JPH06197020A - 電圧比較増幅回路 - Google Patents

電圧比較増幅回路

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JPH06197020A
JPH06197020A JP35892692A JP35892692A JPH06197020A JP H06197020 A JPH06197020 A JP H06197020A JP 35892692 A JP35892692 A JP 35892692A JP 35892692 A JP35892692 A JP 35892692A JP H06197020 A JPH06197020 A JP H06197020A
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Tsutomu Yamada
力 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電圧比較増幅回路において、2つの
基準電位の中間にある中間電位に対する比較出力を補間
により求めることができる電圧比較増幅回路を実現す
る。 【構成】2つの基準電位についてそれぞれ出力される複
数の比較出力電流を所定の比率で分流することによつて
複数の分流出力電流を発生し、かつ分流された各比較出
力電流が発生する出力電圧を出力手段によつてさらに複
数の出力電圧に分割する。この分割によつて発生された
複数の出力電圧のうち位相関係が互いに逆相、かつ出力
特性が第1及び第2の基準電位の中間電位において逆転
する組み合わせを選択して比較する。これにより現実に
与えられる2つの基準電位に対して中間に位置する任意
の仮想電位に対する入力アナログ信号の比較出力を容易
に求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図11〜図14) 課題を解決するための手段(図1及び図7) 作用(図2〜図6及び図8〜図10) 実施例(図1〜図10) (1)第1の実施例(図1〜図6) (2)第2の実施例(図7〜図10) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電圧比較増幅回路に関
し、例えばアナログデイジタル変換回路の信号比較部に
適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】今日、アナログ信号をデイジタル信号と
して処理するためコンパレータが各種の信号処理回路内
に用意されている。特に多数の参照電圧とアナログ信号
との比較をしなければならないアナログデイジタル変換
回路(以下A−D変換回路という)では非常に多くのコ
ンパレータが内蔵されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがA−D変換回
路の場合、分解能が上がるに従つて集積回路に占めるコ
ンパレータの割合が非常に大きくならざるを得ず集積回
路全体の回路面積が大きくならざるを得ないため一度に
複数の参照電圧に対する比較出力を求めることができる
コンパレータが求められている。
【0005】この種のコンパレータとしては各参照電圧
VREF に応じて差動増幅回路に接続される負荷抵抗の抵
抗値を異なる値に設定し、2つの差動増幅回路の出力電
圧を比較することにより仮想電圧に対する比較出力を得
るものがある(図11)。
【0006】このコンパレータは入力電圧VIN及び参照
電圧VR1が入力される差動増幅回路1(トランジスタQ
1及びQ2)に接続される負荷抵抗R1、R2の抵抗値
と入力電圧VIN及び参照電圧VR2(=VR1+ΔV)が入
力される差動増幅回路2(トランジスタQ3及びQ4)
に接続される負荷抵抗R3、R4の抵抗値を3:1に設
定するもので、2つの参照電圧VR1及びVR2を1:3に
内分する仮想電位に対する比較出力を得るものである。
【0007】これは差動増幅回路1及び2の出力電圧V
1及びV2が増幅率G1及びG2(すなわち負荷抵抗の
抵抗比)に比例する関係を用いるものであり、出力電圧
V1及びV2が、次式
【数1】 によつて与えられる電位VC (図12において実線と破
線が交差する電位)で等しくなることを原理としてい
る。
【0008】すなわち2つの出力電圧V1及びV2が等
しくなる電位は、出力電圧V1と出力電圧V2を増幅率
G1及びG2によつて内分する電位として与えられる。
この例では負荷抵抗R1、R2と負荷抵抗R3、R4の
抵抗値が3:1に設定されているため2つの出力電圧V
1及びV2が等しくなる電位VC は参照電圧V1と参照
電圧V2を1:3に内分する電位となり、参照電圧を4
分割する仮想電位に対する比較出力を求めることができ
る。
【0009】またこの原理を用いて多数の仮想電位に対
する比較出力を求めるものに図13に示すものがある。
このコンパレータは差動増幅回路に接続される負荷抵抗
を複数に抵抗値を有する抵抗の直列接続とすることによ
つて補間出力を求めるものである。
【0010】この例の場合、差動増幅回路11及び12
には3:2:4:12の抵抗比でなる抵抗RiA、Ri
B、RiC、RiD(i=1、2、3、4)を直列接続
した負荷抵抗が接続されており、各抵抗の接続中点間の
電位差である出力電圧をV11〜V14、V21〜V24を組み
合わせることにより、参照電圧を8等分する仮想電位に
対する比較出力を発生するようになされている。
【0011】すなわち出力電圧V21とV14の電圧比
(3:21)、出力電圧V21とV13の電圧比(3:
9)、出力電圧V21とV12の電圧比(3:5)、出
力電圧V22とV12の電圧比(5:5)、出力電圧V
22とV11の電圧比(5:3)、出力電圧V23とV
11の電圧比(9:3)、出力電圧V24とV11の電
圧比(21:3)により参照電圧VREF1及びVREF2を8
等分する仮想電位V1、V2、V3、V4、V5、V
6、V7を発生するようになされている(図14)。
【0012】ところがこの場合には複数の補間出力を得
ることができる反面、これに用いられる抵抗値が大きく
異なるため時定数の違いから各出力電圧V11〜V14、V
21〜V24の出力速度に違いが生じ、比較動作に時間がか
かる問題があつた。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、素子数が少なく、かつ各出力電圧の出力速度が等し
い電圧比較増幅回路を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、入力アナログ信号VINと第1の基
準電位VREF1とを比較し、第1の出力電流及び第2の出
力電流を出力する第1の差動増幅手段21、31と、入
力アナログ信号VINと第2の基準電位VREF2とを比較
し、第3の出力電流及び第4の出力電流を出力する第2
の差動増幅手段22、32と、第1の出力電流をそれぞ
れ複数に分流し、分流された複数の出力電流I1、I2
を第1の分流出力電流として出力する第1の電流分流手
段Q24N、Q23Nと、第2の出力電流をそれぞれ複
数に分流し、分流された複数の出力電流I1、I2を第
2の分流出力電流として出力する第2の電流分流手段Q
23、Q24と、第3の出力電流をそれぞれ複数に分流
し、分流された複数の出力電流I1、I2を第3の分流
出力電流として出力する第3の電流分流手段Q29N、
Q28Nと、第4の出力電流をそれぞれ複数に分流し、
分流された複数の出力電流I1、I2を第4の分流出力
電流として出力する第4の電流分流手段Q28、Q29
と、第1の分流出力電流として出力される複数の出力電
流に応じて発生される出力電圧を複数に分割し、分割に
より発生された複数の出力電圧VF 、VB を入力アナロ
グ信号に対して同相の同相比較出力として出力する第1
の出力手段RF 、RB と、第2の分流出力電流として出
力される複数の出力電流に応じて発生される出力電圧を
複数に分割し、分割により発生された複数の出力電圧V
E、VA を入力アナログ信号に対して逆相の逆相比較出
力として出力する第2の出力手段と、第3の分流出力電
流として出力される複数の出力電流に応じて発生される
出力電圧を複数に分割し、分割により発生された複数の
出力電圧VH 、VDを入力アナログ信号に対して同相の
同相比較出力として出力する複数の第3の出力手段RH
、RD と、第4の分流出力電流として出力される複数
の出力電流に応じて発生される出力電圧を複数に分割
し、分割により発生された複数の出力電圧VG 、VC を
入力アナログ信号に対して逆相の逆相比較出力として出
力する複数の第4の出力手段と、第1、第2、第3及び
第4の出力手段よりそれぞれ出力される複数の比較出力
のうち互いに逆相関係にある比較出力同士を比較するこ
とにより第1及び第2の基準電位を任意の比率によつて
分割する仮想電位に対する入力アナログ信号の比較出力
を出力する演算処理手段とを設けるようにする。
【0015】
【作用】第1の基準電位VREF1に対する比較出力電流を
所定の比率で分流して複数の分流出力電流を発生し、か
つ分流された各比較出力電流によつて発生される出力電
圧を出力手段によつてさらに複数の出力電圧に分割する
ことにより第1の基準電位VREF1に対する入力アナログ
信号VINの比較出力を複数発生させる。また第2の基準
電位VREF2についても当該第2の基準電位に対する入力
アナログ信号VINの比較出力を同様の手法によつて複数
発生する。続いて第1及び第2の基準電位VREF1及びV
REF2についてそれぞれ発生された複数の出力電圧のうち
位相関係が互いに逆相であり、かつ第1及び第2の基準
電位の中間電位において出力特性が逆転する組合せを選
択して比較する。この出力信号の組合せにより第1及び
第2の基準電位を等分割する仮想電位VVIRTに対する入
力アナログ信号VINの比較出力を求める。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】(1)第1の実施例 図1において、20は全体として6分割補間型のコンパ
レータを示している。コンパレータ20は差動増幅回路
21に流れるコレクタ電流を1:2の電流比によつて分
流した後、分流されたコレクタ電流によつて生じる出力
電圧をそれぞれ2分して4組の同相出力及び逆相出力を
生成し、他の差動増幅回路22の逆相出力及び同相出力
と組み合わせて比較することにより各差動増幅回路21
及び22に与えられる参照電圧VREF1及びVREF2を6等
分する仮想電位に対する比較出力を求めるようになされ
ている。
【0018】ここで差動増幅回路21及び22は互いに
同一の接続によつて構成されており、初段の差動対(Q
21、Q22及びQ26、Q27)によつて入力アナロ
グ信号VINと参照電圧VREF1及びVREF2をそれぞれ比較
するようになされている。このうちトランジスタQ21
及びQ22のコレクタにはエミツタ面積の異なるトラン
ジスタQ23、Q24及びQ24N、Q23Nがそれぞ
れ縦続接続されており、各差動出力電流を1:2の電流
比によつて分流するようになされている。
【0019】これによりトランジスタQ23及びQ24
には入力アナログ信号VINに対して同相のコレクタ電流
I1及びI2(=2×I1)が流れ、またトランジスタ
Q24N及びQ23Nには入力アナログ信号VINに対し
て逆相のコレクタ電流I1N及びI2N(=2×I1
N)が流れるようになされている。
【0020】またこの実施例の場合、分流用の各トラン
ジスタQ23、Q24及びQ24N、Q23Nのコレク
タには互いに等しい抵抗値を有する抵抗が2つ直列接続
された負荷抗列(RE0、RE1)、(RA0、RA1)及び
(RF0、RF1)、(RB0、RB1)がそれぞれ接続されて
いる。これらの負荷抵抗はそれぞれ各トランジスタQ2
3、Q24及びQ24N、Q23Nに接続される負荷抵
抗の出力を2分し、入力アナログ信号VINの値に対して
複数の出力電圧を発生するようになされている。
【0021】例えば抵抗RE1と抵抗RE0及びトランジス
タQ23と抵抗RE1との接続中点PE0及びPE1からは、
次式
【数2】
【数3】 で与えられる出力電圧VE0及びVE1が出力される。
【0022】また同様に抵抗RA1と抵抗RA0及びトラン
ジスタQ24と抵抗RA1との接続中点PA0及びPA1から
は、次式
【数4】
【数5】 で与えられる出力電圧VA0及びVA1が出力される。
【0023】このとき(3)式及び(4)式から分かる
ように出力電圧VE1及びVA0は互いに一致する。このた
め出力電圧は比較電位である参照電圧VREF1の近傍でほ
ぼ直線的に電位が変化する特性を考慮すると出力電圧V
E1(又はVA0)は2つの出力電圧VE0及びVA1を1:2
に内分することが分かる。
【0024】これに対して入力アナログ信号VINに対し
て逆相のコレクタ電流I2Nが流れる抵抗RF1と抵抗R
F0及びトランジスタQ24Nと抵抗RF1との接続中点P
F1及びPF0には参照電圧VREF1を境に出力電圧VE0及び
VE1と電位の関係が対称に変化する出力電圧VF0及びV
F1が出力される。
【0025】また同様に抵抗RB1と抵抗RB0及びトラン
ジスタQ23Nと抵抗RB1との接続中点PB0及びPB1に
は参照電圧VREF1を境に出力電圧VA0及びVA1と電位の
関係が対称に変化する出力電圧VB0及びVB1が出力され
ることになる。
【0026】この場合にも出力電圧VB0とVF1は互いに
一致し、この出力電圧VB0(又はVF1)は2つの出力電
圧VF0及びVB1を1:2に内分する。これら複数の出力
電圧VA0、VA1、VB0、VB1及びVE0、VE1、VF0、V
F1と入力アナログ信号VINとの関係は図2に示すように
なる。
【0027】またこのとき他方の差動増幅回路22は差
動増幅回路21と同じ構成を有しているため、差動増幅
回路21の各出力電圧VA0〜VB1及びVE0〜VF1に対応
する出力電圧VC0、VC1、VD0、VD1及びVG0、VG1、
VH0、VH1は参照電圧VREF2(=VREF1+ΔV)を境に
電位の関係が反転される関係となる(図3)。
【0028】因にこの実施例の場合、隣接する差動増幅
回路21及び22の出力電圧のうち出力電圧VE1と出力
電圧VC1は一致する(図4)。コンパレータ20は、こ
れら各出力電圧VA0〜VG1が他の出力電圧をそれぞれ所
定の比に内分する関係を用いることによつて2つの参照
電圧VREF1及びVREF2間を6等分する仮想電圧V1〜V
5に対する比較出力を得るようになされている。
【0029】以上の構成において、各参照電圧VREF1、
VREF2及び各仮想電位V1〜V5に対する入力アナログ
信号VINの比較出力は図5に示す出力電圧の比較によつ
て求めることができる。ここでは以下の組合せについて
説明する。例えば参照電圧VREF1に対する比較出力は出
力電圧VA1とVB1の比較によつて求め、また仮想電圧V
1に対する比較出力は出力電圧VA1とVD0の比較によつ
て求めることができる。
【0030】以下順に仮想電圧V2に対する比較出力は
出力電圧VA0とVB1等の比較により、仮想電圧V3に対
する比較出力は出力電圧VA0とVD0等の比較により、仮
想電圧V4に対する比較出力は出力電圧VE0とVD0等の
比較により、仮想電圧V5に対する比較出力は出力電圧
VA0とVD1等の比較によりそれぞれ求めることができ、
参照電圧VREF2に対する比較出力は出力電圧VC1とVD1
等の比較により求めることができる(図6)。
【0031】まず参照電圧VREF1とVREF2を2分する仮
想電圧V3に対する比較出力は、参照電圧VREF1に対す
る比較出力である一対の出力電圧VA1、VB1と参照電圧
VREF2に対する比較出力である一対の出力電圧VC1、V
D1に着目し、このうち出力電圧VA1とVD1及び出力電圧
VB1とVC1がそれぞれ2つの参照電圧における中点で交
差することを用いて求める。
【0032】続いて仮想電圧V1に対する比較出力は、
出力電圧VA1と交差する出力電圧VD0(又はVH1)が2
つの出力電圧VH0とVD1を1:2に内分する電圧である
ことを用いて求める。すなわち出力電圧VA1と出力電圧
VD0(又はVH1)の比較出力が参照電圧VREF1と仮想電
圧V3を1:2に内分する電圧(このことは参照電圧V
REF1及びVREF2間を6分の1に内分することを意味す
る)を境に出力関係が反転することを用いている。
【0033】また仮想電圧V5に対する比較出力も仮想
電圧V1に対する比較出力を求める場合と同様、出力電
圧VA0(又はVE1)が出力電圧VA1とVE0を2:1に内
分する関係によつて求めることができる。
【0034】さらに仮想電圧V2に対する比較出力は、
仮想電圧V3及びV5において出力電圧VD0及びVD1と
の出力関係が反転する出力電圧VA0を用いることにより
求めることができる。これは出力電圧VD0(又はVH1)
が出力電圧VH0及びVD1を1:2に内分する電圧であ
り、出力電圧VA0と出力電圧VH0が交差する電圧と仮想
電圧V3との電位差が仮想電圧V3とV5の電位差の2
分の1であることを用いる。
【0035】同様に仮想電圧V4に対する比較出力は、
仮想電圧V1及びV3において出力電圧VC0及びVC1と
の出力関係が反転する出力電圧VB0を用い、出力電圧V
A0が出力電圧VA1とVC1を2:1に内分する関係を用い
て求める。
【0036】以上の構成によれば、コンパレータ20は
差動増幅回路21及び22に参照電位VREF1及びVREF2
間を与えることによつてこの2つの電位を6等分する仮
想電位V1〜V5についての比較出力を得ることができ
る。また各負荷抵抗の抵抗値を互いに同じ値に設定した
ことにより時定数の違いによる出力速度の違いを従来に
比して一段と低減することができる。
【0037】(2)第2の実施例 図1との対応部分に同一符号を比して示す図7におい
て、30は全体として8分割補間型のコンパレータを示
している。この実施例の場合、コンパレータ30は、エ
ミツタ面積が相対的に大きいトランジスタQ24(Q2
3N……)の負荷抵抗を3つの抵抗RA0、RA1及びRA2
(RB0、RB1及びRB2……)の直列接続とするようにな
されている。
【0038】さらにコンパレータ30は、トランジスタ
Q24(Q23N……)に直列接続される3つの抵抗R
A0、RA1及びRA2(RB0、RB1及びRB2……)の抵抗値
をそれぞれ他方のトランジスタQ23(Q24……)に
接続される抵抗RE0、RE1(RF0、RF1……)の抵抗値
rに対して2倍、1倍、1倍に設定するようになされて
いる。
【0039】これにより抵抗RA0と抵抗RA1の接続中点
PA0には、次式
【数6】 で与えられる出力電圧VA0が現れ、また抵抗RA1と抵抗
RA2の接続中点PA1には、次式
【数7】 で与えられる出力電圧VA1が現れる。
【0040】また同様に抵抗RA2とトランジスタQ23
との接続中点PA2には、次式
【数8】 で与えられる出力電圧VA2が現れる。この実施例の場合
には、出力電圧VE0とVE1との電位差、出力電圧VE1と
VA0との電位差、出力電圧VA0とVA1との電位差及び出
力電圧VA1とVA2との電位差との間には1:2:2:2
の関係が成り立つ。
【0041】従つて参照電圧VREF1に対する5組の同相
出力電圧VE0、VE1、VA0、VA1、VA2及び逆相出力電
圧VF0、VF1、VB0、VB1、VB2は入力アナログ信号V
INに対して図8に示す入出力特性となり、また参照電圧
VREF2に対する5組の同相出力電圧VG0、VG1、VC0、
VC1、VC2及び逆相出力電圧VH0、VH1、VD0、VD1、
VD2は入力アナログ信号に対して図9に示す入出力特性
となる。
【0042】以上の構成において、参照電圧VREF1に対
する出力電圧と参照電圧VREF2に対する出力電圧との関
係を図示すると図10に示す関係が成り立つ。ここでは
差動増幅回路31より得られる同相及び逆相の出力電圧
のうち出力電圧の電位が最も小さくなる出力電圧VA2及
びVB2が参照電圧VREF1において交差し、差動増幅回路
32より得られる同相及び逆相の出力電圧VC2及びVD2
が参照電圧VREF2で交差することを利用する。
【0043】また参照電圧VREF1と出力電圧VREF2を8
等分する仮想電圧V1〜V7については各差動増幅回路
31における5組の同相出力電圧と逆相出力電圧につい
てそれぞれ1:2:2:2の関係が成り立ち、また差動
増幅回路32における5組の同相出力電圧と逆相出力電
圧についてそれぞれ1:2:2:2の関係が成り立つこ
とを利用する。
【0044】例えば出力電圧VF0と出力電圧VB1を比較
すれば仮想電圧V1に対する比較出力を得ることがで
き、出力電圧VG1と出力電圧VB1を比較すれば仮想電圧
V2に対する比較出力を得ることができる。他の仮想電
圧V3〜V7についても各仮想電圧V3〜V7の上方で
交差する出力電圧の組合せから1つ選んで比較すれば良
い。
【0045】以上の構成によれば、各参照電圧VREF1及
びVREF2に対する差動出力電流であるコレクタ電流を
1:2の比に分流し、かつコレクタ電流が多く流れる負
荷抵抗の接続を抵抗値の比が2:1:1で与えられる抵
抗の直列接続としたことにより、2つの参照電圧を8等
分する仮想電位V1〜V7についての比較出力を得るこ
とができる。またこのときにおける各出力電圧の時定数
はほぼ等しくなるように選択することができ、出力速度
をほぼ等しくすることができる。
【0046】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、分流用のトランジスタの
コレクタに2つの抵抗の直列接続でなる負荷抵抗又は3
つの抵抗の直列接続でなる負荷抵抗を接続する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、4つ以上の抵抗
を直列接続した負荷抵抗を接続しても良い。
【0047】また上述の実施例においては、直列接続さ
れる抵抗の抵抗値を1:1又は1:2の比率に設定する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、直列接
続される抵抗の抵抗値を1:m(m=3、4、5……)
に設定しても良く、また種々の比率の抵抗を組み合わせ
て接続しても良い。
【0048】さらに上述の実施例においては、分割用の
トランジスタの面積比を1:2とする場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、分割用のトランジスタの
面積比を1:m(m=3、4、5……)としても良い。
またこの場合、分割用のトランジスタに接続される抵抗
の接続段数や各抵抗の抵抗比も任意の値に選択し得る。
【0049】さらに上述の実施例においては、各参照電
圧VREF1及びVREF2に対する入力アナログ信号VINの比
較出力であるコレクタ電流を2つに分流する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、3つ以上に分流す
るようにしても良い。またこの場合、分割用のトランジ
スタに接続される抵抗の接続段数や各抵抗の抵抗比も任
意の値に選択し得る。
【0050】さらに上述の実施例においては、2つの参
照電圧VREF1及びVREF2を与えるだけで複数の仮想電圧
に対する入力アナログ信号VINの比較出力を得るコンパ
レータについて述べたが、本発明はこれに限らず、この
機能を有するコンパレータをA−D変換回路の比較器と
して用いても良く、他の電子回路の比較器として用いて
も良い。
【0051】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各基準電
位に対する比較出力電流をそれぞれ所定の比率で分流し
て複数の分流出力電流を発生し、かつ分流された各比較
出力電流が発生する出力電圧を出力手段によつてさらに
複数の出力電圧に分割した後、位相関係が互いに逆相、
かつ出力特性が第1及び第2の基準電位の中間電位にお
いて逆転する組合せを選択して比較することにより、現
実に与えられる2つの基準電位に対して中間に位置する
任意の仮想電位に対する入力アナログ信号の比較出力を
求めることができる電圧比較増幅回路を容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電圧比較増幅回路の一実施例を示
す接続図である。
【図2】その動作の説明に供する入出力特性図である。
【図3】その動作の説明に供する入出力特性図である。
【図4】その動作の説明に供する入出力特性図である。
【図5】各電位に対する比較出力と対応する出力電圧の
組合せを示す略線図である。
【図6】仮想電圧に対する比較出力の補間の説明に供す
る入出力特性図である。
【図7】本発明による電圧比較増幅回路の一実施例を示
す接続図である。
【図8】その動作の説明に供する入出力特性図である。
【図9】その動作の説明に供する入出力特性図である。
【図10】その動作の説明に供する入出力特性図であ
る。
【図11】補間機能を有する従来の電圧比較増幅回路の
説明に供する接続図である。
【図12】その動作の説明に供する入出力特性図であ
る。
【図13】補間機能を有する従来の電圧比較増幅回路の
説明に供する接続図である。
【図14】その動作の説明に供する入出力特性図であ
る。
【符号の説明】
20、30……コンパレータ、Q23、Q24、Q24
N、Q23N、Q28、Q29、Q29N、Q28N…
…分流用トランジスタ、RA0〜RA2、RB0〜RB2、RC0
〜RC2、RD0〜RD2、RE0、RE1、RF0、RF1、RG0、
RG1……分圧用抵抗、V1〜V7……仮想電圧、VREF
1、VREF2……参照電圧。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力アナログ信号と第1の基準電位とを比
    較し、第1の出力電流及び第2の出力電流を出力する第
    1の差動増幅手段と、 上記入力アナログ信号と第2の基準電位とを比較し、第
    3の出力電流及び第4の出力電流を出力する第2の差動
    増幅手段と、 上記第1の出力電流をそれぞれ複数に分流し、分流され
    た複数の出力電流を第1の分流出力電流として出力する
    第1の電流分流手段と、 上記第2の出力電流をそれぞれ複数に分流し、分流され
    た複数の出力電流を第2の分流出力電流として出力する
    第2の電流分流手段と、 上記第3の出力電流をそれぞれ複数に分流し、分流され
    た複数の出力電流を第3の分流出力電流として出力する
    第3の電流分流手段と、 上記第4の出力電流をそれぞれ複数に分流し、分流され
    た複数の出力電流を第4の分流出力電流として出力する
    第4の電流分流手段と、 上記第1の分流出力電流として出力される複数の出力電
    流に応じて発生される出力電圧を複数に分割し、分割に
    より発生された複数の出力電圧を上記入力アナログ信号
    に対して同相の同相比較出力として出力する第1の出力
    手段と、 上記第2の分流出力電流として出力される複数の出力電
    流に応じて発生される出力電圧を複数に分割し、分割に
    より発生された複数の出力電圧を上記入力アナログ信号
    に対して逆相の逆相比較出力として出力する第2の出力
    手段と、 上記第3の分流出力電流として出力される複数の出力電
    流に応じて発生される出力電圧を複数に分割し、分割に
    より発生された複数の出力電圧を上記入力アナログ信号
    に対して同相の同相比較出力として出力する第3の出力
    手段と、 上記第4の分流出力電流として出力される複数の出力電
    流に応じて発生される出力電圧を複数に分割し、分割に
    より発生された複数の出力電圧を上記入力アナログ信号
    に対して逆相の逆相比較出力として出力する第4の出力
    手段と、 上記第1、第2、第3及び第4の出力手段よりそれぞれ
    出力される複数の比較出力のうち互いに逆相関係にある
    比較出力同士を比較することにより上記第1及び第2の
    基準電位を任意の比率によつて分割する仮想電位に対す
    る上記入力アナログ信号の比較出力を出力する演算処理
    手段とを具えることを特徴とする電圧比較増幅回路。
  2. 【請求項2】上記第1及び第2の電流分流手段は、それ
    ぞれ上記第1の差動増幅手段の出力端にエミツタ電極が
    共通に接続されるベース接地トランジスタの並列接続に
    よつてなり、かつ、 上記第3及び第4の電流分流手段は、それぞれ上記第2
    の差動増幅手段の出力端にエミツタ電極が共通に接続さ
    れるベース接地トランジスタの並列接続によつてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電圧比較増幅回路。
  3. 【請求項3】上記第1、第2、第3及び第4の出力手段
    は、それぞれ抵抗値が所定比に設定された複数の抵抗手
    段の直列接続によつて構成されることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の電圧比較増幅回路。
  4. 【請求項4】上記複数の抵抗手段の抵抗値は全て同じの
    値に設定されることを特徴とする請求項3に記載の電圧
    比較増幅回路。
  5. 【請求項5】入力アナログ信号と第1の基準電位とを比
    較し、第1の出力電流及び第2の出力電流を出力する第
    1の差動増幅手段と、 上記入力アナログ信号と第2の基準電位とを比較し、第
    3の出力電流及び第4の出力電流を出力する第2の差動
    増幅手段と、 上記第1の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第1の分流出力電流
    として出力する第1の電流分流手段と、 上記第2の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第2の分流出力電流
    として出力する第2の電流分流手段と、 上記第3の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第3の分流出力電流
    として出力する第3の電流分流手段と、 上記第4の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第4の分流出力電流
    として出力する第4の電流分流手段と、 上記第1の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧を2分割し、分割により
    発生された4組の出力電圧を上記入力アナログ信号に対
    して同相の同相比較出力として出力する第1の出力手段
    と、 上記第2の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧を2分割し、分割により
    発生された4組の出力電圧を上記入力アナログ信号に対
    して逆相の逆相比較出力として出力する第2の出力手段
    と、 上記第3の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧を2分割し、分割により
    発生された4組の出力電圧を上記入力アナログ信号に対
    して同相の同相比較出力として出力する第3の出力手段
    と、 上記第4の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧を2分割し、分割により
    発生された4組の出力電圧を上記入力アナログ信号に対
    して逆相の逆相比較出力として出力する第4の出力手段
    と、 上記第1、第2、第3及び第4の出力手段よりそれぞれ
    出力される4組の比較出力のうち互いに逆相関係にある
    比較出力同士を比較することにより上記第1及び第2の
    基準電位を6分割する仮想電位に対する上記入力アナロ
    グ信号の比較出力を出力する演算処理手段とを具えるこ
    とを特徴とする電圧比較増幅回路。
  6. 【請求項6】入力アナログ信号と第1の基準電位とを比
    較し、第1の出力電流及び第2の出力電流を出力する第
    1の差動増幅手段と、 上記入力アナログ信号と第2の基準電位とを比較し、第
    3の出力電流及び第4の出力電流を出力する第2の差動
    増幅手段と、 上記第1の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第1の分流出力電流
    として出力する第1の電流分流手段と、 上記第2の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第2の分流出力電流
    として出力する第2の電流分流手段と、 上記第3の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第3の分流出力電流
    として出力する第3の電流分流手段と、 上記第4の出力電流を1:2の電流比によつて2つに分
    流し、分流された2つの出力電流を第4の分流出力電流
    として出力する第4の電流分流手段と、 上記第1の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧のうち一方を2分割し、
    かつ他方を3分割し、分割により発生された5組の出力
    電圧を上記入力アナログ信号に対して同相の同相比較出
    力として出力する第1の出力手段と、 上記第2の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧のうち一方を2分割し、
    かつ他方を3分割し、分割により発生された5組の出力
    電圧を上記入力アナログ信号に対して逆相の逆相比較出
    力として出力する第2の出力手段と、 上記第3の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧のうち一方を2分割し、
    かつ他方を3分割し、分割により発生された5組の出力
    電圧を上記入力アナログ信号に対して同相の同相比較出
    力として出力する第3の出力手段と、 上記第4の分流出力電流として出力される2つの出力電
    流に応じて発生される出力電圧のうち一方を2分割し、
    かつ他方を3分割し、分割により発生された5組の出力
    電圧を上記入力アナログ信号に対して逆相の逆相比較出
    力として出力する第4の出力手段と、 上記第1、第2、第3及び第4の出力手段よりそれぞれ
    出力される5組の比較出力のうち互いに逆相関係にある
    比較出力同士を比較することにより上記第1及び第2の
    基準電位を8分割する仮想電位に対する上記入力アナロ
    グ信号の比較出力を出力する演算処理手段とを具えるこ
    とを特徴とする電圧比較増幅回路。
JP35892692A 1992-12-18 1992-12-25 電圧比較増幅回路 Pending JPH06197020A (ja)

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JP35892692A JPH06197020A (ja) 1992-12-25 1992-12-25 電圧比較増幅回路
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KR1019930027867A KR940017236A (ko) 1992-12-18 1993-12-15 아날로그 디지탈 컨버터
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