JPH06202680A - 効果付加装置 - Google Patents

効果付加装置

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JPH06202680A
JPH06202680A JP4360858A JP36085892A JPH06202680A JP H06202680 A JPH06202680 A JP H06202680A JP 4360858 A JP4360858 A JP 4360858A JP 36085892 A JP36085892 A JP 36085892A JP H06202680 A JPH06202680 A JP H06202680A
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JP
Japan
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signal
processing
pitch
input
attenuation
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Application number
JP4360858A
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English (en)
Inventor
Tetsukazu Nakae
哲一 仲江
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部音響信号を取り込んで、より現実味のあ
るエコー効果を付与する効果付加装置を提供することを
目的としている。 【構成】 入力手段44は人が発声した音声をディジタ
ル変換して音声ディジタル信号X(n) としてDSP6に
出力し、DSP6は音声ディジタル信号X(n) に減衰処
理部43からの減衰出力αY(n) を加算して、出力ディ
ジタル信号Z(n)として出力するとともに、遅延処理部
41に入力する。遅延処理部41は入力された出力ディ
ジタル信号Z(n) を所定時間遅延させた後、ピッチ変換
処理部42に出力し、ピッチ変換処理部42は入力信号
のピッチを変更して信号Y(n) として減衰処理部43に
出力する。減衰処理部43は信号Y(n) に減衰係数α
(α<1)を乗算することにより減衰させ、減衰出力α
Y(n) として加算処理部40に出力する。加算処理部4
0はこの減衰出力αY(n) に音声ディジタル信号X(n)
を加算して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部から入力される音
声等の外部音響信号を検出し、この検出音響信号に対し
て種々の処理を施して現実味のあるエコー効果を付与し
て出力する効果付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、外部から入力される外部音響
信号、特に、入力される音声信号に対して、種々の効果
を付与して出力することより、より高級な、あるいは面
白味のある音声とする装置が提案されている。
【0003】このような装置の代表的なものとしては、
例えば、カラオケ装置があり、カラオケ装置では、コー
ラスやエコー等の効果を付与している。
【0004】このような効果付加装置で「エコー」を付
与するために、従来では、遅延用のメモリに、入力され
た音声信号を所定のアドレスに書き込むとともに、この
所定のアドレスと一定の差をもったアドレスから音声信
号を読み出して出力するとともに、この出力を再び入力
音声信号とともに書き込むという動作を繰り返し行な
い、「エコー」効果の付与された音を発生させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
効果付加装置にあっては、効果の付加された音が、実際
の「エコー」音、すなわち、「山びこ」音と比較した場
合、機械的で、単調なものとなるという問題があった。
【0006】すなわち、実際の「山びこ」音において
は、多数の遅延音が含まれているが、これらの各遅延音
のピッチが最初の音のピッチとは微妙に異なっているの
に対して、従来の効果付加装置にあっては、入力される
音響信号を単に遅延することにより「エコー」という効
果を付加しており、こうしたピッチの相違を考慮してい
ないため、実際の「山びこ」音とは異なった機械的で単
調な音となっている。
【0007】そこで、本発明は、より現実味のある「エ
コー」効果を付与することのできる効果付加装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の効果付加装置
は、請求項1に記載するように、外部より音響信号を入
力する入力手段と、前記入力手段からの音響信号を遅延
する遅延処理と、前記遅延処理からの信号のピッチを変
更するピッチ変更処理と、前記ピッチ変更処理からの信
号を減衰させる減衰処理と、前記減衰処理からの信号と
前記入力手段からの音響信号とを加算して出力するとと
もに前記遅延処理に供給する加算処理と、を行なう信号
処理手段と、を有することにより、上記目的を達成して
いる。
【0009】また、請求項2に記載するように、外部よ
り音響信号を入力する入力手段と、前記入力手段からの
音響信号を遅延する遅延手段と、前記遅延手段からの信
号のピッチを変更するピッチ変更手段と、前記ピッチ変
更手段からの信号を減衰させる減衰手段と、前記減衰手
段からの信号と前記入力手段からの音響信号とを加算し
て出力するとともに前記遅延手段に供給する加算手段
と、を有することにより、上記目的を達成している。
【0010】さらに、請求項3に記載するように、外部
よりの音響信号を入力する入力手段と、読み出し書き込
み可能なメモリ手段と、前記メモリ手段に所定のタイミ
ングで順次書き込む書込処理と、前記メモリ手段から前
記書込処理により同一タイミングで書き込まれるアドレ
スと所定のアドレス差を有しかつ前記書込処理と異なる
アドレス間隔にて信号を読み出す読出処理と、前記読出
処理により読み出された信号を減衰する減衰処理と、前
記減衰処理からの信号と前記入力手段からの音響信号と
を加算して出力するとともに前記書込処理に供給する加
算処理と、を行なう信号処理手段と、を有することによ
り、上記目的を達成している。
【0011】また、請求項4に記載するように、外部よ
りの音響信号を入力する入力手段と、読み出し書き込み
可能なメモリ手段と、前記メモリ手段に所定のタイミン
グで順次書き込む書込手段と、前記メモリ手段から前記
書込手段により同一タイミングで書き込まれるアドレス
と所定のアドレス差を有しかつ前記書込処理と異なるア
ドレス間隔にて信号を読み出す読出手段と、前記読出手
段により読み出された信号を減衰する減衰手段と、前記
減衰手段からの信号と前記入力手段からの音響信号とを
加算して出力するとともに前記書込手段に供給する加算
手段と、を有することにより、上記目的を達成してい
る。
【0012】
【作用】本発明の効果付加装置によれば、外部より入力
される音響信号を遅延させる遅延処理を行ない、この遅
延した信号のピッチを変更する変更処理を行なう。そし
て、このピッチ変更した信号を減衰させ、減衰させた信
号と入力音響信号とを加算して出力するとともに前記遅
延処理に供給しているので、入力音響を遅延させるとと
もに、減衰させ、かつ入力音響信号とは異なるピッチに
変更して、入力音響信号に加算することができ、遅延さ
れた出力音のピッチを入力音響信号のピッチとは微妙に
異ならせることができる。その結果、ピッチの相違を考
慮したより現実味のある「エコー」効果を付与すること
ができる。
【0013】また、読み出し書き込み可能なメモリ手段
に所定のタイミングで信号を順次書き込み、この書込処
理により書き込まれるタイミングと同一タイミングで書
き込まれるアドレスと所定のアドレス差を有しかつ書込
処理と異なるアドレス間隔にて信号を読み出す。そし
て、この読み出された信号を減衰し、この減衰信号と外
部よりの入力音響信号とを加算して出力するとともに前
記書込処理に供給しているので、ピッチを微妙にかえた
信号を遅延させた信号と入力音響信号とを加算して出力
することができ、遅延させた出力音のピッチと入力音響
信号のピッチをより一層微妙に異ならせることができ
る。その結果、より一層現実味のある「エコー」効果を
付与することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0015】図1〜図11は、本発明の効果付加装置の
一実施例を示す図である。
【0016】図1は、効果付加装置1の全体回路ブロッ
ク図であり、効果付加装置1は、マイクロフォン2、ア
ンプ3、ローパスフィルタ4、A/D変換器5、DSP
(Digital Signal Processor)6、ワークRAM7、D
/A変換器8、アンプ9及びスピーカ10等を備えてい
る。
【0017】上記DSP6、ワークRAM7及びD/A
変換器8は、それぞれバス11により接続されている。
【0018】マイクロフォン2は、演奏者が発音した音
声をアナログ声信号に変換して、アンプ3に出力し、ア
ンプ3は、このアナログ声信号を増幅してローパスフィ
ルタ4に出力する。
【0019】ローパスフィルタ4は、入力されるアナロ
グ声信号にフィルタ処理を施して、A/D変換回路5に
出力し、A/D変換回路5は、フィルタ処理されたアナ
ログ声信号を音声ディジタル信号X(n) に変換してDS
P6に出力する。
【0020】したがって、マイクロフォン2、アンプ
3、ローパスフィルタ4及びA/D変換回路5は、全体
として演奏者の発声動作による外部音響信号を音声ディ
ジタル信号X(n) として入力する入力手段44(図4参
照)として機能する。
【0021】DSP6は、ワークRAM7をワークメモ
リとして使用して、後述するように、音声ディジタル信
号X(n) に後述する遅延処理、ピッチ変換処理、減衰処
理及び加算処理を施すことによりエコー効果を付加し
て、出力ディジタル信号Z(n)をD/A変換器8に出力
する。
【0022】D/A変換器8は、DSP6から入力され
る出力ディジタル信号Z(n) をアナログ信号に変換し
て、アンプ9に出力し、アンプ9でアナログ信号を増幅
して、スピーカ10から放音する。
【0023】すなわち、効果付加装置1は、演奏者が、
マイク2に向かって発声動作すると、発声によりマイク
ロフォン2から入力されたアナログの声信号をアンプ3
で増幅した後、ローパスフィルタ4及びA/D変換回路
5で音声ディジタル信号X(n) に変換し、DSP6に入
力する。DSP6は、音声ディジタル信号X(n) に遅延
処理、ピッチ変換処理、減衰処理及び加算処理を施すこ
とによりエコー効果を付加して、出力ディジタル信号Z
(n) としてD/A変換器8に出力する。D/A変換器8
は、DSP6から入力された出力ディジタル信号Z(n)
をアナログ信号に変換し、アンプ9で増幅した後、スピ
ーカ10から放音する。
【0024】図2は、図1のDSP6の構成図である。
【0025】DSP6は、インタフェース20、アドレ
スカウンタ21、オペレーションROM22、デコーダ
23、乗算器24、フラグレジスタ25、加減算器26
及びレジスタ群27等を備えている。
【0026】インタフェース20は、図1に示したD/
A変換器8に接続されるバス28及びA/D変換器5に
接続されるバス29を収容し、各バスと内部の回路とを
接続する。
【0027】オペレーションROM22は、DSP6全
体の動作を制御するマイクロプログラムや後述する減衰
係数を格納したROMであり、アドレスカウンタ21か
らの指定アドレスに基づいて対応するプログラム命令が
読み出される。オペレーションROM22の出力は、デ
コーダ23にも与えられており、DSP6内の各回路に
各種制御信号を出力し、所望の動作を行なわせる。
【0028】また、DSP6の内部バスには、図1のワ
ークRAM8が接続されて、オペレーションROM22
のプログラム命令に従って適宜各種データや音声ディジ
タル信号X(n) 等がDSP6に対して供給されたり、
或いはワークRAM8に対して入出力されたりする。
【0029】乗算器24及び加減算器26は、それぞれ
2入力、1出力の形式で内部バスに接続されており、各
種演算処理を行なう。そして、この加減算器26からの
演算結果(比較結果等)に従ってジャッジ処理をするた
め、フラグレジスタ25を介して、アドレスカウンタ2
1へジャッジ結果を示すフラグ信号が送出され、このフ
ラグレジスタ25の出力に応じてアドレスカウンタ21
のアドレス値が適宜変更されて、オペレーションROM
22からはアドレスジャンプされたプログラム命令が読
み出される。そして、レジスタ群27は、演算途中のデ
ータを記憶する複数のレジスタからなり、乗算器24ま
たは加減算器26の各入出力端子に内部バスを介して接
続されている。
【0030】図3は、DSP6における処理を概念的に
示した概念図であり、DSP6は、加算処理部30、減
衰処理部31、書込処理部32及び読出処理部33の各
部の動作を行なうことにより、音声ディジタル信号X
(n) にエコー効果を付加する。
【0031】加算処理部32は、減衰処理部31からの
減衰出力αY(n) とA/D変換器5からの音声ディジタ
ル信号X(n) とを加算して、出力ディジタル信号Z(n)
として出力するとともに、書込処理部32に出力する。
書込処理部32は、入力される信号(出力ディジタル信
号Z(n) )を順次所定のタイミングでワークRAM7に
書き込み、読出処理部33は、後述するように、書込処
理部32による書込タイミングと同一のタイミングで、
該書き込まれるアドレスと所定のアドレス差を有し、か
つ書込処理部32による書込アドレスと異なるアドレス
間隔によりワークRAM7から書込処理部32の書き込
んだ信号(出力ディジタル信号Z(n) )を読み出して、
信号Y(n) として減衰処理部31に出力する。減衰処理
部31は、読出処理部33から入力される信号Y(n) に
所定の減衰係数α(α<1)を乗算して信号Y1(n)を減
衰させ、減衰出力αY(n) を上記加算処理部30に出力
する。
【0032】さらに、このDSP6で実現するエコー付
加機能を擬似的に表わすと、図4のように示され、その
機能は、加算処理部40、遅延処理部41、ピッチ変換
処理部42及び減衰処理部43で実現される。
【0033】このDSP6では、音声ディジタル信号X
(n) は、前記マイクロフォン2、アンプ3、ローパスフ
ィルタ4及びA/D変換回路5で構成される入力手段4
4から加算処理部40に入力され、加算処理部40は、
音声ディジタル信号X(n) と減衰処理部43から入力さ
れる減衰出力αY(n) とを加算して、出力ディジタル信
号Z(n) としてD/A変換器8に出力するとともに、遅
延処理部41に出力する。遅延処理部41は、入力され
る信号を所定時間遅延させて、ピッチ変換処理部42に
出力し、ピッチ変換処理部42は、入力される信号にピ
ッチ変換を施して、信号Y(n) として減衰処理部43に
出力する。減衰処理部43は、ピッチ変換処理部42か
ら入力される信号Y(n) に減衰係数αを乗算して減衰さ
せ、減衰出力αY(n) を加算処理部40に出力する。
【0034】すなわち、DSP6は、入力される音声デ
ィジタル信号X(n) に減衰出力αY(n) を加算し、この
加算した信号(出力ディジタル信号Z(n) )を遅延させ
た後、ピッチを変更して、ピッチを変更した信号に減衰
係数αを乗算することにより、減衰させる。そして、こ
の減衰させた減衰出力αY(n) に音声ディジタル信号X
(n) を加算して、出力ディジタル信号Z(n) として出力
する。
【0035】次に、作用を説明する。
【0036】効果付加装置1は、マイクロフォン2に向
かって発声されると、この音声をマイクロフォン2で検
出し、アンプ3で増幅した後、ローパスフィルタ4でノ
イズを除去して、A/D変換器5でディジタル変換す
る。
【0037】DSP6は、このディジタル変換された音
声ディジタル信号X(n) を所定のサンプリングタイミン
グ毎に取り込み、上記図4に示した遅延処理、ピッチ変
換処理、減衰処理及び加算処理を行なうことにより、現
実味のある「エコー」効果を付加して、D/A変換器
8、アンプ9及びスピーカ10を介して外部に出力す
る。
【0038】以下、効果付加装置1によるこのエコー効
果の付加処理を、図5に示すフローチャートに基づいて
説明する。なお、この処理は、A/D変換器5において
A/Dフラグが有ると一連の動作が実行され、それがサ
ンプリング周波数となる。
【0039】効果付加装置1は、電源が投入されると、
図5に示すように、まず、ワークRAM7の書込アドレ
ス及び読込アドレスを設定するカウンタm、nをクリア
し(ステップS1)、ワークRAM7の内容をクリアす
る(ステップS2)。
【0040】次に、A/Dフラグをチェックし(ステッ
プS3)、A/Dフラグが「有り」を示すのを待って、
次の処理に移行する。このA/Dフラグは、上述のよう
に、サンプリング周波数fs毎に、「有り」が設定され
る。したがって、DSP6における処理は、サンプリン
グ周波数fsで設定されるサンプリング周期毎に実行さ
れる。
【0041】ステップS3で、A/Dフラグが「有り」
を示すと、ステップS4に移行して、マイクロフォン2
から取り込まれアンプ3及びローパスフィルタ4を介し
てA/D変換器5に入力されたアナログの音声信号をA
/D(アナログ/ディジタル)変換し、音声ディジタル
信号X(n) に変換する(ステップS4)。
【0042】そして、ステップS5で、この音声ディジ
タル信号X(n) に減衰出力αY(n)を加算して、加算結
果(X(n) +αY(n) )を出力ディジタル信号Z(n) と
して出力する(ステップS5)。
【0043】すなわち、ステップS5の処理は、図4の
加算処理部40で実現される処理であり、音声ディジタ
ル信号X(n) に減衰処理部43から入力される減衰出力
αY(n) を加算して、出力ディジタル信号Z(n) として
出力する。
【0044】次に、ワークRAM7のアドレスPE×m
+nに出力ディジタル信号Z(n) を書き込み(ステップ
S6)、ワークRAM7からそのアドレスPE×(m+
1)+2K/12×nの信号データY(n) を読み出す(ステ
ップS7)。
【0045】すなわち、ステップS6の処理は、図4の
遅延処理部41で実現される処理であり、遅延処理部4
1は、ワークRAM7のアドレスを順次インクリメント
しながら順に出力ディジタル信号Z(n) をワークRAM
7に書き込む。そして、アドレスが最大値にあると、0
から繰り返すという方法でワークRAM7に出力ディジ
タル信号Z(n) を書き込む。
【0046】また、ステップS7の処理は、図4のピッ
チ変換処理部42で実現される処理であり、ピッチ変換
処理部42は、遅延処理部41とのタイミングを取りな
がら、以下のようなアドレス概念に基づいてワークRA
M7から信号Y(n) を読み出すことにより、ピッチ変換
を行なっている。
【0047】すなわち、ピッチ変換処理部42は、図6
に示すように、ワークRAM7の領域をアドレス数PE
毎のL個のピッチ変換ブロックに分け、遅延処理部43
によるワークRAM7への書き込みアドレスがPE×m
+n(m番目のピッチ変換ブロックのn番目のアドレ
ス)であるとすると、Kを変数としてK半音のピッチを
上げる場合には、読出アドレスを次式で示される値に設
定して、信号Y(n) を読み出す。
【0048】PE×(m+1)+2K/12×n この場合、アドレス値となるのは、上記式で算出される
整数部のみであり、小数部は切り捨てる。また、このア
ドレスがPE×Lを越えると、図6から分るように、最
終アドレスであるので、算出結果からPE×Lの値を減
算して、読出アドレスとする。
【0049】すなわち、ワークRAM7に書き込まれ、
また読み出される出力ディジタル信号Z(n) を波形図で
示した図7に示すように、出力ディジタル信号Z(n) の
書込アドレスがPE(m)+nの場合、K=12とする
と、2K/12=21 であるので、図7のPE(m+1)の
波形に示すように、読出アドレスは、PE×(m+1)
+21 ×nとなる。
【0050】そして、ステップS8に行して、カウンタ
nを「1」だけインクリメントし(ステップS8)、イ
ンクリメントしたカウンタnの値が図6に示したピッチ
変換ブロックのアドレス数であるPEを超えたかどうか
チェックする(ステップS9)。
【0051】ステップS9での判断がNOのときには、
そのピッチ変換ブロックでの処理が終了していないと判
断して、ステップS3に戻り、A/Dフラグが有りを示
す毎に、同様の処理を行なう。
【0052】そして、ステップS9での判断がYESに
なると、カウンタnを「0」にリセットし(ステップS
10)、カウンタmを「1」だけインクリメントして
(ステップS11)、インクリメントしたカウンタmの
値がワークRAM7に形成されたピッチ変換ブロックの
数Lを超えたかどうか(m<L)チェックする(ステッ
プS12)。
【0053】ステップS12での判断がNOのときに
は、ワークRAM7に出力ディジタル信号Z(n) を格納
するために割り当てられた領域の最後までアドレスが進
んでいないと判断して、ステップS3に戻り、A/Dフ
ラグが「有り」を示す毎に、同様の処理を行なう。
【0054】ステップS12での判断がYESになる
と、カウンタmを「0」にリセットした後(ステップS
13)、ステップS3に戻り、ピッチ変換ブロック1か
ら同様の処理を繰り返す。
【0055】以上説明したように、効果付加装置1は、
DSP6により、遅延処理、ピッチ変換処理、減衰処理
及び加算処理を行なうことにより、エコー効果を付加し
ているが、特に、遅延処理及びピッチ変換処理において
は、ワークRAM7からの出力ディジタル信号Z(n) の
読み出しをワークRAM7への書き込みと同期をとりつ
つ、その読出アドレスを書込アドレスと異なったものと
することにより、遅延させるとともに、ピッチを変換さ
せている。
【0056】例えば、図8のような出力ディジタル信号
Z(n) をワークRAM7に書き込んだ場合、Kを適宜設
定して上記式で設定されるワークRAM7の読出アドレ
スを重複させることにより、図9に示すように、1/2
のピッチの信号Y(n) を得ることができ、また、Kを適
宜設定して上記式で設定されるワークRAM7の読出ア
ドレスを飛び飛びに設定することにより、図10に示す
ように、2倍のピッチの信号Y(n) を得ることができ
る。
【0057】したがって、入力音響信号である音声ディ
ジタル信号X(n) を遅延させることができるとともに、
減衰させ、かつ音声ディジタル信号X(n) とは異なるピ
ッチに変更して、音声ディジタル信号X(n) 号に加算す
ることができ、遅延された出力ディジタル信号Z(n) の
ピッチを音声ディジタル信号X(n) のピッチとは微妙に
異ならせることができる。その結果、ピッチの相違を考
慮したより現実味のある「エコー」効果を付与すること
ができる。そして、この場合に、ワークRAM7への出
力ディジタル信号Z(n) の書込タイミングと同一タイミ
ングで出力ディジタル信号Z(n) を読み出すとともに、
書込アドレスと所定のアドレス差を有し、かつ書込アド
レスと異なるアドレス間隔により出力ディジタル信号Z
(n) を読み出しているので、ピッチを微妙にかえた出力
ディジタル信号Z(n) を遅延させた信号Y(n) と音声デ
ィジタル信号X(n) とを加算して出力することができ、
より一層遅延させた音声ディジタル信号X(n) のピッチ
と出力ディジタル信号Z(n) のピッチを微妙に異ならせ
ることができる。その結果、より一層現実味のある「エ
コー」効果を付与することができる。
【0058】なお、上記実施例では、入力音響信号とし
て、人が発声することにより発生した音声を入力してい
るが、これに限るものではなく、例えば、効果付加装置
に、外部入力端子を設け、この外部入力端子から楽器等
で発生した音を入力するようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、外部より入力される音
響信号を遅延させる遅延処理を行ない、この遅延した信
号のピッチを変更して、このピッチ変更した信号を減衰
させた後、入力音響信号と加算して出力するとともに前
記遅延処理に供給しているので、入力音響を遅延させる
とともに、減衰させ、かつ入力音響信号とは異なるピッ
チに変更して、入力音響信号に加算することができ、遅
延された出力音のピッチを入力音響信号のピッチとは微
妙に異ならせることができる。その結果、ピッチの相違
を考慮したより現実味のある「エコー」効果を付与する
ことができる。
【0060】また、読み出し書き込み可能なメモリ手段
に所定のタイミングで信号を順次書き込み、この書込処
理により書き込まれるタイミングと同一タイミングで書
き込まれるアドレスと所定のアドレス差を有しかつ書込
処理と異なるアドレス間隔にて信号を読み出す。そし
て、この読み出された信号を減衰し、この減衰信号と外
部よりの音響信号とを加算して出力するとともに前記書
込処理に供給しているので、ピッチを微妙にかえた信号
を遅延させた信号と入力音響信号とを加算して出力する
ことができ、より一層遅延させた出力音のピッチと入力
音響信号のピッチを微妙に異ならせることができる。そ
の結果、より一層現実味のある「エコー」効果を付与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果付加装置の一実施例の回路ブロッ
ク図。
【図2】図1のDSPの回路ブロック図。
【図3】図1のDSPの動作を概念的に示したブロック
図。
【図4】図1のDSPの機能を擬似的に示したブロック
図。
【図5】効果付加装置のメイン処理を示すフローチャー
ト。
【図6】図1のワークRAMに形成される出力ディジタ
ル信号Z(n) 記憶領域のメモリマップを示す図。
【図7】図1のワークRAMへの出力ディジタル信号Z
(n) の書込アドレス及び読出アドレスを波形図で示した
図。
【図8】図1のワークRAMに書き込まれる出力ディジ
タル信号Z(n) の波形図。
【図9】図1のワークRAMから1/2のピッチで読み
出した信号Y(n) の波形図。
【図10】図1のワークRAMから2倍のピッチで読み
出した信号Y(n) の波形図。
【符号の説明】
1 効果付加装置 2 マイクロフォン 3 アンプ 4 ローパスフィルタ 5 A/D変換器 6 DSP 7 ワークRAM 8 D/A変換器 9 アンプ 10 スピーカ 11 バス 20 インタフェース 21 アドレスカウンタ 22 オペレーションROM 23 デコーダ 24 乗算器 25 フラグレジスタ 26 加減算器 27 レジスタ群 30 加算処理部 31 減衰処理部 32 書込処理部 33 読出処理部 40 加算処理部 41 遅延処理部 42 ピッチ変換処理部 43 減衰処理部 44 入力手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より音響信号を入力する入力手段
    と、 前記入力手段からの音響信号を遅延する遅延処理と、前
    記遅延処理からの音響信号のピッチを変更するピッチ変
    更処理と、前記ピッチ変更処理からの信号を減衰させる
    減衰処理と、前記減衰処理からの信号と前記入力手段か
    らの音響信号とを加算して出力するとともに前記遅延処
    理に供給する加算処理と、を行なう信号処理手段と、 を有することを特徴とする効果付加装置。
  2. 【請求項2】 外部より音響信号を入力する入力手段
    と、 前記入力手段からの音響信号を遅延する遅延手段と、 前記遅延手段からの信号のピッチを変更するピッチ変更
    手段と、 前記ピッチ変更手段からの信号を減衰させる減衰手段
    と、 前記減衰手段からの信号と前記入力手段からの音響信号
    とを加算して出力するとともに前記遅延手段に供給する
    加算手段と、 を有することを特徴とする効果付加装置。
  3. 【請求項3】 外部よりの音響信号を入力する入力手段
    と、 読み出し書き込み可能なメモリ手段と、 前記メモリ手段に所定のタイミングで順次書き込む書込
    処理と、前記メモリ手段から前記書込処理により同一タ
    イミングで書き込まれるアドレスと所定のアドレス差を
    有しかつ前記書込処理と異なるアドレス間隔にて信号を
    読み出す読出処理と、前記読出処理により読み出された
    信号を減衰する減衰処理と、前記減衰処理からの信号と
    前記入力手段からの音響信号とを加算して出力するとと
    もに前記書込処理に供給する加算処理と、を行なう信号
    処理手段と、 を有することを特徴とする効果付加装置。
  4. 【請求項4】 外部よりの音響信号を入力する入力手段
    と、 読み出し書き込み可能なメモリ手段と、 前記メモリ手段に所定のタイミングで順次書き込む書込
    手段と、 前記メモリ手段から前記書込手段により同一タイミング
    で書き込まれるアドレスと所定のアドレス差を有しかつ
    前記書込処理と異なるアドレス間隔にて信号を読み出す
    読出手段と、 前記読出手段により読み出された信号を減衰する減衰手
    段と、 前記減衰手段からの信号と前記入力手段からの音響信号
    とを加算して出力するとともに前記書込手段に供給する
    加算手段と、 を有することを特徴とする効果付加装置。
JP4360858A 1992-12-28 1992-12-28 効果付加装置 Pending JPH06202680A (ja)

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JP4360858A JPH06202680A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 効果付加装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19743354A1 (de) * 1997-09-30 1999-04-08 Wolfram Spyra Tragbare Vorrichtung zur Aufnahme und Wiedergabe von Außengeräuschen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19743354A1 (de) * 1997-09-30 1999-04-08 Wolfram Spyra Tragbare Vorrichtung zur Aufnahme und Wiedergabe von Außengeräuschen
DE19743354C2 (de) * 1997-09-30 1999-08-05 Wolfram Spyra Tragbare Vorrichtung zur Aufnahme und Wiedergabe von Außengeräuschen

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