JPH06199804A - 3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾール誘導体の製造方法

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JPH06199804A
JPH06199804A JP26571693A JP26571693A JPH06199804A JP H06199804 A JPH06199804 A JP H06199804A JP 26571693 A JP26571693 A JP 26571693A JP 26571693 A JP26571693 A JP 26571693A JP H06199804 A JPH06199804 A JP H06199804A
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JP26571693A
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English (en)
Inventor
Isami Nakao
勇美 中尾
Noboru Abe
登 阿部
Hideo Takaishi
日出男 高石
Kenji Tsubata
健治 津幡
Hiroshi Hamaguchi
洋 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(II)の化合物と式(III) の化合物を不活性
溶媒及び触媒の存在又は不存在下に反応させて式(I) の
3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾ−ル誘導体を
得る。 【化1】 (式中、R1はH又は低級アルキル、R2はH又はハロゲ
ン、Xはハロゲン、mは0〜4、YはH、-O-C(R3)R4-C
O-R5、-O-C(R3)R4-CN 又は-CO-R5(R3、R4及びR5は特定
の基を示す。)、Zは低級アルコキシ又は-N(R8)(R9)
(R8及びR9はH、低級アルキル又はフェニル)を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I)
【化4】 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示し、R2
水素原子又はハロゲン原子を示し、X は同一又は異なっ
ても良いハロゲン原子を示し、m は0〜4の整数を示
し、Y は水素原子、ハロゲン原子、-O-C(R3)(R4)-CO-R5
{式中、R3及びR4は同一又は異なっても良く、水素原子
又は低級アルキル基を示し、R5は水酸基、低級アルコキ
シ基又は-N(R6)R7(式中、R6及びR7は同一又は異なって
も良く、水素原子又は低級アルキル基を示す。)を示
す。}、-O-C(R3)(R4)-CN (式中、R3及びR4は前記に同
じ。)又は-CO-R5(式中、R5は前記に同じ。)を示し、
Z は低級アルコキシ基又は-N(R8)(R9)(式中、R8及びR9
は水素原子、低級アルキル基、置換基を有しても良いフ
ェニル基を示す。)を示す。〕で表される3−置換フェ
ニル−5−ヒドロキシピラゾ−ル誘導体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平2−300173号、特開平3−
47180号、特開平3−81275号、特開平3−1
51367号及び特開平3−163063号公報等に本
発明のピラゾ−ル誘導体に類似のピラゾ−ル類が除草剤
として有用であることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は除草剤と
して有用なピラゾ−ル類の新規な製造方法に関し、鋭意
研究を重ねた結果、本発明を完成させたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一般式(I) で表
される3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾ−ル誘
導体の製造方法を、例えば図式的に示すと下記の通りで
ある。
【化5】 〔式中、R1、R2、X 、m 及びY は前記に同じ。〕
【0005】一般式(II)で表される化合物と一般式(II
I) で表されるピラゾ−ル類とを不活性溶媒の存在下又
は不存在下、触媒の存在下又は不存在下に反応させるこ
とにより一般式(I) で表される3−置換フェニル−5−
ヒドロキシピラゾ−ル誘導体を製造することができる。
【0006】本反応で使用できる不活性溶媒としては本
反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例え
ばメタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル
等のアルコ−ル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジエチルエ−テル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の鎖状又は環状エ−テル類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ピリジン
等のアミン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、水等を例示することが
でき、これらの不活性溶媒は単独で若しくは混合して使
用することができる。
【0007】本反応で使用する触媒としては、例えば塩
酸、硫酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸、蟻酸、酢酸、ト
リフルオロ酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、安息香
酸等のカルボン酸類、メタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、BF3(OC2H5)2 、TiCl4 、Ti(OC2H5)4、TiO2、Al(OC3
H7-i)3、MgSO4 、 MgCl2・6H2O、CaCl2 等の金属塩、ピ
リジン、トリエチルアミン等の塩基、アンバ−リスト、
アンバ−ライト等のイオン交換樹脂、モレキュラ−シ−
ブ等を使用することができる。
【0008】本反応で使用する一般式(III) で表される
ヒドラジン類はそのまま又は水等に溶解した形で使用す
ることができる。本反応は等モル反応であるので一般式
(II)で表される化合物及び一般式(III)で表されるヒド
ラジン類を等モル使用すれば良いが、一般式(III) で表
されるヒドラジン類を過剰に使用することもできる。本
反応の反応温度は0℃〜200℃の範囲から適宜選択す
れば良く、好ましくは20℃〜使用する不活性溶媒の沸
点域の範囲で行うのが良い。反応時間は、例えば反応規
模、反応温度等により一定しないが、数分乃至120時
間の範囲から適宜選択すれば良く、好ましくは1〜20
時間の範囲で行うのが良い。反応終了後、目的物を含む
反応系から常法により単離し、必要に応じて精製操作を
することにより、目的物を単離することができる。
【0009】本発明の一般式(I) で表される3−置換フ
ェニル−5−ヒドロキシピラゾ−ル誘導体を製造する際
の原料化合物である一般式(II)で表される化合物は、例
えば下記に図示する製造方法により製造することができ
る。
【化6】 (式中、R2、R8、R9、X 、m 及びY は前記に同じくし、
Hal はハロゲン原子を示し、Z1は低級アルコキシ基を示
す。)
【0010】一般式(VI)で表される化合物をフリ−デル
クラフツ反応することにより一般式(V) で表される化合
物とし、該化合物(V) を単離し若しくは単離せずしてシ
アノ化反応することにより一般式(IV)で表される化合物
とし、該化合物(IV)を単離し若しくは単離せずしてエス
テル化又はアミド化することにより一般式( II-1) 又は
一般式(II-2)で表される化合物を製造することができ
る。
【0011】
【実施例】以下に本発明の代表的な実施例を例示する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】実施例1 3−(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロフェニル)−5−
ヒドロキシ−1−メチルピラゾ−ルの製造
【化7】
【0013】1−1.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テ−ト5g(14.43ミリモル)をピリジン10ml
に溶解し、該溶液に35%メチルヒドラジン2.1g
(15.9ミリモル)を加えて還流下に7時間反応を行
った。反応終了後、目的物を含む反応系から減圧下に溶
媒を留去し、残渣を水洗して濾集し、得られた結晶を5
0℃で減圧下に乾燥することにより目的物3.98gを
得た。 物性 m.p.164.3℃ 収率84%
【0014】1−2.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テ−ト2.5g(7.2ミリモル)にエタノ−ル10m
l及び97%メチルヒドラジン0.38g(7.9ミリ
モル)を加えて還流下に6時間反応を行った。反応終了
後、目的物を含む反応系から減圧下に溶媒を留去し、残
渣を水洗して濾集し、得られた結晶をトルエンより再結
晶することにより目的物1.9gを得た。(収率80.
3%)
【0015】1−3.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テ−ト2.5g(7.2ミリモル)にエタノ−ル10m
l及び酸化チタン0.29g(3.6ミリモル)を加え
て1時間加熱還流後、反応液を冷却して35%メチルヒ
ドラジン1.04g(7.9ミリモル)を加えて還流下
に6時間反応を行った。反応終了後、反応液にエタノ−
ル30mlを加えて熱時に濾過し、濾液を減圧下に留去
し、残渣を水洗して濾集し、得られた結晶をトルエンよ
り再結晶することにより目的物1.8gを得た。(収率
76.1%)
【0016】1−4.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テ−ト2.5g(7.2ミリモル)をエタノ−ル10m
lに溶解し、35%メチルヒドラジン水溶液1.05g
(7.9ミリモル)及び濃塩酸0.15g(1.4ミリ
モル)を加えて還流下に10時間反応を行った。反応終
了後、反応液を放冷して減圧下に留去し、残渣を水洗し
て濾集することにより目的物2.2gを得た。(収率9
3%)
【0017】実施例2 3−(5−カルバモイルメトキ
シ−4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ヒドロ
キシ−1−メチルピラゾ−ルの製造
【化8】
【0018】2−1.水10mlに(5−カルバモイル
メトキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセ
トアミド1g(3.5ミリモル)、35%メチルヒドラ
ジン0.5g(3.8ミリモル)及び濃硫酸0.02g
を加えて加熱還流下に11時間反応を行った。反応終了
後、反応液を冷却し、6N−塩酸1mlを加えて析出す
る結晶を減圧濾過し、得られた結晶を減圧下に乾燥する
ことにより0.88gの目的物を得た。 物性 m.p.206.6℃ 収率85%
【0019】2−2.ジオキサン5mlに(5−カルバ
モイルメトキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイ
ル)アセトアミド1g(3.5ミリモル)及び35%メ
チルヒドラジン0.5g(3.8ミリモル)を加えて加
熱還流下に6時間反応を行った。反応終了後、反応液を
放冷して減圧下に濃縮し、得られた残渣を水洗及び減圧
下に乾燥することにより0.85gの目的物を得た。
(収率82%)
【0020】2−3.(5−カルバモイルメトキシ−4
−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセトアミド2.
5g(8.7ミリモル)をn−プロパノ−ルに懸濁さ
せ、該懸濁液に35%メチルヒドラジン1.37g(1
0.4ミリモル)を加えて加熱還流下に16時間反応を
行った。反応終了後、反応液にトルエン5mlを加えて
析出した結晶を濾過することにより1.62gの目的物
を得た。(収率62%)
【0021】2−4.(5−カルバモイルメトキシ−4
−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセトアミド2.
5g(8.7ミリモル)をn−プロパノ−ルに懸濁さ
せ、該懸濁液に35%メチルヒドラジン1.37g(1
0.4ミリモル)及び濃塩酸0.91g(8.7ミリモ
ル)を加えて加熱還流下に8時間反応を行った。反応終
了後、反応液を放冷して濃塩酸0.3gを加えた後、溶
媒を減圧下に留去し得られた残渣を水洗することにより
目的物2.09gを得た。(収率80.2%)
【0022】実施例3 3−(5−ブロモ−2、4−ジ
クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾ
−ルの製造
【化9】 5−ブロモ−2、4−ジクロロベンゾイルアセトアミド
10.0g(32ミリモル)をn−ブタノ−ルに溶解
し、該溶液に35%メチルヒドラジン水溶液4.6g
(48ミリモル)を加えて還流下に3時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液を放冷して溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をトルエンより再結晶することにより
目的物6.9gを得た。 物性 m.p.183.8℃ 収率67%
【0023】実施例4 3−(2,4−ジクロロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾ−ルの製造
【化10】
【0024】4−1.2、4−ジクロロベンゾイルアセ
トアニリド1.47g(4.8ミリモル)をエタノ−ル
5mlに溶解し、該溶液に97%メチルヒドラジン水溶
液0.26ml(4.8ミリモル)及び濃硫酸1滴を加
えて還流下に10時間反応を行った。反応終了後、反応
液を放冷して溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をエ
タノ−ルより再結晶することにより目的物0.93gを
得た。 物性 m.p.215.8℃ 収率80%
【0025】4−2.
【化11】
【0026】ジクロロベンゾイルアセトアミド10.0
g(43ミリモル)をn−プロパノ−ル50mlに溶解
し、該溶液に35%メチルヒドラジン水溶液5.0g
(52ミリモル)を加えて還流下に7時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液を放冷して溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をトルエンより再結晶することにより
目的物7.8gを得た。(収率75%)
【0027】実施例5 2−〔2−クロロ−4−フルオ
ロ−(5−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピラゾ−ル
−3−イル)フェノキシ酢酸の製造
【化12】
【0028】水5mlに〔5−ヒドロキシカルボニルメ
トキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセト
アミド5g(17.3ミリモル)及び97%メチルヒド
ラジン0.88g(19.1ミリモル)を加えて加熱還
流下に4時間反応を行った。反応終了後、反応液を冷却
して水15mlを加え、6N−塩酸で酸性として析出す
る結晶を減圧濾過し、水洗及び乾燥することにより目的
物5.14gを得た。 物性 m.p.269.0℃ 収率99% 11
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I)
【化4】 〔式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を示し、R
は水素原子又はハロゲン原子を示し、Xは同一又は異
なっても良いハロゲン原子を示し、mは0〜4の整数を
示し、Yは水素原子、ハロゲン原子、−O−C(R
(R)−CO−R{式中、R及びRは同一又は
異なっても良く、水素原子又は低級アルキル基を示し、
は水酸基、低級アルコキシ基又は−N(R)R
(式中、R及びRは同一又は異なっても良く、水素
原子又は低級アルキル基を示す。)を示す。}、−O−
C(R)(R)−CN(式中、R及びRは前記
に同じ。)又は−CO−R(式中、Rは前記に同
じ。)を示し、Zは低級アルコキシ基又は−N(R
(R)(式中、R及びRは水素原子、低級アルキ
ル基、置換基を有しても良いフェニル基を示す。)を示
す。〕で表される3−置換フェニル−5−ヒドロキシピ
ラゾール誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平2−300173号、特開平3−
47180号、特開平3−81275号、特開平3−1
51367号及び特開平3−163063号公報等に本
発明のピラゾール誘導体に類似のピラゾール類が除草剤
として有用であることが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は除草剤と
して有用なピラゾール類の新規な製造方法に関し、鋭意
研究を重ねた結果、本発明を完成させたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一般式(I)で
表される3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾール
誘導体の製造方法を、例えば図式的に示すと下記の通り
である。
【化5】 〔式中、R、R、X、m及びYは前記に同じ。〕
【0005】一般式(II)で表される化合物と一般式
(III)で表されるピラゾール類とを不活性溶媒の存
在下又は不存在下、触媒の存在下又は不存在下に反応さ
せることにより一般式(I)で表される3−置換フェニ
ル−5−ヒドロキシピラゾール誘導体を製造することが
できる。
【0006】本反応で使用できる不活性溶媒としては本
反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール
等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等の鎖状又は環状エーテル類、アセト
ニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ピリジン
等のアミン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、水等を例示することが
でき、これらの不活性溶媒は単独で若しくは混合して使
用することができる。
【0007】本反応で使用する触媒としては、例えば塩
酸、硫酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸、蟻酸、酢酸、ト
リフルオロ酢酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、安息香
酸等のカルボン酸類、メタンスルホン酸、トリフルオロ
メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等のスルホン酸
類、BF(OC、TiCl、Ti(OC
、TiO、Al(OC−i)、M
gSO、MgCl・6HO、CaCl等の金属
塩、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基、アンバーリ
スト、アンバーライト等のイオン交換樹脂、モレキュラ
ーシーブ等を使用することができる。
【0008】本反応で使用する一般式(III)で表さ
れるヒドラジン類はそのまま又は水等に溶解した形で使
用することができる。本反応は等モル反応であるので一
般式(II)で表される化合物及び一般式(III)で
表されるヒドラジン類を等モル使用すれば良いが、一般
式(III)で表されるヒドラジン類を過剰に使用する
こともできる。本反応の反応温度は0℃〜200℃の範
囲から適宜選択すれば良く、好ましは20℃〜使用する
不活性溶媒の沸点域の範囲で行うのが良い。反応時間
は、例えば反応規模、反応温度等により一定しないが、
数分乃至120時間の範囲から適宜選択すれば良く、好
ましくは1〜20時間の範囲で行うのが良い。反応終了
後、目的物を含む反応系から常法により単離し、必要に
応じて精製操作をすることにより、目的物を単離するこ
とができる。
【0009】本発明の一般式(I)で表される3−置換
フェニル−5−ヒドロキシピラゾール誘導体を製造する
際の原料化合物である一般式(II)で表される化合物
は、例えば下記に図示する製造方法により製造すること
ができる。
【化6】 (式中、R、R、R、X、m及びYは前記に同じ
くし、Halはハロゲン原子を示し、Zは低級アルコ
キシ基を示す。)
【0010】一般式(VI)で表される化合物をフリー
デルクラフツ反応することにより一般式(V)で表され
る化合物とし、該化合物(V)を単離し若しくは単離せ
ずしてシアノ化反応することにより一般式(IV)で表
される化合物とし、該化合物(IV)を単離し若しくは
単離せずしてエステル化又はアミド化することにより一
般式(II−1)又は一般式(II−2)で表される化
合物を製造することができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の代表的な実施例を例示する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】実施例1 3−(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロフェニル)−5−
ヒドロキシ−1−メチルピラゾールの製造
【化7】
【0013】1−1.エチル(4−クロロー5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テート5g(14.43ミリモル)をピリジン10ml
に溶解し、該溶液に35%メチルヒドラジン2.1g
(15.9ミリモル)を加えて還流下に7時間反応を行
った。反応終了後、目的物を含む反応系から減圧下に溶
媒を留去し、残渣を水洗して濾集し、得られた結晶を5
0℃で減圧下に乾燥することにより目的物3.98gを
得た。 物性 m.p.164.3℃ 収率84%
【0014】1−2.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テート2.5g(7.2ミリモル)にエタノール10m
l及び97%メチルヒドラジン0.38g(7.9ミリ
モル)を加えて還流下に6時間反応を行った。反応終了
後、目的物を含む反応系から減圧下に溶媒を留去し、残
渣を水洗して濾集し、得られた結晶をトルエンより再結
晶することにより目的物1.9gを得た。(収率80.
3%)
【0015】1−3.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロペンゾイル)アセ
テート2.5g(7.2ミリモル)にエタノール10m
l及び酸化チタン0.29g(3.6ミリモル)を加え
て1時間加熱還流後、反応液を冷却して35%メチルヒ
ドラジン1.04g(7.9ミリモル)を加えて還流下
に6時間反応を行った。反応終了後、反応液にエタノー
ル30mlを加えて熱時に濾過し、濾液を減圧下に留去
し、残渣を水洗して濾集し、得られた結晶をトルエンよ
り再結晶することにより目的物1.8gを得た。(収率
76.1%)
【0016】1−4.エチル(4−クロロ−5−エトキ
シカルボニルメトキシ−2−フルオロベンゾイル)アセ
テート2.5g(7.2ミリモル)をエタノール10m
lに溶解し、35%メチルヒドラジン水溶液1.05g
(7.9ミリモル)及び濃塩酸0.15g(1.4ミリ
モル)を加えて還流下に10時間反応を行った。反応終
了後、反応液を放冷して減圧下に留去し、残渣を水洗し
て濾集することにより目的物2.2gを得た。(収率9
3%)
【0017】実施例2 3−(5−カルバモイルメトキ
シ−4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ヒドロ
キシ−1−メチルピラゾールの製造
【化8】
【0018】2−1.水10mlに(5−カルバモイル
メトキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセ
トアミド1g(3.5ミリモル)、35%メチルヒドラ
ジン0.5g(3.8ミリモル)及び濃硫酸0.02g
を加えて加熱還流下に11時間反応を行った。反応終了
後、反応液を冷却し、6N−塩酸1mlを加えて析出す
る結晶を減圧濾過し、得られた結晶を減圧下に乾燥する
ことにより0.88gの目的物を得た。 物性 m.p.206.6℃ 収率85%
【0019】2−2.ジオキサン5mlに(5−カルバ
モイルメトキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイ
ル)アセトアミド1g(3.5ミリモル)及び35%メ
チルヒドラジン0.5g(3.8ミリモル)を加えて加
熱還流下に6時間反応を行った。反応終了後、反応液を
放冷して減圧下に濃縮し、得られた残渣を水洗及び減圧
下に乾燥することにより0.85gの目的物を得た。
(収率82%)
【0020】2−3.(5−カルバモイルメトキシ−4
−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセトアミド2.
5g(8.7ミリモリ)をn−プロパノールに懸濁さ
せ、該懸濁液に35%メチルヒドラジン1.37g(1
0.4ミリモル)を加えて加熱還流下に16時間反応を
行った。反応終了後、反応液にトルエン5mlを加えて
析出した結晶を濾過することにより1.62gの目的物
を得た。(収率62%)
【0021】2−4.(5−カルバモイルメトキシ−4
−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセトアミド2.
5g(8.7ミリモル)をn−プロパノールに懸濁さ
せ、該懸濁液に35%メチルヒドラジン1.37g(1
0.4ミリモル)及び濃塩酸0.91g(8.7ミリモ
ル)を加えて加熱還流下に8時間反応を行った。反応終
了後、反応液を放冷して濃塩酸0.3gを加えた後、溶
媒を減圧下に留去し得られた残渣を水洗することにより
目的物2.09gを得た。(収率80.2%)
【0022】実施例3 3−(5−ブロモー2、4−ジ
クロロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾ
ールの製造
【化9】 5−ブロモ−2、4−ジクロロベンゾイルアセトアミド
10.0g(32ミリモル)をn−ブタノールに溶解
し、該溶液に35%メチルヒドラジン水溶液4.6g
(48ミリモル)を加えて還流下に3時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液を放冷して溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をトルエンより再結晶することにより
目的物6.9gを得た。 物性 m.p.183.8℃ 収率67%
【0023】実施例4 3−(2,4−ジクロロフェニ
ル)−5−ヒドロキシ−1−メチルピラゾールの製造
【化10】
【0024】4−1.2、4−ジクロロベンゾイルアセ
トアニリド1.47g(4.8ミリモル)をエタノール
5mlに溶解し、該溶液に97%メチルヒドラジン水溶
液0.26ml(4.8ミリモル)及び濃硫酸1滴を加
えて還流下に10時間反応を行った。反応終了後、反応
液を放冷して溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣をエ
タノールより再結晶することにより目的物0.93gを
得た。 物性 m.p.215.8℃ 収率80%
【0025】4−2.
【化11】
【0026】ジクロロベンゾイルアセトアミド10.0
g(43ミリモル)をn−プロパノール50mlに溶解
し、該溶液に35%メチルヒドラジン水溶液5.0g
(52ミリモル)を加えて還流下に7時間反応を行っ
た。反応終了後、反応液を放冷して溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣をトルエンより再結晶することにより
目的物7.8gを得た。(収率75%)
【0027】実施例5 2−〔2−クロロ−4−フルオ
ロ−(5−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ピラゾール
−3−イル)フェノキシ酢酸の製造
【化12】
【0028】水5mlに〔5−ヒドロキシカルボニルメ
トキシ−4−クロロ−2−フルオロベンゾイル)アセト
アミド5g(17.3ミリモル)及び97%メチルヒド
ラジン0.88g(19.1ミリモル)を加えて加熱還
流下に4時間反応を行った。反応終了後、反応液を冷却
して水15mlを加え、6N−塩酸で酸性として析出す
る結晶を減圧濾過し、水洗及び乾燥することにより目的
物5.14gを得た。 物性 m.p.269.0℃ 収率99%
【0029】実施例6 3−(5−カルバモイルメトキ
シ−4−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−ヒドロ
キシ−1−メチルピラゾールの製造
【化13】 50ml三角フラスコにエチル(3−カルバモイルアセ
チル−4−クロロ−6−フルオロフェノキシ)アセテー
ト1.00g(3.15ミリモル)、n−プロパノール
10ml,35%メチルヒドラジン水溶液0.50g
(3.78ミリモル)を入れ、還流下に4時間反応を行
った。反応終了後、反応系を放冷して減圧下に溶媒を留
去することにより目的物0.9gを得た。(収率 95
%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 洋 京都府京都市伏見区深草堀田町10−1、A −804

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 〔式中、R2は水素原子又はハロゲン原子を示し、X は同
    一又は異なっても良いハロゲン原子を示し、m は0〜4
    の整数を示し、Y は水素原子、ハロゲン原子、-O-C(R3)
    (R4)-CO-R5{式中、R3及びR4は同一又は異なっても良
    く、水素原子又は低級アルキル基を示し、R5は水酸基、
    低級アルコキシ基又は-N(R6)R7(式中、R6及びR7は同一
    又は異なっても良く、水素原子又は低級アルキル基を示
    す。)を示す。}、-O-C(R3)(R4)-CN (式中、R3及びR4
    は前記に同じ。)又は-CO-R5(式中、R5は前記に同
    じ。)を示し、Z は低級アルコキシ基又は-N(R8)(R9)
    (式中、R8及びR9は水素原子、低級アルキル基、置換基
    を有しても良いフェニル基を示す。)を示す。〕で表さ
    れる化合物と一般式(III) 【化2】 R1-NHNH2 (III) 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基を示す。〕で
    表されるヒドラジン類と反応させることを特徴とする一
    般式(I) 【化3】 〔式中、R1、R2、X 、m 及びY は前記に同じ。〕で表さ
    れる3−置換フェニル−5−ヒドロキシピラゾ−ル誘導
    体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6011052A (en) * 1996-04-30 2000-01-04 Warner-Lambert Company Pyrazolone derivatives as MCP-1 antagonists
WO2002055504A1 (de) * 2001-01-16 2002-07-18 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von 1-alkyl-3-aryl-5-difluormethoxy-1h-pyrazolen
WO2007013536A1 (ja) * 2005-07-27 2007-02-01 Ihara Chemical Industry Co., Ltd. 5−ヒドロキシ−1−アルキルピラゾール誘導体の製造方法

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US6011052A (en) * 1996-04-30 2000-01-04 Warner-Lambert Company Pyrazolone derivatives as MCP-1 antagonists
WO2002055504A1 (de) * 2001-01-16 2002-07-18 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von 1-alkyl-3-aryl-5-difluormethoxy-1h-pyrazolen
WO2007013536A1 (ja) * 2005-07-27 2007-02-01 Ihara Chemical Industry Co., Ltd. 5−ヒドロキシ−1−アルキルピラゾール誘導体の製造方法

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