JPH0620849B2 - 車輛用発進制御装置 - Google Patents

車輛用発進制御装置

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JPH0620849B2
JPH0620849B2 JP62102089A JP10208987A JPH0620849B2 JP H0620849 B2 JPH0620849 B2 JP H0620849B2 JP 62102089 A JP62102089 A JP 62102089A JP 10208987 A JP10208987 A JP 10208987A JP H0620849 B2 JPH0620849 B2 JP H0620849B2
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gear
signal
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clutch
vehicle
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万昌 栗原
健司 新井
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Zexel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速装置を備えた車輛の発進制御装置に
関するものである。
(従来の技術) 自動変速装置を備えた車輛に自動発進制御システムを設
け、車輛が所定の条件を満足した場合に車輛の発進のた
めの操作を自動的に行なうようにした構成が公知であ
る。従来のこの種のシステムにおいて定められる発進の
ための一般的条件は、ギヤ位置が所定の低速段にある
こと、クラッチが継がっていないこと、車速がその
ギヤ位置におけるアイドル車速以下であること、アク
セルペダルが踏まれていること、であり、上記乃至
の条件が全て満足された場合に自動発進制御が所定の手
順に従って遂行される。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、このような自動発進制御システムにあって
は、自動変速装置においてギヤ位置のずれが生じる等の
理由により、所定のセンサ出力によってそのギヤ位置を
特定することができない入力不定の状態となることが生
じる場合がある。このような場合には、上述の条件が満
足されず、車輛の発進が不可能となってしまうという不
具合を生じる。特に、ギヤ位置の検出が行なわれた場
合、この検出結果をラッチしてギヤ位置の表示を行なう
表示装置を備えたものにあって、そのギヤ位置の表示に
よれば変速機が発進可能なギヤ位置であるにも拘らず、
発進が行なえないという問題を生じる。
本発明の目的は、したがって、ギヤ位置を検出する位置
センサによってギヤの位置を特定できない状態が生じて
もギヤ位置が検出された場合にそれを表示するギヤ位置
表示装置が発進可能な所定のギヤ位置を示している場合
には発進制御を可能とするようにした車輛の発進制御装
置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明の特徴は、歯車式変速
機と、該歯車式変速機のギヤシフト位置を検出するギヤ
位置センサと、該歯車式変速機のギヤシフト操作を外部
からの信号に応答して行なうための駆動制御ユニットと
を含んで成る自動変速装置と、上記歯車式変速機と内燃
機関との間に設けられたクラッチを有し外部からの信号
により該クラッチの接続、切離し操作を操作する自動ク
ラッチ装置と、上記ギヤ位置センサからの出力に応答し
て上記歯車式変速機のギヤシフト位置の検出が上記ギヤ
位置センサからの出力により不可能となるギヤ不定状態
を検出する検出手段を含み上記ギヤ位置センサからの出
力に応答した上記歯車式変速機のギヤ位置が検出された
場合にその検出結果をラッチして表示する表示手段とを
有する車輛の発進制御装置において、該検出手段の出力
に応答してギヤ不定状態でない場合には位置センサの出
力に基づいて一方ギヤ不定状態の場合には上記表示手段
においてラッチされている情報に基づいて上記車輛を発
進させるべきか否かの判断を行なう判断手段と、該判断
手段における判断に従って上記車輛を発進させるために
必要な制御を行なう制御手段とを備えて成る点にある。
(作用) ギヤ位置のずれ等がなく、ギヤ位置センサからの出力が
正常であれば、ギヤ位置センサからの出力に基づいて発
進のための制御を行なうことができる状態にあるか否か
の判断が行なわれる。制御手段は判断手段の判断結果に
応じて車輛の発進のための制御を行なう。一方、ギヤ位
置のずれが生じることによりギヤ位置センサからの出力
に異常が生じていると、すなわち不定状態を示す出力で
あると、表示手段においてラッチされている情報に基づ
いて車輛の発進制御の可否が判断される。すなわち、ギ
ヤ位置センサからの出力が不定状態を示す場合には、ギ
ヤ位置センサからの出力に代えて表示手段においてラッ
チされている情報に基づいて発進の可否の判断が行なわ
れる。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。
第1図には、本発明により車輛の発進制御が行なわれる
ように構成された内燃機関車輛装置のブロック図が示さ
れている。内燃機関車輛装置1は、車輛(図示せず)の
車輪駆動部2を駆動するための内燃機関3を備えてお
り、内燃機関3の出力軸4からの回転出力は、摩擦式ク
ラッチ5を具えて成る自動クラッチ装置6及び自動変速
装置14を構成する歯車式変速機7を介して車輪駆動部
2に伝達される構成となっている。
自動クラッチ装置6は、駆動板5aと受動板5bとを具
えリリースレバー5cの操作により受動板5bの位置を
調節することによりその接続、切離しが行なわれるよう
に構成された公知の摩擦式クラッチ5の接続状態を、外
部からの電気信号に応答して制御しうるようにしたもの
であり、リリースレバー5cの操作を行なうためのクラ
ッチアクチュエータ8と、受動板5bの実際位置(以
下、実クラッチ位置と言う)を検出するためのクラッチ
位置センサ9とを有している。クラッチ位置センサ9か
ら出力される実クラッチ位置を示す第1位置信号Pc
は、受動板5bの目標位置(以下、目標クラッチ位置と
言う)を示す第1目標信号Scが外部から後述の如くし
て入力されているクラッチ制御ユニット10に入力され
ている。クラッチ制御ユニット10は、第1位置信号P
c及び第1目標信号Scに応答し実クラッチ位置がその
時の第1目標信号Scによって示される目標クラッチ位
置に位置決めされるようにクラッチアクチュエータ8を
駆動するための第1駆動信号Dcを出力し、これによ
り、摩擦式クラッチ5は外部から与えられる第1目標信
号Scにより示される目標クラッチ位置状態となるよう
に制御される。
自動変速装置14は、歯車式変速機7のギヤシフト位置
を車輛のその時々の運転状態に見合った最適な位置へ自
動的にシフトすることができるようにするため、歯車式
変速機7の操作を行なうための変速機アクチュエータ1
1と、歯車式変速機7のその時々の実ギヤシフト位置を
検出しそれを示す第2位置信号Pgを出力するギヤ位置
センサ12と、第2位置信号Pgに応答し変速機アクチ
ュエータ11に第2駆動信号Dgを出力する変速機制御
ユニット13とを備えており、自動変速装置14は自動
クラッチ装置6と共に自動変速システムATを構成して
いる。
変速機制御ユニット13には、その時の実車輛速度を示
す車速信号V及びアクセルペダルAPの操作量を示すア
クセル信号Aが、車速センサ23及びアクセルセンサ1
6からそれぞれ入力されており、車速信号Vによって示
されるその時の車輛速度とアクセル信号Aによって示さ
れるその時のアクセル操作量とからその時の最適なギヤ
シフト位置が例えば適宜のマップデータに基づいてマッ
プ演算され、その演算結果によって示される目標ギヤ位
置が得られるように変速機アクチュエータ11を駆動す
るための第2駆動信号Dgが、第2位置信号Pgを参照
しながら出力される。変速機制御ユニット13は、さら
に、ギヤシフト操作の期間中であることを示す変速実行
信号GS、変速操作期間中において摩擦式クラッチ5を
切離すためのクラッチ制御信号CS及び変速のために摩
擦式クラッチ5を切離した場合に内燃機関3が吹き上り
を生じないようにその回転速度を制御するためのエンジ
ン制御信号ECを夫々出力する。このような機能を有す
る変速機制御ユニット自体は公知であるので、その構成
の詳細を説明するのは省略する。
クラッチ制御信号CSは第1切換スイッチ17に入力さ
れ、第1切換スイッチ17が実線で示されるように切換
えられている場合に第1目標信号Scとして取り出され
る。一方、変速実行信号GSは第2切換スイッチ18の
切換を制御するための信号として第2切換スイッチ18
に与えられている。変速実行信号GSが歯車式変速機7
の変速操作中であることを示す状態となっているとき
に、第2切換スイッチ18は第1図中点線で示される状
態に切換えられ、エンジン制御信号ECがその出力とし
て選択される構成となっている。一方、変速実行信号G
Sが歯車式変速機7が変速操作を行なっていないことを
示す状態となっている場合には、第2切換スイッチ18
は第1図中実線で示される状態に切換えられており、エ
ンジン制御信号ECに代えてアクセル信号Aが選択され
る。
符号50で示されるのは、第2位置信号Pgに応答し歯
車式変速機7のギヤ位置が検出された場合にその検出結
果をラッチして表示する表示装置であり、第2位置信号
Pgに基づいて歯車式変速機のギヤシフト位置の検出が
ギヤ位置センサ12により不可能となるギヤ不定状態の
発生を検出する不定状態検出部51を備えている。不定
状態検出部51は、不定状態が発生した場合にレベルが
「H」のなり、不定状態が生じていない場合にはレベル
が「L」となる検出信号USを出力し、検出信号USは
変速実行信号GSが入力されているオアゲート52に入
力されている。第2位置信号Pgは、また、オアゲード
52からの出力レベル状態に応じてオン、オフされるス
イッチ53を介してラッチ部54に入力されうるように
なっており、図示の実施例では、スイッチ53は、オア
ゲート52の出力レベルが「L」のときに閉じられ、オ
アゲート52の出力レベルが「H」のときに開かれる構
成となっている。
したがって、不定状態が検出されていない場合(検出信
号USが「L」レベル)であって変速が実行されていな
い場合(変速実行信号GSが「L」レベル)にのみスイ
ッチ53が閉じられ、その時のギヤ位置を示す第2位置
信号Pgが、オアゲート52の出力レベルが「H」から
「L」に変化したタイミングでラッチ部54においてラ
ッチされ、そのラッチ内容を示すラッチ信号LSに応答
して表示器55がその時のギヤ位置を示す。
検出信号US及びラッチ信号LSは、第2位置信号P
g、第1位置信号Pc、内燃機関3の回転速度を検出す
るための速度センサ15からの速度信号N及び変速機制
御ユニット13において演算された目標ギヤ位置を示す
目標ギヤ位置信号TGが入力されている判別部60に入
力されている。判別部60は、これらの入力信号に基づ
いて車輛の発進制御を行なってもよい状態にあるか否か
を判別するものであり、第2図にその詳細ブロック図が
示されている。
第2図を参照すると、判別部60は、第1位置信号Pc
に応答しクラッチ5が完全に接続されている場合にのみ
「H」レベルでそれ以外の場合には「L」レベルとなる
第1判別信号D1を出力する第1判別部61と、車速信
号Vに応答し所定の車速よりもその時の車速が低い場合
に「H」レベルとなりそり以外の場合に「L」レベルと
なる第2判別信号D2を出力する第2判別部62と、第
2位置信号Pgに応答し発進に必要な所定の低速ギヤ位
置(本実施例では第1速又は後退位置)になっている場
合にのみ「H」レベルとなりそれ以外の場合には「L」
レベルとなる第3判別信号D3を出力する第3判別部6
3と、ラッチ信号LS及び目標ギヤ位置信号TGに応答
し各信号により示されるギヤ位置が一致しているか否か
の判別を行ない一致しているとの判別が行なわれた場合
に「H」レベルとなる第4判別信号D4を出力する第4
判別部64とを備えている。
第1及び第2判別信号D1、D2はアンドゲート65に
それぞれ入力されており、第3及び第4判別信号D3、
D4は選択スイッチ66に入力されている。選択スイッ
チ66は、検出信号USに応答して切換制御され、検出
信号USが「L」レベルの場合には実線で示される状態
に切換えられて第3判別信号D3が選択され、一方、検
出信号USが「H」レベルの場合には点線で示される状
態に切換えられて第4判別信号D4が選択される。選択
スイッチ66により選択された信号はアンドゲート65
に入力される。
アンドゲート65は、入力信号の全てが「H」レベルと
なったときにその出力レベルが「H」となり、この出力
が発進許可信号SSとして出力され、発進制御ユニット
20及びスイッチ17に与えられる。
次に、判別部60の動作について述べると、第2位置信
号Pgが不定状態になく、したがって検出信号USのレ
ベルが「L」となっていると、アンドゲート65には第
1乃至第3判別信号D1、D2、D3が入力されるの
で、クラッチ5が完全接続状態でなく、車速が所定値以
下であり、且つギヤ位置が第1速又は後退位置となって
いるときのみ「H」レベルの発進許可信号SSが出力さ
れる。一方、第2位置信号Pgが不定状態にあり、した
がって検出信号USのレベルが「H」となっていると、
アンドゲート65には、第1、第2及び第4判別信号D
1、D2、D4が入力されるので、クラッチ5が完全接
続状態でなく、車速が所定値以下であり、且つギヤ位置
が表示器55によって表示されているギヤ位置と目標ギ
ヤ位置信号TGにより示される目標ギヤ位置と等しい場
合にのみ「H」レベルの発進許可信号SSが出力され
る。
すなわち、ギヤずれ等が生じておらず不定状態にはない
場合にはギヤ位置が第1速又は後退位置にあることが発
進許可の条件となるが、第2位置信号Pgによってはそ
の時のギヤ位置を知ることができない不定状態にあって
は、上述の条件に代えて、表示器55において表示され
ているギヤ位置が目標ギヤ位置となっていることが発進
許可の条件となる。
発進許可信号SSは、速度信号N、アクセル信号A及び
第1位置信号Pcが入力されている発進制御ユニット2
0に起動信号として入力されており、車輛の発進時に、
自動クラッチ装置6及び内燃機関3を制御するための第
1制御信号Uc及び第2制御信号Ueが発進制御ユニッ
ト20から出力される。第1及び第2制御信号Uc及び
Ueは第1切換スイッチ17及び第3切換スイッチ21
に夫々入力されている。第1及び第3切換スイッチ1
7,21は、発進許可信号SSに応答して動作し、発進
許可信号SSが出力されている場合にこれらの切換スイ
ッチ17,21を夫々第1図中点線で示されるように切
換える。この結果、車輛の発進時においては、クラッチ
制御信号CSに代えて第1制御信号Ucが第1目標信号
Scとしてクラッチ制御ユニット10に与えられると同
時に、第2切換スイッチ18の出力に代えて第2制御信
号Ueが機関制御ユニット22に目標速度信号Ntとし
て与えられる。
機関制御ユニット22には、目標速度信号Ntのほか速
度信号Nが入力されており、内燃機関3の実速度が目標
速度信号Ntによって示される目標速度に一致するよ
う、内燃機関3への供給燃料の量を調節する部材、例え
ばスロットル弁、コントロールレバー等の位置調節が、
機関制御ユニット22によって実行される。
次に、発進制御ユニット20の構成について、第3図に
基づいて説明する。
アクセル信号Aは目標速度演算部31に入力され、ここ
でその時のアクセル操作量に応じた内燃機関3の目標速
度TNが演算される。この演算は予めストアされている
アクセル操作量と目標速度との関係を示すマップデータ
に基づいて行なわれ、この演算結果を示す目標速度デー
タDaは切換スイッチ32の一方の固定接点32aに与
えられる。切換スイッチ32の可動接点32bからの出
力は第2制御信号Ueとして取り出され、第3切換スイ
ッチ21に与えられる(第1図参照)。
第2制御信号Ueと目標速度データDaとは目標回転比
較部33において比較され、その比較結果を示す比較出
力信号CMはスイッチ34に入力されている。
その時々のクラッチ位置を示す第1位置信号Pcは第1
判別部35に入力され、ここで摩擦式クラッチ5の受動
板5bの位置が所定の位置よりも駆動板5aに近い範囲
内に入っている(以下、この状態を「クラッチ位置が所
定位置以上」という)かどうかの判別が行なわれ、クラ
ッチ位置が所定位置以上となっている場合に第1判別部
35の出力によってスイッチ34が閉じられる構成とな
っている。
スイッチ34が閉じられたことによって取り出された比
較出力信号CMは、アクセル信号Aに応答して作動する
急減速検出部36からの検出信号DSが入力されている
オアゲート37に入力される。比較出力信号CMはUe
>Daの状態の場合にのみ「H」レベルとなる信号であ
り、一方検出信号DSはアクセルペダルAPが所定値以
上の操作速度で減速方向に操作された場合に「H」レベ
ルとなる信号である。
オアゲート37の出力は、切換スイッチ32にその切換
制御信号として印加されており、オアゲート37の出力
が「H」レベルとなっているときに切換スイッチ32は
点線の如く切換えられる構成となっている。
切換スイッチ32の他方の固定接点32cには、発進許
可信号SSに応答して作動するタイマ38からの出力T
aのレベルが「H」となっている所定期間のみ作動可能
となる目標速度減算部39からの出力データDbが印加
されている。目標速度減算部39は、入力される第2制
御信号Ueによって示される目標速度の値から一定の値
を減算する演算を所定の時間間隔で繰返し実行し、その
減算結果を示す出力データDbが他方の固定接点32c
に印加される。
ここで、車輛が発進してもよい状態であると判別された
後、アクセルペダルAPが所定の操作速度より大きい速
度で減速方向に操作されない限り、検出信号DSのレベ
ルは「L」となっており、クラッチ位置が所定値以上の
場合にはスイッチ34は開状態となるので、発進操作の
ために摩擦式クラッチ5が接続されようとしている場合
には、スイッチ34は開状態にあることになる。よっ
て、上述の状態では目標速度データDaがそのまま第2
制御信号Ueとして出力される。
若しアクセルペダルAPが急激に開放される等の理由に
よってアクセル操作が所定の速度以上の操作速度で減速
方向に行なわれると、検出信号DSのレベルは「H」と
なり、切換スイッチ32は点線で示されるように切換え
られる。したがって、アクセルペダルAPの開放等によ
って急激に小さくなった目標速度データDaに代えて、
出力データDbが第2制御信号Ueとして出力される。
目標速度減算部39に入力された第2制御信号Ueの値
は段階的に所定の率で減少せしめられ、その結果得られ
た目標速度が出力データDbとして出力され、これがス
イッチ32を介して第2制御信号Ueとして出力され
る。このため、切換スイッチ32が点線が切換えられる
と、Ue≠Daの状態となり、目標回転比較部33の比
較出力信号CMのレベルは「H」となる。「H」レベル
となっている比較出力信号CMは、第1判別部35から
の出力により閉じられているスイッチ34を介してオア
ゲート37に入力される。したがって、アクセルペダル
APが開放位置に到達してしまい検出信号DSのレベル
が「L」に戻ってしまっても、比較出力信号CMの
「H」レベル状態が続く限り、切換スイッチ32は点線
で示される切換状態を保持しつづける。
目標速度減算部39からの出力データDbにより示され
る目標値が、目標速度データDaにより示される目標値
以下になると、比較出力信号CMのレベルは「L」とな
り、このとき検出信号DSのレベルが「L」となってい
れば、切換スイッチ32は再び実線で示される切換状態
に戻される。
すなわち、アクセルペダルAPが所定の操作速度以上の
操作速度で減速方向に操作されると、第2制御信号Ue
として、目標速度減算部39において一定の率で減少せ
しめられる目標速度を示す出力データDbが使用され、
Ue≦Daの状態に達したときに再びアクセルペダルA
Pの操作に従った第2制御信号Ueが得られる構成とな
っている。
発進制御ユニット20は、また、アクセル信号Aに応答
して動作するクラッチ送り量設定部40を備えており、
その時々のアクセル操作量に応じたクラッチ送り量、す
なわち受動板5bの単位時間当りの移動量の目標値を示
す設定データDtが演算出力される。一方、速度信号N
に応答して機関の出力トルクがその時の機関負荷に対し
て必要な値以下であるか否かの判別を行なうため、第2
判別部41が設けられており、第2判別部41からの判
別データDDは、設定データDtが入力されている目標
クラッチ位置演算部42に入力されている。目標クラッ
チ位置演算部42は、発進許可信号SSに応答して作動
するタイマ43からの出力Tbに応答し、出力Tbのレ
ベルが発進許可信号SSに応答して「H」レベルとなっ
ている所定の期間のみ作動する構成である。目標クラッ
チ位置演算部42は、アクセルペダルAPの操作量に従
ったその時々の発進状態に適ったクラッチ位置の目標値
が演算され、その演算結果を示す第1制御信号Ucが出
力される。
上述の如く、発進制御ユニット20は、発進許可信号S
Sに応答して、発進のためのクラッチ位置の目標値を示
す第1制御信号Ucと、発進時の機関速度制御を行なう
ための第2制御信号Ueとを出力する。
このような構成によれば、例えば車速が低下してクラッ
チ5が切れた時点で、その時の運転条件によって定まる
目標ギヤ位置へギヤシフトされる。ギヤシフト動作が完
了した時点で上述した発進のための条件が揃っていれ
ば、判断部60からは発進許可信号SSが出力され、ア
クセルペダルAPを踏込めば車輛の発進動作が開始され
る。
一方、ギヤシフト時にギヤ不定の状態になってしまった
場合には、表示器55によって表示されているギヤ位置
とその時の目標ギヤ位置とが一致している場合、にのみ
第4判別部65の第4判別信号D4が「H」レベルとな
り、発進許可信号SSが出力される。発進許可信号SS
が発進制御ユニット20に与えられると、発進制御ユニ
ット20から第1及び第2制御信号Uc,Ueが出力さ
れ、発進許可信号SSにより夫々点線で示されるように
切換えられている切換スイッチ17,21を介して、ク
ラッチ制御ユニット10及び機関制御ユニット22に第
1目標信号Sc及び目標速度信号Ntが第1及び第2制
御信号Uc、Ueとして入力される。
したがって、自動クラッチ装置6では、第1制御信号U
cによって定められるクラッチ位置が得られるように摩
擦式クラッチ5の接続のための制御が行なわれる。一
方、機関制御ユニット22では、第2制御信号Ueに応
答して発進時のアクセルペダル操作に従って機関速度制
御が実行され、これにより車輛の発進のためのクラッチ
接続操作及びそのクラッチ接続操作を円滑に行なうため
の機関速度制御が実行される。この場合、アクセルペダ
ルAPを所定の操作速度より速い操作速度で減速方向に
操作した場合には、目標速度減算部39による減算操作
により得られる出力データDbが出力されるので、機関
速度が急激に低下することなく、その後摩擦式クラッチ
5が切離された場合に、車輛の駆動系統に無理な歪力が
加わることを有効に防止することができる。
発進制御が終了すると、切換スイッチ17,21は再び
実線で示される状態に戻るので自動クラッチ装置6は変
速機制御ユニット13からのクラッチ制御信号CSに応
答して動作し、一方、機関制御ユニット22は切換スイ
ッチ18からのアクセル信号A又はエンジン制御信号E
Cに応答して作動し、これにより自動変速のための制御
が実行される。この自動変速動作は公知のものであるか
らその詳細については省略する。
上記実施例では、本発明の実施例について説明したが、
本発明は、このほか、マイクロコンピュータを用いた車
輛用制御装置において、このマイクロコンピュータに適
宜の制御プログラムを与え、これによって本発明を実施
することもできるのは勿論である。
(発明の効果) 本発明によれば、上述の如く、ギヤ位置のずれ等によっ
てギヤ位置を示すべき信号から実ギヤ位置を検出するこ
とができない不定状態が発生しても、ギヤ位置を表示す
る表示器によって表示されているギヤ位置が発進可能な
所定のギヤ位置を示していれば車輛の発進を可能とする
ことができるので、表示器により発進可能なギヤ位置を
示しているにも拘らず車輛の発進を行なうことができな
いという不都合を解消することができ、運転者に違和感
を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による発進制御装置を適用した内燃機関
車輛用装置の一実施例を示すブロック図、第2図は第1
図に示す判断部の詳細ブロック図、第3図は第1図に示
される発進制御ユニットの詳細ブロック図である。 3……内燃機関、 5……摩擦式クラッチ、 6……自動クラッチ装置、 7……歯車式変速機、 11……変速機アクチェータ、 12……ギヤ位置センサ、 13……変速機制御ユニット、 14……自動変速装置、 20……発進制御ユニット、 50……表示装置、 51……不定状態検出部、 60……判断部、 Pg……第2位置信号、 US……検出信号、 LS……ラッチ信号、 SS……発進許可信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯車式変速機と該歯車式変速機のギヤシフ
    ト位置を検出するギヤ位置センサと該歯車式変速機のギ
    ヤシフト操作を外部からの信号に応答して行なうための
    駆動制御ユニットとを含んで成る自動変速装置と、前記
    歯車式変速機と内燃機関との間に設けられたクラッチを
    有し外部からの信号により該クラッチの接続、切離し操
    作を操作する自動クラッチ装置と、前記ギヤ位置センサ
    からの出力に応答して前記歯車式変速機のギヤシフト位
    置の検出が前記ギヤ位置センサからの出力により不可能
    となるギヤ不定状態を検出する検出手段を含み前記ギヤ
    位置センサからの出力に応答し前記歯車式変速機のギヤ
    位置が検出された場合にその検出結果をラッチして表示
    する表示手段とを有する車輛の発進制御装置において、
    該検出手段の出力に応答してギヤ不定状態でない場合に
    は位置センサの出力に基づいて一方ギヤ不定状態の場合
    には前記表示手段においてラッチされている情報に基づ
    いて前記車輛を発進させるべきか否かの判断を行なう判
    断手段と、該判断手段における判断に従って前記車輛を
    発進させるために必要な制御を行なう制御手段とを備え
    たことを特徴とする車輛用発進制御装置。
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