JPH0620053U

JPH0620053U - 感熱記録装置

Info

Publication number: JPH0620053U
Application number: JP1719992U
Authority: JP
Inventors: 俊男押田
Original assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Current assignee: Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority date: 1992-02-21
Filing date: 1992-02-21
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、インキドナーフィルムがサーマルヘ
ッドとバックローラとの間に介在される感熱記録装置に
おいて、インキドナーフィルムカセットが具備された装
置に関するものである。【構成】インキドナーフィルムカセットを設けた感熱記
録装置において、該インキドナーフィルムカセットを該
カセット以外には接触する必要なく着脱するための開口
部を設けた感熱記録装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、インキドナーフィルムがサーマルヘッドとバックローラとの間に介在される感熱記録装置において、インキドナーフィルムカセットが具備された装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の感熱記録装置に於けるインキドナーフィルムカセットの交換方法は、カバーのビスを弛めたり、レバーを倒したり、装置各部の扉を開けたり、引き出したレールにインキドナーフィルムカセットを載せる等の方法が通常であり、直接フィルムカセットを取り出せなかったため、カセット交換には人手の介在が２動作以上必要であった。

【０００３】その為、特に、カラー印刷を行う装置におけるような、被印字物を通紙させる毎にインキドナーフィルムの色交換を行う事が必要な装置では、インキドナーフィルムカセットの交換回数が増えるので非常に繁雑な操作を余儀無くされていた。

【考案が解決しようとする課題】

【０００４】本考案者は検討の結果、インキドナーフィルムカセット交換の人手の介在が１動作で行われる事が作業の単純化、迅速化、効率化につながり特にインキドナーフィルム色交換を頻繁に行う場合は、この方法が良策である事を見出し本考案に至ったもので、本考案は前記の従来の種々の欠点を改良し、操作性に優れた感熱記録装置を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

【０００５】本考案は、インキドナーフィルムカセットを設けた感熱記録装置において、該インキドナーフィルムカセットを該カセット以外には接触する必要なく着脱するための開口部を設けたことを特徴とする感熱記録装置である。

【０００６】第２の考案はインキカセットの開口部側に把手を設けてなる請求項１記載の感熱記録装置である。

【０００７】第３の考案はカセット装着部が１箇所であり、異なった色のインキドナーフィルムカセットを交換することにより複数カラー記録を行う請求項１又は２記載の感熱記録装置である。

【０００８】本考案の感熱記録装置としては転写型は勿論、昇華型の感熱記録装置にも適用できる。

【０００９】以下、図面に基づいて説明する。図面は本考案の一実施態様を示す。図１は感熱記録装置に装着されたカセットの正面図である。

【００１０】本カセットは、装置本体に取りついているガイドレール受け１と、カセット３に取りついているガイドレール２とが嵌合する事により支持されている。

【００１１】そして、カセットの着脱時には、サーマルヘッド取り付けアーム５に取り付けられたサーマルヘッド６は、サーマルヘッド旋回軸４の回転力により破線の様に回避し、カセットの着脱に支障のない位置に回避する。

【００１２】さらに、カセット引き出し用把手７は、感熱記録装置カバー１３に開口部を設けて、直接引出し可能状態で装着してあり、サーマルヘッドは破線の様に回避した時だけ、カセット引き出し用把手に直接触手し、カセットの着脱が出来る構造である。

【００１３】脱後のカセットには、インキシート繰り出し側８とインキシート巻取側９にそれぞれ次に印字する色をセットしておくことが出来る物である。

【００１４】

【実施例】

まず第１の考案、および第２の考案について説明する。図２は、本考案の一実施例を示す感熱記録装置の斜視図であり、その概要を説明すると、カバー１３を例えば図の様に正面を切り欠く事によりインキドナーフィルムカセット３のカセット引き出し用把手が露出した構造となり、カバー等を開ける手間無く、直接把手に触れる事ができ、従って人手の介在が１動作で済む事となる。

【００１５】図１において、本カセットの着脱時のガイドは、装置に取り付いている潤滑性樹脂材料を加工してなるガイド受け１とカセット３に取り付いている同様な材料を用いたガイドレール２との嵌合により構成され、正確な位置に装着されている。

【００１６】このガイド方法は、例えば直線運動用ころがり軸受を使用したり、カセットの両サイド及び上下を直接ころがり軸受でガイドする方法も考えられる。

【００１７】この様な着脱を行うには、カセット及びインキドナーフィルムに接触しない形状をしたサーマルヘッド取付アーム５により支持されたサーマルヘッド６を回避させる必要があり、その方法は駆動手段として例えば直流モーター１１により伝達用ベルト１２を介して、サーマルヘッド旋回軸４へ回転力が伝達される。

【００１８】この回転力により、サーマルヘッド６が破線図位置まで回避する事により、人手の介在が１動作で着脱が可能となる。

【００１９】又、本装置はインキシート繰り出し側８とインキシート巻取側９とにインキシートを巻き付けてから装置内に装着し、サーマルヘッドが旋回し、インキシートを上方からバックローラー１０に押しつける時に引っ張られ、インキシートの皺の発生を防ぐ効果がある。

【００２０】さらに図３は、インキドナーフィルムカセットの斜視図である。本カセットの主な特徴は、カセット前面に把手７を具備する事により感熱記録装置に直接着脱できることである。

【００２１】把手形状は、例えば図４に示すような棒状、図５に示すような把手取り付け面に孔を開ける方法などが考えられる。

【００２２】つぎに第３の考案の説明に入る。複数色のインキドナーフィルムをセットした複数のカセットを用意し、被転写材に１色記録するごとに前記カセットを交換し、再度前記被転写材に記録することにより、カラー記録を行う。

【発明の効果】

【００２３】以上説明したように、本考案の感熱記録装置及びインキドナーフィルムカセットによれば、インキドナーフィルムカセット交換の人手の介在が１動作で行われる事により単純化、迅速化、効率化が図れる。特に披印字物を通紙させる毎にインキドナーフィルムの色交換を行う事を目的としたような装置では、交換回数が増えるので大幅な利便化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【００２４】

【図１】感熱記録装置に装着されたインキドナーフィル
ムカセットの正面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す感熱記録装置の斜視図
である。

【図３】一実施例を示すインキドナーフィルムカセット
の斜視図である。

【図４】一実施例を示すインキドナーフィルムカセット
用把手近傍の部分斜視図である。

【５図】一実施例を示すインキドナーフィルムカセット
用把手近傍の部分斜視図である。

【符号の説明】

【００２５】１・・・ガイドレール受け２・・・ガイドレール３・・・カセット４・・・サーマルヘッド旋回軸５・・・サーマルヘッド取付アーム６・・・サーマルヘッド７・・・カセット引出し用把手８・・・インキシート繰り出し側９・・・インキシート巻取側１０・・・バックローラー１１・・・直流モーター１２・・・伝達用ベルト１３・・・カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】インキドナーフィルムカセットを設けた感
熱記録装置において、該インキドナーフィルムカセット
を該カセット以外には接触する必要なく着脱するための
開口部を設けたことを特徴とする感熱記録装置。
【請求項２】インキカセットの開口部側に把手を設けて
なる請求項１記載の感熱記録装置。
【請求項３】カセット装着部が１箇所であり、異なった
色のインキドナーフィルムカセットを交換することによ
り複数カラー記録を行う請求項１又は２記載の感熱記録
装置。