JP3025594U - 除臭性ごみ収集袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 除臭性ごみ収集袋に関するもので、主として
家庭用として厨房ゴミを入れて収集日に外に持ち出すま
での数時間から数日間、室内に置いて放置した状態にあ
って、袋体内のゴミから発生する悪臭を吸着して確実に
除去する。 【構成】 低密度のポリエチレン樹脂フィルムが本質的
に有するガス状物質の透過性を利用し、フィルム成型時
にポリエチレン樹脂にガス状物質を吸着する機能を有す
るゼオライトや活性炭のような物質を予め練り込んで比
較的大きな袋本体を成型したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、除臭性ごみ収集袋に関するもので、主として家庭用として厨房ゴミ を入れて収集日に外のゴミ収集場所に持ち出すまでの間、室内に置いておく際、 袋体内のゴミから発生する悪臭を確実に袋体に吸着して除去するようにしたこと を目的とする。

【０００２】

【従来の技術】

一般に家庭用のゴミは、台所において、生野菜屑や生果物屑又は生の魚介類の 調理屑その他腐食し易く且つ悪臭が発生する厨房ゴミをごみ収集袋に投入して、 ゴミ収集日に持ち出すのが通常である。 そして、そのごみ収集袋は、たて８０ｃｍ、よこ６５ｃｍ程度の比較的大きな ポリエチレン樹脂製の専用ごみ収集袋に入れて満杯になるまでの間や満杯になっ てもゴミ収集日のゴミ出しするまでは、数時間から数日に亘ってそのまま室内に 置いておく。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のごみ収集袋はポリエチレン使用の合成樹脂フィルム製である が、それ自体には何の除臭加工を施していないので、ゴミを入れて数時間から数 日間室内に置いておくと、袋体の口を塞いでおいていても悪臭が発散して室内に 充満する。 しかもごみ収集袋を室内に放置状態にしておく時間が長ければ長い程腐敗臭の 度合いが高くなり、それだけ不快感が増大する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は従来のごみ収集袋の外観形状と在来のものと大きさは変わら ないでいながら独特の加工を施すことによって、その袋体内に詰めたゴミから発 散される悪臭の外部への透過漏出を防ぐと共に、袋体内部の悪臭物質を吸着し、 且つ除去してその悪臭濃度を減少させるものである。 本考案は、除臭性ごみ収集袋において、ポリエチレン樹脂フィルム成型に当該 ポリエチレン樹脂フィルムが本質的に有するガス状物質を吸着する機能を有する ゼオライト、活性炭等の物質を当該ポリエチレン樹脂材料の量の約１０％の割合 で予め練り込んで上部に開口部を有する比較的大きな袋本体を成型したものであ る。

【０００５】

【作用】

上記の手段に基づく作用は次の通りである。すなわち、ゴミを入れたごみ収集 袋は、そのポリエチレン樹脂フィルムの成型時にゼオライト、活性炭の如き物質 を当該ポリエチレン樹脂材料の量の約１０％の割合で混入しておくことによって ガス状物質を吸着する機能を発揮して、袋本体内部で発生する悪臭物質の外部へ の透過漏出を防ぐと共に袋体内部の悪臭物質を吸着し、且つ除去してその悪臭濃 度を減少する。 すなわち、前記のゼオライトは野菜や果物の過熱や腐敗を促進するエチレンガ スや二酸化炭素などを吸着し且つ除去する機能を有するものである。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面を以て説明する。図１は本考案に係る除臭性ゴミ収 集袋の斜視図、２は図１の２−２線に沿う断面図である。

【０００７】 図１において、１は低密度のポリエチレン樹脂フィルムからなる袋本体であり 、その形状は従来のゴミ収集袋と略同じの比較的大きなものとし、たてＨ＝８０ ｃｍ、よこＷ＝６５ｃｍ、厚さ０．３ｍｍ程度に設定してある。そして、当該袋 本体は、その袋体の成型時にゼオライトや活性炭の如き吸着する機能を有する物 質を当該ポリエチレン樹脂の量に対してその約１０％の割合で練り込んで製作し てある。２は前記の袋本体１の上部に形成されている開口部である。３は袋本体 の底部であり、筒状に成形したポリエチレン樹脂を８０ｃｍ程度に裁断し、その 裁断部を溶着して形成してある。４は表示部であり、「ごみ収集袋」の表示のほ か、袋体の材質及びライト等の混入物量の割合表示、ゴミ出しにおける諸注意事 項等を印刷表示してある。

【０００８】

【具体的な工程例】

上記の実施例に基づく具体的な工程例は次の通りである。すなわち、ポリエチ レン樹脂フィルムが本質的に有するガス状物質の透過性を利用し、フィルム成型 時にポリエチレン樹脂にガス状物質を吸着する機能を有する物質を予め練り込ん で厚さ約０．３ｍｍ程度のフィルムで偏平状態で横幅６５ｃｍ程度の筒状体を成 形した後、縦８０ｃｍ程度の長さに裁断し、開口部の一辺を開口部２とし、且つ 開口部の他辺を溶着して底部３を形成して可燃性袋体１を製する。 これによって、ゴミを入れた袋本体内部で発生する悪臭物質の外部への透過漏 出を防ぐと共に袋本体内部の悪臭物質を吸着し、且つ除去してその濃度を減少す る。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上記の構成であるから、生野菜屑や生果物屑もたは魚介類の屑等腐食 し易いゴミを入れたごみ収集袋は、そのポリエチレン樹脂フィルムの成型時にゼ オライト、活性炭の如き物質を練り込んで袋体を製作したことによってガス状物 質を吸着する機能を発揮する。因って、袋本体内部で発生する悪臭物質の外部へ の透過漏出を防ぐと共に袋体内部の悪臭物質を吸着してその濃度を減少すること ができる。 これによって、本考案に係る比較的大きなごみ収集袋にかなり多量のゴミを入 れて室内に数時間から数日に亘って放置状態に置いても、その悪臭物質は袋本体 に確実に吸収されて袋体外に漏れる恐れがない。また、生活廃棄物となる野菜屑 や果物屑等や調理屑となる生魚類屑等の過熱と腐敗を促進するエチレンガスや二 酸化炭素などの吸着・除去することができて脱臭効果がある。なお、その放置し ておく時間は相当な長時間たとえば少なくとも１週間程度であれば室内に置いた ままでも悪臭が袋体外部に発散することはなく、不快感が生じることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る除臭性ごみ収集袋の斜視図であ
る。

【図２】 図１の２─２線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ ポチエチレン樹脂フィルム製の袋本体 ２ 袋本体の開口部 ３ 袋本体の底部 ４ 表示部

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１２月８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポリエチレン樹脂フィルム成型時に当該
   ポリエチレン樹脂フィルムが本質的に有するガス状物質
   を吸着する機能を有するゼオライト、活性炭等の物質を
   当該ポリエチレン樹脂材料の量に対して約１０％の割合
   で予め練り込んで上部に開口部（２）を有する比較的大
   きな袋本体（１）を成型したことを特徴とする除臭性ご
   み収集袋。