JPH11135086A - 鉛蓄電池用ブッシング及びそれを用いた鉛蓄電池 - Google Patents
鉛蓄電池用ブッシング及びそれを用いた鉛蓄電池Info
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- JPH11135086A JPH11135086A JP9295759A JP29575997A JPH11135086A JP H11135086 A JPH11135086 A JP H11135086A JP 9295759 A JP9295759 A JP 9295759A JP 29575997 A JP29575997 A JP 29575997A JP H11135086 A JPH11135086 A JP H11135086A
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/10—Primary casings; Jackets or wrappings
- H01M50/172—Arrangements of electric connectors penetrating the casing
-
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- H01M50/50—Current conducting connections for cells or batteries
- H01M50/543—Terminals
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】振動が加わる環境で使用されても、ブッシング
1と電槽蓋7との回面から電解液が電池外部へ滲み出し
にくい鉛蓄電池を提供する。 【解決手段】ブッシング1の電槽蓋7に埋め込まれた部
分の最上部には、ブッシング1外周面から突出した鍔部
3を有し、鍔部3より下部のブッシング1外周の横断面
が実質的に円形であり、且つ鍔部3より下部のブッシン
グ1横断面の外周が囲う面積が、鍔部3より下部のブッ
シング1上部から下部に向かうに従い大きくなり、鍔部
3より下部のブッシング1外周面には、回り止め部5を
有し、回り止め部5以外には、鍔部3より下部のブッシ
ング1外周面に実質的に突起物を無くする。
1と電槽蓋7との回面から電解液が電池外部へ滲み出し
にくい鉛蓄電池を提供する。 【解決手段】ブッシング1の電槽蓋7に埋め込まれた部
分の最上部には、ブッシング1外周面から突出した鍔部
3を有し、鍔部3より下部のブッシング1外周の横断面
が実質的に円形であり、且つ鍔部3より下部のブッシン
グ1横断面の外周が囲う面積が、鍔部3より下部のブッ
シング1上部から下部に向かうに従い大きくなり、鍔部
3より下部のブッシング1外周面には、回り止め部5を
有し、回り止め部5以外には、鍔部3より下部のブッシ
ング1外周面に実質的に突起物を無くする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池用ブッシ
ング及びそれを用いた鉛蓄電池に関するものである。
ング及びそれを用いた鉛蓄電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鉛蓄電池に用いられるブッシング
は、図2に示すように筒状であり、外部端子部2、鍔部
3、回り止め部5、円環状突起6から構成される。樹脂
製の電槽蓋にブッシングを一体化するには、電槽蓋を射
出成形するための金型にブッシングを配置し金型の成形
空間に樹脂を射出するインサート成形を採用する。ブッ
シングは鍔部3の位置まで電槽蓋に埋め込まれる。外部
端子部2は、極板群の極柱を挿通して溶接により一体化
し、外部に電流を取り出すための部材である。鍔部3
は、ブッシングへ上部から力が加えられた時に、電槽蓋
内部へブッシングが埋没するのを防止する部材である。
回り止め部5は、ブッシングと電槽蓋とをブッシングの
周方向に相対的に回転不可能とする部材である。円環状
突起6は、以下の(1)〜(3)の作用をする部材であ
る。 (1)ブッシングと電槽蓋との密着性(密着面積)を確
保する。 (2)電解液がブッシングと電槽蓋の界面に侵入したと
きに、電槽蓋外部までの経路を長くすることで電池外に
電解液が滲み出すのを抑制する。 (3)ブッシング上方向への引っ張り力が与えられた時
に、ブッシングが上方向に移動するのを防止する。 円環状突起6は、特開平5−325940号公報にも記
載されている。
は、図2に示すように筒状であり、外部端子部2、鍔部
3、回り止め部5、円環状突起6から構成される。樹脂
製の電槽蓋にブッシングを一体化するには、電槽蓋を射
出成形するための金型にブッシングを配置し金型の成形
空間に樹脂を射出するインサート成形を採用する。ブッ
シングは鍔部3の位置まで電槽蓋に埋め込まれる。外部
端子部2は、極板群の極柱を挿通して溶接により一体化
し、外部に電流を取り出すための部材である。鍔部3
は、ブッシングへ上部から力が加えられた時に、電槽蓋
内部へブッシングが埋没するのを防止する部材である。
回り止め部5は、ブッシングと電槽蓋とをブッシングの
周方向に相対的に回転不可能とする部材である。円環状
突起6は、以下の(1)〜(3)の作用をする部材であ
る。 (1)ブッシングと電槽蓋との密着性(密着面積)を確
保する。 (2)電解液がブッシングと電槽蓋の界面に侵入したと
きに、電槽蓋外部までの経路を長くすることで電池外に
電解液が滲み出すのを抑制する。 (3)ブッシング上方向への引っ張り力が与えられた時
に、ブッシングが上方向に移動するのを防止する。 円環状突起6は、特開平5−325940号公報にも記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブッシングは、それを鋳造する際に、鉛溶湯の流れ
方向に対して直角方向に延びた円環状突起6が複雑に配
置されている。従って円環状突起6部での湯流れ不良に
よる鋳造欠陥が生じやすい。また上述したような手段で
ブッシングと電槽蓋とを一体化する際に、円環状突起6
が複雑に配置されているために円環状突起6周辺への溶
融樹脂のまわりが不充分となりやすい。するとブッシン
グと電槽蓋との間に隙間が生じ、電解液が電池外部へ滲
み出やすい問題があった。この問題は特に振動が加わる
環境で使用される鉛蓄電池で起きやすい。本発明が解決
しようとする課題は、振動が加わる環境で使用されて
も、ブッシングと電槽蓋との間から電解液が電池外部へ
滲み出しにくい鉛蓄電池を提供することである。
来のブッシングは、それを鋳造する際に、鉛溶湯の流れ
方向に対して直角方向に延びた円環状突起6が複雑に配
置されている。従って円環状突起6部での湯流れ不良に
よる鋳造欠陥が生じやすい。また上述したような手段で
ブッシングと電槽蓋とを一体化する際に、円環状突起6
が複雑に配置されているために円環状突起6周辺への溶
融樹脂のまわりが不充分となりやすい。するとブッシン
グと電槽蓋との間に隙間が生じ、電解液が電池外部へ滲
み出やすい問題があった。この問題は特に振動が加わる
環境で使用される鉛蓄電池で起きやすい。本発明が解決
しようとする課題は、振動が加わる環境で使用されて
も、ブッシングと電槽蓋との間から電解液が電池外部へ
滲み出しにくい鉛蓄電池を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部3よ
り下部のブッシング1横断面が実質的に円形以外であ
り、鍔部3より下部のブッシング1横断面の外周が囲う
面積は、上部よりも下部の方が大きく、鍔部3より下部
のブッシング1外周面には実質的に突起物が無いことを
特徴とする。上記した、「上部よりも下部の方が大き
い」構成の具体例は、鍔部3より下部において、その上
部では横断面の外周が囲う面積が一定で、同下部では横
断面の外周が囲う面積が最下部に向かうに従い大きくな
る構成、鍔部3より下部において、その上部では横断面
の外周が囲う面積が一定で、同下部では横断面の外周が
囲う面積が一定且つ前記横断面の外周が囲う面積より大
きい構成等である。上記課題を解決するため、請求項2
に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部3より下部のブッ
シング1横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より
下部のブッシング1横断面の外周が囲う面積は、上部か
ら下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部3よ
り下部のブッシング1外周面には実質的に突起物が無い
ことを特徴とする。上記課題を解決するため、請求項3
に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部より下部のブッシ
ング横断面が実質的に円形であり、且つ横断面の外周が
囲う面積は、鍔部より下部のブッシング上部よりも下部
の方が大きく、鍔部より下部のブッシング外周面には、
ブッシングと電槽蓋とをブッシングの周方向に相対的に
回転不可能とする機構(例えば回り止め部5等)を有
し、前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より
下部のブッシング外周面に実質的に突起物が無いことを
特徴とする。上記課題を解決するため、請求項4に記載
した本発明の鉛蓄電池は、鍔部より下部のブッシング横
断面が実質的に円形であり、且つ前記鍔部より下部の横
断面の外周が囲う面積は、鍔部より下部のブッシング上
部から下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部
より下部のブッシング外周面には、ブッシングと電槽蓋
とをブッシングの周方向に相対的に回転不可能とする機
構を有し、前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔
部より下部のブッシング外周面に実質的に突起物が無い
ことを特徴とする。上記請求項1〜4に記載した本発明
は、ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシングを、
鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブッシング
に極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛蓄電池を
対象としている。
め、請求項1に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部3よ
り下部のブッシング1横断面が実質的に円形以外であ
り、鍔部3より下部のブッシング1横断面の外周が囲う
面積は、上部よりも下部の方が大きく、鍔部3より下部
のブッシング1外周面には実質的に突起物が無いことを
特徴とする。上記した、「上部よりも下部の方が大き
い」構成の具体例は、鍔部3より下部において、その上
部では横断面の外周が囲う面積が一定で、同下部では横
断面の外周が囲う面積が最下部に向かうに従い大きくな
る構成、鍔部3より下部において、その上部では横断面
の外周が囲う面積が一定で、同下部では横断面の外周が
囲う面積が一定且つ前記横断面の外周が囲う面積より大
きい構成等である。上記課題を解決するため、請求項2
に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部3より下部のブッ
シング1横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より
下部のブッシング1横断面の外周が囲う面積は、上部か
ら下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部3よ
り下部のブッシング1外周面には実質的に突起物が無い
ことを特徴とする。上記課題を解決するため、請求項3
に記載した本発明の鉛蓄電池は、鍔部より下部のブッシ
ング横断面が実質的に円形であり、且つ横断面の外周が
囲う面積は、鍔部より下部のブッシング上部よりも下部
の方が大きく、鍔部より下部のブッシング外周面には、
ブッシングと電槽蓋とをブッシングの周方向に相対的に
回転不可能とする機構(例えば回り止め部5等)を有
し、前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より
下部のブッシング外周面に実質的に突起物が無いことを
特徴とする。上記課題を解決するため、請求項4に記載
した本発明の鉛蓄電池は、鍔部より下部のブッシング横
断面が実質的に円形であり、且つ前記鍔部より下部の横
断面の外周が囲う面積は、鍔部より下部のブッシング上
部から下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部
より下部のブッシング外周面には、ブッシングと電槽蓋
とをブッシングの周方向に相対的に回転不可能とする機
構を有し、前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔
部より下部のブッシング外周面に実質的に突起物が無い
ことを特徴とする。上記請求項1〜4に記載した本発明
は、ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシングを、
鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブッシング
に極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛蓄電池を
対象としている。
【0005】上記請求項1の本発明の構成を備えること
により、従来ブッシングにあった円環状突起6のような
突起物が無くなり、ブッシング形状が単純となる。従っ
てブッシングの鋳造性及びブッシングと電槽蓋とを一体
化させる際の溶融樹脂の湯回りが良好となる。結果とし
て振動が加わる環境で使用されても、ブッシングと電槽
蓋との間に隙間が生じ難くなり、そこから電解液が電池
外部へ滲み出しにくい鉛蓄電池を提供することができ
る。この作用は上記請求項2〜4の本発明の構成を備え
た鉛蓄電池についても同様のことが言える。
により、従来ブッシングにあった円環状突起6のような
突起物が無くなり、ブッシング形状が単純となる。従っ
てブッシングの鋳造性及びブッシングと電槽蓋とを一体
化させる際の溶融樹脂の湯回りが良好となる。結果とし
て振動が加わる環境で使用されても、ブッシングと電槽
蓋との間に隙間が生じ難くなり、そこから電解液が電池
外部へ滲み出しにくい鉛蓄電池を提供することができ
る。この作用は上記請求項2〜4の本発明の構成を備え
た鉛蓄電池についても同様のことが言える。
【0006】請求項1の本発明の構成を備えることによ
り、前述した従来ブッシングにあった円環状突起6の作
用(1)を実現する構成は、上記したブッシングの鋳造
性及びブッシングと電槽蓋とを一体化させる際の溶融樹
脂の湯回りが良好となる理由から、請求項1の本発明の
構成で置き換えることができる。また請求項1の本発明
の構成を備えることにより、前述した従来ブッシングに
あった円環状突起6の作用(2)は、上記したブッシン
グと電槽蓋との間に隙間が生じ難くなる理由から、実質
的に必要なくなる。また請求項1の本発明の構成を備え
ることにより、前述した従来のブッシングにあった円環
状突起6の作用(3)を実現する構成は、鍔部3より下
部のブッシング1の横断面の外周が囲う面積が、鍔部3
より下部のブッシング上部よりも下部の方を大きくした
請求項1の本発明の構成で置き換えることができる。
り、前述した従来ブッシングにあった円環状突起6の作
用(1)を実現する構成は、上記したブッシングの鋳造
性及びブッシングと電槽蓋とを一体化させる際の溶融樹
脂の湯回りが良好となる理由から、請求項1の本発明の
構成で置き換えることができる。また請求項1の本発明
の構成を備えることにより、前述した従来ブッシングに
あった円環状突起6の作用(2)は、上記したブッシン
グと電槽蓋との間に隙間が生じ難くなる理由から、実質
的に必要なくなる。また請求項1の本発明の構成を備え
ることにより、前述した従来のブッシングにあった円環
状突起6の作用(3)を実現する構成は、鍔部3より下
部のブッシング1の横断面の外周が囲う面積が、鍔部3
より下部のブッシング上部よりも下部の方を大きくした
請求項1の本発明の構成で置き換えることができる。
【0007】請求項2の本発明の構成は、請求項1の構
成に加え、図1に示すように鍔部3より下部のブッシン
グ1の横断面の外周が囲う面積を、鍔部3より下部のブ
ッシング1上部から下部に向かうに従いなだらかに大き
くしている。従って前述した従来のブッシングにあった
円環状突起6の作用(1)における、ブッシング1と電
槽蓋7との密着性の確保の点で有利になると考えられ
る。また形状を極力簡易化しているため鋳造性も良好に
なると考えられる。
成に加え、図1に示すように鍔部3より下部のブッシン
グ1の横断面の外周が囲う面積を、鍔部3より下部のブ
ッシング1上部から下部に向かうに従いなだらかに大き
くしている。従って前述した従来のブッシングにあった
円環状突起6の作用(1)における、ブッシング1と電
槽蓋7との密着性の確保の点で有利になると考えられ
る。また形状を極力簡易化しているため鋳造性も良好に
なると考えられる。
【0008】請求項3の本発明の構成は、請求項1の構
成に加え、鍔部3より下部のブッシング1の横断面が実
質的に円形であり、且つ前記横断面の外周が囲う面積
を、鍔部3より下部のブッシング1上部よりも下部を大
きくし、鍔部3より下部のブッシング1外周面には、ブ
ッシング1と電槽蓋7とをブッシング1の周方向に相対
的に回転不可能とする機構を有し前記回転不可能とする
機構以外には、前記鍔部より下部のブッシング外周面に
実質的に突起物を無くしている。また請求項4の本発明
の構成は、請求項2の構成に加え、図1に示すように鍔
部3より下部のブッシング1の横断面が実質的に円形で
あり、且つ前記横断面の外周が囲う面積を、鍔部3より
下部のブッシング1上部から下部に向かうに従い大きく
し、鍔部3より下部のブッシング1外周面には、ブッシ
ング1と電槽蓋7とをブッシング1の周方向に相対的に
回転不可能とする機構(例えば回り止め部5等)を有し
前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
のブッシング外周面に実質的に突起物を無くしている。
このようにブッシング1の横断面を実質的に円形とする
ことにより、それ以外の形状例えば四角等に比較し、ブ
ッシング1鋳造時の熱管理が容易となる利点がある。ま
た前記それ以外の形状に比して、ブッシングの製造に必
要とする鉛量を減らすことができる利点があると考えら
れる。但しブッシング1の横断面を実質的に円形とする
と、ブッシング1と電槽蓋7とがブッシング1の周方向
に相対的に回転してしまうおそれがある。従って回り止
め部5等で前記回転を抑える必要がある。例えば図1に
おける回り止め部5は、突起物の範疇に属するが、従来
ブッシングにあった円環状突起6よりは形状が遥かに簡
単であるため、従来の問題点を抱えることはない。また
回り止め部5は、図1のように鍔部3より下部のブッシ
ング1外周面上部にのみ存在してもよいが、ブッシング
鋳造時の湯流れ性を考慮すると、鍔部3より下部のブッ
シング1外周面上部から下部に亘り帯状に存在している
方が好ましいと言える。しかしその場合、使用鉛量が多
くなってしまうため、環境負荷を考慮すると好ましく無
いとも言える。
成に加え、鍔部3より下部のブッシング1の横断面が実
質的に円形であり、且つ前記横断面の外周が囲う面積
を、鍔部3より下部のブッシング1上部よりも下部を大
きくし、鍔部3より下部のブッシング1外周面には、ブ
ッシング1と電槽蓋7とをブッシング1の周方向に相対
的に回転不可能とする機構を有し前記回転不可能とする
機構以外には、前記鍔部より下部のブッシング外周面に
実質的に突起物を無くしている。また請求項4の本発明
の構成は、請求項2の構成に加え、図1に示すように鍔
部3より下部のブッシング1の横断面が実質的に円形で
あり、且つ前記横断面の外周が囲う面積を、鍔部3より
下部のブッシング1上部から下部に向かうに従い大きく
し、鍔部3より下部のブッシング1外周面には、ブッシ
ング1と電槽蓋7とをブッシング1の周方向に相対的に
回転不可能とする機構(例えば回り止め部5等)を有し
前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
のブッシング外周面に実質的に突起物を無くしている。
このようにブッシング1の横断面を実質的に円形とする
ことにより、それ以外の形状例えば四角等に比較し、ブ
ッシング1鋳造時の熱管理が容易となる利点がある。ま
た前記それ以外の形状に比して、ブッシングの製造に必
要とする鉛量を減らすことができる利点があると考えら
れる。但しブッシング1の横断面を実質的に円形とする
と、ブッシング1と電槽蓋7とがブッシング1の周方向
に相対的に回転してしまうおそれがある。従って回り止
め部5等で前記回転を抑える必要がある。例えば図1に
おける回り止め部5は、突起物の範疇に属するが、従来
ブッシングにあった円環状突起6よりは形状が遥かに簡
単であるため、従来の問題点を抱えることはない。また
回り止め部5は、図1のように鍔部3より下部のブッシ
ング1外周面上部にのみ存在してもよいが、ブッシング
鋳造時の湯流れ性を考慮すると、鍔部3より下部のブッ
シング1外周面上部から下部に亘り帯状に存在している
方が好ましいと言える。しかしその場合、使用鉛量が多
くなってしまうため、環境負荷を考慮すると好ましく無
いとも言える。
【0009】また上記課題を解決するため、本発明の鉛
蓄電池用ブッシング1単体の形状は、鍔部3より下部の
横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より下部の横
断面の外周が囲う面積は、上部よりも下部の方が大き
く、鍔部3より下部の外周面には実質的に突起物が無い
ことを特徴とする(請求項5)。または、鍔部3より下
部の横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より下部
の横断面の外周が囲う面積は、上部から下部に向かうに
従いなだらかに大きくなり、鍔部3より下部の外周面に
は実質的に突起物が無い構成とする(請求項6)。また
は、鍔部3より下部の横断面が実質的に円形であり、鍔
部3より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部よりも
下部の方が大きく、鍔部3より下部の外周面に、周方向
に電槽蓋7と相対的に回転不可能とする機構を有し、前
記回転不可能とする機構以外には、鍔部3より下部の外
周面には実質的に突起物が無い構成とする(請求項
7)。または、鍔部より下部の横断面が実質的に円形で
あり、鍔部3より下部の横断面の外周が囲う面積は、上
部から下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部
3より下部の外周面に、周方向に電槽蓋7と相対的に回
転不可能とする機構を有し、前記回転不可能とする機構
以外には、鍔部3より下部の外周面には実質的に突起物
が無い構成とする(請求項8)。上記請求項5〜8の鉛
蓄電池用ブッシングは、ひとつの鍔部3が一体に設けら
れ、鍔部3の位置まで電槽蓋7に埋め込まれ、極板群の
極柱を挿通して端子部を形成するための筒状の鉛蓄電池
用ブッシングを対象としている。これらブッシング1単
体の形状が有する作用は、本発明のブッシング1を用い
た鉛蓄電池(請求項1〜4)の作用の説明に既に記載し
た。
蓄電池用ブッシング1単体の形状は、鍔部3より下部の
横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より下部の横
断面の外周が囲う面積は、上部よりも下部の方が大き
く、鍔部3より下部の外周面には実質的に突起物が無い
ことを特徴とする(請求項5)。または、鍔部3より下
部の横断面が実質的に円形以外であり、鍔部3より下部
の横断面の外周が囲う面積は、上部から下部に向かうに
従いなだらかに大きくなり、鍔部3より下部の外周面に
は実質的に突起物が無い構成とする(請求項6)。また
は、鍔部3より下部の横断面が実質的に円形であり、鍔
部3より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部よりも
下部の方が大きく、鍔部3より下部の外周面に、周方向
に電槽蓋7と相対的に回転不可能とする機構を有し、前
記回転不可能とする機構以外には、鍔部3より下部の外
周面には実質的に突起物が無い構成とする(請求項
7)。または、鍔部より下部の横断面が実質的に円形で
あり、鍔部3より下部の横断面の外周が囲う面積は、上
部から下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、鍔部
3より下部の外周面に、周方向に電槽蓋7と相対的に回
転不可能とする機構を有し、前記回転不可能とする機構
以外には、鍔部3より下部の外周面には実質的に突起物
が無い構成とする(請求項8)。上記請求項5〜8の鉛
蓄電池用ブッシングは、ひとつの鍔部3が一体に設けら
れ、鍔部3の位置まで電槽蓋7に埋め込まれ、極板群の
極柱を挿通して端子部を形成するための筒状の鉛蓄電池
用ブッシングを対象としている。これらブッシング1単
体の形状が有する作用は、本発明のブッシング1を用い
た鉛蓄電池(請求項1〜4)の作用の説明に既に記載し
た。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る図1に示すブッシン
グ1を鋳造するには、例えば湯口を図1に示すCとする
金型を用いて重力鋳造により作製される。金型温度18
0〜240℃、鉛合金溶湯温度400〜440℃の条件
とした。鋳造品はすべて、形状が細端子用(34B1
9)である。その寸法は、正極用が図1におけるX寸法
が14.7±0.3mm、負極用のX寸法が13.0±
0.3mmである(JIS D5301)。重量は正極
用が43±1g、負極用が36±1g、材質はPb−
2.95Sb−0.05Asとした。鍔部3より下部の
ブッシング1の外周面の傾斜角度は、鍔部3より上部の
ブッシング1の外周面に対して15゜広がる角度になる
ようにした。上記のブッシングを用い、それ以外は公知
の方法により鉛蓄電池(34B19)を作製した。
グ1を鋳造するには、例えば湯口を図1に示すCとする
金型を用いて重力鋳造により作製される。金型温度18
0〜240℃、鉛合金溶湯温度400〜440℃の条件
とした。鋳造品はすべて、形状が細端子用(34B1
9)である。その寸法は、正極用が図1におけるX寸法
が14.7±0.3mm、負極用のX寸法が13.0±
0.3mmである(JIS D5301)。重量は正極
用が43±1g、負極用が36±1g、材質はPb−
2.95Sb−0.05Asとした。鍔部3より下部の
ブッシング1の外周面の傾斜角度は、鍔部3より上部の
ブッシング1の外周面に対して15゜広がる角度になる
ようにした。上記のブッシングを用い、それ以外は公知
の方法により鉛蓄電池(34B19)を作製した。
【0011】本例ではブッシング1の外周面の傾斜角度
は、鍔部3より上部のブッシング1の外周面に対して1
5゜広がる角度になるようにしたが、それに限定されな
い。但し鋳造性を考慮すると10〜20゜の範囲が好ま
しい。本例以外でも、請求項1〜4に記載した本発明の
鉛蓄電池の構成、又は請求項5〜8に記載した本発明の
鉛蓄電池用ブッシングの構成を備えることにより、本発
明が解決しようとする課題は解決可能である。
は、鍔部3より上部のブッシング1の外周面に対して1
5゜広がる角度になるようにしたが、それに限定されな
い。但し鋳造性を考慮すると10〜20゜の範囲が好ま
しい。本例以外でも、請求項1〜4に記載した本発明の
鉛蓄電池の構成、又は請求項5〜8に記載した本発明の
鉛蓄電池用ブッシングの構成を備えることにより、本発
明が解決しようとする課題は解決可能である。
【0012】
【実施例】上記発明の実施の形態に記載した方法により
作製された鉛蓄電池(電池A)と、以下に製法を示す電
池Bを作製し、それらを比較検討した。 (電池Bの製造)湯口を図2におけるブッシング上部と
する金型を用い、金型温度180〜240℃、鉛合金溶
湯温度400〜440℃の条件で重力鋳造により作製し
た。鋳造品はすべて、形状が細端子用(34B19)で
寸法は、正極用がX寸法が14.7±0.3mm、負極
用が13.0±0.3mmとした(JIS D 530
1)。鋳造品の重量は正極用が43±1g、負極用が3
6±1g、材質はPb−2.95Sb−0.05Asと
した。図2に示す円環状突起6は高さ1.5mm、幅
1.5mm、間隔が1.8mmで4個設けている。ブッ
シングの形状以外は電池Aと全く同条件で鉛蓄電池(3
4B19)を作製した。
作製された鉛蓄電池(電池A)と、以下に製法を示す電
池Bを作製し、それらを比較検討した。 (電池Bの製造)湯口を図2におけるブッシング上部と
する金型を用い、金型温度180〜240℃、鉛合金溶
湯温度400〜440℃の条件で重力鋳造により作製し
た。鋳造品はすべて、形状が細端子用(34B19)で
寸法は、正極用がX寸法が14.7±0.3mm、負極
用が13.0±0.3mmとした(JIS D 530
1)。鋳造品の重量は正極用が43±1g、負極用が3
6±1g、材質はPb−2.95Sb−0.05Asと
した。図2に示す円環状突起6は高さ1.5mm、幅
1.5mm、間隔が1.8mmで4個設けている。ブッ
シングの形状以外は電池Aと全く同条件で鉛蓄電池(3
4B19)を作製した。
【0013】(実験1)電池A、電池Bに用いるブッシ
ングの欠陥品の割合(%)を調べることで鋳造性の評価
を行った。欠陥の有無は染色探傷試験で検査した。ここ
で行った染色探傷試験とは、金属の鋳造や溶接状態を確
認するときによく用いられる試験方法である。染色浸透
液を塗布した部分に鋳造欠陥や溶接欠陥などのミクロな
欠陥等が存在すると、浸透液が欠陥内部に浸透してい
く。その後、乾燥させ余分な染色液を洗浄し、現像液を
吹き付けると、欠陥部に浸透していった染色液が浮き出
て欠陥などの確認が出来る。電池Aのブッシング、電池
Bのブッシングそれぞれ50個について上記評価を実施
し、その結果を図3に示す。電池Aのブッシングは、欠
陥品の占める割合は最大2%であった。これに対して電
池Bのブッシングは14%確認された。これより電池A
のブッシングは、電池Bのブッシングより欠陥品発生割
合が極めて低い形状を有していることが分かる。これ
は、請求項4〜8に記載した鉛蓄電池用ブッシングの形
状に共通して得られる効果だった。
ングの欠陥品の割合(%)を調べることで鋳造性の評価
を行った。欠陥の有無は染色探傷試験で検査した。ここ
で行った染色探傷試験とは、金属の鋳造や溶接状態を確
認するときによく用いられる試験方法である。染色浸透
液を塗布した部分に鋳造欠陥や溶接欠陥などのミクロな
欠陥等が存在すると、浸透液が欠陥内部に浸透してい
く。その後、乾燥させ余分な染色液を洗浄し、現像液を
吹き付けると、欠陥部に浸透していった染色液が浮き出
て欠陥などの確認が出来る。電池Aのブッシング、電池
Bのブッシングそれぞれ50個について上記評価を実施
し、その結果を図3に示す。電池Aのブッシングは、欠
陥品の占める割合は最大2%であった。これに対して電
池Bのブッシングは14%確認された。これより電池A
のブッシングは、電池Bのブッシングより欠陥品発生割
合が極めて低い形状を有していることが分かる。これ
は、請求項4〜8に記載した鉛蓄電池用ブッシングの形
状に共通して得られる効果だった。
【0014】(実験2)次に電池A、電池Bを車載し
て、車載後1年経過した電池を解体してブッシングと電
槽蓋との液密性を探傷試験用の赤色の浸透液の侵入状態
で評価した。なお試験個数はn=8とした。液密性を判
断した基準として、○が浸透液の侵入が殆どない場合、
△が浸透液の侵入が0.5mm以下の場合を示してい
る。この結果を表1に示す。
て、車載後1年経過した電池を解体してブッシングと電
槽蓋との液密性を探傷試験用の赤色の浸透液の侵入状態
で評価した。なお試験個数はn=8とした。液密性を判
断した基準として、○が浸透液の侵入が殆どない場合、
△が浸透液の侵入が0.5mm以下の場合を示してい
る。この結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】電池Aのブッシングと電槽蓋との液密性は
高く、試験個数全てにおいて浸透液の侵入は殆どなかっ
た。これに対して、電池Bのブッシングでは試験数の半
分において浸透液の侵入が確認された。また図4に示す
ように電池Bのブッシングでは電解液が侵入することで
形成された腐食層9が存在した。電池Bのブッシングで
はブッシングと電槽蓋との液密性が悪いことが分かる。
高く、試験個数全てにおいて浸透液の侵入は殆どなかっ
た。これに対して、電池Bのブッシングでは試験数の半
分において浸透液の侵入が確認された。また図4に示す
ように電池Bのブッシングでは電解液が侵入することで
形成された腐食層9が存在した。電池Bのブッシングで
はブッシングと電槽蓋との液密性が悪いことが分かる。
【0017】(実験3)通常鉛蓄電池の端子部にかかる
力としては、ターミナル固定治具(通称ハーネスと呼
ぶ)の取り付け時にかかる回転トルクが主であり、端子
部にこれに対する抵抗力が要求される。従って本試験で
はJIS D 5301で定めている端子強度の評価方
法に準拠し、端子部に対し、時計回りでトルクを加え1
20kgf・cmでの端子部の異常の有無を調査した
(n=5)。JIS D 5301で定めている端子部
の異常は、上記トルクがかかった場合に端子のねじ切
れ、端子と電槽蓋とのはめあいの緩み又は電槽蓋の破損
が生じることであるが、電池Aには上記の異常は認めら
れなかった。
力としては、ターミナル固定治具(通称ハーネスと呼
ぶ)の取り付け時にかかる回転トルクが主であり、端子
部にこれに対する抵抗力が要求される。従って本試験で
はJIS D 5301で定めている端子強度の評価方
法に準拠し、端子部に対し、時計回りでトルクを加え1
20kgf・cmでの端子部の異常の有無を調査した
(n=5)。JIS D 5301で定めている端子部
の異常は、上記トルクがかかった場合に端子のねじ切
れ、端子と電槽蓋とのはめあいの緩み又は電槽蓋の破損
が生じることであるが、電池Aには上記の異常は認めら
れなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明のブッシング及びそれを用いた鉛
蓄電池は、ブッシング部分の鋳造欠陥が生じる可能性が
極めて低く、十分な機械的強度を有しており、且つ電解
液が外部へ滲み出しにくい構成である。従って本発明の
構成により、振動が加わる環境で使用されても、ブッシ
ングと電槽蓋との間から電解液が電池外部へ滲み出しに
くい鉛蓄電池を提供することができた。
蓄電池は、ブッシング部分の鋳造欠陥が生じる可能性が
極めて低く、十分な機械的強度を有しており、且つ電解
液が外部へ滲み出しにくい構成である。従って本発明の
構成により、振動が加わる環境で使用されても、ブッシ
ングと電槽蓋との間から電解液が電池外部へ滲み出しに
くい鉛蓄電池を提供することができた。
【図1】本発明のブッシングの上面図、側面図、電槽蓋
と一体化した後の縦断面図である。
と一体化した後の縦断面図である。
【図2】従来のブッシングの側面図である。
【図3】本発明のブッシングと従来のブッシングの欠陥
品発生率を比較した図である。
品発生率を比較した図である。
【図4】従来のブッシングを用いた鉛蓄電池の車載試験
後のブッシング断面図である。
後のブッシング断面図である。
1.ブッシング 3.鍔部 5.回り止め部 6.円環状突起 7.電槽蓋 9.腐食層
Claims (8)
- 【請求項1】ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシ
ングを、鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブ
ッシングに極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛
蓄電池において、 鍔部より下部のブッシング横断面が実質的に円形以外で
あり、 鍔部より下部のブッシング横断面の外周が囲う面積は、
上部よりも下部の方が大きく、 鍔部より下部のブッシング外周面には実質的に突起物が
無いことを特徴とする鉛蓄電池。 - 【請求項2】ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシ
ングを、鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブ
ッシングに極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛
蓄電池において、 鍔部より下部のブッシング横断面が実質的に円形以外で
あり、 鍔部より下部のブッシング横断面の外周が囲う面積は、
上部から下部に向かうに従いなだらかに大きくなり、 鍔部より下部のブッシング外周面には実質的に突起物が
無いことを特徴とする鉛蓄電池。 - 【請求項3】ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシ
ングを、鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブ
ッシングに極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛
蓄電池において、 鍔部より下部のブッシング横断面が実質的に円形であ
り、且つ横断面の外周が囲う面積は、鍔部より下部のブ
ッシング上部よりも下部の方が大きく、 鍔部より下部のブッシング外周面には、ブッシングと電
槽蓋とをブッシングの周方向に相対的に回転不可能とす
る機構を有し、 前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
のブッシング外周面に実質的に突起物が無いことを特徴
とする鉛蓄電池。 - 【請求項4】ひとつの鍔部を一体に設けた筒状のブッシ
ングを、鍔部の位置まで電槽蓋に埋め込んで固定し、ブ
ッシングに極板群の極柱を挿通して端子部を形成した鉛
蓄電池において、 鍔部より下部のブッシング横断面が実質的に円形であ
り、且つ前記鍔部より下部の横断面の外周が囲う面積
は、鍔部より下部のブッシング上部から下部に向かうに
従いなだらかに大きくなり、 鍔部より下部のブッシング外周面には、ブッシングと電
槽蓋とをブッシングの周方向に相対的に回転不可能とす
る機構を有し、 前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
のブッシング外周面に実質的に突起物が無いことを特徴
とする鉛蓄電池。 - 【請求項5】ひとつの鍔部が一体に設けられ、鍔部の位
置まで電槽蓋に埋め込まれ、極板群の極柱を挿通して端
子部を形成するための筒状の鉛蓄電池用ブッシングであ
って、 鍔部より下部の横断面が実質的に円形以外であり、 鍔部より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部よりも
下部の方が大きく、 前記鍔部より下部の外周面には実質的に突起物が無いこ
とを特徴とする鉛蓄電池用ブッシング。 - 【請求項6】ひとつの鍔部が一体に設けられ、鍔部の位
置まで電槽蓋に埋め込まれ、極板群の極柱を挿通して端
子部を形成するための筒状の鉛蓄電池用ブッシングであ
って、 鍔部より下部の横断面が実質的に円形以外であり、 鍔部より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部から下
部に向かうに従いなだらかに大きくなり、 鍔部より下部の外周面には実質的に突起物が無いことを
特徴とする鉛蓄電池用ブッシング。 - 【請求項7】ひとつの鍔部が一体に設けられ、鍔部の位
置まで電槽蓋に埋め込まれ、極板群の極柱を挿通して端
子部を形成するための筒状の鉛蓄電池用ブッシングであ
って、 鍔部より下部の横断面が実質的に円形であり、 鍔部より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部よりも
下部の方が大きく、 鍔部より下部の外周面に、周方向に電槽蓋と相対的に回
転不可能とする機構を有し、 前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
の外周面には実質的に突起物が無いことを特徴とする鉛
蓄電池用ブッシング。 - 【請求項8】ひとつの鍔部が一体に設けられ、鍔部の位
置まで電槽蓋に埋め込まれ、極板群の極柱を挿通して端
子部を形成するための筒状の鉛蓄電池用ブッシングであ
って、 鍔部より下部の横断面が実質的に円形であり、 鍔部より下部の横断面の外周が囲う面積は、上部から下
部に向かうに従いなだらかに大きくなり、 鍔部より下部の外周面に、周方向に電槽蓋と相対的に回
転不可能とする機構を有し、 前記回転不可能とする機構以外には、前記鍔部より下部
の外周面には実質的に突起物が無いことを特徴とする鉛
蓄電池用ブッシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9295759A JPH11135086A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 鉛蓄電池用ブッシング及びそれを用いた鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9295759A JPH11135086A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 鉛蓄電池用ブッシング及びそれを用いた鉛蓄電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11135086A true JPH11135086A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17824807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9295759A Pending JPH11135086A (ja) | 1997-10-28 | 1997-10-28 | 鉛蓄電池用ブッシング及びそれを用いた鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11135086A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100448451B1 (ko) * | 2002-03-08 | 2004-09-13 | 이호진 | 납 축전지의 단자 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된단자 |
JP2007179793A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Denso Corp | 密閉型電池用蓋体 |
CN109449361A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-08 | 扬州金快乐电源有限公司 | 极柱 |
CN112331934A (zh) * | 2019-08-04 | 2021-02-05 | 戴广金 | 用于置换更新铅酸蓄电池极柱铅衬套的装置 |
-
1997
- 1997-10-28 JP JP9295759A patent/JPH11135086A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100448451B1 (ko) * | 2002-03-08 | 2004-09-13 | 이호진 | 납 축전지의 단자 제조방법 및 그 제조방법에 의해 제조된단자 |
JP2007179793A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Denso Corp | 密閉型電池用蓋体 |
CN109449361A (zh) * | 2018-12-19 | 2019-03-08 | 扬州金快乐电源有限公司 | 极柱 |
CN109449361B (zh) * | 2018-12-19 | 2024-05-03 | 扬州金快乐电源有限公司 | 极柱 |
CN112331934A (zh) * | 2019-08-04 | 2021-02-05 | 戴广金 | 用于置换更新铅酸蓄电池极柱铅衬套的装置 |
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