JPH0619347Y2 - 静電吸着装置 - Google Patents

静電吸着装置

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JPH0619347Y2
JPH0619347Y2 JP4134688U JP4134688U JPH0619347Y2 JP H0619347 Y2 JPH0619347 Y2 JP H0619347Y2 JP 4134688 U JP4134688 U JP 4134688U JP 4134688 U JP4134688 U JP 4134688U JP H0619347 Y2 JPH0619347 Y2 JP H0619347Y2
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JP
Japan
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transparent
voltage
conductor
transparent conductor
adsorption
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JP4134688U
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伸一 橋詰
厚志 野田
秀基 佐藤
年浩 田島
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Omron Corp
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Omron Corp
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  • Elimination Of Static Electricity (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、例えば講演会場の資料掲示用に使用される
ような静電吸着装置に関し、さらに詳しくは一時的に貼
付けるような紙等のシート状の被吸着物を静電吸引力に
よって着脱容易に吸引保持する静電吸着装置に関する。
(ロ)従来の技術 通常、この種の静電吸着装置としては、半導体よりなる
吸着層の片面に2つの電極群を配置し、これら電極群に
直流電圧を印加して、被吸着物を保持する構成が知られ
ている(例えば実公昭54−41892号公報)。
ところで、この被吸着物を静電吸着装置より取外す際
に、直流電圧を除去しても残留吸着力によって取外し難
い傾向にある。このため、吸着層に帯電防止剤としての
カーボンブラックを添加した熱可塑性の樹脂シートを用
いて残留吸着力を抑制するようにしたものが知られてい
る(例えば特公昭57−58872号公報)。
しかし、これらの構成のものは非透明性であるため、例
えばメニュシートを吸着板の下面側に固定した状態で図
面等を吸着板の上面側に吸着させて重ね利用するような
入力作業の簡便化を狙ったデジタイザ用吸着板等の用途
には使用できなかった。
そこで、透明性を実現するために、帯電防止剤を添加し
ない透明誘電体を用い、この下面に透明導電体電極を構
成し、これを塩化ビニール等の透明絶縁体に接着固定す
る構成が考えられる。
しかしながら、帯電防止剤を添加しないと、透明誘電体
の体積固有抵抗が1013〜1014Ωcm程度であっ
て、直流電圧除去後に、透明誘電体に発生した電荷が速
やかに放電せず、残留吸着力を除去できない問題を有し
ていた。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 この考案は、透明誘導体の上面に放電を促進する透明導
電膜を形成して、直流電圧除去後に透明誘電体に発生し
た電荷を、この透明導電膜を介して速やかに放電させ
て、透明でありながら残留吸着力を小さくすることがで
きる静電吸着装置であることを目的としている。
(ニ)問題点を解決するための手段 この考案は、直流電圧を印加可能な一対の電極パターン
を透明絶縁体で接着固定した透明導電体を透明誘導体の
下面に設け、透明導電体に直流電圧を印加することに基
づいて、透明誘導体の上面で被吸着物を静電吸着する静
電吸着装置であって、前記透明誘導体の上面に放電促進
用の透明導電膜を形成した静電吸着装置で構成してい
る。
(ホ)考案の作用 この考案によれば、吸着操作時には、透明導電体に直流
電圧を印加することで、被吸着物を透明導電膜を介した
透明誘導体の上面に吸引保持し、一方被吸着物の離脱操
作時には、直流電圧を除去することで、これに基づいて
透明誘導体に発生した電荷が透明導電膜に吸収除去され
つつ外部に放電され、この放電作用により透明誘電体に
生じる残留吸着力が著しく小さくなる。
(ヘ)考案の効果 このため、被吸着物の取外し時は、直流電圧を除去する
と残留吸着力のような吸引力が瞬時に消滅して簡単に取
外すことができる。
ことに、吸着層に帯電防止剤がなくても残留吸着力を回
避できるため、全部材を透明にした静電気吸着装置が実
現できる。この結果、デジタイザ等の装置にあっては、
紙等のシートを簡便に着脱使用でき、透明性能を有効に
活用することができる。
また、再電圧印加時に発生する電荷と電圧除去後に残存
する電荷とは逆極性のため、再電圧印加時の電荷の発生
を妨げようとするが、この場合も放電作用による残存電
荷の悪影響を受けないため、安定した電荷の発生を促進
して、吸着力の向上が図れる。
(ト)実施例 この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は透明静電吸着板を示し、第1図および第2図にお
いて、この透明静電吸着板11は、吸着層としての透明
誘導体12と、この透明誘導体12の下面に形成されて
直流電圧が印加される一対の電極パターンを構成する透
明導電体13と、この透明導電体13を介して透明誘導
体12の下面側に接着固定される透明絶縁体14と、透
明誘導体12の上面に形成される透明導電膜15との各
透明部材が積層状態に一体化して構成される。
上述の透明誘導体12は、吸引に適した電気抵抗率と誘
電率を有する樹脂製の透明誘電材料を用いてシート状に
形成し、この下面に直流電圧を印加する透明導電体13
を装備し、この透明導電体13が印加されることで、該
透明誘導体12の上面に静電吸着作用が生じ、この上面
側で被吸着物としての例えば紙16等を平面的に吸着す
る。
この透明導電体13は、透明誘導体12の下面に、櫛形
状に形成した陽電極13aと陰電極13bとの各櫛形の
凹凸部を互違いに凹凸対応させた均一な分布状態に配備
して透明誘導体12の全面に均一な吸着力が得られるよ
うにしている。そして、両電極13a,13bは各接続
端子17,17を介して電源18に接続される。
この透明導電体13を被覆保護するように、透明誘導体
12の下面に塩化ビニールやアクリル等の透明絶縁体1
4を透明接着剤で接着して、この透明誘導体12の下面
側を絶縁保護した非吸着面側に設定している。
一方、透明誘導体12の上面には、放電促進用としての
透明導電膜15を形成している。この透明導電膜15
は、透明誘導体12上に例えば樹脂製の透明導電剤を薄
厚に被膜形成して設ける。これにより、透明導電体13
に直流電圧を印加した際に発生する透明誘導体12の電
荷が、直流電圧遮断時に、この透明導電膜15で吸収除
去されて一挙に放電され、この放電作用により透明誘電
体12には残留吸着力が発生せず、紙16の離脱を極め
て容易にする。
ところで、透明静電吸着板11を構成する各部材12,
13,13a,13b,14,15は透明材にて形成
し、この透明性を図ることにより、この透明静電吸着板
11を掲示用紙と組合せ利用や原稿押え用として有効に
活用することができる。
このように構成された透明静電吸着板は、この上面に紙
を吸着させる吸着操作時には、電源18をONして透明
導電体13に直流電圧を印加することで、紙16は透明
導電膜15を介した透明誘導体12の上面に平面的に吸
引保持される。
一方、紙16をこの上面より取外す離脱操作時には、電
源18をOFFして直流電圧を除去することで、これに
基づいて透明誘導体12に発生していた電荷が透明導電
膜15を介して放電され、この放電作用により離脱を阻
害する原因となる残留吸着力が解消されて、紙16はこ
の透明誘導体12より容易に離脱される。
また、再電圧印加時に発生する電荷と電圧除去後に残存
する電荷とは逆極性のため、再電圧印加時の電荷の発生
を妨げようとするが、この場合も放電作用による残存電
荷の消滅により、残存電荷の悪影響を受けなくなり、常
に安定した電荷の発生を促進して吸着力の向上が図れ
る。
上述のように、紙の取外し時は、直流電圧を除去するこ
とで、残留吸着力の原因となる残存電荷が瞬時に消滅し
て簡単に取外すことができ、ことに透明誘導体に帯電防
止剤がなくても残留吸着力を回避できるため、全部材を
透明にした透明静電気吸着板が実現でき、デジタイザ等
の装置にあっては、紙等を簡便に着脱使用して透明性能
を有効に活用することができる。
この考案と、上述の一実施例の構成との対応において、 この考案の静電吸着装置は、透明静電吸着板11に対応
し、 以下同様に、 被吸着物は、紙16に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図は透明静電吸着板の要部拡大縦断面図、 第2図は透明導電体の電極パターンの説明図である。 11……透明静電吸着板、12……透明誘導体 13……透明導電体、14……透明絶縁体 15……透明導電膜、16……紙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電圧を印加可能な一対の電極パターン
    を透明絶縁体で接着固定した透明導電体を透明誘導体の
    下面に設け、透明導電体に直流電圧を印加することに基
    づいて、透明誘導体の上面で被吸着物を静電吸着する静
    電吸着装置であって、 前記透明誘導体の上面に放電促進用の透明導電膜を形成
    した 静電吸着装置。
JP4134688U 1988-03-28 1988-03-28 静電吸着装置 Expired - Lifetime JPH0619347Y2 (ja)

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JP4134688U JPH0619347Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 静電吸着装置

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JP4134688U JPH0619347Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 静電吸着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01143295U JPH01143295U (ja) 1989-10-02
JPH0619347Y2 true JPH0619347Y2 (ja) 1994-05-18

Family

ID=31267787

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JP4134688U Expired - Lifetime JPH0619347Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 静電吸着装置

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JPH0744859B2 (ja) * 1990-03-30 1995-05-15 株式会社アビサレ 透明静電吸着シート

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JPH01143295U (ja) 1989-10-02

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