JPH06200118A - 耐火組成物 - Google Patents

耐火組成物

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Publication number
JPH06200118A
JPH06200118A JP5001214A JP121493A JPH06200118A JP H06200118 A JPH06200118 A JP H06200118A JP 5001214 A JP5001214 A JP 5001214A JP 121493 A JP121493 A JP 121493A JP H06200118 A JPH06200118 A JP H06200118A
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JP
Japan
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phenolic resin
resin
curing
phenol resin
cured
Prior art date
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Pending
Application number
JP5001214A
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English (en)
Inventor
Takuya Tochimoto
卓哉 栃本
Yasunobu Matsumoto
康伸 松本
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Sumitomo Durez Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Durez Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 マグネシアクリンカーの粗粒品、マグネシア
クリンカーの微粉品、燐状黒鉛、液状ノボラック樹脂、
ヘキサメチレンテトラミン及びフェノール樹脂硬化物を
混合して耐火物用混練物を得る。 【効果】 フェノール樹脂硬化物を耐火物に適量配合す
ることによって、耐火物の硬化時に発生する揮発分を増
すことなく、乾燥後及び焼成後の強度を上げることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強度等の特性を向上させ
た耐火組成物に関するもので、各種定形耐火物及び不定
形耐火物に応用されるものである。
【0002】
【従来の技術】カーボンボンドを形成する耐火物のバイ
ンダーとして古くからタールやピッチが用いられてきた
が、原料の常温混練が可能であり、耐火物の乾燥強度が
大きく、かつ耐火物の製造時の作業環境が改善されるな
どの理由により、近年主としてフェノール樹脂をバイン
ダーとする耐火物を製造することが多くなっている。耐
火物用のフェノール樹脂のバインダーとしては、ノボラ
ック型及びレゾール型の液状または粉末の樹脂が、単独
または併用の形で使用されている。代表的な樹脂の使用
例を挙げると、ノボラック型フェノール樹脂の場合は、
ヘキサメチレンテトラミンを含む粉末樹脂がエチレング
リコール、グリセリンまたは変性アルコールの様な湿潤
剤と共に用いられたり、あるいはレゾール型の液状フェ
ノール樹脂と組合せて使用する。またノボラック型フェ
ノール樹脂を予めエチレングリコールなどの溶剤に溶解
した液状樹脂を混練時にヘキサメチレンテトラミンと組
合せて用いられることも多い。また、レゾール型のフェ
ノール樹脂の場合は、水溶性の液状樹脂またはエチレン
グリコールなどの溶剤が入った溶剤型の液状樹脂が単独
で使用されたり、あるいはこれらの液状樹脂がノボラッ
ク型の粉末樹脂と組合せて用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、さまざ
まなタイプのフェノール樹脂が各種耐火物用の結合剤と
して使用されている。これら耐火物において、一般に焼
成後高強度を得るためには樹脂の添加量を多く配合すれ
ばよい。しかし、樹脂の配合量を多くした場合、乾燥時
に発生する樹脂の揮発分や硬化時に発生するガスの量が
多くなり、クラック発生の原因となりやすい。本発明者
は、これらの欠点を克服すべく鋭意研究した結果、フェ
ノール樹脂をあらかじめ硬化させて添加することによ
り、揮発ガスの発生量を増すことなく耐火物の焼成後高
強度が得られることを見出し、本発明に至ったものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はフェ
ノール樹脂硬化物を配合することを特徴とする耐火組成
物に関するものである。本発明に用いられるフェノール
樹脂としてはレゾール型フェノール樹脂、ベンジリック
エーテル型フェノール樹脂、ノボラック型フェノール樹
脂等が挙げられ、これらを単独、あるいは2種以上の併
用で使用される。
【0005】フェノール樹脂を製造するために使用する
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、キシ
レノール、エチルフェノール、プロピルフェノール、カ
テコール、レゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノー
ルA、その他各種アルキルフェノールなどがあり、さら
に、これらのフェノール類を製造する際の副生物も含ま
れ、これらを単独あるいは2種以上組合わせて使用す
る。一方、アルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、
パラホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド等を使用す
る。フェノール類とアルデヒド類との付加縮合の際の触
媒としては、樹脂のタイプに応じて蓚酸、塩酸、硫酸等
の酸類、酢酸亜鉛等の金属塩類、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等の
アルカリ類、アンモニア、トリエチルアミン等のアミン
類を単独又は2種以上の併用で使用する。
【0006】フェノール樹脂の硬化方法としては、熱硬
化法、酸硬化法などが挙げられるが、中でも熱硬化法が
望ましい。ノボラック型フェノール樹脂の場合、ヘキサ
メチレンテトラミンの量を目標とする硬化度になるよう
調整するが、通常樹脂に対して外割2〜20重量%添加
混合して熱硬化させる。本発明においてフェノール樹脂
の硬化度をアセトン抽出試験法によって測定されるアセ
トン抽出率で示した。アセトン抽出試験とはフェノール
樹脂の未硬化樹脂分をソックスレー抽出器を用い、アセ
トンを溶媒として抽出する方法である。通常、未硬化の
フェノール樹脂はアセトンに溶解するが、硬化が進行す
るにつれて溶解しなくなり、完全硬化物はアセトンに全
く溶解しない。すなわち、アセトン抽出率100%とは
全く未硬化のフェノール樹脂を示し、アセトン抽出率0
%の硬化物とは完全に硬化した硬化物を示す。
【0007】フェノール樹脂を熱硬化させる場合の温度
は、目標とする硬化度に応じて設定する。アセトン抽出
率20〜70%の硬化物を製造する場合、硬化温度とし
ては100〜140℃が好ましい。またアセトン抽出率
20%以下の硬化物を製造する場合は、100〜140
℃で抽出率20〜70%まで硬化させ、その後に150
〜200℃でさらに硬化させることが好ましい。150
〜200℃で急激に硬化させた場合、発泡が大きくな
り、粉砕機で粉砕しにくくなる。本発明に用いるフェノ
ール樹脂硬化物の硬化度は、好ましくはアセトン抽出率
で70%以下、さらに好ましくは5〜50%が望まし
い。アセトン抽出率が高い場合、耐火物の乾燥時にフェ
ノール樹脂硬化物の未硬化部分が硬化し、縮合水等揮発
分が多くなり、クラック発生の原因となる。また、抽出
率が低くなりすぎると、全く反応性がなくなり、また併
用する液状フェノール樹脂とのなじみがわるくなるの
で、製品物性を損う場合がある。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。はじ
めに実施例に用いるフェノール樹脂及びフェノール樹脂
硬化物の製造例を示す。なお、本文中に記載されている
「部」及び「%」はすべて「重量部」及び「重量%」を
示す。 《製造例1》撹拌機、還流冷却器及び温度計付きの反応
装置に、フェノール1000部、37%ホルマリン70
7部、及び蓚酸10部とを仕込み、還流条件下で3時間
反応させた。ついで所望の水分及び遊離フェノール以下
となるまで減圧下で脱水及び脱フェノールを行った後取
りだし、固形ノボラック型フェノール樹脂を得た。この
樹脂1000部とヘキサメチレンテトラミン100部と
を混合粉砕し、粉末状ノボラック型フェノール樹脂Aを
得た。この樹脂は平均粒径35μm、融点94℃であっ
た。
【0009】《製造例2》製造例1で製造した粉末状ノ
ボラック型フェノール樹脂Aを乾燥器中で120℃で1
時間乾燥し硬化させた。これを粉砕機で粉砕し、フェノ
ール樹脂硬化物Bを得た。この硬化物Bは平均粒径50
μm、アセトン抽出率45%であった。 《製造例3》製造例1で製造した粉末状ノボラック型フ
ェノール樹脂Aを乾燥器中で120℃で1時間、140
℃で1時間、160℃で1時間、180℃で2時間乾燥
し、硬化させた。これを粉砕機で粉砕し、フェノール樹
脂硬化物Cを得た。この硬化物Cは平均粒径100μ
m、アセトン抽出率10%であった。
【0010】<実用テスト>実験用ミキサーにマグネシ
アクリンカーの粗粒品(粒径1〜3mm)600部、マグ
ネシアクリンカーの微粉品(粒径 0.3mm以下)200
部、燐状黒鉛200部、液状ノボラック樹脂(粘度 5
Pa・s/25℃、不揮発分65%)35部又は45部、
ヘキサメチレンテトラミン3.5部または4.5部、製造
例1〜3に示す粉末状ノボラック型フェノール樹脂また
はフェノール樹脂硬化物を表1に示す量を入れ、室温
(25℃)で40分間混練して坏土状混練物を得た。こ
れらの坏土状混練物をポリ袋に入れ密封した状態で30
℃の乾燥器中に放置した。所定時間経時後取りだし、1
5×25×100mmの金型に130gの上記坏土状混練
物を仕込み、9.8×107Pa の圧力で成形し、170
℃で16時間乾燥し、試験片を作成した。この乾燥した
試験片のうち半分を1000℃で3時間焼成した。これ
らの試験片について外観、重量減少、曲げ強度を測定し
た。これらの結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、比較例2のよう
に液状フェノール樹脂の配合量を多くした場合、試験片
乾燥時に揮発分発生量が多くなり、試験片に細かいひび
割れが多数見られるため、曲げ強度も比較例1に比べて
ほとんど向上していない。また、比較例3のように、粉
末樹脂を添加した場合は試験片の乾燥後には強度の向上
がみられるが、焼成時に亀裂が若干発生した。そのた
め、焼成後の強度がそれほど向上しなかった。これに対
して実施例1〜4は乾燥後、焼成後にも試験片にひびわ
れも無く、乾燥後及び焼成後の強度が向上している。
【0013】
【発明の効果】フェノール樹脂硬化物を耐火物に適量配
合することによって、耐火物の硬化時に発生する揮発分
を増すことなく、乾燥後及び焼成後の強度を上げること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール樹脂硬化物を配合することを
    特徴とする耐火組成物。
JP5001214A 1993-01-07 1993-01-07 耐火組成物 Pending JPH06200118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5001214A JPH06200118A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 耐火組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5001214A JPH06200118A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 耐火組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06200118A true JPH06200118A (ja) 1994-07-19

Family

ID=11495224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5001214A Pending JPH06200118A (ja) 1993-01-07 1993-01-07 耐火組成物

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