JPH0620955B2 - ブツクブロツクを前段機械から後続機械へ搬送するための受渡し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、個別の枚葉紙あるいは折り丁で構成され、未
だ製本されていないブツクブロツクを１台の前段機械、
例えば丁合機から１台の後続機械、例えば無線とじ機へ
と送るための、前段機械の搬送システムと後続機械の引
入れシステムの間にあつて後続機械によつて駆動される
供給機よりなる受渡し装置に関する。

〔従来の技術〕

無線とじ機が丁合機と直接に結合されているので、丁合
機に不調が生じた際に無線とじ機が直ちに停止に至るこ
とは公知のことである。無線とじ機にとつてこの突然の
停止は、この時点において何らかの処理ステーシヨンに
あるブツクブロツクが使用不能となるとか再スタートの
際さらに故障を引起すこととなるので、極めて不都合な
こととなる。また一方、このブツクブロツクを取出すこ
とは、比較的長時間の生産中断に結びつくので、大いに
時間を損失する。この場合、無線とじ機がなお運転を続
けるのが合目的的であり、そのため原則としては、不調
が生じて丁合機が直ちに停止した場合には、無線とじ機
にあつたブツクブロツクがなお動き続けうるように、無
線とじ機が丁合機と電気的に接続されている。なお、そ
の後には無線とじ機がいわゆる緩速運転に移行し、この
状態の下で、不調の解消後に丁合機が再スタートさせら
れる。

無線とじ機の引入れシステムおよび丁合機の搬送システ
ムにおけるブツクブロツクの搬送は普通はチエンで行わ
れ、それらの間に受渡しローラあるいは受渡しベルトよ
りなり、両機械間の搬送路の間隙を橋渡ししてかつ無線
とじ機によつて駆動されるような供給機がある。

丁合機の一時停止の間にブツクブロツクが受渡しの領域
にあつたとすれば、同期性が失われ、ブツクブロツクは
無線とじ機の引入れシステムの送り機構に到達しなくな
る。そのようになることを避けるために、無線とじ機で
の搬送に同調すべき特定の時点においてのみ丁合機が停
止できるようにすることはできる。きまつた時点で停止
するためには、一時停止はすべて急激に行われなければ
ならず、したがつて、個別の枚葉紙あるいは折り丁で構
成されているブツクブロツクが、丁合機の搬送システム
の送り機構の前で揃いが乱れて一部分がはみ出すことが
起りうる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、上述の方式の受渡し装置において、前
段機械に不調が起つた際の上述のような受渡し上の問題
をなくし、また、前段機械の再スタートに際しては、後
続機械へのブツクブロツクの常にタイミングの合つた供
給を保証するような受渡し装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この目的は本発明の、ブツクブロツクのための架台面
と、ブツクブロツクを間にはさみ込む板付きチエン式、
ベルト式、あるいは類似の供給機構より構成されてお
り、その搬送要素が操作手段により開、または閉の方向
に相対的に向い合つて動くことができ、かつその際、開
または閉の運動は、前段機械が一時停止に入つた後に動
きの止まらないブツクブロツクが受渡し装置に進入した
場合は搬送要素が開になることによつてブツクブロツク
の以降の搬送が阻止され、前段機械の再スタートの際に
は搬送要素が閉となることによつて後続機械に合つたタ
イミングでブツクブロツクの以降の搬送がなされるよう
に制御されるような受渡し装置により解決される。その
他の有利な特色は特許請求の範囲の従属項に記載してあ
るとおりである。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明による受渡し装置の一実施例の側面図、
第２図は第１図の実施例の平面図である。

前段機械としての丁合機の、搬送ドツグ２ａを有する搬
送システム２と、後続機械としての無線とじ機の、搬送
ドツグ３ａを有する引入れシステム３との間に、個別の
枚葉紙あるいは折り丁で構成され未だ製本されていない
ブツクブロツク１を丁合機から無線とじ機に供給するた
めの、無線とじ機によつて循環式に駆動される、搬送要
素５ａ，５ｂを有するベルト式供給機構よりなる受渡し
装置５がある。ここでブツクブロツク１はその背が架台
面６上にあつて直立状態にあり、ベルト式供給機構の搬
送要素によつてはさまれてその姿勢を保つている。とこ
ろで、それぞれの搬送要素のベルト車の軸間処理はブツ
クブロツクの最大のフオーマツトより幾分大きく選定さ
れている。

図には示されていない操作手段、例えば空気圧シリンダ
の働きにより、２つの搬送要素５ａ，５ｂは開位置と閉
位置の間で矢印方向に相対的に互に向き合つて動き得
て、その開および閉の運動は、光学式バリヤーユニツト
７が用いられているので、丁合機が一時停止に入つた後
に動きの止まらないブツクブロツクが受渡し装置に進入
した場合は搬送要素が開となることによつてブツクブロ
ツクの以降の搬送が阻止され、ブツクブロツクが無線と
じ機の引入れシステムに到達できなくなるように制御さ
れている。

搬送要素５ａ，５ｂの開の動作は、丁合機が一時停止に
入つて後に動きが止まらないでいる間に、ブツクブロツ
クの前縁部が、受渡し装置と丁合機の搬送システムとの
間の分離帯に設置されている光学式バリヤーユニツトを
通過したとき開始する。

光学式バリヤーユニツトの光路が既にブツクブロツクに
よつてさえぎられているときに丁合機が一時停止に入つ
たのであれば、その場合はそのブツクブロツクは、同期
動作の乱れなしに既に無線とじ機の引入れシステムによ
つて把握されているのであるから、ベルト式供給機構の
開の動作は起らない。つまり、ベルト式供給機構の搬送
要素５ａ，５ｂは、同期動作が失われて以後の乱れが生
ずることとなるような場合に必ず開となる。

無線とじ機の引入れシステムのすぐ手前には、受渡し装
置の架台面６の中に、搬送要素が互に離れ開いた後にブ
ツクブロツクが滑つてさらに進むことを防止するための
ブツクブロツクストツパ８がある。ブツクブロツクスト
ツパの動作は搬送要素の開の運動と同時に行われる。

丁合機の再スタート・オンの際には、搬送要素５ａ，５
ｂは、無線とじ機に合つたタイミングで閉となり、した
がつてブツクブロツクは無線とじ機の引入れシステムに
同期して供給される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による受渡し装置の一実施例の側面図、
第２図は第１図の実施例の平面図である。 １……ブツクブロツク、 ５……受渡し装置、 ５ａ，５ｂ……搬送要素、 ６……架台面、 ７……制御手段、 ８……ブツクブロツクストツパ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】個別の枚葉紙あるいは折り丁で構成され未
   だ製本されていないブツクブロツクを１台の前段機械、
   例えば丁合機から１台の後続機械、例えば無線とじ機へ
   と送るため、前段機械の搬送システムと後続機械の引入
   れシステムの間にあつて後続機械によつて駆動される供
   給機よりなる受渡し装置において、 ブツクブロツク(１)のための架台面(６)と、ブツクブロ
   ツクを間にはさみ込む板付きチエイン式、ベルト式、あ
   るいは類似の供給機構より構成されており、その搬送要
   素(５ａ，５ｂ)が操作手段により開、または閉の方向に
   相対的に向い合つて動くことができ、かつその際、開ま
   たは閉の運動は、前段機械が一時停止に入つた後に動き
   の止まらないブツクブロツクが受渡し装置に進入した場
   合に搬送要素(５ａ，５ｂ)が開となることによつてブツ
   クブロツクの以降の搬送が阻止され、前段機械の再スタ
   ートの際には、搬送要素(５ａ，５ｂ)が閉となることに
   よつて後続機械に合つたタイミングでブツクブロツクの
   以降の搬送がなされるように制御されることを特徴とす
   る受渡し装置。
2. 【請求項２】搬送要素(５ａ，５ｂ)の開の運動が、ブツ
   クブロツクの前縁部が受渡し装置(５)と前段機械の搬送
   装置との間の分離帯に設置されている制御手段(７)を横
   切ることによつて開始される、特許請求の範囲第１項に
   記載の装置。
3. 【請求項３】前段機械の一時停止期間の始点において制
   御手段(７)の作用領域にブツクブロツクがあつた場合に
   は、搬送要素(５ａ，５ｂ)の開の運動が起らないように
   制御され得る特許請求の範囲第２項に記載の装置。
4. 【請求項４】後続機械の引入れシステムの直前に、搬送
   要素(５ａ，５ｂ)が開となるときにブツクブロツクの運
   動経路に進入することのできるブツクブロツクストツパ
   (８)が受渡し装置(５)の架台面(６)に設置されている、
   特許請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか１項に記
   載の装置。