JPH06207602A - 油圧脈動吸収装置 - Google Patents
油圧脈動吸収装置Info
- Publication number
- JPH06207602A JPH06207602A JP5003185A JP318593A JPH06207602A JP H06207602 A JPH06207602 A JP H06207602A JP 5003185 A JP5003185 A JP 5003185A JP 318593 A JP318593 A JP 318593A JP H06207602 A JPH06207602 A JP H06207602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- accumulator
- pulsation
- solenoid valve
- piston
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ソレノイドバルブによるデューティ制御によ
り調圧された油圧の脈動を低減する。 【構成】 ソレノイドバルブ6から摩擦係合要素1に至
る油路にアキュムレータ12を設け、このアキュムレー
タ12のピストン14の重量やスプリング15のばね定
数などで決まる固有振動数を前記ソレノイドバルブのデ
ューティ駆動の周波数に合わせた。
り調圧された油圧の脈動を低減する。 【構成】 ソレノイドバルブ6から摩擦係合要素1に至
る油路にアキュムレータ12を設け、このアキュムレー
タ12のピストン14の重量やスプリング15のばね定
数などで決まる固有振動数を前記ソレノイドバルブのデ
ューティ駆動の周波数に合わせた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧回路等において生
じる油圧の脈動を吸収する油圧脈動吸収器に関する。
じる油圧の脈動を吸収する油圧脈動吸収器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機の自動変速制御装置に
おける油圧制御装置の一例の一部を図に示す。
おける油圧制御装置の一例の一部を図に示す。
【0003】図1において、1,2,3が自動変速機に
おけるクラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要素で、これら
のピストン装置あるいはサーボ装置等に油圧を給排する
ことにより摩擦係合要素1,2,3が係合あるいは解放
されて所定の変速段が達成される。
おけるクラッチ、ブレーキ等の摩擦係合要素で、これら
のピストン装置あるいはサーボ装置等に油圧を給排する
ことにより摩擦係合要素1,2,3が係合あるいは解放
されて所定の変速段が達成される。
【0004】摩擦係合要素1,2,3を係合あるいは解
放させるための圧油は、油路4,5の圧油がソレノイド
バルブ6,7,8によりデューティ制御されて、油路
9,10,11を経て摩擦係合要素1,2,3のピスト
ン装置あるいはサーボ装置等に供給される。
放させるための圧油は、油路4,5の圧油がソレノイド
バルブ6,7,8によりデューティ制御されて、油路
9,10,11を経て摩擦係合要素1,2,3のピスト
ン装置あるいはサーボ装置等に供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ソレノ
イドバルブ6等は、規定周波数(例えば50Hz)で油
圧をON−OFFするため、油路9等における油圧に脈
動が生じ、摩擦係合要素1等においても係合−解放を繰
り返し、駆動系に不快なねじり振動が発生していた。図
2には、シフト時に生ずる油圧の脈動により、ドライブ
軸トルクに変動が生じる様子を示す。
イドバルブ6等は、規定周波数(例えば50Hz)で油
圧をON−OFFするため、油路9等における油圧に脈
動が生じ、摩擦係合要素1等においても係合−解放を繰
り返し、駆動系に不快なねじり振動が発生していた。図
2には、シフト時に生ずる油圧の脈動により、ドライブ
軸トルクに変動が生じる様子を示す。
【0006】上記のような油圧の脈動を低減するため、
図1に示すように油圧回路中にアキュムレータ12を設
けて、油圧脈動を吸収することが考えられているが、ア
キュムレータ12を設けただけでは、油圧脈動を十分に
吸収することはできない。
図1に示すように油圧回路中にアキュムレータ12を設
けて、油圧脈動を吸収することが考えられているが、ア
キュムレータ12を設けただけでは、油圧脈動を十分に
吸収することはできない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、ソレノイドバルブによりデューティ制
御された油を、油圧により作動される機器へ導く油路に
アキュムレータを設け、当該アキュムレータのピストン
及びこれと同一運動する部分の重量とスプリングとから
なる系の固有振動数を前記ソレノイドバルブのデューテ
ィ駆動の周波数に合わせて油圧脈動吸収装置を構成した
のである。
め、本発明では、ソレノイドバルブによりデューティ制
御された油を、油圧により作動される機器へ導く油路に
アキュムレータを設け、当該アキュムレータのピストン
及びこれと同一運動する部分の重量とスプリングとから
なる系の固有振動数を前記ソレノイドバルブのデューテ
ィ駆動の周波数に合わせて油圧脈動吸収装置を構成した
のである。
【0008】
【作用】上記構成の油圧脈動吸収装置によれば、油圧の
脈動にアキュムレータのピストンが共振現象を起こし、
油圧脈動に応じたスムースな動きにより脈動が吸収され
る。
脈動にアキュムレータのピストンが共振現象を起こし、
油圧脈動に応じたスムースな動きにより脈動が吸収され
る。
【0009】
【実施例】本発明に係る油圧脈動吸収装置の一実施例を
図1に基づき説明する。アキュムレータ12は、油路
9,10,11に接続して設けられている緩衝用油路1
3に設けられている。アキュムレータ12は、緩衝用油
路13に臨むピストン14と、このピストン14を緩衝
用油路13側に付勢する圧縮スプリング15とを具えて
なっている。なお、16は排油口である。また、その他
の構成は前述の通りである。
図1に基づき説明する。アキュムレータ12は、油路
9,10,11に接続して設けられている緩衝用油路1
3に設けられている。アキュムレータ12は、緩衝用油
路13に臨むピストン14と、このピストン14を緩衝
用油路13側に付勢する圧縮スプリング15とを具えて
なっている。なお、16は排油口である。また、その他
の構成は前述の通りである。
【0010】ところで、アキュムレータ12の固有振動
数f(Hz)は以下の式で求まる。
数f(Hz)は以下の式で求まる。
【数1】 ここで、W:アキュムレータのピストン及び同一運動を
する部分(スプリング15の一部とオイル)の重量 k:スプリング15のばね定数 g:9.8m/s2 である。
する部分(スプリング15の一部とオイル)の重量 k:スプリング15のばね定数 g:9.8m/s2 である。
【0011】上記のようにピストン等の重量とスプリン
グで決まる一自由度系のアキュムレータの固有振動数f
をソレノイドバルブ6等のデューティ駆動周波数(例え
ば50Hz)と一致するように設定するのである。
グで決まる一自由度系のアキュムレータの固有振動数f
をソレノイドバルブ6等のデューティ駆動周波数(例え
ば50Hz)と一致するように設定するのである。
【0012】具体的には、ピストン14の重量やスプリ
ング15のばね定数を調整することにより、アキュムレ
ータ12の固有振動数fをソレノイドバルブ6等のデュ
ーティ駆動周波数と一致させる。また、アキュムレータ
12への油路13の供給絞りの径を特定したり、排油口
16の径を従来に比し拡大して全体的な油圧脈動幅も低
減させる。さらに、油圧脈動幅を低減させるために、ソ
レノイドバルブ6等の内部の油路を狭め、通過流量を制
限したりする。
ング15のばね定数を調整することにより、アキュムレ
ータ12の固有振動数fをソレノイドバルブ6等のデュ
ーティ駆動周波数と一致させる。また、アキュムレータ
12への油路13の供給絞りの径を特定したり、排油口
16の径を従来に比し拡大して全体的な油圧脈動幅も低
減させる。さらに、油圧脈動幅を低減させるために、ソ
レノイドバルブ6等の内部の油路を狭め、通過流量を制
限したりする。
【0013】上記のようにアキュムレータ12の固有振
動数を選定することにより、ピストン14が油圧の脈動
と共振現象を起こし、油圧脈動に応じたスムースな動き
により、脈動を吸収する。
動数を選定することにより、ピストン14が油圧の脈動
と共振現象を起こし、油圧脈動に応じたスムースな動き
により、脈動を吸収する。
【0014】図3には、アキュムレータ12の固有振動
数をソレノイドバルブ6の振動デューティ周波数50H
zに合わせた場合の油圧脈動幅との関係を示す。この図
に示すように、50Hzで油圧脈動幅が小さくなり、脈
動の吸収が図られていることがわかる。なお、図中、A
はアキュムレータの固有振動数をソレノイドバルブの駆
動デューティ周波数と一致させると共に、供給絞り径を
特定し、かつ排油口の径を拡大した場合であり、Bはさ
らにソレノイドバルブ内部の油路を狭め流量低減を図っ
た場合である。
数をソレノイドバルブ6の振動デューティ周波数50H
zに合わせた場合の油圧脈動幅との関係を示す。この図
に示すように、50Hzで油圧脈動幅が小さくなり、脈
動の吸収が図られていることがわかる。なお、図中、A
はアキュムレータの固有振動数をソレノイドバルブの駆
動デューティ周波数と一致させると共に、供給絞り径を
特定し、かつ排油口の径を拡大した場合であり、Bはさ
らにソレノイドバルブ内部の油路を狭め流量低減を図っ
た場合である。
【0015】上記例ではソレノイドバルブの駆動周波数
を50Hzとしたが、これが他の周波数、例えば70H
zである場合には、アキュムレータのピストンの質量を
変えるなどして固有振動数を70Hzに合わせる。上記
実施例では、油圧により駆動される機器として摩擦係合
要素を例としてあげているが、他の機器にも同様に適用
できる。
を50Hzとしたが、これが他の周波数、例えば70H
zである場合には、アキュムレータのピストンの質量を
変えるなどして固有振動数を70Hzに合わせる。上記
実施例では、油圧により駆動される機器として摩擦係合
要素を例としてあげているが、他の機器にも同様に適用
できる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る油圧脈動吸収装置によれ
ば、ソレノイドバルブによりデューティ制御された圧油
を、油圧により作動される摩擦係合要素の機器へ導く油
路にアキュムレータを設け、当該アキュムレータのピス
トン及びこれと同一運動する部分の重量とスプリングと
からなる系の固有振動数を前記ソレノイドバルブのデュ
ーティ駆動周波数と合わせるようにしたので、油圧脈動
とアキュムレータのピストンとが共振現象を起こし、油
圧脈動に応じたスムースな動きにより脈動が吸収され
る。したがって、自動変速機の自動変速機制御装置の油
圧制御装置においてはクラッチ等の摩擦係合要素の振動
が大幅に低減し、ひいては車体振動が低減する。
ば、ソレノイドバルブによりデューティ制御された圧油
を、油圧により作動される摩擦係合要素の機器へ導く油
路にアキュムレータを設け、当該アキュムレータのピス
トン及びこれと同一運動する部分の重量とスプリングと
からなる系の固有振動数を前記ソレノイドバルブのデュ
ーティ駆動周波数と合わせるようにしたので、油圧脈動
とアキュムレータのピストンとが共振現象を起こし、油
圧脈動に応じたスムースな動きにより脈動が吸収され
る。したがって、自動変速機の自動変速機制御装置の油
圧制御装置においてはクラッチ等の摩擦係合要素の振動
が大幅に低減し、ひいては車体振動が低減する。
【図1】本発明の一実施例に係る油圧脈動吸収装置の一
実施例の概略図である。
実施例の概略図である。
【図2】油圧制御回路において油圧脈動により生ずるト
ルク変動を示す線図である。
ルク変動を示す線図である。
【図3】本発明の効果を示す線図である。
1,2,3 摩擦係合要素 6,7,8 ソレノイドバルブ 12 アキュムレータ 14 ピストン 15 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 ソレノイドバルブによりデューティ制御
された油を、油圧により作動される機器へ導く油路にア
キュムレータを設け、当該アキュムレータのピストン及
びこれと同一運動する部分の重量とスプリングとからな
る系の固有振動数を前記ソレノイドバルブのデューティ
駆動の周波数に合わせたことを特徴とする油圧脈動吸収
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5003185A JPH06207602A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 油圧脈動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5003185A JPH06207602A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 油圧脈動吸収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06207602A true JPH06207602A (ja) | 1994-07-26 |
Family
ID=11550345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5003185A Pending JPH06207602A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 油圧脈動吸収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06207602A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405742B1 (ko) * | 2001-12-06 | 2003-11-14 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압 제어시스템 |
JP2010013998A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-21 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 舶用機関注油装置 |
JP2014169763A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Kochi Univ Of Technology | 脈動抑制機構 |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP5003185A patent/JPH06207602A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100405742B1 (ko) * | 2001-12-06 | 2003-11-14 | 현대자동차주식회사 | 차량용 자동변속기의 유압 제어시스템 |
JP2010013998A (ja) * | 2008-07-02 | 2010-01-21 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 舶用機関注油装置 |
JP2014169763A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Kochi Univ Of Technology | 脈動抑制機構 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
GB2076084A (en) | Torque ratio control device for a v-belt type continuously variable transmission for vehicles | |
JP2005351414A (ja) | 油圧制御装置 | |
JP3450980B2 (ja) | デューティサイクル型ソレノイド弁の制御方法および装置 | |
JP4565701B2 (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JPS6030855A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP2004516999A (ja) | 動力系の制御および調整方法 | |
JPH0122503B2 (ja) | ||
JP2002081532A (ja) | 車両用無段変速機の制御装置 | |
JP3402080B2 (ja) | 車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置 | |
JPH06207602A (ja) | 油圧脈動吸収装置 | |
JP2881506B2 (ja) | ベルト式無段変速機の制御装置 | |
JPS6218780B2 (ja) | ||
JP3105037B2 (ja) | 車両用の発進クラッチ冷却装置 | |
JPS584225B2 (ja) | ジドウヘンソクキノユアツセイギヨソウチ | |
JPS58184352A (ja) | 車両用自動変速機におけるトルクコンバ−タの直結制御装置 | |
JP2007057073A (ja) | 無段変速機の制御装置 | |
JP2852548B2 (ja) | 無段変速機の油圧制御装置 | |
JPS63130952A (ja) | 車両用無段変速機の油圧制御装置 | |
JPH04341652A (ja) | ベルト式無段変速機の制御装置 | |
JPS63235753A (ja) | Vベルト式無段変速機 | |
JP2796569B2 (ja) | 無段変速機のライン圧制御装置 | |
JPS6148658A (ja) | 無段変速機の変速制御装置 | |
JP2805548B2 (ja) | ベルト式無段変速機の制御装置 | |
JPH0198759A (ja) | トルクコンバータのスリップ制御装置 | |
JPH07109236B2 (ja) | 車両用自動変速機におけるトルクコンバ−タの直結制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990629 |