JPH0619795Y2 - 車両の排気装置 - Google Patents

車両の排気装置

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JPH0619795Y2
JPH0619795Y2 JP1989003279U JP327989U JPH0619795Y2 JP H0619795 Y2 JPH0619795 Y2 JP H0619795Y2 JP 1989003279 U JP1989003279 U JP 1989003279U JP 327989 U JP327989 U JP 327989U JP H0619795 Y2 JPH0619795 Y2 JP H0619795Y2
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JP
Japan
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exhaust
oil pan
exhaust pipes
space
engine
Prior art date
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JP1989003279U
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JPH0294319U (ja
Inventor
総介 木野内
一郎 田中
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動2輪車、3輪車などの車両に多気筒エ
ンジンを搭載した車両の排気装置に関するものである。
[従来の技術] 多気筒エンジンを搭載した自動2輪車等において、従
来、エンジンのオイルパンの一部を下方に膨出させると
ともに、そのオイルパンの膨出部の側方に複数本の排気
管およびそれら複数本の排気管を集合させて接続する集
合部を配置したものが知られている(特開昭62−71
785号公報参照)。この先行技術によれば、エンジン
のオイルパンの膨出部の側方に形成される凹所に複数本
の排気管および集合部を配置しているので、オイルパン
の最下面の下方に廻して排気管および集合管を配設する
ものに比べて、最低地上高の確保が容易である。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記先行技術のものでは、オイルパンの膨出部
の側方に形成される凹所が前後方向において、ほの一定
幅であり、かつ上記膨出部にはオイルストレーナおよび
オイルフイルタが内蔵される関係から、凹所の横幅も小
さい。一方の、排気管の上流部分は、エンジンの排気孔
において車体の左右方向に大きな間隔で配置されている
から、上記排気孔から凹所までの距離に、各排気管ごと
に大きな差が生じる。そのため、各排気管の長さが揃わ
ず、エンジンの出力の低下を招く原因となる。
一方、上記先行技術では、凹所に至るまでの各排気管の
長さを揃えると、それら各排気管の後端を集合部に集合
させて接続する場合、凹所に至るまでの必要長さの短か
い排気管ほど前方に突出させる必要がある。そのため、
たとえばエンジンの大型化を招く。
また、集合部は大きいものであり、この大きな集合部を
オイルパンの膨出部の側方に配置する上記先行技術のも
のでは、集合部の下方への突出量を少なくして最低地上
高を大きく確保するために、集合部をオイルパンに接近
または当接させて配置しなければならず、したがつて、
オイルパンを圧迫する。
この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、各排気管
の前方への突出量を少なくしながら、各排気管の長さの
差を少なくしてエンジン性能を高めることができ、ま
た、オイルパンを圧迫することなく、エンジンの最低地
上高を十分に大きく確保できる車両の排気装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案に係る排気装置
は、4気筒のエンジンのオイルパンの膨出部の側方で、
上記オイルパンの下方に、後方に行くに従い窄まり、平
面視でほぼ扉状の空間を形成し、この空間に4本の排気
管を前方から後方へ行くに従い、左右方向の両側2本の
排気管に対して中央側の2本の排気管が上下方向で重合
するように曲がり調整した状態で、なめらかに集合させ
て配置し、上記オイルパンの後方近傍で上記集合させた
排気管を1本の排気管に接続させる集合部を配置してい
る。
〔作用〕
この考案によれば、オイルパンの膨出部の側方に後方に
向かって窄まり、平面視で扉状の空間を形成したので、
その前部の横幅を非常に大きくとれる。このように、横
幅の大きい入口部を有するほぼ扇形の空間に4本の排気
管を前方から後方へ行くに従い、左右方向の両側2本の
排気管に対して中央側の2本の排気管が上下方向で重合
するように曲がり調整した状態で、なめらかに集合させ
て配置したから、上記空間とは反対側のエンジンの前部
から空間に向かって延ばされる排気管であっても、それ
程急勾配に屈曲させる必要がない。
したがって、各排気管の前方への突出量を小さく抑えつ
つ、各排気管の長さの差を小さくして、気筒間の排気干
渉を同タイミングで相互の気筒に作用させることがで
き、もって、エンジン出力の向上が図れるとともに、燃
費も低減される。
また、集合部をオイルパンの後方近傍に配置したので、
この集合部によりオイルパンを圧迫することなく、集合
部の下方への突出量を抑えて、十分な最低地上高を確保
できる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図は自動2輪車の概略側面図を示す。同図におい
て、1はこのメインフレームで、このメインフレーム1
の前端にヘツドパイプ2を介して前輪3を支持するフロ
ントフオーク4を操縦自在に設けるている。上記メイン
フレーム1の前部寄り下方に4気筒エンジン5を、また
上方には燃料タンク6をそれぞれ搭載している。7は後
輪で、その上方で上記燃料タンク6の後方Bに運転席8
が設けられている。
第2図は上記エンジン5の周りの部分を拡大した側面図
で、シリンダヘツド5Aの後方B下部にはクランクケー
ス9が設けられているとともに、その後半がミツシヨン
ケース10とされている。このミツシヨンケース10の
側方外部に設けた駆動スプロケツト11とチエーン12
を介して上記後輪7(第1図)への動力伝達装置を構成
している。
13はオイルパンで、上記クランクケース9の下部に固
定され、第4図のように、車体の左右方向Aの右側に下
方への膨出部14が設けられている。第3図のように、
このオイルパン13の膨出部14には、その後半部分に
二点鎖線で示すオイルストレーナ23が内装されてい
る。このオイルストレーナ23が内装されている個所よ
りも前方Fの膨出部14の左側壁14Aは、第5図(背
面図)で示すように、下部ほど車体の中心に近づくよう
な傾斜面に形成されており、この左側壁14Aによりバ
ンク角θが決定される。つまり、このようなバンク角θ
に沿つて左側壁14Aを形成する関係上、オイルストレ
ーナ23が第3図におけるオイルパン13の膨出部14
の後半部に配置されている。
第4図の上記膨出部14の車体側方には、上記オイルパ
ン13の下方に空間15が形成されており、この空間1
5は、第3図の平面図に示すように、後方Bに行くに従
い窄まるほぼ扇形状に形成されている。また、16A,
16B,16C,16Dは排気管で、第2図のシリンダ
ヘツド5Aの排気孔(図示せず)に連通している。これ
ら各排気管16A,16B,16C,16Dはそれぞ
れ、エンジンの前方Fへ若干膨出するようにして、シリ
ンダヘツド5Aから導出されており、第3図のように、
上記扇形の空間15に前方Fから後方Bに行くに従い、
なめらかに集合されるように配置されている。これによ
り、各排気管16A,16B,16C,16Dは、前方
Fからみたとき、第4図のような曲がり状態で配置さ
れ、空間15から最も離れた個所のシリンダヘツド5A
から導出された排気管16Aと、空間15に最も近い個
所のシリンダヘツド5Aから導出された排気管16D
は、空間15の前部までの長さの差を少なくされている
とともに、上記各排気管16A,16B,16C,16
Dを上記空間15において、上下方向で若干、重ね合う
ように曲がり調整して配置している。
上記各排気管16A,16B,16C,16Dは、第2
図のように、オイルパン13の後方Bの近傍において、
集合されている。この集合された集合部17は、上記各
排気管16A,16B,16C,16Dに外装する上下
一対の集合管17a,17bが、後方Bの1本の排気管
18内に挿入されている。したがつて、集合部17は、
各排気管16A,16B,16C,16Dの部分よりも
径大に形成されている。
なお、21はマフラであり、また22はオイルフイルタ
で、エンジン5のクランクケース9の前部に突出させて
配置されている。
上記構成において、4本の排気管16A,16B,16
C,16Dを、第3図におけるオイルパン13の膨出部
14の側方でオイルパン13の下方に形成された後方B
に向かつて窄まるほぼ扇形の空間15に、前方Fから後
方Bに行くに従い、なめらかに集合されるように配置し
ているので、第2図の各排気管16A,16B,16
C,16Dを前方Fへ大きく膨出させることなく、各排
気管16A,16B,16C,16Dにおけるシリンダ
ヘツド5Aから上記空間15の前部までの配管部分の長
さの差を小さくできる。つまり各排気管16A,16
B,16C,16Dの長さの差を小さくすることが可能
となる。したがつて、エンジン5が大型化せず、しか
も、排気管16A,16B,16C,16Dの所望の長
さに設定できるから、気筒間の排気干渉を同タイミング
で相互の気筒に作用させてエンジン出力の向上が図れる
とともに、燃費の低減化も達成される。
また、各排気管16A,16B,16C,16Dを集合
させて1本の排気管18に接続させる集合部17を、オ
イルパン13の後方B近傍に配置したので、外形の大き
い集合部17であつても、この集合部17の地上高を十
分に確保でき、しかも、集合部17によりオイルパン1
3を圧迫することがない。
さらに、上記空間15の前部の横幅が大きくてスペース
的に余裕があり、中央側2本の排気管16B,16Cを
両側2本の排気管16A,16Dに対して上下方向に若
干オーバーラップさせたことにより、空間15に配設さ
れる4本の排気管16A,16B,16C,16Dのう
ち、中央側のものを通常よりも短くしてコンパクトにま
とめることができるので、最低地上高の確保に有利であ
る。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、排気管のエンジン前
方への突出量を少なくしながら、各排気管の長さの差を
少なくすることができるので、エンジン周りのコンパク
ト化と同時に、エンジン性能を向上できる。また、集合
管によりオイルパンを圧迫しないで、集合部の地上高を
十分に大きく確保できる。さらに、各排気管の中央側2
本に対して上下方向でオーバーラップするように曲げ調
整した状態でなめらかに集合させたことにより、エンジ
ン周りのコンパクト化および最低地上高の確保に一層有
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す自動2輪車の概略側
面図、第2図は第1図の要部の拡大側面図、第3図は第
2図の平面図、第4図は第2図の正面図、第5図は第2
図のV−V線方向から矢視した拡大概略背面図である。 5…エンジン、13…オイルパン、14…膨出部、15
…空間、16A,16B,16C,16D…排気管、1
7…集合部、18…1本の排気管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】4気筒のエンジンのオイルパンを下方に膨
    張させるとともに、上記オイルパンの膨出部の車体側方
    であって、上記オイルパンの下方に、後方に行くに従い
    窄まり、平面視でほぼ扉状の空間を形成し、この空間に
    4本の排気管を前方から後方へ行くに従い、左右方向の
    両側2本の排気管に対して中央側の2本の排気管が上下
    方向で重合するように曲がり調整した状態で、なめらか
    に集合させて配置し、上記オイルパンの後方近傍で上記
    集合させた排気管を1本の排気管に接続させる集合部を
    配置した車両の排気装置。
JP1989003279U 1989-01-12 1989-01-12 車両の排気装置 Expired - Lifetime JPH0619795Y2 (ja)

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