JP3105037B2 - 車両用の発進クラッチ冷却装置 - Google Patents

車両用の発進クラッチ冷却装置

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JP3105037B2 JP03254439A JP25443991A JP3105037B2 JP 3105037 B2 JP3105037 B2 JP 3105037B2 JP 03254439 A JP03254439 A JP 03254439A JP 25443991 A JP25443991 A JP 25443991A JP 3105037 B2 JP3105037 B2 JP 3105037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用のベルト式無段
変速機に発進クラッチとして湿式単板クラッチを組合わ
せた駆動系において、湿式単板クラッチをクラッチ圧制
御し、且つクラッチ発熱状態に応じて強制的に潤滑、冷
却する車両の発進クラッチ冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の無段変速機は、油圧制御により
自動的に無段変速されることから、この無段変速機に組
合わされるクラッチも電気信号等で自動的に接断する自
動クラッチが望ましい。そこで、本件出願人により既に
電磁クラッチを組合わせた駆動系が提案されている。こ
の電磁クラッチによると電気信号で微妙なクラッチ制御
を応答良く滑らかに行うことができるが、その反面クラ
ッチ自体の構造によりクラッチトルクを大きくするには
クラッチ全体の形状を大きくする必要があって、重量や
慣性マスが増える。また、ドリブンメンバの慣性マスが
大きいので、前後進切換機構の操作性が悪く、クラッチ
発熱を冷却する簡単な有効手段が無い等の不具合もあ
る。
【0003】このことから、発進用の自動クラッチとし
て、クラッチ伝達トルクが大きく、慣性マスが小さく、
冷却し易い等の利点を有する湿式単板クラッチを用いる
ことが提案されてきている。しかし、この湿式単板クラ
ッチは湿式で、油圧制御されるものであるから、クラッ
チ構造や油圧制御系を適正に構成する必要がある。
【0004】従来、上記油圧式発進クラッチの油圧制御
系に関しては、例えば特開昭59−197626号公報
の先行技術がある。ここで、オイルポンプの吐出圧をラ
イン圧調整弁で調圧し、このとき発生する潤滑油を潤滑
油調整弁で調圧して、これをクラッチ圧制御の元圧とす
る。そして、この元圧をスターティング弁とスタート調
整弁により調整してクラッチ圧を作り、このクラッチ圧
でクラッチ制御することが示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、ライン圧調整弁、潤滑油調整弁、
スターティング弁、スタート調整弁の4つのバルブを用
いてクラッチ制御する構成であるから、構造が複雑であ
る。また、スターティング弁が種々の信号油圧を用いて
スタート圧を調圧するように構成されるので、このバル
ブ構造が複雑になる。更に、クラッチの潤滑、冷却系が
示されていないので、湿式のクラッチにはそのまま適応
することができない。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、車両の駆動系に発進クラッチを組合わせた方式にお
いて、発進クラッチの潤滑、冷却の適正化を図ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、潤滑、冷却用ノズルからの潤滑油供給に
より冷却される発進クラッチにおいて、油圧源から上記
ノズルまでに、常時連通する油路と、エンジンの低回転
の発進時に連通し、潤滑油を増量供給する第1潤滑弁を
有する油路と、エンジンの中・高回転の発進時に連通
し、潤滑油を多量供給する第2潤滑弁を有する油路とを
備えたものである。
【0008】
【作用】上記構成に基づき、車両用の発進クラッチは
車時はクラッチ圧零でクラッチ切断し、発進時にクラ
ッチ圧が徐々に上昇して供給されてクラッチ接続する。
このとき、油圧制御部の潤滑圧が低速発進、中・高速発
進またはクラッチ接続の通常走行の各条件で、3段階に
切換えて発進クラッチに供給され、その発進クラッチが
オイルを有効利用して良好に潤滑及び冷却される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、湿式単板クラッチ付無段変速機の
駆動系の概略について説明すると、符号1はエンジンで
あり、このエンジン1のクランク軸2にドライブプレー
ト3を介してフライホイール4が連結されて、このフラ
イホイール4の出力側にクラッチ装置5が装着される。
そしてクラッチ装置5が、前後進切換装置6、無段変速
機7及びディファレンシャル装置8に順次伝動構成され
る。また、ケース側はクラッチハウジング10にメイン
ケース11が接合され、このメインケース11にサイド
ケース12が接合して一体結合され、これらの内部に上
記フライホイール4以降の駆動系が収容設置されてい
る。
【0010】クラッチ装置5は、フライホイール4とそ
の中心のダンパー軸16との間にダンパー装置15が、
クラッチ接続時のショック等を吸収緩和することが可能
に装着される。また、クラッチハウジング10の内部の
ダンパー軸16との間には仕切壁10aが設置されて、
ダンパー装置15と反対側に密閉したクラッチ室10b
が形成され、このクラッチ室10bの内部でダンパー軸
16及びそれと同軸上に遊嵌される入力軸17との間
に、湿式単板クラッチ20が設けられている。
【0011】前後進切換装置6は、同期噛合い式の構成
であり、入力軸17に形成される後進用ドライブギヤ3
0がカウンタギヤ31、アイドラギヤ32を介して入力
軸17に同軸上に配置されるプライマリ軸40に遊嵌さ
れる後進用ドリブンギヤ33に噛合い構成される。そし
てプライマリ軸40と両ギヤ30,33との間に、切換
機構34が設けられる。切換機構34は、プライマリ軸
40と一体的なハブ35のスリーブ36が、シンクロ機
構37,38を介して各ギヤに結合するように構成され
る。これにより、Nレンジでは、切換機構34のスリー
ブ36をハブ35とのみ嵌合することで、プライマリ軸
40が入力軸17から切離されて中立位置になる。また
D,Dsレンジでは、スリーブ36をギヤ30側に結合
することで、入力軸17がプライマリ軸40に直結して
前進位置になる。更にRレンジでは、スリーブ36をギ
ヤ33側に結合することで、各ギヤ30〜33によりエ
ンジン動力が逆転して伝達して後進位置になる。
【0012】無段変速機7は、プライマリ軸40とそれ
に対して平行配置されるセカンダリ軸43とを有する。
プライマリ軸40にプライマリプーリ41が、セカンダ
リ軸43にセカンダリプーリ44が設けられ、両プーリ
41,44の間に駆動ベルト46が巻付けられている。
プライマリプーリ41は、固定プーリ41aに対して可
動プーリ41bが、プーリ間隔を可変するように移動可
能に嵌合され、この可動プーリ41bにそれ自体ピスト
ンを兼ねた構成とし、プライマリシリンダ42に嵌合配
設される。セカンダリプーリ44も、同様の固定プーリ
44a、可動プーリ44b、セカンダリシリンダ45を
有して構成され、更にセカンダリシリンダ45の内部に
バランス室47が設けられ、可動プーリ44bはスプリ
ング48で付勢されている。ここで、プライマリシリン
ダ42の方が受圧面積が大きく設定され、そのプライマ
リ圧により駆動ベルト46のプライマリプーリ41、セ
カンダリプーリ44に対する巻付け径の比率を変えて無
段変速するようになっている。
【0013】ディファレンシャル装置8は、セカンダリ
軸43に一対のリダクションギヤ50,51を介して出
力軸52が連結し、この出力軸52のドライブギヤ53
がファイナルギヤ54に噛合っている。そして、ファイ
ナルギヤ54に一体結合される差動装置55から、車軸
56を介して左右の車輪側に伝動構成される。
【0014】一方、無段変速機制御用の油圧源を得るた
め、サイドケース12にオイルポンプ13が配設され
る。このオイルポンプ13は高圧ギヤポンプであり、ポ
ンプドライブ軸14がプライマリ軸40の内部を貫通し
てダンパー軸16に連結され、エンジン運転時に常にポ
ンプ駆動するようになっている。
【0015】図2において、湿式単板クラッチ20につ
いて詳細に説明する。先ず、ダンパー軸16にシリンダ
21が、スプライン結合し且つロックナット22で締付
けて一体結合され、このシリンダ21の内部に油圧室2
1aが形成されてピストン23が挿入され、シリンダ2
1の外周にクラッチカバー24が取付けられる。またダ
ンパー軸16には、リターンスプリング25の中心部が
ロックナット22で共締めして固定され、このスプリン
グ25の外周にプレッシャプレート26が固着され、ピ
ストン23が押圧部材23aを介してプレッシャプレー
ト26に押圧可能になっている。クラッチカバー24に
はフィン27aを有するバックプレート27が固着さ
れ、プレッシャプレート26とバックプレート27の間
にフリクションプレート28のフェーシング28aが介
設され、このフリクションプレート28がボス部材29
を介して入力軸17に結合されている。
【0016】一方、クラッチハウジング10の側壁10
cには、クラッチ圧Pcを制御するソレノイド80が固
定され、このソレノイド80から入力軸17、ダンパー
軸16及びシリンダ21に形成される油路81を介して
油圧室21aに連通される。またボス部材29の周囲に
は、ドレンオイルのノズル85と、潤滑,冷却用のノズ
ル88,98が配置される。これにより、ノズル85,
88,98からフェーシング28aの部分に給油するこ
とによって湿式の雰囲気になり、且つクラッチ発熱が冷
却される。この状態で油圧室21aのクラッチ圧Pcを
上昇すると、ピストン23、プレッシャプレート26に
よりフェーシング28aがバックプレート27に圧着し
てクラッチ接続し、クラッチ圧Pcを低下するとリター
ンスプリング25によりプレッシャプレート26等が後
退してクラッチ切断する。
【0017】図3において、油圧制御系について説明す
ると、無段変速機油圧制御部60とクラッチ油圧制御部
61とを有する。無段変速機油圧制御部60は、オイル
パン62と連通するオイルポンプ13からの吐出圧が、
油路63を介してライン圧調整弁64に導入される。ラ
イン圧調整弁64は、プライマリプーリ41に取付けら
れるピトー圧センサ65のピトー圧Ptが油路66を介
して供給され、プライマリ回転数の上昇に応じてライン
圧Psを低下する方向に作用する。また、実際の変速比
を検出するセンサシュー67からのスプリング力が、低
速段でライン圧Psを増大する方向に作用し、これらの
関係でライン圧Psを調圧するように構成される。この
ライン圧Psは、油路68により常にセカンダリシリン
ダ45に供給され、油路69を介して変速制御弁70に
導入される。変速制御弁70は、ピトー圧Ptがプライ
マリ圧Ppを増大する方向に作用し、アクセル踏込みに
応じて回動するシフトカム71からのスプリング力が、
高負荷でプライマリ圧Ppを減じる方向に作用し、これ
らの関係で生じるプライマリ圧Ppを油路72を介して
プライマリシリンダ42に供給するように構成される。
【0018】ライン圧調整弁64のドレン側油路73は
潤滑弁74により所定の潤滑圧PLに調圧され、この潤
滑圧PLがDsレンジの制御系に使用される。また、潤
滑圧PLは、油路75によりベルト潤滑ノズル76等に
供給される。
【0019】クラッチ油圧制御部61は、無段変速機油
圧制御部60のライン圧Psの油路63が、ソレノイド
80に連通される。このソレノイド80は、制御ユニッ
ト100による制御信号でライン圧Psを直接減圧して
クラッチ圧Pcを発生するのであり、このクラッチ圧P
cが油路81を介して油圧室21aに供給される。油路
81には、クラッチ圧Pcをフィードバック制御する油
温油圧センサ82とリリーフ弁83が設けられ、ソレノ
イド80のドレン側油路84がクラッチ室10bのノズ
ル85に連通する。
【0020】また、無段変速機油圧制御部60の潤滑圧
油路73がオリフィス86を有する油路87を介して潤
滑用ノズル88に連通し、この油路87にオリフィス8
9と第1潤滑弁90を有する油路91がバイパスして連
通する。第1潤滑弁90は、潤滑圧PLが低い場合に連
通し、高くなると遮断するように構成される。油路87
から分岐する油路92はチェック弁93、オイルクーラ
94を介して第2潤滑弁95に連通し、この潤滑弁95
からの油路96はオリフィス97を有して冷却用ノズル
98に連通する。第2潤滑弁95は、中,高回転での発
進時にのみソレノイド95aにより連通するものであ
る。
【0021】なお、エンジン回転数Nに対して潤滑圧P
Lは、図4のように変化する特性であり、この特性にお
いて圧力PL1以下の低圧側で第1潤滑弁90が連通動
作する。また、圧力PL1より低い圧力PL2以上の高
圧側でチェック弁93が開くように設定されている。
【0022】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、エンジン1の運転時には、クランク軸2、ダ
ンパー軸16及びポンプ駆動軸14によりオイルポンプ
13がポンプ駆動して、この吐出圧がライン圧調整弁6
4で調圧されて所定のライン圧Psを生じる。そしてこ
のライン圧Psが無段変速機7のセカンダリシリンダ4
5に供給され、且つ変速制御弁70、ソレノイド80に
導入される。また、ライン圧調整弁64のドレンオイル
を潤滑弁74で調圧して所定の潤滑圧PLを生じ、この
潤滑圧PLが無段変速機7の各部に供給され、同時に少
なくとも油路87、潤滑用ノズル88により湿式単板ク
ラッチ20のフェーシング28aに供給されて、湿式で
クラッチ動作することが可能になる。
【0023】そこで、PまたはNレンジで停車してアイ
ドリング運転する場合は、ソレノイド80により油路8
1のクラッチ圧Pcが略零に制御される。このため、湿
式単板クラッチ20では、リターンスプリング25によ
りプレッシャプレート26が後退してフェーシング28
aの押圧が解除されるのであり、こうしてクラッチ切断
する。またこの場合は、エンジン1のクランク軸2と共
にフライホイール4、ダンパー装置15、ダンパー軸1
6、及び湿式単板クラッチ20のプレッシャプレート2
6、バックプレート27が回転している。
【0024】上記停車状態でDレンジにセレクトする
と、前後進切換装置6において切換機構34により入力
軸17とプライマリ軸40を直結した前進位置になる。
このときアクセルを踏込むと、ソレノイド80によりク
ラッチ圧Pcが徐々に上昇するように制御され、このク
ラッチ圧Pcが油路81により湿式単板クラッチ20の
油圧室21aに供給される。そこでピストン23によ
り、プレッシャプレート26を介してフェーシング28
aをバックプレート27に押圧し、摩擦力によるクラッ
チトルクを生じるようになり、これによりフェーシング
28aからフリクションプレート28を介し入力軸17
以降に徐々に動力伝達されて発進する。そして、発進後
に所定のクラッチ圧Pcで湿式単板クラッチ20が一体
的に結合することでクラッチ接続し、これ以降はソレノ
イド80により伝達トルクに応じたクラッチ圧Pcに制
御され、クラッチ接続状態に保持して走行が確保され
る。
【0025】この発進がエンジン低回転域で行われて相
対回転数が小さい場合は、クラッチ油圧制御部61にお
いて潤滑圧PLが低いことで第1潤滑弁90が連通動作
し、チェック弁93は閉じる。このため、油路87と第
1潤滑弁90の油路91の2系統から湿式単板クラッチ
20に潤滑圧PLが比較的多く供給され、クラッチ接続
時の発熱が充分に強制冷却され、且つ各部が潤滑され
る。またエンジンの中,高回転域での発進で相対回転数
が大きい場合は、潤滑圧PLが上昇するため第1潤滑弁
90は遮断動作し、その潤滑圧PLでチェック弁93が
開いて潤滑圧PLがオイルクーラ94で冷却されて第2
潤滑弁95に導入する。一方このような発進条件では、
第2潤滑弁95がソレノイド95aにより連通動作され
ることになり、このため油路87とこの第2潤滑弁95
の油路96による多量の冷却された潤滑圧PLが供給さ
れる。従って、大きい相対回転数で多く発生する発熱が
効果的に冷却され、且つ潤滑される。
【0026】更に、クラッチ接続での通常走行時には、
第1と第2の潤滑弁90,95が共に遮断動作する。こ
の場合は、発熱が無くて冷却する必要が無いので、油路
87のみにより潤滑圧PLが供給されて潤滑され、不必
要な潤滑圧消費によるライン圧Ps低下等が未然に防止
される。こうして、湿式単板クラッチ20の発熱状態に
応じ、潤滑、冷却の油量が高速発進時に最も多く、低速
発進,通常走行で順次減少するように3段階に切換制御
される。
【0027】一方、上述の停車から発進する場合は、無
段変速機油圧制御部60においてピトー圧Ptが低いこ
とで、変速制御弁70によるプライマリ圧Ppは略零に
なる。このため、セカンダリシリンダ45のライン圧P
sの作用で駆動ベルト46は最もセカンダリプーリ44
側に移行して最大変速比の低速段になり、この変速比で
減速した変速動力がセカンダリプーリ44以降の車輪側
に伝達して走り始める。そして、クラッチ接続してエン
ジン動力がそのまま伝達する通常走行に移り、車速が増
大してピトー圧Ptが上昇し、これにより変速制御弁7
0でプライマリ圧Ppを順次増大して生じると、このプ
ライマリ圧Ppがプライマリシリンダ42に作用して駆
動ベルト46をプライマリプーリ41側に徐々に移行す
るようになり、こうして高速段側に無段階に変速制御さ
れることになる。
【0028】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発進クラッチは、油圧源に常時連通する油路に設けられ
た潤滑、冷却用ノズルからの潤滑油供給により潤滑、冷
却されるのであるが、本発明においては、特に、潤滑、
冷却用ノズルの上流側の油路に設けた第1潤滑弁がエン
ジンの低回転の発進時である潤滑圧が低い場合に連通す
るため、エンジンの低回転の発進時では、潤滑圧が低い
ため第1潤滑弁が連通し、上記常時連通による潤滑油供
給と共に増量された潤滑油供給を行い、通常走行時で
は、第1潤滑弁が遮断して常時連通する油路による少量
の潤滑油供給を行うことができる。
【0030】また、潤滑、冷却用ノズルの上流側の油路
に設けた第2潤滑弁がエンジンの中・高回転の発進時で
ある潤滑圧が高い場合に連通するため、エンジンの中・
高回転の発進時では、潤滑圧が高いため第2潤滑弁が連
通し、上記常時連通による潤滑油供給と共に多量の潤滑
油供給を行い、通常走行時では、第2潤滑弁が遮断して
常時連通する油路による少量の潤滑油供給を行うことが
できるので、エンジンの低回転の発進時、エンジンの中
・高回転の発進時及び通常走行時の3段階の潤滑油供給
を得ることができ、クラッチの発熱量に応じ適宜選択し
て潤滑油の適正供給によるクラッチの冷却効果を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湿式単板クラッチ付無段変速機の
駆動系を示す断面図である。
【図2】湿式単板クラッチの部分の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る発進クラッチ制御装置の実施例を
示す油圧回路図である。
【図4】潤滑圧の特性を示す図である。
【符号の説明】
5 クラッチ装置 6 前後進切換え装置 7 無段変速機 20 湿式単板クラッチ 60 無段変速機油圧制御部 61 クラッチ油圧制御部 63 ライン圧油路 73 潤滑圧油路 80 クラッチ圧制御用ソレノイド 88,98 潤滑,冷却用ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 25/00 - 25/12 F16D 13/72 - 13/74

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潤滑、冷却用ノズルからの潤滑油供給によ
    り冷却される発進クラッチにおいて、油圧源から上記ノ
    ズルまでに、常時連通する油路と、エンジンの低回転の
    発進時に連通し、潤滑油を増量供給する第1潤滑弁を有
    する油路と、エンジンの中・高回転の発進時に連通し、
    潤滑油を多量供給する第2潤滑弁を有する油路とを備え
    たことを特徴とする車両の発進クラッチ冷却装置。
  2. 【請求項2】上記第2潤滑弁を有する油路の供給量を多
    く、常時連通する油路の供給量を少なく設定することを
    特徴とする請求項1記載の車両の発進クラッチ冷却装
    置。
  3. 【請求項3】上記第2潤滑弁を有する油路にオイルクー
    ラを設け、冷却した潤滑油を供給することを特徴とする
    請求項1又は2記載の車両の発進クラッチ冷却装置。
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