インクジェット
ヘッドによる記録の内容が記録用紙ごとに異なる場合で
あるか否かを記録開始前に判断する判断手段と、記録中
の前記インクジェットヘッドのインクを吐出する複数の
ノズルの吐出に関わる履歴をそれぞれカウントするカウ
ント手段と、該カウント手段でカウントされた前記ノズ
ルの履歴を記憶する記憶手段と、前記判断手段が前記記
録の内容が記録用紙ごとに異なる場合であると判断した
場合には、前記記憶手段に記憶された前記インクジェッ
トヘッドの複数のノズルの中で一定時間以上吐出のない
ノズルを判別する判別手段と、該判別手段が一定時間以
上吐出のないノズルを判別した場合には、判別されたノ
ズルだけから記録に無関係なインクの吐出を行わしめる
制御手段とを具備することを特徴とする。
【0009】ここで、前記インクジェットヘッドは、熱
エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡
の生成に伴ってインクを吐出するとすることができる。
【0010】請求項5に記載の方法の発明は、インクを
吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドか
らインクを強制的に排出させて前記インクジェットヘッ
ドの回復を行うための回復ステップと、前記インクジェ
ットヘッドによる記録の内容が同一の記録用紙を複数枚
記録する場合か否かを記録開始前に判断する判断ステッ
プと、該判断ステップで前記記録の内容が同一の記録用
紙を複数枚記録する場合であると判断した場合には、記
録中に記録に無関係なインクの吐出を前記インクジェッ
トヘッドに行わしめる予備吐出処理および前記回復ステ
ップでの前記インクジェットヘッドの回復処理のいずれ
も行わない制御をする制御ステップとを有することを特
徴とする。
【0011】請求項6に記載の方法の発明は、インクを
吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドか
らインクを強制的に排出させて前記インクジェットヘッ
ドの回復を行うための回復ステップと、記録中の前記イ
ンクジェットヘッドの大気中での放置時間をカウントす
るカウントステップと、該カウントステップでカウント
された前記インクジェットヘッドの放置時間を記憶手段
に記憶する記憶ステップと、前記インクジェットヘッド
による記録の内容が記録用紙ごとに異なる場合であるか
否かを記録開始前に判断する第1の判断ステップと、該
第1の判断ステップで前記記録の内容が記録用紙ごとに
異なる場合であると判断した場合には、前記記憶手段に
記憶されている前記インクジェットヘッドの放置時間が
予め設定した基準値以下であるか否かを判断する第2の
判断ステップと、該第2の判断ステップにより前記イン
クジェットヘッドの放置時間が予め設定した基準値以下
であると判断した場合には、次の記録実行前に記録に無
関係なインクの吐出を前記インクジェットヘッドに行わ
しめる予備吐出処理および前記回復ステップでの前記イ
ンクジェットヘッドの回復処理のいずれも行わない制御
をする制御ステップとを有することを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の方法の発明は、インクを
吐出して記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドか
らインクを強制的に排出させて前記インクジェットヘッ
ドの回復を行うための回復ステップと、記録中の前記イ
ンクジェットヘッドのインクを吐出する複数のノズルの
吐出に関わる履歴をそれぞれカウントするカウントステ
ップと、該カウントステップでカウントされた前記ノズ
ルの履歴を記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記イ
ンクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙ごとに
異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する判断ス
テップと、該判断ステップで前記記録の内容が記録用紙
ごとに異なる場合であると判断した場合には、前記記憶
手段に記憶された前記インクジェットヘッドの複数のノ
ズルの中で一定時間以上吐出のないノズルを判別する判
別ステップと、該判別ステップで一定時間以上吐出のな
いノズルを判別した場合には、判別されたノズルだけか
ら記録に無関係なインクの吐出を行わしめる制御ステッ
プとを有することを特徴とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、コンピュータに
よってインクを吐出して記録用紙に記録を行うインクジ
ェットヘッドからインクを強制的に排出させて前記イン
クジェットヘッドの回復を行うための制御プログラムを
記憶した記憶媒体であって、該制御プログラムはコンピ
ュータに、前記インクジェットヘッドによる記録の内容
が同一の記録用紙を複数枚記録する場合か否かを記録開
始前に判断させ、前記記録の内容が同一の記録用紙を複
数枚記録する場合には、記録中に記録に無関係なインク
の吐出を前記インクジェットヘッドに行わしめる予備吐
出処理および前記回復手段による前記インクジェットヘ
ッドの回復処理のいずれも行わせないことを特徴とす
る。
【0014】請求項10に記載の発明は、コンピュータ
によってインクを吐出して記録用紙に記録を行うインク
ジェットヘッドからインクを強制的に排出させて前記イ
ンクジェットヘッドの回復を行うための制御プログラム
を記憶した記憶媒体であって、該制御プログラムはコン
ピュータに、記録中の前記インクジェットヘッドの大気
中での放置時間をカウントさせ、カウントされた前記イ
ンクジェットヘッドの放置時間を記憶手段に記憶させ、
前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断さ
せ、前記記録の内容が記録用紙ごとに異なる場合には、
前記記憶手段に記憶されている前記インクジェットヘッ
ドの放置時間が予め設定した基準値以下であるか否かを
判断させ、前記インクジェットヘッドの放置時間が予め
設定した基準値以下である場合には、次の記録実行前に
記録に無関係なインクの吐出を前記インクジェットヘッ
ドに行わしめる予備吐出処理および回復手段による前記
インクジェットヘッドの回復処理のいずれも行わせない
ことを特徴とする。
【0015】請求項11に記載の発明は、コンピュータ
によってインクを吐出して記録用紙に記録を行うインク
ジェットヘッドからインクを強制的に排出させて前記イ
ンクジェットヘッドの回復を行うための制御プログラム
を記憶した記憶媒体であって、該制御プログラムはコン
ピュータに、記録中の前記インクジェットヘッドのイン
クを吐出する複数のノズルの吐出に関わる履歴をそれぞ
れカウントさせ、カウントされた前記ノズルの履歴を記
憶手段に記憶させ、前記インクジェットヘッドによる記
録の内容が記録用紙ごとに異なる場合であるか否かを記
録開始前に判断させ、 前記記録の内容が記録用紙ごと
に異なる場合である場合には、前記記憶手段に記憶され
た前記インクジェットヘッドの複数のノズルの中で一定
時間以上吐出のないノズルを判別させ、一定時間以上吐
出のないノズルを判別した場合には、判別されたノズル
だけから記録に無関係のインクの吐出を行わせしめるこ
とを特徴とする。
【0016】本発明では、上記構成により、記録の内容
が同一の記録用紙を複数枚記録する場合には非記録ノズ
ル(即ち、複数のノズルの中で、記録中に一定時間以上
インクが吐出されないノズル)がその記録中に吐出され
ることはないため、記録中の予備吐出処理または(加
圧)回復処理は行わない。また、本発明では、記録の内
容が記録用紙ごとに異なる記録命令の場合は記録中の時
間を記憶し、その記録中の時間が、予め設定したある基
準値以下の場合は次の記録命令の後の予備吐出処理また
は回復処理を行わない。また、本発明では、記録の内容
が記録用紙ごとに異なる記録命令の場合は記録中の非記
録ノズルを記憶しておき、予め設定したある基準値以
上、時間経過した場合であって記録途中の場合には、記
憶しておいた上記非記録ノズルのみ予備吐出処理を行
う。
【0017】このように、本発明では、記録の内容およ
び記録中の記録時間を判断・記憶し、回復処理を行うタ
イミングを限定している。さらに、本発明では、記録中
に回復処理を行う場合でも、非記録ノズルを特定して、
その非記録ノズルの大気放置時間に基準値を持たせて、
基準値を越えた特定のノズルだけを予備吐処理を行う。
【0018】これにより、本発明によれば、必要最低限
の回復処理を選択して実行できるので、回復処理に関わ
るインクの消費量を節減し、プリント作業時間の短縮が
得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施形態におけるフルカラ
ーインクジェット記録装置の模式的な断面構成を示す。
図1に示すように、インクジェット記録装置は給紙装置
1、搬送装置2、インクジェットへッド3、回復装置
4、インク供給装置5、および用紙スタッカ6等を備え
ている。
【0021】インクジェットヘッド3はインクを吐出す
るための記録ヘッドであり、フルカラー画像形成のため
の4色の構成からなる。3−1はイエロー(Y)のイン
ク滴を吐出するインクジェットヘッド、3−2はマゼン
タ(M)のインク滴を吐出するインクジェットヘッド、
3−3はシアン(C)のインク滴を吐出するインクジェ
ットヘッド、3−4はブラック(Bk)のインク滴を吐
出するインクジェットヘッドである。但し、本実施形態
は一例として4色を用いたフルカラー画像の形成を例示
したものであって、本発明は4色に限定するものではな
い。
【0022】給紙装置1に積載された用紙1−1は一枚
毎に給紙された後、搬送装置2に導かれ、インクジェッ
トヘッド3の下部を通過する。この時、インク供給装置
5からインクの供給を受けたインクジェットへッド3が
インクを用紙上に吐出し、用紙上に画像が形成される。
記録(記録、プリント)された用紙は用紙スタッカ6に
積載される。
【0023】給紙を始める前や記録中に、インクジェッ
トヘッド3の適正な記録状態を保つため、インク供給装
置5から強制的にインクをインクジェットへッド3に流
してノズルから流し出したり、インクをノズルから吐出
したりして、増粘インクの除去を行い、排出されたイン
クは回復装置4により回収される。
【0024】次に、図2のフローチャートを参照して、
本発明の第1〜第3の実施形態におけるインクジェット
ヘッドの回復処理の制御動作を説明する。
【0025】(第1の実施形態)記録命令(S1)の内
容が同一画像を複数枚記録する場合は、記録に使用され
るノズルは常に吐出状態にあるため、インクの増粘が進
行することはない。そこで、記録命令の内容が同一画像
を複数枚記録する場合か否かを判断し(S4)、記録命
令の内容が同一画像を複数枚記録する場合であれば、記
録中に行うベき加圧回復や予備吐出などの回復処理を行
わない制御を行い(S5)、記録終了処理へ移行する
(S10)。記録命令の内容が同一画像を複数枚記録す
る場合でない場合は、次のS6の処理に進む。
【0026】このように、同一画像を複数枚記録する場
合は、記録中に行うベき加圧回復や予備吐出などの回復
処理を行わない制御を行う。従って、これによりインク
の消費節減や記録に要する時間を短縮することができ
る。
【0027】(第2の実施形態)インクジェットヘッド
3のノズル増粘は、記録中の時間(インクジェットへッ
ドの大気中での放置時間)により決定される。そこで、
記録スタート後(S6)、記録中の時間(インクジェッ
トヘッドの大気中での放置時間)を累積カウントし、そ
のカウント値を本体内にあらかじめ設定されたメモリ
(図示しない)に記憶し(S7)、その後に、次の記録
命令が発せられた場合は(S1)、そのメモリに記憶さ
れている記録時間(放置時間)累積カウント値が基準値
(例えば、5分)以下か否かを判断する(S2)。その
記録時間累積カウント値が基準値を越えていれば、加圧
や予備吐出などの記録前の回復処理を行って(S3)、
次のS4の処理に進み、記録時間累積カウント値が基準
値以下であれば、その加圧や予備吐出などの記録前の回
復処理を行わずに、次のS4の処理に移行する。
【0028】このように、あらかじめ設定した例えば5
分の基準値以内で記録が終了し、次の記録命令が発せら
れた場合には、加圧や予備吐出などの記録前の回復処理
を行わない制御を行う。なお、基準値自体は本例通りで
なくとも構わない。従って、これによりインクの消費節
減や予備吐出処理の時間を短縮することができる。
【0029】(第3の実施形態)用紙ごとに記録の内容
の異なる記録の場合、記録されないノズルや常時記録さ
れているノズルなど、ノズルごとに増粘の進行度合いは
異なる。そこで、記録スタート後(S6)、記録中の時
間(インクジェットヘッドの大気中での放置時間)を累
積カウントし、そのカウント値ともに、記録により吐出
されなかったノズルとその時間を本体内にあらかじめ設
定されたメモリ(図示しない)に記憶し(S7)、その
メモリに記憶されている記録時間(放置時間)累積カウ
ント値が基準値(例えば、5分)を越えているか否かを
記録中に判断する(S8)。基準値以上の時間が記録中
に経過した場合の回復処理が予備吐出処理の場合に限
り、記録により吐出されなかった時間が基準値以上のノ
ズル(非記録ノズル)のみを予備吐出して回復処理とす
る制御を行い(S9)、S7の処理に戻る。その後、記
録命令の枚数を記録すれば、記録終了処理へ移行する
(S10)。
【0030】このように、用紙ごとに記録の内容の異な
る記録の時に、基準値以上の時間が記録中に経過した場
合の回復処理が予備吐出の場合は、記録により吐出され
なかった時間が基準値以上のノズルのみを予備吐して回
復処理とする制御を行う。従って、これによりインクの
消費節減や予備吐出処理の時間を短縮することができ
る。
【0031】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0032】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0034】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0035】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0036】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0037】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0038】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0039】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0040】なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、記
録装置など)から構成されるシステムに適用しても、1
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0041】また、本発明の目的は、前述した実施の形
態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを
記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、
そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCP
UやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコード
を読み出し、実行することによっても、達成されること
は言うまでもない。
【0042】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0043】そのプログラムコードを記録し、またテー
ブル等の変数データを記録する記憶媒体としては、例え
ばフロッピディスク(FD)、ハードディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカー
ド)、ROMなどを用いことができる。
【0044】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部また
は全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。
【0046】(1)インクジェット記録装置の回復処理
は一般的に記録前に実施する場合と記録中に実施する場
合とがあり、インクの乾燥による不吐出を防止する目的
で採用されているが、同一画像を複数枚記録する場合
は、記録中に行うベき加圧回復や予備吐出などの回復処
理を行わない制御を行うので、記録中の回復処理を行わ
ない場合が生じ、インクの消費節減や記録に要する時間
を短縮することができる。
【0047】(2)また、あらかじめ設定した基準時間
以内で記録が終了し、次の記録命令が発せられた場合に
は、加圧や予備吐出などの記録前の回復処理を行わない
制御を行うので、インクの消費節減や予備吐出処理の時
間を短縮することができる。
【0048】(3)また、用紙ごとに記録の内容の異な
る記録の時に、基準値以上の時間が記録中に経過した場
合の回復処理が予備吐出の場合は、記録により吐出され
なかった時間が基準値以上のノズルのみを予備吐出して
回復処理とする制御を行うので、インクの消費節減や予
備吐出処理の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるフルカラーインクジ
ェット記録装置の模式的な断面構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の第1〜第3の実施形態におけるインク
ジェットヘッドの回復処理の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 給紙装置 1−1 記録用紙 2 搬送装置 3 インクジェットヘッド 4 回復装置 5 インク供給装置 6 用紙スタッカ
フロントページの続き (72)発明者 江畑 公雄 茨城県水海道市坂手町5540−11 キヤノ ンアプテックス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−252748(JP,A) 特開 平10−24602(JP,A) 特開 平9−327957(JP,A) 特開 平9−164694(JP,A) 特開 平9−83689(JP,A) 特開 平5−84926(JP,A) 特開 平4−97854(JP,A) 特開 平3−297657(JP,A) 特開 平3−234639(JP,A) 特開 平3−234543(JP,A) 特開 平2−141247(JP,A) 特開 平1−127362(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175 B41J 2/18 B41J 2/185 B41J 29/20

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復手段
    と、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が同一の記
    録用紙を複数枚記録する場合か否かを記録開始前に判断
    する判断手段と、 該判断手段が前記記録の内容が同一の記録用紙を複数枚
    記録する場合であると判断した場合には、記録中に記録
    に無関係なインクの吐出を前記インクジェットヘッドに
    行わしめる予備吐出処理および前記回復手段による前記
    インクジェットヘッドの回復処理のいずれも行わない制
    御をする制御手段とを具備することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復手段
    と、 記録中の前記インクジェットヘッドの大気中での放置時
    間をカウントするカウント手段と、 該カウント手段でカウントされた前記インクジェットヘ
    ッドの放置時間を記憶する記憶手段と、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する
    第1の判断手段と、 該第1の判断手段が前記記録の内容が記録用紙ごとに異
    なる場合であると判断した場合には、前記記憶手段に記
    憶されている前記インクジェットヘッドの放置時間が予
    め設定した基準値以下であるか否かを判断する第2の判
    断手段と、 該第2の判断手段が前記インクジェットヘッドの放置時
    間が予め設定した基準値以下であると判断した場合に
    は、次の記録実行前に記録に無関係なインクの吐出を前
    記インクジェットヘッドに行わしめる予備吐出処理およ
    び前記回復手段による前記インクジェットヘッドの回復
    処理のいずれも行わない制御をする制御手段とを具備す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復手段
    と、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する
    判断手段と、 記録中の前記インクジェットヘッドのインクを吐出する
    複数のノズルの吐出に関わる履歴をそれぞれカウントす
    るカウント手段と、 該カウント手段でカウントされた前記ノズルの履歴を記
    憶する記憶手段と、 前記判断手段が前記記録の内容が記録用紙ごとに異なる
    場合であると判断した場合には、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記インクジェットヘッドの複数のノズルの中で一
    定時間以上吐出のないノズルを判別する判別手段と、 該判別手段が一定時間以上吐出のないノズルを判別した
    場合には、判別されたノズルだけから記録に無関係なイ
    ンクの吐出を行わしめる制御手段とを具備することを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成
    に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復ステ
    ップと、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が同一の記
    録用紙を複数枚記録する場合か否かを記録開始前に判断
    する判断ステップと、 該判断ステップで前記記録の内容が同一の記録用紙を複
    数枚記録する場合であると判断した場合には、記録中に
    記録に無関係なインクの吐出を前記インクジェットヘッ
    ドに行わしめる予備吐出処理および前記回復ステップで
    の前記インクジェットヘッドの回復処理のいずれも行わ
    ない制御をする制御ステップとを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置の回復処理方法。
  6. 【請求項6】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復ステ
    ップと、 記録中の前記インクジェットヘッドの大気中での放置時
    間をカウントするカウントステップと、 該カウントステップでカウントされた前記インクジェッ
    トヘッドの放置時間を記憶手段に記憶する記憶ステップ
    と、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する
    第1の判断ステップと、 該第1の判断ステップで前記記録の内容が記録用紙ごと
    に異なる場合であると判断した場合には、前記記憶手段
    に記憶されている前記インクジェットヘッドの放置時間
    が予め設定した基準値以下であるか否かを判断する第2
    の判断ステップと、 該第2の判断ステップにより前記インクジェットヘッド
    の放置時間が予め設定した基準値以下であると判断した
    場合には、次の記録実行前に記録に無関係なインクの吐
    出を前記インクジェットヘッドに行わしめる予備吐出処
    理および前記回復ステップでの前記インクジェットヘッ
    ドの回復処理のいずれも行わない制御をする制御ステッ
    プとを有することを特徴とするインクジェット記録装置
    の回復処理方法。
  7. 【請求項7】 インクを吐出して記録用紙に記録を行う
    インクジェットヘッドからインクを強制的に排出させて
    前記インクジェットヘッドの回復を行うための回復ステ
    ップと、 記録中の前記インクジェットヘッドのインクを吐出する
    複数のノズルの吐出に関わる履歴をそれぞれカウントす
    るカウントステップと、 該カウントステップでカウントされた前記ノズルの履歴
    を記憶手段に記憶する記憶ステップと、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断する
    判断ステップと、 該判断ステップで前記記録の内容が記録用紙ごとに異な
    る場合であると判断した場合には、前記記憶手段に記憶
    された前記インクジェットヘッドの複数のノズルの中で
    一定時間以上吐出のないノズルを判別する判別ステップ
    と、 該判別ステップで一定時間以上吐出のないノズルを判別
    した場合には、判別されたノズルだけから記録に無関係
    なインクの吐出を行わしめる制御ステップとを有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置の回復処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の生成
    に伴ってインクを吐出することを特徴とする請求項5な
    いし7のいずれかに記載のインクジェット記録装置の回
    復処理方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータによってインクを吐出して
    記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドからインク
    を強制的に排出させて前記インクジェットヘッドの回復
    を行うための制御プログラムを記憶した記憶媒体であっ
    て、該制御プログラムはコンピュータに、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が同一の記
    録用紙を複数枚記録する場合か否かを記録開始前に判断
    させ、 前記記録の内容が同一の記録用紙を複数枚記録する場合
    には、記録中に記録に無関係なインクの吐出を前記イン
    クジェットヘッドに行わしめる予備吐出処理および前記
    回復手段による前記インクジェットヘッドの回復処理の
    いずれも行わせないことを特徴とするインクジェット記
    録装置の回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータによってインクを吐出し
    て記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドからイン
    クを強制的に排出させて前記インクジェットヘッドの回
    復を行うための制御プログラムを記憶した記憶媒体であ
    って、該制御プログラムはコンピュータに、 記録中の前記インクジェットヘッドの大気中での放置時
    間をカウントさせ、 カウントされた前記インクジェットヘッドの放置時間を
    記憶手段に記憶させ、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断さ
    せ、 前記記録の内容が記録用紙ごとに異なる場合には、前記
    記憶手段に記憶されている前記インクジェットヘッドの
    放置時間が予め設定した基準値以下であるか否かを判断
    させ、 前記インクジェットヘッドの放置時間が予め設定した基
    準値以下である場合には、次の記録実行前に記録に無関
    係なインクの吐出を前記インクジェットヘッドに行わし
    める予備吐出処理および回復手段による前記インクジェ
    ットヘッドの回復処理のいずれも行わせないことを特徴
    とするインクジェット記録装置の回復処理制御プログラ
    ムを記憶した記憶媒体。
  11. 【請求項11】 コンピュータによってインクを吐出し
    て記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドからイン
    クを強制的に排出させて前記インクジェットヘッドの回
    復を行うための制御プログラムを記憶した記憶媒体であ
    って、該制御プログラムはコンピュータに、 記録中の前記インクジェットヘッドのインクを吐出する
    複数のノズルの吐出に関わる履歴をそれぞれカウントさ
    せ、 カウントされた前記ノズルの履歴を記憶手段に記憶さ
    せ、 前記インクジェットヘッドによる記録の内容が記録用紙
    ごとに異なる場合であるか否かを記録開始前に判断さ
    せ、 前記記録の内容が記録用紙ごとに異なる場合である場合
    には、前記記憶手段に記憶された前記インクジェットヘ
    ッドの複数のノズルの中で一定時間以上吐出のないノズ
    ルを判別させ、 一定時間以上吐出のないノズルを判別した場合には、判
    別されたノズルだけから記録に無関係のインクの吐出を
    行わせしめることを特徴とするインクジェット記録装置
    の回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体。
JP36913797A 1997-12-29 1997-12-29 インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体 Expired - Lifetime JP3507324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36913797A JP3507324B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36913797A JP3507324B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11192729A JPH11192729A (ja) 1999-07-21
JP3507324B2 true JP3507324B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=18493659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36913797A Expired - Lifetime JP3507324B2 (ja) 1997-12-29 1997-12-29 インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3507324B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1516734B1 (en) 2003-09-18 2010-12-08 FUJIFILM Corporation Inkjet recording apparatus and preliminary discharge control method
JP4140566B2 (ja) 2004-06-28 2008-08-27 ブラザー工業株式会社 プリンタ、プリンタの制御方法及びプリンタにおいて実行されるプログラム
US7360859B2 (en) * 2005-01-24 2008-04-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Unclogging printer nozzles
US7559621B2 (en) 2005-03-04 2009-07-14 Fujifilm Corporation Inkjet recording apparatus
JP2007015217A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Canon Inc インクジェット記録装置、インクジェット記録方法および予備吐出制御方法
JP2009274368A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Tohoku Ricoh Co Ltd インクジェット印刷装置
JP5135095B2 (ja) 2008-07-15 2013-01-30 理想科学工業株式会社 インク循環型インクジェットプリンタ
JP6171916B2 (ja) * 2013-12-18 2017-08-02 セイコーエプソン株式会社 印刷方法および印刷装置
JP6171915B2 (ja) * 2013-12-18 2017-08-02 セイコーエプソン株式会社 印刷方法および印刷装置
JP6347116B2 (ja) 2014-02-19 2018-06-27 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11192729A (ja) 1999-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11207948A (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP2000094662A (ja) 記録装置及びその制御方法、コンピュ―タ可読メモリ
JP3507324B2 (ja) インクジェット記録装置および回復処理方法並びに回復処理制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP3060347B2 (ja) 記録装置
JP2002137372A (ja) 記録装置及び記録装置の消費電力低減方法
JP3133869B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復処理方法
JP3397426B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3611976B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2005111981A (ja) インクジェット記録装置及び予備吐出制御方法
JPH11348247A (ja) インクジェット記録制御方法及びその装置とインクジェットプリンタ
JP3382525B2 (ja) インクジェット記録装置および記録制御方法並びに記録制御プログラムを記録した記録媒体
JPH11179893A (ja) プリント装置およびプリント方法
JP3138322B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3550291B2 (ja) プリント装置
JP3157931B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3162892B2 (ja) 液体噴射記録装置及び該装置におけるヘッド温度制御方法
JPH08108532A (ja) インクジェット記録装置
JP3667071B2 (ja) インクジェット記録装置および記録処理液印字データ生成方法
JP2004009532A (ja) インクジェット記録装置および該記録装置の記録モード変更方法
JP2002347223A (ja) 記録装置及び温度制御方法
JP3321367B2 (ja) 記録装置及びその方法
JP3184412B2 (ja) プリンタ装置
JPH0596747A (ja) インクジエツト記録装置
JPH07171955A (ja) インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置
JP3025377B2 (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031218

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

EXPY Cancellation because of completion of term
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250