JPH06207647A - 船舶用推進装置 - Google Patents

船舶用推進装置

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JPH06207647A
JPH06207647A JP5019481A JP1948193A JPH06207647A JP H06207647 A JPH06207647 A JP H06207647A JP 5019481 A JP5019481 A JP 5019481A JP 1948193 A JP1948193 A JP 1948193A JP H06207647 A JPH06207647 A JP H06207647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dog
gear
propeller shaft
backward
planetary gear
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5019481A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Tsujii
栄一郎 辻井
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanshin Kogyo KK filed Critical Sanshin Kogyo KK
Priority to JP5019481A priority Critical patent/JPH06207647A/ja
Publication of JPH06207647A publication Critical patent/JPH06207647A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、減速操作を容易に実施できるよ
うにしている。 【構成】 この発明は、ドライブシャフト10の回転力
が前進ギア14及び後進ギア15へ伝達され、プロペラ
シャフト12に摺動可能に連結されたドッグクラッチ1
6の操作によってプロペラシャフトが正転または逆転す
る船外機において、後進ギアに遊星歯車機構17が連結
され、前進ギア及び遊星歯車機構にドッグ爪28a、2
8bがそれぞれ形成され、ドッグクラッチのドッグ爪2
7a、27bが上記ドッグ爪28a、28bにそれぞれ
選択的に噛み合うことによりプロペラシャフトが正転ま
たは逆転するよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は船舶用推進装置に係
り、特に前進を高速で、後進を低速で運転できる船舶用
推進装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶用推進装置、例えば船外機を搭載し
た船体では、船体を低速でトローリング航行させる必要
がある。ところが、船外機は、一般にエンジンの回転を
一段にて減速しているため、船体速度は船外機のエンジ
ンの回転数に依存する。このため、同一の船外機におい
て、最高速度とトローリング航行時の低速度とを両立す
るのが困難である。そこで、後進の方が前進よりも船速
が遅くなることを考慮して船外機を後進側へシフトし、
トローリング航行速度を得ている。
【0003】また、従来の船外機には、ドライブシャフ
トの回転力を前進ギア及び後進ギアへ伝達し、プロペラ
シャフトに摺動可能に連結されたドッグクラッチを前進
ギアまたは後進ギアに選択的に噛み合わせることによっ
て、プロペラシャフトを正転または逆転させるととも
に、ドッグクラッチのニュートラル時に、ドライブシャ
フトの回転力を遊星歯車機構を介してプロペラシャフト
へ伝達させ得るようにした船外機(特開昭55-19681号公
報記載の発明)が提案されている。この船外機では、遊
星歯車機構の作動時にプロペラシャフトを低速で回転さ
せ、船体のトローリング航行を実施できるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の従来の船外機では、動力の伝達経路が2系統あり、
プロペラシャフトを低速回転に減速させるためには、ま
ずドッグクラッチをニュートラル位置に設定すべくシフ
トレバーを操作し、次に遊星歯車機構を作動すべく他の
操作レバーを操作しなければならない。このように、減
速のために2つのレバーを操作しなければならず、減速
操作が煩雑となってしまう。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、減速操作を容易に実施できる船舶用推進
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ドライブシ
ャフトの回転力が前進ギア及び後進ギアへ伝達され、プ
ロペラシャフトに摺動可能に連結されたドッグクラッチ
の操作によって上記プロペラシャフトが正転または逆転
する船舶用推進装置において、上記後進ギアに遊星歯車
機構が連結され、この遊星歯車機構及び上記前進ギアが
ドッグ機構を介して上記ドッグクラッチに接離可能に連
結されて、上記プロペラシャフトが正転または逆転する
よう構成されたものである。
【0007】
【作用】従って、この発明に係る船舶用推進装置によれ
ば、ドッグクラッチを前進ギアのドッグ機構に噛み合わ
せることによってプロペラシャフトを正転させ、船体を
前進させる。また、ドッグクラッチを遊星歯車機構のド
ッグ機構に噛み合わせることにより、プロペラシャフト
を減速して逆転させ、船体を低速で後進させる。このよ
うに、ドッグクラッチを後進側へシフトすることにより
同時に減速できるので、減速操作を容易に実施できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、図2の要部拡大断面図である。図2
は、この発明に係る船舶用推進装置の一実施例を示す側
面図である。
【0009】図2によれば、船外機1は、プロペラ2を
備えた推進ユニット3と、この推進ユニット3上に設置
されたエンジン4と、スイベルブラケット5及びクラン
プブラケット6と、を有して構成される。エンジン4は
カウリング7に覆われる。上記推進ユニット3は、スイ
ベルブラケット5に水平方向に操舵可能に軸支され、こ
のスイベルブラケット5は、クランプブラケット6にチ
ルト軸8を介して、鉛直方向に傾動可能に軸支される。
クランプブラケット6にて、スイベルブラケット5は、
船体9に取付けられる。
【0010】船外機1の推進ユニット3内には、エンジ
ン4に連結されたドライブシャフト10が鉛直方向へ延
びる。このドライブシャフト10は、シフト装置11を
介してプロペラシャフト12へ動力を伝達し、プロペラ
2を回転駆動させる。シフト装置11は、プロペラシャ
フト12を正転あるいは逆転させて、船体9を前進また
は後進させるものである。
【0011】シフト装置11は、図1に示すように、ド
ライブシャフト10の先端に固定されたドライブピニオ
ン13と、このドライブピニオン13に常時噛み合って
相互に逆方向に回転する前進ギア14及び後進ギア15
と、プロペラシャフト12に摺動可能にスプライン結合
されたドッグクラッチ16と、後進ギア15に連結され
た遊星歯車機構17と、を有して構成される。
【0012】前進ギア14は、プロペラシャフト12に
遊転可能に嵌合され、ベアリング18を介して推進ユニ
ット3のロアケーシング19に支持される。一方、後進
ギア15は、プロペラシャフトサポート20にベアリン
グ21を用いて回転自在に支持される。プロペラシャフ
トサポート20は、ロアケーシング19に取付けられて
プロペラシャフト12を支持する。
【0013】一方、図示しないシフトレバーにシフトロ
ッド22が連結され、このシフトロッド22の先端にカ
ム23が固定される。このカム23はカムフロア24に
嵌合され、このカムフロア24がシフトプランジャ25
に接続される。シフトプランジャ25は、プロペラシャ
フト12内を、このプロペラシャフト12の軸方向に摺
動可能に挿通され、このシフトプランジャ25の先端部
にドッグピン26を介して上記ドッグクラッチ16が連
結される。ドッグクラッチ16には、ドッグ機構として
のドッグ爪27a及び27bが対峙して形成される。ド
ッグ爪27aが、前進ギア14のドッグ機構としてのド
ッグ爪28aに噛み合い可能に設けられる。また、ドッ
グ爪27bが、遊星歯車機構17における遊星ギア前側
サポート29(後述)のドッグ機構としてのドッグ爪2
8bに噛み合い可能に構成される。
【0014】さて、遊星歯車機構17はサンギア30、
リングギア31及び遊星ギア32を有して構成され、リ
ングギア31が後進ギア15の内周面に形成される。ま
た、サンギア30は、フランジ付スリーブ33の先端部
に形成され、このフランジ付スリーブ33は、フランジ
部にてプロペラシャフトサポート20にスプライン結合
により取付けられる。
【0015】遊星ギア32は、図3にも示すように、サ
ンギア30及びリングギア31に常時噛み合い、遊星ギ
ア前側サポート29及び遊星ギア後側サポート34によ
り自転可能に軸支される。更に、遊星ギア前側サポート
29及び遊星ギア後側サポート34がリング形状に形成
され(遊星ギア前側サポート29については図4参
照)、遊星ギア前側サポート29がプロペラシャフト1
2廻りに遊転可能に、遊星ギア後側サポート34がフラ
ンジ付きスリーブ33廻りに遊転可能にそれぞれ構成さ
れたことから、遊星ギア32は、サンギア30廻りを公
転可能に構成される。遊星ギア32は、サンギア30が
固定状態にあることから、後進ギア15の回転に伴うリ
ングギア31の回転によって、サンギア30廻りを常時
公転している。
【0016】次に、作用を説明する。シフトレバーを操
作してシフトロッド22を回転させると、カム23及び
カムフロア24並びにシフトプランジャ25を介して、
ドッグクラッチ16がプロペラシャフト12の軸方向に
摺動する。このドッグクラッチ16のドッグ爪27aが
前進ギア14のドッグ爪28aに噛み合うことにより、
プロペラシャフト12は、ドライブピニオン13及び前
進ギア14が噛み合うことによる一段の減速によって正
転し、船体9を前進させる。この前進時には、エンジン
4の回転数を上昇させることにより、最高速度を得るこ
とができる。
【0017】一方、ドッグクラッチ16のドッグ爪27
bが遊星歯車機構17における遊星ギア前側サポート2
9のドッグ爪28bに噛み合うことにより、プロペラシ
ャフト12は、遊星ギア32の公転速度で逆転し、船体
9を後進させる。遊星ギア32の公転速度は、ドライブ
ピニオン13及び後進ギア15の噛合いによる一段目の
減速と、リングギア31及び遊星ギア32の噛合いによ
る2段目の減速とによって著しく低下し、これによりプ
ロペラシャフト12は低速で逆回転する。一般に、船舶
は、前進と後進とで減速比が同一であるとき、船体9や
プロペラ2の特性上、後進時の方が前進時よりも低速に
なる。この実施例では、プロペラシャフトの逆転速度が
正転速度よりも低いので、船体9の後進速度を前進速度
に比べ著しく低下させることができ、トローリング航行
に最適となる。
【0018】上記実施例によれば、シフト装置11のシ
フトレバーを後進側へシフトして、ドッグクラッチ16
のドッグ爪27bを遊星ギア前側サポート29のドッグ
爪28bに噛み合わせることにより、同時に減速が可能
となるので、減速のためだけに使用する専用の操作レバ
ーが不要となり、減速操作を容易に実施できる。
【0019】また、前述の特開昭55-19681号公報記載の
従来例では、遊星ギアがプロペラシャフトに固定されて
いるので、ブレーキ装置が解除されたときでも、サンギ
アあるいはリングギアのオイル抵抗が大きいと遊星ギア
が公転してしまい、従ってプロペラシャフトが回転して
しまう。これに対し、この実施例では、遊星ギア32が
ドッグクラッチ16を介してプロペラシャフト12に連
結されているので、ドッグクラッチ16のドッグ爪27
bが遊星ギア前側サポート29のドッグ爪28bに噛み
合っていない限り、遊星ギア32とプロペラシャフト1
2との連結を遮断できる。このため、ドッグクラッチ1
6のドッグ爪27aおよび27bが上記いずれのドッグ
爪28aおよび28bにも噛み合っていないシフト装置
のニュートラル時に、プロペラシャフトが回転する不都
合を回避できる。
【0020】更に、トローリング航行はシフト装置を後
進側へシフトさせることによって実施されるので、船体
9の進行方向前側にプロペラ2があり、釣り等を行なっ
た場合に、釣り糸ががこのプロペラ2に絡むトラブルを
未然に防ぐことができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る船舶用推
進装置によれば、減速操作を容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の要部拡大断面図。
【図2】この発明に係る船舶用推進装置の一実施例を示
す側面図。
【図3】図1の III-III線に沿う断面図。
【図4】図1の遊星ギア前側サポートを示す正面図。
【符号の説明】
1 船外機 10 ドライブシャフト 11 シフト装置 12 プロペラシャフト 14 前進ギア 15 後進ギア 16 ドッグクラッチ 17 遊星歯車機構 27a、27b ドッグクラッチのドッグ爪 28a 前進ギアのドッグ爪 28b 遊星ギア前側サポートのドッグ爪 32 遊星ギア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブシャフトの回転力が前進ギア及
    び後進ギアへ伝達され、プロペラシャフトに摺動可能に
    連結されたドッグクラッチの操作によって上記プロペラ
    シャフトが正転または逆転する船舶用推進装置におい
    て、上記後進ギアに遊星歯車機構が連結され、この遊星
    歯車機構及び前記前進ギアがドッグ機構を介して上記ド
    ッグクラッチに接離可能に連結されて、上記プロペラシ
    ャフトが正転または逆転するよう構成されたことを特徴
    とする船舶用推進装置。
JP5019481A 1993-01-13 1993-01-13 船舶用推進装置 Withdrawn JPH06207647A (ja)

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JP5019481A JPH06207647A (ja) 1993-01-13 1993-01-13 船舶用推進装置

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JP5019481A JPH06207647A (ja) 1993-01-13 1993-01-13 船舶用推進装置

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JPH06207647A true JPH06207647A (ja) 1994-07-26

Family

ID=12000542

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5019481A Withdrawn JPH06207647A (ja) 1993-01-13 1993-01-13 船舶用推進装置

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JP (1) JPH06207647A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173606A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yamaha Motor Co Ltd 舶用推進ユニット
US8147285B2 (en) 2008-11-17 2012-04-03 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Marine vessel propulsion unit
JP2013100014A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Yamaha Motor Co Ltd 船舶推進装置

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JP2010173606A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yamaha Motor Co Ltd 舶用推進ユニット
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Date Code Title Description
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Effective date: 20000404