JPS581966Y2 - 密閉式電池 - Google Patents

密閉式電池

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Publication number
JPS581966Y2
JPS581966Y2 JP10531678U JP10531678U JPS581966Y2 JP S581966 Y2 JPS581966 Y2 JP S581966Y2 JP 10531678 U JP10531678 U JP 10531678U JP 10531678 U JP10531678 U JP 10531678U JP S581966 Y2 JPS581966 Y2 JP S581966Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
boss member
glass
coating film
sealed
Prior art date
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Expired
Application number
JP10531678U
Other languages
English (en)
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JPS5521597U (ja
Inventor
坂本憲昭
篠田健一
西田国良
村田知也
土田敬
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP10531678U priority Critical patent/JPS581966Y2/ja
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    • Y02E60/12

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、端子部分をガラスでシールした、いわゆる
ハーメチックシールタイプの密閉式電池に関する。
一般に、端子部分をガラスでシールした密閉式電池は、
その密封効果および耐久性にすぐれ、他のシール材を使
用したものに比べて、耐漏液性や保存性能が高い等、種
々の利点を備えている。
ところで、このような特徴を備えるシール構造を密閉式
電池に採り入れるためには、シール部がガラスであるた
めに、これを保持する部分は剛性のある構造としなげれ
ばならない。
そこで、一方極の端子を兼ねる金属製電池ケースの封口
部に開口部を設け、この開口部近傍の内側面に、剛性の
ある支持部材として、環状のボス部材を溶接して、この
ボス部材の中心孔に他方極の端子を、間にガラスシール
材を介して、保持させるようにした密閉構造が採られる
この場合、上記ガラスシール材は、上記環状ボス部材の
中心孔の中で堅固に保持されて、所期のシール効果を果
すことができる。
しかしながら、この場合、ガラスシール材を保持するた
めの上記環状ボス部材と上記封口部間の溶接部が長期の
間に錆を生じて外観を著しく損ねることがあった。
また、端子間をガラスでシールした密閉式電池では、内
部からの漏液による腐蝕については特に問題はないが、
シール面に水がかかったり、あるいは湿気の多いところ
に長期間置かれたりすると、そのシール部のガラスから
徐々にアルカリが滲み出して来るようになり、この結果
シール部をはさんでリークが生じ、またこれによりシー
ル部に電析物が生じて外観を著しく損なったりする。
゛そこで、そのガラスシール而およびその周辺部材に跨
がる面を耐アルカリ性で撥水性を有する電気絶縁性の合
成樹脂被膜を塗着することが考えられるが(実公昭46
−18269号公報)、この場合、塗膜とガラス部分お
よびその周辺の部材との間に熱膨張率の差があるため、
長期の間にその塗膜が剥離することがあった。
そして、その剥離は、電池の外観を損ねるばかりでなく
、その剥離片が機器内に入り込んで思いがげぬ故障を生
じさせることがあった。
例えば、電池で作動する時計の場合、その剥離片が時計
機構の歯車に挾まったりすることがある。
従って、端子間のリークを防止するために、単に塗膜を
設けるということだけでは、有効な解決手段とはならず
、むしろ弊害さえ伴う。
この考案は、以上に述べたような様々な問題点を一挙に
解決せんとするもので、その目的とするところは、ガラ
スシールによる密閉構造を有する電池において生ずる問
題、すなわちガラスシール材を保持するために設けられ
る前記環状ボス部材と前記封口部間の溶接部に生じる錆
の問題、およびシール部のガラスから滲出するアルカリ
によるリークの問題、そしてこのリークを防止するため
に塗膜を設けた場合に生ずる剥離の問題をそれぞれ解消
して、保存性能が良くかつ信頼性の高い密閉式電池を提
供することにある。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図aおよびbは、この考案に係る密閉式電池の一実
施例を示したもので、一方極の端子を兼ねる金属製電池
ケース1の封口部11に中央開口部12を設け、この開
口部12の近傍の内側面13に環状ボス部材2を溶接し
て、このボス部材2の中心孔に他方極の端子3が、間に
ガラスシール材4を介して、保持されている。
そして、上記開口部12と上記ボス部材2との間には、
上記溶接部5に連絡する間隙6を設け、この間隙6に、
上記ガラスシール材4の外表面41およびその周辺部材
に跨がって塗着された塗膜7の一部が埋め込まれている
ここで、上記金属製電池ケース1は、鉄にニッケルメッ
キを施したもので、封口部11と封底部14とを溶接接
合して形成される。
このケース1内ニは、陽極81、セパレータ82および
陰極83が積層状態で収納されている。
そして、陽極81はケース1内側面に直接接触し、また
陰極83は″集電板91を介して上記端子3に接続して
いる。
陰極83とケース1との間は、封口部11の内側面に配
設された絶縁バッキング92によって電気的に隔離され
ている。
このバッキング92は、例えばポリエチレンのように弾
力性に富むプラスチックスが使用されている。
上記端子3は、上記ケース1の上側へ突き出たフランジ
部31と、このフランジ部31の下側から下方へ延長す
るリード部32とよりなる。
そして、そのフランジ部31の側面は上記塗膜7で被わ
れ、またそのリード部32の下端は上記集電板91に溶
接されている。
上記環状ボス部材2は、その上側端面に環状の突条21
が一体に形成されていて、この突条21の上端が上記開
口部1の近傍の内側面13に電気溶接あるいは金、銀等
でのロー付溶接されている。
また、上記環状ボス部材2の上側端面の内方には、第1
図すに示すように、上記ケース1の封口部11の上側面
と同一平面状に並ぶようにした段部22が設けである。
そして、この段部22と上記開口部120内周縁との間
に上記溶接部5に連絡する間隙6が環状に開口している
この間隙6は、第1図すに示されるように、その内方が
L字状に屈曲して上記溶接部5に突き当たっている。
この間隙6には、上述したように、上記ガラスシール材
4の外表面41およびその周辺部材に跨がって塗着され
た塗膜7の一部が入り込んでいる。
ここで、上記塗膜7は、耐アルカリ性で電気絶縁性を有
する合成樹脂が使用される。
その塗着は、合成樹脂を適当な溶剤に溶解させたもので
塗布して行なうことができる。
特に、電池が腕時計の内蔵電源として使用されるような
形式のものでは、上記塗膜7として、エポキシ樹脂塗料
に溶剤を加、えたものを使用すると、塗着された塗膜が
体温付近の温度で硬化するので、非常に好都合である。
さて、以上のように構成された密閉式電池においては、
上記塗膜7を設けてその一部を上記間隙6に埋め込んだ
ことにより、上記封口部11とボス部材2間の溶接部5
が外気から完全に遮断されるようになり、これにより溶
接部5に錆が生じる恐れがなくなる。
これと同時に、上記塗膜Tが上記ガラスシール材4の外
表面41およびその周辺部材に跨って塗着されているた
めに、そのシール部をはさんで生じるリークが防止され
、外観を著しく損ねる電析物の生成の恐れがなくなる。
さらに、上記塗膜7は、その一部が上記間隙6に食い入
って係止されているため、剥離が防止され、これにより
剥離片による機器の故障原因も解消されるのである。
第2図はこの考案の他の実施例を示したもので、前述の
実施例との相違について述べると、前記塗膜Iの外周縁
を上記間隙6に沿って止めるようにしである。
また、上記ガラスシール材4の外表面41には、フン酸
による腐食処理が行なわれて粗面加工がされている。
これにより、塗膜7は、その周縁部で係止され、また上
記シール材4の外表面41に形成された粗面部でも係止
されるので、塗膜の剥離が一層確実に防止される。
さらに、塗膜7の外周縁を上記間隙6で止めるようにす
ると、塗着時の塗膜Iの拡散がその間隙6で自然に阻止
されるようになるので、塗膜4の塗布範囲の設定が容易
になり、外観的にも均一な仕上り状態を得ることができ
る等の利点が生じる。
以上のように、この考案による密閉式電池は、一方極の
端子を兼ねる金属製電池ケースの封口部に開口部を設け
、この開口部近傍の内側面に環状ボス部材を溶接して、
このボス部材の中心孔に、他方極の端子を、間にガラス
シール材を介して、保持させてなる密閉構造の電池にお
いて、上記開口部と上記ボス部材との間に上記溶接部に
連絡する間隙を設け、この間隙に、上記ガラスシール材
の外表面およびその周辺部材に跨がって塗着された耐ア
ルカリ性で電気絶縁性の塗膜の一部を埋め込んだことに
より、ガラスシール材を保持するために設けられる前記
環状ボス部材と前記封口部間の溶接部に生じる錆の問題
、およびシール部のガラスから滲出するアルカリによる
リークの問題、そしてこのリークを防止するために塗膜
を設けた場合に生ずる剥離の問題等が一挙に解決されて
、保存性能が良くかつ信頼性の高い密閉式電池とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aはこの考案による密閉式電池の一実施例を示す
断面図、同図すはその部分拡大断面図、第2図はこの考
案の他の実施例を説明するための断面図である。 1・・・・・・電池ケース、2・・・・・・環状ボス部
材、3・・・・・・端子、4・・・・・・ガラスシール
材、5・・・・・・溶接部、6・・・・・・間隙、7・
・・・・・塗膜、11・・・・・・封口部、81・・・
・・・陽極、82・・・・・・セパレータ、83・・・
・・・陰極。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)一方極の端子を兼ねる金属製電池ケースの封口部
    に開口部を設け、この開口部近傍の内側面に環状ボス部
    材を溶接して、このボス部材の中心孔に、他方極の端子
    を、間にガラスシール材を介して、保持させてなる密閉
    構造の電池において、上記開口部と上記ボス部材との間
    に上記溶接部に連絡する間隙を設け、この間隙に、上記
    ガラスシール材の外表面およびその周辺部材に跨がって
    塗着された耐アルカリ性で電気絶縁性の塗膜の一部を埋
    め込んでなる密閉式電池。
  2. (2)前記塗膜の外周縁を前記間隙に沿って止めてなる
    実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の密閉式電池。
  3. (3)前記ガラスシール材の外表面に粗面加工を施して
    なる実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)
    項記載の密閉式電池。
JP10531678U 1978-07-31 1978-07-31 密閉式電池 Expired JPS581966Y2 (ja)

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JP10531678U JPS581966Y2 (ja) 1978-07-31 1978-07-31 密閉式電池

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JP10531678U JPS581966Y2 (ja) 1978-07-31 1978-07-31 密閉式電池

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Publication Number Publication Date
JPS5521597U JPS5521597U (ja) 1980-02-12
JPS581966Y2 true JPS581966Y2 (ja) 1983-01-13

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ID=29047466

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JP10531678U Expired JPS581966Y2 (ja) 1978-07-31 1978-07-31 密閉式電池

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