JP5135095B2 - インク循環型インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インク循環型のインクジェットプリンタにおけるインクジェットヘッドのメンテナンス制御に関する。
インクジェットヘッドに設けられた多数のノズルからインクを吐出して印刷を行なうインクジェットプリンタでは、長時間インクの吐出が行なわれないと、主にインクジェットヘッド付近のインクから溶媒が蒸発し、インクが増粘してしまい、本来の印字性能が発揮できない場合がある。このため、前回の印刷から所定時間以上経過して印刷を行なう際には、印刷実行に先立ちインクジェットヘッドに対して、インク吸引、ノズル清掃等のメンテナンス処理が行なわれる。
ところで、印刷を行なう際にインクジェットヘッドはすべてのノズルを用いて印刷を行なうとは限らない。例えば、図9(a)に示すように、A3対応のライン型インクジェットヘッドを、KCMY(K:黒、C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)毎に4本備えたカラーインクジェットプリンタで、A4のカラー印刷を行なう場合には、各インクジェットヘッドの両端である領域a1と領域a2の部分に備えられたノズルからはインク吐出が行なわれない。ここで、本図に示すように各インクジェットヘッドは、互い違いに配置された6個のノズルプレートを備えており、ノズル群はノズルプレート上に設けられている。
このような場合、今回の印刷ジョブでA3のカラー印刷を行なうとすると、前回の印刷との間隔所定時間以内であっても、前回印刷に用いていない領域a1と領域a2に配置されたノズルは、インク非吐出の時間が所定時間より長くなることがあり、本来の印字性能が発揮できないおそれがある。このため、メンテナンス処理を行なうことが望ましい。
また、図9(b)に示すように、A4のモノクロ印刷を行なう場合には、カラー(C、M、Y)のインクを吐出するインクジェットヘッドと、黒(K)のインクを吐出するインクジェットヘッドの両端領域を含む領域a3の部分に備えられたノズルからはインク吐出は行なわれない。
このような場合、今回の印刷ジョブでA4のカラー印刷を行なうとすると、前回の印刷との間隔所定時間以内であっても、前回印刷に用いていない領域a3のノズルは、インク非吐出の時間が所定時間より長くなることがあり、本来の印字性能が発揮できないおそれがある。このため、メンテナンス処理を行なうことが望ましい。
このような状況を鑑みて、特許文献1には、連続して印刷する印刷用紙のサイズが同じであるかどうかを考慮して、同じでなければメンテナンスを行なうようにする技術が記載され、特許文献2には、前回の印刷ジョブがモノクロ印刷で、今回の印刷ジョブがカラー印刷の場合にメンテナンスを行なうようにする技術が記載されている。
これらの技術によれば、前回の印刷ジョブでインクを吐出しなかったインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合には、所定時間以内でもメンテナンス処理が行なわれることになる。しかしながら、インク吸引、ノズル清掃等のメンテナンスはインクを消費してしまうとともに、印刷開始までの時間が遅くなるという問題がある。このため、必要以上のメンテナンス処理は避けることが望ましい。
特開平11−192729号公報 特開平2002−192729公報
近年、印字の信頼性を上げるため筐体内にインク循環経路を設け、インクを循環可能なインクジェットプリンタが開発されている。このようなインク循環型のインクジェットプリンタでは、気泡やゴミ混入によるノズルからのインク不吐出が発生した場合でも回復が早く、また、インクジェットヘッドのインク室内もインクが循環するため、増粘したインクを循環経路に押し流すことができる。
一般に、インク循環は印字中に、インクジェットヘッドの全体に対して行なわれる。このため、印刷に用いていないインクジェットヘッド部分もインクが循環することになり、インクの増粘が回復されることが期待される。このため、前回の印刷ジョブでインクを吐出しなかったインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合であっても、メンテナンス処理を行なわなくてもよい場合がある可能性がある。
そこで、本発明は、インク循環型のインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドに対する必要以上のメンテナンス処理を行なわないようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のインク循環型インクジェットプリンタは、インクを吐出するノズル群が配置されたインクジェットヘッドがインク色毎に設けられ、前記インクジェットヘッドを経路中に含んだインク色毎のインク循環経路を備えたインク循環型インクジェットプリンタであって、前記インクジェットヘッドに対するメンテナンス処理を行なうメンテナンス手段と、印刷条件の設定を行なう印刷条件設定手段と、印刷実行時に前記インク循環経路でインクを循環させるインク循環制御手段と、印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が所定の第1基準時間を経過していない場合に、前回の印刷実行時における印刷条件と今回の印刷実行時における印刷条件とを比較して、今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合は、前回の印刷終了時からの経過時間が所定の第2基準時間を経過している場合は印刷実行前に前記メンテナンス処理を行なわせ、前記第2基準時間を経過していない場合は前記メンテナンス処理を行なわないで印刷を実行させるメンテナンス制御手段と、を備え,前記第1基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク循環をせずに非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められ、前記第2基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク吐出をせずにインク循環を行なっている状態を終了してから非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められており、前記第1基準時間は、前記第2基準時間より長いことを特徴とする。
本発明では、前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合であっても、前回の印刷時にインク循環が行なわれているために、インク循環終了から第2基準時間経過前であれば、メンテナンス制御手段が、メンテナンス手段にメンテナンス処理を行なわせないようにしている。これは、インク循環によりインクの増粘がある程度解消されており、さらに、インク循環終了から第2基準時間が経過する前で、インクの増粘が進んでいないことが期待されるからである。これにより、インクジェットヘッドに対する必要以上のメンテナンス処理を避けることができる。
具体的には、前記第1基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク循環をせずに非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められ、前記第2基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク吐出をせずにインク循環を行なっている状態を終了してから非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められる。
このとき、前記メンテナンス制御手段は、印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が第1基準時間を経過している場合には、印刷実行前に前記メンテナンス処理を行なわせるようにする。これは、必要なメンテナンス処理だからである。
また、前記メンテナンス制御手段は、印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が第1基準時間を経過していない場合に、前回の印刷実行時における印刷条件と今回の印刷実行時における印刷条件とを比較して、今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷でない場合は、前記メンテナンス処理を行なわないで印刷を実行させることが望ましい。前回の印刷時に使用したノズルからインクを吐出する印刷であり、第1基準時間を経過していないため、必ずしもメンテナンス処理は必要ないからである。
なお、前記インクの温度に応じた温度を計測する温度計をさらに備え、前記第1基準時間および前記第2基準時間は、前記温度計の測定値に応じて変化させるようにしてもよい。インク温度によりインクの粘度が変化する場合もあるからである。
ここで、前記今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合には、前回の印刷がモノクロ印刷で、今回の印刷がカラー印刷の場合を含むことができる。
また、前記インクジェットヘッドが、ライン型のインクジェットヘッドの場合は、前記今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合には、前回の印刷における印刷用紙のライン方向のサイズよりも、今回の印刷における印刷用紙のライン方向のサイズが大きい場合を含むことができる。
前記メンテナンス制御手段は、印刷終了後に、今回の印刷終了時刻と、今回の印刷条件とを記憶することで、今回の印刷実行時における印刷条件との比較および前回の印刷終了時からの経過時間を取得することができる。
前記メンテナンス手段が行なうメンテナンス処理が、インクを消費するメンテナンス処理の場合は、必要以上のメンテナンス処理を行なわないようにすることで、インク消費量を節約することができる。
本発明によれば、インク循環型のインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドに対する必要以上のメンテナンス処理を行なわないようにすることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の概要を示す図である。本図では特に印刷用紙搬送経路を示している。本図に示すようにインクジェットプリンタ100は、印刷用紙の供給を行なう給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台320と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)とを備えている。また、印刷済の印刷用紙を排出する排紙機構として排紙口340を備えている。
インクジェットプリンタ100は、インクジェット方式のラインカラープリンタである。インクジェット方式のラインカラープリンタは、印字機構として、用紙搬送方向に直交する方向に伸び、多数のノズルが形成されたインクジェットヘッドを複数本備え、それぞれのインクジェットヘッドから黒またはカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行なう。
サイド給紙台320および給紙トレイ330のいずれかの給紙機構から1枚ずつ給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路(図中の黒太線)に沿って搬送され、レジスト部Rgに導かれる。ここでレジスト部Rgは、印刷用紙の先端の位置あわせと斜行修正を行なうために設けられており、1対のレジストローラを備えて構成される。給紙された印刷用紙はレジスト部Rgで一時停止し、所定のタイミングで印字機構方向に搬送される。
レジスト部Rgのさらに搬送方向側には、複数本のインクジェットヘッド130が設けられている。本実施形態では、レジスト部Rgから近い順に、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の順に4本並んでいるものとする。印刷用紙は、インクジェットヘッド130の対向面に設けられた環状の搬送ベルト360によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各インクジェットヘッド130から吐出されたインクによりライン単位で画像形成される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行なう片面印刷の場合は、そのまま排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台350に印刷面を下にして積載されていく。排紙台350は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台350は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口340から排紙され、傾斜に沿って滑落する印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行なう両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口340に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、インクジェットプリンタ100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構370を備えている。切替機構370によって排出されなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行ない、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって再度レジスト部Rgに導かれ、一時停止する。その後、所定のタイミングで印字機構方向に搬送され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行なわれる。裏面の印刷が行なわれ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台350に積載されていく。
インクジェットプリンタ100では、両面印刷時におけるスイッチバックを、排紙台350内に設けられた空間を利用して行なうようにしている。排紙台350内に設けられた空間は、スイッチバック時に印刷用紙が外部から取り出せないように覆われた構成となっている。これにより、利用者が誤ってスイッチバック動作中の印刷用紙を引き抜いてしまうことを防ぐことができる。また、排紙台350は、本来インクジェットプリンタ100に備えられているものであり、排紙台150内の空間を利用してスイッチバックを行なうことにより、インクジェットプリンタ100内に、別途スイッチバック用の空間を設ける必要がなくなる。したがって、筐体のサイズが増大してしまうことを防ぐことができる。さらには、排紙口とスイッチバック経路とを共用しないため、スイッチバック処理と他の用紙の排紙とを並行して行なうことができる。
図2は、インクジェットプリンタ100のインク流路および制御部関連の構成を説明するためのブロック図である。上述のようにインクジェットプリンタ100は、CMYK4色のインクを用いて印刷を行なうカラープリンタである。各インクは着脱可能なインクボトルから供給され、シアンのインクを供給するインクボトル110C、マゼンタのインクを供給するインクボトル110M、イエローのインクを供給するインクボトル110Y、黒のインクを供給するインクボトル110Kが備えられている。なお、以下では特定色のインクボトルを示す必要がない場合は、インクボトル110と総称する。
インクボトル110から供給されたインクは、樹脂、金属等のパイプにより形成された流路を通って、インクジェットヘッド130の下流側に設けられた下流タンクに一旦溜められる。このため、インクジェットプリンタ100には、シアンのインクを溜める下流タンク122C、マゼンタのインクを溜める下流タンク122M、イエローのインクを溜める下流タンク122Y、黒のインクを溜める下流タンク122Kが備えられている。なお、以下では特定色の下流タンクを示す必要がない場合は、下流タンク122と総称する。
下流タンク122に溜められたインクは、ポンプによりインクジェットヘッド130の上流側に設けられた上流タンクに送られる。このため、インクジェットプリンタ100には、ポンプ170C、ポンプ170M、ポンプ170Y、ポンプ170K(ポンプ170と総称する)および上流タンク120C、上流タンク120M、上流タンク120Y、上流タンク120K(上流タンク120と総称する)が備えられている。
上流タンク120に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッドに送られて印刷に用いられる。上述のようにインクジェットプリンタ100には、シアンのインクを吐出するインクジェットヘッド130C、マゼンタのインクを吐出するインクジェットヘッド130M、イエローのインクを吐出するインクジェットヘッド130Y、黒のインクを吐出するインクジェットヘッド130Kが備えられている。
本実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを噴射させる方式のインクジェットヘッドが用いられているものとする。ただし、発熱素子を用いてインクに熱を加えて気泡を発生させることでインクを噴射させる方式のインクジェットヘッドを用いるようにしてもよい。
各インクジェットヘッド130には、後述する制御部400から送られる画像データに基づいてピエゾ素子を駆動するドライバ132(132C、132M、132Y、132K)が備えられている。なお、インクジェットプリンタ100は、インクを循環させる循環方式を採用しており、インクジェットヘッド130で印刷の際に消費されなかったインクは下流タンク122に戻される。上流タンク120からインクジェットヘッド130を経由して下流タンク122へのインク帰還は、上流タンク120と下流タンク122との水頭差を利用している。インクを循環させることにより、気泡やゴミ混入によるノズルからのインク不吐出が発生した場合でも回復が早く、また、インクジェットヘッド130のインク室内もインクが循環するため、増粘したインクを循環経路にある程度押し流すことができる。
また、インクジェットプリンタ100は、制御部400を備えている。制御部400は、インクジェットプリンタ100における印刷処理、インク循環処理、インクジェットヘッドメンテナンス処理等を制御する機能部であり、ハードウェア的にはCPU、画像処理装置、メモリ等により構成される。
本実施形態における特徴的な機能部として、制御部400は、印刷対象の印刷データに基づいてドット毎のインク吐出量を算出してインクジェットヘッド130のドライバ132に出力するとともに印刷用紙の搬送処理を行なう印刷制御部410と、印刷条件設定部420と、インク循環制御部430と、メンテナンス制御部440とを備えている。
印刷条件設定部420は、インクジェットプリンタ100に備えられた操作パネルを介して受け付けた印刷設定あるいは接続されたPC等から送られた印刷データに含まれる印刷設定にしたがって、印刷条件の設定を行なう。印刷条件の設定には、少なくとも用紙サイズの指定、カラー/モノクロの指定が含まれる。用紙サイズは規格化された定形用紙の場合と、ユーザによって設定されたサイズの場合がある。いずれの場合も、本実施形態では、主走査方向(ライン方向)のサイズが後述するメンテナンス処理における判断基準の一要因となる。また、印刷条件としてモノクロが設定された場合は、K(黒))のインクのみを用いて印刷が行なわれ、印刷条件としてカラーが設定された場合は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のすべてのインクを用いて印刷が行なわれる。
インク循環制御部430は、後述するポンプ170の駆動、大気開放弁221および231、開閉弁280(図4参照)の開閉を制御することで、インクをインク流路で循環させる。インク循環制御部430は、インク循環を印刷実行時に行なうようにし、すべてのインク色について、印刷に用いない部分を含めてインクジェットヘッド130全体に対してインク循環を行なうようにする。インク循環制御部430がインクを循環させることにより、気泡やゴミ混入によるノズルからのインク不吐出が発生した場合でも回復が早く、また、インクジェットヘッド130内もインクが循環するため、増粘したインクを流路に押し流すことができる。このため、必要以上にメンテナンス処理を行なうことを防ぐことができる。
メンテナンス制御部440は、後述するメンテナンス機構(図4参照)を用いて、インク吸引等のインクジェットヘッド130のメンテナンス処理を実行する。メンテナンス機構を用いたメンテナンス処理は、印刷処理に先立って行なわれるため、インクが消費されてしまうのに加え、印刷開始までの時間が遅くなることになる。
本実施形態において、メンテナンス制御部440は、必要以上にメンテナンス処理を行なうことを防ぐために、前回の印刷ジョブとの間隔を算出するのに加え、前回の印刷ジョブと今回の印刷ジョブとの印刷条件の比較等を行なう。このため、時計機能を有し、内部的に基準時間T1、T2が定められている。また、前回の印刷ジョブにおける印刷条件、特に、印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定を記憶する印刷条件記憶部441と、前回の印刷ジョブの印刷終了時刻を記憶する印刷終了時刻記憶部442とを備えている。
基準時間T1は、インクの特性、ノズルの形状等に応じて、例えば実験的に定められる時間であり、インクジェットヘッド130が、インク循環をせずに非印刷の状態が基準時間T1以上継続したら、メンテナンス処理が必要となるように定められる。ここで、非印刷の状態は、インクの吐出のみならず、インク循環も行なわれない状態である。
基準時間T2は、インクの特性、ノズルの形状、インク循環効果等に応じて、例えば実験的に定められる時間であり、インクジェットヘッド130が、インク吐出をせずにインク循環を行なっている状態を終了してから、非印刷の状態が基準時間T2以上継続したら、メンテナンス処理が必要となるように定められる。なお、T1>T2である。
すなわち、印刷に用いられないノズルは印刷実行時にインクは吐出しないが、インク循環は行なわれるために、ノズル付近の増粘したインクはある程度除去される。図6はこのときの様子を模式的に示す図である。図3(a)に示すようにインク循環前にノズル134付近で増粘したインク136aは、インク循環を行なうことにより除去され、インク吸引等のメンテナンス処理を行なわなくても、図3(b)に示すように増粘がある程度解消したインク136bとなる。
このため、前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合であっても、前回の印刷時にインク循環が行なわれているため、非印刷の状態がT2以内であればメンテナンス処理は不要となる。したがって、前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう際に一律にメンテナンス処理を行なう制御と比べて、メンテナンス処理の回数を削減することができるようになる。
ここで、前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合は、例えば、今回の印刷ジョブが、前回の印刷ジョブよりも主走査方向に大きい印刷用紙に印刷を行なう場合、あるいは、前回の印刷ジョブがモノクロ印刷で今回の印刷ジョブがカラー印刷の場合が該当する。このため、メンテナンス制御部440は、印刷が終了すると、印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定とを印刷条件記憶部441に記憶させる。ただし、インクジェットヘッドとしてライン型ではなく、シリアル型を採用した場合には、用紙サイズの差は問題にならず、前回の印刷ジョブがモノクロ印刷で今回の印刷ジョブがカラー印刷の場合が該当することになる。
なお、インク流路中、インクジェットヘッド内、あるいは、インクジェットプリンタ100の筐体等にインク温度に応じた温度を計測するための温度計を設置し、計測温度に応じて基準時間T1、基準時間T2を変化させるようにしてもよい。例えば、温度が高くなると粘度が高くなる性質のインクを用いている場合には、計測温度が高いほど、基準時間T1、基準時間T2を短くすることができる。
図4は、図2に示したインク流路におけるインク循環の詳細およびインクジェットヘッド130のメンテナンス関連の構成を示すブロック図である。本図では1つのインク色に着目して説明する。
本図に示すように、インクジェットヘッド130は、インクを吐出するための多数のノズルが設けられたノズルプレート131を備えている。ノズルプレート131は複数ブロックに分割されており、インクジェットヘッド130には、それぞれのノズルプレート131のブロックにインクを供給するための分配器132と、それぞれのノズルプレート131のブロックから印刷に用いられなかったインクを集めるための集合器133とが備えられている。
上述のように、インクボトル110から供給されたインクは、インクジェットヘッド130の下流に設けられた下流タンク122に一旦溜められる。下流タンク122に溜められたインクはポンプ170によりインクジェットヘッド130の上流に設けられた上流タンク120に送られ、上流タンク120からインクジェットヘッド130に供給される。インクジェットヘッド130で印刷に用いられなかったインクは再び下流タンク122に戻される。印刷で消費されたインク分はインクボトル110から開閉弁281を介して下流タンク122に補給される。
インクジェットヘッド130は、下流タンク122より高い位置に配置され、上流タンク120は、インクジェットヘッド130より高い位置に配置されている。この位置関係に基づく水頭差により、上流タンク120からインクジェットヘッド130へのインク供給およびインクジェットヘッド130から下流タンク122へのインク帰還が行なわれる。
上流タンク120および下流タンク122には、タンク内を密閉状態と大気開放状態とを切り替える大気開放弁221、231がそれぞれ設けられている。
インクジェットヘッド130と下流タンク122との間には、開閉弁280が設けられている。なお、循環しているインク中のごみや気泡を除去するためのフィルタを、例えば、ポンプ170と上流タンク120との間に設置することが望ましい。これにより、上流タンク120からインクジェットヘッド130へ送られるインク中のごみや気泡が除去されるため、ノズル詰まりなどによるノズルからのインク不吐出が起こりにくくなる。
また、インクジェットプリンタ100には、インクジェットヘッド130のメンテナンスを行なうためのメンテナンス機構240が設けられている。メンテナンス機構240は、インクジェットヘッド130のノズルプレート131を覆う形状をしており、印刷を行なわないとき等には、図5に示すようにインクジェットヘッド130と接合して、インク成分の揮発や蒸発、酸化などによるインクの変質を防ぐためのキャップとしても機能する。メンテナンス機構240は、図5に示したような接合状態で、ゴムブレードやローラを用いてノズルプレート131の表面のインクを除去するワイピング機能と、吸引ポンプ260の動作によりノズルプレート131からインクを吸引する機能を有している。吸引されたインクは廃液タンク270に溜められる。
なお、メンテナンス処理として、メンテナンス機構240によるインクを消費するメンテナンス処理に加え、プリカーサと呼ばれる動作を行なうようにしてもよい。プリカーサ動作は、インクジェットヘッド130内のピエゾ素子をノズルからインクが吐出しない程度に微振動させることにより、インクジェットヘッド130内のインクを撹拌し、増粘したインクを正常な状態に回復させるものである。プリカーサ動作によるメンテナンス処理はインクの消費は行なわれないが、相応の時間が費やされることになる。このため、後述のメンテナンス制御により、必要以上のプリカーサ動作を行なわないようにすることで、印刷時間を短縮することができる。
図6は、ノズルプレート131のノズル面を示す図であり、インクジェットヘッド130をインク吐出側からみた様子を模式的に示している。本図に示すように、インクジェットプリンタ100は、黒色インク用のインクジェットヘッド130K、イエローインク用のインクジェットヘッド130Y、マゼンタインク用のインクジェットヘッド130M、シアンインク用のインクジェットヘッド130Cを備えており、それぞれ、6ブロックに分割されたノズルプレート131K、131Y、131M、131Cを備えている。各ノズルプレート131には、多数のノズルが設けられており、ノズルからインクの吐出が行なわれる。ここで、6個に分割されたノズルプレート131の各ブロックをヘッド1〜ヘッド6と称する。
次に、本実施形態におけるインクジェットプリンタ100の特徴的なメンテナンス制御について図7のフローチャートを参照して説明する。なお、メンテナンス制御部440の印刷条件記憶部441には、前回の印刷ジョブにおける印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定が記憶され、印刷終了時刻記憶部442には、前回の印刷ジョブの終了時刻が記憶されているものとする。
接続されたPCあるいは操作パネルを介して印刷ジョブを受け付けると(S101)、メンテナンス制御部440は、現在時刻と、印刷終了時刻記憶部442に記憶されている前回の印刷ジョブの終了時刻とを参照して、前回ジョブからの非印刷時間が基準時間T1以上であるかどうかを判定する(S102)。
その結果、T1以上経過していた場合(S102;Yes)には、メンテナンス機構240によるメンテナンス動作を行なう(S103)。これは、基準時間T1が、インクジェットヘッド130がインク循環をせずに非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められているためである。そして、メンテナンス終了後に印刷を実行する(S106)。
一方、T1以上経過してない場合(S102:No)には、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブであるかどうかを判断する(S104)。今回の印刷ジョブが、前回の印刷ジョブよりも主走査方向に大きい印刷用紙に印刷を行なう場合、あるいは、前回の印刷ジョブがモノクロ印刷で今回の印刷ジョブがカラー印刷の場合が、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブとなる。
このため、メンテナンス制御部440は、印刷条件記憶部441に記憶されている印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定と、今回の印刷ジョブの印刷条件における印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定とを参照して、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブであるかどうかを判断する。
その結果、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブでないと判断した場合(S104:No)は、今回の印刷ジョブでインクを吐出するノズルはすべて前回の印刷ジョブにおいてインクを吐出していることになる。前回の印刷ジョブは、基準時間T1経過以内に終了しているため、この場合メンテナンス動作は行なわず、印刷を実行する(S106)。
一方、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブであると判断した場合(S104:Yes)は、さらに、現在時刻と、印刷終了時刻記憶部442に記憶されている前回の印刷ジョブの終了時刻とを参照して、前回ジョブからの非印刷時間が基準時間T2以上であるかどうかを判定する(S105)。
その結果、T2以上経過していた場合(S105;Yes)には、メンテナンス機構240によるメンテナンス動作を行なう(S103)。これは、基準時間T2が、インクジェットヘッド130が、インク吐出をせずにインク循環を行なっている状態を終了してから非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められているためである。そして、メンテナンス終了後に印刷を実行する(S106)。
一方、T2以上経過してない場合(S105:No)には、メンテナンス動作は行なわず、印刷を実行する(S106)。これは、前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブを行なう場合であっても、前回の印刷時にインク循環が行なわれており、さらに、インク循環終了から基準時間T2経過前であるため、メンテナンス処理が不要となるからである。したがって、インクジェットヘッド130に対する必要以上のメンテナンス処理を避けることができる。
いずれの場合も、印刷が終了すると、今回の印刷ジョブの印刷終了時刻を印刷終了時刻記憶部442に記録し、刷ジョブにおける印刷サイズ設定と、カラー/モノクロ設定とを印刷条件記憶部441に記録して(S107)、本処理を終了する。
図8は、以上の処理によるメンテナンス制御結果の例を示す図である。本図の例は、印刷ジョブとしてジョブ1〜ジョブ5までを行ない、ジョブ1、ジョブ3、ジョブ4でA4の印刷用紙に対する印刷を行ない、ジョブ3、ジョブ5でA4の印刷用紙に対する印刷を行なう場合を示している。なお、簡単のためすべてカラー印刷であるとする。このため、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブであるかどうかの判断(S104)は、用紙サイズの大小のみを判断すれば足りる。
ジョブ1は、A4の印刷用紙に対する印刷であるから、ヘッド2〜ヘッド5(図6参照)でインク循環およびインク吐出が行なわれ、ヘッド1、ヘッド6では、インク吐出は行なわれずインク循環のみが行なわれる。ジョブ1の印刷終了後、Ta(Ta<T1)経過後に、A4の印刷用紙に対する印刷ジョブであるジョブ2を受け付けた場合は、前回ジョブからの非印刷時間がT1以上でなく(S102:No)、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブでない(S104:No)ため、メンテナンス動作は行なわず、印刷を実行する(S106)。
ジョブ2の印刷終了後、Tb(Ta<T1、Ta<T2)経過後に、A3の印刷用紙に対する印刷ジョブであるジョブ3を受け付けた場合は、前回ジョブからの非印刷時間がT1以上でなく(S102:No)、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブである(S104:Yes)が、前回ジョブからの非印刷時間がT2以上でない(S105:No)ため、メンテナンス動作は行なわず、印刷を実行する(S106)。したがって、インクジェットヘッド130に対する必要以上のメンテナンス処理を避けることができる。
ジョブ3の印刷終了後、Tc(Tc>T1)経過後に、A4の印刷用紙に対する印刷ジョブであるジョブ4を受け付けた場合は、前回ジョブからの非印刷時間がT1以上である(S102:Yes)ため、メンテナンス動作を行なって(S103)、印刷を実行する(S106)。
ジョブ4の印刷終了後、Td(Td<T1、Td>T2)経過後に、A3の印刷用紙に対する印刷ジョブであるジョブ5を受け付けた場合は、前回ジョブからの非印刷時間がT1以上でなく(S102:No)、今回の印刷ジョブが前回の印刷ジョブでインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷ジョブであり(S104:Yes)、前回ジョブからの非印刷時間がT2以上である(S105:Yes)ため、メンテナンス動作を行なって(S103)、印刷を実行する(S106)。
なお、ヘッド2〜ヘッド5は、ジョブ4の印刷時にインク循環とともにインクを吐出しているのに対し、ヘッド1、ヘッド6は、ジョブ4の印刷時にインク循環だけが行なわれている。したがって、ヘッド1、ヘッド6内のインクの増粘度の方が高くなっていると考えられる。このため、ジョブ5の前に行なうヘッド1、ヘッド6に対するメンテナンスの強度を、ヘッド2〜ヘッド5のメンテナンスの強度よりも強くするようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、インク循環型のインクジェットプリンタにおいて、インクジェットヘッドに対する必要以上のメンテナンス処理を行なわないようにすることができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の概要を示す図である。 インクジェットプリンタ100のインク流路および制御部関連の構成を説明するためのブロック図である。 ノズル付近の増粘したインクを模式的に示す図である。 インク流路におけるインク循環の詳細およびインクジェットヘッド130のメンテナンス関連の構成を示すブロック図である。 メンテナンス機構240がインクジェットヘッド130と接合した状態を示す図である。 ノズルプレート131のノズル面を示す図であり、インクジェットヘッド130をインク吐出側からみた様子を模式的に示している。 インクジェットプリンタ100の特徴的なメンテナンス制御を説明するフローチャートである。 メンテナンス制御結果の例を示す図である。 印刷に用いないインクジェットヘッドの例を示す図である。
符号の説明
100…インクジェットプリンタ、110…インクボトル、120…上流タンク、122…下流タンク、130…インクジェットヘッド、131…ノズルプレート、132…ドライバ、132…分配器、133…集合器、134…ノズル、150…排紙台、170…ポンプ、221…大気開放弁、240…メンテナンス機構、260…吸引ポンプ、270…廃液タンク、280…開閉弁、281…開閉弁、320…サイド給紙台、330…給紙トレイ、340…排紙口、350…排紙台、360…搬送ベルト、370…切替機構、400…制御部、410…印刷制御部、420…印刷条件設定部、430…インク循環制御部、440…メンテナンス制御部、441…印刷条件記憶部、442…印刷終了時刻記憶部

Claims (8)

  1. インクを吐出するノズル群が配置されたインクジェットヘッドがインク色毎に設けられ、前記インクジェットヘッドを経路中に含んだインク色毎のインク循環経路を備えたインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記インクジェットヘッドに対するメンテナンス処理を行なうメンテナンス手段と、
    印刷条件の設定を行なう印刷条件設定手段と、
    印刷実行時に前記インク循環経路でインクを循環させるインク循環制御手段と、
    印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が所定の第1基準時間を経過していない場合に、前回の印刷実行時における印刷条件と今回の印刷実行時における印刷条件とを比較して、今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合は、前回の印刷終了時からの経過時間が所定の第2基準時間を経過している場合は印刷実行前に前記メンテナンス処理を行なわせ、前記第2基準時間を経過していない場合は前記メンテナンス処理を行なわないで印刷を実行させるメンテナンス制御手段と、を備え,
    前記第1基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク循環をせずに非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められ、
    前記第2基準時間は、前記インクジェットヘッドがインク吐出をせずにインク循環を行なっている状態を終了してから非印刷状態でメンテナンス処理が必要となる継続時間として定められており、
    前記第1基準時間は、前記第2基準時間より長いことを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  2. 請求項1に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記メンテナンス制御手段は、
    印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が前記第1基準時間を経過している場合には、印刷実行前に前記メンテナンス処理を行なわせることを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  3. 請求項1に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記メンテナンス制御手段は、
    印刷実行に際して、前回の印刷終了時からの経過時間が前記第1基準時間を経過していない場合に、前回の印刷実行時における印刷条件と今回の印刷実行時における印刷条件とを比較して、今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷でない場合は、前記メンテナンス処理を行なわないで印刷を実行させることを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  4. 請求項1に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記インクの温度に応じた温度を計測する温度計をさらに備え、
    前記第1基準時間および前記第2基準時間は、前記温度計の測定値に応じて変化させることを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  5. 請求項1に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合には、前回の印刷がモノクロ印刷で、今回の印刷がカラー印刷の場合を含むことを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  6. 請求項1に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記インクジェットヘッドは、ライン型のインクジェットヘッドであり、
    前記今回の印刷が前回の印刷でインクを吐出していないノズルからインクを吐出する印刷である場合には、前回の印刷における印刷用紙のライン方向のサイズよりも、今回の印刷における印刷用紙のライン方向のサイズが大きい場合を含むことを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記メンテナンス制御手段は、
    印刷終了後に、今回の印刷終了時刻と、今回の印刷条件とを記憶することを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインク循環型インクジェットプリンタであって、
    前記メンテナンス手段が行なうメンテナンス処理は、インクを消費するメンテナンス処理であることを特徴とするインク循環型インクジェットプリンタ。
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