JPH06204147A - 処理装置 - Google Patents

処理装置

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JPH06204147A
JPH06204147A JP5235357A JP23535793A JPH06204147A JP H06204147 A JPH06204147 A JP H06204147A JP 5235357 A JP5235357 A JP 5235357A JP 23535793 A JP23535793 A JP 23535793A JP H06204147 A JPH06204147 A JP H06204147A
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gas
chamber
semiconductor wafer
film
processing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の処理工程間の処理ガスが互いに干渉す
ることがなく、成膜に際しては極めて薄い膜を短時間で
複数層を積層して膜質に優れた薄膜を形成することがで
き、また、エッチングに際してはエッチングによって生
成した不要ガスを効率的に排出して精度の高いエッチン
グを行なうことができる処理装置を提供することができ
る。 【構成】 本処理装置は、真空状態を形成し得る円筒状
の反応容器1内の上部空間がその中心軸部から放射状に
延設された隔壁2によって分割形成された複数の処理室
3と、これらの各処理室3を形成する上記各隔壁2の下
端に対して細隙δを介して回転可能に配設され且つ半導
体ウエハWを5枚載置する円形状の載置台4とを備え、
上記複数の処理室3の2室を構成する、第1プロセス室
31及び第2プロセス室32に所定のガスを導入し、こ
のガスで上記半導体ウエハWを成膜処理するように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体を製造するプロセスでは、エッチ
ング装置あるいはCVD装置が広く用いられている。近
年の半導体の微細化に伴ってエッチング精度あるいは膜
質の向上が益々重要になってきており、所望のエッチン
グや成膜を行なうために複数の反応性ガスを利用する場
合が増大している。
【0003】プラズマを利用したエッチング装置は、減
圧下において反応性ガスを反応容器内に導入し、プラズ
マ状態の反応性ガスの物理化学的反応によって被処理体
としての半導体ウエハに所定のエッチングを施すように
構成されている。そして、微細な加工穴が存在する半導
体ウエハをエッチングする場合には、その加工穴内にエ
ッチングガスを効率良く導入し、且つエッチング後の使
用されたガスを効率良く除去することが重要になる。
【0004】また、減圧CVD装置は、減圧下において
複数の反応性ガスを反応容器内に導入して、複数の反応
性ガスを気相反応または半導体ウエハの表面で反応させ
て半導体ウエハに所定の薄膜を形成するように構成され
ている。そして、成膜技術では、膜質を向上させる上
で、極めて薄い膜(例えば、5オングストローム程度)
を数100層に亘って積層させることが実験レベルで知
られている。また、反応性の高い2つのガスの反応生成
物を半導体ウエハ上に膜として形成する場合、あるいは
ガリウム(Ga)及び砒素(As)の薄膜を交互に重ね
てGaAs層を形成する場合などのプロセスに対応する
ため、2つの異なるガスをパルス状に交互に反応容器内
に供給する、いわゆるパルスCVD法が提案されてい
る。この方法によれば、膜厚の制御が確実になると共
に、半導体ウエハ表面に吸着したガス成分のみを成膜に
利用することができるため、膜質の向上を図ることがで
きる。
【0005】また、特開平3−72077号公報には回
転式の基板ホルダーを利用してパルスCVDと類似にプ
ロセスによりシリコン酸化膜を形成するための装置が開
示されている。この公報の図1及び図2で図示された装
置においては、真空室1の内部且つ上部に基板ホルダー
2が配設されている。この基板ホルダー2は4枚の基板
4を保持し、且つ60rpm程度の高速で回転可能に構
成されている。また、真空室1は仕切壁31によって2
つの区画室に分割されている。そして、一方の区画室内
にはガス導入口15からテトラエトキシオルソシリケー
ト(TEOS)とオゾンとの混合ガスが供給され、この
混合ガスにより基板4が処理されるように構成されてい
る。また、他方の区画室にはガス導入口18から酸素が
供給され、この酸素はこの導入口18に設けられた他方
の区画室内でプラズマ20にされ、このプラズマ20に
より上記基板4がプラズマ処理されるように構成されて
いる。また、これらの両区画室の側部にはそれぞれ排気
口29、30が排気専用に取り付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エッチング装置では、半導体ウエハの微細な加工穴に加
工用のガスを導入すると共に、加工後に発生する不要な
生成ガスを効率良く迅速に系外へ排出することが難し
く、このように生成ガスの除去が良好でないと、この不
要なガスが加工用ガスに作用してエッチング精度を低下
させるという課題があった。
【0007】また、従来の減圧CVD装置の場合には、
例えば5オングストローム程度の薄膜を数100層に亘
って積層させて実用に耐える積層膜を形成することは困
難であり、更には、例えば原料ガスである反応性ガスと
酸化あるいは還元用ガスを供給して半導体ウエハに吸着
した反応性ガスを酸化あるいは還元させる場合、酸化あ
るいは還元用ガスが吸着反応性ガスとのみ反応すればよ
いが、複数のガスを同時に供給すれば、反応性ガスと酸
化用ガスあるいは還元用ガスとの気相反応も起こり、こ
の生成ガスが半導体ウエハに吸着して不純物が混入し、
所望の成膜を施すことができないという課題があった。
【0008】また、特開平3−72077号公報に開示
された装置では、基板ホルダー2の回転作用及び仕切壁
31の上部の隙間の存在のため、両区画室内に互いに処
理ガスが侵入し、半導体ウエハ上ではなく、空中で処理
ガスが反応し、生成物が生成される。空中で生成した生
成物は半導体ウエハ上で形成されるべき膜の材料とはな
らず、半導体ウエハ上に落下してコンタミネーションの
原因である汚染物になる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
たもので、複数の処理工程間の処理ガスが互いに干渉す
ることがなく、成膜に際しては極めて薄い膜を短時間で
複数層を積層して膜質に優れた薄膜を被処理体に形成す
ることができ、また、エッチングに際しては被処理体の
エッチングによって生成した不要ガスを効率的に排出し
て精度の高いエッチングを行なうことができる処理装置
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の処理装置は、真空状態を形成し得る円筒状の反応容器
内がその中心軸の周囲で隔壁によって分割形成された複
数の処理室と、これらの各処理室を形成する上記各隔壁
の下端に対して細隙を介して回転可能に配設され且つ被
処理体を複数載置する円形状の載置台とを備え、上記複
数の処理室の少なくとも一つの処理室に所定のガスを導
入し、このガスで上記被処理体を処理するように構成さ
れたものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の処理装置
は、請求項1に記載の発明において、上記隔壁を上記反
応容器の中心から放射状に延設したものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の処理装置
は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上
記載置台を、その中央部から外方に向かって上方へ傾斜
させて形成して構成されたものである。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の処理装置
は、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の発明に
おいて、上記載置台を昇降させて上記細隙を調整する昇
降装置を備えて構成されたものである。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の処理装置
は、請求項1〜請求項4のいずれか一つの発明におい
て、上記各隔壁に隣合う処理室間を連通可能にする圧力
調整手段を設けて構成されたものである。
【0015】
【作用】本発明の請求項1及び請求項2に記載の発明に
よれば、反応容器内の処理室に位置する載置台に被処理
体を順次供給した後、少なくとも一つの処理室に所定の
ガスを導入しながら載置台を回転させると、この回転に
より被処理体は反応容器の中心軸の周囲に形成された処
理室を通過する間に導入ガスによって所定の処理が施さ
れ、更に載置台が回転を継続する間に処理室で被処理体
に同様の処理を繰り返し行なうことができる。
【0016】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明において、
載置台が回転すればその遠心力で被処理体が載置台の傾
斜面に押し付けられて被処理体を確実に載置台上に保持
することができる。
【0017】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の発明
において、昇降装置によって載置台と隔壁との細隙を調
整して各処理室内の処理圧力を適宜調整することができ
る。
【0018】また、本発明の請求項5に記載の発明によ
れば、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の発明
において、導入ガスの流量に応じて隔壁の圧力調整手段
によって各処理室内の処理圧力を適宜調整することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図7示す実施例に基づいて本発
明を説明する。本実施例の処理装置は、図1〜図3に示
すように、真空状態を形成し得る円筒状の反応容器1内
の上部空間がその中心軸部から放射状に延設された隔壁
2によって分割形成された6室の処理室3と、これらの
各処理室3を形成する上記各隔壁2の下端に対して細隙
δを介して回転可能に配設され且つ被処理体としての半
導体ウエハWを5枚載置する円形状且つ導電性の載置台
として形成された回転テーブル4とを備え、上記6室の
処理室3の少なくとも一つ(本実施例では、後述の2
室)の処理室3に所定のガスを導入し、このガスで上記
半導体ウエハWを処理するように構成されている。
【0020】また、上記処理装置は、図1に示すよう
に、上記反応容器1の内部を真空引きする真空ポンプ5
と、この真空ポンプ5によって真空状態になった上記各
処理室3で半導体ウエハWに所定の処理を施すように上
記回転テーブル4を回転駆動させる回転駆動装置として
のモータ6と、このモータ6を介して上記回転テーブル
4を昇降させるボール螺子等を有する昇降装置7と、こ
の昇降装置7によって昇降する上記回転テーブル4の上
面に半導体ウエハWを搬入、搬出する真空予備室8とを
備えて構成されている。また、上記真空ポンプ5は、例
えば、ターボ分子ポンプ及びメカニカルポンプ等から構
成され、10-7Torrの真空度まで引くことができるよう
に構成されている。
【0021】更に、上記反応容器1の内部にはその天板
1Bの中心部から下方の中程まで垂下するスリーブ9が
形成され、このスリーブ9から上記各隔壁2が径方向へ
放射状に延設され、各隔壁2はそれぞれの延設端が上記
反応容器1の周壁1Aに連結されて一体化して上述のよ
うに上記反応容器1の上部空間を6室の処理室3に分割
している。また、各隔壁2は内端がスリーブ9とほぼ同
一寸法に形成され、外端が周壁1Aの上端から略1/3
の長さに形成されている。そして、このスリーブ9の軸
芯及び上記反応容器1の天板1Bの中心孔を上記回転テ
ーブル4の中心部4Aから上方へ延びる回転軸41が回
転可能に貫通し、この回転軸41は上記天板1Bに配設
された上記モータ6に連結されている。そして、このモ
ータ6によって上記回転テーブル4を例えば10回転/
秒(rps)の速度で回転させるようにしている。
【0022】また、上記回転軸41が貫通する上記中心
孔の周壁には、その全周に亘って図示しない溝が複数段
(例えば3段)形成され、更に、これらの各溝から図示
しない排気管及び真空ポンプに連通する通路が上記反応
容器1の上面の厚肉内に沿って形成されている。そし
て、上記処理装置が駆動している間、真空ポンプが駆動
して上記回転軸41と中心孔とで形成された細隙から反
応容器1の内部へ流入しようとする外気を3段の溝及び
それぞれの通路を介して排気することによって上記細隙
を排気シールするよう構成されている。
【0023】次に、図2に示す反応容器1の各処理室3
のそれぞれの処理機能について更に説明すると、6室の
処理室3は、例えば半導体ウエハWにCVD法で薄膜を
形成する第1プロセス室31及びこの処理に続いて半導
体ウエハWに形成された薄膜を酸化して酸化膜を形成す
る第2プロセス室32と、各プロセス室31、32をそ
れぞれの両側から挟む位置に配置され、各プロセス室3
1、32内で上述の処理が行なわれた後、処理後のガス
を排出する3室のガス排気室33、33、33と、これ
らのうちの2室のガス排気室33、33間に配置され、
半導体ウエハWを搬入、搬出するように1室のウエハ交
換室34として形成されている。つまり、上記各ガス排
気室33は、それぞれ第1プロセス室31、第2プロセ
ス室32及び上記ウエハ交換室34の間にそれぞれ介在
するように構成されている。そして、上記ウエハ交換室
34は、上記真空予備室8に連設され、この真空予備室
8内の搬送アームにより半導体ウエハを搬入、搬出でき
るスペースを確保するために上記プロセス室31、32
及びガス排気室33よりもやや大きく形成されている。
【0024】また、上記第1プロセス室31は、上述の
ように本実施例では半導体ウエハWにCVDによる薄膜
を形成するために使用される。この第1プロセス室31
には、図1、図3に示すように、原料ガス導入管10が
連結され、この原料ガス導入管10に接続された、例え
ばトリエチルシラン(以下、「TES」と称す。)ガス
供給源及び水素ガス供給源から原料ガスとしてのTES
ガス及び水素ガスの混合ガスを上記第1プロセス室31
内に導入し、上記第1プロセス室31内で上記混合ガス
を反応させて半導体ウエハWにシリコン膜を形成するよ
うに構成されている。この際導入される混合ガスのTE
Sガスと水素ガスとの混合比は必要に応じて適宜調整す
ることができる。
【0025】また、上記第2プロセス室32は、上述の
ように本実施例では第1プロセス室31で半導体ウエハ
Wに形成された薄膜を酸化あるいは窒化するために使用
される。この第2プロセス室32には、同図に示すよう
に、マイクロ波放電部11が配設されたガス導入管12
が連結され、このガス導入管12に接続された酸素ガス
供給源、アンモニアガス供給源及びアルゴンガス供給源
から酸素ガス、アンモニアガス及びアルゴンガスのいず
れかを必要に応じて適宜導入するように構成されてい
る。また、このガス導入管12には水素ガス、あるいは
アルゴンガス以外の不活性ガス等のガス源を接続して使
用することもできる。
【0026】これらの原料ガスの1つは、マイクロ波放
電部11によってプラズマ化されるが、イオン種がない
状態、即ち活性種あるいはラジカルとして第2プロセス
室32内に供給されるようになっている。なぜなら、こ
のイオン種が供給された状態では、半導体ウエハWが非
電離状態の雰囲気から電離状態の雰囲気中を通過するこ
とになり、半導体ウエハWが局部的に高電位に帯電し、
この帯電により半導体ウエハWが損傷を受ける虞があ
り、特に半導体ウエハWに半導体デバイス素子が形成さ
れている場合にはこれらの素子が破壊される虞もあるか
らである。そのため、マイクロ波放電部11に位置は、
原料ガスプラズマ中のイオン種が第2プロセス室32に
到達しないように設定する。プラズマ中のイオン種は活
性種に比べて寿命が短いため、イオン種はマイクロ波放
電部11を出た直後に電子と結合して電気的に中性な活
性状態になる。
【0027】第2プロセス室32の天板1Bには、図4
に示すように、絶縁性管32Aを介して上記導電性の回
転テーブル4に対向する対向電極32Bを取り付けるこ
とができる。この対向電極32Bには例えば高周波電源
32Cが接続され、この高周波電源32Cにより13.
56MHzの高周波電圧を対向電極32Bに印加するよ
うに構成されている。一方、この対向電極32Bに対向
する回転テーブル4は接地されており、第2プロセス室
32内に原料ガスが導入された状態で対向電極32Bに
高周波電圧を印加することにより両者4、32B間にプ
ラズマを発生するように構成されている。例えば、半導
体ウエハWの表面に自然酸化膜が形成されている時、薄
膜を形成する前処理として、第2プロセス室32内でア
ルゴンガスをプラズマ化し、このプラズマにより半導体
ウエハWの自然酸化膜をエッチングにより除去するよう
にすることができる。この場合、回転テーブル4を停止
させた状態で処理することが好ましい。
【0028】更に、上記各ガス排気室33及び上記ウエ
ハ交換室34内には、図2、図3に示すように、それぞ
れの周壁1Aの内周面と上記回転テーブル4の外周との
間に通路33A及び34Aがそれぞれ形成され、反応容
器1の底板1Cの中央に形成された開口1Dに取り付け
られた真空ポンプ5で真空引きする際に、上記細隙δを
介して隣の各プロセス室31、32から各ガス排気室3
3へ流入するガスを各通路33Aから図3で矢印で示す
ように下部空間を経由して排気させるように構成されて
いる。一方、上記各プロセス室31、32では、図2、
図4に示すように、それぞれの周壁1Aがこれら以外の
処理室3の周壁1Aより厚肉の厚肉部1Eが形成され、
図4で示すように回転テーブル4の外周部が厚肉部の下
に入り込むように形成され、この部分からは殆ど排気で
きないように構成されている。また、この厚肉部1Eの
内周面と回転テーブル4の外周面との間には殆どクリア
ランスがないように設定されている。従って、第1、第
2プロセス室31、32内のガスは、厚肉部1Eと回転
テーブル4との間からは殆ど排気されず、隔壁2と回転
テーブル4との隙間δを通り、一旦隣接する排気室33
内に至り、更に通路を通って排気されるようになってい
る。
【0029】また、上記各処理室3を形成する隔壁2に
は、図3に示すように、バルブ13がそれぞれ配設さ
れ、各バルブ13によって上記第1プロセス室31及び
第2プロセス室32における処理ガスを各ガス排気室3
3へガス排気する際にそのガス排気速度を適宜調整し、
各バルブ13が閉止している際には上記細隙δのみを介
してガス排気するように構成されている。この細隙δ
は、通常、1〜2mmに設定されているが、必要に応じ
て上記昇降装置7によって上記回転テーブル4を昇降さ
せて各プロセス室31、32の真空度を適宜調整できる
ように構成されている。
【0030】そして、上記各処理室3の下端で回転する
上記回転テーブル4は、図3の(a)に示すように、そ
の中心部4Aが水平に形成され、その中心部4Aから外
方に向かって上方へ傾斜する傾斜面4Bとして形成され
ている。この傾斜面4Bには図3の(b)に示すように
半導体ウエハWの外径に略等しく且つ半導体ウエハWの
肉厚にほぼ等しい扁平な凹部4Cが周方向5箇所に形成
されている。そして、各凹部4C内に半導体ウエハWを
収納した状態で載置するように構成されている。また、
同図の(b)に示すように上記回転テーブル4の内部に
は各凹部4Cにそれぞれ位置させたヒータ42が内蔵さ
れ、各ヒータ42は発熱抵抗体からなり、その供給電圧
を調整することにより設定温度を適宜変更できるように
構成されている。また、各ヒータ42はそれぞれ独立に
温度制御できるように構成されている。そして、この回
転テーブル4は、ウエハ交換室34においてその凹部4
Cに収納された半導体ウエハWが水平になるように処理
装置全体が真空予備室8に対してやや傾斜して配設さて
いる。
【0031】更に、上記凹部4Cには図5に示すように
それぞれを垂直に貫通する3つの孔43が形成されてい
る。そして、各孔43は、同図に示すように、上記ウエ
ハ交換室34の下方に配設されたウエハ昇降部材45の
3つの昇降ピン(同図では2つの昇降ピンのみを示し
た)46に対応して上記凹部4Cに形成されている。こ
れらの昇降ピン46はそれぞれの孔43から突出して凹
部4C内の半導体ウエハWを昇降させることにより後述
の真空予備室8内の搬送装置により各凹部4Cに対する
半導体ウエハWのロード及びアンロード操作を行なうこ
とができるようになっている。また、各昇降ピン46は
それぞれ独立のアクチュエータ47により駆動され、そ
れぞれ個別に突出高さを調整できるように構成されてい
る。これらのアクチュエータ47は反応容器1の底板1
Cに配設された支持枠48に取り付けられている。この
支持枠48は反応容器1の底板1Cに形成された開口部
に気密を保持してウエハ交換室34側に向けて突出する
ように取り付けられている。尚、3つの昇降ピン46は
1つの支持板上で一体的に駆動するようにすることもで
きる。
【0032】また、上記真空予備室8は、図2に示すよ
うに、半導体ウエハWが収納された2個のウエハカセッ
トCを収容するカセット収容室81と、このカセット収
容室81の各ウエハカセットCから半導体ウエハWを1
枚ずつ取り出して上記ウエハ交換室34に位置する回転
テーブル4へ半導体ウエハWを搬入、載置し、逆に処理
後の半導体ウエハWを回転テーブル4から搬出して上記
ウエハカセットCへ収納する搬送装置82が配設された
ハンドリング室83とを備え、これら両者81、83は
ゲートバルブ84A、84Aによって区画されている。
そして、この真空予備室8はゲートバルブ84Bを介し
てウエハ交換室34に接続されている。これらのカセッ
ト収容室81及びハンドリング室83はそれぞれ個別に
圧力調整可能に構成されている。そして、このように個
別に各室81、83の2段階で圧力を調整できるように
することにより、反応容器1内を常に所定の真空状態に
維持できることができる。即ち、これら各室81、83
には、それぞれ専用の排気ラインと、窒素などのパージ
ガスを供給する供給ラインが接続されている。また、ハ
ンドリング室81内の搬送装置82は、リンク結合した
複数のアームを有し、しかも回転可能なベース85上に
支持されている。従って、この搬送装置82はアームを
水平面内で伸縮し且つ回転することによりカセット収容
室81とウエハ交換室34との間で半導体ウエハWを受
け渡しをするように構成されている。尚、86はウエハ
カセットCを出し入れする際に開閉するゲートバルブで
ある。
【0033】そして、上記処理装置に用いられる原料ガ
スとしては、上述したTESガスの他、例えばモノエチ
ルシラン、ジエチルシラン、トリメチルシラン、モノメ
チルシラン、ジメチルシラン等の有機シランガス等を挙
げることができる。また、プラズマ処理に用いられるガ
スとしては、上述した酸素ガス、アンモニアガス及びア
ルゴンガスの他、水素ガス、アルゴンガス以外の不活性
ガス等を挙げることができる。
【0034】次に、上記処理装置を用いて半導体ウエハ
Wに薄膜を形成する場合の動作について具体的に説明す
る。まず、真空予備室8のカセット収容室81のゲート
バルブ86を開放してその内部にウエハカセットCを収
納した後、このカセット収納室81内を真空引きしてハ
ンドリング室83と同程度の真空度にする。次いで、ゲ
ートバルブ84A、84A、84Bをそれぞれ開放して
カセット収納室81と反応容器1のウエハ交換室34と
を連通状態にした後、搬送装置82を駆動させてウエハ
カセットCから半導体ウエハWを1枚取り出し、この半
導体ウエハWをウエハ交換室34に位置する回転テーブ
ル4の凹部4Cに載置する。この時、この凹部4Cの孔
43から昇降ピン46が上昇しており、これらの昇降ピ
ン46上に半導体ウエハWを載せると、引き続き昇降ピ
ン46が下降して凹部4C内に半導体ウエハWが水平に
載置された状態になる。然る後、モータ6を駆動させて
回転テーブル4を図2の矢印方向へ1/5回転させて次
の凹部4Cをウエハ交換室34内に位置させた後、上述
した場合と同様にして次の半導体ウエハWを回転テーブ
ル4の凹部4Cに載置し、以後同様にして全ての凹部4
C内に半導体ウエハWを載置した後、ゲートバルブ84
A、84A、84Bを閉止する。
【0035】その後、半導体ウエハWの自然酸化膜を除
去する前処理を行なうには、プラズマを利用するため、
回転テーブル4を止め、1つの半導体ウエハWを第2プ
ロセス室32内に位置させる。そして、第2プロセス室
32内に位置する半導体ウエハWのみをヒータ42によ
って250℃程度まで加熱する。また、これと共にアル
ゴンガスをガス導入管12から第2プロセス室32内に
導入すると共に対向電極32Bに例えば300Wの高周
波電力を印加してアルゴンガスのプラズマを生成させ、
このプラズマによって半導体ウエハWの自然酸化膜をエ
ッチングし、自然酸化膜を除去する。自然酸化膜の除去
は半導体ウエハWを1枚ずつ、第2プロセス室32内に
滞在させ、回転テーブル4を停止した状態でその処理を
行なう。この前処理後、上記半導体ウエハWに対して以
下の成膜処理を行なう。
【0036】上記成膜処理を行なうには、モータ6を徐
々に加速させて回転テーブル4の回転数を増しいき、こ
の時に遠心力によって半導体ウエハWを凹部4Cの底面
に強く押し付ると共にヒータ42で半導体ウエハWを加
熱する。半導体ウエハWは遠心力の反径方向の分力の影
響を受けるが、半導体ウエハWの周縁部が凹部4Cの側
壁に当接するため、半導体ウエハWは凹部4C内に確実
に保持される。そして、回転テーブル4の回転数が例え
ば所定回転数の10rpsに達し、半導体ウエハWの温
度が例えば所定温度の250℃に達した状態下で、原料
ガスとしてのTESガスと水素ガスの混合ガス(例え
ば、TES/水素=4/6)を原料ガス導入管10から
第1プロセス室31内に導入して原料ガスの圧力を例え
ば1Torrに設定すると共に、酸素ガスをガス導入管12
からマイクロ波(2.45GHz)放電部11によってプ
ラズマ化した酸素ガスをガス導入管12から第2プロセ
ス室32内に導入して酸素ガスの圧力を例えば1Torrに
設定する。
【0037】各プロセス室31、32にそれぞれのガス
が導入されると、第1プロセス室31内では原料ガスの
反応によって生成したシリコンが回転テーブル4を介し
て移動する半導体ウエハWに吸着してその表面にシリコ
ン膜を形成し、成膜時の不要な生成ガスは真空ポンプ5
によって両隣のガス排気室33、33の通路33A、3
3Aから図3に矢印で示すように速やかに排出されて数
100mTorrのガス圧に設定される。この成膜と共に半
導体ウエハWは、隣のガス排気室33へ移動し、不要生
成ガスなどが殆ど吸着されることなく次の処理室3であ
る第2プロセス室32まで移動する。第2プロセス室3
2内ではプラズマ化した酸素ガス中の酸素ラジカルによ
ってシリコン膜を酸化してシリコン酸化膜を形成され
る。この第2プロセス室32内の圧力も例えば数100
mTorrに設定される。更に回転テーブル4が回転するこ
とにより上述の場合と同様にしてガス排気室33、ウエ
ハ交換室34で不要なガス及び生成物等の浮遊物が除去
され、再び上述の成膜が連続的に繰り返される。
【0038】上記成膜に際して、回転テーブル4は10
rpsの回転速度で回転しているため、上記各プロセス
室31、32における半導体ウエハWの成膜処理は15
m秒程度の短時間であるが、成膜用の処理ガスが吸着す
るには十分な時間であり、このような短時間内に5オン
グストローム程度の分子層膜を形成することができる。
そして、回転テーブル4の回転によって上述の成膜を5
分間繰り返して行なうと、3000回の成膜処理を行な
うことになり、この間に絶縁膜として十分な1.5μm
厚の酸化膜を半導体ウエハWに形成することになる。こ
のようにして形成された積層膜は、ピンホール等の欠陥
がない優れた膜質を有することになる。
【0039】そして、上記成膜が終了すると、モータ6
の駆動が停止して回転テーブル4が停止すると共に、ゲ
ートバルブ84A、84A、84Bを開放してウエハ交
換室34を真空予備室8のハンドリング室83及びカセ
ット収容室81に連通させた後、搬送アーム装置82を
駆動させると共に、ウエハ交換室34に位置する回転テ
ーブル4の凹部4Cの昇降ピン46を上昇させ、半導体
ウエハWを搬送装置82によって取り出してウエハカセ
ットCの空いた部分にその半導体ウエハWを収納すると
共に、この搬送アーム装置82でウエハカセットCから
未処理の半導体ウエハWを取り出して上述の空いた凹部
4Cに未処理の半導体ウエハWを載置することによって
半導体ウエハWの交換を行なう。他の凹部4Cに載置さ
れた成膜後の半導体ウエハWも同様にして未処理のもの
と交換し、上述の真空処理を繰り返して行なう。尚、上
記成膜処理において、原料ガス及び酸素ガスの供給速度
は、必要に応じて隔壁2のバルブ13によって適宜調整
することができる。
【0040】以上説明したように本実施例によれば、半
導体ウエハWを回転テーブル4で回転させながらCVD
法を用いて第1プロセス室31及び第2プロセス室32
において極めて短い時間のシリコン膜の成膜処理及びシ
リコン膜の酸化処理を順次繰り返して行なうようにした
ため、5オングストローム程度の極めて薄い酸化膜が3
000回に亘って繰り返し積層されるため、ピンホール
等を形成することなく膜質に優れたシリコン酸化膜を半
導体ウエハWに均一に形成して信頼性の高い半導体を得
ることができる。
【0041】次に、上記処理装置を用いた他の使用態様
として、半導体ウエハWにシリコン酸化膜とシリコン窒
化膜とを交互に積層する場合について説明する。半導体
ウエハWにシリコン酸化膜とシリコン窒化膜を交互に積
層する場合には、例えば、上記実施例で説明した方法で
半導体ウエハWに100オングストロームのシリコン酸
化膜を形成し、その後、ガス導入管12から導入するガ
スのみを酸素ガスからアンモニアガスに切り替えて窒素
ラジカルを第2プロセス室32内に供給してシリコン酸
化膜の形成と同様の動作に従って処理すれば、100オ
ングストロームのシリコン窒化膜を形成することができ
る。つまり、シリコン窒化膜を形成する時にも、第1プ
ロセス室31にはTESガスと水素ガスの混合ガスをシ
リコン酸化膜を形成した場合と同様に供給してシリコン
膜を形成するようにしている。そして、シリコン酸化膜
とシリコン窒化膜の各成膜動作を所望の回数だけ交互に
繰り返すことによって半導体ウエハWに100オングス
トロームのシリコン酸化膜と100オングストロームの
シリコン窒化膜を交互に積層することができる。
【0042】従って、本実施例によれば、原料ガス導入
管10及びガス導入管12それぞれに供給するガスの種
類を適宜切り替えることによって膜種を異にする複数種
の薄膜を交互に積層して種々の機能を付与した薄膜を均
一に形成して信頼性の高い半導体を得ることができる。
【0043】また、上記処理装置は、Ta25の積層型
高誘電体膜を半導体ウエハ上に形成する場合にも適用す
ることができる。この場合には、ガス導入管10からT
a(N(CH325と水素との混合ガスを第1プロセ
ス室31内に導入してタンタル膜を半導体ウエハW上に
形成し、ガス導入管12から酸素ラジカルを第2プロセ
ス室32内に導入してタンタル膜を酸化する。このよう
にして所定時間回転テーブル4を回転操作することによ
り、所定の厚さのTa25膜を得ることができる。
【0044】また、上記処理装置は、Ga及びAsの薄
膜を交互に重ねてGaAs層を形成する場合に適用する
こともできる。この場合には、ガス導入管10から第1
プロセス室31にトリメチルガリウム(TMG)を導入
し、またガス導入管12から第2プロセス室32にアル
シン(AsH3)を導入する。ここでマイクロ波放電部
11は作動させず、アルシンをガス状態で第2プロセス
室32内に導入する。ここでヒータ42を作動させて半
導体ウエハWの温度を所定の温度に設定することによ
り、TMG及びアルシンは半導体ウエハW上で熱分解す
る。これにより、第1プロセス室31ではGa膜が形成
され、第2プロセス室32ではAs膜が形成される。こ
のようにして所定時間回転テーブル4を回転操作するこ
とにより、Ga及びAsの薄膜を交互に重ねた所定の厚
さのGaAs膜を得ることができる。
【0045】更にまた、上記処理装置は特開平3−72
077号公報で開示されたシリコン酸化膜を形成する場
合にも適用することができる。この場合には、ガス導入
管10から第1プロセス室31にTEOSとオゾンとの
混合ガスを導入し、またガス導入管12から第2プロセ
ス室32に酸素ラジカルを導入する。この際、回転テー
ブル4が回転する状態で第2プロセス室32内で半導体
ウエハWが帯電しないようにするために、第2プロセス
室32では酸素をプラズマ化しないことが好ましい。こ
の操作において両プロセス室31、32に隣接するガス
排気室33では室内を浮遊するガス成分が真空排気によ
り除去され、半導体ウエハWの表面に吸着したガス成分
同士のみの反応が行なわれる。
【0046】上述のように上記処理装置を用いることに
より、異なった原料ガスを各処理室に別に導入して半導
体ウエハW表面に吸着したガス成分同士のにを反応させ
ることができ、種々の積層膜を形成することができる。
換言すれば、この処理装置では従来分子線エピタキシ法
に相当する成膜プロセスを実施することができる。これ
は、反応性の高い2つのガスの反応生成物を常温でCV
D成膜できる可能性を示唆している。即ち、成膜のエネ
ルギーとして従来必要であった熱エネルギーあるいはプ
ラズマエネルギーに代えて2種の原料ガスの反応で生じ
る反応エネルギーをエネルギー源とすることができる。
【0047】また、図6、図7はそれぞれ本発明の処理
装置の他の実施例の平面図を示し、各図において上記実
施例と同一部分または相当部分には同一符号を付してこ
れらの実施例について説明する。図6に示す処理装置
は、第1プロセス室31と第2プロセス室32との間に
第3プロセス室35が設けられ、更にこの第3プロセス
室35と第1プロセス室31及び第2プロセス室32と
の間にガス排気室33、33が介在し、この第3プロセ
ス室35内に水素ラジカルを導入するように構成されて
いる。この第3プロセス室35内では、この内部に導入
された水素ラジカルにより第1プロセス室31内の処理
で生じた有機物を半導体ウエハWの表面で還元処理して
メタンガス等として除去することができる。例えばこの
処理装置を最初の成膜処理、つまりTESによる成膜処
理に適用することにより、TESガスに起因する有機物
を除去してこの有機物を不純物としてシリコン膜内に巻
き込む虞がなくなり、一層高品質のシリコン膜を得るこ
とができる。
【0048】また、上記実施例では各隔壁2が反応容器
1のスリーブ9を中心に放射状に形成されたものについ
て説明したが、本発明の処理装置は各隔壁が必ずしも放
射状に形成されたものでなくても良く、要は複数の隔壁
が反応容器内をその中心軸の周囲で複数の処理室に分割
するように形成されたものであれば良い。例えば図7に
示す処理装置は、4つの隔壁2を有し、2つの隔壁2、
2は真空予備室8の長手方向に沿って互いに平行に形成
され、他の2つの隔壁2、2は前者の隔壁2、2に対し
て直交する方向で同一平面を形成するように形成されて
いる。そして、前者の隔壁2、2と後者の隔壁2、2間
には第1プロセス室31及び第2プロセス室32が形成
され、前者の隔壁2、2間にはガス排気室33が形成さ
れ、同一平面をなす後者の隔壁2、2と反応容器1の周
壁間にウエハ交換室34が形成されている。そして、こ
のウエハ交換室34はガス排気室としての機能をも果た
すように構成されている。このように構成された処理装
置においても上述した場合に準じた成膜処理を施すこと
ができる。
【0049】更に、複数の処理室の内の一つをエッチン
グ処理室として用いることができる。この場合において
も前述のように回転テーブル4の回転中にプラズマを使
用することは好ましくない。従って、ガス導入管12の
マイクロ波放電部11のような装置あるいは別のプラズ
マ生成室を使用し、プラズマ中のイオン種がエッチング
室に到達しないようにし、プラズマ中の活性種の内、ラ
ジカルによりエッチングを施すようにする。そして、エ
ッチング処理室の後にガス排気室を設け、このガス排気
室において不要な残留エッチングガス、エッチングによ
る生成物を速やかに排気して次に処理に悪影響を及ぼさ
ないようにする。
【0050】尚、本発明は、上記各実施例に何等制限さ
れるものではなく、被処理体に形成する薄膜の種類ある
いはエッチングの処理内容に応じて処理室の数を適宜設
定することができる。要するに、真空状態を形成し得る
円筒状の反応容器内をその中心軸の周囲で複数の隔壁に
よって分割して形成された複数の処理室と、これらの各
処理室を形成する上記各隔壁の下端に対して細隙を介し
て回転可能に配設され且つ被処理体を複数載置する円形
状の載置台とを備え、上記複数の処理室の少なくとも一
つの処理室に所定のガスを導入し、このガスで上記被処
理体を処理するように構成された処理装置であれば、全
て本発明に包含されることになる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1及
び請求項2に記載の発明によれば、複数の処理工程間の
処理ガスが互いに干渉することがなく、成膜に際しては
極めて薄い膜を短時間で複数層を積層して膜質に優れた
薄膜を形成することができ、また、エッチングに際して
はエッチングによって生成した不要ガスを効率的に排出
して精度の高いエッチングを行なうことができる処理装
置を提供することができる。
【0052】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明において、
載置台が回転すればその遠心力で被処理体が載置台の傾
斜面に押し付けられて被処理体を確実に載置台上に保持
して安定した処理を行なうことができる。
【0053】また、本発明の請求項4及び請求項5に記
載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一つ
に記載の発明において、昇降装置によって載置台と各処
理室の隔壁との細隙を調整して各処理室の処理圧力を適
宜調整して所定の処理に適した真空度に調整することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す処理装置の反応容器の水平方向の断
面を示す断面図である。
【図3】図2に示す処理装置の部分断面図であり、同図
(a)は反応容器のIII−IIIに沿った断面を示す
断面図、同図(b)は同図(a)の丸く囲んだ部分を示
す拡大図である。
【図4】図1に示す反応容器内の第2プロセス室の要部
を拡大して示す部分断面図である。
【図5】図1に示す回転テーブルと半導体ウエハを昇降
する昇降装置との関係を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の処理装置の他の実施例の反応容器の水
平方向の断面を示す断面図である。
【図7】本発明の処理装置の更に他の実施例の反応容器
の水平方向の断面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 反応容器 2 隔壁 3 処理室 4 回転テーブル 5 真空ポンプ 6 モータ 7 昇降装置 10 原料ガス導入管 13 バルブ(圧力調整手段) 31 第1プロセス室(処理室) 32 第2プロセス室(処理室) 33 ガス排気室(処理室) 35 第3プロセス室(処理室) W 半導体ウエハ(被処理体) δ 細隙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空状態を形成し得る円筒状の反応容器
    内をその中心軸の周囲で複数の隔壁によって分割して形
    成された複数の処理室と、これらの各処理室を形成する
    上記各隔壁の下端に対して細隙を介して回転可能に配設
    され且つ被処理体を複数載置する円形状の載置台とを備
    え、上記複数の処理室の少なくとも一つの処理室に所定
    のガスを導入し、このガスで上記被処理体を処理するこ
    とを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 上記隔壁を上記反応容器の中心から放射
    状に延設したことを特徴とする請求項1に記載の処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記載置台を、その中央部から外方に向
    かって上方へ傾斜させて形成したことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の処理装置。
  4. 【請求項4】 上記載置台を昇降させて上記細隙を調整
    する昇降装置を備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれか一つに記載の処理装置。
  5. 【請求項5】 上記各隔壁に隣合う処理室間を連通可能
    にする圧力調整手段を設けたことを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれか一つに記載の処理装置。
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