JPH06204345A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH06204345A
JPH06204345A JP36217192A JP36217192A JPH06204345A JP H06204345 A JPH06204345 A JP H06204345A JP 36217192 A JP36217192 A JP 36217192A JP 36217192 A JP36217192 A JP 36217192A JP H06204345 A JPH06204345 A JP H06204345A
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intermediate conductive
layer
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Katsushi Fujita
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 特に中間導電層のコンタクト抵抗の低減を図
り、所定の導電層に対して確実にコンタクトを図り、し
かも高集積化が可能な多層配線構造の半導体装置を提供
すること。 【構成】 複数の導電層22,26,38が層間絶縁層
24,31を介して積層してある多層配線構造の半導体
装置において、中間に位置する中間導電層26が、コン
タクトホール36a,36bを形成すべきパターンに対
応して、他の部分に比較して厚く形成された厚膜部分2
6aを有する。この厚肉部分の略中央部には、薄膜部分
が形成されている。厚膜部分の略中央部に形成してある
薄膜部分の領域幅が、コンタクトホールの領域幅よりも
小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の導電層が層間絶
縁層を介して積層してある多層配線構造の半導体装置に
係り、さらに詳しくは、特に中間導電層のコンタクト抵
抗の低減を図り、所定の導電層に対して確実にコンタク
トを図ることができる多層配線構造の半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化あるいは三次元化
がさらに進むにつれて、たとえば16MSRAMなどの
ように、多層配線構造の半導体装置が開発されている。
多層配線構造の半導体装置では、半導体基板の表面に複
数の導電層が層間絶縁層を介して積層してある。これら
複数の導電層の内、所定の導電層相互は、コンタクトホ
ールにおいて相互に接続される。
【0003】従来の多層配線構造の半導体装置に用いら
れているコンタクトホールの断面を図5に示す。図5に
示す半導体装置では、半導体基板2の表面に下層側の下
部導電層4が所定のパターンで積層してあり、この下部
導電層4の上に第1層間絶縁層6を介して中間導電層8
が積層してある。中間導電層8の上には、第2層間絶縁
層10を介して上部導電層14が積層してある。
【0004】図5(A)に示す例では、第1層間絶縁層
6、中間導電層8および第2絶縁層10に対して、領域
幅dのコンタクトホール12aが形成してあり、上部導
電層14がコンタクトホール12aを通して中間導電層
8および下部導電層4に対して接続する。
【0005】図5(B)に示す例では、第2層間絶縁層
10に対してコンタクトホール12bを形成し、上部導
電層14を中間導電層8に対してのみ接続してある。な
お、コンタクトホール12bを形成する際に、中間導電
層8の表面は、通常、オーバーエッチングにより深さx
の量で削れる。オーバーエッチングを行なうのは、コン
タクトホール12bを形成する際に、中間導電層8の表
面が完全に露出し、コンタクト不良を防止するためであ
る。
【0006】実際の半導体装置では、図5(A)に示す
配線構造と、同図(B)に示す配線構造とが組み合わさ
れて使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例に係る多層配線構造の半導体装置では、次のよう
な課題を有している。まず、図5(A)に示す従来例で
は、上部導電層14と中間導電層8との接続面積は、コ
ンタクトホール12aの横断面を直径dの円形であると
仮定し、中間導電層の膜厚をtとすると、π×d×tで
表わせる。したがって、中間導電層8の膜厚が薄いと、
接続面積も小さくなり、コンタクト抵抗が増大するとい
う課題を有している。コンタクトホール12aの領域幅
d(直径)は、高密度化の観点からは大きくすることは
できず、上部導電層14と中間導電層8との接続面積を
大きくするためには、中間導電層8の膜厚を増大させる
ことが好ましいが、製造プロセス上などの制約から単純
に厚く形成することもできない。したがって、従来で
は、上部導電層14と中間導電層8との接続抵抗の増大
が問題であった。
【0008】また、図5(B)に示す従来例では、導電
層8の膜厚tが薄い場合に、オーバーエッチ量xが膜厚
tよりも大きくなるおそれがあり、その場合に、上部導
電層14が、コンタクトホール12bにおいて、下部導
電層6まで到達し、導通してはならない下部導電層4と
上部導電層14とが導通するおそれがあるという課題を
有している。
【0009】また、他の従来例として、図6,7(図7
は図6の半導体装置の概略平面図)に示すように、領域
幅dのコンタクトホール12cが形成される部分で、下
部導電層4の領域幅が狭く、コンタクトホール12cの
領域幅dに対してのマージンyが狭い場合の多層配線構
造がある。マージンyは、ステッパーの合わせ精度およ
び加工精度などによって変化する値で、通常最低で0.
2〜0.5μm程度である。ところが、下部導電層4の
線幅が最小ルールで設計されている場合などには、マー
ジンyを十分に広くとれず、コンタクトホール12cが
下部導電層からはみ出してしまうおそれがある。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、特に中間導電層のコンタクト抵抗の低減を図り、所
定の導電層に対して確実にコンタクトを図り、しかも高
集積化が可能な多層配線構造の半導体装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の半導体装置は、複数の導電層が層間
絶縁層を介して積層してある多層配線構造の半導体装置
において、中間に位置する中間導電層が、コンタクトホ
ールを形成すべきパターンに対応して、他の部分に比較
して厚く形成された厚膜部分を有することを特徴とす
る。
【0012】また、本発明の第2の半導体装置は、複数
の導電層が層間絶縁層を介して積層してある多層配線構
造の半導体装置において、中間に位置する中間導電層
が、コンタクトホールを形成すべきパターンに対応し
て、他の部分に比較して厚く形成された厚膜部分を有
し、この厚肉部分の略中央部には、薄膜部分が形成され
ていることを特徴とする。上記厚膜部分の略中央部に形
成してある薄膜部分の領域幅が、コンタクトホールの領
域幅よりも小さいことが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の第1の半導体装置において、上部導電
層と中間導電層と下部導電層とを全て接続する場合に
は、中間導電層の厚膜部分を貫通してコンタクトホール
を形成し、上層側の上部導電層を、中間導電層の下層側
に位置する下部導電層に対して接続すれば良い。その場
合には、中間導電層と上部導電層とは、中間導電層の厚
膜部分を介して接続されるので、従来に比較して厚膜部
分の膜厚の増大に比例して接続面積が増大する。したが
って、中間導電層が薄膜化したとしても、コンタクト抵
抗の低減を図ることができる。
【0014】また、本発明の第1の半導体装置におい
て、上部導電層と中間導電層を接続する場合には、中間
導電層の厚膜部分に対してエッチングによりコンタクト
ホールを形成する。その際に、中間導電層の表面を完全
に露出させるために、オーバーエッチが行われるが、そ
の部分は、中間導電層の内でも厚膜部分なので、オーバ
ーエッチにより中間導電層を貫通することはなく、その
下の下部導電層に対してショートするなどの不良を防止
できる。
【0015】また、本発明の第2の半導体装置では、上
部導電層と中間導電層と下部導電層とを全て接続する場
合には、中間導電層の厚膜部分を貫通してコンタクトホ
ールを形成し、上層側の上部導電層を、中間導電層の下
層側に位置する下部導電層に対して接続すれば良い。そ
の場合には、中間導電層と上部導電層とは、中間導電層
の厚膜部分を介して接続されるので、従来に比較して厚
膜部分の膜厚の増大に応じて接続面積が増大する。した
がって、中間導電層が薄膜化したとしても、コンタクト
抵抗の低減を図ることができる。
【0016】しかも本発明の第2の半導体装置では、厚
膜部分のほぼ中央部に薄膜部分が形成してあるので、厚
膜部分を貫通するコンタクトホールを形成する際に、中
間導電層から下部導電層へ向かうコンタクトホールの領
域幅が自己整合的に小さくなり、下部導電層の線幅が最
小寸法ルールで設計されていたとしても、下部導電層と
コンタクトホールとの位置合わせマージンが増大し、コ
ンタクトホールが下部導電層から外れて形成されること
がなくなる。
【0017】また、本発明の第2の半導体装置におい
て、上部導電層と中間導電層を接続する場合には、中間
導電層の厚膜部分に対してエッチングによりコンタクト
ホールを形成する。その際に、中間導電層の表面を完全
に露出させるために、オーバーエッチが行われるが、そ
の部分は、中間導電層の内でも厚膜部分なので、オーバ
ーエッチにより中間導電層を貫通することはなく、その
下の下部導電層に対してショートするなどの不良を防止
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る半導体装置につ
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1,2は本
発明の第1実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部断面図、図3,4は本発明の第2の実施例に係る半導
体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【0019】図1,2に示す本発明の第1の実施例に係
る半導体装置は、図2(D−1)および同図(D−2)
に示すように、半導体基板20の表面に、少なくとも下
部導電層22と、中間導電層26と、上部導電層38と
が、第1層間絶縁層24および第2層間絶縁層31を介
して積層してある。本実施例では、中間導電層26が、
コンタクトホール36a,36bを形成すべきパターン
に対応して、他の部分に比較して厚く形成された厚膜部
分26aを有する。
【0020】なお、図2(D−1)は、中間導電層26
の厚膜部分26aを貫通してコンタクトホール36aを
形成し、上層側の上部導電層38を、中間導電層26の
下層側に位置する下部導電層22に対して接続する多層
配線のコンタクト構造を示している。また、図2(D−
2)は、上部導電層38と中間導電層26とをコンタク
トホール36bを通して接続する多層配線のコンタクト
構造を示している。実際の半導体装置では、これら双方
の配線構造が必要に応じて用いられている。
【0021】以下、この実施例に係る半導体装置の製造
方法に基づき、本発明を説明する。まず、図1(A)に
示すように、たとえば単結晶シリコンウエハなどで構成
される半導体基板20の表面に、下部導電層22を形成
する。下部導電層22は、たとえばCVD法により成膜
されるポリシリコン層で構成される。この下部導電層2
2は、半導体基板20上に作り込まれる素子のパターン
に対応した所定のパターンにエッチング加工される。
【0022】この下部導電層22が形成された半導体基
板20の表面には、第1層間絶縁層24が堆積される。
この第1層間絶縁層24は、たとえばCVD法で成膜さ
れる酸化シリコン層、窒化シリコン層、PSG層、BP
SG層などで構成される。この第1層間絶縁層24の表
面には、中間導電層26が堆積される。中間導電層は、
たとえばCVD法により成膜されるポリシリコン層で構
成される。この中間導電層26の膜厚Tは、その初期時
には、多少厚めに形成され、たとえば150nm程度で
ある。
【0023】この中間導電層26の表面には、コンタク
トホールが形成されるパターンに対応したパターンのレ
ジスト膜28が成膜され、これを用いて、中間導電層2
6は、図1(B)に示すパターンにエッチング加工され
る。すなわち、中間導電層26は、コンタクトホールが
形成される部分に対応した領域以外の部分において、エ
ッチング量x1でエッチング加工され、厚さT(t+x1
)の厚膜部分26aと、厚さtの薄膜部分26bとが
形成される。厚膜部分26aの膜厚Tは、たとえば15
0nm程度であり、薄膜部分26bの膜厚tは、たとえ
ば100nm程度である。ただし、これら膜厚T,t
は、設計により自由に変更可能である。
【0024】厚膜部分26aの領域幅Dは、後述するコ
ンタクトホールの領域幅dよりも片側でマージンy1 程
度大きく形成する(図1(C)参照)。マージンy1
は、0.2μm以上、好ましくは0.5μm以上が望ま
しい。中間導電層26に対して厚膜部分26aと薄膜部
分26bとを形成した後には、この中間導電層26の上
に、図1(B)に示すように、レジスト膜30を成膜
し、これを用いて中間導電層26を、設計に応じたパタ
ーンでエッチング加工する。その後、図1(C)に示す
ように、中間導電層26の表面に第2層間絶縁層31を
堆積する。第2層間絶縁層31は、第1層間絶縁層と同
一材質で構成されても良いが、異なる材質で構成されて
も良い。
【0025】この第2層間絶縁層31の上には、コンタ
クトホールを形成すべきパターンで開口部34が形成さ
れたレジスト膜32を成膜する。コンタクトホールの領
域幅dは、設計により自由に設定されるが、通常では、
0.4〜1.0μm程度である。前述したように、中間
導電層26の厚膜部分の領域幅Dは、このコンタクトホ
ール領域幅dに対して片側でマージンy1 程度大きく設
計される。
【0026】このコンタクトホール形成用レジスト膜3
2を用いて、RIEなどのエッチングを行うことによ
り、図2(D−1)または図2(D−2)に示すコンタ
クト構造を得る。図2(D−1)は、中間導電層26の
厚膜部分26aを貫通してコンタクトホール36aを形
成し、上層側の上部導電層38を、中間導電層26の下
層側に位置する下部導電層22に対して接続する多層配
線のコンタクト構造を示している。また、図2(D−
2)は、上部導電層38と中間導電層26とをコンタク
トホール36bを通して接続する多層配線のコンタクト
構造を示している。実際の半導体装置では、これら双方
の配線構造が必要に応じて用いられている。
【0027】本実施例において、図2(D−1)に示す
ように、上部導電層38と中間導電層26と下部導電層
22とを全て接続する場合には、まず、図1(C)に示
すレジスト膜32を用いてRIEなどのエッチングを行
い、第2層間絶縁層31、中間導電層26の厚膜部分2
6aおよび第1層間絶縁層24を貫通してコンタクトホ
ール36aを形成する。その後、コンタクトホール36
a内に入り込むように、上部導電層38を成膜する。上
部導電層38は、ポリシリコン層、ポリサイド層(ポリ
シリコン層とシリサイド層との複合層)、アルミニウム
などの金属層などで構成される。
【0028】図2(D−1)のコンタクト構造では、中
間導電層26と上部導電層38とは、中間導電層26の
厚膜部分26aを介して接続されるので、従来に比較し
て厚膜部分26aの膜厚の増大に比例して接続面積が増
大する。したがって、中間導電層26の薄膜部分26b
が薄膜化したとしても、コンタクト部分では、コンタク
ト抵抗の低減を図ることができる。
【0029】また、本実施例の半導体装置において、上
部導電層38と中間導電層26を接続する場合には、図
2(D−2)に示すように、第2層間絶縁層31に対し
てコンタクトホール36bを形成し、中間導電層26の
厚膜部分26aに対してオーバーエッチを行い、厚膜部
分26aの表面を露出させる。その際に、厚膜部分26
aの表面には、オーバーエッチにより深さx2 の溝がで
きる。しかし、オーバーエッチは、中間導電層26の厚
膜部分に対して行われるため、この深さx2 の溝が、中
間導電層26を貫通することはなく、その下の下部導電
層22に対してショートするなどの不良を防止できる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例に係る多層配
線構造の半導体装置について、図3,4に基づき説明す
る。図3,4に示す本発明の第2の実施例に係る多層配
線構造の半導体装置は、以下に示す製造方法で製造され
る。
【0031】まず、図3(A)に示すように、たとえば
単結晶シリコンウエハなどで構成される半導体基板20
の表面に、下部導電層42を形成する。下部導電層42
は、たとえばCVD法により成膜されるポリシリコン層
で構成される。この下部導電層42は、半導体基板20
上に作り込まれる素子のパターンに対応した所定のパタ
ーンにエッチング加工される。
【0032】この下部導電層42が形成された半導体基
板20の表面には、第1層間絶縁層44が堆積される。
この第1層間絶縁層44は、たとえばCVD法で成膜さ
れる酸化シリコン層、窒化シリコン層、PSG層、BP
SG層などで構成される。この第1層間絶縁層44の表
面には、中間導電層46が堆積される。中間導電層は、
たとえばCVD法により成膜されるポリシリコン層で構
成される。この中間導電層46の膜厚Tは、その初期時
には、多少厚めに形成され、たとえば150nm程度で
ある。
【0033】この中間導電層46の表面には、コンタク
トホールが形成されるパターンに対応し、且つ中央部に
開口部47が形成されたパターンのレジスト膜48が成
膜される。レジスト膜48の外径側領域幅D2 は、後述
するコンタクトホールの領域幅dよりも大きく、しかも
下部導電層42の線幅D3 よりも大きい寸法で設計され
る。開口部47の領域幅D1は、後述するコンタクトホ
ールの領域幅dよりも小さい寸法に設定され、その値は
特に限定されないが、たとえば0.35μm程度であ
る。
【0034】このレジスト膜48を用いて、中間導電層
46は、図3(B)に示すパターンにエッチング加工さ
れる。すなわち、中間導電層46は、コンタクトホール
が形成される部分に対応した領域以外の部分とレジスト
膜48の開口部47に相当する部分において、エッチン
グ量x1 でエッチング加工され、厚さT(t+x1 )の
厚膜部分46aと、厚さtの薄膜部分46b,46cと
が形成される。一方の薄膜部分46bは、中間導電層2
6の配線領域に形成され、他方の薄膜部分46cは、コ
ンタクト領域に相当するパターンで形成される厚肉部分
46aの略中央部に形成される。
【0035】厚膜部分46aの膜厚Tは、たとえば15
0nm程度であり、薄膜部分46bおよび薄膜部分46
cの膜厚tは、たとえば100nm程度である。ただ
し、これら膜厚T,tは、設計により自由に変更可能で
ある。中間導電層46に対して厚膜部分46aと薄膜部
分46b,46cとを形成した後には、この中間導電層
46の上に、図3(B)に示すように、レジスト膜50
を成膜し、これを用いて中間導電層46を設計に応じた
パターンでエッチング加工する。その後、図3(C)に
示すように、中間導電層46の表面に第2層間絶縁層5
1を堆積する。第2層間絶縁層51は、第1層間絶縁層
44と同一材質で構成されても良いが、異なる材質で構
成されても良い。
【0036】この第2層間絶縁層51の上には、コンタ
クトホールを形成すべきパターンで開口部54が形成さ
れたレジスト膜52を成膜する。コンタクトホールの領
域幅dは、設計により自由に設定されるが、通常では、
0.4〜1.0μm程度である。中間導電層46の厚膜
部分の外径側領域幅は、このコンタクトホール領域幅d
に対して片側0.5μm以上程度のマージンで大きく設
計される。
【0037】このコンタクトホール形成用レジスト膜5
2を用いて、RIEなどのエッチングを行うことによ
り、上部導電層38と中間導電層26と下部導電層42
とを全て接続する場合には、図4(D)に示すように、
まず、第2層間絶縁層51、中間導電層46の厚膜部分
46aおよび第1層間絶縁層44を貫通してコンタクト
ホール56を形成する。このエッチングに際しては、層
間絶縁層51,44のエッチングガス条件と、中間導電
層46のエッチングガス条件とは、変えることが好まし
い。すなわち、層間絶縁層51,44のエッチングは、
中間導電層46に対して選択比がとれる条件で行い、中
間導電層46のエッチングに際しては、層間絶縁層5
1,44との選択比がとれる条件で行う。
【0038】このようなエッチングによりコンタクトホ
ール56を形成する際に、厚膜部分46aのほぼ中央部
に薄膜部分46cが形成してあるので、厚膜部分46a
を貫通するコンタクトホール56を形成する際に、中間
導電層46から下部導電層42へ向かうコンタクトホー
ル56の途中に段差59が形成され、段差59後のコン
タクトホール56の下部領域幅d1 が自己整合的に小さ
くなる。その結果、下部導電層42の線幅D3 が最小寸
法ルールで設計されていたとしても、下部導電層42と
コンタクトホール56との位置合わせマージンy2 が増
大し、コンタクトホール56が下部導電層42から外れ
て形成されることがなくなる。なお、段差59は、厚膜
部分46aの表面から深さtの位置に形成され、段差5
9から厚膜部分46a下面までの深さx3 は約50nmと
なる。
【0039】その後、図4(E)に示すように、コンタ
クトホール56内に入り込むように、上部導電層60を
成膜する。上部導電層60は、ポリシリコン層、ポリサ
イド層(ポリシリコン層とシリサイド層との複合層)、
アルミニウムなどの金属層などで構成される。
【0040】本実施例の半導体装置では、上部導電層6
0と中間導電層46と下部導電層42とを全て接続する
場合には、中間導電層46の厚膜部分46aを貫通して
コンタクトホール56を形成し、上層側の上部導電層6
0を、中間導電層46の下層側に位置する下部導電層4
2に対して接続すれば良い。その場合には、中間導電層
46と上部導電層60とは、中間導電層46の厚膜部分
46aを介して接続されるので、厚膜部分の膜厚の増大
に応じて接続面積が増大すると共に、段差59の面積も
加算されて接続面積が増大する。したがって、中間導電
層46の実際の配線部分である薄膜部分46bが薄膜化
したとしても、コンタクト抵抗の低減を図ることができ
る。
【0041】また、本実施例において、上部導電層60
と中間導電層46を接続する場合には、第2層間絶縁層
51に対してコンタクトホールを形成し、中間導電層4
6の厚膜部分46aに対してオーバーエッチを行い、厚
膜部分46aの表面を露出させる。その際に、厚膜部分
426aの表面には、オーバーエッチにより溝ができ
る。しかし、オーバーエッチは、中間導電層46の厚膜
部分46aに対して行われるため、この溝が、中間導電
層46を貫通することはなく、その下の下部導電層42
に対してショートするなどの不良を防止できる。
【0042】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。例えば、上述した各実施例では、導電層を
三層としたが、四層以上の導電層を有する多層配線構造
の半導体装置に対して本発明を適用することも可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の第1
の半導体装置において、上部導電層と中間導電層と下部
導電層とを全て接続する場合には、中間導電層の厚膜部
分を貫通してコンタクトホールを形成し、上層側の上部
導電層を、中間導電層の下層側に位置する下部導電層に
対して接続すれば良い。その場合には、中間導電層と上
部導電層とは、中間導電層の厚膜部分を介して接続され
るので、従来に比較して厚膜部分の膜厚の増大に比例し
て接続面積が増大する。したがって、中間導電層が薄膜
化したとしても、コンタクト抵抗の低減を図ることがで
きる。
【0044】また、本発明の第1の半導体装置におい
て、上部導電層と中間導電層を接続する場合には、中間
導電層の厚膜部分に対してエッチングによりコンタクト
ホールを形成する。その際に、中間導電層の表面を完全
に露出させるために、オーバーエッチが行われるが、そ
の部分は、中間導電層の内でも厚膜部分なので、オーバ
ーエッチにより中間導電層を貫通することはなく、その
下の下部導電層に対してショートするなどの不良を防止
できる。
【0045】また、本発明の第2の半導体装置では、上
部導電層と中間導電層と下部導電層とを全て接続する場
合には、中間導電層の厚膜部分を貫通してコンタクトホ
ールを形成し、上層側の上部導電層を、中間導電層の下
層側に位置する下部導電層に対して接続すれば良い。そ
の場合には、中間導電層と上部導電層とは、中間導電層
の厚膜部分を介して接続されるので、従来に比較して厚
膜部分の膜厚の増大に応じて接続面積が増大する。した
がって、中間導電層が薄膜化したとしても、コンタクト
抵抗の低減を図ることができる。しかも本発明の第2の
半導体装置では、厚膜部分のほぼ中央部に薄膜部分が形
成してあるので、厚膜部分を貫通するコンタクトホール
を形成する際に、中間導電層から下部導電層へ向かうコ
ンタクトホールの領域幅が自己整合的に小さくなり、下
部導電層の線幅が最小寸法ルールで設計されていたとし
ても、下部導電層とコンタクトホールとの位置合わせマ
ージンが増大し、コンタクトホールが下部導電層から外
れて形成されることがなくなる。
【0046】また、本発明の第2の半導体装置におい
て、上部導電層と中間導電層を接続する場合には、中間
導電層の厚膜部分に対してエッチングによりコンタクト
ホールを形成する。その際に、中間導電層の表面を完全
に露出させるために、オーバーエッチが行われるが、そ
の部分は、中間導電層の内でも厚膜部分なので、オーバ
ーエッチにより中間導電層を貫通することはなく、その
下の下部導電層に対してショートするなどの不良を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る多層配線構造の半導
体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図2】同実施例に係る多層配線構造の半導体装置の製
造過程を示す要部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る多層配線構造の半
導体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図4】同実施例に係る多層配線構造の半導体装置の製
造過程を示す要部断面図である。
【図5】従来例に係る多層配線構造の半導体装置の要部
断面図である。
【図6】その他の従来例に係る多層配線構造の半導体装
置の要部断面図である。
【図7】図6に示す半導体装置の要部平面図である。
【符号の説明】
20… 半導体基板 22,42… 下部導電層 24,44… 第1層間絶縁層 26,46… 中間導電層 26a,46a… 厚膜部分 26b,46b,46c… 薄膜部分 31,51… 第2層間絶縁層 36a,36b,56… コンタクトホール 38,60… 上部導電層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電層が層間絶縁層を介して積層
    してある多層配線構造の半導体装置において、中間に位
    置する中間導電層が、コンタクトホールを形成すべきパ
    ターンに対応して、他の部分に比較して厚く形成された
    厚膜部分を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記中間導電層の厚膜部分を貫通して、
    上層側の上部導電層が、中間導電層の下層側に位置する
    下部導電層に対して接続されることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 上記中間導電層の厚膜部分に対して貫通
    することなく、中間導電層の上層側の上部導電層が中間
    導電層に対して接続されることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 複数の導電層が層間絶縁層を介して積層
    してある多層配線構造の半導体装置において、中間に位
    置する中間導電層が、コンタクトホールを形成すべきパ
    ターンに対応して、他の部分に比較して厚く形成された
    厚膜部分を有し、この厚肉部分の略中央部には、薄膜部
    分が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記厚膜部分の略中央部に形成してある
    薄膜部分の領域幅が、コンタクトホールの領域幅よりも
    小さいことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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