JPH06209254A - 集積バッファ回路 - Google Patents

集積バッファ回路

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JPH06209254A
JPH06209254A JP5253822A JP25382293A JPH06209254A JP H06209254 A JPH06209254 A JP H06209254A JP 5253822 A JP5253822 A JP 5253822A JP 25382293 A JP25382293 A JP 25382293A JP H06209254 A JPH06209254 A JP H06209254A
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buffer circuit
inverter
supply potential
integrated buffer
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JP5253822A
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Brian Murphy
マーフイー ブライアン
Martin Zibert
チーベルト マルチン
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Siemens AG
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Siemens AG
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    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0175Coupling arrangements; Interface arrangements
    • H03K19/0185Coupling arrangements; Interface arrangements using field effect transistors only
    • H03K19/018507Interface arrangements
    • H03K19/01855Interface arrangements synchronous, i.e. using clock signals
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    • H03K19/00346Modifications for eliminating interference or parasitic voltages or currents
    • H03K19/00361Modifications for eliminating interference or parasitic voltages or currents in field effect transistor circuits
    • HELECTRICITY
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    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力信号上および供給電圧に対する導線上の
擾乱に十分に無関係で、また供給電圧の変動にもできる
だけ影響されない集積バッファ回路を得る。 【構成】 2つの互いに直列に接続されたインバータI
1、I2を備え、第1のインバータI1は直列に接続さ
れたトランジスタN1、第1のイネーブルトランジスタ
EN1および定電流源Iを含み、定電流源Iに並列に第
2のイネーブルトランジスタEN2を接続し、両イネー
ブルトランジスタEN1、EN2のゲートをバッファ回
路のイネーブル入力端ENと接続し、第1のインバータ
I1のトランジスタN1のゲート、第2のインバータI
2の出力端をそれぞれバッファ回路の入力端、出力端と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積バッファ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バッファ回路は集積回路のなかで、例え
ば回路の入力信号を回路内部で必要とされる信号特性
(例えばレベル)にマッチングさせるため、または回路
からの出力信号を後続の別の回路にマッチングさせるた
めにしばしば必要とされる。バッファ回路の欠点とし
て、供給電圧に対する導線上の擾乱(例えばノイズ)に
対するその感度が知られている。さらにその機能は、特
にバッファ回路がTTLレベルを有する信号をCMOS
レベルを有する信号に変換すべきときに、供給電圧に場
合によっては生ずる電圧変動に強く関係している(TT
Lレベル:0Vおよび2.4V;CMOSレベル:たい
てい0Vおよび4ないし6V、典型的に5V)。
【0003】冒頭に記載した種類のバッファ回路は特開
昭58-207728 号公報に関する“日本特許抄録”第8巻、
第53号(E‐231)(1490)、1984年3月
9日から公知である。確かにそこに存在する定電流源は
既に擾乱に対する上記の感度を減ずるが、それはしばし
ば望まれる程度には行われない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、入力信号上および供給電圧に対する導線上の擾乱に
十分に無関係である集積バッファ回路を提供することで
ある。さらに本発明の課題は供給電圧の変動に対しても
可能なかぎり影響されず、さらにTTLレベルを有する
入力信号に対してもCMOSレベルを有する入力信号に
対しても適しており、その出力信号はそれぞれCMOS
レベルを有するような集積バッファ回路を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明においては、第1のインバータに直列に接続
されている少なくとも1つの第2のインバータを含んで
おり、第1のインバータの入力端に入力信号が与えら
れ、第2のインバータからバッファ回路の出力信号が取
り出され、また両インバータの間に回路節点が配置され
ており、第1のインバータが少なくとも1つの定電流源
およびそれに直列に1つのトランジスタを含んでおり、
トランジスタのゲートが第1のインバータの入力端であ
り、第1のインバータのトランジスタのソースが第1の
供給電位と接続されており、第1のインバータのトラン
ジスタのドレインが定電流源と接続可能であり、第1の
インバータのトランジスタのドレインと定電流源との接
続が、電気的に第1のインバータのトランジスタと回路
節点との間に配置されている第1のイネーブルトランジ
スタの電流パスにより行われ、第2のイネーブルトラン
ジスタが、その電流パスにより定電流源に並列に配置さ
れており、イネーブルトランジスタのゲートがバッファ
回路のイネーブル入力端と接続される。
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明を一層詳細に説明す
る。
【0007】図1による実施例は2つの相前後して接続
されている2つのインバータI1、I2を含んでいる。
第1のインバータI1は機能決定要素として互いに直列
に第1の供給電位VSSと第2の供給電位VDDとの間
に接続されているnチャネルトランジスタN1および定
電流源Iを含んでいる。作動中にはそれにトランジスタ
N1のゲートを介して入力信号INが与えられている。
これはTTLレベルもしくはCMOSレベルを有するこ
とができる。好ましくはCMOSインバータである第2
のインバータI2の出力端に作動中にバッファ回路の出
力信号OUTが生ずる。両インバータI1、I2は回路
節点1を介して互いに接続されている。第1のインバー
タI1のトランジスタN1のソースは第1の供給電位
(たいてい0Vに等しい)と接続されている。第1のイ
ンバータI1の定電流源Iは一方では第2の供給電位V
DDと、また他方では回路節点1と接続されている。
【0008】第1のインバータI1のトランジスタN1
のドレインは第1のイネーブルトランジスタEN1のチ
ャネルパスを介して回路節点1と、従ってまた定電流源
Iと接続されている。定電流源Iに並列に第2のイネー
ブルトランジスタEN2がそのチャネルパスで第2の供
給電位VDDと回路節点1との間に配置されている。両
イネーブルトランジスタEN1、EN2のゲートは共通
にバッファ回路のイネーブル入力端ENと接続されてい
る。イネーブル入力端ENには作動中にイネーブル信号
0ENが与えられ得る。
【0009】第1のインバータI1の切換点はそのトラ
ンジスタN1の適切なディメンジョニングにより第1の
イネーブルトランジスタEN1の導通状態および第2の
イネーブルトランジスタEN2の遮断状態で定電流源I
の電流の値に関係して定められている。図10には例と
してトランジスタN1のチャネル幅(横軸、単位:μ
m)を変えた際の切換点(縦軸、単位:ボルト)が示さ
れており、その際に定電流源Iの種々の電流の強さ(単
位:μA)がパラメータとして示されており、またその
際にトランジスタN1のチャネル長さは常に1,4μm
で一定と仮定されている。
【0010】第1のイネーブルトランジスタEN1の導
通状態および第2のイネーブルトランジスタEN2の遮
断状態では、こうして定電流源Iとの第1のインバータ
I1のトランジスタN1の接続が行われるので、切換点
は非常に狭い限界内に定められており、従ってバッファ
回路は擾乱および定電流源Iの供給源としての役割をす
る第2の供給電位VDDの電圧変動に対して非常に感じ
にくい。第1のインバータI1の切換点が非常に狭い限
界内に定められているので、バッファ回路は同じく入力
信号INにおける擾乱に対して感じやすくない。
【0011】擾乱に対する感度の一層の減少のために両
イネーブルトランジスタEN1、EN2がイネーブル信
号0ENにより寄与する。すなわち、イネーブル信号0
ENは通常は能動化された第1の論理レベル(第1のイ
ネーブルトランジスタEN1がnチャネル形式であり、
また第2のイネーブルトランジスタEN2がpチャネル
形式である図1の実施例では、これは高レベルである)
を有し、この状態で第1のイネーブルトランジスタEN
1は電気的に導通状態に、また第2のイネーブルトラン
ジスタEN2は電気的に遮断状態にされている。この場
合、回路節点1には、入力信号INおよび第1のインバ
ータI1のディメンジョニングおよび定電流源Iのディ
メンジョニングにより決定された1つの信号が与えられ
ており、この信号は第2のインバータI2により出力信
号OUTとしてバッファ回路の出力端に到達する。
【0012】いま、特定の時点で特に強い擾乱を予想す
べきであることが知られているならば(たとえば本発明
によるバッファ回路を含んでおりアドレス授受信号RA
Sにより制御されているアドレス多重化装置を有する集
積半導体メモリでは、このアドレス授受信号RASがそ
のレベル状態の切換の際に特に大きい擾乱を半導体チッ
プ上に惹起する)、このような擾乱を予想すべき時点で
は不能動化された第2の論理レベル(図1による実施例
では、これは低レベルである)を有し、さもなければ能
動化された第1の論理レベルを有するような時間的経過
を有するイネーブル信号0ENがイネーブル入力端EN
に与えられ得る。不能動化されたレベルでは第1のイネ
ーブルトランジスタEN1はバッファ回路の入力信号I
Nに無関係に電気的に遮断されており、他方において第
2のイネーブルトランジスタEN2は電気的に導通状態
にされているので、定電流源Iおよび第1のインバータ
I1の作用は中止されている。この場合、回路節点1
に、第2の供給電位VDDの値を有する1つのレベルが
生じ、それによって出力信号OUTが低いレベルをと
る。その際に、出力信号OUTの低いレベルにより、本
発明によるバッファ回路を含んでいる1つの集積回路
の、バッファ回路の後に接続されているその他の回路部
分が不能動状態に切換えられていることが仮定されてい
る。
【0013】図2には図1による実施例の1つの有利な
構成が示されている。図1中に示されている定電流源I
は図2によればpチャネル形式のMOSトランジスタP
2を含んでいる。このMOSトランジスタP2はそのチ
ャネルパスで第1のインバータI1の回路節点1と第1
の供給電位VDDとの間に配置されている。そのゲート
には作動中に、第2の供給電位VDDの値に関して一定
の値を有する参照電位Vref が与えられている。第2の
供給電位VDDの値が作動中に大きさΔVDDだけ減少
すると、参照電位Vref は同じ大きさΔVDDだけ減少
する。第2の供給電位VDDの値が作動中に大きさΔV
DDだけ上昇すると、参照電位Vref は同じ大きさΔV
DDだけ上昇する。参照電位Vref の値は、MOSトラ
ンジスタP2が第2のイネーブルトランジスタEN2の
遮断状態において電気的に導通しているように選定され
ている。MOSトランジスタP2のゲートとソースとの
間の電圧UGSは上記のことに相応して一定である。従っ
て作動中に一定の電流IDSがMOSトランジスタP2の
チャネルパスを経て流れる。すなわち、これが定電流源
Iとして作用する。
【0014】図2にはイネーブルトランジスタEN1、
EN2の別の実施例も示されている。図1による実施例
ではイネーブルトランジスタEN1、EN2は互いに逆
のチャネル形式であるが(第1のイネーブルトランジス
タEN1:nチャネル形式、第2のイネーブルトランジ
スタEN2:pチャネル形式)、それらは図2による実
施例では同じチャネル形式、すなわちnチャネル形式で
ある。イネーブル入力端ENと第2のイネーブルトラン
ジスタEN2のゲートとの間にさらに第3のインバータ
I3が配置されているので、図2による第2のイネーブ
ルトランジスタEN2がイネーブル信号0ENに関して
図1による第2のイネーブルトランジスタEN2と同一
のスイッチング挙動を有する。
【0015】図3による実施例は、図2に相応するが、
参照電位Vref を発生するための装置が付加されてお
り、またpチャネル形式のイネーブルトランジスタEN
1、EN2を有する構成が示されている。図3によるイ
ネーブルトランジスタEN1、EN2のスイッチング挙
動は図2によるイネーブルトランジスタEN1、EN2
に比較して逆であるから、図2に関して先にあげた図3
中の第3のインバータI3はイネーブル入力端ENと第
1のイネーブルトランジスタEN1のゲートとの間に配
置されている。図3による参照電位Vref を発生するた
めの装置は、第2の供給電位VDDとMOSトランジス
タP2のゲートとの間に配置されている3つの互いに直
列に接続されたダイオードD(本発明によれば少なくと
も1つのダイオードが設けられている)と、MOSトラ
ンジスタP2のゲートと第1の供給電位VSSとの間に
配置されている抵抗Rとを含んでいる。抵抗Rはもちろ
ん複数の(直列および(または)並列に接続された)抵
抗を有する抵抗回路網により置換されていてよい。抵抗
Rの値は、入力信号INに関する過渡状態で、またイネ
ーブル信号0ENの能動化された第1の論理レベルにお
いて可能なかぎりわずかな電流が第2の供給電位VDD
と第1の供給電位VSSとの間を(ダイオードDを経
て)流れるように選ばれている(たとえば250k
Ω)。それは例えば植え込み抵抗として、または高抵抗
のポリシリコン導線の形態で、または高いチャネル抵抗
を有するMOSトランジスタとして構成されていてよ
い。こうして参照電位Vref は常に第2の供給電位VD
Dに対して同一の差、すなわち個々のダイオードDのダ
イオード流れ電圧VthD の和ΣVthD を有する。ダイオ
ードDは図3による実施例ではpn接合ダイオードであ
る。
【0016】図4による実施例ではダイオードDはダイ
オードとして接続されているpチャネル形式のトランジ
スタである(図3と相違して単に2つのダイオードDが
示されている)。さらにイネーブルトランジスタEN
1、EN2は図1による実施例に相応して逆のチャネル
形式である。
【0017】図5には、図3による3つのダイオードD
の代わりに、または図4による2つのダイオードDの代
わりに、ダイオードとして接続されているnチャネル形
式のトランジスタの形態で単一のダイオードDが示され
ている。
【0018】本発明によるバッファ回路を集積半導体回
路内に構成するため、ダイオードDをダイオードとして
接続されているpチャネルトランジスタの形態で構成す
ることは特に望ましい。これは2つの他の実施例(ダイ
オードとしてのnチャネルトランジスタまたはpn接合
ダイオード)にくらべて、製造に伴うMOSトランジス
タP2のなかの変動(テクノロジー変動および温度依存
性)がダイオードDとして接続されているpチャネルト
ランジスタにより自動的に製造に伴って補償されるとい
う利点を有する。
【0019】図6による実施例は図4による実施例に基
づいている。それはさらに、MOSトランジスタP2の
ゲートと第1の供給電位VSSとの間に配置されている
第1のキャパシタンスCVSS を含んでいる。このこと
は、望ましくない状況のもとに第1のインバータI1の
トランジスタN1のスイッチング挙動に不利に影響し得
る第1の供給電位VSS(たいてい零ボルト、すなわち
接地)への擾乱(このトランジスタN1のゲート‐ソー
ス間電圧UGSへの影響)が第1の供給電位VSSへの
(従ってまた第1のインバータI1のトランジスタN1
のソースへの)参照電位Vref の容量性結合により十分
に阻止されるという利点を有する。なぜならば、容量性
結合がMOSトランジスタP2のなかのチャネル電流I
DSの減少を生じさせ、この減少が再び第1のインバータ
I1のトランジスタN1における影響を相殺するからで
ある。第1のキャパシタンスCVSS は特に、入力信号I
NがTTLレベルを有するときに重要である。すなわち
2.4Vの入力信号INの高レベルの際には第1のイン
バータI1のトランジスタN1は確かに電気的に導通し
ている(たとえばVSS=0VおよびVDD=5Vの供
給電位を仮定)が、その導電性はこの範囲内で第1の供
給電位VSSへの場合によっては生ずる擾乱にまだ強く
関係している。それに対して入力信号INがCMOSレ
ベルを有するならば、第1のキャパシタンスCVSS は、
バッファ回路の機能を損なうことなしに、全く省略され
得る。なぜならば、その場合にトランジスタN1のスイ
ッチング挙動は第1の供給電位VSSの擾乱に十分に無
関係であるからである。それはTTLレベルの入力信号
INの際にも、他の措置により第1の供給電位VSSが
たかだか最小の擾乱を有し得ることが保証されていると
きには省略され得る。
【0020】図7による実施例は図6による実施例を越
えて本発明によるバッファ回路の作動を最適化する別の
有利な構成を示す。一方では、MOSトランジスタP2
のゲートと第1のインバータI1の入力端との間に配置
されている第2のキャパシタンスCINが設けられてい
る。これは参照電位Vref と入力信号INとの間の容量
性結合を生じさせ、またその結果として(能動化された
イネーブル信号0ENの際に)図6による実施例の場合
よりも短い第1のインバータI1のスイッチング時間を
有する。
【0021】両キャパシタンスCVSS 、CINの1つもし
くは両キャパシタンスCVSS 、CINはMOSバラクタと
して、すなわちソースおよびドレインが互いに電気的に
接続されているトランジスタとして構成されていてよ
い。
【0022】もしも第1のインバータI1がその切換点
に関して、(能動化されたイネーブル信号0ENの際
に)その出力端で、すなわち回路節点1で高状態から低
状態への(またはその逆の)比較的遅い移行が行われる
ようにディメンジョニングされている場合には、これ
は、第2のインバータI2の切換点の近くに位置する回
路節点1におけるレベル値において、第2のインバータ
I2が短時間にしばしば低状態と高状態との間(または
その逆)を往復して切換わるという結果を生ずる。これ
は望ましくない。この望ましくないスイッチング挙動は
入力信号INおよび(または)第1の供給電位VSSに
おける擾乱にも起因し得る。
【0023】それ故図7ではヒステリシストランジスタ
TNHy、TPHyが設けられている。第1のヒステリ
シストランジスタTNHyはそのチャネルパスで第1の
供給電位VSSと回路節点1との間に配置されている。
そのゲートはバッファ回路の出力端と接続されている。
すなわち、ゲートには作動中に出力信号OUTが与えら
れている。それはnチャネル形式である。第2のヒステ
リシストランジスタTPHyはそのチャネルパスで第2
の供給電位VDDと回路節点1との間に配置されてい
る。そのゲートは同じくバッファ回路の出力端と接続さ
れている。すなわち、それに作動中に同じく出力信号O
UTが与えられている。それはpチャネル形式である。
【0024】その際に、第1のヒステリシストランジス
タTNHyの飽和電流が定電流源Iの電流よりも小さい
(有利には定電流源Iの電流の最大30%である)こ
と、また第2のヒステリシストランジスタTPHyのチ
ャネル幅とチャネル長さとの比(w/l)が第1のイン
バータI1のトランジスタN1の相応のチャネル幅とチ
ャネル長さとの比よりも小さい(有利にはトランジスタ
N1における値の最大30%である)ことは有利であ
る。
【0025】以下にヒステリシストランジスタTNH
y、TPHyの機能を図8のダイアグラムにより説明す
る。その際に、イネーブル信号0ENはその能動化され
た第1の論理レベルを有すると仮定されている。図8に
は入力信号INの値がバッファ回路の種々の実施例に関
するバッファ回路の出力信号OUTの値にくらべて曲線
として記入されている。入力信号INの上昇および低下
は曲線中にそれぞれ矢印で示されている。
【0026】破線で示されている曲線Aはヒステリシス
トランジスタTNHy、TPHyなしの本発明によるバ
ッファ回路のスイッチング挙動を示す。出力信号OUT
の低状態から高状態への移行および高状態から低状態へ
の移行に対するバッファ回路の切換点はいずれも入力信
号INの1つの値VA に位置している。
【0027】低状態から高状態への出力信号OUTの望
ましくない移行を結果として生じ得るような大きい擾乱
を供給電位VSS、VDDおよび(または)入力信号I
Nに予想すべきであれば(その際に、これらの擾乱は時
間的に予見可能でなく、従ってイネーブル信号0ENに
不能動化された第2の論理レベルが対応付け可能でない
ことが仮定されている)、図8による第2のヒステリシ
ストランジスタTPHyを設けること(曲線Aおよび
B)が推奨される。これは、入力信号INの上昇の際に
出力信号OUTがその高い値をこのヒステリシストラン
ジスタなしのバッファ回路の入力信号INの値VA より
も高い(たとえば0,1ないし0,4V高い)入力信号
INのVTPHy(曲線B)の1つの値において初めてとる
ようにする。すなわち、入力信号INの値の上昇(曲線
B中の矢印)に対してはバッファ回路の切換点は入力信
号INのより大きい値の方向にずらされる。高い値から
低い値の方向への入力信号INの値の下降(曲線A中の
下向きの矢印)に対してはバッファ回路の切換点は(ヒ
ステリシストランジスタなしのバッファ回路に相応し
て)不変に入力信号INの値VA にとどまる。
【0028】それに対して、高状態から低状態への出力
信号OUTの望ましくない移行を結果として生じ得るよ
うな(同じく時間的に予見可能でない、上記参照)大き
い擾乱が供給電位VSS、VDDおよび(または)入力
信号INに予想される場合には、第1のヒステリシスト
ランジスタTNHyを設けること(曲線AおよびC)が
推奨される。これは、入力信号INの上昇の際に出力信
号OUTがその高い値を不変に入力信号INの値VA
(曲線A中の上向きの矢印;ヒステリシストランジスタ
なしのバッファ回路に相応する)においてとるようにす
る。しかし高い値から低い値の方向への入力信号INの
値の下降(曲線C中の下向きの矢印)に対してはバッフ
ァ回路の切換点は入力信号INのより小さい値の方向に
値VTNHyにずらされる(たとえば下向きに0,1ないし
0,4Vだけ)。
【0029】しかし、出力信号OUTの望ましくない移
行を高状態から低状態への移行の際にもその逆の移行の
際にも結果として生じ得る擾乱を予想すべきであれば、
図7中に示されているように(図8中の曲線Bおよび
C)、両ヒステリシストランジスタTPHy、TNHy
の使用が有利である。これは、入力信号INの上昇の際
に出力信号OUTがその高い値をヒステリシストランジ
スタなしのバッファ回路の入力信号INの値VA よりも
高い(たとえば0,1ないし0,4V高い)入力信号I
NのVTPHy(曲線B)の1つの値において初めてとるよ
うにする。すなわち、入力信号INの値の上昇(曲線B
中の矢印)に対してはバッファ回路の切換点は入力信号
INのより大きい値の方向にずらされる。同じく、高い
値から低い値の方向への入力信号INの値の下降(曲線
C中の下向きの矢印)に対してはバッファ回路の切換点
はヒステリシストランジスタなしのバッファ回路にくら
べて入力信号INのより小さい値の方向に値VTNHyにず
らされる(たとえば下向きに0,1ないし0,4Vだ
け)。
【0030】図9には図3ないし図6によるダイオード
Dに対するバッファ回路の参照電位Vref の値が第2の
供給電位VDDを横軸にとって示されている(曲線
F)。その経過は図2および図7による実施例では定性
的に同一であり、それは単にその定量的経過が場合によ
っては異なっている。なぜならば図2、7による実施例
にはダイオードが示されていないからである。
【0031】曲線Eは条件V´ref =VDDに対して生
ずるであろう参照電位V´ref の仮説的な経過を示す。
この場合は本教示によれば実際には排除されている。そ
の理由は、MOSトランジスタP2が常に遮断状態にあ
るのでバッファ回路が機能しないことである。曲線Eは
単に、曲線Fの経過をよりわかりやすく示す役割をす
る。曲線Fが第2の供給電位VDDに対する参照電位V
ref の実際の経過を示す。
【0032】先ず(バッファ回路の始動および能動化さ
れたイネーブル信号0ENの際に)第2の供給電位VD
Dが、ダイオードDのすべての流れ電圧の和ΣVthD に
相当する1つの値まで上昇する。この点まで参照電位V
ref の値は常に0Vである。MOSトランジスタP2に
おけるゲート‐ソース間電圧UGS(P2)(曲線Gにより示
されている)が、第2の供給電位VDDの上昇に平行に
値ΣVthD まで上昇する。いまその後の経過のなかで第
2の供給電位VDDの値がこの和値ΣVthD を越えて上
昇すると、参照電位Vref は、常にVref =VDD−Σ
VthD が成り立つように、第2の供給電位VDDのその
つどの現在の値から和値ΣVthD を差し引いた値に常に
等しい値だけ上昇する。その結果、MOSトランジスタ
P2におけるゲート‐ソース間電圧UGS(P2)に対するこ
の範囲に対して常に式 UGS(P2)=VDD−Vref =VDD−(VDD−ΣVth
D )=ΣVthD が成り立つ。
【0033】この値は一定である。いま本発明により和
値ΣVthD ≧〔MOSトランジスタP2のカットオフ電
圧VthP2の値〕であれば、MOSトランジスタP2のチ
ャネルバスを経て常に一定電流IDSが流れ、MOSトラ
ンジスタP2は定電流源Iとして作用する。
【0034】図9は、この場合に、第2の供給電位VD
Dの値が(たとえば電圧侵入により、または示されてい
るように第2の供給電位VDDの上昇の際に)大きさΔ
VDDだけ変化することによって、参照電位Vref の値
が同一の大きさΔVDDだけ変化することをも示す。
【0035】図11には本発明によるバッファ回路の別
の有利な実施例が示されている。それは図3による実施
例に基づいているが、下記の変更点を有する。一方では
両イネーブルトランジスタEN1、EN2が、既に図1
により説明したように、互いに逆のチャネル形式であ
る。他方では抵抗Rが(図3の場合のように)MOSト
ランジスタP2のゲートと第1の供給電位VSSとの間
に配置されておらずに、ダイオードDと第1の供給電位
VSSとの間に配置されている。抵抗RはMOSトラン
ジスタP2のゲートと接続されている抵抗タップを有す
るポテンショメータの形態に構成されている。こうして
抵抗Rは機能的に2つの抵抗部分R1、R2に分解され
る。その際に第1の抵抗部分R1はダイオードDと、M
OSトランジスタP2のゲートと接続されている抵抗タ
ップとの間に配置されており、他方において第2の抵抗
部分R2はこの抵抗タップと第1の供給電位VSSとの
間に配置されている。
【0036】この配置により抵抗Rにおける抵抗タップ
の適当な位置決めにより参照電位Vref の所望の値が単
にダイオード流れ電圧VthD を有する適当な数のダイオ
ードDの選択による場合よりも精密に設定され得る。
【0037】技術的に等価な解決策は、両抵抗部分R
1、R2を有する抵抗Rの代わりに少なくとも2つの直
列に接続されている分離した抵抗R1´、R2´を設け
ることによっても得られる。その際に一方の抵抗R1´
はダイオードDとMOSトランジスタP2のゲートとの
間に配置されており、他方の抵抗R2´はMOSトラン
ジスタP2のゲートと第1の供給電位VSSとの間に配
置されている(図12参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の接続図である。
【図2】本発明の一実施例の接続図である。
【図3】本発明の一実施例の接続図である。
【図4】本発明の一実施例の接続図である。
【図5】本発明の一実施例の接続図である。
【図6】本発明の一実施例の接続図である。
【図7】本発明の一実施例の接続図である。
【図8】本発明の作用を説明するための電位ダイアグラ
ムである。
【図9】本発明の作用を説明するための電位ダイアグラ
ムである。
【図10】本発明の作用を説明するためのダイアグラム
である。
【図11】本発明の一実施例の接続図である。
【図12】本発明の一実施例の接続図である。
【符号の説明】
1 回路節点 CIN 第2のキャパシタンス CVSS 第1のキャパシタンス D ダイオード EN イネーブル入力端 EN1、EN2 イネーブルトランジスタ I 定電流源 I1 第1のインバータ I2 第2のインバータ I3 第3のインバータ IN 入力信号 N1 トランジスタ OUT 出力信号 P2 MOSトランジスタ TNHy 第1のヒステリシストランジスタ TPHy 第2のヒステリシストランジスタ Vref 参照電位 VDD 第2の供給電位 VSS 第1の供給電位

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のインバータ(I1)および少なく
    とも1つの定電流源(I)を有する集積バッファ回路に
    おいて、 第1のインバータ(I1)に直列に接続されている少な
    くとも1つの第2のインバータ(I2)を含んでおり、
    第1のインバータ(I1)の入力端に入力信号(IN)
    が与えられ、第2のインバータ(I2)からバッファ回
    路の出力信号(OUT)が取り出され、また両インバー
    タ(I1、I2)の間に回路節点(1)が配置されてお
    り、 第1のインバータ(I1)が少なくとも1つの定電流源
    (I)およびそれに直列に1つのトランジスタ(N1)
    を含んでおり、 トランジスタ(N1)のゲートが第1のインバータ(I
    1)の入力端であり、 第1のインバータ(I1)のトランジスタ(N1)のソ
    ースが第1の供給電位(VSS)と接続されており、 第1のインバータ(I1)のトランジスタ(N1)のド
    レインが定電流源(I)と接続可能であり、 第1のインバータ(I1)のトランジスタ(N1)のド
    レインと定電流源(I)との接続が、電気的に第1のイ
    ンバータ(I1)のトランジスタ(N1)と回路節点
    (1)との間に配置されている第1のイネーブルトラン
    ジスタ(EN1)の電流パスにより行われ、 第2のイネーブルトランジスタ(EN2)が、その電流
    パスにより定電流源(I)に並列に配置されており、 イネーブルトランジスタ(EN1、EN2)のゲートが
    バッファ回路のイネーブル入力端(EN)と接続されて
    いることを特徴とする集積バッファ回路。
  2. 【請求項2】 定電流源(I)が回路節点(1)と第2
    の供給電位(VDD)との間に配置されているMOSト
    ランジスタ(P2)を含んでおり、このトランジスタは
    作動中に導電状態にあり、またそのゲートに作動中に、
    第2の供給電位(VDD)の値に対し一定の差を有する
    値を有する参照電位(Vref )が与えられていることを
    特徴とする請求項1記載の集積バッファ回路。
  3. 【請求項3】 MOSトランジスタ(P2)がpチャネ
    ル形式であることを特徴とする請求項2記載の集積バッ
    ファ回路。
  4. 【請求項4】 参照電位(Vref )を発生するため少な
    くとも1つの抵抗(R)および少なくとも1つのダイオ
    ード(D)が設けられており、少なくとも1つのダイオ
    ード(D)がMOSトランジスタ(P2)のゲートと第
    2の供給電位(VDD)との間に配置されており、また
    抵抗(R)がMOSトランジスタ(P2)のゲートと第
    1の供給電位(VSS)との間に配置されていることを
    特徴とする請求項2または3記載の集積バッファ回路。
  5. 【請求項5】 参照電位(Vref )を発生するためポテ
    ンショメータの形式の少なくとも1つの抵抗(R)およ
    び少なくとも1つのダイオード(D)が設けられてお
    り、抵抗(R)は第1の抵抗部分(R1)および第2の
    抵抗部分(R2)を有し、 両抵抗部分(R1、R2)がそのつどの他方の抵抗部分
    (R2;R1)のほうを向いたその端で抵抗(R)の電
    位タップとしてMOSトランジスタ(P2)のゲートと
    接続されており、 少なくとも1つのダイオード(D)が第1の抵抗部分
    (R1)と第2の供給電位(VDD)との間に配置され
    ており、また第2の抵抗部分(R2)が第1の供給電位
    (VSS)と接続されていることを特徴とする請求項2
    または3記載の集積バッファ回路。
  6. 【請求項6】 参照電位(Vref )を発生するため少な
    くとも2つの抵抗(R1´、R2´)および少なくとも
    1つのダイオード(D)が設けられており、 両抵抗(R1´、R2´)がそのつどの他方の抵抗(R
    2´;R1´)のほうを向いたその端でMOSトランジ
    スタ(P2)のゲートと接続されており、 少なくとも1つのダイオード(D)が第1の抵抗(R1
    ´)と第2の供給電位(VDD)との間に配置されてお
    り、また第2の抵抗(R2´)が第1の供給電位(VS
    S)と接続されていることを特徴とする請求項2または
    3記載の集積バッファ回路。
  7. 【請求項7】 ダイオード(D)がpn接合ダイオード
    であることを特徴とする請求項4ないし6の1つに記載
    の集積バッファ回路。
  8. 【請求項8】 ダイオード(D)がダイオードとして接
    続されたトランジスタであることを特徴とする請求項4
    ないし6の1つに記載の集積バッファ回路。
  9. 【請求項9】 MOSトランジスタ(P2)のゲートと
    第1の供給電位(VSS)との間に第1のキャパシタン
    ス(CVSS )が配置されていることを特徴とする請求項
    2ないし8の1つに記載の集積バッファ回路。
  10. 【請求項10】 第1のインバータ(I1)とMOSト
    ランジスタ(P2)のゲートとの間に第2のキャパシタ
    ンス(CIN)が配置されていることを特徴とする請求項
    2ないし9の1つに記載の集積バッファ回路。
  11. 【請求項11】 キャパシタンス(CVSS 、CIN)の少
    なくとも1つがMOSバラクタであることを特徴とする
    請求項9または10記載の集積バッファ回路。
  12. 【請求項12】 回路節点(1)と第1の供給電位(V
    SS)との間に第1のヒステリシストランジスタ(TN
    Hy)がそのチャネルパスで配置されており、そのゲー
    トが第2のインバータ(I2)の出力端と接続されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし11の1つに記載の
    集積バッファ回路。
  13. 【請求項13】 第1のヒステリシストランジスタ(T
    NHy)がnチャネル形式であることを特徴とする請求
    項12記載の集積バッファ回路。
  14. 【請求項14】 第1のヒステリシストランジスタ(T
    NHy)が定電流源(I)の電流よりも小さい飽和電流
    を有することを特徴とする請求項12または13記載の
    集積バッファ回路。
  15. 【請求項15】 回路節点(1)と第2の供給電位(V
    DD)との間に第2のヒステリシストランジスタ(TP
    Hy)がそのチャネルパスで配置されており、そのゲー
    トが第2のインバータ(I2)の出力端と接続されてい
    ることを特徴とする請求項2ないし14の1つに記載の
    集積バッファ回路。
  16. 【請求項16】 第2のヒステリシストランジスタ(T
    PHy)がpチャネル形式であることを特徴とする請求
    項15記載の集積バッファ回路。
  17. 【請求項17】 第2のヒステリシストランジスタ(T
    PHy)が、第1のインバータ(I1)のトランジスタ
    (N1)のチャネル幅対チャネル長さの比よりも小さい
    チャネル幅対チャネル長さの比を有することを特徴とす
    る請求項15または16記載の集積バッファ回路。
  18. 【請求項18】 イネーブルトランジスタ(EN1、E
    N2)が互いに逆のチャネル形式であることを特徴とす
    る請求項1ないし17の1つに記載の集積バッファ回
    路。
  19. 【請求項19】 イネーブルトランジスタ(EN1、E
    N2)が同一のチャネル形式であり、またイネーブル入
    力端(EN)と両イネーブルトランジスタ(EN1、E
    N2)の1つ(EN2;EN1)のゲートとの間に第3
    のインバータ(I3)が配置されていることを特徴とす
    る請求項1ないし17の1つに記載の集積バッファ回
    路。
JP5253822A 1992-09-18 1993-09-16 集積バッファ回路 Pending JPH06209254A (ja)

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