JPH0620722Y2 - 死骸や生ゴミの処理袋 - Google Patents

死骸や生ゴミの処理袋

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JPH0620722Y2
JPH0620722Y2 JP1988148986U JP14898688U JPH0620722Y2 JP H0620722 Y2 JPH0620722 Y2 JP H0620722Y2 JP 1988148986 U JP1988148986 U JP 1988148986U JP 14898688 U JP14898688 U JP 14898688U JP H0620722 Y2 JPH0620722 Y2 JP H0620722Y2
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bag
water
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soluble polymer
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JP1988148986U
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JPH0269601U (ja
Inventor
幹育 中西
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鈴木総業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、水分が滲出してきたり、異臭、悪臭を放った
りして扱い難い動物死骸や生ゴミ等の処理袋に関するも
のである。
従来の技術 生活が豊かになるにつれて、臭を除去したいという要求
が、いわゆる悪臭から、日常正活におけるごく身近な
臭、従来当然とされてきた臭いについてまで及んできて
いる。具体的には、例えば、動物や人の死骸の臭いであ
り、台所から出る残飯や野菜肉魚等のクズの臭いであ
る。
殊に、これらの臭い発生源は、水分を細胞水として含有
しており、時間の経過とともにこの細胞水が次第に分離
して外部に滲出してくることから、臭いが長期に亙り、
しかも、次第に悪臭として強く臭ってくるものである。
このため、従来は、塩化ビニル等のバリアー性の良い袋
に入れておき、その後、地中に埋めたり、ゴミ収集車等
に出すような事をしていた。
考案が解決しようとする問題点 ところが、この塩化ビニル等のバリアー性の良い袋に入
れておいても、最終的には、地中に埋める際に、その袋
から出したり、その袋に穴を明けたりする必要があり、
ゴミ収集車等に出すにしても、その袋がはずみで破けて
しまうと、中に溜った滲出水がポタリ、ポタリと流れ出
し、周囲を汚したり、悪臭を撒き散らすようになる。
確かに、実開昭60−12501号公報に見るように袋
の内側の一部あるいは全体に消臭剤を接着またはコーテ
ィングした消臭剤付きゴミ袋も考案されているが、この
場合でも、中に溜った滲出水は外へ流れ出し、周囲を汚
したり、悪臭を撒き散らしてしまうことには変わりな
く、何ら改善されるものではなかった。
一方、この滲出水の問題はさておき、臭い除去について
は、脱臭剤の開発が盛んに行われ、従来の活性炭より遥
かに優れる物質も次々と生み出されており、最近に至
り、二酸化チタンと酸化亜鉛との混成体を主体とし、幾
分の水成分を含む白色微粉末状の脱臭剤が開発されてい
る。このものは触媒作用によって悪臭分子を低分子化し
て脱臭する他、成分中の酸化亜鉛は酸性ガスを化学吸着
し、また、二酸化チタンはアルカリ性ガスを物理吸着す
ると考えられ、特にアンモニアや硫化水素の吸着性に優
れ、白色であることに特徴があって、その有効活用が求
められている。
問題点を解決するための手段 そこで、本考案の死骸や生ゴミの処理袋は、幾分の水成
分を含み二酸化チタンと酸化亜鉛との混成体を主体とし
た白色微粉末脱臭剤を含有する水溶性高分子フィルム層
を少なくとも袋内面としていることを特徴とするもので
あり、もって前記問題点を解消しようとするものであ
る。
作用 水溶性高分子フィルム層中に、幾分の水成分を含み二酸
化チタンと酸化亜鉛との混成体を主体とした白色微粉末
脱臭剤を含有してあるから、この微粉末脱臭剤は触媒作
用によって悪臭分子を低分子化したり、化学吸着、物理
吸着して、内部に収容した死骸や生ゴミが放つ各種臭い
を脱臭し、水溶性高分子フィルム層を白色ないし着色可
能とする。
また、死骸や生ゴミから滲出してくる水分は、袋内面と
なっている水溶性高分子フィルム層を膨潤、ゲル化させ
ることによって、吸収され、これに担持されるようにな
るので、これが分離して流れ出てくるようなことはなく
なる。
しかも、処理袋を水溶性高分子フィルム層のみで構成
し、処理袋ごとそのまま地中に埋めてしまえば、内から
は死骸や生ゴミの滲出水を、外からは地中水分を吸収で
きるから、中身を出したり、穴等を明けたりすることな
く、処理袋ごと自然に溶け、あるいは地中バクテリア等
が分解できる条件下となる。
実施例 次ぎに、本考案の一実施例を、白色微粉末脱臭剤として
チタン工業株式会社製の通称TZ脱臭剤を用い、また、
水溶性高分子にポリビニルアルコールを用いた台所用生
ゴミ処理袋について説明する。
ちなみに、幾分の水成分を含み二酸化チタンと酸化亜鉛
との混成体を主体とした白色微粉末脱臭剤は、水に可溶
なチタン化合物と水に可溶な亜鉛化合物との水溶液と、
アルカリ水溶液とを混合し、生成する沈澱物を乾燥して
得られるものであるが、例えば、硫酸チタン、塩化チタ
ン、硝酸チタン、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛等、チ
タン化合物と亜鉛化合物とをモル比で7:3〜3:7の
範囲とした混成水溶液に、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム、アンモニア等のアルカリ水溶
液を一部づつ又は全部を、40〜60℃の反応温度に
て、最終的にPH7〜9の範囲で混合し、生成する沈澱
物を150〜220℃で乾燥したものが好適とされてい
るものである。なお、その乾燥にあたっては、乾燥時の
凝集固化を抑えるためにシリコーオイル等を若干量添加
して行ってもよい。
第1図は、本台所用生ゴミ処理袋1の概要を示すもの
で、このものは、内袋2と外袋3の二重袋となってお
り、内袋2が前記白色微粉末脱臭剤を含有するポリビニ
ルアルコールフィルムにて製袋されたものであり、外袋
3が塩化ビニルフィルムにて製袋されたものであり、内
袋2のポリビニルアルコールフィルムは、例えば、粉末
または粒状の原料ポリビニルアルコールと適当量の前記
白色微粉末脱臭剤とを同時にあるいは相前後して溶解槽
に投入して水とともに攪はん混合し、糊状のいわゆるド
ープを作り、続いて、ろ過、脱泡し、ホッパーの底の開
口から、回転中の大径金属ドラム上に均一薄膜状に流延
しつつ乾燥、ゲル化させ、その後、ドラムより剥離して
乾燥室内で乾燥完了して平板状フィルムとして得られる
ものである。したがって、内袋2は、その後、この平板
状のフィルムから常法にて袋化される。一方、外袋は、
例えば、インフレーション法等の常法により袋として得
たものである。なお、ポリビニルアルコールは部分けん
化したものであり、けん化度、さらにはそのフィルムの
厚さを調整して、台所用生ゴミ処理袋として適当な水分
吸収度合としておくことが望まれる。また、内袋2と外
袋3とはその一側開口を重ね合わせ一つの開口としてお
くのがよい。
なお、原料ポリビニルアルコールには、グリセリンやグ
リコール類を可塑剤として加え、前記白色微粉末脱臭剤
の分散性が劣るようであれば分散剤等で処理してから混
合するようにしてもよいし、製膜後、延伸処理してよい
こと勿論である。
したがって、このような台所用生ゴミ処理袋1であれ
ば、シンクの片隅にでも、その一側開口を開けて吊して
おき、残飯や野菜肉等の切りクズ等が出る都度、この台
所用生ゴミ処理袋1の中に放り込んでおけば、内袋2の
ポリビニルアルコールフィルムに含有された前記白色微
粉末脱臭剤が、水分存在下において、触媒作用によって
悪臭分子を低分子化したり、化学吸着、物理吸着して、
内部に収容した生ゴミの各種臭いを脱臭する。同時に、
只でさえ水分を付着しており、その上、時間とともに滲
出水を出し易い生ゴミであるが、これらの水分は内袋2
たるポリビニルアルコールフィルムに吸収され、内袋2
が膨潤、ゲル化するだけであって、袋内の底に汚水とし
て溜まってくるようなことは少ない。このため、万一、
袋に穴が明いたとしても、生ゴミからの汚水は内袋2た
るポリビニルアルコールフィルムに吸収、担持されたま
まであって、ポタリ、ポタリと流れ出る心配はなく、そ
のままゴミ収集用の場所に持って行くことができる。
また、水溶性高分子フィルム層が白色ないし着色可能で
あるため、処理袋をカラフルなものとして提供すること
も可能である。
また、本実施例では、従来と同様の塩化ビニル製の外袋
3との二重袋としてあるから、炊事作業中の跳ね水等で
内袋2が濡れてしまうようなこともなく、従来と全く同
じ使い方が出来る。なお、内袋2のみで台所用生ゴミ処
理袋として使うときは、前述のごとく、けん化度やフィ
ルムの厚さを厳密に規定して、溶解速度等、使用条件を
満足させるよう調整しておく必要がある。そして、この
場合には、そのまま畑や庭に埋めてしまえば、外からは
地中の水分を吸収するから、袋自体が自然と溶け、ある
いは地中バクテリア等により分解されて、そのまま肥料
化してしまう。
また、上記実施例では、内袋2と外袋3とを全く別個に
形成するものとして説明したが、フィルム自体を前記白
色微粉末脱臭剤を含有するポリビニルアルコールフィル
ムと塩化ビニルフィルムとの二層フィルムを用い、これ
を袋化させたものでも勿論よい。
以上、本考案を、台所用生ゴミ処理袋を例として説明し
たが、本考案はこれらに限らず、例えば、死体用の袋
や、その他、水分が出易く、臭いの気になるものの処理
袋として使用することができる。死体用の袋としては、
葬儀時には、脱臭作用を、埋葬時には、地中の水分と地
中バクテリア等の助けにより、早く白骨化できるととも
に、その後の袋回収処理等を不要とし、特に、欧米での
埋葬用として適する。この場合には、勿論、前記白色微
粉末脱臭剤を含有する水溶性高分子フィルムだけの袋と
した方がより便利で楽である。
また、一側開口とするだけでなく、例えば、両側方を簡
易ファスナー等で開閉自在としたり、また、開口を口紐
等で閉じられるようにする等の改変は、適宜自由に行え
るものである。
以上、TZ脱臭剤を例に説明したが、本考案に用いる白
色微粉末脱臭剤は、幾分の水成分を含み二酸化チタンと
酸化亜鉛との混成体を主体とした白色微粉末脱臭剤であ
れば、これに限らず同様に施用できるのは勿論であり、
また、水溶性高分子も実施例のポリビニルアルコールに
限られるものでなく、水溶性の高分子であれば同様に施
用できる。また、上記実施例では、成膜するのに、いわ
ゆるキャスティング法、そのうちでもドラム式によった
ものとして説明したが、これに限るものでなく、各種の
成膜法での水溶性高分子フィルムが施用できる。
考案の効果 したがって、本考案によれば、死骸や生ゴミから滲出し
てくる水分は、袋内面の水溶性高分子フィルム層を膨
潤、ゲル化させることによって、吸収され、これに担持
されるようになるから、外に流れ出てくるようなことは
なく、同時に悪臭成分が水分存在下にて前記微粉末脱臭
剤と接触するようになるので、その触媒作用や化学吸
着、物理吸着によって、効率的に脱臭される。
また、処理袋を水溶性高分子フィルム層のみで構成すれ
ば、中身を出したり、穴等を明けたりすることなく、そ
のまま地中に埋めてしまえば地中のバクテリア等がこれ
を分解できる条件下となるので、その後の煩わしさが全
くなくなる。
また、水溶性高分子フィルム層が白色ないし着色可能で
あるため、処理袋をカラフルなものとして提供すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の台所用生ゴミ処理袋の斜視
図である。 1……台所用生ゴミ処理袋 2……内袋、3……外袋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】幾分の水成分を含み二酸化チタンと酸化亜
    鉛との混成体を主体とした白色微粉末脱臭剤を含有する
    水溶性高分子フィルム層を少なくとも袋内面としている
    ことを特徴とする死骸や生ゴミの処理袋。
JP1988148986U 1988-11-15 1988-11-15 死骸や生ゴミの処理袋 Expired - Lifetime JPH0620722Y2 (ja)

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JP1988148986U JPH0620722Y2 (ja) 1988-11-15 1988-11-15 死骸や生ゴミの処理袋

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JPH0269601U JPH0269601U (ja) 1990-05-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7226025B2 (ja) * 2019-03-29 2023-02-21 大日本印刷株式会社 消臭フィルム

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JPS58106301U (ja) * 1982-01-11 1983-07-20 城西 豊 汚物処理袋
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JPH0240986Y2 (ja) * 1985-03-12 1990-10-31
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