JPH06209514A - 避雷型相間スペーサ - Google Patents
避雷型相間スペーサInfo
- Publication number
- JPH06209514A JPH06209514A JP4361495A JP36149592A JPH06209514A JP H06209514 A JPH06209514 A JP H06209514A JP 4361495 A JP4361495 A JP 4361495A JP 36149592 A JP36149592 A JP 36149592A JP H06209514 A JPH06209514 A JP H06209514A
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- JP
- Japan
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- lightning
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- interphase
- lightning arrester
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 セラミックス又は高分子ポリマー、或いは、
これ等の複合材料よりなる相間スペーサに並列に、非直
線抵抗特性を有する酸化亜鉛素子を限流要素とする避雷
器を取り付けて避雷型相間スペーサを構成した。 【効果】 架空線に落雷があり電位が上昇すると、避雷
器の非直線抵抗素子が導通状態となりアークホーン間で
ギャップ放電し、電位上昇を低減させる。雷サージ通過
後は非直線抵抗素子の特性により瞬時に無続流となる。
この結果、架空線の相間短絡事故や地絡事故等の電気的
事故は極めて有効に防止される。また、相間スペーサに
並列に避雷器を取り付けることにより、雷電流は分流
し、1本あたりに流れる電流は少なく、避雷器に対する
見かけ上の許容耐量は上がり効果的である等の利点があ
る。
これ等の複合材料よりなる相間スペーサに並列に、非直
線抵抗特性を有する酸化亜鉛素子を限流要素とする避雷
器を取り付けて避雷型相間スペーサを構成した。 【効果】 架空線に落雷があり電位が上昇すると、避雷
器の非直線抵抗素子が導通状態となりアークホーン間で
ギャップ放電し、電位上昇を低減させる。雷サージ通過
後は非直線抵抗素子の特性により瞬時に無続流となる。
この結果、架空線の相間短絡事故や地絡事故等の電気的
事故は極めて有効に防止される。また、相間スペーサに
並列に避雷器を取り付けることにより、雷電流は分流
し、1本あたりに流れる電流は少なく、避雷器に対する
見かけ上の許容耐量は上がり効果的である等の利点があ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は落雷等による架空線の電
位上昇に起因する相間短絡事故や地絡事故等を防止する
避雷型相間スペーサに関するものである。
位上昇に起因する相間短絡事故や地絡事故等を防止する
避雷型相間スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、送電線のギャロッピング事故を防
止する相間スペーサとして、セラミックス又は高分子ポ
リマー、或いは、これ等の複合材料により長幹碍子状に
構成された相間スペーサ(SR型相間スペーサ)が広く
使用されている。
止する相間スペーサとして、セラミックス又は高分子ポ
リマー、或いは、これ等の複合材料により長幹碍子状に
構成された相間スペーサ(SR型相間スペーサ)が広く
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成した
相間スペーサは軽量で、取り付け後の弛度張力に与える
影響が少ないという利点がある。しかしながら、落雷等
の電圧上昇によるフラッシュオーバが起きると、続流に
よる相間短絡事故や地絡事故等が発生し電力供給に支障
を来し、各方面に多大な影響を及ぼすという問題点があ
る。
相間スペーサは軽量で、取り付け後の弛度張力に与える
影響が少ないという利点がある。しかしながら、落雷等
の電圧上昇によるフラッシュオーバが起きると、続流に
よる相間短絡事故や地絡事故等が発生し電力供給に支障
を来し、各方面に多大な影響を及ぼすという問題点があ
る。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、落雷等による架空線の電位上昇に起因する相間短絡
事故や地絡事故等のを極めて有効に防止し得る避雷型相
間スペーサを提供することを目的とする。
で、落雷等による架空線の電位上昇に起因する相間短絡
事故や地絡事故等のを極めて有効に防止し得る避雷型相
間スペーサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミックス
又は高分子ポリマー、或いは、これ等の複合材料よりな
る相間スペーサに並列に、非直線抵抗特性を有する酸化
亜鉛素子を限流要素とする避雷器を取り付けて避雷型相
間スペーサを構成し、従来の問題点を解消したものであ
る。
又は高分子ポリマー、或いは、これ等の複合材料よりな
る相間スペーサに並列に、非直線抵抗特性を有する酸化
亜鉛素子を限流要素とする避雷器を取り付けて避雷型相
間スペーサを構成し、従来の問題点を解消したものであ
る。
【0006】
【作用】相間スペーサはギャロッピング振動時等の電線
相互の接近を防止し、相間短絡や地絡事故等を防止す
る。
相互の接近を防止し、相間短絡や地絡事故等を防止す
る。
【0007】相間スペーサに並列に取り付けた避雷器
は、架空線に落雷があり電位が上昇すると、避雷器の非
直線抵抗素子が導通状態となりアーキングホーン間でギ
ャップ放電し電位上昇を低減させ、雷サージ通過後は非
直線抵抗素子の特性により瞬時に無続流となる。また、
相間スペーサに並列に避雷器を取り付けることにより、
雷電流は分流し、1本あたりに流れる電流は少なく、避
雷器に対する見かけ上の許容耐量は上がり効果的であ
る。
は、架空線に落雷があり電位が上昇すると、避雷器の非
直線抵抗素子が導通状態となりアーキングホーン間でギ
ャップ放電し電位上昇を低減させ、雷サージ通過後は非
直線抵抗素子の特性により瞬時に無続流となる。また、
相間スペーサに並列に避雷器を取り付けることにより、
雷電流は分流し、1本あたりに流れる電流は少なく、避
雷器に対する見かけ上の許容耐量は上がり効果的であ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の一実施例を示す説明図で、図におい
て1はセラミックス又は高分子ポリマー、或いは、これ
等の複合材料により長幹碍子状に構成された相間スペー
サ(SR型相間スペーサ)である。なお、相間スペーサ
として磁器製長幹碍子を用いてもよいことは勿論である
が、重量の点から軽量なセラミックス又は高分子ポリマ
ー、或いは、これ等の複合材料からなる相間スペーサを
用いることが好ましい。2、2は相間スペーサ1の両端
に設けられた電線クランプ、3は相間スペーサ1の上端
部に設けられた水平支持体で、該水平支持体3には後述
する避雷器5が相間スペーサ1に対し並列に取り付けら
れている。4は相間スペーサ1の下端部に設けられたア
ーキングホーンである。
る。図1は本発明の一実施例を示す説明図で、図におい
て1はセラミックス又は高分子ポリマー、或いは、これ
等の複合材料により長幹碍子状に構成された相間スペー
サ(SR型相間スペーサ)である。なお、相間スペーサ
として磁器製長幹碍子を用いてもよいことは勿論である
が、重量の点から軽量なセラミックス又は高分子ポリマ
ー、或いは、これ等の複合材料からなる相間スペーサを
用いることが好ましい。2、2は相間スペーサ1の両端
に設けられた電線クランプ、3は相間スペーサ1の上端
部に設けられた水平支持体で、該水平支持体3には後述
する避雷器5が相間スペーサ1に対し並列に取り付けら
れている。4は相間スペーサ1の下端部に設けられたア
ーキングホーンである。
【0009】5は非直線抵抗特性を有する酸化亜鉛素子
(ZnO)を限流要素とする避雷器で、該避雷器5は前
述したように相間スペーサ1の上端部に設けられた水平
支持体3に上端を支持し、相間スペーサ1に対し並列に
取り付けられている。この避雷器5は、例えば、直列に
積層した酸化亜鉛素子をスプリングで強固に抑えて絶縁
筒に収納し、周囲を電気特性及び耐候性に優れた熱収縮
ゴムで被覆し(古河電工時報第89号172頁図3参
照)、或いは、磁器碍子に組み込む等して構成されてい
る。6は避雷器5の下端に設けられたアーキングホーン
である。
(ZnO)を限流要素とする避雷器で、該避雷器5は前
述したように相間スペーサ1の上端部に設けられた水平
支持体3に上端を支持し、相間スペーサ1に対し並列に
取り付けられている。この避雷器5は、例えば、直列に
積層した酸化亜鉛素子をスプリングで強固に抑えて絶縁
筒に収納し、周囲を電気特性及び耐候性に優れた熱収縮
ゴムで被覆し(古河電工時報第89号172頁図3参
照)、或いは、磁器碍子に組み込む等して構成されてい
る。6は避雷器5の下端に設けられたアーキングホーン
である。
【0010】上述のように構成した本発明の避雷型相間
スペーサを電線C、C間に取り付けてギャロッピング振
動時等の電線相互の接近を防止し、相間短絡、地絡事故
等を防止する。
スペーサを電線C、C間に取り付けてギャロッピング振
動時等の電線相互の接近を防止し、相間短絡、地絡事故
等を防止する。
【0011】而して、架空線に落雷があり電位が上昇す
ると、避雷器5の非直線抵抗素子が導通状態となり、避
雷器5に設けたアーキングホーン6と相間スペーサ1に
設けたアーキングホーン4間でギャップ放電し電位上昇
を低減させる。雷サージ通過後は非直線抵抗素子の特性
により瞬時に無続流となる。この結果、架空線の電位上
昇による相間短絡事故や地絡事故等の電気的事故は極め
て有効に防止される。また、相間スペーサ1に並列に避
雷器5を取り付けることにより、雷電流は分流し、1本
あたりに流れる電流は少なく、避雷器5に対する見かけ
上の許容耐量は上がり効果的である。
ると、避雷器5の非直線抵抗素子が導通状態となり、避
雷器5に設けたアーキングホーン6と相間スペーサ1に
設けたアーキングホーン4間でギャップ放電し電位上昇
を低減させる。雷サージ通過後は非直線抵抗素子の特性
により瞬時に無続流となる。この結果、架空線の電位上
昇による相間短絡事故や地絡事故等の電気的事故は極め
て有効に防止される。また、相間スペーサ1に並列に避
雷器5を取り付けることにより、雷電流は分流し、1本
あたりに流れる電流は少なく、避雷器5に対する見かけ
上の許容耐量は上がり効果的である。
【0012】さらにまた、本発明の避雷型相間スペーサ
を経間に複数本並列に設置することで雷電流は分流し、
1本あたりの避雷型相間スペーサに流れる電流は少なく
見かけ上の許容耐量は上がり効果的である。
を経間に複数本並列に設置することで雷電流は分流し、
1本あたりの避雷型相間スペーサに流れる電流は少なく
見かけ上の許容耐量は上がり効果的である。
【0013】なお、以上は相間スペーサ1の上端部に設
けた水平支持体3に避雷器5の上端を相間スペーサ1に
対し並列に取り付けたギャップ式の避雷型相間スペーサ
について図示説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図2に示すように相間スペーサ1の両端部
に水平支持体3、3を設け、該水平支持体3、3に避雷
器5の両端をギャップレスに取り付けて構成してもよ
い。この場合には避雷器5の両端にアーキングホーン
6、6を設ける。
けた水平支持体3に避雷器5の上端を相間スペーサ1に
対し並列に取り付けたギャップ式の避雷型相間スペーサ
について図示説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、図2に示すように相間スペーサ1の両端部
に水平支持体3、3を設け、該水平支持体3、3に避雷
器5の両端をギャップレスに取り付けて構成してもよ
い。この場合には避雷器5の両端にアーキングホーン
6、6を設ける。
【0014】また、以上は避雷器5が架空線C、Cの相
間に位置するように相間スペーサ1に取り付けた実施例
について図示説明したが、本発明は場合により、図3に
示すように、避雷器5を架空線C、Cの相間に対し直角
に外方に位置するように相間スペーサ1に取り付けても
よいものである。
間に位置するように相間スペーサ1に取り付けた実施例
について図示説明したが、本発明は場合により、図3に
示すように、避雷器5を架空線C、Cの相間に対し直角
に外方に位置するように相間スペーサ1に取り付けても
よいものである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば上述のように、落雷等に
よる架空線の電位上昇に起因する相間短絡事故や地絡事
故を極めて有効に防止することができ、また、相間スペ
ーサ1に並列に避雷器5を取り付けることにより、雷電
流は分流し、1本あたりに流れる電流は少なく、避雷器
5に対する見かけ上の許容耐量は上がり極めて効果的で
ある等の優れた利点がある。
よる架空線の電位上昇に起因する相間短絡事故や地絡事
故を極めて有効に防止することができ、また、相間スペ
ーサ1に並列に避雷器5を取り付けることにより、雷電
流は分流し、1本あたりに流れる電流は少なく、避雷器
5に対する見かけ上の許容耐量は上がり極めて効果的で
ある等の優れた利点がある。
【図1】本発明の一実施例を示す説明図
【図2】本発明の他の実施例を示す説明図
【図3】本発明の他の実施例を示す説明図
1 相間スペーサ 2
電線クランプ 3 水平支持体 4
アーキングホーン 5 避雷器 6
アーキングホーン
電線クランプ 3 水平支持体 4
アーキングホーン 5 避雷器 6
アーキングホーン
Claims (1)
- 【請求項1】 セラミックス又は高分子ポリマー、或い
は、これ等の複合材料よりなる相間スペーサに並列に、
非直線抵抗特性を有する酸化亜鉛素子を限流要素とする
避雷器を取り付けたことを特徴とする避雷型相間スペー
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4361495A JPH06209514A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 避雷型相間スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4361495A JPH06209514A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 避雷型相間スペーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06209514A true JPH06209514A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=18473810
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4361495A Pending JPH06209514A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 避雷型相間スペーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06209514A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009230878A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Viscas Corp | 蓄光型碍子並びに蓄光型端末 |
CN115240937A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-25 | 杭州永德电气有限公司 | 一种氧化锌避雷器 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP4361495A patent/JPH06209514A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009230878A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Viscas Corp | 蓄光型碍子並びに蓄光型端末 |
CN115240937A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-25 | 杭州永德电气有限公司 | 一种氧化锌避雷器 |
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