JPH09301276A - 二重反転プロペラ推進機 - Google Patents

二重反転プロペラ推進機

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Publication number
JPH09301276A
JPH09301276A JP14119296A JP14119296A JPH09301276A JP H09301276 A JPH09301276 A JP H09301276A JP 14119296 A JP14119296 A JP 14119296A JP 14119296 A JP14119296 A JP 14119296A JP H09301276 A JPH09301276 A JP H09301276A
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JP
Japan
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bevel gear
propeller shaft
propeller
shaft
passive bevel
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Application number
JP14119296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogino
浩 荻野
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09301276A publication Critical patent/JPH09301276A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 後側受動用傘歯車から外プロペラシャフ
トに力が加わることが少ない二重反転プロペラ推進機を
提供する。 【解決手段】 二重反転プロペラ推進機(1)は、略上
下方向に配置されているドライブシャフト(16)と、
略前後方向に配置されている外プロペラシャフト(4
3)および内プロペラシャフト(44)と、ドライブシ
ャフトに固定されている駆動用傘歯車(31)と、駆動
用傘歯車に係合する前側および後側の受動用傘歯車(3
2,33)と、ドライブシャフトの回転を各プロペラシ
ャフトに伝達または遮断するクラッチ(45,47)と
を備えている。そして、外プロペラシャフトは後側の受
動用傘歯車を貫通している。また、後側の受動用傘歯車
の軸受け部材(40)は、前側および後側スラスト軸受
け部(37,38)と、ラジアル軸受け部(39)とを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーターボート、
ヨットや漁船などの船舶に搭載される二重反転プロペラ
推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶においては通常一軸の推進機
が用いられており、二重反転プロペラ推進機は稀であっ
た。ところが、滑走艇などにおいて、二重反転プロペラ
推進機を採用して、プロペラが水面下に完全に没してい
ない状態でも、プロペラが二重に配置されていること
で、水面下のプロペラの翼面積を確保することが従来検
討されている。この従来検討されている二重反転プロペ
ラ推進機を図4を用いて説明する。図4は従来検討され
ている二重反転プロペラ推進機の要部断面図である。
【0003】図4において、図示しないエンジンにより
回転駆動されるドライブシャフト01の下端には、駆動
用傘歯車02が固定されている。この駆動用傘歯車02
に前後一対の受動用傘歯車04,05が噛み合ってお
り、駆動用傘歯車02が受動用傘歯車04,05を回転
駆動している。そして、受動用傘歯車04,05の回転
は、前後のドッグクラッチ07,08を介して、各プロ
ペラシャフト011,012に伝達または遮断されてい
る。この外プロペラシャフト011および内プロペラシ
ャフト012には、各々図示しないプロペラが取り付け
られている。また、後側の受動用傘歯車05は、推進機
のケース014に支持ケース015を介してテーパーロ
ーラーベアリング017で回転自在に支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テーパーロ
ーラーベアリング017は、後側受動用傘歯車05が後
方へ移動することは阻止することができない。そして、
外プロペラシャフト011に固定されているプロペラが
前側に推力を発生している際には、外プロペラシャフト
011のフランジ011aが、テーパーローラーベアリ
ング017を前方に押圧しているので、後側受動用傘歯
車05は所定の位置で回転している。しかしながら、外
プロペラシャフト011が前側に推力を発生していない
時、たとえば、外プロペラシャフト011に固定されて
いるプロペラが後側に推力を発生している際には、フラ
ンジ011aが後側に移動し、テーパーローラーベアリ
ング017が配置されている部分に隙間が発生して、後
側受動用傘歯車05が傾くことがある。この傾いた後側
受動用傘歯車05を支持するために、外プロペラシャフ
ト011と後側受動用傘歯車05との間には、メタルベ
アリング018が設けられている。
【0005】このメタルベアリング018を介して、後
側受動用傘歯車05から外プロペラシャフト011に力
が加わるので、外プロペラシャフト011の強度を向上
させる必要があり、外プロペラシャフト011の厚みが
大きくなっている。この様に、外プロペラシャフト01
1の厚みを大きくすると、推進機全体の大きさが増大し
たり、部品の材料コストが増大したりする。
【0006】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、後側受動用傘歯車から外プロペラシャフト
に力が加わることが少ない二重反転プロペラ推進機を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の二重反転プロペ
ラ推進機(1)は、略上下方向に配置されているドライ
ブシャフト(16)と、略前後方向に配置されている外
プロペラシャフト(43)と、この外プロペラシャフト
の内部に同軸に配されている内プロペラシャフト(4
4)と、前記ドライブシャフトの下端部に固定されてい
る駆動用傘歯車(31)と、この駆動用傘歯車に係合す
る前側の受動用傘歯車(32)および後側の受動用傘歯
車(33)と、前記ドライブシャフトの回転を前記駆動
用傘歯車および前記受動用傘歯車を介して前記外プロペ
ラシャフトに伝達または遮断する外プロペラシャフト用
クラッチ(45)と、前記ドライブシャフトの回転を前
記駆動用傘歯車および前記受動用傘歯車を介して前記内
プロペラシャフトに伝達または遮断する内プロペラシャ
フト用クラッチ(47)とを備えている。
【0008】そして、前記目的を達成するために、外プ
ロペラシャフトは前記後側の受動用傘歯車を貫通して配
置されており、また、前記後側の受動用傘歯車を軸受け
する軸受け部材(40)は、後側の受動用傘歯車の回転
軸に対して略垂直に配置されている前側スラスト軸受け
部(37)および後側スラスト軸受け部(38)と、前
記後側の受動用傘歯車の略径方向の力を受けるラジアル
軸受け部(39)とを具備している。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明における二重反転プ
ロペラ推進機の実施の一形態を図1ないし図3を用いて
説明する。図1は二重反転プロペラ推進機としての船外
機の側面図である。図2は船外機下部の断面図である。
図3は図2の要部拡大図である。
【0010】図1において、二重反転プロペラ推進機と
しての船外機1には、スイベル軸2などを介して取り付
けブラケット3が設けられている。この取り付けブラケ
ット3を、モーターボートなどの小型船舶6の船尾に固
定することにより、船外機1は小型船舶6に対して左右
方向および上下方向に回動可能に取り付けられている。
【0011】そして、船外機1は、上側から順番にアッ
パーカウリング8、ロワーカウリング9、アッパーケー
シング10およびロワーケーシング11からなるハウジ
ングで覆われている。このアッパーカウリング8および
ロワーカウリング9の内部には、破線で図示するエンジ
ン14が格納されている。このエンジン14の出力軸は
下方に突出して、アッパーケーシング10およびロワー
ケーシング11の内部に配設されているドライブシャフ
ト16に連結され、詳細は後述する動力伝達装置18を
介して前後一対のプロペラ21,22を回転駆動してい
る。この動力伝達装置18は、詳細は後述する前後進切
り換え機構24とともに、ロワーケーシング11に配設
されている。また、前後進切り換え機構24は、前進、
後進および中立の切り換えを行っており、シャフト26
やリンクなどを介して、船外機1の操作ハンドル27に
設けられている図示しないレバーや、小型船舶6の図示
しない操舵部に設けられているレバーなどで操作され
る。
【0012】次に、動力伝達装置18および前後進切り
換え機構24の詳細を図2および図3を用いて説明す
る。ドライブシャフト16は略上下方向に延在するとと
もに、ロワーケーシング11などに回転可能に支持され
ている。このドライブシャフト16の下端には、駆動用
傘歯車31が固定されている。この駆動用傘歯車31に
前後一対の受動用傘歯車32,33が噛み合っており、
この受動用傘歯車32,33は互いに対向している。前
側の受動用傘歯車32は、受動用傘歯車32の回転軸に
対して略垂直に配置されているスラストベアリング34
および受動用傘歯車32の径方向の力を支持するラジア
ルベアリング35を具備する軸受け部材36で軸受けさ
れている。スラストベアリング34およびラジアルベア
リング35はニードルベアリングで構成され、また、軸
受け部材36はケースであるロワーケーシング11に固
定されている。一方、後側の受動用傘歯車33は、受動
用傘歯車33の回転軸に対して略垂直に配置されている
前後一対のスラストベアリング37,38および受動用
傘歯車33の径方向の力を支持するラジアルベアリング
39を具備する軸受け部材40で軸受けされている。ス
ラスト軸受け部としてのスラストベアリング37,38
およびラジアル軸受け部としてのラジアルベアリング3
9はニードルベアリングで構成され、また、軸受け部材
40は、ロワーケーシング11に円筒状の支持ケース4
1を介して固定されている。そして、後側の受動用傘歯
車33の後端部に溶接で固定されているベアリング押さ
え42が、後側のスラストベアリング38を所定位置に
位置決めしている。
【0013】ところで、動力伝達装置18である傘歯車
31,32,33に駆動されるプロペラシャフト43,
44は、パイプ状の外プロペラシャフト43と、この外
プロペラシャフト43の内側に同軸に嵌まり込んでいる
内プロペラシャフト44との2本で構成されている。こ
の外プロペラシャフト43は支持ケース41に回動自在
に支持され、一方、内プロペラシャフト44は外プロペ
ラシャフト43および前側の受動用傘歯車32に回動自
在に支持されている。そして、外プロペラシャフト43
の後端部には前側プロペラ21が固定され、一方、内プ
ロペラシャフト44の後端は、外プロペラシャフト43
の後端から後方に突出し、この内プロペラシャフト44
の後端部に、後側プロペラ22が固定されている。
【0014】そして、外プロペラシャフト43の前端
は、後側の受動用傘歯車33を貫通して突出し、この前
端部に外プロペラシャフト43用の後側のドッグクラッ
チ45がスプライン嵌合すなわち、一体で回転しかつ軸
方向にはスライド可能に取り付けられている。受動用傘
歯車33と外プロペラシャフト43とは回動可能に構成
されている。この様にして、筒状の後側のドッグクラッ
チ45は前後の受動用傘歯車32,33の間に配置され
ているとともに、ドッグクラッチ45の前端部および後
端部に各々爪45a,45bが形成されている。そし
て、後側のドッグクラッチ45が前側にスライドする
と、前側の爪45aが前側の受動用傘歯車32の爪32
aに係合し、逆に、後側のドッグクラッチ45が後側に
スライドすると、後側の爪45bが後側の受動用傘歯車
33の爪33aに係合する。
【0015】また、内プロペラシャフト44の前端は、
外プロペラシャフト43の前端から前方に突出して、前
側の受動用傘歯車32を貫通し、さらに前方に突出して
いる。そして、この内プロペラシャフト44の前端部
に、内プロペラシャフト44用の前側のドッグクラッチ
47がスプライン嵌合されている。前側の受動用傘歯車
32と内プロペラシャフト44とは回動可能に構成され
ている。筒状の前側のドッグクラッチ47の後端部には
爪47aが形成されており、前側のドッグクラッチ47
が後側にスライドすると、爪47aは、前側の受動用傘
歯車32の前端部に形成されている前側の爪32bに係
合する。そして、ドッグクラッチ45,47で前後進切
り換え機構24が構成されている。
【0016】また、前側のドッグクラッチ47の周面に
は、リング状に係合溝49が形成されており、この係合
部である係合溝49には、シフトレバー51の作動部5
2が嵌まっている。このシフト部材であるシフトレバー
51は、軸受け部材36の突出部に回動自在に取り付け
られているとともに、シフトレバー51の端部は、シャ
フト26に係合している。そして、図示しない操作レバ
ーを操作すると、シャフト26が上下動し、それにとも
なって、シフトレバー51が回動して、シフトレバー5
1の作動部52が前後方向に変位する。この作動部52
の前後の変位で、前側のドッグクラッチ47が前後に移
動する。
【0017】また、後側のドッグクラッチ45は、前側
のドッグクラッチ47と連動する様に構成されており、
その構造について説明する。内プロペラシャフト44の
内部には、クラッチ筒58が軸方向に移動可能に配置さ
れている。前側のドッグクラッチ47はクラッチ筒58
の前部に前側の連結ピン60で連結されており、内プロ
ペラシャフト44には、前側の連結ピン60が前後に移
動できる様に前側の長孔44aが形成されている。ま
た、クラッチ筒58の後部には後側の連結ピン62が取
り付けられ、この後側の連結ピン62の両端部にはカラ
ー63が取り付けられている。そして、連結ピン62は
このカラー63および前後一対のワッシャー64を介し
て後側のドッグクラッチ45に係合している。この後側
の連結ピン62は、前側のドッグクラッチ47、前側の
連結ピン60およびクラッチ筒58とともに、内プロペ
ラシャフト44と一緒に回転するが、後側のドッグクラ
ッチ45は外プロペラシャフト43と一緒に回転してい
る。したがって、後側の連結ピン62と後側のドッグク
ラッチ45とは、プロペラシャフト43,44の軸を中
心として相対回転することができ、かつ、軸方向には連
動できるように係合している。そして、内プロペラシャ
フト44には、後側の連結ピン62が前後に移動できる
様に後側の長孔44bが形成されている。
【0018】さらに、クラッチ筒58内には前後一対の
駒67が設けられ、この一対の駒67間には複数のボー
ル70が配置されている。そして、駒67同士は互いに
近接するように付勢手段であるバネ71で常に付勢され
ており、ボール70を外側に向けて押圧している。この
押圧で、ボール70は内プロペラシャフト44の内面に
形成されている環状の溝73に係合可能となっている。
【0019】そして、図2および図3に図示する中立状
態においては、ドッグクラッチ45,47の爪45a,
45b,47aは、受動用傘歯車32,33の爪32
a,32b,33aと係合しておらず、ドライブシャフ
ト16の回転は、プロペラシャフト43,44に伝達さ
れていない。したがって、小型船舶6に推進力を与えて
いない。また、ボール70は溝73に係合しており、ク
ラッチ筒58は軸方向の移動をボール70で阻止されて
いる。そのため、中立状態を安定して維持することがで
きる。
【0020】このボール70が溝73に係合している中
立状態から、シャフト26を上方に力を加えて移動し
て、シフトレバー51を時計方向に回動させ、バネ71
の付勢力に抗して、ボール70と溝73との係合を解除
して、シフトレバー51の作動部52を前側に移動す
る。それにともなって、ドッグクラッチ47,45が前
側に移動する。そして、後側のドッグクラッチ45の前
側の爪45aが前側の受動用傘歯車32の爪32aに係
合し、ドライブシャフト16の回転が、前側の受動用傘
歯車32および後側のドッグクラッチ45を介して、外
プロペラシャフト43に伝達される。そして、前側プロ
ペラ21が回転して、小型船舶6は後進する。
【0021】一方、中立状態から、シャフト26を下方
に力を加えて移動して、シフトレバー51を反時計方向
に回動させ、ボール70と溝73との係合を解除して、
シフトレバー51の作動部52を後側に移動する。それ
にともなって、ドッグクラッチ47,45が後側に移動
する。そして、前側のドッグクラッチ47の爪47a
が、前側の受動用傘歯車32の前側の爪32bに係合
し、また、後側のドッグクラッチ45の後側の爪45b
は、後側の受動用傘歯車33の爪33aに係合する。す
ると、ドライブシャフト16の回転は、前側の受動用傘
歯車32および前側のドッグクラッチ47を介して、内
プロペラシャフト44に伝達されるとともに、後側の受
動用傘歯車33および後側のドッグクラッチ45を介し
て外プロペラシャフト43に伝達される。そして、前後
一対のプロペラ21,22が互いに反対方向に回転し
て、小型船舶6は前進する。なお、前側プロペラ21の
回転方向は後進時とは反対側に回転している。
【0022】ところで、外プロペラシャフト43にはフ
ランジ43aが設けられており、このフランジ43aの
前面はベアリング押さえ42の後面に対向しており、一
方、フランジ43aの後側にはスラストベアリング76
が設けられており、フランジ43aの後方への移動は、
スラストベアリング76およびリングプレート77を介
して支持ケース41で阻止されている。そして、後側の
ドッグクラッチ45の後側の爪45bが、後側の受動用
傘歯車33の爪33aと係合している前進時には、前側
プロペラ21の前側への推進力で、外プロペラシャフト
43のフランジ43aはベアリング押さえ42を前側に
押圧している。この押圧力は、軸受け部材40を介して
支持ケース41に伝達されて支持されている。また、後
側のドッグクラッチ45の前側の爪45aが前側の受動
用傘歯車32の爪32aに係合している後進時には、前
側プロペラ21の後側への推進力で、外プロペラシャフ
ト43のフランジ43aはスラストベアリング76を介
して支持ケース41を後側に押圧している。この様にし
て、外プロペラシャフト43のフランジ43aは、ロワ
ーケーシング11に一体に固定されている部材である支
持ケース41に支持されている。
【0023】また、後側の受動用傘歯車33は、前方へ
の移動を軸受け部材40の後側のスラストベアリング3
8で、また、後方への移動を軸受け部材40の前側のス
ラストベアリング37で、かつ、上下方向の移動を軸受
け部材40のラジアルベアリング39で阻止されてい
る。この様にして、後側の受動用傘歯車33は、軸受け
部材40で完全に位置決めされており、外プロペラシャ
フト43のフランジ43aが後側へ移動しても、傾いた
りすることがほとんどない。したがって、後側の受動用
傘歯車33と外プロペラシャフト43との間には、図4
に図示する従来例で設けられていたメタルベアリング0
18は設けられていない。そして、後側の受動用傘歯車
33から外プロペラシャフト43に力が加わることがな
い。
【0024】前述のように、外プロペラシャフト43
は、後側の受動用傘歯車33を貫通しており、外プロペ
ラシャフト43の前端部に後側のドッグクラッチ45が
スプライン嵌合している。この後側のドッグクラッチ4
5は前後一対の受動用傘歯車32,33の間に位置して
いるので、後側のドッグクラッチ45が前後に移動する
ことにより、前側の受動用傘歯車32または後側の受動
用傘歯車33の両者に係合離脱することができる。した
がって、前側プロペラ21が取り付けられている外プロ
ペラシャフト43を前進および後進の両方に用いること
ができる。ところで、後進の際に、後側プロペラ22を
用いると、後側プロペラ22からの水流が前側プロペラ
21に当たり、前側プロペラ21が推進の妨げになる。
しかしながら、この実施の形態の様に、前側プロペラ2
1を用いると、前側プロペラ21の前にはプロペラが存
在しないので、前側プロペラ21からの水流が円滑に流
れ、推進効率が後側プロペラ22の場合よりも向上す
る。
【0025】また、後進時には、後側の受動用傘歯車3
3と外プロペラシャフト43とは、逆回転しているが、
後側の受動用傘歯車33が外プロペラシャフト43に接
触することが少ないので、摩擦などの発生が少なくな
る。
【0026】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)実施の形態においては、推進機は船外機である
が、船外機以外たとえば船内外機などの推進機であるこ
とも可能である。
【0027】(2)実施の形態においては、軸受け部材
40は支持ケース41を介してロワーケーシング11に
固定されているが、ロワーケーシング11に直接固定す
ることも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、外プロペラシャフトが
貫通している後側の受動用傘歯車は、前後のスラスト軸
受け部と、ラジアル軸受け部とを具備している軸受け部
材で軸受けされており、また、この前後のスラスト軸受
け部は受動用傘歯車の回転軸に対して略垂直に配置さ
れ、一方、ラジアル軸受け部は受動用傘歯車の略径方向
の力を受けている。したがって、受動用傘歯車の前後の
移動は、前後のスラスト軸受け部で阻止され、また、受
動用傘歯車の上下の移動は、ラジアル軸受け部で阻止さ
れている。この様に、受動用傘歯車が軸受け部材で略完
全に位置決めされているので、受動用傘歯車を貫通して
いる外プロペラシャフトに、受動用傘歯車から力が加わ
ることが減少する。その結果、内部に内プロペラシャフ
トが配されている外プロペラシャフトの厚みを薄くする
ことができ、材料コストを削減することができるととも
に、二重反転プロペラ推進機全体の大きさをコンパクト
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は二重反転プロペラ推進機としての船外機
の側面図である。
【図2】図2は船外機下部の断面図である。
【図3】図3は図2の要部拡大図である。
【図4】図4は従来検討されている二重反転プロペラ推
進機の要部断面図である。
【符号の説明】
1 船外機(二重反転プロペラ推進機) 16 ドライブシャフト 31 駆動用傘歯車 32 前側の受動用傘歯車 33 後側の受動用傘歯車 37 スラストベアリング(スラスト軸受け部) 38 スラストベアリング(スラスト軸受け部) 39 ラジアルベアリング(ラジアル軸受け部) 40 軸受け部材 43 外プロペラシャフト 44 内プロペラシャフト 45 ドッグクラッチ(外プロペラシャフト用クラッ
チ) 47 ドッグクラッチ(内プロペラシャフト用クラッ
チ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略上下方向に配置されているドライブシ
    ャフトと、 略前後方向に配置されている外プロペラシャフトと、 この外プロペラシャフトの内部に同軸に配されている内
    プロペラシャフトと、 前記ドライブシャフトの下端部に固定されている駆動用
    傘歯車と、 この駆動用傘歯車に係合する前側の受動用傘歯車および
    後側の受動用傘歯車と、 前記ドライブシャフトの回転を前記駆動用傘歯車および
    前記受動用傘歯車を介して、前記外プロペラシャフトに
    伝達または遮断する外プロペラシャフト用クラッチと、 前記ドライブシャフトの回転を前記駆動用傘歯車および
    前記受動用傘歯車を介して、前記内プロペラシャフトに
    伝達または遮断する内プロペラシャフト用クラッチとを
    備えている二重反転プロペラ推進機であって、 前記外プロペラシャフトは、前記後側の受動用傘歯車を
    貫通して配置されており、 また、前記後側の受動用傘歯車を軸受けする軸受け部材
    は、後側の受動用傘歯車の回転軸に対して略垂直に配置
    されている前側スラスト軸受け部および後側スラスト軸
    受け部と、前記後側の受動用傘歯車の略径方向の力を受
    けるラジアル軸受け部とを具備していることを特徴とす
    る二重反転プロペラ推進機。
JP14119296A 1996-05-13 1996-05-13 二重反転プロペラ推進機 Pending JPH09301276A (ja)

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