JPH0621073Y2 - デイスクプレ−ヤのトレ− - Google Patents

デイスクプレ−ヤのトレ−

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JPH0621073Y2
JPH0621073Y2 JP1987035307U JP3530787U JPH0621073Y2 JP H0621073 Y2 JPH0621073 Y2 JP H0621073Y2 JP 1987035307 U JP1987035307 U JP 1987035307U JP 3530787 U JP3530787 U JP 3530787U JP H0621073 Y2 JPH0621073 Y2 JP H0621073Y2
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tray
disc
boss
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player
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信夫 今井
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、再生位置にディスクを移送するディスクプレ
ーヤのトレーに関し、特に再生するディスクの交換を自
動的に行うオートチェンジャー装置に用いて好適なディ
スクプレーヤのトレーに関する。
(ロ)従来の技術 最近、信号が記録されたディスクから光ピックアップを
用いて信号の読み出しを行う光学式ディスクプレーヤが
普及している。前記ディスクプレーヤとしては、信号面
に音楽情報となるディジタル信号に対応したピットと称
される突起が形成されたコンパクトディスク(CD)を
再生するCDプレーヤが知られている。前記CDプレー
ヤは、例えば特開昭59−135650号公報に示され
る如く、モータ駆動によりトレーを筐体から前方にせり
出した状態のディスク着脱位置と筐体内に収納した状態
のCDの中心孔がターンテーブルの上方に位置する待機
位置との間で摺動させると共に前記トレーが待機位置に
来たときにCDをターンテーブル上にクランプして再生
を行うフロントローディング方式のものが主流となって
いる。前記フロントローディング方式のCDプレーヤ
は、モータ駆動により開閉釦の操作でトレーの摺動が行
われるので、操作性に優れ、高級感がある。
ところで、再生するCDの交換を自動的に行い、複数枚
のCDを連続的に再生出来るオートチェンジャー装置が
知られている。前記オートチェンジャー装置は、例えば
特開昭60−52950号公報に示される如く、CDが
収納されたトレーをあらかじめディスク収納部に装着し
ておき、手動で該ディスク収納部を所定位置にセットす
る、いわゆるカートリッジ方式のものである。その為、
フロントローディング方式のオートチェンジャー装置が
望まれていた。
しかしながら、オートチェンジャー装置でない普通のフ
ロントローディング方式のCDプレーヤは、トレーがデ
ィスク着脱位置に摺動されたときにCDの着脱を容易に
する為、CDの中心を挾んだ両端に対向する部分に指を
かける為の凹部をトレーに設けると共にトレーのCDが
載置される載置部を完全に筐体から前方にせり出す様に
してトレーの上方からCDを載置する様に成されていた
ので、前記トレーは長くなり、オートチェンジャー装置
に使用するのには好ましくなかった。すなわち、オート
チェンジャー装置は、上述の特開昭60−52950号
公報に示される如く、ディスク収納ケースにディスクを
収納保持し、該ディスク収納ケースをディスク収納部に
挿入しておき、昇降可能に支持された搬送機構に摺動自
在に支持された引出し機構を用いて前記ディスク収納ケ
ースを前記ディスク収納部から引き出した後、前記搬送
機構を下降させてディスクを演奏するプレーヤ部に移動
しているものが多く、この様なオートチェンジャー装置
は、ディスク収納ケースの大きさがそのまま筐体の大き
さに表われるので、該ディスク収納ケースとして上述の
トレーを使用してフロントローディング方式のオートチ
ェンジャー装置を達成することは好ましくなかった。だ
からといって、単にトレーの長さを短くすると、該トレ
ーの筐体からのせり出し量が小さくなり、CDの着脱が
行いにくくなってしまう。そこで、本願出願人は先にト
レーの前方からディスクの中心孔に対向する位置まで切
り込みを設け、前方及び中心孔からディスクに指を掛け
てトレーへのディスクの着脱が行える様にすることによ
り前記トレーがディスクの中心孔の所まで筐体からせり
出した状態でディスクの着脱が行える様にしたディスク
プレーヤのトレーを提案した。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上述の如きトレーを使用したディスクプ
レーヤは、ディスクをトレーに載置する際、トレーの筐
体からのせり出し量が少ないが故にディスクをトレーの
前方から運ぶ必要があるので、トレー同志の間隙からデ
ィスクのトレーへの載置時にディスクが筐体の内部に脱
落する可能性が生じた。特にオートチェンジャー装置
は、薄いトレーを使用すると共にトレー同志を狭い間隔
で積載し、多数のディスクを収納部に収納する必要要が
あるので、ディスクをトレーに載置するときにディスク
をトレーに略平行にして運ばなければならないので、デ
ィスクが筐体の内部に脱落する可能性は尚更、大きかっ
た。
ところで、上述の特開昭60−52950号公報に示さ
れたオートチェンジャー装置は、ディスク収納ケースの
下面に突出部を設けると共に上面の該突出部に対応する
位置に溝を形成し、ディスク収納ケースを隙間なくディ
スク収納部に多段状に収納載置した場合において、隣接
して収納されたディスク収納ケースのそれぞれの前記突
出部と前記溝とを対向させることによりディスク収納ケ
ースからのディスクの脱落を防止していたが、この方法
だとディスクの再生の為、ディスク収納部からディスク
収納ケースを抜き出すとその部分が空になるので、外部
からの衝撃やいたずら等によりその部分からディスクが
脱落してディスク収納部からはみ出し、搬送機構の移動
が妨害されることがあった。
本考案は、上述の点に鑑み成されたディスクプレーヤの
トレーを提供せんとするものである。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、ディスクを載置する為に一段低く形成された
載置部を備えるトレーが筐体からせり出すように移送可
能に支持されているとともに、前記載置部の一部が筐体
内に残った状態でトレーの前方から該載置部へのディス
クの着脱を行うディスクプレーヤにおいて、前記トレー
の前方からディスクの中心孔に対向する位置まで切り込
みを形成し、かつ、前記載置部の内側壁にテーパーを設
けるとともに、前記載置部の後方の周縁にトレーの上面
より突出され、前記載置部に向って折り返された折り返
し部を先端を有するボスを設けている。
(ホ)作用 本考案は、ディスクをトレーの載置部にセットするべく
ディスクを前方から押し込んだ際に前記載置部の内側壁
に設けられたテーパーによりディスクを導き、その導か
れたディスクが載置部に向って折り返された折り返し部
を先端に有するボスに当接されるようにし、前記載置部
からディスクが脱落しないようにしている。
(ヘ)実施例 第4図、第5図、第6図、第7図及び第8図は本考案に
係るディスクプレーヤのトレーを用いたオートチェンジ
ャー装置を示し、それぞれ平面図、正面図、右側面図、
左側面図及び右側面からの断面図を示すものであり、図
において、(1)はコンパクトディスク(CD)(2)が載置
される1段低く形成された載置部(1a)を備えたトレー、
(3)は該トレーを水平方向に摺動する摺動機構、(4)は前
記トレー(1)の右及び左側面がそれぞれ係合されるガイ
ド溝(5a)及び(6a)が形成され、該トレー(1)を支持する
ガイド部材(5)及び(6)と該ガイド部材(5)及び(6)に固定
されていると共にCD(2)をターンテーブル(7)上にクラ
ンプするクランプ板(8)とから成る支持体、(9)は該支持
体(4)を昇降させる昇降機構、(10)はCD(2)を回転させ
るターンテーブル(7)及びCD(2)に記録された信号を読
み取る為の光ピックアップ(11)を備えるプレーヤ部であ
る。そして、前記摺動機構(3)は前記支持体(4)に固定さ
れている。また、前記昇降機構(9)及び前記プレーヤ部
(10)は基台(12)に取り付けられている。
ところで、トレー(1)は、本考案の一実施例を示す第1
図の平面図及び第2図の底面図の如く、前方から中心に
到る略V字状の切り込み(1b)が設けられており、該切り
込み(1b)によりトレー(1)の載置部(1a)に載置されるC
D(2)の前方及び中心孔(2a)に指が掛けられる様に成さ
れている。
また、トレー(1)は載置部(1a)の後方の周縁に、上面よ
り突出されていると共に前記載置部(1a)に向って折り返
された折り返し部(100a)を先端に有するボス(100)が形
成され、該ボス(100)に対応するトレー(1)の下面に、前
方から後方に延びた溝(101)及び(102)が形成されてお
り、第5図に示す如く、トレー(1)が収納部(18)に収納
されている収納状態において、前記ボス(100)と該ボス
(100)が形成されたトレー(1)の1段上のトレー(1)に形
成された溝(101)及び(102)とは対向する様に成されてい
る。
また、トレー(1)は右側面にラック(13)が形成されてお
り、該トレー(1)は基台(12)の前方に設けられた収納部
(18)に収納される。前記基台(12)の収納部(18)には、第
5図に示す如く、右及び左側面壁にそれぞれトレー(1)
を支持する支持片(18a)及び(18b)が形成されており、該
トレー(1)が互いに間隔を有して摺動可能に積載した状
態で複数枚収納されている。
ところで、摺動機構(3)の構成部品が取付けられた取付
板(14)は、支持体(4)に固定されており、かつ、中心で
回動自在に連結されているX字状の第1及び第2アーム
(15)及び(16)により支持されている。その為、支持体
(4)が上昇及び下降されると、摺動機構(3)は前記支持体
(4)に応じて上昇あるいは下降が行われる。また、摺動
機構(3)の構成部品である第1及び第2ピニオンギア(2
0)及び(21)は、支持体(4)の昇降位置に応じて収納部(1
8)に収納されたトレー(1)のラック(13)に選択的に噛合
される様に成されている。そして、前記摺動機構(3)
は、駆動源となるモータ(22)が回転されると、その駆動
力が第1プーリー(23)、ベルト(24)、第2プーリー(2
5)、第1ギア(26)、第2ギア(27)、第3ギア(28)を介し
て第2ピニオンギア(21)に伝達され、該第2ピニオンギ
ア(21)が回転される。また、前記第2ピニオンギア(21)
が回転されると、その駆動力が第3プーリー(29)、ベル
ト(30)及び第4プーリー(31)を介して第1ピニオンギア
(20)に伝達され、該第1ピニオンギア(20)が回転され
る。この場合、前記第1ピニオンギア(20)と前記第2ピ
ニオンギア(21)とは、同一のギアが使用されているとと
もに、同一方向に同一の回転数で回転される様に成され
ており、かつ、トレー(1)の摺動変位によりラック(13)
が第1及び第2ピニオンギア(20)及び(21)の一方あるい
は他方のピニオンギアとの噛合が外れるときにはそれぞ
れ前記ラック(13)が他方あるいは一方のピニオンギアに
噛合される様に成されている。その為、前記トレー(1)
は、前記第1及び第2ピニオンギア(20)及び(21)により
収納部(18)からせり出した状態のディスク着脱位置から
支持体(4)により支持され、トレー(1)上のCD(2)の中
心がターンテーブル(7)の略中心の上方に位置する待機
位置までの間、摺動変位可能に成されている。
一方、昇降機構(9)は、駆動源となるモータ(32)が回転
されると、その駆動力がプーリー(33)、ベルト(34)、プ
ーリー(35)及びウォームギア(36)を介してシャフト(37)
に固定されたギア(38)に伝達され、前記シャフト(37)が
回転される。前記シャフト(37)が回転されると、該シャ
フト(37)の両端に固定された第1及び第2駆動ギア(39)
及び(40)が回転される。前記第1駆動ギア(39)は基台(1
2)の右側面内側に配置された第1回動体(41)に設けられ
たギア部(41a)に噛合され、前記第2駆動ギア(40)は基
台(12)の左側面内側に配置された第2回動体(42)に設け
られたギア部(42a)に噛合されている。そして、前記第
1及び第2回動体(41)及び(42)は、支持体(4)のガイド
部材(5)及び(6)の両端にそれぞれ一体成形された舌片(5
b)及び(6b)にそれぞれ回動自在に連結されている。その
為、前記第1及び第2駆動ギア(39)及び(40)が回転され
ると、前記第1及び第2回動体(41)及び(42)により支持
体(4)は上昇及び下降が行われ、前記第1及び第2駆動
ギア(39)及び(40)の回転方向に応じて前記支持体(4)の
上昇あるいは下降が行われる。
次に、第9図(イ)、(ロ)、(ハ)及び(ニ)に示す概略図を用い
てトレー(1)の各位置関係を示しながら、前述のオート
チェンジャー装置の動作に付いて説明する。
第9図(イ)に示す状態の収納部(18)に収納されたトレー
(1)を水平方向に摺動させる場合は、摺動させるトレー
(1)の高さに応じて昇降機構(9)を駆動し、摺動機構(3)
を上昇あるいは下降させて所望のトレー(1)のラック(1
3)に第1ピニオンギア(20)が噛合される様にする。その
後、摺動機構(3)を駆動し、前記第1ピニオンギア(20)
を回転させれば、その回転に応じて前記トレー(1)を前
方、あるいは後方に摺動することが出来る。
トレー(1)が前方に摺動される場合、第9図(ロ)に示す如
く、前記トレー(1)が所定量、収納部(18)から前方に突
出されたディスク着脱位置まで変位されると、前記トレ
ー(1)の変位規制が行われる様に成されているととも
に、摺動機構(3)の駆動が停止される様に成されてい
る。
一方、トレー(1)が後方に摺動される場合、前記トレー
(1)が所定量、収納部(18)の後方に変位すると、該トレ
ー(1)のラック(13)が後方端から第2ピニオンギア(21)
に噛合される様になる。そして、後方に変位されたトレ
ー(1)は、支持体(4)のガイド部材(5)及び(6)により水平
方向に摺動変位可能に支持される。その為、トレー(1)
が後方に変位されることによりラック(13)が第1ピニオ
ンギア(20)から外れても前記トレー(1)は水平状態を保
持して後方への摺動が継続される。そして、第9図(ハ)
に示す如く、前記トレー(1)上のCD(2)の中心がターン
テーブル(7)の中心の上方に位置する待機位置まで前記
トレー(1)が摺動変位されると、摺動機構(3)の駆動が停
止され、前記トレー(1)の摺動が停止される様に成され
ている。
したがって、収納部(18)に収納された所望のトレー(1)
をディスク着脱位置と待機位置との間で自由に摺動させ
ることが出来る。
ところで、トレー(1)には、上面から2つのボス(100)が
突出されているが、トレー(1)の下面にはトレー(1)の摺
動に伴う各ボス(100)の経路に対応して前方から後方に
延びた溝(101)及び(102)が形成されているので、トレー
(1)を摺動させた際に前記各ボス(100)がすぐ上のトレー
(1)に衝突することはない。
待機位置に変位されたトレー(1)を昇降させる場合は、
昇降機構(9)を駆動し、支持体(4)を変位させれば良い。
前述した如く、待機位置に変位されたトレー(1)は、支
持体(4)のガイド部材(5)及び(6)により支持されている
ので、前記支持体(4)を変位させることによりトレー(1)
の昇降が行われる。ここで、トレー(1)上のCD(2)を再
生するべくトレー(1)を最下点の再生位置まで変位させ
る場合、昇降機構(9)を駆動し、第1及び第2回動体(4
1)及び(42)の回動により支持体(4)を下降させる。前記
支持体(4)の下降によりトレー(1)の下降が進むと、やが
てターンテーブル(7)が該トレー(1)の切り込み(1b)を介
してCD(2)に当接されるので、前記トレー(1)に載置さ
れたCD(2)は、第8図の破線の如く、ターンテーブル
(7)上に載置されるが、前記トレー(1)は更に下降され
る。そして、第9図(ニ)に示す如く、前記トレー(1)が最
下点の再生位置まで下降されると、昇降機構(9)の駆動
が停止され、支持体(4)の下降が停止される様に成され
ている。この状態において、前記トレー(1)はCD(2)か
ら離間されているとともに、該CD(2)は支持体(4)に設
けられているチャッキング部材(43)によりターンテーブ
ル(7)上に押圧されている。その為、トレー(1)が再生位
置に変位された状態において、前記ターンテーブル(7)
を回転することによりCD(2)を回転させることが出来
る。
一方、再生位置に変位されたトレー(1)を収納位置に戻
すべく上昇変位させる場合、昇降機構(9)の駆動により
支持体(4)を上昇させるが、このとき、該支持体(4)に取
付けられた検出素子(44)により収納部(18)のトレー(1)
が収納されていない場合の検出を行いながら支持体(4)
の上昇を行う。そして、前記支持体(4)の上昇が進み、
トレー(1)の高さが収納部(18)のトレーが収納されてい
ない場所の高さに一致したことが検出されると、昇降機
構(9)の駆動が停止され、支持体(4)の上昇が停止される
様に成されている。その為。この状態において摺動機構
(3)を駆動し、第2ピニオンギア(21)を第4図において
反時計方向に回転させることにより支持体(4)に支持さ
れたトレー(1)を収納部(18)に収納することが出来る。
すなわち、摺動機構(3)及び昇降機構(9)を適切に駆動す
ることにより所望のトレー(1)を選択的にディスク着脱
位置及び再生位置に任意に変位させることが出来る。
したがって、所望のトレー(1)に載置されたCD(2)を任
意に再生することが出来るとともに、任意に交換するこ
とが出来る。
ところで、トレー(1)には、前方から該トレー(1)に載置
されるCD(2)の中心孔に対向する位置まで達する略V
字状の切り込み(1b)が設けられている。その為、トレー
(1)がディスク着脱位置に変位されているとき、前記切
り込み(1b)により該トレー(1)上のCD(2)の前方及び中
心孔(2a)に指を掛けることが出来、容易にCD(2)の着
脱を行うことが出来る。
CD(2)をトレー(1)にセットする場合、例えば親指と人
指し指とをそれぞれCD(2)の縁と中心孔(2a)とに掛
け、トレー(1)の前方から該トレー(1)に略平行にCD
(2)を運んで前記トレー(1)へCD(2)の載置を行うが、
切り込み(1b)の為に前記指がトレー(1)に当接すること
はない。また、CD(2)を取り出す場合は、トレー(1)に
載置されたCD(2)の中心孔(2a)に指を掛けるとともに
トレー(1)の前方となるCD(2)の縁の切り込み(1b)に対
向する部分に指を掛けて該CD(2)の縁の部分を少し持
ち上げた後、略水平方向に前方に向けて引き出せば良
い。この場合において、前記切り込み(1b)の為にCD
(2)のトレー(1)の前方となる縁の部分に指が掛けられ、
前記CD(2)を略水平方向に前方に向けて引き出せるの
で、第5図に示す如く、トレー(1)が狭い間隔で積載さ
れた状態であっても前記トレー(1)が収納部(18)から3
分の2ぐらい突出されれば、障害なくCD(2)を取り出
すことが出来る。
また、第3図に示す第1図のA−A′線における部分断
面図の如く、トレー(1)の載置部(1a)の内側壁にはテー
パーが形成されているので、CD(2)の先頭の縁が前記
載置部(1a)の内側壁に当接させると、CD(2)は前記テ
ーパーにより矢印P方向に導かれる。そして、矢印P方
向の先には、各ボス(100)の折り返し部(100a)が位置し
ているので、勢い良くCD(2)を運んでもCD(2)は前記
折り返し部(100a)に引っ掛かり載置部(1a)から脱落する
ことが免れる。
また、第3図に示す如く、トレー(1)の載置部(1a)にC
D(2)が載置される状態において、CD(2)の縁が載置部
(1a)の内側壁下方のテーパー部分で支持されるように成
されている。その為、CD(2)を前記載置部(1a)に載置
した際にCD(2)の信号面側表面が前記載置部(1a)の底
面と面接触しないので、その表面が傷付くのが防止され
る。
(ト)考案の効果 以上述べた如く、本考案に係るディスクプレーヤのトレ
ーにおいては、ディスクを載置する載置部の後方の周縁
に上面より突出されているとともに、先端に折り返し部
が形成されたボスを設けているので、ディスクが前記折
り返し部に引っ掛かることによりディスクが前記載置部
から脱落するのを防止することが出来、特に、前記載置
部の内側壁にテーパーを設け、ディスクを載置部にセッ
トするべく押し込んだ際に、前記テーパーによりディス
クが前記ボスの折り返し部に当接するべく導かれるよう
にしているので、ディスクの脱落防止をより確実に達成
出来る。また、前記テーパーが、ディスク表面の傷を防
止する為にディスク表面と載置部の底面とを面で接触し
ないようにするにも利用可能であるという利点も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本考案の一実施例を示すト
レーの平面図及び底面図、第3図は第1図のA−A′に
おける部分断面図、第4図は本考案に係るディスクプレ
ーヤのトレーを用いたオートチェンジャー装置を示す平
面図、第5図はその正面図、第6図及び第7図はそれぞ
れ第4図のオートチェンジャー装置の右及び左側面図、
第8図は第4図のオートチェンジャー装置の右側面から
の断面図、第9図(イ)、第9図(ロ)、第9図(ハ)及び第9
図(ニ)はそれぞれ実施例に示すオートチェンジャー装置
のトレーの各位置関係を示す説明図である。 主な図番の説明 (1)…トレー、(1a)…載置部、(1b)…切り込み、(3)…摺
動機構、(4)…支持体、(9)…昇降機構、(10)…プレーヤ
部、(12)…基台、(18)…収納部、(100)…ボス、(100a)
…折り返し部、(101)(102)…溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを載置する為に一段低く形成され
    た載置部を備えるトレーが筐体からせり出すように移送
    可能に支持されているとともに、前記載置部の一部が筐
    体内に残った状態でトレーの前方から該載置部へのディ
    スクの着脱を行うディスクプレーヤにおいて、前記トレ
    ーの前方からディスクの中心孔に対向する位置まで切り
    込みを形成し、かつ、前記載置部の内側壁にテーパーを
    設けるとともに、前記載置部の後方の周縁にトレーの上
    面より突出され、前記載置部に向って折り返された折り
    返し部を先端に有するボスを設け、ディスクを前記載置
    部にセットするべくディスクを押し込んだ際に前記テー
    パーによりディスクが導かれるように成すとともに、そ
    の導かれたディスクが前記ボスの折り返し部に当接する
    ように成したことを特徴とするディスクプレーヤのトレ
    ー。
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