JPH06203193A - 2次元コード読取装置 - Google Patents

2次元コード読取装置

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Publication number
JPH06203193A
JPH06203193A JP4310545A JP31054592A JPH06203193A JP H06203193 A JPH06203193 A JP H06203193A JP 4310545 A JP4310545 A JP 4310545A JP 31054592 A JP31054592 A JP 31054592A JP H06203193 A JPH06203193 A JP H06203193A
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Application number
JP4310545A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Yasui
利秋 安井
Osamu Hiramoto
修 平本
Masanao Ooaki
正直 大明
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
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ITOCHU ELECTRON KK
Toyota Motor Corp
Nippon Dry Chemical Co Ltd
Original Assignee
ITOCHU ELECTRON KK
Toyota Motor Corp
Nippon Dry Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 運動物体上の2次元コードを高速かつ自動的
に検出し、更に、正確に読取り処理を行うことができる
2次元コード読取装置を提供する。 【構成】 運動物体上のデータコード13を撮像するデ
ータコード検出用カメラによる映像信号をしきい値設定
部29により設定される変動しきい値と比較器31で比
較し、2値化データを送出する。2値化データをカウン
タ部33でそれぞれカウントし、そのカウント数に応じ
て、読取り開始信号送出部37はデータコード読取り開
始信号を送出し、データコード13を解読する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2次元コード読取装置、
特に運動物体に存在する2次元コードを自動的に検出
し、その2次元コードを正確に読み取る2次元コード読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】白黒のパターンでデータを形成し、情報
を記憶する代表的な手段として、バーコードがある。こ
のバーコードのような1次元コードは、取り付ける製品
への取付け面積における情報量が限られるため、近来、
データコード、カルラコード等に代表されるように2次
元コードの利用が検討され始めている。
【0003】この2次元コードを含めて白黒のパターン
でデータを形成する2次元コードは、CCDカメラ等で
画像パターンとして読み込まれ、映像信号に変換され
る。この映像信号は、何らかの装置等で2値化され、解
読される。従来、このような2値化処理は、映像信号を
所定の判定レベル(しきい値)によって白黒のパターン
を判定し、2値化する。
【0004】ところで、回転運動あるいは平行移動して
いる、いわゆる運動物体上の2次元コードの取付け位置
が平面でない場合、運動物体への照明の当たり具合が良
好でない場合、あるいは運動物体自身が振動しているよ
うな状態である場合等の状態に運動物体がおかれている
とき、2次元コードの取込み画像にムラが発生したりし
て、必ずしも良好な取込み画像が得られるとは限らな
い。
【0005】以下に、良好でない取込み画像を従来の2
次元コード読取装置で読み取ったデータコードの例を示
す。
【0006】図3には、データコードをCCDカメラ等
で撮像し、取込み画像1をモニターに表示したところ、
何らかの理由によりムラ2の発生した画像の例が示され
ている。
【0007】この取込み画像1は、以下の手順で2値化
される。取込み画像1の走査線3の部分を映像信号5に
変換した例を図6に示す。従来の2値化は、所定のしき
い値7を定め、映像信号5がこのしきい値7に達するか
否かで白黒を判別していた。従来例では、図6に示され
るように、取込み画像1の映像信号5は、ムラ2の発生
した部分では実際のデータが白であったとしても所定の
しきい値7に達しなくなる。したがって、従来の2次元
コード読取装置で読み取られた2次元コードは、図7で
示される2次元データコードの画像9を得ることにな
る。
【0008】また、他の従来例が特開昭62−1073
82号公報に記載されている。これによると、多段階の
指定のしきい値を持たせ、このしきい値の中から適切な
しきい値を選択し、1つのバーコードを読み取ることが
開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上記の
良好な画像の取込みに適当でない状態で得られた取込み
画像を従来の2次元コード読取装置で読み取った場合、
ムラ2の発生等により2次元コードを形成する白黒パタ
ーンを正確に読み取り、2値化することはできないとい
う問題があった。
【0010】また、仮に物体をほとんど静止した状態に
保持することで2次元コードの白黒のパターンを正確に
読み取らせるには、運動物体の保持作業に時間を要し、
更には運動物体を保持させる設備が必要となることによ
り多大なコストがかかるという問題があった。
【0011】本発明は以上のような課題を鑑みてなされ
たものであり、その目的は、2次元コードが良好な画像
の取込みに適当でない状態にあったとしても、運動物体
上の2次元コードを高速かつ自動的に検出し、更に、正
確に読取り処理を行うことができる2次元コード読取装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明における2次元コード読取装置は、
運動物体上に存在し、白黒データのパターンで形成され
る2次元コードを撮像し、その撮像により得た映像信号
を2値化処理することで前記2次元コードを読み取る2
次元コード読取装置において、前記運動物体を撮像する
第1撮像手段と、前記第1撮像手段からの取込み画像に
前記2次元コードを検出したとき、その2次元コードの
読取りを開始するための2次元コード読取り開始信号を
送出する読取り開始信号発生手段と、を有する。
【0013】そのうち、読取り開始信号発生手段は、前
記第1撮像手段からの取込み画像に対して前記2次元コ
ードの有無を検出する少なくとも1つの検出用走査線の
少なくとも1走査線前の取込み画像から、前記検出用走
査線上の映像信号を2値化するための変動しきい値を設
定する第1しきい値設定手段と、前記検出用走査線上の
映像信号と前記変動しきい値とをそれぞれ比較する第1
比較手段と、前記第1比較手段による比較結果である2
値化データをそれぞれカウントするカウント手段と、前
記カウント手段のカウント数に応じて前記2次元コード
読取り開始信号を送出する送出手段と、を有することを
特徴とする。
【0014】更に、本発明における2次元コード読取装
置は、前記第2撮像手段からの取込み画像に含まれる前
記2次元コードを読み取る少なくとも1つの読取り用走
査線の少なくとも1走査線前の取込み画像から、前記読
取り用走査線上の映像信号を2値化するための変動しき
い値を設定する第2しきい値設定手段と、前記読取り用
走査線上の映像信号と前記変動しきい値とをそれぞれ比
較する第2比較手段と、前記第2比較手段の比較結果よ
り前記2次元コードを読み取る制御手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0015】
【作用】以上のような構成を有する本発明に係る2次元
コード読取装置によれば、第1撮像手段は運動物体を撮
像する。読取り開始信号発生手段において、第1撮像手
段からの取込み画像に対し、2次元コードの有無を検出
し、2次元コード読取り開始信号を送出する。
【0016】本発明によれば、取込み画像の2値化は、
以下のようにして行われる。すなわち、第1しきい値設
定手段は、2次元コードの有無を検出するための少なく
とも1つの検出用走査線の少なくとも1走査線前の取込
み画像から、検出用走査線上の映像信号を2値化するた
めの変動しきい値を設定する。第1比較手段において、
検出用走査線上の映像信号は、所定の設定された変動し
きい値と比較され、2値化される。
【0017】このように2値化された白黒パターンの2
値化データはそれぞれカウント手段によりカウントされ
る。カウントされたそれぞれのカウント数が所定の条件
に達したとき、取込み画像中に2次元コードが有ると判
断し、送出手段は、2次元コード読取り開始信号を送出
する。
【0018】更に、本発明に係る2次元コード読取装置
によれば、2次元コード読取り開始信号により、第2撮
像手段は2次元コードの撮像を開始する。
【0019】運動物体上の2次元コードの読取り処理
は、以下のようにして行われる。第2しきい値設定手段
は、第2撮像手段からの2次元コードを読み取る少なく
とも1つの読取り用走査線の少なくとも1走査線前の取
込み画像から、前記読取り用走査線上の映像信号を2値
化するための変動しきい値をそれぞれ設定する。第2比
較手段において、読取り用走査線上の映像信号は所定の
設定された変動しきい値それぞれと比較され、2値化さ
れる。
【0020】このようにして、2値化されたデータは制
御手段に渡され、2次元コードとして良好に読み取るこ
とができる。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施
例を説明する。なお、本実施例においてほぼ同様な構成
要素には同一の符号を付ける。
【0022】図1には本実施例に係る2次元コード読取
装置のブロック図及びその装置の使用例が示されてい
る。
【0023】図1において、自動車10のタイヤ11に
は2次元コードであるデータコード13が取り付けられ
ている。シャシーローラ15は、その上でタイヤ11を
回転させる。
【0024】データコード読取装置20は、タイヤ11
に取り付けられたデータコード13を自動的に検出する
読取り信号発生部21と、そのデータコード13を読み
取るデータコード読取部23とからなる。
【0025】取込み画像のうち必要なデータのみを抽出
する画像入力部25と、取込み画像(アナログ)を映像
信号(ディジタル)に変換するA/Dコンバータ27
と、A/Dコンバータ27からの映像信号から後述する
変動しきい値を設定するしきい値設定部29と、そして
A/Dコンバータ27からの映像信号としきい値設定部
29からの変動しきい値とを比較する比較器31は、読
取り信号発生部21及びデータコード読取部23共有の
構成要件である。
【0026】読取り信号発生部21は、更に、比較器3
1により2値化されたデータ、すなわち白あるいは黒と
認識された2値化データをそれぞれカウントするカウン
タ部33と、データコード13の有無を判定する白及び
黒のカウント数の構成比の範囲を設定する検出レベル設
定器35と、白及び黒のカウント数の構成比が所定の範
囲にあるとき、データコード読取り開始信号を送出する
読取り開始信号送出部37を擁する。
【0027】また、データコード読取部23は、上記共
有構成のほかに、データコード取込み用カメラ39によ
り取り込まれたデータコード13を比較器31により2
値化し、その2値化データからデータコード13を読み
取り、表示装置(図示せず)に読み取ったデータコード
を表示したり、外部にデータを送出する制御部41を擁
する。
【0028】以下に図1乃至図5を用いて本実施例の作
用を説明する。
【0029】まず第1に、回転しているタイヤ11に取
り付けられたデータコード13を検出する作用から説明
する。
【0030】本実施例において、タイヤ11上のデータ
コード13の貼付位置(タイヤ11の中心からの距離)
は予め決められている。データコード13の外周には、
図2に示されるように、黒のみのパターンで構成される
L字パターン13aと、白及び黒のパターンが交互に組
み合わされたガイドセル13bとが設けられている。本
実施例においては、データコード13を取り付ける際、
図2のように、L字パターン13aの1辺がタイヤ11
の外側に、もう1辺が回転方向に向くように貼り付ける
ようにする。
【0031】データコード検出用カメラ17は、通常の
タイプ(1フィールド検出時間:1/60秒)のものを
使用し、回転しているタイヤ11上のデータコード13
を撮像する。図2に示されるように、データコード検出
用カメラ17の視野41は、データコード13の貼付位
置の誤差、あるいは回転によるタイヤ11のぶれを考慮
した上で、タイヤ11上のデータコード13の通る幅4
2全体をカバーするように設けられる。ここで、データ
コード13の水平方向(タイヤ11の接線方向)のセル
の並びとデータコード検出用カメラ17の走査線とがほ
ぼ平行になるように設定することが望ましい。
【0032】データコード検出用カメラ17は、タイヤ
11の画像を取り続け、その取込み画像は随時画像入力
部25に送られる。データコード検出用カメラ17に
は、データコード13を検出するための複数の検出用走
査線43が予め決められている。本実施例においては、
検出用走査線43の数本がガイドセル13bの水平方向
部分を通るような位置に設定しておく。検出用走査線4
3のうち最低1本がガイドセル13bの上を通れば検出
できるので、データコード13のセルが、ある程度の大
きさを持っていれば、データコード13の取付けには厳
格な精度は要求されない。なお、図2には、本実施例に
おける検出用走査線43として50H走査線のみを図示
し、他の検出用走査線は省略する。
【0033】画像入力部25は、データコード検出用カ
メラ17からの取込み画像のうち、データコード13の
検出に必要な部分、すなわち検出用走査線43と後述す
る変動しきい値を設定するのに使用される走査線上のみ
の取込み画像を抽出する。A/Dコンバータ27は、画
像入力部25からの取込み画像をディジタルの映像信号
に変換する。
【0034】しきい値設定部29は、この映像信号をも
とに本実施例の特徴である変動しきい値を設定するわけ
であるが、ここで、その設定方法について説明する。
【0035】A/Dコンバータ27から得た走査線の映
像信号にまず、1次フィルタ29aによりフィルタリン
グを行い、低周波成分を取り出す。その出力に対して更
に係数演算フィルタ29bにより係数演算を行うことで
フィルタリングを行う。このようなフィルタ29a、2
9bを通すことでなだらかにされた映像信号を変動しき
い値とする。この変動しきい値は、しきい値格納部29
cに使用されるまで一時格納される。検出用走査線43
の映像信号は、比較器31により2値化されるわけであ
るが、この2値化するためのしきい値として、この変動
しきい値が使用される。
【0036】次に、走査線の映像信号を2値化する方法
について、図3及び図4を用いて説明する。
【0037】図3には、従来例でも説明したようにムラ
2の発生した取込み画像1を表示装置(図示せず)に表
示した例が示されている。取込み画像1の走査線3の部
分を映像信号5に変換した例を図4に示す。図4のよう
に、映像信号5は、ムラ2の発生部分に向かうにつれ、
上下しながらも下降線を辿っている。ところで、本実施
例による変動しきい値50を設定するために使用される
走査線4は、同じ画像内にあり、更に走査線3の近くに
あるものを選択することにより、走査線3が受ける影響
とほぼ同様の影響を受ける。すなわち、走査線3と走査
線4の映像信号は、同じ取込み画像を形成していること
から同様な変動情報を含んでいると言える。したがっ
て、映像信号5は、走査線4により求められた変動しき
い値50を使用することで、正確に2値化することがで
きる。
【0038】以上のことから、例えば50H走査線の映
像信号を2値化する場合、50H走査線より1走査線前
の49H走査線から求められた変動しきい値を使用すれ
ばよい。49H走査線から求められた変動しきい値は、
49H走査線がしきい値設定部29に取り込まれた際に
設定され、50H走査線の映像信号がA/Dコンバータ
27に取り込まれ、比較器31に渡されるまで、しきい
値格納部29cに格納される。
【0039】比較器31は、検出用走査線43の映像信
号とその映像信号を2値化するための変動しきい値とを
比較する。カウンタ部33では、2値化されたデータ、
すなわち白あるいは黒と判定された2値化データをそれ
ぞれカウントする。
【0040】本実施例では、以下のようにして検出用走
査線43上のデータコード13の有無を判定する。
【0041】図2で示したように、ガイドセル13bに
おける白と黒のパターンの構成比は交互に設定され、そ
の数は、予め知らされている。すなわち、検出用走査線
43上の白及び黒のパターン数がほぼ同数であれば、デ
ータコード検出用カメラ17は、データコード13を撮
像していると判断することができる。
【0042】ここで、データコード13は、タイヤ11
の回転運動により、徐々にデータコード検出用カメラ1
7の視野41に入ってくる。また、視野41内のデータ
コード13以外の取り込み画像51、52の色を考慮し
なければならない。そのために、本実施例では、検出レ
ベル設定器35を設け、白と黒の構成比の許容範囲を持
たせるために上下限値を設定できるようにする。
【0043】この結果、読取り開始信号送出部37にお
いて、白と黒のカウント数の構成比が所定の範囲になっ
た場合、検出用走査線43上にデータコード13全体が
検出されたと判断し、データコード読取り開始信号をデ
ータコード取込み用カメラ39に送出する。この送出す
るタイミングは、タイヤ11の回転速度、データコード
検出用カメラ17とデータコード取込み用カメラ39の
距離及び画像取込み時間等から求められる。
【0044】以上のようにして、回転しているタイヤ1
1に取り付けられたデータコード13を自動的に検出す
ることができる。
【0045】上記の実施例によれば、画像内の変動情報
を含む検出用走査線43より前にある走査線から変動し
きい値を設定し、それを用いて2値化処理を行うので、
検出用走査線43の映像信号を正確に2値化することが
できる。
【0046】また、上記実施例において、データコード
13を検出するために、検出用走査線43のみを随時監
視し、ガイドセル13bを認識できればよい。すなわ
ち、データコード検出用カメラ17から取り込むべき画
像は、1フィールド分のみの画像でかつそのフィールド
内の数本の走査線のみで十分である。したがって、不要
な走査線に対する処理をせずにすむので、より高速にデ
ータコード13を検出することができる。
【0047】更に、上記例における50H走査線の変動
しきい値は49H走査線から求められたものを使用した
が、取り込み画像の変動情報の内容により、取り込み画
像を正確に2値化さえできれば、50H走査線からある
程度離れた走査線から求めた変動しきい値を使用しても
よい。
【0048】上記実施例において、検出用走査線43
は、データコード13の有無を検出するためにガイドセ
ル13bの水平方向部分を通るような位置に数本設定し
たが、検出用走査線43をどの走査線に設定し、また何
本にするかは、検出する状況によって、いろいろと設定
を変えることができる。例えば、ガイドセル13bの水
平方向部分を通るような位置に集中させたり、図2のよ
うに、50H、100H、・・・、250Hの走査線と
いうようにある程度幅を持たせることもできる。また、
検出用走査線43は1本のみでデータコード検出用カメ
ラ17を上下させてもよい。
【0049】第2に、データコード13を正確に読取る
作用について説明する。データコード取込み用カメラ3
9は、通常のタイプ(1フィールド検出時間:1/60
秒)のものを使用し、前述の読取り開始信号送出部37
からデータコード読取り開始信号を受けると、データコ
ード13の取込みを開始する。
【0050】図2には、データコード取込み用カメラ3
9の視野44が示されており、これとデータコード13
の位置関係は、データコード検出用カメラ17の視野4
1とデータコード13の位置関係とほぼ同様であるので
省略する。
【0051】画像入力部25は、データコード取込み用
カメラ39から取込み画像が送られてくると、前述した
のと同様、データコード13を読み取るのに必要な取込
み画像のみをA/Dコンバータ27に送出する。ここで
いう読み取るのに必要な取込み画像は以下のようにして
選択される。
【0052】データコード13は、予め決められた規格
のものを使用するので、ガイドセル13bの水平方向部
分を検出した検出用走査線43がわかれば、そこからの
各セルのパターンを読み取るための走査線の相対的な位
置関係がわかる。したがって、図2に示されるように、
各セルに対して、各セルの上を通過する複数の走査線の
中から1本の走査線のみを読取り用走査線46a、46
bとして選択すればよい。したがって、2値化処理に必
要な読取り用走査線及び前述したように変動しきい値を
設定するのに使用される走査線上の取込み画像のみがA
/Dコンバータ27に送出されることになる。なお、前
述したように、データコード13の各セルはある程度の
決められた大きさを持っているので、ある程度のずれを
考慮した上で、読取り用走査線を固定させておいてもよ
い。
【0053】A/Dコンバータ27は、画像入力部25
からの取込み画像をディジタルの映像信号に変換する。
【0054】なお、映像信号を2値化する処理、すなわ
ちしきい値設定部29、比較器31の作用は前述した通
りなので省略する。
【0055】制御部41は、比較器31からの2値化デ
ータを受け取り、データコードとして解読する。
【0056】このようにして、ムラ2のある取込み画像
からも図5に示されるように良好なデータコードとして
読み取ることができる。このデータコードは、制御部4
1により、図5の画像を表示する表示装置(図示せず)
に出力したり、外部の装置に送られたりすることができ
る。
【0057】本実施例によると、12mm角に24文字
分のデータコード13を直径480mmのタイヤ11に
貼り付け、1.8秒に1回回転させた条件で十分認識す
ることが可能であった。
【0058】以上、本実施例によれば、選択された最小
限の読取り用走査線のみでデータコード13を取り込む
ので、より高速に処理することができる。
【0059】また、データコード検出用カメラ17及び
データコード取込み用カメラ39に高速カメラを使用し
てもよく、データコード13の移動量を考慮して、カメ
ラの視野を広くする等対応することで、1台のカメラで
兼用してもよい。
【0060】また、タイヤ11の回転速度が遅ければ、
1度取り込んだ画像に対して、データコード13の有無
を検出し、データコード13の存在が確認できれば、そ
の取込み画像からデータコード13を読み取ることもで
きる。
【0061】また、上記実施例では、タイヤ11よる回
転運動について説明したが、平行移動物体にも応用する
ことができる。更には、高解像度カメラを用い、カメラ
の視野内の運動物体を検出する等の構成を加味すれば、
回転しながら移動する物体に対しても応用することがで
きる。
【0062】また、本実施例では、データコード13を
使用した例で説明したが、これは、他の2次元コード、
更にはバーコードにも応用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明における回転移動
物体上の2次元コード読取装置によると、2次元コード
が取り付けられた運動物体を停止させずに自動的にかつ
高速に読み取ることができるので、生産工程等の効率の
向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2次元コード読取装置のブロック
図及びその使用方法を示す図である。
【図2】カメラの視野、走査線及びデータコードの位置
関係を示す図である。
【図3】ムラの発生した取り込み画像を表示した図であ
る。
【図4】本発明に係る映像信号の2値化を説明する図で
ある。
【図5】本発明に係る2次元コード読取装置が出力する
読取り画像を表示した図である。
【図6】従来の映像信号の2値化を説明する図である。
【図7】従来の2次元コード読取装置が出力する読取り
画像を表示した図である。
【符号の説明】
13 データコード 17 データコード検出用カメラ 20 データコード読取装置 21 読取り信号発生部 23 データコード読取部 25 画像入力部 27 A/Dコンバータ 29 しきい値設定部 31 比較器 33 カウンタ部 35 検出レベル設定器 37 読取り開始信号送出部 39 データコード取込み用カメラ 41 制御部
フロントページの続き (72)発明者 平本 修 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大明 正直 東京都品川区東品川2丁目3番12号 日本 ドライケミカル株式会社内 (72)発明者 鈴木 敏夫 東京都渋谷区渋谷2丁目15番1号 伊藤忠 エレクトロニクス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運動物体上に存在し、白黒データのパタ
    ーンで形成される2次元コードを撮像し、その撮像によ
    り得た映像信号を2値化処理することで前記2次元コー
    ドを読み取る2次元コード読取装置において、 前記運動物体を撮像する第1撮像手段と、 前記第1撮像手段からの取込み画像に前記2次元コード
    を検出したとき、その2次元コードの読取りを開始する
    ための2次元コード読取り開始信号を送出する読取り開
    始信号発生手段と、を有し、 前記読取り開始信号発生手段は、 前記第1撮像手段からの取込み画像に対して前記2次元
    コードの有無を検出する少なくとも1つの検出用走査線
    の少なくとも1走査線前の取込み画像から、前記検出用
    走査線上の映像信号を2値化するための変動しきい値を
    設定する第1しきい値設定手段と、 前記検出用走査線上の映像信号と前記変動しきい値とを
    それぞれ比較する第1比較手段と、 前記第1比較手段による比較結果である2値化データを
    それぞれカウントするカウント手段と、 前記カウント手段のカウント数に応じて前記2次元コー
    ド読取り開始信号を送出する送出手段と、を有すること
    を特徴とする2次元コード読取装置。
  2. 【請求項2】 運動物体上に存在し、白黒データのパタ
    ーンで形成される2次元コードを撮像し、その撮像によ
    り得た映像信号を2値化処理することで前記2次元コー
    ドを読み取る2次元コード読取装置において、 2次元コード読取り開始信号により前記2次元コードを
    撮像する第2撮像手段と、 前記第2撮像手段からの取込み画像に含まれる前記2次
    元コードを読み取る少なくとも1つの読取り用走査線の
    少なくとも1走査線前の取込み画像から、前記読取り用
    走査線上の映像信号を2値化するための変動しきい値を
    設定する第2しきい値設定手段と、 前記読取り用走査線上の映像信号と前記変動しきい値と
    をそれぞれ比較する第2比較手段と、 前記第2比較手段の比較結果より前記2次元コードを読
    み取る制御手段と、を有することを特徴とする2次元コ
    ード読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09259210A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Rabiton Kenkyusho:Kk 2次元データコードリーダ及びこれを用いた情報管理システム
JP2001209751A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Olympus Optical Co Ltd 適応二値化方式

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09259210A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Rabiton Kenkyusho:Kk 2次元データコードリーダ及びこれを用いた情報管理システム
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