JPH06199249A - 自動車の後部車体構造 - Google Patents
自動車の後部車体構造Info
- Publication number
- JPH06199249A JPH06199249A JP36084492A JP36084492A JPH06199249A JP H06199249 A JPH06199249 A JP H06199249A JP 36084492 A JP36084492 A JP 36084492A JP 36084492 A JP36084492 A JP 36084492A JP H06199249 A JPH06199249 A JP H06199249A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spare tire
- automobile
- input energy
- rear floor
- side member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車室後部のトランクルームにスペアタイヤを
水平に収容した自動車において、スペアタイヤの前方移
動を回避しリヤフロアに影響を与えないようにする。 【構成】 車室2の後部のトランクルーム3にスペアタ
イヤ4を水平に収容した自動車1において、車室2の後
端部の骨格部材13を連結して自動車1の後部に変化部14
を形成すると共に、リヤフロアサイドメンバ6の下側に
複数本のビード7を設ける。これにより、自動車1が後
部から入力エネルギ11を受けた場合、入力エネルギ11が
この変化部14によって吸収されると共に、ビード7によ
りリヤフロアサイドメンバ6が下向きに変化してスペア
タイヤ4が下向きに回転するようになり、スペアタイヤ
4の前方への移動を押えることができる。また、スペア
タイヤ4が下向きに回転するので、リヤフロア10に達す
る入力エネルギ11を阻止することができる。
水平に収容した自動車において、スペアタイヤの前方移
動を回避しリヤフロアに影響を与えないようにする。 【構成】 車室2の後部のトランクルーム3にスペアタ
イヤ4を水平に収容した自動車1において、車室2の後
端部の骨格部材13を連結して自動車1の後部に変化部14
を形成すると共に、リヤフロアサイドメンバ6の下側に
複数本のビード7を設ける。これにより、自動車1が後
部から入力エネルギ11を受けた場合、入力エネルギ11が
この変化部14によって吸収されると共に、ビード7によ
りリヤフロアサイドメンバ6が下向きに変化してスペア
タイヤ4が下向きに回転するようになり、スペアタイヤ
4の前方への移動を押えることができる。また、スペア
タイヤ4が下向きに回転するので、リヤフロア10に達す
る入力エネルギ11を阻止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体後部にトランクル
ームを設けた自動車の後部車体構造に関するものであ
る。
ームを設けた自動車の後部車体構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のレイアウトは、近年、図7に示
すように自動車1の車室2(横線の部分)やトランクル
ーム3(斜線の部分)をより広くして、全長を短くする
という傾向が強まってきている。このように室を広く
し、全長を短くすると、スペアタイヤ4(図8参照)が
より下方に配置されると共にその収納スペース5も小さ
くなる。
すように自動車1の車室2(横線の部分)やトランクル
ーム3(斜線の部分)をより広くして、全長を短くする
という傾向が強まってきている。このように室を広く
し、全長を短くすると、スペアタイヤ4(図8参照)が
より下方に配置されると共にその収納スペース5も小さ
くなる。
【0003】また、自動車1には、図5および図6に示
すように、リヤフロアサイドメンバ6にビード7が設け
られており、後方からの入力エネルギを受けた場合、そ
の入力エネルギを吸収し易いようになっている。なお、
図7において、符号8で示すものはリヤバンパ、符号9
で示すものはシートである。また、図8において、符号
10で示すものはリヤフロアである。
すように、リヤフロアサイドメンバ6にビード7が設け
られており、後方からの入力エネルギを受けた場合、そ
の入力エネルギを吸収し易いようになっている。なお、
図7において、符号8で示すものはリヤバンパ、符号9
で示すものはシートである。また、図8において、符号
10で示すものはリヤフロアである。
【0004】なお、自動車の後部車体構造として、実公
昭63-3897 号公報に開示されているものがある。この公
報に開示されているものは、リヤバンパ内側のリヤクロ
スメンバの下面部に後面衝突時用のフックをこのフック
の先端部が前記クロスメンバより突出させて取付けたも
のである。また、リヤサイドメンバ構造として、実開昭
63-117666 号公報に開示されたものがある。この公報に
開示されているものは、リヤサイドメンバの後部端部近
傍に補強用のバルフヘッドを設けると共に衝撃吸収用の
折れビードを設けたものである。
昭63-3897 号公報に開示されているものがある。この公
報に開示されているものは、リヤバンパ内側のリヤクロ
スメンバの下面部に後面衝突時用のフックをこのフック
の先端部が前記クロスメンバより突出させて取付けたも
のである。また、リヤサイドメンバ構造として、実開昭
63-117666 号公報に開示されたものがある。この公報に
開示されているものは、リヤサイドメンバの後部端部近
傍に補強用のバルフヘッドを設けると共に衝撃吸収用の
折れビードを設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
自動車の車室を広くして、全長を短くするとスペアタイ
ヤ4がより下方に配置されると共に収納スペース5が小
さくなるので、後方から、図9に示すように、入力エネ
ルギ11を受けると、充分に吸収されなかった入力エネル
ギ11がスペアタイヤ4を前方に押し、スペアタイヤ4が
前方に移動することがあった。また、入力エネルギ11は
フューエルタンク12の上部のリヤフロア10に伝わりリヤ
フロア10に影響を与える問題もあった。
自動車の車室を広くして、全長を短くするとスペアタイ
ヤ4がより下方に配置されると共に収納スペース5が小
さくなるので、後方から、図9に示すように、入力エネ
ルギ11を受けると、充分に吸収されなかった入力エネル
ギ11がスペアタイヤ4を前方に押し、スペアタイヤ4が
前方に移動することがあった。また、入力エネルギ11は
フューエルタンク12の上部のリヤフロア10に伝わりリヤ
フロア10に影響を与える問題もあった。
【0006】なお、実公昭63-3897 号公報に開示されて
いる自動車の後部車体構造は後面衝突時用のフックを設
けたものであるが、車両の全長を短くした時、後方から
の入力に対して積極的に対応できるものではない。ま
た、実開昭63-117666 号公報に開示されたリヤサイドメ
ンバ構造は、リヤサイドメンバの後部端部近傍に補強用
のバルフヘッドを設けると共に衝撃吸収用の折れビード
を設けたものであるが、全長の短い自動車においてはス
ペアタイヤの移動を阻止することは困難である。
いる自動車の後部車体構造は後面衝突時用のフックを設
けたものであるが、車両の全長を短くした時、後方から
の入力に対して積極的に対応できるものではない。ま
た、実開昭63-117666 号公報に開示されたリヤサイドメ
ンバ構造は、リヤサイドメンバの後部端部近傍に補強用
のバルフヘッドを設けると共に衝撃吸収用の折れビード
を設けたものであるが、全長の短い自動車においてはス
ペアタイヤの移動を阻止することは困難である。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたもので、車室後端部を改良すると共に、スペ
アタイヤを、その後方が下向きとなるように回転させる
ことによってスペアタイヤの前方移動を回避し、リヤフ
ロアに影響を与えないようにした自動車の後部車体構造
を提供することを目的とする。
になされたもので、車室後端部を改良すると共に、スペ
アタイヤを、その後方が下向きとなるように回転させる
ことによってスペアタイヤの前方移動を回避し、リヤフ
ロアに影響を与えないようにした自動車の後部車体構造
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、車室後部のトランクルームに
スペアタイヤを水平に収容した自動車において、前記車
室後端部の骨格部材を連結して自動車の後部に変化部を
形成すると共に、リヤフロアサイドメンバの下側に複数
本のビードを設けたことを特徴とするものである。
決するための手段として、車室後部のトランクルームに
スペアタイヤを水平に収容した自動車において、前記車
室後端部の骨格部材を連結して自動車の後部に変化部を
形成すると共に、リヤフロアサイドメンバの下側に複数
本のビードを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は、このように車室後端部の骨格部材を
連結して自動車の後部に変化部すなわち、自動車の後部
に大きな剛性差を持たせると共にリヤフロアメンバの下
側に複数本のビードを設けたので、自動車が後部から入
力エネルギを受けた場合、入力エネルギがこの変化部に
よって吸収されると共に、ビードによりリヤフロアサイ
ドメンバが下向きに変化してスペアタイヤが下向きに回
転するようになる。
連結して自動車の後部に変化部すなわち、自動車の後部
に大きな剛性差を持たせると共にリヤフロアメンバの下
側に複数本のビードを設けたので、自動車が後部から入
力エネルギを受けた場合、入力エネルギがこの変化部に
よって吸収されると共に、ビードによりリヤフロアサイ
ドメンバが下向きに変化してスペアタイヤが下向きに回
転するようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1につき図5な
いし図10と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。図において、符号1は自動車を示し、符号2は車
室、符号3はトランクルームを各々示している。自動車
1は車室2の後端部を取り囲む骨格部材13を相互に連結
させ、自動車後部の車室2とトランクルーム3との間に
変化部14、すなわち大きな剛性差を持たせ、自動車の後
部が受ける入力エネルギを吸収し易いようにしている。
いし図10と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。図において、符号1は自動車を示し、符号2は車
室、符号3はトランクルームを各々示している。自動車
1は車室2の後端部を取り囲む骨格部材13を相互に連結
させ、自動車後部の車室2とトランクルーム3との間に
変化部14、すなわち大きな剛性差を持たせ、自動車の後
部が受ける入力エネルギを吸収し易いようにしている。
【0011】また、図2に示すように、左右のリヤフロ
アサイドメンバ6の下側に3本のビード7が設けられて
いる。
アサイドメンバ6の下側に3本のビード7が設けられて
いる。
【0012】以上のように構成したので、自動車1が後
部から入力エネルギを受けた場合、入力エネルギをこの
変化部14によって吸収させることが可能となる。また、
リヤフロアサイドメンバ6の下側にビード7が設けられ
ているので、リヤバンパ8からの入力エネルギは下向き
のモーメントとして働き、リヤフロアサイドメンバ6が
下向きに変化する。そして、リヤフロアサイドメンバ6
が入力エネルギを吸収した後は、図4に示すように、ス
ペアタイヤ4が下向きの回転をするようになる。
部から入力エネルギを受けた場合、入力エネルギをこの
変化部14によって吸収させることが可能となる。また、
リヤフロアサイドメンバ6の下側にビード7が設けられ
ているので、リヤバンパ8からの入力エネルギは下向き
のモーメントとして働き、リヤフロアサイドメンバ6が
下向きに変化する。そして、リヤフロアサイドメンバ6
が入力エネルギを吸収した後は、図4に示すように、ス
ペアタイヤ4が下向きの回転をするようになる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように車室後端
部の骨格部材を連結して自動車の後部に変化部すなわ
ち、自動車の後部に大きな剛性差を持たせると共にリヤ
フロアメンバの下側に複数本のビードを設けたので、自
動車が後部から入力エネルギを受けた場合、入力エネル
ギがこの変化部によって吸収されると共にビードにより
リヤフロアサイドメンバが下向きに変化してスペアタイ
ヤが下向きに回転するようになる。これによって、スペ
アタイヤの前方への移動を押えることができる。また、
スペアタイヤが下向きに回転するので、入力エネルギを
このスペアタイヤがあるトランクルームの部分で吸収す
ることができ、リヤフロアに達する入力エネルギを阻止
することができる。
部の骨格部材を連結して自動車の後部に変化部すなわ
ち、自動車の後部に大きな剛性差を持たせると共にリヤ
フロアメンバの下側に複数本のビードを設けたので、自
動車が後部から入力エネルギを受けた場合、入力エネル
ギがこの変化部によって吸収されると共にビードにより
リヤフロアサイドメンバが下向きに変化してスペアタイ
ヤが下向きに回転するようになる。これによって、スペ
アタイヤの前方への移動を押えることができる。また、
スペアタイヤが下向きに回転するので、入力エネルギを
このスペアタイヤがあるトランクルームの部分で吸収す
ることができ、リヤフロアに達する入力エネルギを阻止
することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】リヤフロアサイドメンバの斜視図である。
【図3】図2のものの側面図である。
【図4】自動車の後部が入力エネルギを受けた時の模式
図である。
図である。
【図5】従来の自動車の後部側の一部を示す側面図であ
る。
る。
【図6】図5のビードの拡大斜視図である。
【図7】自動車を説明する側面図である。
【図8】スペアタイヤの取付けを示す模式図である。
【図9】従来の自動車の後部が入力エネルギを受けた場
合の模式図である。
合の模式図である。
【図10】従来の自動車の後部部分の模式図である。
1 自動車 2 車室 6 リヤフロアサイドメンバ 7 ビード 13 骨格部材 14 変化部
Claims (1)
- 【請求項1】 車室後部のトランクルームにスペアタイ
ヤを水平に収容した自動車において、前記車室後端部の
骨格部材を連結して自動車の後部に変化部を形成すると
共に、リヤフロアサイドメンバの下側に複数本のビード
を設けたことを特徴とする自動車の後部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36084492A JPH06199249A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 自動車の後部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36084492A JPH06199249A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 自動車の後部車体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199249A true JPH06199249A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18471167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36084492A Pending JPH06199249A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 自動車の後部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06199249A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3839389A1 (de) * | 1987-11-25 | 1989-06-08 | Hitachi Ltd | Elektronenkanone fuer eine farbbildroehre |
JP2014008835A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Toyota Motor Corp | 車両後部構造 |
JP2021160412A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP36084492A patent/JPH06199249A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3839389A1 (de) * | 1987-11-25 | 1989-06-08 | Hitachi Ltd | Elektronenkanone fuer eine farbbildroehre |
US4851741A (en) * | 1987-11-25 | 1989-07-25 | Hitachi, Ltd. | Electron gun for color picture tube |
JP2014008835A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Toyota Motor Corp | 車両後部構造 |
JP2021160412A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | マツダ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
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