JPH06196136A - 蓄電池 - Google Patents

蓄電池

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JPH06196136A
JPH06196136A JP43A JP34625292A JPH06196136A JP H06196136 A JPH06196136 A JP H06196136A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34625292 A JP34625292 A JP 34625292A JP H06196136 A JPH06196136 A JP H06196136A
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bushing
lid
flange portion
thickness
flange
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Mitsunori Miyamoto
光典 宮本
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Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブッシングのフランジ部と蓋との接合部の剥
離を防いでシーリング性を高める。 【構成】 筒状部20aの外周に複数の環状の突部20
b…とフランジ部20cとを設けたブッシング20を合
成樹脂製の蓋1に埋設する。ブッシング20のフランジ
部20cの厚みを5mm以上9mm以下とする。フランジ部
20cの外周に径方向に向かって開口する凹部20dを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄電池に関するもので
あり、特に蓄電池の極柱装着部の液漏れを防止する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の一般的な蓄電池の極柱装着
部の概略断面図である。図に示すように極柱装着部は、
合成樹脂製の蓋1に合成樹脂製接着剤からなるシーリン
グ層(図示せず)を介して埋設された合金製のブッシン
グ2に極柱3が挿入され、この極柱3の先端3aがブッ
シング2及び端子4に溶着されて形成されている。ブッ
シング2は、筒状部2aの外周に軸線方向に間隔をあけ
て環状の突部2b…が一体に設けられ、更に筒状部2a
の端部にフランジ部2cが一体に設けられて構成されて
いる。フランジ部2cの端面2c1 は極柱3の先端3a
と溶着されるように外側に露出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の蓄電池では、極柱3の先端3aを溶融して該
先端に端子4を取付ける際に、先端3aを溶融する熱が
ブッシング2のフランジ部2cを通してフランジ部2c
と蓋1との接合部に達し、この熱により接合部に形成さ
れた接着剤からなるシーリング層が部分的に熱的影響を
受けてフランジ部2cが蓋1から剥離しやすくなる。フ
ランジ部2cが蓋1から剥離すると蓋1とブッシング2
とのシーリング性が損なわれ、電解液の液漏れが生じる
虞がある。本発明の目的は、端子を極柱に取付ける際の
熱でブッシングのフランジ部と蓋との接合部に剥離が発
生するのを防ぐことができる蓄電池を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、筒
状部の外周に軸線方向に間隔をあけて環状の突部が複数
個一体に設けられ且つ筒状部の端部にフランジ部が一体
に設けられた極柱装着用のブッシングが、フランジ部の
端面を露出させるようにして合成樹脂製の蓋に埋設さ
れ、ブッシングに挿入された極柱の先端が溶融されて該
先端に端子が固定されている蓄電池を対象にして、極柱
の先端が溶融された際に伝熱される熱でブッシングのフ
ランジ部と蓋との接合部に剥離が生じない程度までブッ
シングのフランジ部の厚みを厚くし、フランジ部の外周
に径方向外側に向かって開口する少なくとも1つの凹部
を設ける。
【0005】請求項2の発明では、ブッシングを鉛また
は鉛合金で形成し、フランジ部の厚みを5mm以上〜9mm
以下にする。
【0006】請求項3の発明では、フランジ部の厚みを
環状の突部の厚みの2.5〜4.5倍の厚みにする。
【0007】
【作用】請求項1の発明にようにフランジ部の厚みを設
定すると、極柱の先端が溶融される際に、フランジ部と
蓋との接合部に伝わる熱量を少なくすることができ、接
合部に形成されるシーリング層の接合力の低下を防止し
て、ブッシングのフランジ部と蓋との接合部の剥離を防
ぐことができる。またフランジ部の外周に径方向外側に
向かって開口する少なくとも1つの凹部を設けるとブッ
シングと蓋との境界面の長さが長くなり、ブッシングの
フランジ部と蓋との接合部の剥離をより確実に防止でき
る。
【0008】フランジ部の厚みを請求項2または請求項
3の発明のように設定すると、極柱の先端が溶融される
際にフランジ部と蓋との接合部に伝熱される熱量を有効
的に抑制できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を鉛蓄電池の適用した一実施例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施例の鉛
蓄電池の極柱装着部の概略断面図である。本発明の蓄電
池は極柱装着用のブッシングに特徴があるため、ブッシ
ングを中心にして説明する。ブッシング20は鉛合金に
より鋳造されており、筒状部20aの外周に軸線方向に
間隔をあけて4つの環状の突部20b…が一体に設けら
れ、また筒状部20aの端部にフランジ部20cが一体
に設けられて構成されている。環状の突部20b…は、
筒状部20aと軸線を共有するように設けられており、
本実施例ではその厚みt1 を1.5mm〜2mmとしてい
る。フランジ部20cも筒状部20aと軸線を共有する
ように設けられており、その端面20c1 は合成樹脂製
の蓋1の装着部1aから露出している。フランジ部20
cの外周部には径方向外側に向かって開口する環状の凹
部20dが形成されており、この凹部20dには蓋1の
装着部1aの一部が入り込んでいる。尚、図示していな
いが、ブッシング20と蓋1の装着部1aとの間には合
成樹脂製接着剤からなるシーリング層が形成されてい
る。ブッシング20の外径寸法は環状の突部20b…の
外径寸法よりも大きく、またフランジ部20cの厚み寸
法t2 は極柱の先端を溶融する際に伝熱される熱によっ
て図示しないシーリング層が熱的影響を受けてフランジ
部と蓋との間に剥離が発生しない程度に定められてい
る。フランジ部20cの厚みt2 を厚くすればするほ
ど、図1にLで示した部分の長さが長くなり、シーリン
グ層が熱的影響を受け難くなる。
【0010】具体的には、厚みt2 を5mm以上9mm以下
にすると好ましい結果が得られることが判った。この寸
法t2 は、好ましい環状の突部の厚みt1 が前述の1.
5mm〜2mmであるとすると、環状の突部の厚みt1 の
2.5〜4.5倍と規定することができる。フランジ部
の厚みt2 を9mmよりも大きくしてもよいが、実際には
ブッシングの鋳造性が悪くなる上、蓋を成形する際にブ
ッシングを装着部1aに埋設するのが難しくなる。その
ため、好ましい範囲を5mm以上9mm以下とした。次に本
実施例の蓄電池の特性を調べるために、フランジ部の厚
みの異なる各種の極柱装着部を作り試験を行った。試験
に用いた極柱装着部は2,4,5,6,8,10mmの厚
みのフランジ部をそれぞれ有しており、フランジ部の厚
みの相違を除いては同じ構造を有している。そして各極
柱装着部を希硫酸内に浸漬してから極柱に電流を流し、
希硫酸がフランジ部と蓋との接合部を這い上がる状況を
観察した。結果は、2mm及び4mmの厚みのフランジ部を
有する極柱装着部では希硫酸が接合部を這い上がるのが
確認されたのに対して、5mm以上の厚みのフランジ部を
有する極柱装着部では希硫酸が接合部を這い上がらない
のが確認された。
【0011】尚、フランジ部の外周に設ける凹部の数及
び形状は任意であり、少なくとも1つ以上の凹部を設け
ればよい。また上記実施例は鉛蓄電池に本発明を適用し
たものであるが、他の蓄電池にも本発明を適用できるの
は勿論である。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、極柱の先端が
溶融される際に、フランジ部と蓋との接合部に伝わる熱
量を少なくすることができるので、接合部に形成される
シーリング層の接合力の低下を防止して、ブッシングの
フランジ部と蓋との接合部の剥離を防ぐことができる。
またフランジ部の外周に径方向外側に向かって開口する
少なくとも1つの凹部を設けるので、ブッシングと蓋と
の境界面の長さが長くなり、ブッシングのフランジ部と
蓋との接合部の剥離をより確実に防止できる。そのため
本発明によれば、蓋とブッシングとのシーリング性を高
めて、電解液の液漏れを確実に防ぐことができる。
【0013】フランジ部の厚みを請求項2または請求項
3の発明のように設定すると、極柱の先端が溶融される
際にフランジ部と蓋との接合部に伝熱される熱量を有効
的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の蓄電池の極柱装着部の概略
断面図である。
【図2】 従来の蓄電池の極柱装着部の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 蓋 2,20 ブッシング 2c,20c フランジ部 3 極柱 3a 先端部 4 端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部の外周に軸線方向に間隔をあけて
    環状の突部が複数個一体に設けられ且つ前記筒状部の端
    部にフランジ部が一体に設けられた極柱装着用のブッシ
    ングが、前記フランジ部の端面を露出させるようにして
    合成樹脂製の蓋に埋設され、前記ブッシングに挿入され
    た極柱の先端が溶融されて該先端に端子が固定されてい
    る蓄電池であって、 前記極柱の先端が溶融された際に伝熱される熱で前記ブ
    ッシングの前記フランジ部と前記蓋との接合部に剥離が
    生じない程度まで前記ブッシングのフランジ部の厚みを
    厚くし、 前記フランジ部の外周に径方向外側に向かって開口する
    少なくとも1つの凹部を設けたことを特徴とする蓄電
    池。
  2. 【請求項2】 前記ブッシングが鉛または鉛合金から形
    成されており、前記フランジ部の厚みが5mm以上〜9mm
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部の厚みは、前記環状の突
    部の厚みの2.5〜4.5倍の厚みであることを特徴と
    する請求項1に記載の蓄電池。
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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981013