JPH0619985U

JPH0619985U - スポット溶接ウェルドナット欠品、逆付防止電極機構

Info

Publication number: JPH0619985U
Application number: JP2512292U
Authority: JP
Inventors: 繁島田
Original assignee: 繁島田
Priority date: 1992-03-06
Filing date: 1992-03-06
Publication date: 1994-03-15

Abstract

(57)【要約】【目的】ウェルドナットのスポット溶接加工に際して、
欠品，逆付を検出し電気的に制御することより、これら
の不良発生を未然に防止することにより、ウェルドナッ
トのスポット溶接加工の品質向上を計る。【構成】円柱状１の電極にセンサ部を設け、２ＩＮポ
ートよりパイロットエアーを加えることにより、ウェル
ドナットの突起部の方向違によって生ずる圧力変化を電
気信号に変えることが可能な機構である。又、電極面周
辺に５欠品検出用のミゾ部を設け、欠品及び逆付防止が
同一電極センサで可能であること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ウェルドナットスポット溶接加工に於て、欠品，逆付による不良防止を計り、品質向上を計ることのできる電極機構である。

【０００２】

【従来の技術】

従来ウェルドナットスポット溶接加工に於て、各種の欠品、逆付防止電極機構は考案されているが、電気的な制御機能がなく、逆付加工した場合、ワーク母材に溶着されず、電極に溶着し、溶着したナットをはずすのに工数がかかり、電極面を修復するのにも困難を要している。又、品質的にも逆付すると、溶着強度が少なくなり、重大欠陥品が発生してしまう。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように機械的方法には、修復するのに面倒な作業があり、電気的制御不可能という問題点を有している。

【０００４】本考案は、上記の問題点に鑑みて作成された。その目的とする所は、ウェルドナットスポット溶接加工に於て、溶接通電々流を、ナットの表裏及び有無を検出し制御し、警報及びＦＰ装置を連動させる事により、加工不良発生，流出防止を未然に計る事が出来る、スポット溶接用電極機構を提供しようとする物である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に於けるスポット溶接ウェルドナット欠品、逆付防止装置は、電極内に、ウェルドナットの有無、及び表裏を検出するセンサー部を持ち，センサー信号を変換し、電気的制御を可能としている。

【０００６】電極内センサー部は、円柱状電極にＩＮポートより、パイロットエアー圧力０．２〜０．３５Ｋｇｆ／ｃｍ^２を加えて、電極面にウェルドナットを密着させた時、ウェルドナット平面部に通じている、パイロットエアー穴の開口部を、閉じるか否かによって、ＯＵＴポートの圧力変化を空電変換しウェルドナットの突起側の方向の違いによって、表裏を判別して、溶接通電電流を制御し、警報及びＦＰ装置を連動させて、ウェルドナット逆付品の発生，流出を防止する。

【０００７】又、電極内センサー部は、ＩＮポートより吸引圧力，負圧をかけることによって、電極面にウェルドナットを密着させた時、ウェルドナット突起側の方向の違いによって、密着度合の変化によって、吸引圧力が変化する。この変化量を電気信号に変換して、通電流を制御，警報及びＦＰ装置を連動させて、ウェルドナット逆付品の発生，流出を防止する。

【０００８】そして、電極電極面周辺にミゾ部を数ヶ所設けて、ウェルドナットを電極面に密着した時、ウェルドナットが有る場合は、パイロットエアー穴口が閉ざされて正常動作をするが、万一無かった時には、パイロットエアー穴口は開いた状態で、ミゾ部からパイロットエアーが放出されて、圧力が変化せず、空電変換ｏｆｆ信号となり、通電々流をｏｆｆし、警報し、ウェルドナット欠品未加不良を容易に発見，防止することができる。

【０００９】又、パイロットエアーを、吸引，負圧に於ても、ウェルド無しの場合、ミゾ部からエアーが吸引されて、負圧力が上がらず、空電交換ｏｆｆ信号となり、ウェルドナット欠品未加不良が未然に防止できる。

【００１０】

【実施例】

実施例について、図面を参照して説明する。図１〜図５に於て、電極は、クローム銅及び、加工内容に応じた電極材を使用する。センサー部の構成は、Ｍ５タップＩＮポートとＯＵＴポートが、直角又は、直線状に空路穴で貫通されている。その空路穴に対し、電極面に対し、直角方向に、φ１．０〜φ２．０のパイロット穴が、貫通されている構造になっている。

【００１１】又、ウェルドナット有無検出用ミゾが、電極面周辺に、数ヶ所設けられている。ミゾの大きさについては、ナットの種類，大小によって、適度な形状とする。ミゾ部の内径も同様であるが、深サについては、０．５〜１．０ｍｍ程度である。

【００１２】パイロットエアー正圧力は、０．２〜０．３５Ｋｇｆ／ｃｍ^２の圧力を作るレギュレーターを使用する各動作状態は、図１〜図３を参照のこと。各動作状態を示す。

【００１３】図４は、電極センサー部とパイプボルト▲Ｃ▼、取付プレート▲Ｂ▼、及び空電変換アクチェータ▲Ｆ▼とＭ５継手パイプで取付、空電変換アクチェータの変位により，マイクロスイッチ▲Ｇ▼を動作させて、ウェルドナットの有無，ナット突起側方向の違いにより検出し、電気信号に変える構造になっている。

【００１４】図５は、吸引，負圧（請求項２）の構造について説明する。電極電極センサー部▲２Ａ▼ベンチュリーＩＮポートが設けてあり、加圧シリンダーと同期させて４〜５Ｋｇｆ／ｃｍ^２のパイロットエアーが供給されると、▲２Ａ▼ベンチュリーポートから放出されるエアーにより、ベンチュリー効果により電極面に設けてあるパイロット穴に吸引力が働き、▲Ｆ▼の空電変換アクチェータがスプリングを押して離れ、マイクロスイッチ▲Ｇ▼を動作させて、ウェルドナット有無、ナット突起側方向の違いにより、検出し電気信号に変える構造になっている。欠品検出も同様である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１６】（請求項１，２）のウェルドナットのスポット溶接加工において、ナットの表裏が容易に安価に判別でき、通電々流を制御し作業者に警報し、加工不良を未然に防止でき、又ＦＰ装置を連動させる事により、不良品の流出防止を計る事が確実に出来る。

【００１７】（請求項３）のウェルドナットのスポット溶接加工に於て、ナットの有無を安価に確実に検出する事ができ、ナットが無い場合、空打防止ができ、電極保護、及びナット未加工防止ができ、ＦＰ装置を連動させる事により、不良品の流出防止を計る事が、確実に出来る。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

【図１】ウェルドナット正常状態及び電極センサー部断
面図である。

【図２】ウェルドナット欠品状態検出図である。

【図３】ナット逆付状態検出図である。

【図４】電極センサ、空電変換一体構造図である。

【図５】電極負圧センサ、空電変換一体構造図である。

【符合の説明】電極ＩＮポート ▲２Ａ▼ ベンチュリーポート電極面パイロットエアー穴欠品検出用ミゾＯＵＴポート ▲Ｂ▼ 取付プレート ▲Ｃ▼ パイプボルト ▲Ｄ▼ 固定ナット ▲Ｅ▼ ネジパイプ継手 ▲Ｆ▼ 空電変換部 ▲Ｇ▼ マイクロスイッチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スポット溶接加工に於て、円柱状電極に
ＩＮポートより、パイロットエアー圧力０．２〜０．
３５Ｋｇｆ／ｃｍ^２を加えて、電極面にウェルドナッ
トを密着させた時、ウェルドナット平面部に通じてい
る、パイロットエアー穴の開口部、閉じるか閉じない
かによって生ずる背圧力の変化により、ウェルドナット
突起部を検出し、ウェルドナットの表裏を判別して、逆
付防止が電気的制御可能な、スポット溶接用電極機構。
【請求項２】（請求項１）は、パイロットエアー圧力は
正圧力を使用しているが、ＩＮポートに負圧，吸引圧
力を発生させ電極にウェルドナット密着させた時の負
圧力の変化により，ウェルドナット突起部を検出し、表
裏を判別してスポット溶接加工に於て、逆付防止が電気
的制御可能なスポット溶接用電極機構。
【請求項３】スポット溶接加工に於て、円柱状電極の
電極面周辺に、数ヶ所ミゾ部を設けて（請求項１，
２）の状態で動作した時、ウェルドナットが無く、電極
が母材に当り、電極面ミゾ部よりパイロットエアーが抜
けて、背圧力の変化、及び負圧力変化が発生せず、ウェ
ルドナットの有無を検出しスポット溶接加工に於て、欠
品防止が電気的制御可能な、スポット溶接用電極機構。