JP2619601B2 - 避雷碍子装置 - Google Patents

避雷碍子装置

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JP2619601B2
JP2619601B2 JP12393693A JP12393693A JP2619601B2 JP 2619601 B2 JP2619601 B2 JP 2619601B2 JP 12393693 A JP12393693 A JP 12393693A JP 12393693 A JP12393693 A JP 12393693A JP 2619601 B2 JP2619601 B2 JP 2619601B2
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arc horn
insulator
lightning arrester
horn
lightning
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博 平子
慎司 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、送電線路に雷サージ
電流が流れた場合、それを速やかに大地に放電し、その
後に生じる続流を抑制遮断して地絡事故を防止すること
ができる避雷碍子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、懸垂型避雷碍子装置は例えば図3
に示すように構成されている。すなわち、この図に示す
ように、碍子連31がUクレビス32等を介して鉄塔の
支持アーム33に吊下並設され、その碍子連31の課電
側端部にホーン取付金具34及び電線クランプ35等を
介してジャンパー線36が支持されている。
【0003】碍子連31は避雷碍子37を複数連結して
なる避雷碍子部37Aと、通常碍子38を複数連結して
なる絶縁碍子部38Aとを直列に接続して構成されてい
る。碍子連31の沿面閃絡を防止するためのアークホー
ン39,40は、碍子連31の接地側及び課電側の端部
に対向配置されるように、上部及び下部のホーン取付金
具41,34に取り付けられている。中間アークホーン
42は絶縁碍子部38Aにおける最上部の通常碍子38
のキャップ金具43に取付けられている。この中間アー
クホーン42の両端はともに上向きに形成されている。
そして、接地側アークホーン39と中間アークホーン4
2の両端との間には保護ギャップZ1,Z2が形成さ
れ、中間アークホーン42と課電側アークホーン40と
の間には、気中放電ギャップZ3,Z4が形成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この避雷碍
子装置においては、接地側アークホーン39と中間アー
クホーン42との間で2箇所の保護ギャップZ1,Z2
を設定する必要がある。しかも、中間アークホーン42
と課電側アークホーン40との間で同じく2箇所の気中
放電ギャップZ3,Z4を設定しなければならない。そ
のため、これらギャップ長の調整箇所が多く、設定操作
が煩雑で、時間を要するという問題があった。また、重
汚損地区で通常碍子38の個数が増加するとギャップZ
3及びZ4が長くなってしまい、所要の放電ギャップ長
が得られないという問題があった。
【0005】この発明は、上記の従来技術に存在する問
題点に着目してなされたものである。その目的は、ギャ
ップ長の調整箇所を少なくして、ギャップ長の調整を容
易かつ短時間に行うことができる避雷碍子装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の避雷碍子装置において
は、避雷碍子を複数連結してなる避雷碍子部と、通常碍
子を複数連結してなる絶縁碍子部とを直列に接続して碍
子連を構成し、この碍子連を鉄塔の支持アームに吊下支
持して、その碍子連の課電側端部に送電線を支持し、前
記避雷碍子部の上部と絶縁碍子部の下部に、それぞれ接
地側アークホーン及び課電側アークホーンを取付け、前
記碍子連の絶縁碍子部と避雷碍子部との間には中間アー
クホーンを設けて、その中間アークホーンの少なくとも
一端を上向きに形成し、少なくとも他端を下向きに形成
し、その中間アークホーンの一端と前記接地側アークホ
ーンとの間に避雷碍子部に対する保護ギャップを形成
し、前記中間アークホーンの他端と課電側アークホーン
との間に気中放電ギャップを形成したことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】この発明の避雷碍子装置においては、中間アー
クホーンの少なくとも一端が上向きに形成され、少なく
とも他端が下向きに形成されている。そして、この中間
アークホーンの一端と接地側アークホーンとの間に保護
ギャップが形成され、中間アークホーンの他端と課電側
アークホーンとの間に気中放電ギャップが形成される。
【0008】そのため、保護ギャップと気中放電ギャッ
プの調整時には、それぞれ少なくとも1箇所においてギ
ャップ調節が行われる。従って、ギャップの調節構成が
簡単で、それらのギャップの調節作業を容易かつ短時間
に行うことができる。
【0009】
【実施例】
(第1実施例)以下この発明を、限流素子を収容した収
容筒部が1つの避雷碍子装置に具体化した第1実施例に
ついて、図1に従って詳細に説明する。
【0010】Uクレビス1は鉄塔の支持アーム2に取り
付けられ、このUクレビス1にはクレビスリンク3を介
して上部ホーン取付金具4が水平に支持されている。碍
子連5は上部ホーン取付金具4にボールクレビスを介し
てボルトで吊下支持され、それらの下端部が下部ホーン
取付金具6に連結されている。電線クランプ7は下部ホ
ーン取付金具6の中央に取付けられ、この電線クランプ
7にジャンパー線8が支持されている。なお、この電線
クランプ7には複数の重り9が取付けられている。
【0011】前記碍子連5は避雷碍子10を複数連結し
てなる避雷碍子部10Aと、通常碍子11を複数連結し
てなる絶縁碍子部11Aとを直列に接続して構成されて
いる。なお、この絶縁碍子部11Aの通常碍子11は電
圧階級が66KVの場合3〜4個連結され、重汚損地区
での適用も可能としている。前記避雷碍子部10Aにお
ける避雷碍子10は、碍子本体12の上部にキャップ金
具13をセメント等により接合固定するとともに、碍子
本体12の下部にピン金具14をセメント等により接合
固定して構成されている。そして、碍子本体12の収容
筒部15には酸化亜鉛を主材とする電圧−電流特性が非
直線性の限流素子16が収容され、その限流素子16の
両端がリード線等を介してキャップ金具13及びピン金
具14に接続されている。
【0012】また、絶縁碍子部11Aにおける通常碍子
11としては、深ひだ形の耐汚損碍子が使用されてい
る。そして、この通常碍子11は、碍子本体17の上部
にキャップ金具18をセメント等により接合固定すると
ともに、碍子本体17の下部にピン金具19をセメント
等により接合固定して構成されている。
【0013】前記碍子連5の沿面閃絡を防止するための
アークホーン20a,20bとアークホーン21a,2
1bとは、碍子連5の接地側及び課電側の端部に対向配
置されるように、上部及び下部のホーン取付金具4,6
に取り付けられている。中間アークホーン22は絶縁碍
子部11Aにおける最上部の通常碍子11のキャップ金
具18に取り付けられている。この中間アークホーン2
2は一端22aは上方を向いて接地側アークホーン20
aに対向し、中間アークホーン22の他端22bは下方
を向いて課電側アークホーン21bに対向している。そ
して、接地側アークホーン20と中間アークホーン22
の一端22a間に収容筒部15に対応するように保護ギ
ャップG1が形成され、中間アークホーン22の他端2
2bと課電側アークホーン21bとの間に気中放電ギャ
ップG2が形成されている。なお、通常保護ギャップG
1は気中放電ギャップG2より大きくなるように設定さ
れている。
【0014】接地側アークホーン20aと課電側アーク
ホーン21bとは、それぞれ碍子連5におけるホーン取
付金具4,6のホーン取付部に、複数のボルトにて位置
調節可能に取付けられている。そして、これらアークホ
ーン20a,21bの位置を調節することにより、保護
ギャップG1と気中放電ギャップG2とが調整される。
【0015】次に、前記のように構成された避雷碍子装
置について動作を説明する。さて、この実施例の避雷碍
子装置において、雷撃により雷サージ電流がジャンパー
線8に侵入すると、雷サージ電流は碍子連5の課電側ア
ークホーン21bから気中放電ギャップG2をフラッシ
オーバして中間アークホーン22の他端22bに流れ
る。
【0016】その後、電流は中間アークホーン22から
碍子連5の避雷碍子部10A、上部ホーン取付金具4等
を介して支持アーム2に流れ、鉄塔から大地に放電され
る。また、その後に生じる運転電圧による続流は、碍子
連5の避雷碍子部10A内の限流素子16と気中放電ギ
ャップG2とによって抑制遮断される。
【0017】さらに、前記避雷碍子部10Aに設定値以
上の過電流が流れると、避雷碍子部10Aの両端に発生
する制限電圧が、保護ギャップG1のフラッシオーバ電
圧を越える。すると、雷サージ電流は中間アークホーン
22の一端22aから保護ギャップG1をフラッシオー
バして接地側アークホーン20aに流れる。これによ
り、碍子連5の避雷碍子部10Aが過電流から保護され
る。
【0018】さて、この実施例の避雷碍子装置において
は、保護ギャップG1が中間アークホーン22の一端2
2aと接地側アークホーン20aとの間に1箇所設けら
れている。また、気中放電ギャップG2が中間アークホ
ーン22の他端22bと課電側アークホーン21bとの
間に1箇所設られている。そのため、保護ギャップG1
と気中放電ギャップG2との調整時には、それぞれ1箇
所においてギャップG1,G2を調節すればよい。その
ため、ギャップG1,G2の調節構成が簡単で、それら
のギャップG1,G2の調節作業を容易かつ短時間に行
うことができる。
【0019】また、接地側アークホーン20aと中間ア
ークホーン22とで形成された保護ギャップG1は、避
雷碍子部10Aの各収容筒部15に対応して設けられて
いるため、収容筒部15内に収容された限流素子16が
放圧したとき、そのアークを容易に捕捉することができ
る。
【0020】加えて、中間アークホーン22の他端22
bが下方を向いて延びているので、絶縁碍子部11Aの
通常碍子11の数を3個以上としても、気中放電ギャッ
プG2を所定値に設定することができる。従って、この
実施例の避雷碍子装置を重汚損地区においても使用する
ことができる。 (第2実施例)次に、この発明を収容筒部が2箇所に設
けられた避雷碍子装置に具体化した第2実施例につい
て、図2に従って説明する。
【0021】この実施例においては、限流素子16を収
容する収容筒部15が避雷碍子10の笠部に180度対
応する2箇所に設けられている。接地側アークホーン2
0a,20bは、避雷碍子部10Aの両側にこの収容筒
部15に対応するようにホーン取付金具4に取付けられ
ている。補助アークホーン23は中間アークホーン22
の他端22bに上方へ向くように溶接によって接合固定
されている。そして、この補助アークホーン23と接地
側アークホーン20bとの間に保護ギャップG3が形成
されている。
【0022】この実施例では、保護ギャップG1,G3
が2箇所の収容筒部15に対応するように設けられてい
ることから、いずれの収容筒部15が放圧してもそのア
ークを確実に捕捉することができる。
【0023】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、例えば以下のように、各部の構成を任意に変更し
て具体化してもよい。 (a)第1実施例において、収容筒部15のない側の接
地側アークホーン20bと保護ギャップG2を形成しな
い側の課電側アークホーン21aを省略すること。 (b)碍子連5における避雷碍子10の個数や大きさ、
通常碍子11の個数や大きさ等を適宜に変更すること。 (c)通常碍子11として深ひだ形の耐汚損碍子でな
く、通常ひだの碍子を用いること。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、ギャップ長の調整箇所を少なくして、ギ
ャップ長の調整を容易かつ短時間に行うことができると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した避雷碍子装置の第1実施
例を示す正面図である。
【図2】避雷碍子装置の第2実施例を示す正面図であ
る。
【図3】従来の避雷碍子装置を示す正面図である。
【符号の説明】
2…支持アーム、5…碍子連、10…避雷碍子、10A
…避雷碍子部、11…通常碍子、11A…絶縁碍子部、
20a…接地側アークホーン、21b…課電側アークホ
ーン、22…中間アークホーン、G1…保護ギャップ、
G2…気中放電ギャップ、G3…保護ギャップ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 避雷碍子を複数連結してなる避雷碍子部
    と、通常碍子を複数連結してなる絶縁碍子部とを直列に
    接続して碍子連を構成し、 この碍子連を鉄塔の支持アームに吊下支持して、その碍
    子連の課電側端部に送電線を支持し、 前記避雷碍子部の上部と絶縁碍子部の下部に、それぞれ
    接地側アークホーン及び課電側アークホーンを取付け、 前記碍子連の絶縁碍子部と避雷碍子部との間には中間ア
    ークホーンを設けて、その中間アークホーンの少なくと
    も一端を上向きに形成し、少なくとも他端を下向きに形
    成し、 その中間アークホーンの一端と前記接地側アークホーン
    との間に避雷碍子部に対する保護ギャップを形成し、 前記中間アークホーンの他端と課電側アークホーンとの
    間に気中放電ギャップを形成したことを特徴とする避雷
    碍子装置。
JP12393693A 1993-05-26 1993-05-26 避雷碍子装置 Expired - Lifetime JP2619601B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102486955B (zh) * 2010-12-02 2013-07-10 王巨丰 多间隙被动复合约束空间强气流主动灭弧防雷保护装置
CN102486956B (zh) * 2010-12-02 2013-06-26 王巨丰 多间隙被动复合多点强气流主动灭弧防雷保护装置

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