JPH0620794B2 - 電子装置の樹脂モ−ルド装置 - Google Patents
電子装置の樹脂モ−ルド装置Info
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- JPH0620794B2 JPH0620794B2 JP3590086A JP3590086A JPH0620794B2 JP H0620794 B2 JPH0620794 B2 JP H0620794B2 JP 3590086 A JP3590086 A JP 3590086A JP 3590086 A JP3590086 A JP 3590086A JP H0620794 B2 JPH0620794 B2 JP H0620794B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- terminal
- semi
- lower mold
- finished product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
この発明は、電子装置、たとえば整流ダイオードなどの
半導体装置に樹脂パッケージを形成するためのモールド
装置に関し、詳しくは、半導体装置本体部ないしその両
側に接続された端子線をモールド型の適部所定位置に保
持し、型締め時において端子線がつぶれたり、モールド
後の型離し時において製品が上金型にくっつくといった
問題を回避し、作業効率を向上しうるものに関する。
半導体装置に樹脂パッケージを形成するためのモールド
装置に関し、詳しくは、半導体装置本体部ないしその両
側に接続された端子線をモールド型の適部所定位置に保
持し、型締め時において端子線がつぶれたり、モールド
後の型離し時において製品が上金型にくっつくといった
問題を回避し、作業効率を向上しうるものに関する。
一般に、モールド型整流ダイオードなどの電子装置は、
通常、ペレットと呼称される粒状の半導体装置の両面
に、一対の端子線をハンダ付けし、半導体装置ないし端
子線の頭部を囲む一定の領域を合成樹脂でモールドする
ことにより製造される。従来、そのモールド作業は次の
ようにして行われている。 まず、半導体装置の両側に端子線が接続された各半製品
を下金型上に載置し、下金型に上金型を重ねて型締めす
る。その後、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、こ
れを高圧で射入することにより型内に充填させ、半導体
装置本体部を封止する。最後に、モールド型を開いてそ
のパッケージが形成された半導体装置を取り出す。 ところで、上記のモールド作業においては、下金型の所
定位置に効率的、かつ正確に各半製品を載置してゆく必
要がある。つまり、半導体装置本体部ないしその近傍部
がモールド型のキャビティ内に実質的に収容されるとと
もに、端子線が型上の所定位置に保持されるように、各
半製品を下金型上に載置してゆかなければならない。
通常、ペレットと呼称される粒状の半導体装置の両面
に、一対の端子線をハンダ付けし、半導体装置ないし端
子線の頭部を囲む一定の領域を合成樹脂でモールドする
ことにより製造される。従来、そのモールド作業は次の
ようにして行われている。 まず、半導体装置の両側に端子線が接続された各半製品
を下金型上に載置し、下金型に上金型を重ねて型締めす
る。その後、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、こ
れを高圧で射入することにより型内に充填させ、半導体
装置本体部を封止する。最後に、モールド型を開いてそ
のパッケージが形成された半導体装置を取り出す。 ところで、上記のモールド作業においては、下金型の所
定位置に効率的、かつ正確に各半製品を載置してゆく必
要がある。つまり、半導体装置本体部ないしその近傍部
がモールド型のキャビティ内に実質的に収容されるとと
もに、端子線が型上の所定位置に保持されるように、各
半製品を下金型上に載置してゆかなければならない。
しかし、上記の端子線は軟質であるため、作業中におい
て外力で曲がることが多い。そのため、第7図および第
8図に示すように半導体装置1に接続された端子線2が
曲がっていると、端子線の外端部2aを型外に逃がすた
めに下金型3に形成されている軸溝3a、および、逃が
し溝3bにその基部2b、および、中央部2cがうまく
はまらず、それらの一部がはみ出した状態で型締めされ
ることとなる。これは、第7図に示すように、逃がし溝
3bがランナ4をはさんでキャビティ5から遠い場合に
より顕著となる。そうすると、その端子線2のはみ出し
た部分が型締め時につぶれて、いわゆる銅バリが生じ、
その電子装置は不良品となる。 この発明は、以上のような事情のもとで考え出されたも
ので、半導体装置本体部の両側に接続された端子線がた
とえ多少曲がっていても、これを下金型上の所定位置に
確実に保持し、型締め時において端子線がつぶれたりす
ることを回避するとともに、モールド後の型離し時にお
いて製品が上金型にくっつくといった問題をも同時に回
避し、モールド時での不良品の発生を極力抑えるととも
にその作業効率を向上しうるようにした、電子装置の樹
脂モールド装置を提供することをその課題としている。
て外力で曲がることが多い。そのため、第7図および第
8図に示すように半導体装置1に接続された端子線2が
曲がっていると、端子線の外端部2aを型外に逃がすた
めに下金型3に形成されている軸溝3a、および、逃が
し溝3bにその基部2b、および、中央部2cがうまく
はまらず、それらの一部がはみ出した状態で型締めされ
ることとなる。これは、第7図に示すように、逃がし溝
3bがランナ4をはさんでキャビティ5から遠い場合に
より顕著となる。そうすると、その端子線2のはみ出し
た部分が型締め時につぶれて、いわゆる銅バリが生じ、
その電子装置は不良品となる。 この発明は、以上のような事情のもとで考え出されたも
ので、半導体装置本体部の両側に接続された端子線がた
とえ多少曲がっていても、これを下金型上の所定位置に
確実に保持し、型締め時において端子線がつぶれたりす
ることを回避するとともに、モールド後の型離し時にお
いて製品が上金型にくっつくといった問題をも同時に回
避し、モールド時での不良品の発生を極力抑えるととも
にその作業効率を向上しうるようにした、電子装置の樹
脂モールド装置を提供することをその課題としている。
上記の問題を解決するため、この発明では、次の技術的
手段を採用した。 すなわち、この発明にかかる電子装置の樹脂モールド装
置は、半導体装置本体部の両側に一対の端子線を接続し
てなる半製品の上記本体部に樹脂モールドパッケージを
形成するための装置であって、上記半製品の上記本体部
ないしその端子線方向近傍部の下側を囲む下キャビティ
およびこの下キャビティの上記端子線方向両側において
端子線を受容保持する軸溝をもつ下金型と、上記下キャ
ビティと対向する上キャビティをもち、上記下金型に対
して近接離間移動する上金型を備え、上記下金型におけ
る上記下キャビティを上記端子線方向に挟む位置には上
記一対の端子線を上記軸溝に案内する略V字状の案内体
が設けられ、上記上金型には、これが下金型に向けて移
動するとき下金型上に載置された半製品の上記一対の端
子線を弾性的に下金型方向に押すことができるように下
向きに弾力付勢された押圧体が設けられていることを特
徴としている。
手段を採用した。 すなわち、この発明にかかる電子装置の樹脂モールド装
置は、半導体装置本体部の両側に一対の端子線を接続し
てなる半製品の上記本体部に樹脂モールドパッケージを
形成するための装置であって、上記半製品の上記本体部
ないしその端子線方向近傍部の下側を囲む下キャビティ
およびこの下キャビティの上記端子線方向両側において
端子線を受容保持する軸溝をもつ下金型と、上記下キャ
ビティと対向する上キャビティをもち、上記下金型に対
して近接離間移動する上金型を備え、上記下金型におけ
る上記下キャビティを上記端子線方向に挟む位置には上
記一対の端子線を上記軸溝に案内する略V字状の案内体
が設けられ、上記上金型には、これが下金型に向けて移
動するとき下金型上に載置された半製品の上記一対の端
子線を弾性的に下金型方向に押すことができるように下
向きに弾力付勢された押圧体が設けられていることを特
徴としている。
この発明にかかる装置による樹脂モールドは、次のよう
にして行われる。 まず、半導体装置の両側に端子線が接続された各半製品
の本体部ないしその端子線方向近傍部が下金型側の下キ
ャビティ内に実質的に収容されるように各半製品を上記
下金型上に載置する。その後、上記下金型に上金型を重
ねる。この場合、上金型には、上記下金型の所定位置に
載置された半製品の一方の端子線を弾性的に下金型方向
に押すことができるように下向きに弾力付勢された押圧
体が設けられ、他方、上記下金型における下キャビティ
を上記端子線方向に挟む位置には、上記一対の端子線を
これを受容保持するべく下金型上に設けられた軸溝に案
内する略V字状の案内体が設けられている。そのため、
上記下金型側に上金型を移動させていくと、上記押圧体
は、上記端子線を上記案内体側へ押し下げてゆくことと
なる。すなわち、上記端子線は、上金型が下金型に重な
る前に上記押圧体により案内体側へ押し込まれることと
なり、型締め前に、上記各半製品の本体部ないしその端
子線方向近傍部、および、端子線の要部(型外に突出し
た外端部以外の部分)がモールド型内の所定の位置に実
質的に配置される。そのため、端子線が曲がっていたと
しても、上記上金型を下金型に重ねることにより、上記
各半製品の本体部ないしその端子線方向近傍部、およ
び、端子線の要部は、上記下金型および上金型が形成す
る空間内に完全に収容されることとなる。この時、上記
押圧体は蓄勢される。 このように半製品はモールド型内に完全に収容されてい
るので、型締め時に端子線がつぶれたりすることはな
い。そして、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、こ
れを高圧で射入することにより型内に充填させ、半導体
装置本体部を封止する。最後に、上記上金型を上方向に
移動させてモールド型を開く。この時、上記上金型が下
金型から離間した直後、上記端子線は蓄勢された押圧体
により下金型方向に瞬間的に押されることとなる。その
ため、パッケージが形成された半導体装置は上金型にく
っつくことなく、下金型上に残されることとなる。 以上のように、この発明にかかる電子装置の樹脂モール
ド装置によれば、上金型が下金型に重なる前に、端子線
の下金型側案内体への挿入が自動的に行われ、半製品が
モールド型内に実質的に収容される。そのため、型締め
時において端子線がつぶれて、バリが生じるといった問
題が回避され、モールドが正確に行われるため、不良品
の発生頻度を大幅に低減できる。 また、型離し時における製品の型離れがよくなるため、
作業効率が向上する。
にして行われる。 まず、半導体装置の両側に端子線が接続された各半製品
の本体部ないしその端子線方向近傍部が下金型側の下キ
ャビティ内に実質的に収容されるように各半製品を上記
下金型上に載置する。その後、上記下金型に上金型を重
ねる。この場合、上金型には、上記下金型の所定位置に
載置された半製品の一方の端子線を弾性的に下金型方向
に押すことができるように下向きに弾力付勢された押圧
体が設けられ、他方、上記下金型における下キャビティ
を上記端子線方向に挟む位置には、上記一対の端子線を
これを受容保持するべく下金型上に設けられた軸溝に案
内する略V字状の案内体が設けられている。そのため、
上記下金型側に上金型を移動させていくと、上記押圧体
は、上記端子線を上記案内体側へ押し下げてゆくことと
なる。すなわち、上記端子線は、上金型が下金型に重な
る前に上記押圧体により案内体側へ押し込まれることと
なり、型締め前に、上記各半製品の本体部ないしその端
子線方向近傍部、および、端子線の要部(型外に突出し
た外端部以外の部分)がモールド型内の所定の位置に実
質的に配置される。そのため、端子線が曲がっていたと
しても、上記上金型を下金型に重ねることにより、上記
各半製品の本体部ないしその端子線方向近傍部、およ
び、端子線の要部は、上記下金型および上金型が形成す
る空間内に完全に収容されることとなる。この時、上記
押圧体は蓄勢される。 このように半製品はモールド型内に完全に収容されてい
るので、型締め時に端子線がつぶれたりすることはな
い。そして、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、こ
れを高圧で射入することにより型内に充填させ、半導体
装置本体部を封止する。最後に、上記上金型を上方向に
移動させてモールド型を開く。この時、上記上金型が下
金型から離間した直後、上記端子線は蓄勢された押圧体
により下金型方向に瞬間的に押されることとなる。その
ため、パッケージが形成された半導体装置は上金型にく
っつくことなく、下金型上に残されることとなる。 以上のように、この発明にかかる電子装置の樹脂モール
ド装置によれば、上金型が下金型に重なる前に、端子線
の下金型側案内体への挿入が自動的に行われ、半製品が
モールド型内に実質的に収容される。そのため、型締め
時において端子線がつぶれて、バリが生じるといった問
題が回避され、モールドが正確に行われるため、不良品
の発生頻度を大幅に低減できる。 また、型離し時における製品の型離れがよくなるため、
作業効率が向上する。
以下、この発明の一実施例を第1図ないし第5図を参照
して具体的に説明する。 第1図ないし第3図に示すように、この例における電子
装置の樹脂モールド装置6は、油圧などを利用した図示
しない駆動機構により駆動させられ、半導体装置本体部
7の両側に一対の端子線2,2を接続してなる半製品8
の上記本体部7に樹脂モールドパッケージ9を形成する
ためのものである。 そして上記装置6は、下金型10と、この下金型10に
設けられ、かつ上記端子線2,2を下金型10上の所定
位置に案内する複数の案内溝11aをもつ一対の案内体
11,11,11,11と、上記下金型10に対して近
接離間移動する上金型12と、この上金型12に設けら
れ、かつ上記端子線2,2を上記各案内体11方向へ押
圧する複数の円筒状押圧体13とを備えている。上記下
金型10には、複数の下キャビティ14が所定間隔をあ
けて並列状に形成されており、各下キャビティ14は上
記半製品本体部7の形状に対応してその本体部7ないし
端子線方向近傍部7aの下側を囲みうるよう成形されて
いる。各下キャビティ14の両側には上記各端子線2の
基部2bをそれぞれ受ける第一軸溝15および第二軸溝
16が形成されている。また、上記下キャビティ14側
方の軸溝16の外側には湯受け口17に連絡するランナ
18が形成されており、上記各下キャビティ14とラン
ナ18はゲート19でつながれている。さらにそのラン
ナ18の外側には、上記一対の端子線2,2の片方の外
端部2aを型外に逃がすための逃がし溝20が形成され
ている。上記各案内体11は、その案内溝11aが各単
位列の各下キャビティ14を上記端子線2方向に挟むよ
うに下金型10の側方からそれぞれ取付けられており、
その案内溝11aは略V字状に成形されている。なお、
その案内溝11aにおける凹部11bの曲率半径は上記
端子線2の直径に対応して設定されている。 一方、上記上金型12には、上記下金型10の各下キャ
ビティ14と対応する複数の上キャビティ21が形成さ
れている。そして上記各押圧体13は、上記下金型10
の案内体11における案内溝11aに対応するように上
記上金型12にこれの側方からそれぞれ取付けられてい
る。この押圧体13は、上記上金型12が下金型10に
向けて移動するとき、下金型10上の所定位置に載置さ
れた半製品8の一対の端子線2,2を弾性的に下金型1
0方向に押すことができるように圧縮コイルばね22に
より下向きに弾力付勢されている。さらに上記各押圧体
13の上端13a側にはその下方向への移動を規制する
ためのストッパ23が連結されており、このストッパ2
3は各押圧体13の取付位置に対応してその側方に設置
される外部受け台24に係合しうるようになっている。 上記の構成において、その動作を第1図ないし第6図に
より詳説する。 まず、第1図に示すように、半導体装置1の両側に端子
線2,2が接続された各半製品8の本体部7ないしその
端子線方向近傍部7aが下金型10側の下キャビティ1
4内に実質的に収容されるように各半製品8を上記下金
型10上に載置する。その後、第4図に仮想線で示すよ
うに、上記下金型10に上金型12を重ねる。このと
き、上金型12には、下金型10上に上記のようにして
載置された半製品8の端子線2,2を弾性的に下金型1
0方向に押すことができるように下向きに弾力付勢され
た押圧体13が設けられ、他方、上記下金型10におけ
る下キャビティ14を上記端子線2方向に挟む位置に
は、上記一対の端子線2,2を所定の載置位置、すなわ
ち各軸溝15,16ないし逃がし溝20に案内する略V
字状案内溝11aをもつ案内体11が設けられている。
そのため、第4図に示すように、上記上金型12を下金
型10側に移動させていくと、上記各押圧体13は、上
記各端子線2を上記案内体11側へ押し下げてゆくこと
となる。すなわち、上記各端子線2は、上金型12が下
金型10に重なる前に上記押圧体13により案内体11
側へ押し込まれ、その案内溝11aに沿って凹部11b
まで移動する。そのため型締め前に、上記一対の端子線
2,2のうちランナ18側に位置する端子線2における
基部2bないし中央部2cは上記第二軸溝16ないし逃
がし溝20内に完全にはまりこむこととなり、他方、も
う片方の端子線2の基部2bは第一軸溝15に完全には
まりこむこととなる。したがって、図示例のように端子
線2,2が曲がっていても、上記半製品8の適部は、上
金型12および下金型10が形成する空間内に実質的に
収容される。この時、上記圧縮コイルばね22は蓄勢さ
れる。その後、上金型12が下金型10上に型締めされ
るが、各端子線2は下金型10上の所定位置に置かれて
いるので、その一部が型締め時につぶれたりすることは
ない。そして、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、
これを高圧で射入することにより型内に充填され、半導
体装置本体部7を封止する。最後に、上記上金型12を
上方向に移動させて型を開く。この時、第5図に示すよ
うに、上記上金型12が下金型10から離間した直後、
上記各端子線2を蓄勢された押圧体13により下金型1
0方向に瞬間的に押されることとなる。そのため、第6
図に示すようなパッケージ9が形成された半導体装置1
は、上金型12にくっつくことなく、下金型10上に残
されることとなる。なおこの時、上記押圧体13に連結
されているストッパ23が受け台24に当接させられる
ことにより、押圧体13の下方向への過移動が規制され
るので、端子線2,2が必要以上に押圧されて下方向に
曲がることはない。 以上のように、この例における電子装置の樹脂モールド
装置6においては、上金型12が下金型10に重なる前
に、各端子線2の下金型側案内体11への挿入が自動的
に行われ、半製品8の適部が型内に実質的に収容され
る。そのため、型締め時において各端子線2がつぶれ
て、バリが生じるといった問題が回避される。 また、型離し時における製品の型離れがよくなるため、
作業効率が向上する。 もちろん、この発明の範囲は、上記実施例に限定されな
い。たとえば、上記実施例における圧縮コイルばね22
は他の弾性手段で代用できる。また、押圧体13の幅寸
法は、これが端子線2を効果的に押圧しうるように、端
子線2の直径に応じて設定されるものである。
して具体的に説明する。 第1図ないし第3図に示すように、この例における電子
装置の樹脂モールド装置6は、油圧などを利用した図示
しない駆動機構により駆動させられ、半導体装置本体部
7の両側に一対の端子線2,2を接続してなる半製品8
の上記本体部7に樹脂モールドパッケージ9を形成する
ためのものである。 そして上記装置6は、下金型10と、この下金型10に
設けられ、かつ上記端子線2,2を下金型10上の所定
位置に案内する複数の案内溝11aをもつ一対の案内体
11,11,11,11と、上記下金型10に対して近
接離間移動する上金型12と、この上金型12に設けら
れ、かつ上記端子線2,2を上記各案内体11方向へ押
圧する複数の円筒状押圧体13とを備えている。上記下
金型10には、複数の下キャビティ14が所定間隔をあ
けて並列状に形成されており、各下キャビティ14は上
記半製品本体部7の形状に対応してその本体部7ないし
端子線方向近傍部7aの下側を囲みうるよう成形されて
いる。各下キャビティ14の両側には上記各端子線2の
基部2bをそれぞれ受ける第一軸溝15および第二軸溝
16が形成されている。また、上記下キャビティ14側
方の軸溝16の外側には湯受け口17に連絡するランナ
18が形成されており、上記各下キャビティ14とラン
ナ18はゲート19でつながれている。さらにそのラン
ナ18の外側には、上記一対の端子線2,2の片方の外
端部2aを型外に逃がすための逃がし溝20が形成され
ている。上記各案内体11は、その案内溝11aが各単
位列の各下キャビティ14を上記端子線2方向に挟むよ
うに下金型10の側方からそれぞれ取付けられており、
その案内溝11aは略V字状に成形されている。なお、
その案内溝11aにおける凹部11bの曲率半径は上記
端子線2の直径に対応して設定されている。 一方、上記上金型12には、上記下金型10の各下キャ
ビティ14と対応する複数の上キャビティ21が形成さ
れている。そして上記各押圧体13は、上記下金型10
の案内体11における案内溝11aに対応するように上
記上金型12にこれの側方からそれぞれ取付けられてい
る。この押圧体13は、上記上金型12が下金型10に
向けて移動するとき、下金型10上の所定位置に載置さ
れた半製品8の一対の端子線2,2を弾性的に下金型1
0方向に押すことができるように圧縮コイルばね22に
より下向きに弾力付勢されている。さらに上記各押圧体
13の上端13a側にはその下方向への移動を規制する
ためのストッパ23が連結されており、このストッパ2
3は各押圧体13の取付位置に対応してその側方に設置
される外部受け台24に係合しうるようになっている。 上記の構成において、その動作を第1図ないし第6図に
より詳説する。 まず、第1図に示すように、半導体装置1の両側に端子
線2,2が接続された各半製品8の本体部7ないしその
端子線方向近傍部7aが下金型10側の下キャビティ1
4内に実質的に収容されるように各半製品8を上記下金
型10上に載置する。その後、第4図に仮想線で示すよ
うに、上記下金型10に上金型12を重ねる。このと
き、上金型12には、下金型10上に上記のようにして
載置された半製品8の端子線2,2を弾性的に下金型1
0方向に押すことができるように下向きに弾力付勢され
た押圧体13が設けられ、他方、上記下金型10におけ
る下キャビティ14を上記端子線2方向に挟む位置に
は、上記一対の端子線2,2を所定の載置位置、すなわ
ち各軸溝15,16ないし逃がし溝20に案内する略V
字状案内溝11aをもつ案内体11が設けられている。
そのため、第4図に示すように、上記上金型12を下金
型10側に移動させていくと、上記各押圧体13は、上
記各端子線2を上記案内体11側へ押し下げてゆくこと
となる。すなわち、上記各端子線2は、上金型12が下
金型10に重なる前に上記押圧体13により案内体11
側へ押し込まれ、その案内溝11aに沿って凹部11b
まで移動する。そのため型締め前に、上記一対の端子線
2,2のうちランナ18側に位置する端子線2における
基部2bないし中央部2cは上記第二軸溝16ないし逃
がし溝20内に完全にはまりこむこととなり、他方、も
う片方の端子線2の基部2bは第一軸溝15に完全には
まりこむこととなる。したがって、図示例のように端子
線2,2が曲がっていても、上記半製品8の適部は、上
金型12および下金型10が形成する空間内に実質的に
収容される。この時、上記圧縮コイルばね22は蓄勢さ
れる。その後、上金型12が下金型10上に型締めされ
るが、各端子線2は下金型10上の所定位置に置かれて
いるので、その一部が型締め時につぶれたりすることは
ない。そして、熱硬化性の合成樹脂を溶融状態にして、
これを高圧で射入することにより型内に充填され、半導
体装置本体部7を封止する。最後に、上記上金型12を
上方向に移動させて型を開く。この時、第5図に示すよ
うに、上記上金型12が下金型10から離間した直後、
上記各端子線2を蓄勢された押圧体13により下金型1
0方向に瞬間的に押されることとなる。そのため、第6
図に示すようなパッケージ9が形成された半導体装置1
は、上金型12にくっつくことなく、下金型10上に残
されることとなる。なおこの時、上記押圧体13に連結
されているストッパ23が受け台24に当接させられる
ことにより、押圧体13の下方向への過移動が規制され
るので、端子線2,2が必要以上に押圧されて下方向に
曲がることはない。 以上のように、この例における電子装置の樹脂モールド
装置6においては、上金型12が下金型10に重なる前
に、各端子線2の下金型側案内体11への挿入が自動的
に行われ、半製品8の適部が型内に実質的に収容され
る。そのため、型締め時において各端子線2がつぶれ
て、バリが生じるといった問題が回避される。 また、型離し時における製品の型離れがよくなるため、
作業効率が向上する。 もちろん、この発明の範囲は、上記実施例に限定されな
い。たとえば、上記実施例における圧縮コイルばね22
は他の弾性手段で代用できる。また、押圧体13の幅寸
法は、これが端子線2を効果的に押圧しうるように、端
子線2の直径に応じて設定されるものである。
第1図はこの発明の一実施例の斜視図、第2図はそのII
−II線に沿う拡大断面図、第3図は第1図のIII−III線
に沿う断面図、第4図は上金型が下金型側に移動してい
る状態を示す図、第5図は上金型が下金型に対して離間
方向に移動している状態を示す図、第6図は樹脂パッケ
ージが施された半導体装置の斜視図、第7図は従来例の
斜視図、第8図はその作用説明図である。 2,2……端子線、6……電子装置の樹脂モールド装
置、7……半導体装置本体部、7a……半導体装置端子
線方向近傍部、8……半製品、9……樹脂モールドパッ
ケージ、10……下金型、11……案内体、12……上
金型、13……押圧体、14……下キャビティ、21…
…上キャビティ。
−II線に沿う拡大断面図、第3図は第1図のIII−III線
に沿う断面図、第4図は上金型が下金型側に移動してい
る状態を示す図、第5図は上金型が下金型に対して離間
方向に移動している状態を示す図、第6図は樹脂パッケ
ージが施された半導体装置の斜視図、第7図は従来例の
斜視図、第8図はその作用説明図である。 2,2……端子線、6……電子装置の樹脂モールド装
置、7……半導体装置本体部、7a……半導体装置端子
線方向近傍部、8……半製品、9……樹脂モールドパッ
ケージ、10……下金型、11……案内体、12……上
金型、13……押圧体、14……下キャビティ、21…
…上キャビティ。
Claims (1)
- 【請求項1】半導体装置本体部の両側に一対の端子線を
接続してなる半製品の上記本体部に樹脂モールドパッケ
ージを形成するための装置であって、上記半製品の上記
本体部ないしその端子線方向近傍部の下側を囲む下キャ
ビティおよびこの下キャビティの上記端子線方向両側に
おいて端子線を受容保持する軸溝をもつ下金型と、上記
下キャビティと対向する上キャビティをもち、上記下金
型に対して近接離間移動する上金型を備え、上記下金型
における上記下キャビティを上記端子線方向に挟む位置
には上記一対の端子線を上記軸溝に案内する略V字状の
案内体が設けられ、上記上金型には、これが下金型に向
けて移動するとき下金型上に載置された半製品の上記一
対の端子線を弾性的に下金型方向に押すことができるよ
うに下向きに弾力付勢された押圧体が設けられているこ
とを特徴とする、電子装置の樹脂モールド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3590086A JPH0620794B2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 | 電子装置の樹脂モ−ルド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3590086A JPH0620794B2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 | 電子装置の樹脂モ−ルド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62193815A JPS62193815A (ja) | 1987-08-26 |
JPH0620794B2 true JPH0620794B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=12454900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3590086A Expired - Lifetime JPH0620794B2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 | 電子装置の樹脂モ−ルド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620794B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5942178A (en) * | 1996-12-17 | 1999-08-24 | Texas Instruments Incorporated | Integrated circuit chip mold seal |
JPH0717571Y2 (ja) * | 1988-06-24 | 1995-04-26 | 株式会社神崎高級工機製作所 | 歩行型芝刈機の走行装置 |
CN112331583B (zh) * | 2020-10-14 | 2023-04-07 | 安徽科技学院 | 一种用于mosfet器件生产的封装装置 |
-
1986
- 1986-02-19 JP JP3590086A patent/JPH0620794B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62193815A (ja) | 1987-08-26 |
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