JP7331344B2 - 電子楽器、楽音発生方法及びプログラム - Google Patents
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Description
この種のPCM音源においては、励振信号としてどのような波形データを用いるかが確立されておらず、また離鍵時にはどのような減衰、消音の処理を行なうと自然な音質の楽音となるか、そのための技術が模索されている。
加えて、図3に示したようにダンパによる減衰を閉ループ回路外に設けることで、例えばエレキギターなどのように、特に弦の振動をピックアップした音を出力するような楽器の楽音を再現する場合に好適となる。
一方で、図2に示したようにダンパによる減衰を閉ループ回路内に設けるものとした場合、例えばアコースティックピアノなどのように、特に弦の振動を直接出力するような楽器の楽音を再現する場合に好適となる。
本実施形態では採用しないが、前記ダンパによる減衰を閉ループ回路内に設ける場合を第1モード、ダンパによる減衰を閉ループ回路外に設ける場合を第2モードとして、ユーザの任意のモード切換え操作により選択可能な電子鍵盤楽器としても良い。
まず、図7乃至図10により、波形メモリ34(ROM12B)に格納される波形データについて説明する。
強打側の波形データに対し、窓掛け(窓関数)処理P11を施した後、離散フーリエ変換(DFT)としての高速フーリエ変換(FFT)処理P12を施し、周波数次元に変換して複素数の実数値(R)と虚数値(I)とを得る。これら複素数は、極座標変換処理P13により極座標化されて、第1振幅信号と第1位相情報とに変換される。
[請求項1]
或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
を実行する電子楽器。
[請求項2]
離鍵に応じて変位するダンパの変位レベルを示すダンパ変位レベル値を取得する取得処理、
をさらに実行し、
前記第2音量を示す値は、前記第1音量を示す値と、前記取得処理により取得された前記ダンパ変位レベル値と、に基づいて決定されている、請求項1に記載の電子楽器。
[請求項3]
前記ダンパ変位レベル値は、前記弱音化指示に含まれる、離鍵時の音量情報を示すノートオフベロシティ値に応じて異なる、請求項2に記載の電子楽器。
[請求項4]
入力値として、前記第1音量を示す値を入力することにより、前記入力値との関係が非線形特性を有する出力値として、前記第2音量を示す値を出力する演算処理、
をさらに実行する請求項1乃至3のいずれかに記載の電子楽器。
[請求項5]
前記演算処理は、前記ループ処理内で実行されている、請求項4に記載の電子楽器。
[請求項6]
前記演算処理は、前記ループ処理外で実行されている、請求項4に記載の電子楽器。
[請求項7]
前記演算処理が前記ループ処理内で実行される第1モードと、前記演算処理が前記ループ処理外で実行される第2モードと、を備える、請求項4に記載の電子楽器。
[請求項8]
電子楽器のコンピュータに、
或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
を実行させる方法。
[請求項9]
電子楽器のコンピュータに、
或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
を実行させるプログラム。
11…鍵盤部
12…LSI
12A…CPU
12B…ROM
12C…音源
12D…D/A変換部(DAC)
13…アンプ
14…スピーカ
21~23…乗算器(アンプ)
24…加算器
31…ノートイベント処理部
32…波形読出し部
33…窓掛け処理部
34…(励振信号生成用)波形メモリ
35A~35C…ゲートアンプ
36A~36C…加算器
37A~37C…ディレイ回路
38A~38C…オールパスフィルタ(APF)
39A~39C…ローパスフィルタ(LPF)
40A~40C…減衰アンプ
41A~41C…非線形特性処理部
42…ダンパエンベロープジェネレータ(ダンパEG)
43,44…加算器
51…オフセットアドレスレジスタ
52…加算器
53…カレントアドレスカウンタ
54…ピッチレジスタ
55…加算器
56…補間部
57…窓掛け部
58…窓テーブル
61…コンパレータ(CMP)
62…反転アンプ
63…ローパスフィルタ(LPF)
64…アンプ
65…減算器
66…コンパレータ(CMP)
67…ローパスフィルタ(LPF)
68…アンプ
69…加算器
B…バス
Claims (7)
- 或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理外で実行され、前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
離鍵に応じて変位するダンパの変位レベルを示すダンパ変位レベル値を取得する取得処理と、
を実行し、
前記第2音量を示す値は、前記第1音量を示す値と、前記取得処理により取得された前記ダンパ変位レベル値と、に基づいて決定されている、
電子楽器。 - 前記ダンパ変位レベル値は、前記弱音化指示に含まれる、離鍵時の音量情報を示すノートオフベロシティ値に応じて異なる、請求項1に記載の電子楽器。
- 或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理外で実行され、前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
を実行し、
前記弱音化処理は、入力値として、前記第1音量を示す値を入力することにより、前記入力値との関係が非線形特性を有する出力値として、前記第2音量を示す値を出力する演算処理、
を含む電子楽器。 - 離鍵に応じて変位するダンパの変位レベルを示すダンパ変位レベル値を取得する取得処理と、
を実行し、
前記第2音量を示す値は、前記第1音量を示す値と、前記取得処理により取得された前記ダンパ変位レベル値と、に基づいて決定されている、
請求項3に記載の電子楽器。 - 前記演算処理が前記ループ処理内で実行される第1モードと、前記演算処理が前記ループ処理外で実行される第2モードと、を備える、請求項3又は4に記載の電子楽器。
- 電子楽器のコンピュータに、
或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理外で実行され、前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
離鍵に応じて変位するダンパの変位レベルを示すダンパ変位レベル値を取得する取得処理と、
を実行させ、
前記第2音量を示す値は、前記第1音量を示す値と、前記取得処理により取得された前記ダンパ変位レベル値と、に基づいて決定されている、
方法。 - 電子楽器のコンピュータに、
或る音高において、音の強さがそれぞれ異なる複数の波形データに基づいて生成されている励振信号用波形データに含まれている部分データに対して、窓関数を掛けることにより生成されている励振データに対する遅延処理及び減衰処理を繰り返すループ処理により生成され、前記ループ処理中に出力されている楽音データに対する消音化を含む弱音化指示を受け付ける弱音化指示受付処理と、
前記ループ処理外で実行され、前記ループ処理中の或るタイミングにおいて、前記弱音化指示受付処理による前記弱音化指示を受け付けていないときは、前記楽音データを第1音量で出力するのに対し、前記弱音化指示を受け付けたときは、前記第1音量に応じて決定される、前記第1音量より小さい第2音量で出力する弱音化処理と、
離鍵に応じて変位するダンパの変位レベルを示すダンパ変位レベル値を取得する取得処理と、
を実行させ、
前記第2音量を示す値は、前記第1音量を示す値と、前記取得処理により取得された前記ダンパ変位レベル値と、に基づいて決定されている、
プログラム。
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